JP3113861U - 焼却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つの装置で、上炎式燃焼とガス化燃焼とを切り換えて行なうことができるようにし、燃焼物の性状に対応した燃焼形態をとりうるようにして、燃焼効率を向上させるとともに、装置のメンテナンスを容易にして耐久性も向上させる。
【解決手段】 一次燃焼室1を有した一次燃焼塔Taと、一次燃焼室1に連通路3を介して連通し一次燃焼室1からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室50を有するとともに煙突55を有した二次燃焼塔Tbと、二次燃焼室50内の燃焼ガスを燃焼可能なバーナ57とを備え、一次燃焼室1の上側に設けた上側空気供給部11に至る上側空気送給管64に送風機60からの空気の送給を許容する許容位置及び空気の送給を遮断する遮断位置に切換可能な切換バルブ90を設け、一次燃焼室1の下側に設けた下側空気供給部10に至る下側空気送給管63に下側空気送給管63の開度を可変して空気の送給量を調整する調整バルブ63を設けた。
【選択図】 図1

Description

本考案は、木材,紙,プラスチック等の廃棄物等の燃焼物を焼却処理する焼却装置に関する。
従来、廃棄物等の燃焼物を焼却するために種々の焼却装置があるが、例えば、上炎式焼却装置が知られている。これは、筒状に形成され上部に燃焼物投入口及び排気口を有する燃焼室と、燃焼室に投入されて堆積した燃焼物の上面部に着火可能な着火バーナと、燃焼室内に設けられた複数の空気口に燃焼用空気を供給可能な空気供給装置と、燃焼室の排気口に連通し燃焼室で生じる排気ガスを排気する煙突とを備えている。そして、投入口から燃焼物を炉内に投入して所定量を堆積させる。その燃焼物に着火バーナで着火して燃焼物の上部に火炎層を形成するようにし、空気口から十分に燃焼用空気を供給して燃焼させる。
また、焼却装置としては、例えば、図16に示すように、燃焼物を乾留して生成したガスを燃焼室で燃焼させるようにしたガス化焼却装置も知られている(例えば、特開2003−139312号公報掲載)。
これは、燃焼物を投入する開閉可能な投入口(図示せず)を有し投入された燃焼物を燃焼させる一次燃焼室200と、この一次燃焼室200にその上部側で連通路201を介して連通し一次燃焼室200からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室202と、この二次燃焼室202を通過した未燃焼ガスを燃焼させるための三次燃焼室203と、この三次燃焼室203で生じる排気ガスを排気する煙突204と、二次燃焼室202内の燃焼ガスを燃焼可能なバーナ205と、三次燃焼室203内の燃焼ガスを燃焼可能なバーナ206と、一次燃焼室200の空気吹出し管207に空気を供給する送風機208とを備えて構成されている。
そして、一次燃焼室200に投入口より燃焼物を投入して着火し、送風機208から空気吹出し管207を通じて一次燃焼室200内に外気を供給すると、燃焼物が燃焼する。そして、一次燃焼室200で発生した未燃焼ガスは、二次燃焼室202内に徐々に流入し、バーナ205から噴射される火炎により燃焼させられる。また、二次燃焼室202で処理しきれなかった未燃焼ガスは、更に上部の三次燃焼室203に流入し、ここでバーナ206から噴射される火炎により燃焼させられる。
特開2003−139312号公報
ところで、上記の従来の焼却装置にあって、前者の上炎式焼却装置にあっては、木材や紙などの発熱エネルギーの比較的低い燃焼物においては、燃焼室で火炎を生じて燃え上がり、燃焼が円滑に行なわれるが、一方、プラスチックなどの比較的発熱エネルギーの高い燃焼物にあっては、空気量を多くして火炎を生じさせて燃焼させると、カーボンが発生し易くなり、一旦燃焼が始まると、黒煙が生じて、煙突から黒煙が排出され、外気環境を損ね、また、燃焼室内にクリンカとして付着し、焼却装置のメンテナンスが頻繁になり、装置維持が煩雑になるとともに耐久性を著しく損ねてしまうという問題があった。
一方、上記の従来の焼却装置において、後者のガス化焼却装置にあっては、上記前者の上炎式焼却装置とは反対に、プラスチックなどの比較的発熱エネルギーの高い燃焼物にあっては、一次燃焼室200で一度ガス化させ、それから、二次燃焼室201,三次燃焼室203でバーナ205,206により未燃焼ガスを燃焼させるので、カーボンの発生を抑制して確実に燃焼させることができ、クリンカも少なくでき、装置のメンテナンスが容易で耐久性も向上させることができるが、反面、木材や紙などの発熱エネルギーの比較的低い燃焼物においては、これらも逐一ガス化させてバーナ205,206で燃焼させるので、外部エネルギーが大になって無駄が多くなり、燃焼効率が悪いという問題があった。
本考案は上記の問題点に鑑みて為されたもので、1つの装置で、上炎式燃焼とガス化燃焼とを切り換えて行なうことができるようにし、燃焼物の性状に対応した燃焼形態をとりうるようにして、燃焼効率を向上させるとともに、装置のメンテナンスを容易にして耐久性も向上させることができるようにした焼却装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため本考案の焼却装置は、燃焼物を投入する開閉可能な投入口を有し投入された燃焼物を燃焼させる一次燃焼室を有した一次燃焼塔と、該一次燃焼塔の一次燃焼室にその上部側で連通路を介して連通し該一次燃焼室からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室を有するとともに該二次燃焼室で生じる排気ガスを排気する煙突を有した二次燃焼塔と、該二次燃焼塔に設けられ上記二次燃焼室内の燃焼ガスを燃焼可能なバーナと、上記一次燃焼室に空気を供給する送風機とを備えた焼却装置において、上記一次燃焼塔に、上記一次燃焼室の下側に空気を供給する下側空気供給部と、上記一次燃焼室の上側に空気を供給する上側空気供給部とを設け、上記下側空気供給部に送風機からの空気を送給する下側空気送給管を配管し、上記上側空気供給部に送風機からの空気を送給する上側空気送給管を配管し、該上側空気送給管に空気の送給を許容する許容位置及び空気の送給を遮断する遮断位置に切換可能な切換バルブを設け、上記下側空気送給管に該下側空気送給管の開度を可変して空気の送給量を調整する調整バルブを設けた構成としている。
