JP3112707U - クレーン用照明具取付装置 - Google Patents

クレーン用照明具取付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3112707U
JP3112707U JP2005003277U JP2005003277U JP3112707U JP 3112707 U JP3112707 U JP 3112707U JP 2005003277 U JP2005003277 U JP 2005003277U JP 2005003277 U JP2005003277 U JP 2005003277U JP 3112707 U JP3112707 U JP 3112707U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
lighting fixture
support pipe
pair
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005003277U
Other languages
English (en)
Inventor
宣之 渡辺
Original Assignee
株式会社 ヨーザイ産業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 ヨーザイ産業 filed Critical 株式会社 ヨーザイ産業
Priority to JP2005003277U priority Critical patent/JP3112707U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3112707U publication Critical patent/JP3112707U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】照明具11の玉切れの頻度を低下させ、また照明具11のネジ止め個所が弛緩したりボルトが抜け落ちて照明具11の部品が脱落するなどの現象を阻止するクレーン用照明用具取付装置の提供。
【解決手段】縦向き支持パイプ18の下端に照明具装着部19を、そして該縦向き支持パイプ18の長さ方向途中の上下個所のそれぞれに止着部20を形成されており、前記照明具装着部19は照明具11を前記縦向き支持パイプ18の下端に弾性部材21を介して前後方向f2の揺動変位可能に結合したものとなされ、また前記止着部20のそれぞれは前記縦向き支持パイプ18の前後何れかの個所に弾性部材22を介して被支持部材23を上下揺動可能に結合したものとなされる。
【選択図】図3

Description

本考案は、クレーン本体にその下方を照らす照明具を取り付ける際に使用されるクレーン用照明具取付装置に関する。
製鉄所などの工場内にはクレーン本体が走行レール上を走行するものとなされた多数の大形走行クレーンが設置されている。この大形走行クレーンの使用中にはその下方で荷体へのワイヤー掛けや荷体の識別などの作業が行われるため、クレーン本体にその下方の作業領域を照明するための照明具が装着される。
この種の照明具は走行クレーンの使用中に激しい振動が付与されるため、従来より、耐振形のものが使用されているのであり、またクレーン本体へのその装着は適宜な取付装置を介して行われている(例えば特許文献1参照)。
実全平02−010394号公報
上記した大形走行クレーンの吊荷状態での使用中において、クレーン本体の走行開始時や走行停止時のほか、クレーン本体の走行輪が走行レールの継ぎ目上に位置したときなどに、照明具に走行方向(前後方向)や上下方向の極めて大きな振幅の振動が付与されることから、たとえ耐振形の照明具が使用されていても照明具の玉切れが頻繁に生じ、また照明具のネジ止め個所が弛緩したりボルトが抜け落ちて照明具の部品が脱落するなどの事態が生じるのである。
上記照明具の玉切れは振動の大きいクレーンでは、単一の照明具について1年以内程度の期間ごとに一回生じるものとなり、製鉄所などのように多数の走行クレーンが存在する場合には、照明具の数も多数に達するため、その修理費は少なくないものとなるほか、その修理が間に合わなくなり、多くのクレーンにおいて照明具の玉切れ状態が比較的長く継続するようになり、操業に支障を来す恐れもある。
