JP3112743U - Cd又はdvd用収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】 CD又はDVDを収めたプラスチックトレイの差込口からの脱落を、差込口に蓋を設けることなく確実に防止することにより、CD又はDVDを収めたプラスチックトレイの出し入れを簡単に行うことができるように工夫したCD又はDVD用収納ケースを提供する。
【解決手段】 CD又はDVD用プラスチックトレイ10の底面に、爪片13を折曲形成した台紙12を接着する。このプラスチックトレイ10を収納するケース体1の差込口1Zの部分に、引き出したプラスチックトレイ10の爪片13に係合して、プラスチックトレイ10の抜け出しを防止する引掛け片2を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】 CD又はDVD用プラスチックトレイ10の底面に、爪片13を折曲形成した台紙12を接着する。このプラスチックトレイ10を収納するケース体1の差込口1Zの部分に、引き出したプラスチックトレイ10の爪片13に係合して、プラスチックトレイ10の抜け出しを防止する引掛け片2を設ける。
【選択図】 図2
Description
本考案は、CD又はDVDをプラスチックトレイに収めた状態のまま収納することができる収納ケースに関するものである。
従来のCD又はDVDは、例えば特許文献1に記載されているように、全体がプラスチックで造られた開閉蓋付きのケース体を、その収納ケースとして使用していたが、最近では、CDやDVDの内容等を説明した解説文や宣伝文、或いは、装飾用の写真や絵柄等を直接収納ケースに印刷するために、印刷可能な板紙で全体を略ボックス状に造った収納ケースが多く使用されている。
特開昭58−15583号公報
図6は、上記従来の収納ケースを示したものであって、符号TKで示したCD又はDVDは、公知のプラスチックトレイDFに収納された状態で、全体を板紙を用いて略ボックス状に造られた収納ケースCKの内部に収納される仕組みに成っている。尚、図中CFは収納ケースCKに形成したプラスチックトレイDF用の差込口を示す。
しかし、上記従来の収納ケースCKは、CD又はDVDを収めたプラスチックトレイDFを、直接差込口CFから出し入れする構成であるため、収納ケースCKを手に持った時や、収納ケースCKを持ち運んだりしている最中に、プラスチックトレイDFが差込口CFから抜け落ちて、CDやDVDを痛めたり紛失したり、或いは、CD又はDVDを間違った収納ケースに入れて、その所在が解らなくなってしまうような場合があった。
一方、上記差込口CFからのプラスチックトレイDFの脱落(抜け出し)は、差込口CFに上蓋を設けることによって解決可能ではあるが、上蓋を設けるとプラスチックトレイDFやCD又はDVDの出し入れが面倒になるといった別の問題が発生するため、その対策が望まれていた。
従って本考案の技術的課題は、CD又はDVDを収めたプラスチックトレイの差込口からの脱落を、差込口に蓋を設けることなく確実に防止することにより、CD又はDVDを収めたプラスチックトレイの出し入れを簡単に行うことができるように工夫したCD又はDVD用収納ケースを提供することである。
(1) 上記の技術的課題を解決するために、請求項1に係る考案は、CD又はDVDを載置したプラスチックトレイを、差込口より差し込んで収納できるように構成したCD又はDVD用収納ケースであって、上記プラスチックトレイの外側面で、且つ、収納ケース体の内部に最も深く差し込まれる内端部の部分に、常時外方への弾発力を備えた爪片を設ける一方、上記収納ケース体における差込口の内側縁部分には、ケース体内部より引き出されるプラスチックトレイの爪片に係合して、プラスチックトレイがケース体内部から抜け出ることを防止する引掛け片を設けたことを特徴としている。
(2) また、請求項2に係る考案は、前記プラスチックトレイに貼った台紙の一端部を外側に屈折することにより、常時外方への弾発力を備え、且つ、プラスチックトレイの引出し方向に屈折する爪片を構成する一方、打ち抜き形成された台紙を屈折及び貼り合わせることによって組立てられる前記収納ケース体の表紙又は裏表紙の一側縁で、且つ、組立てられた収納ケース体の差込口を構成する口縁部分に、前記の引掛け片を連設すると共に、この引掛け片を前記プラスチックトレイが引き出されて来るケース体内部に向けて屈折形成したことを特徴としている。
