JP3114086U - 事務用キャビネットの折り畳み装置 - Google Patents

Abstract

【課題】事務用キャビネットの折り畳み装置の提供。
【解決手段】框体１０、上板２０、底板３０、二つの側板４０、背板５０で構成された事務用キャビネットの框体内側四周縁に相互に枢設された可動翼片６０が設けられ、上板、底板、二側板間が相互に対応して接合され、並びに各板体の外側框端に板側端が相互に嵌止される可動背板設計が設けられて各板体が速やかに分解組立可能とされて、外観がよく且つ組立が容易で強固である事務用キャビネットの折り畳み装置である。
【選択図】図２

Description

本考案は一種の事務用キャビネットに係り、更に詳しくは、事務用キャビネットの接合板体に快速折り畳みの機能を具備させ、事務用キャビネットの製造を簡単とし、分解組立を容易とし且つ外観を良くし使用上の安全性を具備させる、事務用キャビネットの折り畳み装置に関する。

現在市販されている事務用キャビネットの形式は多いが、その製造時には、キャビネットはフレームが金属板体を折り曲げて溶接して框体面となした後、さらにその他の框体面板と組合せ、溶接してキャビネットとなし、こうして一定構造の収納空間を形成している。ただし溶接により一体に形成されたキャビネットはその体積が大きく且つ重く、且つ任意の分解組立はできず、運搬、包装、保存の運用には不利である。ゆえに業者は図９、１０に示されるような折り畳み式キャビネット８０を提供している。このキャビネット８０はフレームを具えた正面板８１、正面板８１に枢設された二つの側面板８２、後面板８３、二つの扉板８４、上板８５と底板８６等の部品で構成されている。そのうち、上板８５、底板８６は板体中央において二つの対称な折り板８７とされ、該折り板８７の対向する接合部分に複数の交叉配列された枢設部品８７１が設けられ、並びに板体の辺縁に枢設装置８７２が設けられ、正面板８１と後面板８３と枢設され、別に正面板８１と後面板８３の形成する折り板８７の二つの側面板８２に対向する二側端に、折り曲げによりＬ形の嵌め片８８が凸設され、二つの折り板８７が枢設装置８７２で回転する時、側面板８２の貫通孔８２１と嵌合して位置決めされ、こうして折り畳み機能を具えたキャビネット８０が形成される。

周知の事務用キャビネットの上板と底板の板体は、対称な折り板が枢設部品で枢設され、且つ板体辺縁にも枢設装置を設置して正面板と後面板と枢設することが必要であり、別に折り板側端にも嵌め片を凸設して嵌設する必要があり、ゆえにその全体部品の製造と組立に時間がかかり不便であり、且つ上板、底板は折り板の対称枢設のため、キャビネット上部表面中間に折り畳み線があり、且つ嵌め片もまたキャビネット外部に露出し、側面板の上端と底端に突出物を具えた接合とされ、全体の外観が悪く、経済的効果に符合しない。

本考案は一種の事務用キャビネットの折り畳み装置を提供することを目的とし、それは、キャビネットの框体の内側四周縁が可動翼片により上板、底板、二側板が枢設され、並びに各板体の外側端に相互に嵌合する板側端構造が設けられてこれにより背板と嵌合、位置決めされ、これにより事務用キャビネットを形成するものとする。

本考案の提供する折り畳み装置は、簡単強固な折り畳み構造を提供し、且つ各板体が接合する板側端は相互に嵌合して組み合わされ、全体の板体外端より突出することがなく、ゆえに良好な外観と使用上の安全性を具備する。

請求項１の考案は、事務用キャビネットの折り畳み装置において、
框体であって、四角形の細いコ状のフレーム体であり、フレーム体内側四周側端に接合部が形成された、上記框体と、
上板であって、その板体周縁が折り曲げられて折り辺を具えた板側端が形成され、そのうち一つの側端が可動翼片を利用して框体上方内側側端の接合部部分に枢設され、別に框体に対応し枢設される側端に嵌合板側端が形成された、上記上板と、
底板であって、上板に対向し、折り辺を具えた板側端を具え、そのうち一つの側端が可動翼片を利用して框体下方内側側端の接合部に枢設され、別に框体に対応し枢設される側端に嵌合板側端が形成された、上記底板と、
二つの側板であって、折り辺を具えた板側端を具え、二つの側板の一側端の板側端は可動翼片で框体両側内側側端の接合部に枢設され、別に框体に枢設される板体側端が折り曲げられて溝を具えたＬ形開口接合端が形成された、上記二つの側板と、
背板であって、框体に対向し、背板の内部上方は内側に折り曲げられてＬ形の嵌め溝板側端が形成され、その他の三つの側端は内側に折り曲げられて凹溝を具えた係合板側端が形成された、上記背板と、
を包含し、各板体間が急速に組合せ可能で、背板との相互嵌合位置決めされて、事務用キャビネットを構成することを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置としている。
請求項２の考案は、請求項１記載の事務用キャビネットの折り畳み装置において、上板の両側の板側端の所定の位置に複数の接続凸部が設けられ、且つ側板上方の板側端にこの接続凸部に対応する貫通孔が設けられ、上板と側板間の相互挿嵌位置決めが完成することを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置としている。
請求項３の考案は、請求項１記載の事務用キャビネットの折り畳み装置において、背板の板体両側の、二つの側板の板側端に対応する位置に内向きに突出する位置決め部が設けられ、二つの側板の取り付け位置決め時の挿嵌ストッパ機能を提供することを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置としている。
請求項４の考案は、請求項１記載の事務用キャビネットの折り畳み装置において、背板の嵌合板側端の上板の嵌合板側端と接合される位置がネジで固定されたことを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置としている。

