JP3114676B2 - 高周波線路構造体 - Google Patents

高周波線路構造体

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JP3114676B2 JP09316099A JP31609997A JP3114676B2 JP 3114676 B2 JP3114676 B2 JP 3114676B2 JP 09316099 A JP09316099 A JP 09316099A JP 31609997 A JP31609997 A JP 31609997A JP 3114676 B2 JP3114676 B2 JP 3114676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号を伝送
するための複数の高周波線路を含む高周波線路構造体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のフェーズドアレイアンテナ
装置を示す分解斜視図である。このフェーズドアレイア
ンテナ装置102は、給電回路部104、受信モジュー
ル部106、アンテナ部108から成り、これらを導電
性材料から成るベースプレート110上に配置し、相互
に電気的に接続して構成されている。受信モジュール部
106は、増幅器用のGaAs(ガリウムヒ素)チップ
および制御用ICが実装された高周波デバイス112を
この例では16個配列して構成され、各高周波デバイス
112の両端にはそれぞれ高周波線路としてマイクロス
トリップ線路113が基板上に延設されている。
【0003】給電回路部104は、1ポートを4回分岐
させることで16ポートを形成しており、この分岐は基
板上で高周波線路としてのマイクロストリップ線路11
3を分岐させることで行っている。形成された各ポート
は、受信モジュール部106の給電回路部104側に延
設されたマイクロストリップ線路113にそれぞれ接続
される。また、アンテナ部108の基板上にも、受信モ
ジュール部106のアンテナ部108側に延設されたマ
イクロストリップ線路113にそれぞれ接続する高周波
線路としてのマイクロストリップ線路113が延設され
ている。
【0004】このように各部の基板上に形成されたマイ
クロストリップ線路113は、互いに影響を受けないよ
うにするため、相互に十分に絶縁されている必要があ
る。そこで、隣接するマイクロストリップ線路113間
の間隔は線路幅の5倍程度の間隔とされ、さらに、線路
間に導電性材料から成るシールド壁114が挿入されて
いる。また、シールド効果を高めるため、全体は導電性
材料から成るシールドケース116により覆われ、シー
ルドケース116は、ベースプレート110と低抵抗で
電気的に接続して十分なシールド能力が得られるように
するため導電性ゴム118介してベースプレート110
に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は基板
上にマイクロストリップ線路113を延設して高周波線
路としていたので、線路間の絶縁性を高めるために、シ
ールド壁114を設けなければならず、また、シールド
能力を高めるためにシールドケース116もわざわざ導
電性ゴム118を用いてベースプレート110との導通
を図るといったことが必要であった。その結果、部品コ
ストおよび組み立てコストが嵩み、また、装置の小型化
の点で不利であった。
【0006】そこで本発明は、高周波線路間の高い絶縁
性および高周波線路に対する十分なシールド能力を備え
て上記問題を解決する高周波線路構造体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波線路構造
体は上記目的を達成するため、第1および第2の基板を
張り合わせて構成され、前記第1の基板は、導電性材料
から成る第1の薄膜と、前記第1の薄膜の上に間隔をお
き略平行に延設された帯状の複数の第1の絶縁体と、隣
接する前記第1の絶縁体の間にそれぞれ前記第1の絶縁
体との間に間隔をおき前記第1の絶縁体と略平行に延設
された帯状の線路絶縁体と、前記線路絶縁体の上面上に