また製鉄所などの工場内は昼間でも暗いので常時、天井灯で明るく照明しているが、クレーン本体の下方では天井灯の照明がクレーン本体で遮られてしまうので、クレーン本体の照明具の玉切れが生じると、クレーン下方の作業場所は十分な明かりが得られず、荷体へのワイヤー掛け、荷体の昇降作業、吊り移動される荷体の識別、又は、荷体や帳面への文字記入などの作業が的確に行い難くなる。
本考案は、斯かる問題点を解決することのできるクレーン用照明具取付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係るクレーン用照明具取付装置は、請求項1に記載したように、縦向き支持パイプの下端に照明具装着部を、そして該縦向き支持パイプの長さ方向途中の上下個所のそれぞれに止着部を形成されたものであって、前記照明具装着部は照明具を前記縦向き支持パイプの下端に第1弾性部材を介して前後方向の揺動変位可能に結合したものとなされ、また前記止着部のそれぞれは前記縦向き支持パイプの前後何れかの個所に第2弾性部材を介して被支持部材を上下揺動可能に結合したものとなされていることを特徴とするものである。
上記考案は次のように具体化するのがよい。
即ち、
請求項2に記載したように、前記照明具装着部が、前後側に対面した一対の第1傾斜面を前後側に下拡がり又は上拡がりの配置状態で形成された第1結合板と、前記一対の第1傾斜面の前後方向外側位置にこれら第1傾斜面に対面するように配置された一対の第2傾斜面を形成された第2結合板とを備え、前記第1傾斜面のそれぞれと、この第1傾斜面の対応する1つの第2傾斜面とをゴム質材からなる前記第1弾性部材で結合すると共に、前記第1及び第2結合板のうち何れか一方は前記縦向き支持パイプの下端に固定され、他方は前記照明具を固定されて支持する構成となされている構成となす。
また請求項3に記載したように、前記第1結合板及び又は前記第2結合板が円錐筒部を具備しており、前記第1傾斜面及び又は前記第2傾斜面が前記円錐筒部の前後個所に形成されている構成となす。
また請求項4に記載したように、前記照明具装着部が、前記縦向き支持パイプの下端に固定される第1支持板と、前記照明具を固定された第2支持板とを備え、前記第1支持板の前部と前記第2支持板の前部との間、及び、前記第1支持板の後部と前記第2支持板の後部との間のそれぞれを、縦向きのスプリングからなる前記第1弾性部材、及び、このスプリングを上下方向の伸縮変形可能に案内する案内部材を介して結合した構成となされているものとなす。
また請求項5に記載したように、前記止着部のそれぞれが、前記縦向き支持パイプに固定されていて前記縦向き支持パイプの前後何れかの側に上下で対向した一対の第1水平面を形成した上下一対の張出部材と、前記上下一対の水平面の間に配置され且つ、前記一対の第1水平面に対面する一対の第2水平面を具備した被支持部材とを備え、前記第1水平面のそれぞれと、この第1水平面の対応する1つの第2水平面とをゴム質材からなる前記第2弾性部材で結合した構成となされている構成となす。
さらには請求項6に記載したように、前記被支持部材が下方へ片持ち状に延出された下向き張出部を具備し、この下向き張出部がクレーン本体のガーダーの側面に設けられた弾圧支持部に上方から挿入され、この挿入状態の下で前記弾圧支持部の一部をなす弾圧手段を介して前記弾圧支持部の支持面に弾圧され位置保持される構成となす。
以上のような本考案によれば次のような効果が得られる。
即ち、
請求項1記載のものによれば、照明具を縦向き支持パイプの下端に第1弾性部材を介して前後方向の揺動変位可能に結合するものとなされているため、クレーン本体から照明具に伝達される前後振動が第1弾性部材で効果的に吸収されて減衰されるのであり、また止着部のそれぞれは縦向き支持パイプの前後何れかの個所に第2弾性部材を介して被支持部材を上下揺動可能に結合したものとなされているため、クレーン本体から照明具に伝達される上下振動が弾性部材で効果的に吸収されて減衰されるのであり、したがってクレーン本体から照明具に到達する上下振動や前後振動による衝撃が小さくなって、照明具の玉切れに対する寿命が従来の数倍程度まで長くなるのであり、また照明具のネジ止め個所が振動に起因して弛緩したり、ボルトが抜け落ちて照明具の部品が脱落するなどの事態が防止される。