本考案は以下のような効果を有する。
１．強固で快速で便利な組立の連結機能を有する： 本考案の框体の接合部は各板体と枢設され、更に接続凸部と板側端間の嵌合構造により、キャビネットの組立が強固であり、且つ敏捷に組立分解できる。
２．分解と運搬が容易である： 本考案は簡易な嵌合連結と枢設連結方式により、使用者が簡単に組立と分解し運搬できる機能を有する。
３．生産効果に符合する： 本考案は框体に枢設される板体間に、可動翼片の相互枢設を利用し、且つ背板に一体成形を採用し、対応する板側端に嵌合し、ゆえに有効に伝統的な全体を溶接するための生産コストを節約でき、生産効率を高められる。
４．美観と使用の安全性を具備する： 本考案の可動板体は相互に重畳され、背板の嵌合位置決めが組み合わされ、このためキャビネットの組立の完成時に全体の美観と使用の安全性を具備する。

総合すると、本考案は同類の製品中にあって極めて良好な進歩性と実用性を具え、またその出願前に頒布された刊行物に同じ構造はなく、ゆえに本考案は新規性を有している。

図１、２に示されるのは本考案の事務用キャビネットの折り畳み装置の好ましい実施例である。この事務用キャビネットの構造はほぼ周知の技術と同じであり、框体１０、上板２０、底板３０、二つの側板４０、背板５０で構成されている。本考案の主要な改良点は以下のとおりである。

該框体１０は、四角形の細いコ状のフレーム体であり、フレーム体内側四周に接合部１１が形成されている。

該上板２０は、その板体周縁が折り曲げられて折り辺を具えた板側端２１が形成され、その一側端が可動翼片６０を利用して框体１０上方内側端の接合部１１部分に枢設され、並びに隣側の二つの板側端２１の所定部分に、複数の下向きの接続凸部２２が接合され、別に框体１０に枢設される側端に嵌合板側端２３が形成され、且つ折り曲げられた末端の所定位置に穿孔２４が設けられている。

該底板３０は、上板２０に対応し、折り辺を具えた板側端３１を具え、その一側端が可動翼片６０を利用して框体１０下方内側側端の接合部１１に枢設され、別に框体１０に対応し枢設される側端に嵌合板側端３２が形成されている。

該二つの側板４０は、折り辺を具えた板側端４１を具え、二つの側板４０の一側端の板側端４１は可動翼片６０で框体１０両側内側側端の接合部１１に枢設され、並びに隣側の上板側端４１に貫通孔４２が設けられ、上板２０の接続凸部２２に対応し、別に框体１０に枢設される板体末端が折り曲げられて溝４３を具えたＬ形開口接合端４４が形成されている。

該背板５０は、框体１０に対応し、背板５０の内部上方は内側に折り曲げられてＬ形の嵌め溝板側端５１が形成され、並びに折り曲げられた末端の所定位置に穿孔５２が設けられ、該上板２０の嵌合板側端２３の穿孔２４に対応し、並びにネジで相互に固定され、別にその三周縁は内側に折り曲げられて凹溝を具えた係合板側端５３が形成され、別に板体両側の二つの側板４０の側板側端４１に対応する部分に内向きに突出する位置決め部５４が設けられている。

