JP3113295B2 - キャビティ測定方法及び装置 - Google Patents

キャビティ測定方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学系の光路中に存在
するキャビティの光路長及び実効反射率を測定するキャ
ビティ測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアナログ光伝送においては、光路
中に不用意にキャビティが配置されてると、波形が歪ん
で高調波が発生し、他の周波数の通信を妨害する虞があ
る。このため、光路中に不都合なキャビティが存在する
かどうかを調べ、存在する場合にはキャビティの光学特
性を調べることが重要となる。
【0003】図9は、従来のキャビティ測定原理を示
す。同図(A)において、キャビティ10は例えばガラ
ス板である。パルス光源12から同図(B)に示すよう
なパルス光を射出させ、ハーフミラー14を介してキャ
ビティ10に垂直にあてると、キャビティ10の端面1
0a及び10bでその一部が反射され、さらにハーフミ
ラー14で反射されて光検出器16で検出される。光検
出器16の出力は、同図(C)に示す如くなり、端面1
0aで反射されたパルス光と端面10bで反射されたパ
ルス光の時間差Δtを測定することにより、キャビティ
10の端面間の光路長Lを知得することができる。ま
た、パルス光源12から放射されたパルス光の強度と光
検出器16で検出されたパルス光の強度との比を測定す
ることにより、端面10a及び10bにおける反射率を
知得することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャビ
ティ10の光路長Lが数mmの場合には時間差Δtが極
めて小さくなり、一方、端面10a及び10bでの反射
率が1%以下の場合には、光検出可能な程度にパルス光
源12から出力されるパルス光の幅を広くする必要があ
るため、このような測定は困難であった。すなわち、パ
ルス光の時間幅をTWとし、光束をcとすると、端面1
0aで反射されたパルス光と端面10bで反射されたパ
ルス光とを識別可能にするためには、2L/c>TWと
する必要があり、例えば、L=5mmとすると、TW<
33psとする必要があるため、光検出が困難であっ
た。従来のキャビティ測定装置では、端面10a及び1
0bの反射率が1%以下の場合、端面間の光路長Lが少
なくとも数cmセンチ以上ないと、キャビティ10のこ
れら光路長L及び反射率を測定することができなかっ
た。
【0005】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、向かい合う端面間の光路長が数mmでこれら端面の
実効反射率が1%以下のキャビティであっても、キャビ
ティの光路長及び実効反射率を測定することが可能なキ
ャビティ測定方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】図1は、本
発明に係るキャビティ測定装置の原理構成を示す。この
キャビティ測定装置は、次のような構成要素を備えてい
る。
【0007】1は電流源であり、直流バイアス電流Iop
と変調電流Imとを重畳した電流を出力する。2は半導
体レーザであり、電流源1の出力が供給されてレーザ光
を放射する。3は光検出器であり、該レーザ光を検出す
る。4はスペクトラムアナライザであり、光検出器3の
出力信号のスペクトル分布を測定する。4は歪率算出手
段であり、スペクトラムアナライザ4の出力に基づいて
高調波歪率を算出する。5は温度制御手段であり、半導
体レーザ2の温度Tを変化させる。6は周期測定手段で
あり、温度Tを変化させたときの歪率Dの周期(複数周
期を含む)に相当する温度変化ΔTを測定する。7は変
換手段であり、温度変化ΔTに相当するレーザ光の波長
変化Δλを実質的に求める。実質的にとは、波長変化Δ
λの代りにこれに相当した波数変化又は角周波数変化等
を求めるのを含む意味である。8はキャビティ光路長算
出手段であり、該レーザ光の光路中に存在するキャビテ