(3) また、請求項3に係る考案は、 一方の表紙の上下に折り線と天地面を構成する端面片を介して糊代片を連設し、表紙の一側には折り線と背板片を介して他方の表紙を連設して、他方の表紙の一側には折り線を介して引掛け片を連設すると共に、上記上下の糊代片を一方の表紙の上面に平行に折り曲げ、これ等折り曲げた糊代片の表面に糊を付けた後、上記他方の表紙を一方の表紙の上面に折り曲げて、その上下内側面を上下の糊代片に接着することにより、CD又はDVDを収めたプラスチックトレイを収納できるケース体を構成すると共に、プラスチックトレイの底面に接着した台紙の一端に、折り線を介して上記引掛け片に係合自在な爪片を連設したことを特徴としている。
(4) 更に請求項4に係る考案は、背板の左右両側に夫々折り線を介して一方及び他方の各側板を連設し、これ等各側板の一側に夫々折り線を介して一方と他方の左右の折り返し片を連設し、同じく各側板の上下両側には夫々折り線を介して一方と他方の上下の端面板を連設し、且つ、上記一方及び他方の各側板に連設した上下の各端面板を各折り線の部分で夫々内側に直角に折り曲げ、且つ、両側板を各内側面同士が相対向するように、また、他方の側板に連設した上記他方の各端面板の外側面に、一方の側板に連設した上記一方の各端面板の内側面が重なるように、各折り線の部分で背板に対して直角に折り曲げて、上記重なった各端面板同士を貼り合わせ、更に、上記左右の折り返し片を各折り線の部分で内折りして、各側板の内側面に貼り合せることによって、全体を一側に差込口を開口したボックス状に組立て構成して成るCD又はDVD用収納ケースであって、前記他方の折り返し片2Tの中間部に、長さ方向に間隔をあけて2本の切り込みを入れ、且つ、この切り込みを入れた中間部を前記他方の側板の内側面に貼り合わせずに、折り線の部分で内折りすることによって、上記差込口の内側に引掛け片を構成する一方、CD又はDVDを収めるプラスチックトレイの底面に接着した台紙の一端に、折り線を介して上記引掛け片に係合自在な爪片を連設したことを特徴としている。
上記(1)〜(4)で述べた各手段によれば、ケース体の差込口の内側に引掛け片が設けられ、CD又はDVDを収めたプラスチックトレイには、このプラスチックトレイを差込口から引き出すと、上記引掛け片に係合してプラスチックトレイの抜き出しが防止される爪片が設けられているため、比較的簡単な構成により、差込口からのプラスチックトレイの脱落が防止されると共に、これ等引掛け片と爪片の係合によって、プラスチックトレイの抜き出しを、CD又はDVDの取り出しが円滑に行える位置に係止することができる。
以上述べた次第で、本考案に係るCD又はDVD用収納ケースによれば、ケース体の差込口に引掛け片を設け、CD又はDVDを収めるプラスチックトレイ側に爪片を設けるだけの比較的簡単な構成により、プラスチックトレイの不測の抜け出しによるCD又はDVDの破損や紛失を防止できると共に、ケース体に対するプラスチックトレイやCD又はDVDの取り違いを防止できるものであって、構成が簡単で実施が容易な点と相俟って、CD又はDVD用の収納ケースとしてまことに有益なものである。
以下に、上述した本考案に係るCD又はDVD用収納ケースの実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本考案の全体を示した斜視図であって、図中、1は板紙を折り曲げ及び接着することによって全体が略ケース状に組立てられたケース体で、1Zはその差込口、1Aはケース体1を構成する一方の表紙、1C,1Cはその端面片、1Dは背板片を示す。また、10は符号11で示したCD又はDVDを収めるプラスチックトレイ、10AはCD又はDVD11を嵌め込む凹部、12はプラスチックトレイ10の底面に接着した台紙で、プラスチックトレイ10を引出した時に、この台紙12に設けた爪片(後述する)が、上記ケース体1の差込口1Zの口縁部分に設けた引掛け片(後述する)に係合して、図示した状態以上にプラスチックトレイ10の引き出しが行えない仕組みに成っている。
図2(A)は、上記のプラスチックトレイ10をケース体1の内部1Hから完全に抜き出した状態(差し込む前の状態)を示した断面図、図2(B)は上記のプラスチックトレイ10を差込口1Zからケース体1の内部1Hに差し込んだ状態を示した断面図、図3はプラスチックトレイ10の引き出しによって、プラスチックトレイ10側の爪片13がケース体1の差込口1Zの内側に屈折形成した引掛け片2に係合して、抜き出しが係止されている状態を示した拡大断面図を示す。
上記の図1、図2、図3において、3,4はケース体1の差込口1Zの上下面に形成したプラスチックトレイ10を引き出すための指掛け溝、2Aは引掛け片2を屈折形成するための折り線、13Aは爪辺13を屈折形成するための折り線、1Eはケース体1を構成する他方の表紙であって、上記図1乃至図3を示した収納ケースは、一般的にはCD用として使用されるが、DVD用として使用可能であることは勿論である。
