JP3112905B2 - 停電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法 - Google Patents

停電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法

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    • F25D2700/122—Sensors measuring the inside temperature of freezer compartments

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は停電後電源復帰時冷
蔵庫の運転制御方法に係り、特に、停電によって電源が
再印加される場合停電発生以前の運転情報に基づき再運
転を遂行する停電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫は本体の内部で互いに冷
気が混合されないように冷凍室と冷蔵室が互いに画設さ
れ、前記冷凍室及び冷蔵室内には蒸発器及び冷却ファン
が各々設けられ、冷蔵庫の下側には圧縮機が設けられた
構造でなされる。また、制御部が各室の庫内温度と設定
温度との比較結果によって前記圧縮機と冷凍室ファン及
び冷蔵室ファンのオン／オフ動作を制御して各室に対す
る定温冷凍及び定温冷蔵がなされる。
【０００３】以下、図１を参照して従来の冷蔵庫の運転
制御方法を説明する。まず、電源印加段階（Ｓ１）が完
了すれば、制御部は使用者により運転モードが設定され
たかを判断する（Ｓ２）。
【０００４】前記段階（Ｓ２）で使用者により運転モー
ドが設定されないと、制御部は予めプログラムされた運
転モードの中で標準運転モードにより運転を開始する
（Ｓ３）。
【０００５】しかし、前記段階（Ｓ２）で使用者により
運転モードが設定されれば、制御部は設定された運転モ
ードに基づいて運転を開始する（Ｓ４）。
【０００６】前記段階（Ｓ３）または段階（Ｓ４）を通
じて冷蔵庫の運転が開始されれば、制御部は時間積算部
（図示せず）を通じて圧縮機の運転時間を積算する（Ｓ
５）。
【０００７】以後、前記段階（Ｓ５）で積算された圧縮
機の運転時間が除霜運転のために設定された基準時間に
到達されたかを判断して（Ｓ６）、除霜条件が充足され
たかを決定する。
【０００８】前記段階（Ｓ６）で除霜条件が充足された
と判断されれば、蒸発器に結氷された霜を除去するため
にヒータを通じて除霜する段階（Ｓ７）が遂行される。
【０００９】前記段階（Ｓ７）を遂行する間に、蒸発器
の温度またはヒータの通電時間を利用して除霜が完了し
たか否かを判断する（Ｓ８）。
【００１０】前記段階（Ｓ８）で除霜完了が決定されれ
ば、現在まで積算された圧縮機の運転時間を全て消去し
た後（Ｓ９）、段階（Ｓ４）にリターンする。
【００１１】しかし、このような制御動作を遂行する従
来の冷蔵庫において、停電によって電源が突然に遮断さ
れ、以後電源が再印加されて冷蔵庫が再運転される場合
は、停電以前に設定された運転モードと停電以前まで積
算された圧縮機の運転時間の積算情報は全て消失され、
無条件標準運転モード（庫内温度設定‘中’）に冷蔵庫
の運転が再開されるので、その度使用者が新しく望みの
運転モードを設定しなければならない。
【００１２】これに伴って、従来の冷蔵庫では停電発生
以前に‘強冷’運転モード（温度設定‘強’）に運転さ
れている途中で停電以後冷蔵庫に電源が再印加されれ
ば、停電以前に設定された強冷運転モードではなく自動
に標準運転モードに応じて再運転がなされるので、元来
設定された冷却能力より冷却能力が低下される。さら
に、停電発生以前に‘弱冷’運転モード（温度設定
‘弱’）に運転された場合も停電によって再運転されれ
ば自動に冷却運転が標準運転モードに変わるようになっ
て元来設定された冷却能力より過冷される。
【００１３】その上、初期除霜運転は庫内の多湿な空気
によって蒸発器が結氷しやすくなるので除霜周期が冷却
運転中の除霜周期より短く設定されるが、仮に停電によ
って冷蔵庫が再運転される場合が発生すれば、停電以前
の圧縮機の運転時間の積算情報が全て消失され無条件初
期除霜運転周期により除霜動作が行われる。
【００１４】したがって、電源が不安な地域または雷雨