被着して前記線路絶縁体と同じ方向に延在する導電性材
料の薄膜から成る高周波線路と、前記第1の絶縁体の上
面および側面に被着され前記第1の薄膜に電気的に接続
された導電性材料から成る第1の帯状薄膜とを含み、前
記第2の基板は、導電性材料から成る第2の薄膜と、前
記第2の薄膜の上に、前記第1の絶縁体とほぼ同じ間隔
で略平行に延設された帯状の複数の第2の絶縁体と、前
記第2の絶縁体の上面および側面に被着され前記第2の
薄膜に電気的に接続された導電性材料から成る第2の帯
状薄膜とを含み、前記第1および第2の基板を、前記第
1および第2の絶縁体を内側にして対向させ、前記第1
の絶縁体と前記第2の絶縁体の上面どうしを導電性接着
材により接合したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の高周波線路構造体は、第1
および第2の基板を張り合わせて構成され、前記第1の
基板は、導電性材料から成る第1の薄膜と、前記第1の
薄膜の上に間隔をおき略平行に延設された帯状の複数の
第1の絶縁体と、隣接する前記第1の絶縁体の間にそれ
ぞれ前記第1の絶縁体との間に間隔をおき前記第1の絶
縁体と略平行に延設された帯状の線路絶縁体と、前記線
路絶縁体の上面上に被着して前記線路絶縁体と同じ方向
に延在する導電性材料の薄膜から成る高周波線路と、前
記第1の絶縁体の上面および側面に被着され前記第1の
薄膜に電気的に接続された導電性材料から成る第1の帯
状薄膜とを含み、前記第2の基板は、導電性材料から成
る第2の薄膜と、前記第2の薄膜の上に、前記第1の絶
縁体と同じ間隔で略平行に延設された帯状の複数の第2
の絶縁体と、隣接する前記第2の絶縁体の間にそれぞれ
前記第2の絶縁体との間に間隔をおき前記第2の絶縁体
と略平行に延設された帯状の第2の線路絶縁体と、前記
第2の絶縁体の上面および側面に被着され前記第2の薄
膜に電気的に接続された導電性材料から成る第2の帯状
薄膜とを含み、前記第1および第2の基板を、前記第1
および第2の絶縁体、ならびに前記第1および第2の線
路絶縁体を内側にして対向させ、前記第1および第2の
絶縁体の上面どうし、および第1の線路絶縁体上の前記
高周波線路と前記第2の線路絶縁体の上面とを導電性接
着材により接合したことを特徴とする。
【0009】本発明の高周波線路構造体では、隣接する
第1の絶縁体と、これらの第1の絶縁体の上面に上面が
接合された第2の絶縁体と、隣接する第1の絶縁体の間
に延在する第1の薄膜の箇所と、隣接する第2の絶縁体
の間に延在する第2の薄膜の箇所とによって形成された
空間内に、各高周波線路は線路絶縁体上に支持されて収
容されている。そして、前記空間は、導電性材料から成
る第1および第2の薄膜および第1および第2の帯状薄
膜により囲まれている。したがって、各高周波線路は相
互に確実に絶縁され、また外部から効果的にシールドさ
れている。
【0010】また、本発明の高周波線路構造体では、隣
接する第1の絶縁体と、これらの第1の絶縁体の上面に
上面が接合された第2の絶縁体と、隣接する第1の絶縁
体の間に延在する第1の薄膜の箇所と、隣接する第2の
絶縁体の間に延在する第2の薄膜の箇所とによって形成
された空間内に、各高周波線路は第1および第2の線路
絶縁体に挟まれた状態で収容されている。そして、前記
空間は、導電性材料から成る第1および第2の薄膜およ
び第1および第2の帯状薄膜により囲まれている。した
がって、各高周波線路は相互に確実に絶縁され、また外
部から効果的にシールドされている。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明によ
る高周波線路構造体の一例を示す要部分解斜視図、図2
は同部分斜視図である。この高周波線路構造体2は、第
1および第2の基板4、6を張り合わせて構成される。
まず、第1の基板4は導電性材料から成る第1の薄膜8
を含み、第1の薄膜8の上に間隔をおき略平行に帯状の
複数の第1の絶縁体10が延設され、また、隣接する第
1の絶縁体10の間にそれぞれ第1の絶縁体10との間
に間隔をおき第1の絶縁体10と略平行に帯状の線路絶
