JP3241857B2 - 光学式距離計 - Google Patents

光学式距離計

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JP3241857B2 JP07811493A JP7811493A JP3241857B2 JP 3241857 B2 JP3241857 B2 JP 3241857B2 JP 07811493 A JP07811493 A JP 07811493A JP 7811493 A JP7811493 A JP 7811493A JP 3241857 B2 JP3241857 B2 JP 3241857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目標物体までの距離を
光学的な手法を用いて正確に測定する光学式距離計に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
距離計として、超音波式距離計が存在するが、高精度の
ものが存在せず、だいたいの目安程度のものでしかな
い。すなわち、ビームを絞り込むこととビームの当たっ
ている位置を特定することとが困難で、測定位置を微細
に限定することができない。また、温度依存性が大きく
十分な測定精度が得られない。
【0003】光学式距離計としては、信号光の強度を正
弦波等で変調して目標物体に照射し、反射光のもつ正弦
的な強度変化から送受信間の変調信号の位相を測定し、
これに基づいて距離を求める位相差方式の光波測距儀が
存在する。しかしながら、かかる装置は回路系が複雑に
なり高価なものとなるといった問題があった。
【0004】そこで、本発明は、簡易かつ高精度の光学
式距離計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る光学式距離計は、(a)光搬送波を強
度変調した変調光を出力する送光部と、(b)送光部か
ら出力された変調光を導光し測定対象物に照射する照射
用ファイバーと、(c)照射用ファイバーにより測定対
象物に照射され測定対象物で反射された変調光を導光す
る測定用ファイバーと、(d)測定用ファイバーにより
導光された変調光を検出する受光部と、(e)送光部で
の変調光の位相と受光部での変調光の位相との差がπ/
2になる位置固定の条件を保つように、変調光の周波数
を調節する周波数調節手段と、(f)送光部から出力さ
れた変調光の一部を反射する反射物体と、(g)反射物
体により反射された変調光の一部を受光部に導光する較
正用ファイバーと、(h)較正用ファイバーにより導光
された変調光の周波数に基づいて反射物体の位置を基準
点として求め、測定用ファイバーにより導光された変調
光の周波数に基づいて基準点から測定対象物までの距離
を求める処理手段と、を備え、(i)測定用ファイバー
及び較正用ファイバーそれぞれは略同一の長さである、
ことを特徴とする光学式距離計である。
【0006】
【作用】光搬送波が強度変調された変調光は、送光部か
ら出力され、照射用ファイバーにより導光され測定対象
物に照射される。照射用ファイバーにより導光され測定
対象物に照射された変調光は、測定対象物にて反射さ
れ、測定用ファイバーにより導光された後、受光部で受
光される。ここで、周波数調節手段により、送光部での
変調光の位相と受光部での変調光の位相との差がπ/2
となるように、変調光の周波数が調節される。その一
方、照射用ファイバーにより導光された変調光の一部
は、反射物体にて反射され、較正用ファイバーにより導
光された後、受光部で受光される。ここで、処理手段に
より、較正用ファイバーにより導光された変調光の周波
数に基づいて反射物体の位置が基準点として求められ、
測定用ファイバーにより導光された変調光の周波数に基
づいて基準点から測定対象物までの距離が求められる。
【0007】
【実施例】本発明の具体的実施例について説明する前
に、本発明の原理について具体的に説明する。
【0008】図1に、本発明の光学式距離計の概略の構
成を示す。位相比較器2は、その入力端子R,Vに入力
される信号の位相差に応じた電圧を出力する。位相比較
器2の出力はローパスフィルター4に入力される。この