ィ10の光路長Lを波長変化Δλに基づいて算出する。
9は反射率算出手段であり、該レーザ光の光路中に存在
するキャビティ10の実効反射率Rを実質的に光路長L
及び歪率Dに基づいて算出する。この場合の実質的にと
は、光路長Lの代りにこれに関連した波長変化Δλ等を
用いるのを含む意味である。
【0008】また、本発明に係るキャビティ測定方法で
は、直流バイアス電流Iopと変調電流Imとを重畳した
電流を半導体レーザ2に供給し、半導体レーザ2から放
射された光を光検出器3で検出し、光検出器3の出力信
号の高調波歪率Dを測定し、半導体レーザ2の温度Tを
変化させて歪率Dの周期に相当する温度変化ΔTを測定
し、温度変化ΔTに相当するレーザ光の波長変化Δλを
実質的に求め、レーザ光の光路中に存在するキャビティ
10の光路長L及び実効反射率Rを歪率D及び波長変化
Δλに基づいて算出する。
【0009】上記キャビティ測定方法及び装置の作用は
次の通りである。なお、歪率は、最も感度の高い2次歪
率D2についてのみ考える。この2次歪率D2は次式で表
される。
【0010】 D2=Ncso(mR)2×{(2πη(Iop−Ith)τ}4×{cos(ωτ) }2×{exp(−πΔντ)}2 ・・・(1) ここに、 Ncso:変調電流Imが複数の正弦波電流を重畳したもの
である場合、2次相互 変調歪の組合わせ数で
あって、正弦波電流が1つの場合には1 m:変調信号の光変調度Pm0/Pop(図3) η:半導体レーザ20のFM変調効率(Hz/mA) Iop:半導体レーザ20に供給する直流バイアス電流
(レーザ動作点電流) Ith:半導体レーザ20のしきい値電流 τ:キャビティ往復時間であって、光速をcとすると、
τ=2L/c ω:レーザ光の中心角周波数 Δν:レーザ光のスペクトル線幅(半値全幅) である。
【0011】通常はΔν=1〜50MHzであり、ま
た、L=1〜100mmの場合にはτ=5〜500ps
となる。したがって、上式(1)においてexp(−π
Δντ)≒1となり、次式が近似的に成立する。
【0012】 D2=Ncso×(mR)2×{(2πη(Iop−Ith)τ}4×{cos(ωτ )}2 ・・・(2) 角周波数ωをΔωだけ変化させたときに2次歪率D2
1周期変化するとすれば、次式が成立する。
【0013】 Δω×τ=π ・・・(3) この式(3)にτ=2L/cを代入すると、光路長Lは
次式で表される。
【0014】 L=πc/(2Δω) ・・・(4) レーザ光の中心波長をλとすると、λ=2πc/ω、Δ
λ=2πcΔω/ω2であるから、式(4)は次式で表
すことができる。
【0015】 L=λ2/(4Δλ) ・・・(5) ここで、半導体レーザ2の出力光の中心波長λは、半導
体レーザ2の温度Tを変化させると例えば図7に示すよ
うに変化する。したがって、半導体レーザ2の温度Tを
変化させながら2次歪率D2を測定し、2次歪率D2の1
周期変化に相当する半導体レーザ2の温度変化ΔTを測
定し、この温度変化ΔTに相当する波長変化Δλを求め
れば、上式(5)から光路長Lが求まる。
【0016】光路長Lが求まれば、τ=2L/cが求ま
り、さらに、上式(2)から実効反射率Rが求まる。
【0017】本発明によれば、後述の試験例に示すよう
に、向かい合う端面間の光路長Lが数mmでこれら端面
の実効反射率Rが1%以下のキャビティ10であって
も、キャビティ10のこれら光路長L及び実効反射率R
を測定することが可能となる。
【0018】上記実効反射率Rは、例えば、レーザ温度
Tを変化させたときに得られる歪率Dの極大値Dmを用
いて算出する。
【0019】この構成の場合、実効反射率Rの測定精度
が向上する。例えばD=D2の場合には、Dの極大値を
2mとすると、上式(2)から次式が成立する。
【0020】 R2=D2m/[Ncso×m2×{(2πη(Iop−Ith)τ}4]・・(6) 上記変調電流Imは、例えば、相互変調歪率を大きく
するために、互いに周波数fが異なる複数の正弦波電流
を重畳したものである。
【0021】この構成の場合、測定感度が高くなり、キ
ャビティ10の実効反射率R及び光路長Lの測定精度が