縁体12が延設されている。そして、線路絶縁体12の
上面上には、導電性材料の薄膜から成る高周波線路14
が被着され、線路絶縁体12と同じ方向に延在してい
る。さらに、第1の絶縁体10の上面および側面には、
第1の薄膜8に電気的に接続された導電性材料から成る
第1の帯状薄膜16が被着されている。
【0012】一方、第2の基板6は導電性材料から成る
第2の薄膜18を含み、第2の薄膜18を下にして配置
した状態(図1、図2とは逆向きに配置した状態)で第
2の薄膜18の上に、帯状の複数の第2の絶縁体20
が、第1の絶縁体10とほぼ同じ間隔で略平行に延設さ
れている。そして、第2の絶縁体20の上面および側面
には、第2の薄膜18に電気的に接続された導電性材料
から成る第2の帯状薄膜22が被着されている。
【0013】高周波線路構造体2は、このような構造の
第1および第2の基板4、6を、第1および第2の絶縁
体10、20を内側にして対向させ、第1の絶縁体10
と第2の絶縁体20の上面どうしを導電性接着材24に
より、図2に示したように接合することで構成されてい
る。
【0014】なお、第1および第2の薄膜8、18、第
1および第2の帯状薄膜16、22は具体的には本実施
例では銅により形成され、また、第1および第2の絶縁
体10、20、ならびに線路絶縁体12はポリイミドに
より形成されている。また、本実施例では、第1および
第2の絶縁体10、20、ならびに線路絶縁体12は横
断面形状が台形に形成されている。
【0015】第1の基板4の作製においては、例えば厚
さが数十〜数百μmの板状のポリイミドに銅をメッキし
て第1の薄膜8とし、その後、第1の絶縁体10および
線路絶縁体12の箇所を除いてポリイミドを、露光、現
像、エッチングの各工程を行って除去することで第1の
絶縁体10および線路絶縁体12を形成できる。そし
て、第1の薄膜8と反対側の面全体に銅をメッキし、つ
づいて、露光、現像、エッチングの各工程により線路絶
縁体12の側面に被着した銅を除去することで、第1の
帯状薄膜16および高周波線路14を形成することがで
きる。
【0016】一方、第2の基板6の作製においては、例
えば厚さが数十〜数百μmの板状のポリイミドに銅をメ
ッキして第2の薄膜18とし、その後、第2の絶縁体2
0の箇所を除いてポリイミドを、露光、現像、エッチン
グの各工程を行って除去することで第2の絶縁体20を
形成できる。そして、第2の薄膜18と反対側の面全体
に銅をメッキして第2の帯状薄膜22を形成することが
できる。
【0017】本実施例の高周波線路構造体2は上述のよ
うに形成されているので、隣接する第1の絶縁体10
と、これらの第1の絶縁体10の上面に上面が接合され
た第2の絶縁体20と、隣接する第1の絶縁体10の間
に延在する第1の薄膜8の箇所と、隣接する第2の絶縁
体20の間に延在する第2の薄膜18の箇所とによって
形成された空間26内に、各高周波線路14は線路絶縁
体12上に支持されて収容されている。そして、空間2
6は、導電性材料から成る第1および第2の薄膜8、1
8および第1および第2の帯状薄膜16、22により囲
まれている。したがって、各高周波線路14は相互に確
実に絶縁され、また外部から効果的にシールドされてい
る。そして、高周波線路14は空間26内に配置されて
いるので、低損失で信号を伝送することができる。
【0018】次に、このような高周波線路構造体2を用
いて構成したフェーズドアレイアンテナ装置について説
明する。図3は実施例の高周波線路構造体2を用いて構
成したフェーズドアレイアンテナ装置を示す分解斜視図
である。なお、図中、図7と同一の要素には同一の符号
が付されており、それらに関する説明はここでは省略す
る。このフェーズドアレイアンテナ装置28は、基本的
には図7に示した従来のフェーズドアレイアンテナ装置
102と同様に構成されており、給電回路部30、受信
モジュール部32、アンテナ部34から成り、これらを
導電性材料から成るベースプレート110上に配置し、
相互に電気的に接続して構成されている。
【0019】受信モジュール部32、給電回路部30、
ならびにアンテナ部34はいずれも機能的には図7に示