ローパスフィルター4は、位相比較器2の出力(PD出
力)の直流成分のみを選択し、ループの過渡応答特性を
決定する。ローパスフィルター4の出力は直流増幅器6
に入力される。この直流増幅器6は、ローパスフィルタ
ー4をへて平滑化された位相比較器2の出力を充分増幅
し、後段の電圧制御発振器8にその制御電圧を供給す
る。電圧制御発振器8は、この直流増幅器6から供給さ
れる制御電圧に応じた周波数で発振する。電圧制御発振
器8からの電気信号は送光部10に供給される。この送
光部10は、レーザーダイオード(LD)等の光源を備
え、電圧制御発振器8の出力する電気信号に応じてこの
光源の出力光を強度変調し、平行ビームにコリメートし
て、被測定対象である目標物体(反射板)に照射する。
目標物体からの反射光は、受光部12で電気信号に変換
される。周波数検出器14は、この変換された電気信号
の周波数を検出する。
【0009】ここで、位相比較器2の入力端子Rと入力
端子Vとには、それぞれ受光部12の出力端子と送光部
10の出力端子とが接続される。位相比較器2の出力
は、この両入力端子R,V間の位相差がπ/2のときに
DC成分の出力がゼロになるような特性を持つものとす
る。すなわち、位相比較器2の出力Po は、 Po =K・cosφ (1) Po :P.D出力電圧(DC成分) K :変換定数 φ :R,V間の位相差 となっている。また、直流増幅器6の出力P1 は、 P1 =K1 ・Po =K1 ・K・cosφ (2) K1 :直流増幅器の利得 従って、 cosφ=P1 /(K1 ・K) (3) となり、直流増幅器6が充分な利得を持つ(すなわち、
1 が充分に大きい)ならば、送光と受光の位相差が常
にπ/2に保たれるようなフェーズロックループ(PL
L)が構成され、対象物体までの往復距離(L1+L
2)に応じた周波数で電圧制御発振器8が発振すること
になる。例えば、あらかじめ電圧制御発振器8の発振周
波数範囲が往復距離の遅延時間(Td)の4/3倍の周
期を含むように設定されており、電圧制御発振器8がT
dの4/3倍のある周期で発振した場合について考え
る。この場合、両入力端子R,V間の位相差はちょうど
π/2となる。
【0010】よって、往復距離に相当する群遅延時間T
dは、電圧制御発振器8の発振周波数すなわち周波数検
出器14の測定値fから、 Td=3/4・f-1 (4) f:VCO発振周波数 のように求められる。Td から、対象物までの距離L
は、L1とL2が等しいとすれば、 L=v0 ・Td/(2・n) (5) n :光路を満たす物質の群屈折率 v0 :真空中の光速 のように求められる。周波数の測定精度は通常でも6桁
以上とかなり高確度であるから、距離も高精度で求める
ことができる。なお、電圧発信器8は、発信周波数範囲
が測定の対象となる距離値の範囲に応じて選択される。
【0011】空気中で上記の光学式距離計を用いた場
合、大気のゆらぎによる受光光量の変動が、回路系のタ
イミング変動(ジッタ)を引き起こし、測定値のばらつ
きに対して、支配的となるが、π/2の位相差で、固定
されていれば、変動に対する影響は最小限にとどめられ
る。ここで用いる位相比較器2は、乗算器として作動
し、位相がπ/2ずれた同じ周波数入力の場合、出力の
直流成分(位相差情報)が、振幅の変動に関わりなくゼ
ロになる。すなわち、位相比較器2の入力信号Vi,R
i が Vi =K0 ・sinωt Ri =K(t)・sin(ωt−π/2) Ko :VCO出力振幅 K(t):受光信号振幅 であるとすると、 Po =Vi ・Ri =−1/2・Ko ・K(t)・cos(2ωt−π/2) (6) となり、右辺の2倍周波成分はローパスフィルター4に
よりカットされて、電圧制御発振器8の入力がゼロにな
り、フェーズロック時の電圧制御発振器8の発振周波数
は入力信号Vi ,Ri の強度変動の影響を受けない。
【0012】図2に、参照用の光路を設けたタイプの光
学式距離計の概略の構成を示す。この参照用の光路は、
測定値のドリフトに対して支配的となる回路系の群遅延
変動をキャンセルするためのものである。
【0013】参照用の光路L3,L4を選択していると
き、回路系の群遅延を考慮すると、(4)式は次のよう
