JP3113786U

JP3113786U - 害虫害獣捕獲箱

Info

Publication number: JP3113786U
Application number: JP2005004801U
Authority: JP
Inventors: 隆夫蒲原
Original assignee: 隆夫蒲原
Priority date: 2005-05-27
Filing date: 2005-05-27
Publication date: 2005-09-22
Anticipated expiration: 2015-05-27

Abstract

【課題】シーソーの動作を早くした害虫害獣捕獲箱を提供する。
【解決手段】害虫がシーソーの中央より奥に入って行くと、害虫・害獣の重さによってシーソーの奥側が少し下がる。すると、回転軸が下側に離れているのでバランスがくずれ、いっきに底まで下がる。そしてシーソー下部に付いている磁石４と底部に付いている磁石５が強力に付き固定される。害虫・害獣がシーソー入口側に戻っても磁石の吸引力により、シーソーが動くことはない。シーソー入口側が上部の逆戻り防止板６と接し、入口がふさがれることにより害虫・害獣が逃げられなくなる。
【選択図】図３

Description

本考案は害虫と害獣の捕獲に関するものである。

従来の捕獲、駆除は粘着シート（例えば、特許文献１参照。）や電撃（特許文献２参照。）、オリ（公開実用新案文献１参照。）、シーソー式（特許文献３、４及び公開実用新案文献２、登録実用新案文献１参照。）がある。
特開２００３−１２４特開平５−１２３０９２特開２０００−３２５０００特開２００２−３４４２６

公開実用新案文献１

実開平５−６０２８４

公開実用新案文献２

実開平６−３１４７５

登録実用新案文献１

第３０１６５７７号

従来の粘着シートによるものは、ゆっくりと行動する害虫においては少し触れると逃げられてしまうし、電撃によるものは室内に置くには危険であるため、安全に確実に捕獲するにはシーソーに頼らなくてはならないが、従来のものは動作がとても遅くて実用的でなかった。本考案はシーソーの動作を速くすることによって、害虫・害獣を捕獲することを目的とする。

本考案は上記目的を達成するため、害虫が箱の中に入ったらシーソーが傾くのを速くして一気に密閉するものである。シーソーの傾くのを速くするには、シーソーのバランスを崩してやれば良い。バランスの良いシーソーの例としては、やじろべえがある。やじろべえは安定が良くすぐ元の状態にもどる。それは重心が低いことにある。重心が支点よりずっと下にあるため安定している。従来の捕獲箱のシーソーの重心は板のすぐ近く、中心付近にある。そのため、安定を崩すにはシーソーの重量に近い重さが要るし、動作は緩慢である。本考案は、重心を高くしたバランスの悪いシーソーを作ることにある。そのためには、シーソー上部離れた位置に重しを載せるか、支点の位置をずっと下に離すことにより解決できる。バランスの悪いシーソーは、一度平衡が崩れれば、シーソー自らの重量が加算され一気に崩れる。こうして害虫・害獣は一気に閉じ込められる。

上記の課題解決手段による作用は、まず９扉を開けエサまたは誘引剤を入れる。１エサエサ台に置かれたエサもしくは誘引剤によって害虫・害獣が入口とシーソーの上を進んでいくが、シーソーは入口板に乗っているため中央を過ぎるまでシーソーは動かない。害虫・害獣がシーソーの中央より奥に入って行くと、害虫・害獣の重さによってシーソーの奥側が少し下がる。するとバランスが崩れシーソーの重さが加算されシーソーは一気に傾く。シーソーの重量に関係なく、害虫・害獣の重さが１グラムでも作動する。すると、磁石と磁石が強力に付き固定され、入口がふさがれることにより害虫が逃げられなくなる。磁石の代わりにフック錠を用いても良い。設置場所は、室内、室外を問わない。ムカデのような隅をはう害虫には、壁に密着して設置すれば良い。材質は害虫・害獣の大きさによって紙、プラスチック、金属とする。

上述したように本考案の害虫捕獲箱は、従来のシーソー式捕獲箱の動作が遅い、シーソーの重量を軽くしなければならないという欠点を克服した。害虫が気づいた時には逃げることが出来ないというシーソー式捕獲を実用的にした。捕獲箱の構造も簡単なため廉価にて製作でき、移動も簡単である。また、粘着シートや危険な電気を必要としない。繰り返し使用出来るので経済的でもある。

以下、本考案の実施の形態を図２、図３、図４に基づいて説明する。

図において１はエサ及び誘引剤を置くための台である。２は入口の登り板ですべり止めをしてある。３はすべり止めをしているシーソーで、重心を高くするため板より離れた位置にある７の軸を中心として回転する。４はシーソー下部に付けられている磁石である。５は底に付いている磁石である。４・５はシーソーが捕獲後元に戻るのを防止する。４・５は力の強い害獣にはフック錠に替えても良い。６はシーソーが傾いた時に接触する仕切り板であり、逆戻り防止である。８は外壁であり、透明か半透明のものが監視するのに良い。大きい害獣には、鉄のオリにすれば良い。９はエサ及び害虫の出し入れのための扉である。１０はバランス用重りであり、シーソーの平衡を保つ臨界点に設置する。

以下、上記構成の動作を説明する。まず、エサ台１に置かれたエサもしくは誘引剤によって害虫がすべり止めの付いた入口２から進入する。次に重心を高くしたシーソー３の上を進んでいくが、シーソー入口側が入口板に乗っているため害虫・害獣がシーソー中央を越えるまでシーソーは動かない。

害虫がシーソーの中央より奥に入って行くと、害虫・害獣の重さによってシーソーの奥側が少し下がる。すると、回転軸が下側に離れているのでバランスがくずれ、いっきに底まで下がる。そしてシーソー下部に付いている磁石４と底部に付いている磁石５が強力に付き固定される。害虫・害獣がシーソー入口側に戻っても磁石の吸引力により、シーソーが動くことはない。そして図３のようにシーソー入口側が上部の逆戻り防止板６と接し、入口がふさがれることにより害虫・害獣が逃げられなくなる。

害虫・害獣を扉から出して処分した後、シーソー入口側を下げ入口板に乗せれば最初の状態に戻る。何回でも使用できるため、経済的である。幅も狭く場所を取らないため設置が簡単である。右向きにも、左向きにも置けるので便利である。

特に警戒心の強い害虫・害獣には、図４のように、左入口と右入口が見通せるようする。そして、入口より下側を土に埋める。天井を高くする。そうすると、警戒心がやわらぐため捕獲効果が増す。以上のようにシーソーの重心を高くすることにより、今まで実用的でなかったシーソー捕獲箱が実用的になる。

本考案の実施形態を示す捕獲箱の斜視図同、横から見た外観図同、害虫・害獣を捕獲後の横から見た外観図同、左右両側に入口を付けた捕獲箱の横からみた外観図。

符号の説明

１エサ置き場
２入口板（すべり止め付き）
３シーソー（すべり止め付き）
４磁石（シーソー下部）
５磁石（底板上部）
６逆戻り防止板
７シーソー回転軸
８外壁
９扉
１０バランス用重り

Claims

重心を高くしたシーソーの付いた害虫・害獣捕獲箱。
重心を高くしたシーソーを磁石またはフックによって固定し、逆戻り防止をした害虫・害獣捕獲箱。
重心を高くしたシーソーの付いた入口とエサ台のある害虫・害獣捕獲箱。
重心を高くしたシーソーの付いたエサ投入口兼害虫・害獣取り出し口の付いた害虫・害獣捕獲箱。