したものと同じである。図7におけるマイクロストリッ
プ線路113の箇所が本実施例の高周波線路構造体2に
置き換えられている。なお、各部の高周波線路構造体2
の各高周波線路14どうしは端部において例えばリボン
ボンディングにより接続することができる。また、高周
波線路構造体2を構成する上記第1および第2の薄膜
8、18、ならびに第1および第2の帯状薄膜16、2
2は装置のグランド電位点に接続する。
【0020】したがって、このフェーズドアレイアンテ
ナ装置28では、高周波線路構造体2内の各高周波線路
14が上述のように確実に絶縁され、そして効果的にシ
ールドされているので、従来のようにシールド壁114
(図7)を設ける必要がなく、また、シールドケース1
16は導電性ゴム118を用いることなく簡易的にベー
スプレート110に接続するのみで十分である。そのた
め、部品コストおよび組み立てコストを低減でき、ま
た、小型化を実現できる。さらに、各部間の信号伝送を
低損失で行えるのでSN比を向上させることができる。
また、第1および第2の基板4、6を、柔軟性の高いポ
リイミド基板により形成した場合には、図4に示したよ
うに、例えばアンテナ部38を、その一部を曲げた形状
とすることも可能となり、形状上の設計の自由度が増大
する。なお、図中、36はベースプレートである。
【0021】次に、第2の実施例について説明する。図
5は第2の実施例の高周波線路構造体を示す部分斜視図
である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付さ
れており、それらに関する説明はここでは省略する。こ
の高周波線路構造体40は、第2の線路絶縁体42が設
けられている点で上記高周波線路構造体2と異なってい
る。すなわち、高周波線路構造体40では、第2の基板
6において、隣接する第2の絶縁体20の間にそれぞれ
第2の絶縁体20との間に間隔をおき第2の絶縁体20
と略平行に延設された帯状の第2の線路絶縁体42が形
成されている。第2の線路絶縁体42は本実施例では他
の絶縁体と同様、ポリイミドにより形成され、また横断
面形状は台形となっている。そして、第2の線路絶縁体
42の上面(図5では下向きになっている)は導電性接
着剤24により絶縁体上の高周波線路14に接合されて
いる。なお、第2の線路絶縁体42は、他の絶縁体と同
様、ポリイミドの基板に対して露光、現像、エッチング
の各工程を行って形成することができる。
【0022】以上のような構造であるから、この高周波
線路構造体40でも、隣接する第1の絶縁体10と、こ
れらの第1の絶縁体10の上面に上面が接合された第2
の絶縁体20と、隣接する第1の絶縁体10の間に延在
する第1の薄膜8の箇所と、隣接する第2の絶縁体20
の間に延在する第2の薄膜18の箇所とによって形成さ
れた空間26内に、各高周波線路14は線路絶縁体12
および第2の線路絶縁体42に挟まれた状態で収容され
ている。そして、空間26は、導電性材料から成る第1
および第2の薄膜8、18および第1および第2の帯状
薄膜16、22により囲まれている。その結果、各高周
波線路14は相互に確実に絶縁され、また外部から効果
的にシールドされている。そして、高周波線路14は空
間26内に配置されているので、低損失で信号を伝送す
ることができる。
【0023】次に第3の実施例について説明する。図6
は第3の実施例の高周波線路構造体を示す部分斜視図で
ある。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付され
ており、それらに関する説明はここでは省略する。図6
に示した高周波線路構造体44が図1に示した高周波線
路構造体2と異なるのは、線路絶縁体12の側面に、第
1の薄膜8に電気的に接続された導電性の薄膜46が、
高周波線路14と電気的に絶縁された状態で被着されて
いる点である。高周波線路構造体44ではこのように線
路絶縁体12の側面にも導電性の薄膜46が被着されて
いるので、各高周波線路14間の絶縁性は一層高まり、
また、各高周波線路14は外部からさらに強固にシール
ドされる。
【0024】以上、本発明について実施例をもとに説明
