JP3113009B2 - 美白化粧料 - Google Patents
美白化粧料Info
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- JP3113009B2 JP3113009B2 JP03276182A JP27618291A JP3113009B2 JP 3113009 B2 JP3113009 B2 JP 3113009B2 JP 03276182 A JP03276182 A JP 03276182A JP 27618291 A JP27618291 A JP 27618291A JP 3113009 B2 JP3113009 B2 JP 3113009B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は美白作用が高く、皮膚を
滑らかにし、若々しい皮膚を保つ化粧品に関する。
滑らかにし、若々しい皮膚を保つ化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術】秦皮は双子葉植物網、離弁花亜網、もく
せい目、もくせい科のトネリコ属に属するトネリコ(サ
トトネリコ)Fraxinus japonica、ア
オダモ(コバノトネリコ)Fraxinus lanu
ginosa、オオトネリコ(チョウセントネリコ)F
raxinus rhynchophylla等の樹皮
を乾燥したものである。いずれも雌雄異株の落葉樹であ
り、木としては硬いので銃座、野球のバット等に用いら
れている。
せい目、もくせい科のトネリコ属に属するトネリコ(サ
トトネリコ)Fraxinus japonica、ア
オダモ(コバノトネリコ)Fraxinus lanu
ginosa、オオトネリコ(チョウセントネリコ)F
raxinus rhynchophylla等の樹皮
を乾燥したものである。いずれも雌雄異株の落葉樹であ
り、木としては硬いので銃座、野球のバット等に用いら
れている。
【0003】秦皮は薬用としても用いられ、熱性下痢、
解熱、洗眼剤、強壮剤、消炎症剤として古くから用いら
れている。化粧品としては現在のところ利用されていな
い。これは古くより消炎、下痢止め、解熱、強壮剤とし
て利用されてきた。特開昭61−15834号公報に抗
アレルギー食品として利用されている程度で化粧品とし
ては全く利用されていない。
解熱、洗眼剤、強壮剤、消炎症剤として古くから用いら
れている。化粧品としては現在のところ利用されていな
い。これは古くより消炎、下痢止め、解熱、強壮剤とし
て利用されてきた。特開昭61−15834号公報に抗
アレルギー食品として利用されている程度で化粧品とし
ては全く利用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は皮膚に
適用して安全であると共に美白作用があり、皮膚を滑ら
かにし、若々しい皮膚を保ち、かつ皮膚を滑らかに保つ
化粧品を提供することにある。
適用して安全であると共に美白作用があり、皮膚を滑ら
かにし、若々しい皮膚を保ち、かつ皮膚を滑らかに保つ
化粧品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、入手が容
易である植物の抽出物を数多く試験したところ、秦皮の
抽出物が化粧料として非常に有効であることを見い出
し、本発明に到達した。
易である植物の抽出物を数多く試験したところ、秦皮の
抽出物が化粧料として非常に有効であることを見い出
し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、秦皮の溶媒抽出物を
含む美白化粧料である。
含む美白化粧料である。
【0007】トネリコ等の樹皮を乾燥した秦皮は、すで
に生薬として、医薬品(内用薬)原料として販売されて
いるし、且つ日本の山野で容易に自生したものを採取で
きるのである。
に生薬として、医薬品(内用薬)原料として販売されて
いるし、且つ日本の山野で容易に自生したものを採取で
きるのである。
【0008】これを親水性有機溶媒及び水の単独或いは
混合溶液で抽出する。親水性有機溶媒としては、エタノ
ール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール、
グリセリン、1,3ブチレングリコール等を用いる。
混合溶液で抽出する。親水性有機溶媒としては、エタノ
ール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール、
グリセリン、1,3ブチレングリコール等を用いる。
【0009】この物質を他の化粧品原料例えばスクワラ
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調整することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。秦皮の抽出物は配合する剤形、製
品の目的によって、あるいは共存させる薬剤の有無によ
って効果の発現は異なるのであるが、乾燥物換算にし
て、0.00005〜5重量%好ましくは0.005〜
2重量%が適当である。
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調整することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。秦皮の抽出物は配合する剤形、製
品の目的によって、あるいは共存させる薬剤の有無によ
って効果の発現は異なるのであるが、乾燥物換算にし
て、0.00005〜5重量%好ましくは0.005〜
2重量%が適当である。
【0010】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、この実施例によって何等限定
されるものではない。
に説明するが、本発明は、この実施例によって何等限定
されるものではない。
【0011】(製造例1)乾燥した秦皮を20gにメタ
ノール200mlを加えて、還流冷却管をつけ、3時間加
熱した。瀘過後凍結乾燥した。
