JP3113868U - 電気機器の電源コード引廻し構造 - Google Patents

電気機器の電源コード引廻し構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ブッシングがその取付箇所から脱落することを防ぐことのできる電気機器の電源コード引廻し構造を提供する。
【解決手段】キャビネット5の略矩形の開口窓6に凹入状のブッシング取付部8を連設する。開口窓6の口縁に樹脂ヒンジ71を介して開閉動可能に連設したカバー体7に、閉時にブッシング取付部8で位置決めされた電源コード3のブッシング4の外面に当接する当り部74を形成する。カバー体8を閉位置に規制するために、開口窓6の口縁にストッパ面61を形成すると共に、固定ビス9をキャビネット5側のボス55にねじ込む。
【選択図】図3

Description

本考案は、電気機器の電源コード引廻し構造、詳しくは、電気機器のキャビネットの開口窓を通してそのキャビネットに内蔵された配線基板から引き出された電源コードを引き廻すための構造に関する。
電気機器のキャビネットに内蔵されている配線基板に接続されてその配線基板から引き出されている電源コードを上記キャビネットの内側から外側へ引き出すためには、キャビネットに電源コードを挿通させる必要がある。その場合に、電源コードが振れたりして配線基板との接続箇所が断線することを防ぐための対策として、電源コードに弾力性を備えたブッシングを脱落しないように取り付けておき、そのブッシングを固定側部材に固定するという対策が講じられる。
そして、従来では、そのブッシングを取り付けるための固定側部材として、配線基板が取り付けられているシャーシを選択したもの(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)や、シャーシに取り付けられた配線基板を内蔵しているキャビネットを選択したもの(たとえば、特許文献3、特許文献4、特許文献5)などがあった。
図11及び図12は、固定側部材としてシャーシを選択したものの例示として特許文献1に記載されている構造を示している。このものは、磁気テープ装置一体型テレビジョン受像機(ビデオ一体型テレビジョン受像機)のキャビネット100の背壁下部に開口窓110を形成してあり、配線基板から引き出された電源コード120のブッシング121を、図12のように、その配線基板が取り付けられている樹脂製のシャーシ130の端部に取り付けて固定していると共に、開口窓110を閉じるための開閉蓋140をキャビネット100に開閉可能に一体成形してあり、その開閉蓋140がその閉位置でシャーシ130に具備させたねじ孔131に固定ビスとしてのビス150を用いて固定されるようになっている。
一方、図13は、固定側部材としてキャビネットを選択したものの例示として特許文献3に記載されている構造を示している。このものは、キャビネット200が筐体210と蓋体250とに2分割された分割型であって、分割箇所(筐体210の上端部)に形成した切り欠き部240を利用して電源コード220のブッシング230が固定されている。
ところで、ビデオ一体型テレビジョン受像機やテレビジョン受像機などの電気機器において、電源コードはそのキャビネットの内側から外側へ引き出されていることが不可欠であるために、一般的には、キャビネットにシャーシと共に内蔵されている配線基板の端部に半田付けなどで接続されてその配線基板から引き出される。そのため、電源コード120のブッシング121を取り付けるための固定側部材として、特許文献1によって提案されているもののようにシャーシ130を選択する場合には、ブッシング121が取り付けられるシャーシ130の端部が配線基板の端部の近くに位置していることが不可欠である。また、固定側部材として、特許文献3によって提案されているもののようにキャビネット200を選択する場合には、分割型のキャビネット200の分割箇所にブッシング230を取り付けるための切り欠き部240を形成したものが多い。
実用新案登録第3094353号公報 実用新案登録第3091394号公報 特開平10−205657号公報 実開平6−21289号公報 実開平6−38287号公報