したが、本発明はこれらの例に限定されることなく種々
の形態で実施することができる。例えば、第1および第
2の絶縁体10、20、線路絶縁体12、第2の線路絶
縁体42はいずれもポリイミドにより形成されていると
したが、絶縁材料としてポリイミド以外のものを用いる
ことも無論可能である。また、第1および第2の薄膜
8、18、第1および第2の帯状薄膜16、22、高周
波線路14は銅により形成されているとしたが、銅以外
の金属、望ましくは導電率の高い金属を用いることも可
能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高周波線路
構造体では、隣接する第1の絶縁体と、これらの第1の
絶縁体の上面に上面が接合された第2の絶縁体と、隣接
する第1の絶縁体の間に延在する第1の薄膜の箇所と、
隣接する第2の絶縁体の間に延在する第2の薄膜の箇所
とによって形成された空間内に、各高周波線路は線路絶
縁体上に支持されて収容されている。そして、前記空間
は、導電性材料から成る第1および第2の薄膜および第
1および第2の帯状薄膜により囲まれている。また、本
発明の高周波線路構造体では、隣接する第1の絶縁体
と、これらの第1の絶縁体の上面に上面が接合された第
2の絶縁体と、隣接する第1の絶縁体の間に延在する第
1の薄膜の箇所と、隣接する第2の絶縁体の間に延在す
る第2の薄膜の箇所とによって形成された空間内に、各
高周波線路は第1および第2の線路絶縁体に挟まれた状
態で収容されている。そして、前記空間は、導電性材料
から成る第1および第2の薄膜および第1および第2の
帯状薄膜により囲まれている。したがって、各高周波線
路は相互に確実に絶縁され、また外部から効果的にシー
ルドされている。さらに、高周波線路は空間内に配置さ
れているので、低損失で信号を伝送することができる。
そして、本発明の高周波線路構造体を用いて高周波信号
を扱う装置を構成した場合には、従来のようにシールド
壁を設けたり、十分なシールドのために特殊な部品を用
いたりする必要がなくなるので、装置の部品コストおよ
び組み立てコストを低減でき、また、小型化を実現でき
る。さらに、低損失で信号を伝送できるのでSN比を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高周波線路構造体の一例を示す要
部分解斜視図である。
【図2】本発明による高周波線路構造体の一例を示す部
分斜視図である。
【図3】実施例の高周波線路構造体を用いて構成したフ
ェーズドアレイアンテナ装置を示す分解斜視図である。
【図4】本発明による高周波線路構造体の他の例を示す
部分斜視図である。
【図5】第2の実施例の高周波線路構造体を示す部分斜
視図である。
【図6】第3の実施例の高周波線路構造体を示す部分斜
視図である。
【図7】従来のフェーズドアレイアンテナ装置を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
2、40、44……高周波線路構造体、4……第1の基
板、6……第2の基板、8……第1の薄膜、10……第
1の絶縁体、12……線路絶縁体、14……高周波線
路、16……第1の帯状薄膜、18……第2の薄膜、2
0……第2の絶縁体、22……第2の帯状薄膜、24…
…導電性接着材、28、102……フェーズドアレイア
ンテナ装置、30、104……給電回路部、32、10
6……受信モジュール部、34、38、108……アン
テナ部、36、110……ベースプレート、42……第
2の線路絶縁体、46……薄膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 3/06 H05K 3/46 H05K 1/00 - 1/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の基板を張り合わせて構
    成され、 前記第1の基板は、 導電性材料から成る第1の薄膜と、 前記第1の薄膜の上に間隔をおき略平行に延設された帯
    状の複数の第1の絶縁体と、 隣接する前記第1の絶縁体の間にそれぞれ前記第1の絶