に変形される。 Td1 =3/4・f1 -1−Tc1 (7) Td1 :L3,L4での群遅延時間 f1 :VCO発振周波数 Tc1 :送光部と受光部での群遅延時間 被測定対象の物体までの光路L1,L2を選択している
ときも、同様に、 Td2 =3/4・f2 -1−Tc2 (8) Td2 :L1,L2での群遅延時間 f2 :VCO発振周波数 Tc2 :送光部と受光部での群遅延時間 となる。ドリフトの生じない極短時間のうちに、T
1 ,Td2 を測定するとして、 Tc1 =Tc2 =Tc (9) とすれば、次のように、参照用光路の反射板を基準点
(距離ゼロ)とした被測定対象までの距離Lを、送光
部、受光部等での群遅延ドリフトの影響を受けずに求め
ることができる。
【0014】具体的には、まず以下の式が成り立つ。 Td=Td2 −Td1 =3/4・(f2 -1−f1 -1) (10) この(8)式を(3)式に代入するならば、被測定対象
までの距離Lは、 L=3/4・vo ・(f2 -1−f1 -1)/(2・n) (11) となる。
【0015】以下、本発明の具体的実施例について説明
する。
【0016】図3に、図2の光学式距離計をファイバー
スコープに応用した第1実施例の装置を示す。通常のフ
ァイバスコープの場合、測定距離は最大で20cm程度
である。以上レーザーダイオード(LD)20からのレ
ーザー光は、ファイバー21を通り被測定対象の物体に
照射される。このレーザー光は、ビーム状にコリメート
されており物体の一点に照射される。目標の物体が遠方
にあり、レーザー光のビームが広がってしまう場合、コ
ーナーキューブプリズム等の再帰性のある反射板をター
ゲットとして用いる。ファイバー21の出射光の一部
は、ミラー22,23によってファイバー24(較正用
の光路)に導かれる。
【0017】一方、物体からの散乱光は、光学スイッチ
25を切替えてファイバー26を選択することにより、
波長選択フィルター27に導かれる。波長選択フィルタ
ー27は、分光器あるいは干渉フィルターなどから構成
される。この波長選択フィルター27は、被測定対象の
物体の外観観察に用いられる照明光などの外乱成分を除
去するためのものである。次のブロックの光可変減衰器
28は、物体の反射率、距離の異なりから生じる大きな
光量変化を吸収するためのもので、LD20の変調電流
及びAPD(アバランシェフフォトダイオード)29の
電源電圧可変だけでは補えない光量変動分を吸収するた
めのものである。具体的には、印加電圧の変化により透
過率の変化する液晶、PLZT等、あるいはNDフィル
ターの機械的な切り換え機構その他により構成される。
【0018】強度変調された散乱光ないし較正用の光路
からの戻り光は、APD29によって電気信号に変換さ
れた後、プリアンプ30で増幅されて、バンドパスフィ
ルター31により基本波成分のみが選択されて、位相比
較器32の一方の入力Rfに入力される。位相比較器3
2のもう一方の入力Loには、LD20の発振周波数を
制御するVCO35の出力が接続される。位相比較器3
2の出力は、ローパスフィルター45で高周波成分がカ
ットされ、直流増幅器46で増幅されてVCO35にフ
ィードバックされる。LDドライバー36は、VCO3
5の出力を電流変換してLD20に与える。LD20の
出力は、ファイバー21を介して被測定対象の物体、あ
るいは、較正用光路のミラー22、ミラー23、ファイ
バー24へ導かれる。
【0019】受光光量を安全化するため、バンドパスフ
ィルター31の出力の一部は、整流、検波されて計測制
御部40に導かれる。計測制御部40では、受光光量の
変調成分が一定になるように、LD20の変調電流、A
PD29の印加電圧、あるいは光可変減衰器28の制御
を行う。また計測制御部40は、光学スイッチ25の制
御を行い、その都度周波数f1 とf2 を計測させる。こ
の系でπ/2に位相固定された発振が生じ、その周波数
は、カウンターで構成される周波数検出部41でディジ
タル値に変換されて、データ処理部42でミラー22か
ら測定対象物までの距離が求められ、表示部43でリア
ルタイムに表示される。ここでのカウンターは、一定の
時間内に波が何個来たかを計測するもので、例えば、1
秒間ゲートを開けて波の数を計数すれば、その値がその