また照明具の玉切れに対する寿命が長くなることから、玉切れに対する修理費も大幅に減少すると共に、玉切れの減少によりその修理は少ない手間で迅速に行われるようになるほか、クレーンの照明具の比較的長い玉切れ状態を回避することができる。
さらにクレーンの照明具が玉切れ状態のまま放置される事態が解消されて殆ど常時、正常な照明状態となるため、たとえ天井灯の照明がクレーン本体で遮られても、クレーン本体下方の作業場所は常に明るく照明され、荷体へのワイヤー掛け、荷体の昇降作業、クレーンにより移動される荷体の識別、又は、荷体や帳面への文字記入などの作業は的確に行えるようになる。
また請求項2記載のものによれば、照明具を縦向き支持パイプの下端に第1弾性部材を介して前後方向の揺動変位可能に結合するための構造が、少ない部品点数及び少ないネジ止め部材で安価に形成されるほか、第1結合板及び第2結合板及びゴム質の第1弾性部材を接着剤による接着で結合することにより、第1弾性部材の伸縮変形時に部品衝突による騒音の発生し難いものとなる。
また請求項3記載のものによれば、第1結合板及び又は前記第2結合板が単体の立体構造となって部品剛性を増大させることができるのであり、これにより照明具装着部の振動に対する作動を安定的となすほか照明具装着部の強度を増大させることができる。
また請求項4記載のものによれば、縦向きのスプリング及びこれの伸縮を上下方向へ案内する案内部材を使用するため、スプリングの弾性変形に伴う縦向き支持パイプに対する照明具の前後揺動可能範囲を、照明具の支持安定性を損なうことなく安定的に大きくなすことができ、大きな振幅の前後振動を効果的に減衰させることができる。
また請求項5記載のものによれば、縦向き支持パイプの前後何れかの個所に弾性部材を介して被支持部材を上下揺動可能に結合するための構造が、少ない部品点数及び少ないネジ止め部材で安価に形成されるほか、張出部材及び被支持部材の間の弾性部材の伸縮変形時に部品衝突による騒音の発生し難いものとなる。
さらに請求項6記載のものによれば、手による押し引き力で下向き張出部を弾圧支持部から脱着することにより、照明具をクレーン本体から分離させることができて、照明具の玉切れを簡易迅速に修理することができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本考案に係るクレーン用照明具取付装置の設けられた天井クレーンを装設された製鉄所などの工場を示す正面視断面図、図2は図1中のx1−x1部を示す図、図3は前記クレーン用照明具取付装置を示すもので一部を断面で示す側面図、図4は前記クレーン用照明具取付装置の照明具装着部を拡大して示す側面視断面図、図5は前記クレーン用照明具取付装置のクレーン本体への止着構造を示しAは照明具と一体化される部分の側面図でBはクレーン本体に固定される部分の側面視断面図である。
図1において、1は工場の建物で、正面視左右の側壁部1a、1b及び、屋根1cを備えている。屋根1cの裏側には多数の天井灯2が設けられており、これら天井灯2の下側に天井クレーン3が設けられている。
天井クレーン3は、左右の側壁部1a、1bのそれぞれの上部に形成された前後向き支持梁4a、4bの上面に固定された走行レール5a、5bと、これら左右の走行レール5a、5bにより左右端部を支持されたクレーン本体6と、このクレーン本体6の上面に左右方向f1の走行移動可能に設けられたホイスト7とを備えている。
この際、各側の走行レール5a、5bは例えば1本の長さが10メートル〜20メートル程度のレール部材を一線状に配置して形成されているのであって、長いものでは全長が50メートル以上に及ぶものとなされる。
クレーン本体6は、図2に示すように、左右向きの断面方形筒状となされた一対のガーダー7a、7bを前後の対状にしかも適当に離して配置すると共に、前後のガーダー7a、7bの左右の各端部を結合部材8で結合し、また前側のガーダー7aの左右各端部に形成された前張出部a1と、後側のガーダー7bの左右各端部に形成された後張出部a2とのそれぞれの下面個所に走行輪10a、10bを装着すると共に、前側のガーダー7aの前面部と、後側のガーダー7bの後面部とに本考案に係るクレーン用照明具取付装置100を使用して照明具11を取り付けると共に、前後のガーダー7a、7bの上面部に左右向きで前後一対からなる走行レールb1、b2を固設した構成となされている。