    縁体との間に間隔をおき前記第1の絶縁体と略平行に延
    設された帯状の線路絶縁体と、 前記線路絶縁体の上面上に被着して前記線路絶縁体と同
    じ方向に延在する導電性材料の薄膜から成る高周波線路
    と、 前記第1の絶縁体の上面および側面に被着され前記第1
    の薄膜に電気的に接続された導電性材料から成る第1の
    帯状薄膜とを含み、 前記第2の基板は、 導電性材料から成る第2の薄膜と、 前記第2の薄膜の上に、前記第1の絶縁体とほぼ同じ間
    隔で略平行に延設された帯状の複数の第2の絶縁体と、 前記第2の絶縁体の上面および側面に被着され前記第2
    の薄膜に電気的に接続された導電性材料から成る第2の
    帯状薄膜とを含み、 前記第1および第2の基板を、前記第1および第2の絶
    縁体を内側にして対向させ、前記第1の絶縁体と前記第
    2の絶縁体の上面どうしを導電性接着材により接合し
    た、 ことを特徴とする高周波線路構造体。
  2. 【請求項2】 第1および第2の基板を張り合わせて構
    成され、 前記第1の基板は、 導電性材料から成る第1の薄膜と、 前記第1の薄膜の上に間隔をおき略平行に延設された帯
    状の複数の第1の絶縁体と、 隣接する前記第1の絶縁体の間にそれぞれ前記第1の絶
    縁体との間に間隔をおき前記第1の絶縁体と略平行に延
    設された帯状の線路絶縁体と、 前記線路絶縁体の上面上に被着して前記線路絶縁体と同
    じ方向に延在する導電性材料の薄膜から成る高周波線路
    と、 前記第1の絶縁体の上面および側面に被着され前記第1
    の薄膜に電気的に接続された導電性材料から成る第1の
    帯状薄膜とを含み、 前記第2の基板は、 導電性材料から成る第2の薄膜と、 前記第2の薄膜の上に、前記第1の絶縁体と同じ間隔で
    略平行に延設された帯状の複数の第2の絶縁体と、 隣接する前記第2の絶縁体の間にそれぞれ前記第2の絶
    縁体との間に間隔をおき前記第2の絶縁体と略平行に延
    設された帯状の第2の線路絶縁体と、 前記第2の絶縁体の上面および側面に被着され前記第2
    の薄膜に電気的に接続された導電性材料から成る第2の
    帯状薄膜とを含み、 前記第1および第2の基板を、前記第1および第2の絶
    縁体、ならびに前記第1および第2の線路絶縁体を内側
    にして対向させ、前記第1および第2の絶縁体の上面ど
    うし、および第1の線路絶縁体上の前記高周波線路と前
    記第2の線路絶縁体の上面とを導電性接着材により接合
    した、 ことを特徴とする高周波線路構造体。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体はポリイミドにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の高周
    波線路構造体。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体は、横断面形状がほぼ台形に
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の高周波線路構造体。
  5. 【請求項5】 前記高周波線路が被着した前記線路絶縁
    体の側面に、前記第1の薄膜に電気的に接続された導電
    性材料から成る薄膜が、前記高周波線路と電気的に絶縁
    された状態で被着されていることを特徴とする請求項
    記載の高周波線路構造体。
  6. 【請求項6】 前記高周波線路は、フェイズドアレイア
    ンテナ装置の送受信回路における高周波線路を構成して
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波
    線路構造体。
  7. 【請求項7】 導電性材料から成る前記薄膜は銅により
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の高周波線路構造体。
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