しかしながら、近時では、電気機器の軽量化や小形化などを促進することが要請されていることなどにより、図10に説明的に示したように、シャーシ1を小形化してその上に配線基板2を外方へはみ出した形で取り付けることが試みられている。その結果、図示明示のようにシャーシ1の端部が配線基板2の端部から遠く離れてしまい、配線基板2の端部から引き出された電源コード3のブッシング4を取り付けるための固定側部材としてシャーシ1を選択することのできない場合がある。したがって、上掲の特許文献1によって提案されている技術を、小形化されたシャーシ1を採用した電気機器の電源コード引廻し構造に適用することができない。
一方、上掲の特許文献3によって例示されているように固定側部材としてキャビネットを選択したものは、分割型のキャビネット200の分割箇所にブッシング230を取り付けるための切り欠き部240を形成したものであるために、キャビネットの分割箇所以外の箇所に開口窓を形成してその開口窓を利用して電源コードをキャビネットの外側へ引き出すことが要請される場合には適用することができない。
本考案は以上の状況に鑑みてなされたものであり、小形化されたシャーシにそのシャーシからはみ出す形態で配線基板が取り付けられている場合を考慮して、電源コードのブッシングを取り付ける固定側部材としてキャビネットを選択し、その上で、配線基板が取り付けられたシャーシをキャビネットに組み付ける工程などにおいて電源コードをキャビネットの外側へ仮挿通させて引き出すことに用いられる開口窓がそのキャビネットの分割箇所以外の箇所に形成されている場合であっても、その開口窓を閉じるカバー体によってキャビネットに取り付けられた上記ブッシングがその取付箇所から脱落することを防ぐことのできる電気機器の電源コード引廻し構造を提供することを目的とする。
また、本考案は、キャビネットの分割箇所以外の箇所に設けられた開口窓を閉じる上記カバー体を、部品点数の増加を来さない構造でそのキャビネットに具備させることのできる電気機器の電源コード引廻し構造を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、上記カバー体が閉位置でがたつくことを防ぐ対策を講じた電気機器の電源コード引廻し構造を提供することを目的とする。
本考案に係る電気機器の電源コード引廻し構造は、シャーシに取り付けられた配線基板の端縁部から引き出されている電源コードのブッシングを固定側部材に固定してその電源コードをキャビネットの外方へ引き出している電気機器の電源コード引廻し構造において、上記固定側部材として選択した上記キャビネットに、当該キャビネットの内側から外側へ向けて上記電源コードを仮挿通させることができ、かつ、口縁の輪郭線が閉じた環形に形作られた開口窓が開設され、その開口窓に連続して上記ブッシングを挟持して位置決めする凹入状のブッシング取付部が形成されていると共に、上記開口窓の口縁に樹脂ヒンジを介して開閉動可能にカバー体が連設され、そのカバー体に、当該カバー体の閉時に上記ブッシング取付部で位置決めされた上記ブッシングの外面に当接してそのブッシングが上記ブッシング取付部から抜け出ることを阻止する当り部が備わっている。
この構成であると、開口窓が分割型のキャビネットの分割箇所に設けられていない場合に、その開口窓を利用して束ねた電源コードをキャビネットの内側から外側に仮挿通させて引き出すことが可能になる。また、開口窓に連続して形成されている凹入状のブッシング取付部で電源コードのブッシングを挟持して位置決めすることができ、しかも、そのように位置決めされたブッシングの外面に、開口窓を閉じたカバー体の当り部が当接するために、そのブッシングがブッシング取付部から脱落するという事態が防止される。
この作用は、上記開口窓の口縁の輪郭線の一部が上下方向に延びる直線部を含み、上記ブッシング取付部が上記直線部を起点として側方へ凹入した形状に形作られていると共に、そのブッシング取付部が、上記開口窓の口内からそのブッシング取付部に差し込まれた上記ブッシングの溝部に係合してそのブッシングをキャビネットに対する内外方向で位置決めするリブ状の係合部と、上記開口窓に臨むブッシング出入口とを備え、ブッシング取付部に差し込まれた上記ブッシングの外面に上記ブッシング出入口で上記カバー体の当り部が当接している、という構成を採用することによっても発揮される。特にこの構成を採用すると、ブッシングをブッシング取付部に取り付ける作業を容易に行え、しかも、取り付けられたブッシングがキャビネットに対する内外方向で確実に位置決めされるという作用が奏される。
本考案では、上記キャビネットに上記カバー体に対して作用する閉位置規制手段が備わり、上記当り部に上記カバー体の裏面に立ち上げられたリブの側端面が含まれている、という構成を採用することが可能であり、これによれば、閉位置規制手段によってカバー体が閉位置に規制され、また、当り部を形成しているリブがカバー体を補強することに役立つ。