そしてホイスト7は、前後一対からなる走行レールb1、b2上を跨ぐように配置された本体フレーム12を備えると共に、この本体フレーム12を走行レールb1、b2上で左右方向f1へ走行移動させるための走行輪13を本体フレーム12の下面側四隅に装設し、本体フレーム12の下方に電磁力で荷体wを吸着する電磁吸着具14を配置すると共に、本体フレーム12上に電磁吸着具14を昇降変位させるためのモータ15及びワイヤドラム16を設けるほか、ワイヤドラム16に電磁吸着具14を吊り支持した吊りワイヤ17を巻回させたものとなされている。
次に上記クレーン用照明具取付装置100の詳細を説明する。
図3に示すように、クレーン用照明具取付装置100は縦向き支持パイプ18を備えると共に、この縦向き支持パイプ18の下端に照明具装着部19を、そしてこの縦向き支持パイプ18の長さ方向途中の上下2個所のそれぞれに止着部20を形成されている。
そして、照明具装着部19は照明具11を縦向き支持パイプ18の下端に第1弾性部材21、21を介して前後方向f2の揺動変位可能に結合したものとなされており、また各止着部20は縦向き支持パイプ18の前後何れかの個所に第2弾性部材22を介して被支持部材23を上下揺動可能に結合したものとなされている。
この際、照明具装着部19及び各止着部20は任意に具体化し得るものであるが、例えば次のようなものとなされる。
即ち、照明具装着部19については、図4にも示すように、前後側に対面した一対の第1傾斜面c1、c1を例えば図示のような下拡がりの配置状態に、又は上拡がり状の配置状態に形成された第1結合板24と、前記一対の第1傾斜面c1、c1の前後方向外側位置にこれら第1傾斜面c1、c1に対面するように配置された一対の第2傾斜面c2、c2を形成された第2結合板25とを設け、各第1傾斜面c1と、この第1傾斜面c1の対応する1つの第2傾斜面c2とを耐衝撃性のゴム質材からなる弾性部材21で結合すると共に、第1及び第2結合板24、25のうち何れか一方(図示例では第1結合板24)は縦向き支持パイプ18の下端に固定され、他方は照明具11を支持するための逆U字形部材25aをボルトを介して固定された構成となされる。
さらに具体的には、第1結合板24及び又は第2結合板25が円錐筒部d1、d2を具備したものとなされ、この円錐筒部d1、d2の前後個所に第1傾斜面c1又は第2傾斜面c2を形成したものとなされる。このようにすれば、第1結合板24又は第2結合板25の剛性が増大して照明具装着部19の全体構造を軽量となすことができる。
なお、照明具11は水銀灯などの照明ランプ11aと、この照明ランプ11aをネジ込み装着される電気接続部11bと、照明ランプ11aの上部及び側周囲を覆う傘部11cとからなっており、電気接続部11bが前記逆U字形部材25aにボルトなどを介して固定状に結合されている。
一方、止着部20については、図5にも示すように、縦向き支持パイプ18に固定され縦向き支持パイプ18の前後何れかの側(クレーン本体6側に近い側)に上下一対の第1水平面c3、c3を形成された張出部材26a、26bと、上下一対の第1水平面c3、c3の間に配置され且つ、これら一対の第1水平面c3、c3に対面する一対の第2水平面c4、c4を形成された被支持部材23とを備え、各第1水平面c3と、この第1水平面c3の対応する1つの第2水平面c4とを耐衝撃性のゴム質材からなる弾性部材22で結合した構成となされる。
なお、第1傾斜面c1、第2傾斜面c2、第1水平面c3又は第2水平面c4と、弾性部材21、22とは接着剤などにより接着される。
上記被支持部材22は下方へ片持ち状に延出された下向き張出部22aを具備したものとなすのがよいのであり、図3に示す被支持部材22は横向きU字形部材28と、これの中央辺部から下向きに張り出されて下向き張出部22aとなされた上下向き板29とをボルトで結合したものとなされている。
