JP3112283B2 - 定着部材用フッ素系チューブ - Google Patents

定着部材用フッ素系チューブ

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JP3112283B2 JP02280625A JP28062590A JP3112283B2 JP 3112283 B2 JP3112283 B2 JP 3112283B2 JP 02280625 A JP02280625 A JP 02280625A JP 28062590 A JP28062590 A JP 28062590A JP 3112283 B2 JP3112283 B2 JP 3112283B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は例えば接着性の改良等を図ったフッ素系チュ
ーブに関する。
<従来の技術> 従来よりフッ素系樹脂製チューブは各種市販され、就
中、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(以下「PFA」という)から成形
されたものが好適であった。而して、これらフッ素系チ
ューブは該チューブにより被覆される物品との接着性を
高めるため化学的エッチング、物理的エッチング等によ
る内面処理が行われるケースが多い。特にロール等の被
覆用フッ素系チューブではこれら内面処理により、ロー
ル等との間に介在される接着剤やプライマーの作用を一
層効果的ならしめていた。
<発明が解決せんとする課題> ところがこれらフッ素系チューブにエッチング等の内
面処理を施したものは、その処理強度が高温下で低下す
る傾向があり、このため例え接着剤、プライマー等を介
在させたとしてもロール等、被覆される物品との接着性
も低下をきたし、満足の行く接着強度を得られないおそ
れもあった。
また、例えば複写機等の定着用ヒートロールに使用す
る場合はオフセット(前の画像のトナーがヒートロール
上に残る現象)の発生が時として見られ、よりオフセッ
ト発生の少ないフッ素系チューブが求められていた。
<課題を解決するための手段> 本発明はこのような現状に鑑がみ高温下での接着性が
低下するおそれがないフッ素系チューブや、例えばオフ
セットの少ない、前記ヒートロール等に用いるに好まし
い被覆用フッ素系チューブについて検討した結果ついに
本発明に到達した。即ち本発明の特徴とするところは末
端基にCF3を有するテトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体から形成されてな
るフッ素系チューブを得んとする点にある。
本発明に係る末端基にCF3を有するテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
とは、従来のPFAの不安定な末端基[−COF](フッ化カ
ルボニル)や[−CH2OH](カルビノール)をフッ素ガ
ス等で処理するいわゆるフッ化処理等を行うことにより
安定な[−CF3]基に置換されてなるものである。
次に、式によりその1例を示すと次の如くである。
ここで[−CF3]基は末端基全てに存在するも、その
一部分に存在するも自由であるが、やはり[−CF3]基
が末端基の多くの部分に存在するのが好ましいことは当
然である。しかし乍ら弗化処理等を行っても置換されな
い部分が残ることもあるし、[−CF3]基の存在比は特
に制限を受けるものでない。
弗化処理の他に加水分解、熱処理、酸化等の処理によ
り不安定な末端基を安定化することも可能であり、かか
る処理については自由である。
フッ素系チューブとはチューブ状に製膜し、必要なら
ば1軸、2軸等に延伸したものを例示でき、常法により
作成すればよい。
熱収縮性を有するフッ素系チューブの場合、その熱収
縮性は300℃の雰囲気において3分間で、軸方向に25%
以下好ましくは0〜5%程度、円周方向に1%以上好ま
しくは5〜25%程度を有するものを例示できる。勿論こ
の値は特に制限を受けるものでなく、熱収縮性を有しな
いものも使用可能である。
こうして作成されたフッ素系チューブは必要ならば被
覆される物品との接着性を向上させるために適宜の内面
処理が行なわれる。好ましい内面処理としては化学的エ
ッチング処理を例示でき、例えばナトリウム系エッチン
グ剤が好んで用いられる。こうした内面処理は化学的エ
ッチングの他に接着性の向上が期待されるものならば何
でもよい。この際、処理強度をぬれ張力で表わすと、37
ダイン/cm以上、好ましくは43ダイン/cm以上のものをあ
げることができるがこうした値は特に制限を受けるもの
でない。本発明に係るフッ素系チューブは前記の通り好
ましくは内面処理が行なわれ、これにより被覆された物
質との間に介在される接着剤、プライマー等の接着性物
質の作用がより向上し、接着性が一層向上するのであ
る。このようなフッ素系チューブの接着に関しては通常
高温下で長時間の作業を必要とする場合が多く、例えば
チューブの内面処理にプライマー層等を成形させ接着性
物質とする際には、プライマーの硬化、乾燥等に高温、
長時間を要するのである。このような際に内面処理のぬ
れ張力が低下するとプライマーの作用が弱くなり、好ま
しくないので、このようなケースでは本発明に係るフッ
素系チューブは、特に有用である。
かかるフッ素チューブに被覆される物品としてはゴム
ロール、金属ロール等のロール類を例示でき、特に複写
機用の定着用ゴムロール、定着用ヒートロール等に好ん
で用いられるが、特に制限はない。また、例えばロール
芯と、内面処理が施されかつ接着促進のためのプライマ
ー塗布が施された本発明に係るフッ素系チューブとの間
に適宜のゴム成分を充填してフッ素系チューブ被覆ゴム
ロールとするような態様もあげることができる。
本発明に係るフッ素系チューブは前記の通り内面処理
の施された状態で使用されるのが好適であるが、この限
りでなく、内面処理を施さず単なるチューブとして、も
しくは熱収縮性チューブとしてもあらゆる用途に適応可
能である。この際熱収縮性チューブはロールカバー用途
が好適なものとして例示できる。
次に本発明に係る実施例を述べることにする。
<実施例1> 末端基の大部分にに[−CF3]を有するテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体から押出製膜された厚さ50μの末延伸チューブに、
ナトリウム−ナフタレン錯体を主成分とした有機溶剤の
処理溶液を作用せしめてケミカルエッチング処理を施
し、フッ素系チューブを得た。
<比較例1> PFAを用いる以外実施例1と同様にして同様のチュー
ブを得た。
これらチューブを200℃(熱雰囲気)×90分処理し、
その前後のぬれ張力を第1表に示す。
このことから明らかなように実施例1のものは高温下
でぬれ張力の低下がほとんどみられない。
<実施例2> 円筒金型内に金属芯を同軸状に固定したものの中に、
実施例1で得られたチューブにおける内面処理面に更に
液状ゴムとの接着を促進させるプライマーを塗布したも
のを、前記金属芯と前記プライマー塗布チューブとが定
間隔となるように固定した。しかる後、その間隙中に前
状のシリコンゴム成分を充填して、所定の熱処理等を施
し、複写機用定着ゴムロールを得た。
<比較例2> 比較例1のチューブを用い実施例2と同様にしてゴム
ロールを得た。
こうして得られたロールは実施例1のものに比してゴ
ム面とチューブとの接着強度が不十分であった。
<実施利3> アルミニュウム製ロールの表面をサンドブラスト処理
し、ついでMP−902BN(商品名:三井:デュポンフロロ
ケミカル(株)製フッ素樹脂塗料用プライマー;組成:
テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)コポリマーコロイド粒子とポリアミド酸と
を含む水性分散液)をスプレー塗布し、370℃で焼成
し、プライマー被覆層を形成した。ついで該ロール上に
実施例1と同じ素材からなり2軸延伸された熱収縮性チ
ューブ(厚さ50μ、熱収縮率は300℃の雰囲気3分間で
軸方向に2%、円周方向に10%)をかぶせ、ホットスプ
レーガンにより、一方の端部より温度150℃で収縮せし
め同チューブをローラ上に密着固定した。ついで該ロー
ルを電気炉中に入れ、380℃で焼成し、チューブをロー
ル上に融着した。
こうした得たロールを複写機定着用ヒートロールとし
て用いたところオフセット現象が極めて少なく、従来の
PFAを素材としたものに比べて優れたものであった。
<発明の結果> 本発明は以上の通りであり本発明に係るフッ素系チュ
ーブは、例えば内面処理を施して用いる場合、高温下で
もその処理強度の低下が少なく、従来のものに比して被
覆される物品との接着力に格段の優位性がある。
更にこうしたチューブは、例えば複写機等の定着用ヒ
ートロールに用いる場合、オフセット現象も少なく従来
に比して格別の効果がある。
このように本発明に係るフッ素系チューブはあらゆる
方面での用途が期待されているもので、その適応範囲は
極めて広い。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】末端基にCF3を有するテトラフルオロエチ
    レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体か
    ら成形されてなる定着部材用フッ素系チューブ。
  2. 【請求項2】内面にケミカルエッチング処理が施されて
    おり、該面のぬれ張力が37ダイン/cm以上である請求項
    1に記載の定着部材用フッ素系チューブ。
JP02280625A 1990-10-18 1990-10-18 定着部材用フッ素系チューブ Expired - Lifetime JP3112283B2 (ja)

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