向上する。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0023】(1)第1実施例 図2はキャビティ測定装置の構成を示す。
【0024】半導体レーザ20には、そのしきい値電流
thよりも大きい動作点電流Iopが直流バイアス電源2
2から供給される。このIopには、正弦波変調信号源2
4からコンデンサ26を介して変調電流Im0sin2πf
tが重畳される。したがって、半導体レーザ20に供給
される電流I及び半導体レーザ20の光出力Pは、図3
に示す如くなる。
【0025】半導体レーザ20から放射されたレーザ光
は、コリメータ28を通って平行化され、光アイソレー
タ30を介しキャビティ10を通って光検出器32で検
出される。キャビティ10からの反射光が半導体レーザ
20に入射すると半導体レーザ20の特性が変化するの
で、これを防止するために、光アイソレータ30が用い
られている。光アイソレータ30から出射したレーザ光
は、不図示の光ファイバに通してもよい。
【0026】光検出器32の出力は、高周波アンプ34
で増幅された後、スペクトラムアナライザ36に供給さ
れて、図4に示すようなスペクトル分布が測定される。
検出光に変調周波数fの整数倍の高調波が含まれるの
は、キャビティ10を透過した直接光L1と、キャビテ
ィ10の端面10bで反射された後端面10aで反射さ
れた遅れ光L2とが干渉して、波形が歪むためである。
【0027】この波形歪みは、レーザ光の波長λが一定
の場合には、端面10a及び10bの実効反射率R及び
端面10aと10bとの間の光路長Lにより定まる。実
効反射率Rは、端面10aの反射率をR1、端面10b
の反射率をR2とすると、(R1R2)1/2で表され
る。レーザ光の波長λが変化すると、上式(1)に従っ
て波形歪の量が変化する。一方、レーザ光の波長λは、
半導体レーザ20の温度を変えると変化する。そこで、
次のような構成を備えている。
【0028】半導体レーザ20の近くに、ペルチエ効果
により発熱又は吸熱するペルチェ素子38を配置し、温
度調節器40からペルチェ素子38へ電流を供給してい
る。また、半導体レーザ20の温度を検出するために、
半導体レーザ20の近くに温度検出器42が配置されて
いる。温度検出器42の出力は、直流アンプ44を通っ
て増幅された後、A/D変換器46でデジタル値に変換
され、温度調節器40にフィードバックされるととも
に、マイクロコンピュータ48へ供給される。温度調節
器40は、検出温度がマイクロコンピュータ48から供
給される設定温度に近づくように、ペルチェ素子38へ
供給する電流を制御する。
【0029】マイクロコンピュータ48には、キャビテ
ィ10の光学特性定数L及びRを決定するために必要な
定数が、キーボード50から供給される。マイクロコン
ピュータ48は、スペクトラムアナライザ36、A/D
変換器46及びキーボード50から供給されるデータに
基づいて、キャビティ10の光学特性定数L及びRを求
め、その結果を表示器52へ供給して表示させる。
【0030】次に、マイクロコンピュータ48のソフト
ウエア構成を図5に基づいて説明する。以下において、
括弧内の数値は図5中のステップ識別番号である。
【0031】(100)キーボード50を操作して次の
定数、 m:変調信号の光変調度Pm0/Pop(図3) η:半導体レーザ20のFM変調効率(Hz/mA) Iop:半導体レーザ20に供給する直流バイアス電流
(レーザ動作点電流) Ith:半導体レーザ20のしきい値電流 λ:レーザ光の中心波長 α:半導体レーザ20の温度Tに対する波長λの変化率
(図7参照) をマイクロコンピュータ48に読み込ませる。
【0032】(102)直流バイアス電源22及び正弦
波変調信号源24をオンにして、半導体レーザ20から
レーザ光を放射させる。
【0033】(104)半導体レーザ20の初期設定温
度を温度調節器40へ供給する。A/D変換器46から
の検出温度がこの設定温度に一致しかつ安定すると、温
度調節器40に供給する設定温度を徐々に上昇又は下降