本考案では、上記閉位置規制手段が、上記開口窓の口縁に形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面、又は、上記キャビネットに組み付けられた上記シャーシに取り付けられている上記配線基板の端面によって形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面である、という構成を採用することが可能である。また、閉時の上記カバー体を上記閉位置位置決め手段を形成している上記ストッパ面と共働して挾み込むことによりそのカバー体のがたつきを抑えるカバー体固定手段を有する、という構成を採用することができる。これらの各考案によれば、キャビネットの開口窓を閉じているカバー体にがたつきが発生しにくくなり、そのことが、ブッシング取付部からのブッシングの脱落の確実に防ぐことに役立つ。
本考案に係る電気機器の電源コード引廻し構造は、シャーシに取り付けられた配線基板の端縁部から引き出されている電源コードのブッシングを固定側部材に固定してその電源コードをキャビネットの外方へ引き出している電気機器の電源コード引廻し構造において、上記固定側部材としてフロントキャビネットとリアキャビネットとに分割されたテレビジョン受像機キャビネットの上記リアキャビネットが選択され、そのリアキャビネットに、当該リアキャビネットの内側から外側へ向けて上記電源コードを仮挿通させることができ、かつ、口縁の輪郭線が閉じた環形に形作られた略矩形の開口窓が開設され、その開口窓の口縁の直線状の輪郭線を起点として側方へ凹入した形状にブッシング取付部が形成されていると共に、そのブッシング取付部に、上記開口窓の口内からそのブッシング取付部に差し込まれた上記ブッシングの溝部に係合してそのブッシングをキャビネットに対する内外方向で位置決めしているリブ状の係合部と、上記開口窓に臨むブッシング出入口とが備わり、上記開口窓の口縁に樹脂ヒンジを介して開閉動可能に連設されたカバー体に、当該カバー体の閉時に上記ブッシング取付部で位置決めされた上記ブッシングの外面に上記ブッシング出入口で当接してそのブッシングが上記ブッシング取付部から抜け出ることを阻止する当り部が形成され、かつ、その当り部に上記カバー体の裏面に立ち上げられたリブの側端面が含まれ、上記キャビネットに上記カバー体に対して作用する閉位置規制手段が、上記開口窓の口縁に形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面、又は、上記キャビネットに組み付けられた上記シャーシに取り付けられている上記配線基板の端面によって形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面によって形成されていて、閉時の上記カバー体を上記閉位置位置決め手段を形成している上記ストッパ面と共働して挾み込むことによりそのカバー体のがたつきを抑えるカバー体固定手段を有し、このカバー体固定手段が、カバー体を上記リアキャビネットに固定するための固定ビスでなる、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この考案の作用は後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
以上のように、本考案に係る電気機器の電源コード引廻し構造は、電源コードのブッシングをキャビネットのブッシング取付部に取り付けてあるので、小形化されたシャーシにそのシャーシからはみ出す形態で配線基板が取り付けられている場合であっても、その配線基板から引き出された電源コードが振れて配線基板との接続箇所で断線するという事態の発生が防止される。また、配線基板が取り付けられたシャーシをキャビネットに組み付ける工程(組付工程)などにおいて、電源コードを束ねてキャビネットの内側から外側へ引き出すときには、その電源コードを仮挿通させる開口窓を利用して引き出すことが可能であり、しかも、その開口窓は口縁の輪郭線が閉じた環形に形作られているので、キャビネットの分割箇所以外の箇所に電源コードを組付工程で仮挿通させるための開口窓を設けることが要求される場合の対策として有益である。そして、ブッシングは、開口窓を閉じているカバー体によってブッシング取付部から抜け出ることが防止されているために、電源コードが不慮に引張られたような場合でもブッシングの脱落が防止される結果、電源コードが振れて配線基板との接続箇所で断線するという事態が起こらない。また、カバー体が樹脂ヒンジを介してキャビネットと一体に成形されているために、キャビネットの分割箇所以外の箇所に開設された開口窓を閉じるためのカバー体を、部品点数の増加を来さない構造でそのキャビネットに具備させることが可能になるという効果や、カバー体が閉位置でがたつくことがなくなるという効果が奏される。
さらに、本考案によると、電気機器の電源コードがキャビネットに内蔵されている配線基板との接続箇所で断線するというおそれが少なく、しかも、小形化されたシャーシを用いることによって軽量化された電気機器を制作することが可能になるので、ユーザにとっての取扱い性にも優れる。
図1は本考案の第1実施形態に係る引廻し構造を採用した電気機器のキャビネット5の開口窓形成箇所の部分斜視図、図2はキャビネット5の外側から見た開口窓形成箇所の部分背面図、図3はキャビネット5の内側から見た開口窓形成箇所の正面図、図4はカバー体7を固定ビス9でキャビネット5に固定した状態の縦断側面図、図5はカバー体7が開いている状態での図3のV−V線に沿う部分の端面図、図6は図3のVI−VI線に沿う部分の端面図である。
図1に示したキャビネット5は、フロントキャビネットとリアキャビネットとを合わせることによって形成される分割型のキャビネットの上記リアキャビネットに相当していて、そのキャビネット5が、電源コード3のブッシング4を固定するための固定側部材として選択されている。そして、そのキャビネット5に、後述するシャーシ1に取り付けられた配線基板2の端部から引き出されている電源コード3を、そのシャーシ1の組付工程でキャビネット5の内側から外側へ束ねて引き出すことによる仮挿通のために利用される大きな開口窓6が開設されていて、その開口窓6に開閉動可能に略矩形のカバー体7が配備されている。図2〜図5を参照することによって判るように、開口窓6は、キャビネット5の背壁51と下壁52との相互間に亘って略矩形に形成されているのに対し、カバー体7は、キャビネット5の下壁52側で開口窓6の口縁に樹脂ヒンジ71を介して開閉動可能に連設されている。
また、開口窓6はその上下左右の各口縁の輪郭線6a,6b,6c,6dが閉じた略矩形の環形に形作られていて(図3参照)、そのうちの輪郭線6cを形成している上側の口縁には、閉時のカバー体7の上端部裏面に重なり合ってそのカバー体7を閉位置に規制する手段(閉位置規制手段)としてのストッパ面61が形成されている(図2又は図4参照)。そして、右側の口縁の直線状の輪郭線6dを起点として側方へ凹入した形状にブッシング取付部8が形成されている。このブッシング取付部8には、開口窓6の口内からそのブッシング取付部8に横方向に差し込まれた電源コード3のブッシング4の溝部41に係合してそのブッシング4をキャビネット5に対する内外方向で位置決めするためのコ字形の係合部81がリブ状に形成されていると共に、開口窓6に臨むブッシング出入口82とが備わっている。
これに対し、カバー体7は、その上端部近傍箇所に固定ビス挿通孔(以下「挿通孔」という)72とを有していると共に、そのカバー体7の右側の辺部裏面の上端近傍箇所に横向きに延びる2つのリブ73を有していて、このリブ73の側端面73aと上記辺部の端面7aとが当り部74を形成している。そして、この当り部74が、カバー体7の閉時にブッシング取付部8で位置決めされたブッシング4の外面にブッシング出入口82で当接してそのブッシング4がブッシング取付部8から抜け出ることを阻止するようになっている。
一方、キャビネット5には、開口窓6の上側の口縁に連設された筒状のボス55が設けられていて、このボス55の筒孔56に対して、閉時のカバー体7の挿通孔72が同心に位置するようになっていると共に、カバー体7の閉時には、カバー体7の外側から挿通孔72に挿通させたカバー体固定手段としての固定ビス9(図4参照)がボス5の筒孔56にねじ込まれる。
上記キャビネット5に組み付けられる配線基板2は、図10を参照して説明したように、小形化された樹脂製のシャーシ1の上に取り付けられていて、その配線基板2の後端部に電源コード3が半田付けで接続され、しかも、その電源コード3が配線基板2の後端部から後方へ引き出されている。また、配線基板2は、シャーシ1の上にあらかじめ取り付けられた状態でそのシャーシ1と共にキャビネット5の前側からそのキャビネット5に挿入するという操作を通じて組み付けられる。そして、そのような組付工程を行うときに、あらかじめ短く束ねられている電源コード3を、カバー体7を開くことによって開放されている開口窓6を通してキャビネット5の内側から外側へ引き出すという仮挿通が行われる。このように、大きな開口窓6を利用して電源コード3を仮挿通することによって、末端にプラグが接続されているような電源コード3を束ねたままキャビネット5の内側から外側へ引き出すことができるようになるので、そのことが、配線基板2を取り付けたシャーシ1をキャビネット5に組み付けるときの組付工程を確実にしかも迅速に行うことに役立つ。
キャビネット5に対するシャーシ1の組付工程を行った後では、開口窓6から引き出されている電源コード3のブッシング4をキャビネット5のブッシング取付部8に取り付け操作が行われる。すなわち、ブッシング4を開口窓6側からブッシング取付部8に嵌め込むことによって、そのブッシング4の溝部41をブッシング取付部8の係合部81に係合させる操作が行われ、この操作を行うことによって、ブッシング4がブッシング取付部8にキャビネットの内外方向で位置決めされる。この後、カバー体7を樹脂ヒンジ71を中心にして図4矢印Aのように閉動させてそのカバー体7で開口窓6を閉じ、そのカバー体7の挿通孔72に挿通させた固定ビス9をボス55の筒孔56にねじ込んで締め付けると、図2又は図3のように、上記した当り部74を形成しているリブ73の側端面73aとカバー体7の端面7aとが、ブッシング4の外面にブッシング取付部8のブッシング出入口82で当接してそのブッシング4がブッシング取付部8から抜け出ることを阻止する。
こうしてブッシング4がキャビネット5側に固定されていると、電源コード3がキャビネット5の外側に引き出されている部分で振れても、その影響がブッシング4と配線基板2との接続箇所との間の部分には及ばないので、電源コード3が配線基板2との接続箇所で断線するという事態が発生しにくい。特に、上記当り部74がブッシング4をブッシング取付部8に対する押込み方向に押し付けるようになっていると、ブッシング4のがたつきが確実に抑えられるために、上記したような電源コード3の振れに起因する断線が確実に防止される。
また、図4のように固定ねじ9をボス55の筒孔56にねじ込んで締め付けると、カバー体7の上端部75がキャビネット5側のストッパ面61に押し付けられて重なり合うために、そのストッパ面61と固定ねじ9の頭部91との間にカバー体7の上端部75が挟み込まれ、その結果、カバー体7ががたつくということがなくなって、上記した当り部74によるブッシング4の脱落防止作用の安定性ないし確実性が向上するという利点がある。
以上説明した実施形態では、閉時のカバー体7の上端部裏面に重なり合ってそのカバー体7を閉位置に規制するための閉位置規制手段が、キャビネット5側のストッパ面61によって形成されているけれども、この点は、図4のように、キャビネット5に組み付けられた配線基板2の後端面をストッパ面21として形成し、そのストッパ面21に、カバー体7の裏面に形成した縦方向に延びるリブ76が突き当たるように構成しておいてもよい。
なお、この実施形態では、カバー体7を固定ビス9で閉位置に固定するときの作業性を高めるために、カバー体7をキャビネット5に閉位置で仮止めする手段を設けてある。図1〜図3、図5又は図6のように、この仮止め手段は、カバー体7の上端に設けられた係止爪77と、その相手方としてキャビネット5側に設けられた係止片58とによって形成されていて、カバー体7を閉じたときに、図6のように係止爪77が係止片58に係止してカバー体7を閉位置に仮止めするようになっている。
次に、図7〜図9を参照して本考案の第2実施形態を説明する。図7は本考案の第2実施形態に係る引廻し構造を採用した電気機器のキャビネット5の内側から見た開口窓形成箇所の正面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う部分の横断平面図、図9はカバー体7を固定ビス9でキャビネット5に固定した状態の縦断側面図である。
この第2実施形態では、開口窓6の上側の口縁の1箇所に、その開口窓6の口内に突き出たボス55が一体に連設されているのに対し、カバー体7には、閉時に上記ボス55に嵌合する凹入部78が形成されている。そして、カバー体7を閉じてその凹入部78をボス55に嵌合させた状態で、座頭付きビスでなる固定ビス9を図9のようにボス55の筒孔56にねじ込んで締め付けると、キャビネット5に組み付けられている配線基板2の後端面によって形成されているストッパ面(閉位置規制手段)21と固定ビス9の座部92とによってカバー体7が挟み込まれてそのカバー体7が閉位置にがたつかない状態で固定されるようになっている。
この第2実施形態において、上記した以外の事項は、図1などを参照して説明した第1実施形態と同様である。たとえば、フロントキャビネットとリアキャビネットとを合わせることによって形成される分割型のキャビネットの上記リアキャビネットに相当しているキャビネット5が、電源コード3のブッシング4を固定するための固定側部材として選択されている。そして、キャビネット5に、シャーシ1(図10参照)に取り付けられた配線基板2の端部から引き出されている電源コード3の仮挿通のために利用される大きな開口窓6が開設され、その開口窓6はその上下左右の各口縁の輪郭線6a,6b,6c,6dが閉じた略矩形の環形に形作られている点、その開口窓6に開閉動可能に略矩形のカバー体7が配備されている点、開口窓6がキャビネット5の背壁51と下壁52との相互間に亘って略矩形に形成されている点、カバー体7がキャビネット5の下壁52側で開口窓6の口縁に樹脂ヒンジ71を介して開閉動可能に連設されている点は、図1などを参照して説明した第1実施形態と同様である。また、開口窓6の右側の口縁の直線状の輪郭線6dを起点として側方へ凹入した形状にブッシング取付部8が形成されている点やブッシング取付部8の構成についても、図1などを参照して説明した第1実施形態と同様である。
さらに、キャビネット5に組み付けられる配線基板2が、図10を参照して説明したように小形化された樹脂製のシャーシ1の上に取り付けられていて、その配線基板2の後端部に電源コード3が半田付けで接続されて後方へ引き出されている点などについても同様である。
したがって、図7〜図9では、図1〜図6に示した部分と同一又は相応する部分には同一符号を付すことによって説明が重複を回避することとする。
この第2実施形態においても、ネット5に対するシャーシ1の組付工程を行った後で、開口窓6から引き出されている電源コード3のブッシング4を開口窓6側からブッシング取付部8に嵌め込んで取り付けると、そのブッシング4がブッシング取付部8にキャビネットの内外方向で位置決めされる。そして、カバー体7を樹脂ヒンジ71を中心に閉動させて開口窓6を閉じ、上記したように固定ビス72でカバー体7を閉位置に固定すると、図7又は図8のように、当り部74を形成しているリブ73の側端面73aとカバー体7の端面7aとが、ブッシング4の外面にブッシング取付部8のブッシング出入口82で当接してそのブッシング4がブッシング取付部8から抜け出ることを阻止する。そのため、電源コード3が配線基板2との接続箇所で断線するという事態が発生しにくい。
本考案の第1実施形態に係る引廻し構造を採用した電気機器のキャビネットの開口窓形成箇所の部分斜視図である。 キャビネットの外側から見た開口窓形成箇所の部分背面図である。 キャビネットの内側から見た開口窓形成箇所の正面図である。 カバー体を固定ビスでキャビネットに固定した状態の縦断側面図である。 カバー体が開いている状態での図3のV−V線に沿う部分の端面図である。 図3のVI−VI線に沿う部分の端面図である。 第2実施形態に係る引廻し構造を採用した電気機器のキャビネットの内側から見た開口窓形成箇所の正面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う部分の横断平面図である。 カバー体を固定ビス9でキャビネットに固定した状態の縦断側面図である。 小形化したシャーシに配線基板2を取り付けたものの説明図である。 特許文献1に記載されている構造を示した説明図である。 特許文献1に記載されている構造を示した他の説明図である。 特許文献3に記載されている構造を示した説明図である。
符号の説明
1 シャーシ
2 配線基板
3 電源コード
4 ブッシング
5 キャビネット(リアキャビネット)
6a,6b,6c,6d 開口窓の口縁の輪郭線
6 開口窓
7 カバー体
8 ブッシング取付部
9 固定ビス(カバー体固定手段)
21 ストッパ面(閉位置規制手段)
41 ブッシングの溝部
61 ストッパ面(閉位置規制手段)
71 樹脂ヒンジ
73 リブ
73a リブの側端面
74 当り部
81 係合部
82 ブッシング出入口

Claims (6)

  1. シャーシに取り付けられた配線基板の端縁部から引き出されている電源コードのブッシングを固定側部材に固定してその電源コードをキャビネットの外方へ引き出している電気機器の電源コード引廻し構造において、
    上記固定側部材としてフロントキャビネットとリアキャビネットとに分割されたテレビジョン受像機キャビネットの上記リアキャビネットが選択され、そのリアキャビネットに、当該リアキャビネットの内側から外側へ向けて上記電源コードを仮挿通させることができ、かつ、口縁の輪郭線が閉じた環形に形作られた略矩形の開口窓が開設され、その開口窓の口縁の直線状の輪郭線を起点として側方へ凹入した形状にブッシング取付部が形成されていると共に、そのブッシング取付部に、上記開口窓の口内からそのブッシング取付部に差し込まれた上記ブッシングの溝部に係合してそのブッシングをキャビネットに対する内外方向で位置決めしているリブ状の係合部と、上記開口窓に臨むブッシング出入口とが備わり、上記開口窓の口縁に樹脂ヒンジを介して開閉動可能に連設されたカバー体に、当該カバー体の閉時に上記ブッシング取付部で位置決めされた上記ブッシングの外面に上記ブッシング出入口で当接してそのブッシングが上記ブッシング取付部から抜け出ることを阻止する当り部が形成され、かつ、その当り部に上記カバー体の裏面に立ち上げられたリブの側端面が含まれ、
    上記キャビネットに上記カバー体に対して作用する閉位置規制手段が、上記開口窓の口縁に形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面、又は、上記キャビネットに組み付けられた上記シャーシに取り付けられている上記配線基板の端面によって形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面によって形成されていて、閉時の上記カバー体を上記閉位置位置決め手段を形成している上記ストッパ面と共働して挾み込むことによりそのカバー体のがたつきを抑えるカバー体固定手段を有し、このカバー体固定手段が、カバー体を上記リアキャビネットに固定するための固定ビスでなることを特徴とする電気機器の電源コード引廻し構造。
  2. シャーシに取り付けられた配線基板の端縁部から引き出されている電源コードのブッシングを固定側部材に固定してその電源コードをキャビネットの外方へ引き出している電気機器の電源コード引廻し構造において、
    上記固定側部材として選択した上記キャビネットに、当該キャビネットの内側から外側へ向けて上記電源コードを仮挿通させることができ、かつ、口縁の輪郭線が閉じた環形に形作られた開口窓が開設され、その開口窓に連続して上記ブッシングを挟持して位置決めする凹入状のブッシング取付部が形成されていると共に、上記開口窓の口縁に樹脂ヒンジを介して開閉動可能にカバー体が連設され、そのカバー体に、当該カバー体の閉時に上記ブッシング取付部で位置決めされた上記ブッシングの外面に当接してそのブッシングが上記ブッシング取付部から抜け出ることを阻止する当り部が備わっていることを特徴とする電気機器の電源コード引廻し構造。
  3. 上記開口窓の口縁の輪郭線の一部が上下方向に延びる直線部を含み、上記ブッシング取付部が上記直線部を起点として側方へ凹入した形状に形作られていると共に、そのブッシング取付部が、上記開口窓の口内からそのブッシング取付部に差し込まれた上記ブッシングの溝部に係合してそのブッシングをキャビネットに対する内外方向で位置決めするリブ状の係合部と、上記開口窓に臨むブッシング出入口とを備え、ブッシング取付部に差し込まれた上記ブッシングの外面に上記ブッシング出入口で上記カバー体の当り部が当接している請求項2に記載した電気機器の電源コード引廻し構造。
  4. 上記キャビネットに上記カバー体に対して作用する閉位置規制手段が備わり、上記当り部に上記カバー体の裏面に立ち上げられたリブの側端面が含まれている請求項3に記載した電気機器の電源コード引廻し構造。
  5. 上記閉位置規制手段が、上記開口窓の口縁に形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面、又は、上記キャビネットに組み付けられた上記シャーシに取り付けられている上記配線基板の端面によって形成されて閉時の上記カバー体の裏面に重なり合うストッパ面である請求項4に記載した電気機器の電源コード引廻し構造。
  6. 閉時の上記カバー体を上記閉位置位置決め手段を形成している上記ストッパ面と共働して挾み込むことによりそのカバー体のがたつきを抑えるカバー体固定手段を有する請求項5に記載した電気機器の電源コード引廻し構造。
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