図３から８に示されるのは本考案の折り畳み状態の断面である。本考案の事務用キャビネットは組立時には、先ず二つの側板４０が可動翼片６０により框体１０内部に向けて回転され、次に、上板２０、底板３０がそれぞれ可動翼片６０の枢軸を回転軸として回転され折り畳まれ、それが二つの側板４０に重ねられ、更に背板５０が独立して上板２０、側板４０に接合され、こうして事務用キャビネットの折り畳み装置が完成する（図３）。本考案の事務用キャビネットを展開する時は、まず、背板５０を取り外し、さらに順に上板２０、底板３０、二つの側板４０を展開し、それをコ状の形態となし、並びに底板３０外側の嵌合板側端３２を背板５０の板体底部凹溝の係合板側端５３内に嵌合し、次に二つの側板４０を外向きに展開し、接合端４４と背板５０両側の折り曲げられた係合板側端５３を嵌合し、該背板５０の係合板側端５３の折り縁末端を接合端４４の溝４３と嵌合する。そのうち、二つの側板４０の接合端４４の折縁末端は背板５０の位置決め部５４と相互に当接し位置決めされ、最後に上板２０を回転し嵌合し、上板２０に固定された接続凸部２２を二つの側板４０の板側端４１上方の貫通孔４２内に位置決めすると、板側端４１がちょうど上板２０の板側端２１と当接し、また上板２０外側端の嵌合板側端２３が背板５０上方の嵌合板側端５１内に嵌合し、全体の組立が完成し、更に、上板２０の嵌合板側端２３と背板５０の嵌合板側端５１の対応する穿孔２４、５２を、ネジで止められば、各板体間の相互嵌合が完成し事務用キャビネットが完成する。また、図８には本考案の応用実施例が示され、それによると、框体１０に扉板７０或いは棚板が組み付けられ、全体として簡易で快速な組立機能が達成される。

本考案の事務用キャビネットの外観組合せ図である。 本考案の事務用キャビネットの立体分解図である。 本考案の事務用キャビネットの全体折り畳み状態の断面図である。 本考案の事務用キャビネットの上板と底板間の折り畳み動作の断面図である。 本考案の事務用キャビネットの二つの側板間の折り畳み動作の断面図である。 本考案の事務用キャビネットの二つの側板と底板、背板間の折り畳み動作の断面図である。 本考案の事務用キャビネットの全体の板体組合せ後の断面図である。 本考案の事務用キャビネットに扉板を組み合わせた応用実施例図である。 周知の技術の立体組合せ図である。 周知の技術の折り畳み表示図である。

符号の説明

１０ 框体 １１ 接合部
２０ 上板 ２１ 板側端
２２ 接続凸部 ２３ 嵌合板側端
２４ 穿孔 ３０ 底板
３１ 板側端 ３２ 嵌合板側端
４０ 側板 ４１ 板側端
４２ 貫通孔 ４３ 溝
４４ 接合端 ５０ 背板
５１ 嵌合板側端 ５２ 穿孔
５３ 係合板側端 ５４ 位置決め部
６０ 可動翼片 ７０ 扉板
８０ キャビネット ８１ 正面板
８２ 側面板 ８２１ 貫通孔
８３ 後面板 ８４ 扉板
８５ 上板 ８６ 底板
８７ 折り板 ８７１ 枢設部品
８７２ 枢設装置 ８８ 嵌め片

Claims (4)

1. 事務用キャビネットの折り畳み装置において、
   框体であって、四角形の細いコ状のフレーム体であり、フレーム体内側四周側端に接合部が形成された、上記框体と、
   上板であって、その板体周縁が折り曲げられて折り辺を具えた板側端が形成され、そのうち一つの側端が可動翼片を利用して框体上方内側側端の接合部部分に枢設され、別に框体に対応し枢設される側端に嵌合板側端が形成された、上記上板と、
   底板であって、上板に対向し、折り辺を具えた板側端を具え、そのうち一つの側端が可動翼片を利用して框体下方内側側端の接合部に枢設され、別に框体に対応し枢設される側端に嵌合板側端が形成された、上記底板と、
   二つの側板であって、折り辺を具えた板側端を具え、二つの側板の一側端の板側端は可動翼片で框体両側内側側端の接合部に枢設され、別に框体に枢設される板体側端が折り曲げられて溝を具えたＬ形開口接合端が形成された、上記二つの側板と、
   背板であって、框体に対向し、背板の内部上方は内側に折り曲げられてＬ形の嵌め溝板側端が形成され、その他の三つの側端は内側に折り曲げられて凹溝を具えた係合板側端が形成された、上記背板と、
   を包含し、各板体間が急速に組合せ可能で、背板との相互嵌合位置決めされて、事務用キャビネットを構成することを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置。
2. 請求項１記載の事務用キャビネットの折り畳み装置において、上板の両側の板側端の所定の位置に複数の接続凸部が設けられ、且つ側板上方の板側端にこの接続凸部に対応する貫通孔が設けられ、上板と側板間の相互挿嵌位置決めが完成することを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置。
3. 請求項１記載の事務用キャビネットの折り畳み装置において、背板の板体両側の、二つの側板の板側端に対応する位置に内向きに突出する位置決め部が設けられ、二つの側板の取り付け位置決め時の挿嵌ストッパ機能を提供することを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置。
4. 請求項１記載の事務用キャビネットの折り畳み装置において、背板の嵌合板側端の上板の嵌合板側端と接合される位置がネジで固定されたことを特徴とする、事務用キャビネットの折り畳み装置。
   

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