まま周波数として用いられる。
【0020】以下、図3の装置の動作について説明す
る。LD20からのレーザー光は、ファイバー21を通
って目標の物体に照射される。APD29は、物体で反
射されて戻ってきたレーザー光を検出する。位相比較器
32は、LD20から出射されるレーザー光とAPD2
9で検出されるレーザー光との位相差がπ/2になる条
件でそのDC出力成分がゼロとなる。したがって、フェ
ーズロックされてVCO35の出力周波数が固定された
場合、この出力周波数は、常にLD20から目標の物体
までの距離に対応したものとなっている。よって、周波
数検出部41でVCO35の出力周波数をモニタしてお
けば、ある時点での出力周波数に基づいてこの時の物体
までの距離を簡易かつ高精度で求めることができる。な
お、光学スイッチ25を切替えてファイバー26を選択
することにより、ミラー22を基準点とした物体までの
距離を求めることができる。
【0021】以下、第1実施例の具体的測定条件につい
て説明する。各ファイバー21、24、26の長さは
1.5mであり、各ファイバー21、24、26の群屈
折率は1.5であり、ファイバー21の出射端からミラ
ー22までの距離は5mmであり、ミラー22からミラ
ー23までの距離は2.5mmであり、ミラー23から
ファイバー24までの距離は2.5mmであり、目標の
物体までの光路の平均屈折率が1.0であり、LD20
等の送光部、APD29等の受光部、増幅部までの群遅
延時間の総和が5nsであり、真空中の光速度が3×1
8 m/sであるとき、(7)式からf1 (較正用の光
路に測定光をバイパスさせた場合の値)として、 f1 =3/4・(Td1 +Tc1 -1 =3/4・{〔2×1.5×1.5 +(5+2.5+2.5)×10-3〕/3×108 +5×10-9-1 =37.437605×106 が得られる。
【0022】次に、ミラー1から被測定対象である物体
までの距離を20cm、平均屈折率を1.0とすれば、
同様にf2 (被測定対象に測定光を照射した場合の値)
として、 f2 =3/4・{〔2×1.5×1.5 +(5+5)×10-3+2×0.2〕/3×108 +5×10-9−1 =35.101404×10 が得られる。
【0023】ここで周波数測定の確度を6桁(±1/1000
000)とすると、最大の測定誤差ΔLは(11)式から、
次のように求められる。 ΔL=0.000002×3×(f2 -1+f1 -1)×vo /(2×4) =12.42μm ただし、n=1とした。
【0024】ここで、従来からある、15MHzの変調
波を用いた、位相差方式の光波距離計を考えてみると、
位相の分解能として1/2000を想定すると、往復で
の時間分解能が (15×106 -1/2000=33.3×10-12 であり。距離にして 3×108 ×33.3×10-12 /2=5mm となるに過ぎない。したがって本実施例の装置では、簡
単な構成で位相自体の測定よりもはるかに高い分解能を
得ることができることが分かる。
【0025】このように、測定対象物までの距離が正確
に計れることにより、光学系の視野角から対象物の寸法
なども求めることが可能となる。また、このような実施
例の装置が、内視鏡に組込まれた場合、レーザー光線を
用いた腫瘍の治療などでレーザーの照射強度を決定する
際の有効な指標になると考えられる。また、携帯型の簡
易な測距儀を構成することも可能である。
【0026】図4に、図2の光学式距離計をファイバー
スコープに応用した第2実施例の装置を示す。本実施例
では、ファイバー21とファイバー24の先端を密着さ
せて、散乱体60などを用いてファイバー21からの出
射光の一部をファイバー24に戻す。各ファイバーの先
端部が小型化されると同時に、ミラー22からミラー2
3までの距離とミラー23からファイバー26までの距
離を考慮する必要が無くなる。
【0027】なお、図3、図4の実施例は、APDの替
りにMSM(metal semiconductormetal)ディテクター
あるいはMCPフォトマルチプライヤー、LDの代りに
高速変調用のLED等を用いても構成することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学式距