各止着部20にはその一部をなす弾圧支持部30が形成されるのであり、この弾圧支持部30は下向き張出部22aを上方から挿入されていて弾圧力による摩擦力でこれの抜け出しが規制されている状態で支持するもので、ガーダー7aの前面部又はガーダー7bの後面部の、左右方向上の3個所のそれぞれの上下個所に固定状に形成されている。
各弾圧支持部30は、図5Bに示すように、クレーン本体6に固定される平板部材31Aと平面視コ字形の板部材31Bとからなる本体部材31と、この本体部材31の内方に位置され上端を誘い込み状に屈曲され前後方向f2の移動自在となされた押圧板32と、この押圧板32を前後移動のみ可能に支持する2本の案内棒33と、この案内棒33のそれぞれに圧縮状態に外嵌され押圧板32を本体部材31の支持面31aに押圧するスプリング34とを備えてなり、照明具11の使用状態で図3に示すように支持面d1と押圧板32との間に下向き張出部22aを挿入されてこれをスプリング34、34の弾力で弾圧状に挟み付けるものとなされている。
図1中、35は縦向き支持パイプ18の上端に結合されたケーブル導入部、36はこのケーブル導入部35から縦向き支持パイプ18内に導入されたケーブルであり、ケーブル36の先端は電気接続部11bを介して照明ランプ11aに接続され、ケーブル36の基端には電源プラグ37が接続されている。この電気プラグ37はクレーン本体6に固定された給電用の図示しないソケットに差し込まれる。38はクレーン本体6から吊り下げられた遠隔操作スイッチである。
そして、図2中、39a及び39bはガーダー7aの前面部近傍又はガーダー7bの後面部近傍に設けられた保守用歩廊である。
次に本考案に係る天井クレーン3やクレーン用照明具取付装置100の使用例及び作用などについて説明する。
天井クレーン3で床面FL上に置かれた鋼板などの荷体wを特定場所に移動させるときには、遠隔操作スイッチ39を操作するのであり、これにより、クレーン本体6は走行輪10a、10bの回転により前後方向f2へ移動されて吊り上げるべき荷体wの真上に位置されるのであり、次にホイスト7が走行輪13、13の回転により左右方向f1へ移動されて荷体wの真上に位置され、次にワイヤドラム16が回転して電磁吸着具14が降下されて荷体wに接触し、次に電磁吸着具14が給電されて荷体wが電磁力で吸着され、次にワイヤドラム16が回転されて電磁吸着具14及びこれに吸着された荷体wが特定高さ位置まで上昇されるのであり、次にこの上昇状態が保持されたままクレーン本体6は走行輪10a、10bの回転により前後方向f2へ移動されて目的位置の真上まで移動されるのであり、次にホイスト7が走行輪13、13の回転により左右方向f1へ移動されて目的位置の真上に位置され、次にワイヤドラム16が回転して電磁吸着具14に吸着された荷体wが床面FLまで降下され、次に電磁吸着具14への給電が停止されて電磁吸着具14による荷体の吸引力が開放され、荷体wは目的位置に定置された状態となる。
このような天井クレーン3の使用中、荷体wの重量が数十トン程度に及ぶときには、荷体wの吊上げ吊降ろしのときにクレーン本体6は大きな振幅の上下振動を衝撃的に付与されたり、また走行レール5a、5b上の走行移動時に走行輪10a、10bが走行レール5a、5bの図2に示す継ぎ目e1上に位置したとき又は走行レール5a、5b上の走行移動の開始時若しくは停止時に大きな振幅の上下振動及び前後振動を衝撃的に付与される。
このように付与された振動は弾圧支持部30、30、被支持部材23、弾性部材22、張出部材26a、26b、縦向き支持パイプ18、第1結合板24、弾性部材21、第2結合板25及び逆U字形部材25aをこの順に経て照明具11に伝達されるのであり、この伝達中、第2弾性部材22が被支持部材23と張出部材26a、26bとの間で主に上下方向の慣性力により繰り返し上下方向へ伸縮変形されて振動のエネルギーを吸収し上下方向の振動の振幅を効果的に減衰させるのであり、一方、第1弾性部材21が第1結合板24と第2結合板25との間で主に前後方向f2の慣性力により繰り返し前後方向へ伸縮変形されて前後向き振動のエネルギーを吸収し前後方向f2の振動vの振幅を効果的に減衰させる。
したがって照明具11の照明ランプ11aに付与される振動はクレーン本体6に生じた振動に較べて大きく減衰され、照明具11の寿命は従来の数倍に伸びてその玉切れ(照明ランプ11aの発熱通電部の切断)の頻度が大きく低下するのである。