によって停電が発生して冷蔵庫が頻繁に再運転されれ
ば、除霜運転も頻繁に行われて庫内の温度が上昇して冷
蔵庫の冷却能力が低下されて使用者の不満がかさなる問
題点が生じる。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述した問題
点を解決するために案出されたもので、その目的は停電
によって電源が再印加される場合停電発生以前の運転情
報に基づいて再運転を遂行することによって冷蔵庫の冷
却能力を電源復帰以後も一定に維持できるようにした停
電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法を提供することで
ある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】前述した本発明の目的を
達成するための本発明に係る停電時冷蔵庫の運転制御方
法は、冷蔵庫の運転情報を情報貯蔵部に記憶し、記憶さ
れた運転情報に基づいて冷却運転及び除霜運転を遂行す
る冷蔵庫の運転制御方法において、（ａ）電源印加時前
記情報貯蔵部に記憶された運転情報を確認する段階と、
（ｂ）前記運転情報の中で庫内設定温度に対して記憶さ
れた情報及び圧縮機の運転時間の積算情報があるかを確
認する段階と、（ｃ）前記段階（ｂ）で庫内設定温度の
情報及び圧縮機の運転時間の積算情報があると判断され
れば、前記庫内設定温度の情報に応じる運転モードを自
動に設定し、冷蔵庫の庫内温度及び蒸発器の表面温度を
検出する段階と、（ｄ）前記庫内温度が長時間停電を判
断するために予め設定された基準庫内温度より低いかま
たは前記蒸発器の表面温度が長時間停電を判断するため
に予め設定された基準表面温度より低いかを判断する段
階と、（ｅ）前記段階（ｄ）で二種の判断条件の中でい
ずれか一つでも満足されれば、前記情報貯蔵部に記憶さ
れた圧縮機の運転時間の積算情報に連続して前記圧縮機
の運転時間を積算する段階と、（ｆ）前記段階（ｄ）で
二種の判断条件が全て満足されなければ、前記情報貯蔵
部に記憶された前記圧縮機の運転時間の積算情報を消去
させ、新しく圧縮機の運転時間を積算する段階とを含む
ことを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本
発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。図２は本発
明に係る冷蔵庫の制御ブロック図である。図２に示した
通り、本発明に係る冷蔵庫は、使用者が冷凍室及び冷蔵
室の庫内設定温度を入力できるように本体に形成された
機能設定部１０と、冷凍室及び冷蔵室の庫内温度を検出
できるように各室の壁面に取付けられた庫内温度感知部
２０と、各室に備えられた蒸発器で冷媒が気化すること
によって生成された冷気を庫内に強制吐出するように各
室内の後壁に装着された冷却ファン５０と、前記冷却フ
ァン５０に駆動信号を出力する冷却ファン駆動部５０ａ
と、冷媒を圧縮して蒸発器に供給する圧縮機６０と、前
記圧縮機６０に駆動信号を出力する圧縮機駆動部６０ａ
と、蒸発器の表面に結氷された霜を除去するために蒸発
器の表面に装着された除霜ヒータ７０と、前記除霜ヒー
タ７０に駆動信号を出力する除霜ヒータ駆動部７０ａ
と、前記蒸発器の表面温度を感知する蒸発器温度感知部
３０とを含む。
【００１８】また、前記冷蔵庫は前述した構成要素に加
えて、停電発生以前の圧縮機６０の運転時間の積算情
報、庫内設定温度及び現在庫内温度等の運転情報を記憶
する情報貯蔵部４０と、前述した各構成要素と連結して
冷蔵庫の正常運転を制御し、停電発生時電源復帰後各室
に対する冷却運転及び除霜運転などが効率的になされる
ように制御する制御部１００とをさらに含む。
【００１９】前記情報貯蔵部４０は前記圧縮機６０の運
転時間を積算する時間積算部４１と、積算された圧縮機
の運転時間の積算情報及び前記機能設定部１０により設
定された各室の庫内設定温度と現在庫内温度等の運転情
報を記憶する電気的消去可能ＰＲＯＭ４２（ＥＥＰＲＯ
Ｍ：Electrically Erasable and Programmable ROM）で
構成される。前記ＥＥＰＲＯＭ４２は電源が遮断されて
も記憶されたデータが消去されない特性を有する不揮発
性メモリーであって、電気的な手段で情報を書込んだり