させて、半導体レーザ20の温度を変化させることによ
り、半導体レーザ20から放出されるレーザ光の中心波
長λを変化させる。このような動作と並行して、次のス
テップ106及び108の処理を行う。
【0034】(106)2次歪率D2の極大値D2m、及
び、2次歪率D2の1周期変化に相当する温度変化ΔT
を検出する。
【0035】(108)この温度変化ΔTに相当する波
長λの変化Δλ=αΔTを算出する。
【0036】(110)上式(5)を用いて光路長Lを
算出する。
【0037】(112)上式(6)を用いて実効反射率
Rを算出する。
【0038】以上のようにして、キャビティ10の光路
長L及び実効反射率Rを容易に求めることができる。
【0039】(2)第2実施例 図6は第2実施例のキャビティ測定装置の構成を示す。
【0040】このキャビティ測定装置では、2次歪率D
2を大きくして測定感度を高めるために、互いに角周波
数が異なる複数の正弦波電流を重畳したものを変調信号
源24Aから出力させている。すなわち、変調信号源2
4Aは、Im0sin(2πf+kβ)tの正弦波電流を出力する2
4k(k=0〜n)と、これらの出力を重畳する混合器
25とからなる。
【0041】また、キャビティ10と光検出器32との
間には、光検出器32の出力が飽和しないようにするた
めに、光アッテネータ54が配置されている。さらに、
高周波アンプ34とスペクトラムアナライザ36との間
には、スペクトラムアナライザ36の出力の飽和を防ぐ
ために、特定の高調波のみを通過させるバンドパスフィ
ルタ56を接続している。
【0042】他の点は上記第1実施例と同一である。
【0043】(3)試験例 図6に示すキャビティ測定装置を用いて試験を行った。
試験条件は次の通りである。
【0044】半導体レーザ20: 2次相互変調歪率が−60〜−70dBのもの 波長λ=1.55μm (ω=1.22×1015) レーザ光のスペクトル線幅(半値全幅)Δν=30MH
z しきい値電流Ith=15mA FM変調効率η=300MHz/mA α:0.0988nm/℃ (図7) 直流バイアス電源22: 54MHz付近に大きな雑音を生じないもの 動作点電流Iop=50mA 変調信号源24A: 55.25〜313.25MHzの間の約6.615M
Hz等間隔の正弦波信号を40チャンネル出力(n=3
9) 各正弦波電流の振幅は同一で各正弦波について光変調度
m=0.0322次相互変調歪率−70dB以下 温度調節器40: 0.1℃以下の設定精度をもつもの バンドパスフィルタ56: 54MHz付近のみの信号を通すもの (2次相互変調歪率を測定する周波数は54MHzで、
この場合、2次相互変調歪組合わせ数NCSO=29) 図8はこれらの条件の下での温度Tと2次相互変調歪率
2との関係の実測値をグラフで示す。この場合、ΔT
=1.3℃、Δλ=0.13nm、D2m=−44dBと
なり、L=4.5mm、R=−27dBを得た。この結
果は、L及びRを他の方法で直接測定した値とよく一致
していた。
【0045】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るキャビ
ティ測定方法及び装置によれば、向かい合う端面間の光
路長Lが数mmでこれら端面の実効反射率Rが1%以下
のキャビティであっても、キャビティのこれら光路長L
及び実効反射率Rを測定することができ、したがって、
各種光学系の光路中に好ましくないこのような短キャビ
ティが不用意に配置されているかどうか及びその好まし
くない程度を知得することができるという優れた効果を
奏する。
【0046】キャビティの実効反射率を、レーザ温度を
変化させたときに得られる歪率の極大値を用いて算出れ
ば、実効反射率の測定精度が向上するという効果を奏す
る。また、変調電流を、互いに周波数が異なる複数の正
弦波電流を重畳したものにして、相互変調歪率を大きく
すれば、キャビティの実効反射率R及び光路長Lの測定