実際の使用において、各照明具11の玉切れは従来方式では凡そ6ケ月程度で生じていたが、本考案によるときは凡そ1.5年以上経過しても生じないものとなった。
照明具11の玉切れ頻度が低下することは、たとえ多数の照明具11であっても少ない作業者により玉切れを迅速に修理することを可能となすのであり、またクレーン本体6の下方の照明が玉切れにより一時的に不十分となることがあっても長期に亘って不十分となることは回避できるようになり、したがって天井灯2の照明がクレーン本体6で遮られてクレーン本体6下方まで到達しない場合にも作業者は照明具11による十分な明かりの下でクレーンによる作業を的確に行うことができるのである。
また上下の下向き張出部22aが弾圧支持部30で支持された図3に示す状態では、弾圧支持部30を除くクレーン用照明具取付装置100とこれに取り付けられた照明具11からなる照明具一体化部分の重量が下向き張出部22aに作用すると共に、弾性部材34、34の弾力により下向き張出部22aの上下移動に対抗する摩擦力が作用するため、クレーン本体6の上下振動及び前後振動によっても、各下向き張出部22aが弾圧支持部30から抜け出ることは確実に阻止される。
また本考案に係るクレーン用照明具取付装置100により支持された照明具11に玉切れが生じたたときの修理は例えば次のように行う。
即ち、作業者は歩廊38a又は38bなどに上がり、玉切れした照明具11を支持したクレーン用照明具取付装置100に接近し、先ずそれの電源プラグ37を給電側の図示しないソケットから抜き外し、次にその縦向き支持パイプ18を手で持って引き上げ、上下の下向き張出部22aをその対応する弾圧支持部30の押圧板32と支持面31aとの間から弾圧部材33、33による弾圧力に基づく抵抗力に抗して上方へ抜き出す。これにより、前記照明具一体化部分がクレーン本体6側から分離され自由に移動される状態となる。
次に前記照明具一体化部分を歩廊38a又は38b上などに横置きし、玉切れした照明ランプ11aを抜き外し、代わりに正常な照明ランプ11aを取り付ける。
この後、前記照明具一体化部分の縦向き支持パイプ18を再び手で持ち上げて上下の下向き張出部22aの先端を弾圧支持部30の支持面31aと押圧板32との間の上端位置の誘い込み形状位置に合致させ、強く下方へ押し下げ、各下向き張出部22aを弾圧支持部30の支持面31aと押圧板32との間に弾性部材33、33の弾力により発生される摩擦力に抗して押し入れ、図3に示すような状態に復帰させる。そして最後に電源プラグ37を給電用の図示しないソケットに差し込む。
上記した本考案に係るクレーン用照明具取付装置100の照明具装着部19は図6に示すように変形することができる。ここに、図6は照明具装着部19の変形例を示す側面図であり。
図中、24aは縦向き支持パイプ18の下端に固着された第1支持板としての水平板部材であり、前記逆U字形部材25aは第2支持板として機能させている。水平板部材24aと、逆U字形部材25aの中央水平面部gとの前後端近傍個所のそれぞれに透孔が形成され、これら透孔のうち前後それぞれの側で上下で対向した2つの透孔に軸状の案内部材21aが遊挿されている。各案内部材21aの上下端のそれぞれに抜け止め部h1、h2が形成され、水平板部材24aと、逆U字形部材25aの中央水平面部gとの間に位置した各案内部材21aの部分に外挿された圧縮状のスプリングからなる第2弾性部材21の弾力により、水平板部材24aと中央水平面gとがそれぞれの対応する抜け止め部h1、h2に押し当てられ案内部材21aからの抜け出しを規制された状態となっている。
このように変形したクレーン用照明具取付装置100が先の例に準じてクレーン本体6に止着された状態の下でクレーン本体6が前後振動すると、この振動が縦向き支持パイプ18を経て照明具装着部19に伝達されるが、このとき、スプリング21は案内部材21aに案内されつつ先の実施例の第2弾性部材21と同様に繰り返し弾性により上下方向へ伸縮変形して振動エネルギを吸収し、照明具11に前後振動による大きな衝撃が付与されるのを阻止する。したがって、この変形例によっても先の実施例の場合と同様な効果が得られるのである。