消去することができる固定記憶素子である。
【００２０】以下、前述した構成要素及び図３を参照し
て本発明に係る停電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法
を説明する。図３は本発明に係る停電後電源復帰時冷蔵
庫の運転制御方法を示したフローチャートである。図３
に示した通り、停電以後冷蔵庫に電源が印加されれば
（Ｓ３０）、制御部１００は情報貯蔵部４０のＥＥＰＲ
ＯＭ４２に記憶された運転情報を確認し（Ｓ３２）、前
記ＥＥＰＲＯＭ４２に記憶された運転情報の中で庫内温
度設定値に対して記憶されたデータがあるかを確認する
（Ｓ３４）。
【００２１】前記段階（Ｓ３４）で温度設定値に対して
ＥＥＰＲＯＭ４２に記憶されたデータがあると判断され
れば、前記温度設定値に応じる運転モードを自動に設定
する（Ｓ３６）。
【００２２】反対に、前記段階（Ｓ３４）で温度設定値
に対してＥＥＰＲＯＭ４２に記憶されたデータがないと
判断されれば、これは冷蔵庫が最初に運転される時点を
意味するので、制御部１００は自動に庫内温度設定値を
‘中’に設定して（Ｓ３５）冷蔵庫を標準運転モードに
運転させる。
【００２３】以後、制御部１００はＥＥＰＲＯＭ４２に
記憶された運転情報の中で圧縮機６０の運転時間の積算
情報があるかを判断する（Ｓ３８）。
【００２４】前記段階（Ｓ３８）で圧縮機６０の運転時
間の積算情報がないと判断されれば、やはり冷蔵庫の最
初運転時点を意味するので、冷蔵庫は前記段階（Ｓ３
５）で設定された温度設定値‘中’に応じる標準運転モ
ードに冷却運転され（Ｓ３９）、圧縮機６０の運転時間
の積算を始める。
【００２５】しかし、前記段階（Ｓ３８）で圧縮機６０
の運転時間の積算情報があると判断されれば、これは停
電による冷蔵庫の再運転を意味する。
【００２６】したがって、制御部１００は庫内温度感知
部２０及び蒸発器温度感知部３０を利用して庫内温度
（Ｔ１）及び蒸発器の表面温度（Ｔ２）を検出し（Ｓ４
０）、前記温度（Ｔ１、Ｔ２）を停電持続時間を判断す
るために予め設定された各々の基準温度（Ｔ、Ｔａ）と
比較する（Ｓ４２）。
【００２７】前記段階（Ｓ４２）で制御部１００は前記
庫内温度（Ｔ１）が長時間停電を判断するための基準庫
内温度（Ｔ：たとえば、２℃）より低いか、前記蒸発器
の表面温度（Ｔ２）が長時間停電を判断するための基準
表面温度（Ｔａ：たとえば、０℃）より低いかを判断す
る。前述した各々の基準温度（Ｔ、Ｔａ）はヒータ７０
のような除霜手段を通さず自然に除霜がなされることが
できるように適当な温度に決められる。
【００２８】前記段階（Ｓ４２）の二種の判断条件の中
でいずれか一つでも満足されれば、制御部１００はこれ
を数分以内の短時間停電が発生したことと判断し、前記
段階（Ｓ３６）で設定された運転モードに冷却運転され
る時停電以前にＥＥＰＲＯＭ４２に貯蔵された圧縮機の
運転時間の積算情報に連続して圧縮機の運転時間を積算
し（Ｓ４４）、積算された圧縮機の運転時間をＥＥＰＲ
ＯＭ４２に記憶させる（Ｓ４８）。
【００２９】しかし、前記段階（Ｓ４２）で二種の判断
条件が全て満足されない場合は、制御部１００はこれを
長時間停電が発生したことと判断し、ＥＥＰＲＯＭ４２
に貯蔵された圧縮機の運転時間の積算情報を消去させ
（Ｓ４５）、標準運転モードに冷却運転を開始すると同
時に（Ｓ４６）、圧縮機６０の運転時間を新しく積算し
て（Ｓ４７）、積算された圧縮機の運転時間をＥＥＰＲ
ＯＭ４２に記憶させる（Ｓ４８）。
【００３０】言い換えれば、前記段階（Ｓ４２）で二種
の条件が全て満足されない場合は長時間の停電によって
蒸発器の表面の霜が自然に除去された状態であって、別
の除霜運転が不要な状態なので、前述した段階（Ｓ４
５）で停電以前に積算された圧縮機の運転時間を全て消
去させる。
【００３１】前記段階（Ｓ４４）または段階（Ｓ４７）
に引続き、前記段階（Ｓ４８）でＥＥＰＲＯＭ４２に記
憶された圧縮機の積算された運転時間に基づいて除霜条
件が満足されたかを確認する（Ｓ５０）。
【００３２】すなわち、定常除霜周期を積算された圧縮
機の運転時間に基づき、たとえば、１０時間に設定した
場合、前記段階（Ｓ５０）で圧縮機の総運転時間が１０
時間に到達すれば除霜条件が満足されたと判断し、段階
（Ｓ５２）に進行して制御部１００が除霜ヒータ駆動部
７０ａを通じてヒータ７０を通電させることによって除