これにより、先ず、木材,紙,段ボールやウエス等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的低い燃焼物を焼却する場合は、予め、上側空気送給管の切換バルブを許容位置に設定しておく。この状態で、一次燃焼塔の投入口を開けて燃焼物を投入する。それから、例えば、先にバーナを作動させて二次燃焼室を加温し、二次燃焼室の温度が適温になったら、一次燃焼塔の燃焼物に点火する。そして、送風機を始動して、一次燃焼室に空気を送り込み、調整バルブにより下側空気送給管の開度を可変して空気の送給量を調整する。この場合、上側空気送給管の切換バルブが許容位置に設定されているので、上側空気供給部から空気が供給されるとともに、下側空気供給部から調整バルブで量調整された空気が供給される。そのため、一次燃焼室の燃焼物は未燃ガスの少ない燃焼になるようになり、一次燃焼室で火炎が生じて、燃焼物はほとんどこの一次燃焼室で燃焼させられる。
一方、プラスチック,ゴム,タイヤ等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的高い燃焼物を焼却する場合は、予め、上側空気送給管の切換バルブを遮断位置に設定しておく。この状態で、一次燃焼塔の投入口を開けて燃焼物を投入する。それから、例えば、先にバーナを作動させて二次燃焼室を加温し、二次燃焼室の温度が適温になったら、一次燃焼塔の燃焼物に点火する。そして、送風機を始動して、一次燃焼室に空気を送り込み、調整バルブにより下側空気送給管の開度を可変して空気の送給量を調整する。この場合、上側空気送給管の切換バルブが遮断位置に設定されているので、上側空気供給部からの空気の供給が遮断され、下側空気供給部から調整バルブで量調整された空気のみが吹出される。そのため、一次燃焼室の燃焼物は未燃ガスとなって、二次燃焼室に流入し、未燃ガスを二次燃焼室で燃焼させることができるようになる。
この結果、1つの装置で、所謂上炎式燃焼とガス化燃焼とを切り換えて行なうことができるようになり、燃焼物の発熱エネルギー(発熱カロリー)の違いに対応した燃焼形態をとりうることができるようになり、そのため、燃焼効率を向上させることができるとともに、装置のメンテナンスを容易にして耐久性も向上させることができるようになる。
そして、必要に応じ、上記一次燃焼塔を、耐火部材で構成され内部に一次燃焼室を形成する内壁と、該内壁を間隔を隔てて囲繞する外壁とを備えて構成し、上記内壁周囲に一次燃焼室に連通する複数の空気吹出口を設け、該内壁と外壁との間を仕切りを介して下側空気室と上側空気室とに区画し、上記下側空気室を上記一次燃焼室の下側に空気を供給する下側空気供給部として構成し、上記上側空気室を上記一次燃焼室の上側に空気を供給する上側空気供給部として構成している。複数の空気吹出口から空気を供給できるので、所謂上炎式燃焼のときには、十分な空気を供給できるとともに、ガス化燃焼のときには、上側の空気供給を確実に停止して、下側からのみ必要な空気を送り込むことができ、燃焼物の発熱エネルギー(発熱カロリー)の違いに対応した空気供給を行なうことができる。
また、必要に応じ、上記一次燃焼室の温度を検知する第一センサと、上記二次燃焼室の温度を検知する第二センサと、上記一次及び二次燃焼室の燃焼を制御する制御部とを備え、該制御部を、上記切換バルブが許容位置のとき上記一次及び二次燃焼室の燃焼を制御する第一モード及び上記切換バルブが遮断位置のとき上記一次及び二次燃焼室の燃焼を制御する第二モードのいずれかのモードに設定するモード設定手段と、該モード設定手段により第一モードに設定されたとき上記第一センサ及び/または第二センサの検知温度に基づいて上記バーナのオンオフ制御及び/または上記調整バルブの開度制御を行なう第一モード制御手段と、上記モード設定手段により第二モードに設定されたとき上記第一センサ及び/または第二センサの検知温度に基づいて上記バーナのオンオフ制御及び/または上記調整バルブの開度制御を行なう第二モード制御手段とを備えて構成している。
これにより、木材,紙,段ボールやウエス等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的低い燃焼物を焼却する場合は、切換バルブを許容位置にして、モード設定スイッチにより第一モードにし、プラスチック,ゴム,タイヤ等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的高い燃焼物を焼却する場合は、切換バルブを遮断位置にして、モード設定スイッチにより第二モードに設定する。これにより、第一モード制御手段若しくは第二モード制御手段により第一センサ及び/または第二センサの検知温度に基づいてバーナのオンオフ制御及び/または調整バルブの開度制御が行なわれるので、制御が容易になり、確実に燃焼物の性状に対応した燃焼形態をとりうることができるようになる。
この場合、上記第一モード制御手段は、上記第一センサの検知温度に基づいて上記一次燃焼室の燃焼物を未燃ガスの少ない燃焼になるように上記調整バルブの開度制御を行なう機能を備え、上記第二モード制御手段は、上記第二センサの検知温度に基づいて上記一次燃焼室の燃焼物を未燃ガスの多い燃焼になり且つ上記二次燃焼室で未燃ガスの燃焼が行なわれるように上記調整バルブの開度制御を行なう機能を備えたことが有効である。第一モードにおいて、所謂上炎式燃焼を確実に行なわせることができ、第二モードにおいて所謂ガス化燃焼を確実に行なわせることができるようになる。
また、必要に応じ、上記煙突の下端を、上記二次燃焼室の上部中心に突出させて設け、上記連通路の出口を、上記二次燃焼室の上部中心に向かう位置から偏心した位置に開口させ、該二次燃焼室の上部に上記連通路の出口からの燃焼ガスを旋回させて燃焼させるサイクロン機能を備えた構成にしている。これにより、灰を二次燃焼室の下に落とし込むことができ、清浄な排気ガスを煙突から排気させることができるようになる。
更に、必要に応じ、上記二次燃焼室の上部に、送風機からの空気を送給する二次燃焼空気送給管を配管した構成としている。二次燃焼を確実に行なわせることができる。
また、必要に応じ、上記煙突の下端を、上記二次燃焼室の上部中心に突出させて設け、上記連通路の出口を、上記二次燃焼室の上部中心に向かう位置から偏心した位置に開口させ、該二次燃焼室の上部に上記連通路の出口からの燃焼ガスを旋回させて燃焼させるサイクロン機能を備え、上記二次燃焼室の上部に、燃焼ガスと同方向の空気の旋回流を付与する空気出口を設け、該空気出口に送風機からの空気を送給する二次燃焼空気送給管を配管した構成としている。空気出口からの空気も燃焼ガスと同方向の旋回流となるので、サイクロン機能が確実に発揮される。
また、必要に応じ、上記二次燃焼室の下部に、オイルタンクから供給されるオイルを燃焼させるオイル皿を設けた構成としている。オイルとして、廃油なども燃焼させることができ、汎用性が増加させられる。
また、必要に応じ、上記二次燃焼室の下部に、送風機からの空気を送給するオイル燃焼空気送給管を配管した構成としている。オイルの燃焼を確実にすることができる。
