JP3111992B2 - 自動車通信方法及びシステム - Google Patents

自動車通信方法及びシステム

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JP3111992B2 JP10207145A JP20714598A JP3111992B2 JP 3111992 B2 JP3111992 B2 JP 3111992B2 JP 10207145 A JP10207145 A JP 10207145A JP 20714598 A JP20714598 A JP 20714598A JP 3111992 B2 JP3111992 B2 JP 3111992B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/16Central resource management; Negotiation of resources or communication parameters, e.g. negotiating bandwidth or QoS [Quality of Service]
    • H04W28/26Resource reservation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/14Spectrum sharing arrangements between different networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信に係り、
特に道路を通行する移動体のための通信システム及び通
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、道路交通の安全、効率、環境等の
向上を目指して種々の高度道路交通システム(ITS)
の研究が進められている。この高度道路交通システムを
実現するためには、そのシステムの中枢機能となる情報
伝達手段、即ち車両に搭載された移動体通信装置と路側
送受信機間を無線で結ぶ自動車通信システムを実現する
ことが不可欠である。
【0003】このような自動車通信システムとしては、
既存の携帯電話システムを基礎としたものが考えられて
いる。 例えば、道路に沿って路側送受信機を配置して
道路上を連続する無線ゾーンで区切り、道路を走行する
自動車の車載送受信機との間で、いわゆるハンドオーバ
を行いながら連続通信を行う、というシステムである。
各路側送受信機は集中局と接続されており、集中局が自
動車からの情報を収集して上位局へ送ったり、自動車に
道路走行に必要な情報や指令を与える。また、ハンドオ
ーバ指令も集中局から送られる場合が多い。
【0004】また、連続した無線ゾーンの奇数ゾーンで
は送信中心周波数ft1、受信中心周波数fr1が割り当て
られ、偶数ゾーンでは送信中心周波数ft2、受信中心周
波数fr2が割り当てられている。このように周波数を変
えるのは隣接無線ゾーン間の干渉を防止するためであ
る。地形的に電波の干渉が激しい箇所、例えば電波が遠
くまで届く場所では、3波以上を繰り返して割り当てる
必要がある。
【0005】このような自動車通信システムにおいて、
例えば自動車が奇数無線ゾーン1から隣接する偶数無線
ゾーン2に入ると、車載送受信機は通信相手を無線ゾー
ン1の路側送受信機から無線ゾーン2の路側送受信機に
切り替える、いわゆるハンドオーバを行う必要がある。
その際、路側送受信機の送信中心周波数はft1からft2
へ変化するから、車載送受信機の受信中心周波数がft1
からft2へ変化することになる。このために、車載送受
信機の電圧制御発振器を同期検波復調に必要な中心周波
数に切り替える必要がある。同時に、路側送受信機の受
信中心周波数はfr1からfr2へ変化するから、車載送受
信機の送信中心周波数もfr1からfr2へ切り替えなけれ
ばならない。自動車が偶数無線ゾーン2から奇数無線ゾ
ーン3へ入った場合も同様に、車載送受信機の電圧制御
発振器の発振周波数をft2からft1へ切り替え、送信中
心周波数もfr2からfr1へ切り替える必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の自
動車通信システムでは無線ゾーンを切り替えるハンドオ
ーバ操作毎に車載機の電圧制御発振器及び送信ローカル
発振器の発振周波数を切り替える必要がある。特に高速
ハンドオーバを達成するためには、このような周波数切
替を高速で行う必要があり、車載機への技術的な負担が
増大し価格の上昇を招来していた。
【0007】本発明の目的は、移動局へ負担をかけずに
高速ハンドオーバを実現することができる自動車通信シ
ステム及び通信方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、送信及び受信周波数
を切り替えることなく複数の無線ゾーンに渡って連続通
信を可能にする自動車通信システム及び通信方法を提供
することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、道路状況に柔軟
に対応して車載移動局との通信を維持することができる