ノール200mlを加えて、還流冷却管をつけ、3時間加
熱した。瀘過後凍結乾燥した。
【0012】(製造例2)乾燥した秦皮を20gに50
%メタノール200mlを加えて、還流冷却管をつけ、3
時間加熱した。瀘過後凍結乾燥した。
%メタノール200mlを加えて、還流冷却管をつけ、3
時間加熱した。瀘過後凍結乾燥した。
【0013】(製造例3)乾燥した秦皮を20gに精製
水200mlを加えて、還流冷却管をつけ、3時間加熱し
た。瀘過後凍結乾燥した。
水200mlを加えて、還流冷却管をつけ、3時間加熱し
た。瀘過後凍結乾燥した。
【0014】(製造例4)乾燥した秦皮を20gに50
%エタノール200mlを加えて、10日間放置した。こ
れをこれを瀘過後凍結乾燥した。収量は0.54gであ
った。
%エタノール200mlを加えて、10日間放置した。こ
れをこれを瀘過後凍結乾燥した。収量は0.54gであ
った。
【0015】(製造例5)乾燥した秦皮を20gにエタ
ノール200mlを加えて、10日間放置した。これを瀘
過後凍結乾燥した。収量は、1.03gであった。
ノール200mlを加えて、10日間放置した。これを瀘
過後凍結乾燥した。収量は、1.03gであった。
【0016】(実施例1)ローション 製造例1の抽出物 1.0 エタノール 80.0 精製水 19.0
【0017】(実施例2)クリーム A スクワラン 20.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例2の抽出物 1.0 B 精製水 55.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
攪拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり攪拌しつつ30
℃まで冷却した。
攪拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり攪拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0018】(実施例3)実施例1の製造例1の秦皮の
抽出物を製造例5の抽出物に替えたもの。
抽出物を製造例5の抽出物に替えたもの。
【0019】(実施例4)実施例2の製造例2の秦皮の
抽出物を製造例3の抽出物に替えたもの。
抽出物を製造例3の抽出物に替えたもの。
【0020】(実施例5)実施例2の製造例2の秦皮の
抽出物を製造例4の抽出物に替えたもの。
抽出物を製造例4の抽出物に替えたもの。
【0021】(チロシナーゼ活性阻害率の測定) (試験方法)マックルバルン(Mcllvaln)緩衝液0.9m
l、1.66mM チロシン(Tyrosine)溶液1.0ml、前
記試料(抽出乾燥物)をエタノールに溶解させ、水を加
えた後、エバポレータでエタノールを除去した後、0.
1重量(乾燥物)/容量%に調整した規定濃度水溶液
1.0mlをスクリューバイアルにとり、37℃恒温水槽
中で5分以上加温した。チロシナーゼ溶液(Sigma社製、
マッシュルーム由来、914ユニット/ml)0.1mlを
加え、37℃恒温水槽中で保温し、10分後に475nm
で吸光度を測定した。対照として、上記試料液のかわり
に純水を加え同様に測定した。
l、1.66mM チロシン(Tyrosine)溶液1.0ml、前
記試料(抽出乾燥物)をエタノールに溶解させ、水を加
えた後、エバポレータでエタノールを除去した後、0.
1重量(乾燥物)/容量%に調整した規定濃度水溶液
1.0mlをスクリューバイアルにとり、37℃恒温水槽
中で5分以上加温した。チロシナーゼ溶液(Sigma社製、
マッシュルーム由来、914ユニット/ml)0.1mlを
加え、37℃恒温水槽中で保温し、10分後に475nm
で吸光度を測定した。対照として、上記試料液のかわり
に純水を加え同様に測定した。
【0022】(計算式) A:試料検体の吸光度 B:対照の吸光度 P:試料検体の着色による吸光度(3倍希釈) チロシナーゼ活性阻害率(%) ={B−(A−P)}/B
×100
×100
【0023】
【表1】
【0024】(活性酸素抑制効果の測定)大気中には2
1%の酸素があり、これがないと生物(嫌気性のものを
除く)は存在しえない。しかし、酸素は紫外線や酵素等
の影響を受けて活性酸素になる。活性酸素は脂肪酸を酸
化し過酸化物を生成させる。生体の生体膜のリン脂質も
酸化させ、障害を与える。且つ、生成した過酸化物と活
性酸素はDNAに損傷を与え、老化を促進すると言われ
ている。また、チロシンからメラニンを作る機構にも影
響を与え皮膚の黒化にも関与している。この活性酸素を
抑制することは皮膚にとって重要な、言い換えれば化粧
料に求められる重要な要素の一つである。
1%の酸素があり、これがないと生物(嫌気性のものを
除く)は存在しえない。しかし、酸素は紫外線や酵素等
の影響を受けて活性酸素になる。活性酸素は脂肪酸を酸
化し過酸化物を生成させる。生体の生体膜のリン脂質も
酸化させ、障害を与える。且つ、生成した過酸化物と活
性酸素はDNAに損傷を与え、老化を促進すると言われ
ている。また、チロシンからメラニンを作る機構にも影
響を与え皮膚の黒化にも関与している。この活性酸素を
抑制することは皮膚にとって重要な、言い換えれば化粧
料に求められる重要な要素の一つである。
【0025】活性酸素を抑制する効果を測定する方法は
各種あるが、今回以下の方法を利用した。 pH7.8 50mM リン酸カリウム緩衝液(1.3mM DETAPAC 含有) 133ml 40 unit/ml カタラーゼの上記のリン酸カリウム緩衝液 5ml 2mM ニトロブルーテトラゾリウムの上記のリン酸カリウム緩衝液 5ml 1.8mM キサンチンの上記のリン酸カリウム緩衝液 17ml 160ml 上の試薬の混合物を2.4ml、検体(前記抽出乾燥物
0.1wt/v%水溶液)を0.3ml加えて、キサンチンオ
キシナーゼ(予め検体を水とし、実験するとき、吸光度
が1分当り0.02前後上昇するように上記のリン酸カ