この場合、上記オイル燃焼空気送給管を、上側送給管と下側送給管との2系統の管で構成し、上記二次燃焼室の中間部に、一方向の空気の旋回流を付与する一方向空気出口を設け、該一方向空気出口に上記上側送給管を配管し、上記二次燃焼室の下部に、他方向の空気の旋回流を付与する他方向空気出口を設け、該他方向空気出口に上記下側送給管を配管したことが有効である。二次燃焼室においては、上側送給管が配管された一方向空気出口から一方向の空気の旋回流が付与され、下側送給管が配管された他方向空気出口から他方向の空気の旋回流が付与される。そのため、二次燃焼室の下側は、乱流となることから、空気と燃焼ガスとの混合が良く行なわれ、オイルの燃焼が火炎となって促進され、オイルの燃焼を確実にすることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記投入口に、該投入口を外気に開放させることなく燃焼物を投入可能な投入装置を設けた構成としている。投入口を外気に開放させることなく燃焼物を投入でき、そのため、一次燃焼室内の温度を低下させることなく、燃焼物の適時投入が可能になり、そのため、連続的に燃焼物を焼却処理できるので、処理効率が向上させられる。
この場合、上記投入装置を、燃焼物を収納し開閉可能な蓋を有し該燃焼物を収納するための入口及び上記投入口に臨むことが可能且つ該投入口に臨んだとき収納された燃焼物を該投入口から一次燃焼室に投入可能な出口を有した収納ボックスと、該収納ボックスを該収納ボックスの出口が上記投入口に臨む投入位置及び該収納ボックスの出口が上記投入口から離間する離間位置の2位置に移動可能に支持する支持機構と、上記収納のボックスに設けられ該収納ボックスが投入位置から離間位置に移動するとき投入口を覆う覆い板とを備えて構成したことが有効である。収納ボックスを投入位置及び離間位置に移動させて投入できるので、操作が簡単に行なわれる。
そして、必要に応じ、上記収納ボックスに、該収納ボックスの投入位置で該収納ボックス内の燃焼物を投入口に押し込む押し込み機構を設けた構成としている。燃焼物を押し込むので確実に投入することができる。
本考案の焼却装置によれば、木材,紙,段ボールやウエス等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的低い燃焼物を焼却する場合は、上側空気送給管の切換バルブを許容位置に設定し、プラスチック,ゴム,タイヤ等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的高い燃焼物を焼却する場合は、上側空気送給管の切換バルブを遮断位置に設定して燃焼を行なうことができる。そのため、1つの装置で、所謂上炎式燃焼とガス化燃焼とを切り換えて行なうことができるようになり、燃焼物の発熱エネルギー(発熱カロリー)の違いに対応した燃焼形態をとりうることができるようになり、そのため、燃焼効率を向上させることができるとともに、カーボンの発生を抑制して確実に燃焼させることができ、クリンカも少なくでき、装置のメンテナンスが容易で耐久性も向上させることができるようになる。
以下、添付図面に基づいて本考案の実施の形態に係る燃焼装置について詳細に説明する。
図1乃至図6に示すように、本考案の実施の形態に係る焼却装置は、木材,紙,プラスチック等の廃棄物等の燃焼物Wを焼却処理する比較的小型の装置であり、その基本的構成は、燃焼物Wを投入する開閉可能な投入口2を有し投入された燃焼物Wを燃焼させる一次燃焼室1を有した一次燃焼塔Taと、一次燃焼塔Taの一次燃焼室1にその上部側で連通路3を介して連通し一次燃焼室1からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室50を有するとともに二次燃焼室50で生じる排気ガスを排気する煙突55を有した二次燃焼塔Tbとを備えてなる。
一次燃焼塔Taは、図1乃至図6,図12,図14及び図15に示すように、耐火部材で構成され内部に一次燃焼室1を形成する有底の円筒状の内壁4と、内壁4を間隔を隔てて囲繞する直方体状の金属製の外壁5とを備えて構成されている。内壁4は、例えば、直径900mm,高さ1500mm程度の大きさである。内壁4の周囲には、図5及び図6に示すように、一次燃焼室1に連通する複数の空気吹出口6が行列状に設けられている。内壁4と外壁5との間は、その中間の仕切り7を介して下側空気室8と上側空気室9とに区画されている。そして、下側空気室8は、一次燃焼室1の下側に空気を供給する下側空気供給部10として構成され、上側空気室9は、一次燃焼室1の上側に空気を供給する上側空気供給部11として構成されている。また、一次燃焼室1の下部には、内部の燃焼物Wに点火し、あるいは、灰出しのための下開口12が設けられており、この下開口12には、ヒンジを介して開閉可能な下扉13が設けられている。
投入口2は、上記内壁4の上部に矩形筒状に突出して設けられている。この投入口2には、図7及び図8に示すように、ヒンジ(図示せず)を介して開閉可能な投入扉14が設けられている。投入扉14は、層状に接合された耐火材15及び断熱材16を金属板17で被覆して形成され、内側に投入口2の周縁に押圧される耐熱性のパッキン18を備えて構成されている。また、投入扉14は、その閉時には、周知のロック機構19(図1)によりロック可能になっている。この投入扉14には、投入口2を外気に開放させることなく燃焼物Wを投入可能な投入装置20が設けられている。
投入装置20は、図7及び図8に示すように、燃焼物Wを収納する収納ボックス21を備えている。収納ボックス21は、燃焼物Wを収納しヒンジ22を介して開閉可能な蓋23を前側に有し燃焼物Wを収納するための入口24及び投入扉14に設けた開口25を介して投入口2に臨むことが可能且つ投入口2に臨んだとき収納された燃焼物Wを投入口2から一次燃焼室1に投入可能な出口26を有している。符号23aは蓋23のロック機構、27は蓋23を開けるための把手、符号28は収納ボックス21の内部を除くための蓋23に設けた覗き窓である。
また、投入装置20は、収納ボックス21を収納ボックス21の出口26が投入口2に臨む投入位置X及び収納ボックス21の出口26が投入口2から離間する離間位置Yの2位置に移動可能に支持する支持機構30と、収納ボックス21に設けられ収納ボックス21が投入位置Xから離間位置Yに移動するとき投入口2を覆う覆い板31とを備えて構成されている。