図4は、上述したCD用収納ケースの展開図を示したものであって、全体を板紙を打ち抜いて形成されるこの収納ケースは、前記請求項3及び図面に記載の如く、一方の表紙1Aの上下に折り線と天地面を構成する端面片1C,1Cを介して糊代片1B,1Bを連設し、表紙1Aの一側には折り線と背板片1Dを介して他方の表紙1Eを連設して、他方の表紙1Eの一側には折り線2Aを介して引掛け片2を連設すると共に、上記上下の糊代片1B、1Bを一方の表紙1Aの上面に平行に折り曲げ、これ等折り曲げた糊代片1B,1Bの表面に糊を付けた後、上記他方の表紙1Eを一方の表紙1Aの上面に折り曲げて、その上下内側面を上下の糊代片1B,1Bに接着することにより、CD11又はDVDを収めたプラスチックトレイ10を収納できるケース体1を構成すると共に、プラスチックトレイ10の底面に接着した台紙12の一端に、折り線13Aを介して上記引掛け片2に係合自在な爪片13を連設することによって構成される。
更に図5は、一般にDVD用として開発された収納ケースの展開図を示したものであって、これをCD用として使用可能であることは勿論である。このDVD用収納ケースは、前記請求項4及び図5に記載の如く、背板6の左右両側に夫々折り線6B,6Bを介して一方及び他方の各側板5,7を連設し、これ等各側板5,7の一側に夫々折り線5B1,2Eを介して一方と他方の左右の折り返し片5B,2Tを連設し、同じく各側板5,7の上下両側には夫々折り線5A1,5A1,7A1,7A1を介して一方と他方の上下の端面板5A,5A,7A,7Aを連設し、且つ、上記一方及び他方の各側板5,7に連設した上下の各端面板5A,5A,7A,7Aを各折り線5A1,5A1,7A1,7A1の部分で夫々内側に直角に折り曲げ、且つ、両側板5,7を各内側面同士が相対向するように、また、他方の側板7に連設した上記他方の各端面板7A,7Aの外側面に、一方の側板5に連設した上記一方の各端面板5A,5Aの内側面が重なるように、各折り線6B,6Bの部分で背板6に対して直角に折り曲げて、上記重なった各端面板5A,5A,7A,7A同士を貼り合わせ、更に、上記左右の折り返し片5B,2Tを各折り線5B1,2Eの部分で内折りして、各側板5,7の内側面に貼り合せることによって、全体を一側に差込口を開口したボックス状に組立て構成して成るCD又はDVD用収納ケースであって、前記他方の折り返し片2Tの昼間部に、長さ方向に間隔をあけて2本の切り込み2K,2Kを入れ、且つ、この切り込み2K,2Kを入れた中間部を前記他方の側板7の内側面に貼り合わせずに、折り線2Eの部分で内折りすることによって、上記差込口の内側に引掛け片2を構成する一方、CD又はDVDを収めるプラスチックトレイ10の底面に接着した台紙12の一端に、折り線13Aを介して上記引掛け片2に係合自在な爪片13を連設することによって構成される。
尚、図5において、6A,6Aはその外側面を上述した上下の端面板7A,7Aの内側面に貼り合わせることによって、背板6との間に生じる隙間を塞ぐ舌片を示す。
1 ケース体
1Z 差込口
2 引掛け片
10 プラスチックトレイ
11 CD又はDVD
12 台紙
13 爪片
1Z 差込口
2 引掛け片
10 プラスチックトレイ
11 CD又はDVD
12 台紙
13 爪片
Claims (4)
- CD又はDVDを載置したプラスチックトレイを、差込口より差し込んで収納できるように構成したCD又はDVD用収納ケースであって、
上記プラスチックトレイの外側面で、且つ、収納ケース体の内部に最も深く差し込まれる内端部の部分に、常時外方への弾発力を備えた爪片を設ける一方、上記収納ケース体における差込口の内側縁部分には、ケース体内部より引き出されるプラスチックトレイの爪片に係合して、プラスチックトレイがケース体内部から抜け出ることを防止する引掛け片を設けたことを特徴とするストッパー機能を備えたCD又はDVD用収納ケース。 - 前記プラスチックトレイに貼った台紙の一端部を外側に屈折することにより、常時外方への弾発力を備え、且つ、プラスチックトレイの引出し方向に屈折する爪片を構成する一方、打ち抜き形成された台紙を屈折及び貼り合わせることによって組立てられる前記収納ケース体の表紙又は裏表紙の一側縁で、且つ、組立てられた収納ケース体の差込口を構成する口縁部分に、前記の引掛け片を連設すると共に、この引掛け片を前記プラスチックトレイが引き出されて来るケース体内部に向けて屈折形成したことを特徴とする請求項1に記載のCD又はDVD用収納ケース。
- 一方の表紙(1A)の上下に折り線と天地面を構成する端面片(1C,1C)を介して糊代片(1B,1B)を連設し、表紙(1A)の一側には折り線と背板片(1D)を介して他方の表紙(1E)を連設して、他方の表紙(1E)の一側には折り線(2A)を介して引掛け片(2)を連設すると共に、上記上下の糊代片(1B、1B)を一方の表紙(1A)の上面に平行に折り曲げ、これ等折り曲げた糊代片(1B,1B)の表面に糊を付けた後、上記他方の表紙(1E)を一方の表紙(1A)の上面に折り曲げて、その上下内側面を上下の糊代片(1B,1B)に接着することにより、CD(11)又はDVDを収めたプラスチックトレイ(10)を収納できるケース体(1)を構成すると共に、プラスチックトレイ(10)の底面に接着した台紙(12)の一端に、折り線(13A)を介して上記引掛け片(2)に係合自在な爪片(13)を連設したことを特徴とする請求項1又は2に記載のCD又はDVD用収納ケース。
- 背板(6)の左右両側に夫々折り線(6B,6B)を介して一方及び他方の各側板(5,7)を連設し、これ等各側板(5,7)の一側に夫々折り線(5B1,2E)を介して一方と他方の左右の折り返し片(5B,2T)を連設し、同じく各側板(5,7)の上下両側には夫々折り線(5A1,5A1,7A1,7A1)を介して一方と他方の上下の端面板(5A,5A,7A,7A)を連設し、且つ、上記一方及び他方の各側板(5,7)に連設した上下の各端面板(5A,5A,7A,7A)を各折り線(5A1,5A1,7A1,7A1)の部分で夫々内側に直角に折り曲げ、且つ、両側板(5,7)を各内側面同士が相対向するように、また、他方の側板(7)に連設した上記他方の各端面板(7A,7A)の外側面に、一方の側板(5)に連設した上記一方の各端面板(5A,5A)の内側面が重なるように、各折り線(6B,6B)の部分で背板(6)に対して直角に折り曲げて、上記重なった各端面板(5A,5A,7A,7A)同士を貼り合わせ、更に、上記左右の折り返し片(5B,2T)を各折り線(5B1,2E)の部分で内折りして、各側板(5,7)の内側面に貼り合せることによって、全体を一側に差込口を開口したボックス状に組立て構成して成るCD又はDVD用収納ケースであって、
前記他方の折り返し片2Tの中間部に、長さ方向に間隔をあけて2本の切り込み(2K,2K)を入れ、且つ、この切り込み(2K,2K)を入れた中間部を前記他方の側板(7)の内側面に貼り合わせずに、折り線(2E)の部分で内折りすることによって、上記差込口の内側に引掛け片(2)を構成する一方、CD又はDVDを収めるプラスチックトレイ(10)の底面に接着した台紙(12)の一端に、折り線(13A)を介して上記引掛け片(2)に係合自在な爪片(13)を連設したことを特徴とする請求項1又は2に記載のCD又はDVD用収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005003530U JP3112743U (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | Cd又はdvd用収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005003530U JP3112743U (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | Cd又はdvd用収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3112743U true JP3112743U (ja) | 2005-08-25 |
Family
ID=43275152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005003530U Expired - Fee Related JP3112743U (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | Cd又はdvd用収納ケース |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3112743U (ja) |
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2005
- 2005-05-23 JP JP2005003530U patent/JP3112743U/ja not_active Expired - Fee Related
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