霜運転を実施する。
【００３３】前述した本発明は上記実施形態に限らず、
要旨を離脱しない範囲内で自動販売機及び浄水器などの
ように電源を引続きオン状態にして使用する電子製品に
も良好に適用されて、運転情報などが停電によって消失
されないで電源復帰時停電以前に設定された情報に基づ
いて動作できるようにする。
【００３４】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は停電によっ
て電源が再印加されても停電以前の運転情報に基づいて
再運転を遂行することによって停電による庫内設定温度
の変化を防止し、停電による自然的な除霜を考慮して圧
縮機の運転時間を積算することによって停電が頻繁に発
生する時不要な除霜運転が発生されることを防止して省
エネルギーに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 従来の冷蔵庫の運転制御方法を示したフロー
チャートである。
【図２】 本発明に係る冷蔵庫の制御ブロック図であ
る。
【図３】 本発明に係る停電後電源復帰時冷蔵庫の運転
制御方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 機能設定部 ２０ 庫内温度感知部 ３０ 蒸発器温度感知部 ４０ 情報貯蔵部 ５０ 冷却ファン ６０ 圧縮機 ７０ 除霜ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F25D 11/00 - 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 冷蔵庫の運転情報を情報貯蔵部に記憶
    し、記憶された運転情報に基づいて冷却運転及び除霜運
    転を遂行する冷蔵庫の運転制御方法において、 （ａ）電源印加時前記情報貯蔵部に記憶された運転情報
    を確認する段階と、 （ｂ）前記運転情報の中で庫内設定温度に対して記憶さ
    れた情報及び圧縮機の運転時間の積算情報があるかを確
    認する段階と、 （ｃ）前記段階（ｂ）で庫内設定温度の情報及び圧縮機
    の運転時間の積算情報があると判断されれば、前記庫内
    設定温度の情報に応じる運転モードを自動に設定し、冷
    蔵庫の庫内温度及び蒸発器の表面温度を検出する段階
    と、 （ｄ）前記庫内温度が長時間停電を判断するために予め
    設定された基準庫内温度より低いかまたは前記蒸発器の
    表面温度が長時間停電を判断するために予め設定された
    基準表面温度より低いかを判断する段階と、 （ｅ）前記段階（ｄ）で二種の判断条件の中でいずれか
    一つでも満足されれば、前記情報貯蔵部に記憶された圧
    縮機の運転時間の積算情報に連続して前記圧縮機の運転
    時間を積算する段階と、 （ｆ）前記段階（ｄ）で二種の判断条件が全て満足され
    なければ、前記情報貯蔵部に記憶された前記圧縮機の運
    転時間の積算情報を消去させ、新しく圧縮機の運転時間
    を積算する段階とを含むことを特徴とする停電後電源復
    帰時冷蔵庫の運転制御方法。
  2. 【請求項２】 前記段階（ｂ）で庫内設定温度に対して
    記憶された情報及び圧縮機の運転時間の積算情報がない
    場合は、庫内温度が‘中’に設定された標準運転モード
    に応じて冷却運転が遂行される段階をさらに含むことを
    特徴とする請求項１に記載の停電後電源復帰時冷蔵庫の
    運転制御方法。
  3. 【請求項３】 前記段階（ｅ）で連続積算された圧縮機
    の運転時間が一定時間に到達されれば、除霜運転を遂行
    する段階をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載
    の停電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法。
  4. 【請求項４】 前記段階（ｆ）で新しく積算された圧縮
    機の運転時間が一定時間に到達されれば、除霜運転を遂
    行する段階をさらに含むことを特徴とする請求項１に記
    載の停電後電源復帰時冷蔵庫の運転制御方法。
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