本考案に係るクレーン用照明具取付装置の使用された製鉄所などの工場を示す正面視断面図である。 図1中のx1−x1部を示す図である。 前記クレーン用照明具取付装置を示すもので一部を断面で示した側面図である。 前記クレーン用照明具取付装置の照明具装着部を拡大して示す側面視断面図である。 前記クレーン用照明具取付装置のクレーンへの止着構造を示しAは照明具側を支持する部分の側面図でBはクレーンに固定される部分の側面視断面図である。 前記クレーン用照明具取付装置の照明具装着部の変形例を示す側面図である。
符号の説明
6 クレーン本体
7a ガーダー
7b ガーダー
11 照明具
18 縦向き支持パイプ
19 照明具装着部
20 止着部
21 第1弾性部材(スプリング)
21a 案内部材
22 第2弾性部材
22a 下向き張出部
23 被支持部材
24 第1結合板
24a 第1支持板
25 第2結合板
25a 第2支持板
26a 張出部材
26b 張出部材
30 弾圧支持部
32 押圧板(弾圧手段)
33 案内棒
34 弾性部材(弾圧手段)
c1 第1傾斜面
c2 第2傾斜面
c3 第1水平面
c4 第2水平面
d1 円錐筒部
d2 円錐筒部
f2 前後方向

Claims (6)

  1. 縦向き支持パイプの下端に照明具装着部を、そして該縦向き支持パイプの長さ方向途中の上下個所のそれぞれに止着部を形成されており、前記照明具装着部は照明具を前記縦向き支持パイプの下端に第1弾性部材を介して前後方向の揺動変位可能に結合したものとなされ、また前記止着部のそれぞれは前記縦向き支持パイプの前後何れかの個所に第2弾性部材を介して被支持部材を上下揺動可能に結合したものとなされていることを特徴とするクレーン用照明具取付装置。
  2. 前記照明具装着部が、前後側に対面した一対の第1傾斜面を前後側に下拡がり又は上拡がりの配置状態で形成された第1結合板と、前記一対の第1傾斜面の前後方向外側位置にこれら第1傾斜面に対面するように配置された一対の第2傾斜面を形成された第2結合板とを備え、前記第1傾斜面のそれぞれと、この第1傾斜面の対応する1つの第2傾斜面とをゴム質材からなる前記第1弾性部材で結合すると共に、前記第1及び第2結合板のうち何れか一方は前記縦向き支持パイプの下端に固定され、他方は前記照明具を固定されて支持する構成となされていることを特徴とする請求項1記載のクレーン用照明具取付装置。
  3. 前記第1結合板及び又は前記第2結合板が円錐筒部を具備しており、前記第1傾斜面及び又は前記第2傾斜面が前記円錐筒部の前後個所に形成されていることを特徴とする請求項2記載のクレーン用照明具取付装置。
  4. 前記照明具装着部が、前記縦向き支持パイプの下端に固定される第1支持板と、前記照明具を固定された第2支持板とを備え、前記第1支持板の前部と前記第2支持板の前部との間、及び、前記第1支持板の後部と前記第2支持板の後部との間のそれぞれを、縦向きのスプリングからなる前記第1弾性部材、及び、このスプリングを上下方向の伸縮変形可能に案内する案内部材を介して結合した構成となされていることを特徴とする請求項1記載のクレーン用照明具取付装置。
  5. 前記止着部のそれぞれが、前記縦向き支持パイプに固定されていて前記縦向き支持パイプの前後何れかの側に上下で対向した一対の第1水平面を形成した上下一対の張出部材と、前記上下一対の水平面の間に配置され且つ、前記一対の第1水平面に対面する一対の第2水平面を具備した被支持部材とを備え、前記第1水平面のそれぞれと、この第1水平面の対応する1つの第2水平面とをゴム質材からなる前記第2弾性部材で結合した構成となされていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のクレーン用照明具取付装置。
  6. 前記被支持部材が下方へ片持ち状に延出された下向き張出部を具備し、この下向き張出部がクレーン本体のガーダーの側面に設けられた弾圧支持部に上方から挿入され、この挿入状態の下で前記弾圧支持部の一部をなす弾圧手段を介して前記弾圧支持部の支持面に弾圧されて位置保持されることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のクレーン用照明具取付装置。