精度が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビティ測定装置の原理構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施例のキャビティ測定装置の構成図であ
る。
【図3】半導体レーザの変調入出力特性図である。
【図4】スペクトラムアナライザにより得られる検出信
号スペクトル分布図である。
【図5】マイクロコンピュータのソフトウエア構成を示
す、キャビティ測定手順のフローチャートである。
【図6】第2実施例のキャビティ測定装置の構成図であ
る。
【図7】半導体レーザの温度に対する波長の変化の実測
値を示すグラフである。
【図8】半導体レーザの温度に対する歪率の変化の実測
値を示すグラフである。
【図9】従来のキャビティ測定原理説明図である。
【符号の説明】
10 キャビティ 10a、10b 端面 20 半導体レーザ 22 直流バイアス電源 24、240〜24n 正弦波変調信号源 24A 変調信号源 28 コリメータ 30 光アイソレータ 32 光検出器 34 高周波アンプ 36 スペクトラムアナライザ 38 ペルチェ素子 25 混合器 54 光アッテネータ 56 バンドパスフィルタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 G01B 11/14 G01N 21/41 G01N 21/55 JICSTファイル(JOIS) 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流バイアス電流(Iop)と変調電流
    (Im)とを重畳した電流を半導体レーザ(2)に供給
    し、該半導体レーザから放射された光を光検出器(3)
    で検出し、該光検出器の出力信号の高調波歪率(D)を
    測定し、該半導体レーザの温度(T)を変化させて該歪
    率の周期に相当する温度変化(ΔT)を測定し、該温度
    変化に相当するレーザ光の波長変化(Δλ)を実質的に
    求め、該レーザ光の光路中に存在するキャビティ(1
    0)の光路長(L)及び実効反射率(R)を該歪率及び
    該波長変化に基づいて算出することを特徴とするキャビ
    ティ測定方法。
  2. 【請求項2】 前記実効反射率(R)を、前記レーザ温
    度(T)を変化させたときに得られる前記歪率(D)の
    極大値(Dm)を用いて算出することを特徴とする請求
    項1記載のキャビティ測定方法。
  3. 【請求項3】 前記変調電流(Im)は、相互変調歪率
    (D)を大きくするために、互いに周波数(f)が異な
    る複数の正弦波電流を重畳したものであることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のキャビティ測定方法。
  4. 【請求項4】 直流バイアス電流(Iop)と変調電流
    (Im)とを重畳した電流を出力する電流源(1)と、
    該電流源の出力が供給されてレーザ光を放射する半導体
    レーザ(2)と、該レーザ光を検出する光検出器(3)
    と、該光検出器の出力信号のスペクトル分布を測定する
    スペクトラムアナライザ(4)と、該スペクトラムアナ
    ライザの出力に基づいて高調波歪率(D)を算出する歪
    率算出手段(4)と、該半導体レーザの温度(T)を変
    化させる温度制御手段(5)と、該温度を変化させたと
    きの該歪率の周期に相当する温度変化(ΔT)を測定す
    る周期測定手段(6)と、該温度変化に相当するレーザ
    光の波長変化(Δλ)を実質的に求める変換手段(7)
    と、該レーザ光の光路中に存在するキャビティ(10)
    の光路長(L)を該波長変化に基づいて算出するキャビ
    ティ光路長算出手段(8)と、該レーザ光の光路中に存
    在するキャビティの実効反射率(R)を実質的に該光路
    長及び該歪率に基づいて算出する反射率算出手段(9)
    と、を有することを特徴とするキャビティ測定装置。
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