覆い板31は、矩形状に形成され、断熱材32を金属板33で被覆して形成され、内側に投入扉14に押圧される耐熱性のパッキン34を備えて構成されている。また、覆い板31は、投入扉14の上下に設けた一対のガイドレール35にガイドされて移動可能に支持されている。覆い板31の下縁にはローラ36が設けられており、下側のガイドレール35内には、ローラ36が転動するレールロッド37が設けられている。そして、この一対のガイドレール35及びレールロッド37が、収納ボックス21を覆い板31の移動を介して投入位置X及び離間位置Yの2位置に移動可能に支持する支持機構30を構成する。また、一対のガイドレール35の外側には、夫々、手動によりねじ込まれて覆い板31を投入扉14に押圧してロックするネジロック部材38が、2つずつ設けられている。
更に、収納ボックス21には、収納ボックス21の投入位置Xで収納ボックス21内の燃焼物Wを投入口2に押し込む押し込み機構40が設けられている。押し込み機構40は、収納ボックス21の出口26側に回動軸41を介して回動可能に設けられ、収納ボックス21の上面に沿い入口24から燃焼物Wを収納することを許容する上側位置Aから、回動により収納ボックス21内の燃焼物Wを投入口2に押し込む押し込み板42と、回動軸41の一端に延設され回動軸41を回動させる手動ハンドル43と、回動軸41に巻回され押し込み板42が上側位置Aに位置する方向にこの回動軸41を付勢するコイルスプリング44とを備えて構成されている。45は覆い板31に設けられ覆い板31を移動させるための把手である。
二次燃焼塔Tbは、図1乃至図4,図12,図14及び図15に示すように、耐火部材で構成され内部に二次燃焼室50を形成する有底の円筒状の内壁51と、内壁51を囲繞する金属製の外壁52とを備えて構成されている。また、二次燃焼室50の下部には、灰出し等のための下部開口53が設けられており、この下部開口53には、ヒンジを介して開閉可能な下部扉54が設けられている。
また、煙突55の下端55aは、二次燃焼室50の上部中心において、天井を貫通して下側に突出させられて設けられている。更に、連通路3の出口56は、二次燃焼室50の上部中心に向かう位置から偏心した位置に開口させられ、二次燃焼室50の上部に連通路3の出口56からの燃焼ガスを旋回させて燃焼させるサイクロン機能が備えられている。
二次燃焼塔Tbの上部前側には、二次燃焼室50内の燃焼ガスを燃焼可能な灯油バーナ57が設けられている。灯油バーナ57への灯油は、図1に示すように、灯油タンク58から供給される。灯油バーナ57の噴出し口59は、二次燃焼室50の上部中心に向かう位置から偏心した位置に開口させられ、連通路3の出口からの燃焼ガスが旋回する方向に火炎を旋回させるように設けられている。
また、二次燃焼塔Tbの側方には、一次燃焼室1及び二次燃焼室50に空気を供給する送風機60が設けられている。二次燃焼塔Tbの前側には、送風機60に接続管62を介して接続され送風機60からの空気を送給するメイン送給管61が立設されており、このメイン送給管61には、一次燃焼塔Taの下側空気供給部10に送風機60からの空気を送給する下側空気送給管63が配管されるとともに、一次燃焼塔Taの上側空気供給部11に送風機60からの空気を送給する上側空気送給管64が配管されている。
更に、二次燃焼室50の上部に、燃焼ガスと同方向の空気の旋回流を付与する空気出口65が設けられている。この空気出口65に、メイン送給管61の上部から伸び送風機60からの空気を送給する二次燃焼空気送給管66が配管されている。この二次燃焼空気送給管66のメイン送給管61側端部には、覗き窓67が設けられ、二次燃焼空気送給管66を通して二次燃焼室50の燃焼状態を視認できるようにしている。
また、二次燃焼室50の下部には、送風機60の上に設けられたオイルタンク71からの主に廃油からなるオイルを燃焼させるオイル皿70(図3)が設けられている。オイルタンク71には、図1及び図2に示すように、バルブで開閉される供給パイプ72が接続されている。二次燃焼塔Tbには、供給パイプ72から供給されるオイルを貯留しオイル皿70に滴下させるノズルを備えたオイル供給タンク73が付設されている。
更に、図2乃至図4及び図15に示すように、二次燃焼室50の下部に、送風機60からの空気を送給するオイル燃焼空気送給管74が配管されている。このオイル燃焼空気送給管74は、バルブ開閉可能な上側送給管75とバルブ開閉可能な下側送給管76との2系統の管で構成されている。二次燃焼室50の中間部に、一方向の空気の旋回流を付与する一方向空気出口77が設けられており、この一方向空気出口77に上記の上側送給管75が配管されている。一方、二次燃焼室50の下部に、他方向の空気の旋回流を付与する他方向空気出口78が設けられており、この他方向空気出口78に上記の下側送給管76が配管されている。
更に、図1乃至図3に示すように、二次燃焼室50の熱と水との熱交換を行なって水を加温するボイラ80が設けられている。ボイラ80は、水が収容され煙突55の基端部に煙突55を囲繞して設けられ収容された水と煙突55の熱との熱交換を行なう熱交換部81と、一次燃焼塔Taの上に設置され水を貯留するとともに熱交換部81の水を循環させる水槽82とを備えて構成されている。
次に、本実施の形態に係る焼却装置の制御系について説明する。上記の上側空気送給管64には、空気の送給を許容する許容位置及び空気の送給を遮断する遮断位置に切換可能な手動の切換バルブ90が設けられている。一方、下側空気送給管63には、開度を可変して空気の送給量を調整する電気駆動型のダンパで構成された調整バルブ91が設けられている。
また、一次燃焼塔Taには一次燃焼室1の温度を検知する熱電対型の第一センサ92が設けられ、二次燃焼塔Tbには、二次燃焼室50の温度を検知する熱電対型の第二センサ93が設けられている。
そして、一次燃焼室1及び二次燃焼室50の燃焼は、図9に示すように、制御部100により制御される。制御部100は、図1,図2及び図10に示すように、上記のメイン送給管61に付設された制御盤101を備えている。
制御部100は、図9及び図10に示すように、切換バルブ90が許容位置のとき一次及び二次燃焼室50の燃焼を制御する第一モード及び切換バルブ90が遮断位置のとき一次及び二次燃焼室50の燃焼を制御する第二モードのいずれかのモードに設定するモード設定手段102としてのモード設定スイッチ103と、モード設定スイッチ103により第一モードに設定されたとき第一センサ92及び/または第二センサ93の検知温度に基づいてバーナ57のオンオフ制御及び/または調整バルブ91の開度制御を行なう第一モード制御手段104と、モード設定スイッチ103により第二モードに設定されたとき第一センサ92及び/または第二センサ93の検知温度に基づいてバーナ57のオンオフ制御及び/または調整バルブ91の開度制御を行なう第二モード制御手段105とを備えて構成されている。
また、制御部100は、制御盤101において、「運転停止」,「運転準備」,「運転」のいずれかに切り替える運転スイッチ106を備えている。「運転停止」では、バーナ57及び送風機60を停止させる。「運転準備」に切り替えると、バーナ57を始動させる。また、「運転」に切り替えると、送風機60を始動させる。更に、制御部100は、制御盤101において、運転停止のためのタイマ107を備えている。タイマ時間を設定して、タイマ107をオンにすると、設定時間が到来したとき、バーナ57及び送風機60を停止させる。上記のモード設定スイッチ103,運転スイッチ106及びタイマ107は、制御盤101に設けられている。また、制御盤101には、一次燃焼室1及び二次燃焼室50の温度を目視できる温度計108が設けられている。更に、連通路3の圧力を示す圧力計(図示せず)が設けられている。
詳しくは、調整バルブ91は、「運転準備」時には、半開に設定されており、第一モード制御手段104は、切換バルブ90が許容位置のとき、運転スイッチ106を「運転」に切り替えた際、第一センサ92の検知温度が所定温度(第一温度)になったとき、調整バルブ91を全開に設定する制御を行なう。具体的には、一次燃焼室1の温度が600℃になったとき、全開にする。600℃未満であれば、半開状態を保持する。
また、第一モード制御手段104は、切換バルブ90が許容位置のとき、運転スイッチ106を「運転」に切り替えた際、第一センサ92の検知温度が所定温度(第二温度)になったときバーナ57をオンオフ制御する。具体的には、一次燃焼室1の温度が800℃以上のときバーナ57を停止し、800℃未満のときバーナ57を始動する。
更に、第一モード制御手段104は、切換バルブ90が許容位置のとき、第一センサ92の検知温度に基づいて一次燃焼室1の燃焼物Wを未燃ガスの少ない燃焼になるように調整バルブ91の開度制御を行なう機能を備えている。具体的には、第一センサ92の検知温度が所定温度(第二温度)よりも高い所定温度(第三温度)になるように、上記の所定温度(第一温度)になったとき全開状態になっている調整バルブ91の開度制御を行なう。実施の形態では、一次燃焼室1の燃焼温度が850℃±20℃、例えば、850℃になるように調整バルブ91の開度調整を行なう。
次に、第二モード制御手段105においては、上記のように調整バルブ91は、「運転準備」時には、半開に設定されており、この第二モード制御手段105は、切換バルブ90が遮断位置のとき、運転スイッチ106を「運転」に切り替えた際、第二センサ93の検知温度が所定温度(第一温度)になったとき、調整バルブ91を全開に設定する制御を行なう。具体的には、二次燃焼室50の温度が600℃になったとき、全開にする。600℃未満であれば、半開状態を保持する。
また、第二モード制御手段105は、切換バルブ90が遮断位置のとき、運転スイッチ106を「運転」に切り替えた際、第二センサ93の検知温度が所定温度(第二温度)になったときバーナ57をオンオフ制御する。具体的には、二次燃焼室50の温度が800℃以上のときバーナ57を停止し、800℃未満のときバーナ57を始動する。
更に、第二モード制御手段105は、切換バルブ90が遮断位置のとき、第二センサ93の検知温度に基づいて一次燃焼室1の燃焼物Wを未燃ガスの多い燃焼になり且つ二次燃焼室50で未燃ガスの燃焼が行なわれるように調整バルブ91の開度制御を行なう機能を備えて構成されている。具体的には、第二センサ93の検知温度が所定温度(第二温度)よりも高い所定温度(第三温度)になるように、上記の所定温度(第一温度)になったとき全開状態になっている調整バルブ91の開度制御を行なう。実施の形態では、二次燃焼室50の燃焼温度が850℃±20℃、例えば、850℃になるように調整バルブ91の開度調整を行なう。
従って、この実施の形態に係る焼却装置により、燃焼物Wを焼却するときは、以下のようにして行なう。
先ず、木材,紙,段ボールやウエス等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的低い燃焼物Wを焼却する場合について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
この場合、予め、上側空気送給管64の切換バルブ90を許容位置に設定しておく(S101)。また、制御盤101において、モード設定スイッチ103を第一モードに切り替える(S102)。
この状態で、図12に示すように、一次燃焼塔Taの投入扉14を開け、投入口2から燃焼物Wを投入する。この場合、一次燃焼室1の3分の1程度入れるのが望ましい。そして、投入扉14を閉めてロックする。尚、燃焼物Wを投入後に切換バルブ90を許容位置に設定し、モード設定スイッチ103を第一モードに切り替えても良い。
次に、制御盤101において、運転スイッチ106を「運転準備」に切り替える(S103)。これにより、バーナ57が始動し(S104)、二次燃焼室50を加温する。制御盤101の温度計108を目視し、二次燃焼室50の温度が400℃程度になったら、一次燃焼塔Taの下扉13を開け、燃焼物Wに点火する。そして、運転スイッチ106を「運転」に切り替える(S105)。これにより、送風機60が始動し(S106)、一次燃焼室1で燃焼物Wが燃焼させられる。このとき、調整バルブ91は、半開に設定されている。
そして、第一モード制御手段104は、第一センサ92の検知温度が所定温度(第一温度:600℃)になるか否かを検知しており(S107)、第一センサ92の検知温度が所定温度(第一温度:600℃)になると(S107YES)、調整バルブ91を全開に設定する制御を行なう(S108)。
また、第一モード制御手段104は、第一センサ92の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)になるか否かを検知しており(S109)、第一センサ92の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)になったとき、バーナ57を停止する(S110)。また、第一モード制御手段104は、第一センサ92の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)未満になるか否かを検知しており(S111)、第一センサ92の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)未満になったときは、再び、バーナ57を始動する(S112)。このようにバーナ57の始動停止の制御を行なっている。
その後、第一モード制御手段104は、第一センサ92の検知温度が所定温度(第三温度850℃)になるように、第一センサ92の検知温度に基づいて調整バルブ91の開度制御を行なう(S113,S114)。即ち、第一センサ92の検知温度が所定温度(第三温度:850℃)であるか否かを検知しており(S113)、第一センサ92の検知温度が所定温度(第三温度:850℃)を超え、あるいは、低下したとき(S113N0)、調整バルブ91の開度を閉方向あるいは開方向に作動させる(S114)。
このような一次燃焼室1の燃焼においては、図12に示すように、上側空気送給管64の切換バルブ90が許容位置に設定されているので、上側空気供給部11の空気吹出口6から空気が吹出されるとともに、下側空気供給部10の空気吹出口6から空気が吹出され、そのため、一次燃焼室1の燃焼物Wは未燃ガスの少ない燃焼になるようになり、一次燃焼室1で火炎が生じて、燃焼物Wはほとんどこの一次燃焼室1で燃焼させられる。
また、この場合、第一モード制御手段104により、第一センサ92の検知温度に基づいて一次燃焼室1の燃焼物Wが未燃ガスの少ない燃焼になるように調整バルブ91の開度制御が行なわれるので、異常燃焼が防止され、安定した燃焼が行なわれる。更に、この制御により、一次燃焼室1を水冷式にする必要がなくなり、装置の簡略化を図ることができる。
一次燃焼室1で燃焼させられた燃焼ガスは二次燃焼室50に至るが、ここでも燃焼できるので、完全燃焼が行なわれるようになる。この場合、二次燃焼室50の上部に、送風機60からの空気を送給する二次燃焼空気送給管66が配管でされているので、より確実に燃焼が行なわれる。また、二次燃焼室50の上側は、サイクロン機能が付与されているので、灰を二次燃焼室50の下に落とし込むことができ、清浄な排気ガスを煙突55から排気させることができるようになる。この場合、空気出口65からの空気も燃焼ガスと同方向の旋回流となるので、サイクロン機能が確実に発揮される。
そして、燃焼物Wが少なくなってきたならば、制御盤101の温度計108及び圧力計を参考にしながら、投入装置20により新たな燃焼物Wを投入する。この際には、図7及び図8に示すように、収納ボックス21の離間位置Yにおいて、収納ボックス21内に蓋23を開けて燃焼物Wを入れ、収納ボックス21を投入位置Xに移動させ、押し込み機構40の手動ハンドル43を引く、これにより、押し込み板42が回動し、収納ボックス21内の燃焼物Wが投入口2から一次燃焼室1に投入される。この場合、覆い板31により、投入口2が塞がれた状態なので、投入口2を外気に開放させることなく燃焼物Wを投入でき、そのため、一次燃焼室1内の温度を低下させることなく、燃焼物Wの適時投入が可能になり、そのため、連続的に燃焼物Wを焼却処理できるので、処理効率が向上させられる。また、収納ボックス21を投入位置X及び離間位置Yに移動させて燃焼物Wを投入できるので、操作が簡単に行なわれる。更に、押し込み機構40により燃焼物Wを押し込むので確実に燃焼物Wを投入することができる。
そして、焼却を終了させるときは、終了時間までのタイマ時間をタイマ107に設定して、タイマ107をオンにする。これにより、タイマ107の設定時間が到来すると、バーナ57及び送風機60が停止させられ、運転スイッチ106が元位置に復帰し、焼却が終了する。
次に、プラスチック,ゴム,タイヤ等発熱エネルギー(発熱カロリー)の比較的高い燃焼物Wを焼却する場合について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
この場合、予め、上側空気送給管64の切換バルブ90を遮断位置に設定しておく(S201)。また、制御盤101において、モード設定スイッチ103を第二モードに切り替える(S202)。
この状態で、図14に示すように、一次燃焼塔Taの投入扉14を開け、投入口2から燃焼物Wを投入する。この場合、一次燃焼室1の9割程度入れるのが望ましい。そして、投入扉14を閉めてロックする。また、この場合、燃焼物Wの適時投入はできないので、図7に示すように、投入装置20の収納ボックスを離間位置Yにしてロック部材38により、覆い板31を移動不能にロックしておく。尚、燃焼物Wを投入後に切換バルブ90を許容位置に設定し、モード設定スイッチ103を第一モードに切り替えても良い。
次に、制御盤101において、運転スイッチ106を「運転準備」に切り替える(S203)。これにより、バーナ57が始動し(S204)、二次燃焼室50を加温する。制御盤101の温度計108を目視し、二次燃焼室50の温度が400℃程度になったら、一次燃焼塔Taの下扉13を開け、燃焼物Wに点火する。そして、運転スイッチ106を「運転」に切り替える(S205)。これにより、送風機60が始動し(S206)、一次燃焼室1で燃焼物Wが燃焼させられる。このとき、調整バルブ91は、半開に設定されている。
そして、第二モード制御手段105は、第二センサ93の検知温度が所定温度(第一温度:600℃)になるか否かを検知しており(S207)、第二センサ93の検知温度が所定温度(第一温度:600℃)になると(S207YES)、調整バルブ91を全開に設定する制御を行なう(S208)。
また、第二モード制御手段105は、第二センサ93の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)になるか否かを検知しており(S209)、第二センサ93の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)になったとき、バーナ57を停止する(S210)。また、第二モード制御手段105は、第二センサ93の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)未満になるか否かを検知しており(S211)、第二センサ93の検知温度が所定温度(第二温度:800℃)未満になったときは、再び、バーナ57を始動する(S212)。このようにバーナ57の始動停止の制御を行なっている。
その後、第二モード制御手段105は、第二センサ93の検知温度が所定温度(第三温度850℃)になるように、第二センサ93の検知温度に基づいて調整バルブ91の開度制御を行なう(S213,S214)。即ち、第二センサ93の検知温度が所定温度(第三温度:850℃)であるか否かを検知しており(S213)、第二センサ93の検知温度が所定温度(第三温度:850℃)を超え、あるいは、低下したとき(S213N0)、調整バルブ91の開度を閉方向あるいは開方向に作動させる(S214)。
この場合、図14に示すように、上側空気送給管64の切換バルブ90が遮断位置に設定されているので、上側空気供給部11の空気吹出口6から空気の吹き出しが遮断され、下側空気供給部10の空気吹出口6からのみ空気が吹出される。そのため、一次燃焼室1の燃焼物Wは未燃ガスとなって、二次燃焼室50に流入し、未燃ガスは二次燃焼室50で燃焼させられる。この場合、二次燃焼室50の上部に、送風機60からの空気を送給する二次燃焼空気送給管66が配管されているので、より確実に燃焼が行なわれる。また、二次燃焼室50の上側は、サイクロン機能が付与されているので、灰を二次燃焼室50の下に落とし込むことができ、清浄な排気ガスを煙突55から排気させることができるようになる。この場合、空気出口65からの空気も燃焼ガスと同方向の旋回流となるので、サイクロン機能が確実に発揮される。
また、第二モード制御手段105により、第二センサ93の検知温度に基づいて一次燃焼室1の燃焼物Wが未燃ガスの多い燃焼になり且つ二次燃焼室50で未燃ガスの燃焼が行なわれるように調整バルブ91の開度制御が行なわれるので、異常燃焼が防止され、安定した燃焼が行なわれる。特に、ガス化燃焼を行なうことから、カーボンの発生を抑制して確実に燃焼させることができ、クリンカも少なくでき、装置のメンテナンスが容易で耐久性も向上させることができるようになる。
そして、焼却を終了させるときは、終了時間までのタイマ時間をタイマ107に設定して、タイマ107をオンにする。これにより、タイマ107の設定時間が到来すると、バーナ57及び送風機60が停止させられ、運転スイッチ106が元位置に復帰し、焼却が終了する。
次に、廃油からなるオイルの燃焼物を焼却する場合について説明する。オイルは予めオイルタンク71に貯留されている。制御は、上記の第二モードと同じであり、予め、上側空気送給管64の切換バルブ90を遮断位置に設定しておく。また、制御盤101において、モード設定スイッチ103を第二モードに切り替える。
この状態で、オイルタンク71からの供給パイプ72のバルブを開き、オイル供給タンク73にオイルを貯留し、図15に示すように、オイル皿70に滴下させる。更に、上側送給管75と下側送給管76との2系統の管のバルブを開けて、空気を送給可能にする。
次に、制御盤101において、運転スイッチ106を「運転準備」に切り替える。これにより、バーナ57が始動し、二次燃焼室50を加温する。制御盤101の温度計108を目視し、二次燃焼室50の温度が400℃程度になったら、二次燃焼塔Tbの下部扉54を開け、灯油を染込ませたウエス等を投入してオイル皿70のオイルに点火する。そして、運転スイッチ106を「運転」に切り替える。これにより、送風機60が始動し、上側送給管75と下側送給管76とから空気が供給されて二次燃焼室50でオイルが燃焼させられる。このとき、調整バルブ91は、半開に設定されている。そして、上記と同様に、第二モード制御手段105による制御が行なわれる。
この場合、図15に示すように、二次燃焼室50においては、上側送給管75が配管された一方向空気出口77から一方向の空気の旋回流が付与され、下側送給管76が配管された他方向空気出口78から他方向の空気の旋回流が付与される。そのため、二次燃焼室50の下側は、乱流となることから、空気と燃焼ガスとの混合が良く行なわれ、オイルの燃焼が火炎となって促進され、オイルの燃焼を確実にすることができる。このように、オイルとして、廃油なども燃焼させることができ、汎用性が増加させられる。
そして、焼却を終了させるときは、オイルタンク71からの供給パイプ72のバルブを閉じ、上記のタイマ107若しくは運転スイッチ106を用いて、運転を停止させる。
尚、上記実施の形態において、一次燃焼塔Taと二次燃焼塔Tbとは分離して設けられているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、一体にしても良く適宜変更して差支えない。
本考案の実施の形態に係る焼却装置を示す正面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置を示す側面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の要部を示す正面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の要部を示す平面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の一次燃焼塔の構成を示す図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の一次燃焼塔において内壁の構成を示す図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の一次燃焼塔において投入装置の構成を示す正面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の一次燃焼塔において投入装置の構成を示す側面断面である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置の制御部の具体的構成を示す模式図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置において、第一モードの制御工程を示すフローチャートである。 本考案の実施の形態に係る焼却装置において、第一モードの燃焼状態を示す断面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置において、第二モードの制御工程を示すフローチャートである。 本考案の実施の形態に係る焼却装置において、第二モードの燃焼状態を示す断面図である。 本考案の実施の形態に係る焼却装置において、廃油を燃焼させるときの状態を示す断面図である。 従来の焼却装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
Ta 一次燃焼塔
Tb 二次燃焼塔
1 一次燃焼室
2 投入口
3 連通路
4 内壁
5 外壁
6 空気吹出口
7 仕切り
8 下側空気室
9 上側空気室
10 下側空気供給部
11 上側空気供給部
13 下扉
14 投入扉
20 投入装置
21 収納ボックス
30 支持機構
X 投入位置
Y 離間位置
31 覆い板
40 押し込み機構
41 回動軸
42 押し込み板
43 手動ハンドル
50 二次燃焼室
51 内壁
52 外壁
54 下部扉
55 煙突
55a 下端
56 出口
57 バーナ
58 灯油タンク
59 噴出し口
60 送風機
61 メイン送給管
63 下側空気送給管
64 上側空気送給管
65 空気出口
66 二次燃焼空気送給管
70 オイル皿
71 オイルタンク
72 供給パイプ
73 オイル供給タンク
74 オイル燃焼空気送給管
75 上側送給管
76 下側送給管
77 一方向空気出口
78 他方向空気出口
80 ボイラ
90 切換バルブ
91 調整バルブ
92 第一センサ
93 第二センサ
100 制御部
101 制御盤
102 モード設定手段
103 モード設定スイッチ
104 第一モード制御手段
105 第二モード制御手段
106 運転スイッチ
107 タイマ

Claims (13)

  1. 燃焼物を投入する開閉可能な投入口を有し投入された燃焼物を燃焼させる一次燃焼室を有した一次燃焼塔と、該一次燃焼塔の一次燃焼室にその上部側で連通路を介して連通し該一次燃焼室からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室を有するとともに該二次燃焼室で生じる排気ガスを排気する煙突を有した二次燃焼塔と、該二次燃焼塔に設けられ上記二次燃焼室内の燃焼ガスを燃焼可能なバーナと、上記一次燃焼室に空気を供給する送風機とを備えた焼却装置において、
    上記一次燃焼塔に、上記一次燃焼室の下側に空気を供給する下側空気供給部と、上記一次燃焼室の上側に空気を供給する上側空気供給部とを設け、上記下側空気供給部に送風機からの空気を送給する下側空気送給管を配管し、上記上側空気供給部に送風機からの空気を送給する上側空気送給管を配管し、該上側空気送給管に空気の送給を許容する許容位置及び空気の送給を遮断する遮断位置に切換可能な切換バルブを設け、上記下側空気送給管に該下側空気送給管の開度を可変して空気の送給量を調整する調整バルブを設けたことを特徴とする焼却装置。
  2. 上記一次燃焼塔を、耐火部材で構成され内部に一次燃焼室を形成する内壁と、該内壁を間隔を隔てて囲繞する外壁とを備えて構成し、上記内壁周囲に一次燃焼室に連通する複数の空気吹出口を設け、該内壁と外壁との間を仕切りを介して下側空気室と上側空気室とに区画し、上記下側空気室を上記一次燃焼室の下側に空気を供給する下側空気供給部として構成し、上記上側空気室を上記一次燃焼室の上側に空気を供給する上側空気供給部として構成したことを特徴とする請求項1記載の焼却装置。
  3. 上記一次燃焼室の温度を検知する第一センサと、上記二次燃焼室の温度を検知する第二センサと、上記一次及び二次燃焼室の燃焼を制御する制御部とを備え、該制御部を、上記切換バルブが許容位置のとき上記一次及び二次燃焼室の燃焼を制御する第一モード及び上記切換バルブが遮断位置のとき上記一次及び二次燃焼室の燃焼を制御する第二モードのいずれかのモードに設定するモード設定手段と、該モード設定手段により第一モードに設定されたとき上記第一センサ及び/または第二センサの検知温度に基づいて上記バーナのオンオフ制御及び/または上記調整バルブの開度制御を行なう第一モード制御手段と、上記モード設定手段により第二モードに設定されたとき上記第一センサ及び/または第二センサの検知温度に基づいて上記バーナのオンオフ制御及び/または上記調整バルブの開度制御を行なう第二モード制御手段とを備えて構成したことを特徴とする請求項1または2記載の焼却装置。
  4. 上記第一モード制御手段は、上記第一センサの検知温度に基づいて上記一次燃焼室の燃焼物を未燃ガスの少ない燃焼になるように上記調整バルブの開度制御を行なう機能を備え、上記第二モード制御手段は、上記第二センサの検知温度に基づいて上記一次燃焼室の燃焼物を未燃ガスの多い燃焼になり且つ上記二次燃焼室で未燃ガスの燃焼が行なわれるように上記調整バルブの開度制御を行なう機能を備えたことを特徴とする請求項3記載の焼却装置。
  5. 上記煙突の下端を、上記二次燃焼室の上部中心に突出させて設け、上記連通路の出口を、上記二次燃焼室の上部中心に向かう位置から偏心した位置に開口させ、該二次燃焼室の上部に上記連通路の出口からの燃焼ガスを旋回させて燃焼させるサイクロン機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の焼却装置。
  6. 上記二次燃焼室の上部に、送風機からの空気を送給する二次燃焼空気送給管を配管したことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の焼却装置。
  7. 上記煙突の下端を、上記二次燃焼室の上部中心に突出させて設け、上記連通路の出口を、上記二次燃焼室の上部中心に向かう位置から偏心した位置に開口させ、該二次燃焼室の上部に上記連通路の出口からの燃焼ガスを旋回させて燃焼させるサイクロン機能を備え、
    上記二次燃焼室の上部に、燃焼ガスと同方向の空気の旋回流を付与する空気出口を設け、該空気出口に送風機からの空気を送給する二次燃焼空気送給管を配管したことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の焼却装置。
  8. 上記二次燃焼室の下部に、オイルタンクから供給されるオイルを燃焼させるオイル皿を設けたことを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の焼却装置。
  9. 上記二次燃焼室の下部に、送風機からの空気を送給するオイル燃焼空気送給管を配管したことを特徴とする請求項8記載の焼却装置。
  10. 上記オイル燃焼空気送給管を、上側送給管と下側送給管との2系統の管で構成し、
    上記二次燃焼室の中間部に、一方向の空気の旋回流を付与する一方向空気出口を設け、該一方向空気出口に上記上側送給管を配管し、
    上記二次燃焼室の下部に、他方向の空気の旋回流を付与する他方向空気出口を設け、該他方向空気出口に上記下側送給管を配管したことを特徴とする請求項9記載の焼却装置。
  11. 上記投入口に、該投入口を外気に開放させることなく燃焼物を投入可能な投入装置を設けたことを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の焼却装置。
  12. 上記投入装置を、燃焼物を収納し開閉可能な蓋を有し該燃焼物を収納するための入口及び上記投入口に臨むことが可能且つ該投入口に臨んだとき収納された燃焼物を該投入口から一次燃焼室に投入可能な出口を有した収納ボックスと、該収納ボックスを該収納ボックスの出口が上記投入口に臨む投入位置及び該収納ボックスの出口が上記投入口から離間する離間位置の2位置に移動可能に支持する支持機構と、上記収納ボックスに設けられ該収納ボックスが投入位置から離間位置に移動するとき投入口を覆う覆い板とを備えて構成したことを特徴とする請求項11記載の焼却装置。
  13. 上記収納ボックスに、該収納ボックスの投入位置で該収納ボックス内の燃焼物を投入口に押し込む押し込み機構を設けたことを特徴とする請求項12記載の焼却装置。
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