リウム緩衝液で調整しておく)液を0.3ml加えて直ち
に吸光度(560nm)を測定する。(測定は2分位と
し、直線性を確認する。)
各種あるが、今回以下の方法を利用した。 pH7.8 50mM リン酸カリウム緩衝液(1.3mM DETAPAC 含有) 133ml 40 unit/ml カタラーゼの上記のリン酸カリウム緩衝液 5ml 2mM ニトロブルーテトラゾリウムの上記のリン酸カリウム緩衝液 5ml 1.8mM キサンチンの上記のリン酸カリウム緩衝液 17ml 160ml 上の試薬の混合物を2.4ml、検体(前記抽出乾燥物
0.1wt/v%水溶液)を0.3ml加えて、キサンチンオ
キシナーゼ(予め検体を水とし、実験するとき、吸光度
が1分当り0.02前後上昇するように上記のリン酸カ
リウム緩衝液で調整しておく)液を0.3ml加えて直ち
に吸光度(560nm)を測定する。(測定は2分位と
し、直線性を確認する。)
【0026】 計算式 阻害率=(A−B)/A×100 但し、A:検体を水としたときの1分当りの吸光度の変
化 B:検体の1分当りの吸光度の変化 その結果を50%活性酸素生成阻害濃度(%)で表し
て、表2に示す。
化 B:検体の1分当りの吸光度の変化 その結果を50%活性酸素生成阻害濃度(%)で表し
て、表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】(使用テスト) 女性5名づつの顔面を左右に分け、一方を実施例、もう
一方を比較例(実施例1、2より製造例を除いたものを
比較例1、2とした)として、毎日、1回以上使用して
もらって3カ月後、アンケートした。なお、15名を3
班にわけ、表3の試料を使って実験した。
一方を比較例(実施例1、2より製造例を除いたものを
比較例1、2とした)として、毎日、1回以上使用して
もらって3カ月後、アンケートした。なお、15名を3
班にわけ、表3の試料を使って実験した。
【表3】 判定基準は以下のようでアンケートの結果をまとめたの
が以下の表4である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
が以下の表4である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、肌荒れを防ぐと共に、
皮膚を滑らかにし、かつ、小皺を防止した上で、優れた
美白作用を有する美白化粧料が提供される。
皮膚を滑らかにし、かつ、小皺を防止した上で、優れた
美白作用を有する美白化粧料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 健次 三重県伊勢市船江3−16−32 (72)発明者 中村 雅美 三重県鳥羽市池上町6−32 (56)参考文献 特開 平2−240009(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/48 A61K 7/00
Claims (1)
- 【請求項1】 秦皮の溶媒抽出物を含む美白化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03276182A JP3113009B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 美白化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03276182A JP3113009B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 美白化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592917A JPH0592917A (ja) | 1993-04-16 |
JP3113009B2 true JP3113009B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=17565860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03276182A Expired - Fee Related JP3113009B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 美白化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3113009B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100732564B1 (ko) * | 2005-08-22 | 2007-06-27 | 한불화장품주식회사 | 진피 추출물을 주요 활성 성분으로 함유하는 피부외용제조성물 |
KR101497501B1 (ko) * | 2012-12-04 | 2015-03-02 | 주식회사 코리아나화장품 | 들메나무 추출물을 유효성분으로 함유하는 화장료 조성물 |
KR102041958B1 (ko) * | 2018-01-31 | 2019-11-07 | 오산대학교 산학협력단 | 혼합 추출물을 유효성분으로 함유하는 미백용 화장료 조성물 및 화장품 조성물, 그리고 미백용 화장물 조성물 및 화장품 조성물의 제조 방법 |
CN113827518B (zh) * | 2021-09-27 | 2023-02-03 | 广州市科能化妆品科研有限公司 | 抑制黑色素生成组合物、美白组合物、美白乳液及其制备 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP03276182A patent/JP3113009B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0592917A (ja) | 1993-04-16 |
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