JP2005003277U 2005-05-16 2005-05-16 クレーン用照明具取付装置 Expired - Fee Related JP3112707U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005003277U JP3112707U (ja) 2005-05-16 2005-05-16 クレーン用照明具取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005003277U JP3112707U (ja) 2005-05-16 2005-05-16 クレーン用照明具取付装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3112707U true JP3112707U (ja) 2005-08-25

Family

ID=43275115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005003277U Expired - Fee Related JP3112707U (ja) 2005-05-16 2005-05-16 クレーン用照明具取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3112707U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05173032A (ja) * 1991-12-26 1993-07-13 Hitachi Ltd 光分岐器およびその製法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05173032A (ja) * 1991-12-26 1993-07-13 Hitachi Ltd 光分岐器およびその製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2523388T3 (es) Armazón de soporte con elementos amortiguadores para alojar una cabina de ascensor
CN102730511B (zh) 防坠落保护装置及提升机
CN202379552U (zh) 电梯安全保护装置
JP3112707U (ja) クレーン用照明具取付装置
KR101673982B1 (ko) 탄성 자키 베이스 및 이를 포함하는 서포트
KR101063308B1 (ko) 승강틀에 대한 추락방지구조를 갖는 승,하강식 조명타워
JP5278360B2 (ja) 油圧エレベータのリニューアル方法及びその方法によりリニューアルされたロープ式エレベータ
KR101578531B1 (ko) 조명타워의 리프트 장치
JP2014001036A (ja) エレベータシステム
CN210824981U (zh) 一种电梯应急用安全防护装置
JPH10236765A (ja) レールの懸架装置
KR101263300B1 (ko) 본체 상하 이동식 권상장치
JP2002154758A (ja) エレベーター及び巻上機の取付方法
JP5278131B2 (ja) エレベータ用緩衝器の復帰試験装置
CN213895041U (zh) 一种施工升降机防脱轨装置
KR101406165B1 (ko) 안전모듈을 구비한 모노트랙 이동식 조명 장치
KR102334708B1 (ko) 단축 제매기용 인양장치
KR102567399B1 (ko) 키네틱 루버 모듈의 전원공급장치
JP2005350190A (ja) エレベータの巻上機支持装置
JP4491300B2 (ja) エレベータの巻上機支持装置
WO2018209699A1 (zh) 一种电梯曳引机构减震装置
JPH1135282A (ja) 昇降用の吊り下げ材の弛み検出機構
CN211908332U (zh) 一种新型具有防静电功能的低压电缆分支箱
CN209815450U (zh) 一种双重轿壁减共振轿厢
CN212740306U (zh) 一种电梯有机房绳头结构

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees