JP3562001B2 - 高分子類焼却機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、プラスチック・スチロール等の高分子類を焼却する高分子類焼却機に関し、さらに、燃焼する際に油化する高分子類を油化槽に貯溜して油化調整弁により平均かつ安全に焼却して無煙化を図る高分子類焼却機に関する。
【0002】
【従来の技術】
高分子類を焼却するには、高温で焼却することが不可欠であり、高温による炉の耐久性が考慮されてきた。又、高分子を焼却する際、高分子は油化することから一般雑介等の灰と混ざり、そのまま塊となって残るため、炉内温度を極めて高温にしなければならず、保持するために多額の費用を要することとなった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、高分子類の油化現象は、燃焼する際に必ず発生するものであり、油化する高分子は塊となって炉底に溜り、灰と混じって長時間燻ることになる。これを解決するためには、高分子を高温で燃焼させることが必要であるが、その場合、炉の耐久力が問題となっていた。そのため、一次燃焼において低温で燃焼させて高分子を分解し、炉の中央部において高温で二次燃焼させることによって、炉の耐久力を保持できる高分子類焼却機を提供することを目的とするものである。
【0004】
【発明が解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、一次燃焼室4を内部に備える炉本体19と、前記一次燃焼室4を中央部で貫通するように炉本体19内から外方に向かって立設する煙突1と、前記一次燃焼室4の下部に配置されて前記一次燃焼室4から溶けて油化された高分子類が落下する油化槽9と、前記油化槽9の下方に配置される二次燃焼室10とを備えて構成され、
前記二次燃焼室10には前記煙突1の下端部が配設されるとともに、前記二次燃焼室10の底部には熱源を設けた燃焼板11が配置され、
前記油化槽9には前記油化槽9の中央部付近に油化調整弁20が設けられて、前記油化槽9に溜まって油化された高分子類が、前記油化調整弁20の開閉により前記油化調整弁 20を通って前記二次燃焼室10に流入可能に構成されるとともに、前記燃焼板11に落下した油化状の高分子類の可燃物を前記燃焼板11の中央下方に配置されたバーナー12で高温加熱し、
さらに、前記煙突内には、炉本体19底部から配管されて上方に向かって空気を噴出する空気弁5と、前記炉本体19内で前記空気弁5の上方に配置されて高温を保持する保熱体2が配置され、
前記二次燃焼室10で燃焼された高分子類の可燃物が前記保熱体内を通過する際、無煙化されて外部に排出されることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の作用・効果】
請求項1記載の発明によれば、炉本体の一次燃焼室に投入された高分子類は、一次燃焼室において低温で燃焼されると高分子類が分解され、油化されて油化槽に落下する。油化槽に落下した高分子類の油は、油化調整弁の開閉によって適量分が油化調整弁を通って二次燃焼室に流入する。一方、二次燃焼室内では、二次燃焼室の底部に配置された燃焼板が中央部でバーナーで高温加熱されていることから、油化槽から流入された高分子類の油が、燃焼板上に落下すると燃焼板上に設けられた熱源が着火して二次燃焼室で燃焼される。二次燃焼室では、燃焼した炎と煙が、炉本体の中央部位で煙突の下端部から、煙突内に集中的に吸い込まれることとなる。煙突内に吸い込まれた炎と煙は、空気弁から空気を噴出することによって保熱体内で再燃されて無煙状態で外部に排出される。
【0006】
従って、高分子類は、低温の一次燃焼室で分解されて油化されるとともに、油化された高分子類の油を炉本体の中央部において高温で二次燃焼することとなる。さらに二次燃焼することによって二次燃焼室内で発生した炎と煙は、中央部に配置された煙突内に吸引されて再燃されることから、高分子類を、常に炉本体の中央部で高温加熱することとなって、周りの炉本体の壁部には高温が伝達されず、炉本体の耐久性を向上することができる。つまり、高分子類を低温で分解して、中央部で高温で加熱処理することによって、周りの炉本体の壁部の高温化を防止して炉本体の外壁部の耐久性を向上するものである。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1、図2は高分子類焼却機Mの全体を示すものであり、図1は正面断面図、図2は側面図である。図1に示すように、高分子焼却機Mは、炉本体19と、炉本体19の中央部において、炉本体19内から上部外方に向かって延設する煙突1と、炉本体19の外部に配置して煙突1内に空気を送風する送風機14と、を有して構成されている。煙突1は、一部で燃焼筒3として形成され、内部で、発生した煙を燃焼可能に形成されている。
【0009】
炉本体19は、上部に一次燃焼室4が配置され、一次燃焼室4の下方には、ロストル8を介して油化槽9が配置され、油化槽9の下方には二次燃焼室10が配置されている。二次燃焼室10の底部には燃焼板11が配置され、燃焼板11の中央部下方にはバーナー12が配置されている。バーナー12は下端部に加熱バーナー13を設けて始めに着火する際に加熱バーナー13に点火することになり、着火した後は、バーナー12で燃焼板11を高温加熱する。燃焼板11には灯油や廃油等の熱源21が配設されている。
【0010】
一方、煙突1の下端部は二次燃焼室10の下方にまで到達し、送風機14に接続された空気管6が煙突1の下方から煙突1内に延設して配置され、先端に上方に向かって空気を噴出する空気弁5が配設されている。また、煙突1の下端部には火格子7が形成され、二次燃焼室10で発生する炎と煙を吸引可能に形成されている。さらに、空気弁5の上方には保熱体2が煙突1に内設されている。
【0011】
また、図2に示すように、炉本体19の上部には高分子類を炉本体19内に投入する投入口18が配置され、油化槽9を覆う外周面の一部には空気調整戸15と灰出し炉17が配置され、その下方には灰出しバーナー着火口16が配置されている。
【0012】
次に上記のように構成された高分子類焼却機Mの作用について説明する。
【0013】
まず、燃焼物(高分子類)を投入口18より一次燃焼室4内に投入して蓋を閉じ、バーナー着火口16を開けて、加熱バーナー13を着火する。加熱バーナー13が着火することによって煙突1が下端部から熱伝導して一次燃焼室4を加熱する。一方、送風機14は作動されていて煙突1内において空気管6を通って空気弁5から空気が噴き出されている。
【0014】
一次燃焼室4が加熱されると、一次燃焼室4内に投入されたプラスチックやスチロール等の高分子類は溶融して、油化状となってロストル8を通って下方の油化槽9に落下する。
【0015】
油化槽9では一次燃焼室4で加熱されて油化状となった高分子類の油が落下して貯溜することとなる。油化槽9には、油化槽9の中央部で煙突1の周りに油化調整弁20が配置され、油化調整弁20を開閉することによって、油化槽9に溜まっていた油が、適量分、油化調整弁20を通って二次燃焼室10に流入される。
【0016】
二次燃焼室10では、底部に燃焼板11が配置されていて、バーナー12によって加熱された燃焼板11上に灯油等の熱源21が撒かれていることから、油化された高温の油が熱源21によって熱源20に触れると発火することになる。発火した油は炎と煙となって、さらに油化槽9から流れてくる油とともに二次燃焼室内で勢いよく燃焼して、二次燃焼室10を高温にする。勢いのある炎と煙は煙突1の下部に形成された火格子7から煙突1内に入り上昇する。
【0017】
この際、熱源21の発火は、二次燃焼室10内で、燃焼板11全体に広がり空気不足となることから空気調整戸15徐々に開けることによって、空気量を調整する。二次燃焼室10の燃焼が充分に行えれば、バーナー12の給油を少しずつ絞って、バーナー12の燃焼を停止することもできる。
【0018】
一方、油化された高分子類の可燃物は、温度上昇することによって煙となって煙突1の火格子7の下方から煙突1内に入る。煙突1は、燃焼筒3として形成されていることから、煙が上昇して保熱体2内を通る際、空気弁5の空気の吹き出しによって煙が再燃することとなって、無煙化して外部に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態を示す高分子類焼却機の正面断面図である。
【図2】同側面図である。
【符号の説明】
M、高分子類焼却機
1、煙突
2、保熱体
3、燃焼筒
4、一次燃焼室
5、空気弁
6、空気管
9、油化槽
10、二次燃焼室
11、燃焼板
12、バーナー
20、油化調整弁
21、熱源
Claims (1)
- 一次燃焼室4を内部に備える炉本体19と、前記一次燃焼室4を中央部で貫通するように炉本体19内から外方に向かって立設する煙突1と、前記一次燃焼室4の下部に配置されて前記一次燃焼室4から溶けて油化された高分子類が落下する油化槽9と、前記油化槽9の下方に配置される二次燃焼室10とを備えて構成され、
前記二次燃焼室10には前記煙突1の下端部が配設されるとともに、前記二次燃焼室10の底部には熱源を設けた燃焼板11が配置され、
前記油化槽9には前記油化槽9の中央部付近に油化調整弁20が設けられて、前記油化槽9に溜まって油化された高分子類が、前記油化調整弁20の開閉により前記油化調整弁20を通って前記二次燃焼室10に流入可能に構成されるとともに、前記燃焼板11に落下した油化状の高分子類の可燃物を前記燃焼板11の中央下方に配置されたバーナー12で高温加熱し、
さらに、前記煙突内には、炉本体19底部から配管されて上方に向かって空気を噴出する空気弁5と、前記炉本体19内で前記空気弁5の上方に配置されて高温を保持する保熱体2が配置され、
前記二次燃焼室10で燃焼された高分子類の可燃物が前記保熱体内を通過する際、無煙化されて外部に排出されることを特徴とする高分子類焼却機。
Priority Applications (1)
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| JP33322694A JP3562001B2 (ja) | 1994-12-04 | 1994-12-04 | 高分子類焼却機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33322694A JP3562001B2 (ja) | 1994-12-04 | 1994-12-04 | 高分子類焼却機 |
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| JPH08159433A JPH08159433A (ja) | 1996-06-21 |
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1994
- 1994-12-04 JP JP33322694A patent/JP3562001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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