離計は、送光部での変調光の位相と受光部での変調光の
位相との差がπ/2になる位相固定の条件を保つように
変調光の周波数を調節する周波数調節手段を備えるの
で、送光部から出射される変調光の周波数は、常に送光
部及び受光部側から目標物体までの距離に対応したもの
となっている。したがって、処理手段により、ある時点
での変調光の周波数に基づいてこの時点の目標物体まで
の距離を簡易かつ高精度に求めることができる。さらに
は、上記光学式距離計は、較正用ファイバーにより導光
された変調光の周波数に基づいて反射物体の位置を基準
点として求め、測定用ファイバーにて導光された変調光
の周波数に基づいて基準点から測定対象物までの距離を
求める処理手段を設けているので、基準点から測定対象
物までの距離を送光部、受光部等での群遅延ドリフトの
影響を受けずに求めることができる。さらには、上記光
学式距離計は、較正用ファイバー及び測定用ファイバー
それぞれの長さを略同一の長さにしているので、照射用
ファイバーから照射され反射物体により反射され較正用
ファイバーに入射される変調光の光路と、照射用ファイ
バーから照射され測定対象物により反射され測定用ファ
イバーに入射される変調光の光路との光路差を小さくで
き、較正用ファイバーと測定用ファイバーとを切り換え
る際に、周波数調整手段の動作周波数の変化を小さくで
き、エラーの発生頻度が軽減され、高精度測定を可能と
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式距離計の概略の構成図。
【図2】参照用の光路を設けたタイプの光学式距離計の
概略の構成図。
【図3】第1実施例の光学式距離計の構成図。
【図4】第2実施例の光学式距離計の構成図。
【符号の説明】
2,4,6,8…周波数調節手段、10…送光部、12
…受光部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−66881(JP,A) 特開 平2−77672(JP,A) 特開 昭60−25471(JP,A) 特開 昭61−77778(JP,A) 特開 昭61−77780(JP,A) 実開 平4−134089(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/48 G01S 17/00 - 17/88 G01B 11/00 - 11/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光搬送波を強度変調した変調光を出力す
    る送光部と、 前記送光部から出力された前記変調光を導光し測定対象
    物に照射する照射用ファイバーと、 前記照射用ファイバーにより前記測定対象物に照射され
    前記測定対象物で反射された前記変調光を導光する測定
    用ファイバーと、 前記測定用ファイバーにより導光された前記変調光を検
    出する受光部と、 前記送光部での前記変調光の位相と前記受光部での前記
    変調光の位相との差がπ/2になる位置固定の条件を保
    つように、前記変調光の周波数を調節する周波数調節手
    段と、 前記照射用ファイバーから照射された前記変調光の一部
    を反射する反射物体と、 前記反射物体により反射された前記変調光の一部を前記
    受光部に導光する較正用ファイバーと、 前記較正用ファイバーにより導光された前記変調光の周
    波数に基づいて前記反射物体の位置を基準点として求
    め、前記測定用ファイバーにより導光された前記変調光
    の周波数に基づいて前記基準点から前記測定対象物まで
    の距離を求める処理手段と、を備え、 前記測定用ファイバー及び前記較正用ファイバーそれぞ
    れは略同一の長さである、ことを特徴とする光学式距離
    計。
  2. 【請求項2】 前記送光部からの変調光の出力と前記受
    光部の検出ゲインとを制御することにより、前記受光部
    の検出出力を一定に保つことを特徴とする請求項1記載
    の光学式距離計。
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