自動車通信システム及び方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による自動車通信
方法及びシステムは、車載移動局との間で通信を行う自
動車通信方法において、道路上に複数の無線ゾーンを連
続的に配置し、各無線ゾーンに複数の所定通信周波数を
用意し、前記複数の所定通信周波数が同時に2波以上送
信されないように、且つ前記複数の無線ゾーンの隣接無
線ゾーン間で同じ通信周波数が同時に送信されないよう
に、且つ少なくとも隣接無線ゾーン間では前記複数の所
定通信周波数における同一周波数の通信は互いに異なる
タイムスロットに割り当てるように、各無線ゾーンで
の使用通信周波数を前記複数の所定通信周波数を用いて
時分割制御し、同時刻には1周波のみで且つ全時刻で通
信するようにし、前記車載移動局との間で無線ゾーンに
応じてタイムスロットを必要に応じては切り替えながら
前記無線ゾーン間で連続通信する、ことを特徴とする。
【0011】隣接無線ゾーン間で使用通信周波数が重な
らないように複数の通信周波数を時分割で順次使用する
ように制御し、且つ隣接無線ゾーン間では複数の所定通
信周波数における同一周波数の通信は互いに異なるタイ
ムスロットに割り当てることで、車載移動局はタイムス
ロットを切り替えながら無線ゾーン間を連続通信するこ
とができる。例えば、無線ゾーン間で常に同一周波数と
なるようにタイムスロットを切り替えることができる。
更に、ある周波数の全てのタイムスロットが占有されて
いる場合であっても、別の周波数のタイムスロットに切
り替えることで連続通信を維持することができる。
【0012】更に、本発明による自動車通信方法及びシ
ステムは、車載移動局との間で通信を行う自動車通信方
法において、道路上に複数の無線ゾーンを連続的に配置
し、各無線ゾーンに複数の所定通信周波数を用意し、
記複数の所定通信周波数が同時に2波以上送信されない
ように、且つ前記複数の無線ゾーンの隣接無線ゾーン間
で同じ通信周波数が同時に送信されないように、且つ少
なくとも隣接無線ゾーン間では前記複数の所定通信周波
数における同一周波数の通信は互いに異なるタイムスロ
ットに割り当てるように、各無線ゾーンでの使用通信
周波数を前記複数の所定通信周波数を用いて時分割制御
し、同時刻には1周波のみで且つ全時刻で通信するよう
にし、各無線ゾーンでの使用通信周波数を前記複数の所
定通信周波数を用いて時分割制御し、車載移動局が前記
無線ゾーン間をゾーンに応じてタイムスロットを切り替
えながら同一通信周波数で連続通信する、ことを特徴と
する。
【0013】隣接無線ゾーン間で使用通信周波数が重な
らないように複数の通信周波数を時分割で順次使用する
ように制御し、且つ隣接無線ゾーン間では複数の通信周
波数における同一周波数の通信は互いに異なるタイムス
ロットに割り当てることで、複数の無線ゾーンにわたっ
て移動局との間で同一通信周波数を使用して連続通信を
行うことが可能となる。このために、移動局側のハード
ウエアの負担が軽減され、しかも高速ハンドオーバを実
現することができる。更に、各無線ゾーンにおける複数
の通信周波数を周波数同期させることで、高速ハンドオ
ーバのための負担を軽減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による移動体通信
システムの一実施形態を示す概略的構成図である。ここ
では、道路10に複数の無線ゾーンRZ1,RZ2,RZ
3...が隣接ゾーンとオーバラップしながら連続して
配置されており、この道路10を走行する自動車20に
は送受信機21が搭載されているものとする。各無線ゾ
ーンは路側通信装置30によって生成され、路側通信装
置30は制御局40によって制御される。但し、制御局
40は全ての路側通信装置30を集中制御する単一の集
中局であってもよいし、あるいは分散制御する複数の制
御局であっても良い。また、全ての路側通信装置30を
いくつかのグループに分け、各グループを制御する制御
局と、それら制御局を統括する制御局と、から構成され
た階層的制御するものでもよい。
【0015】より詳しくは、無線ゾーンRZ1,RZ2
RZ3...は路側送受信機TRX1、TRX2、TR
3,...に対応してそれぞれ生成され、制御局40
は各路側送受信機TRXとの間でデータ及び制御信号の
送受信を行うと共に、基準周波数信号fREFを供給す
る。各路側送受信機TRXは、後述するように、基準周
波数信号fREFから所定の規則(ここではn/m変換)
に従って2つの送信基準キャリア周波数(ft1,ft2
を生成し、更に、送信基準キャリア周波数(ft1
t2)から所定の規則(ここではnr/mr変換)に従っ
て2つの受信基準周波数(fr1,fr2)を生成する。所
定規則については後述する。各路側送受信機TRXは、
制御局40のタイミング制御に従って、対応する無線ゾ
ーンの送受信周波数をft1/fr1とft1/fr1との間で
切り替える。以下、本システムの動作を更に詳細に説明
する。
【0016】図2は、本実施形態による時分割フォーマ
ットを示すタイムチャートである。各無線ゾーンでは、
1周期を12等分して12タイムスロットを形成し、各
タイムスロットを1チャネルに設定している。従って、
1つの無線ゾーン内で最大12台の車両と通信可能であ
る。
【0017】更に、各無線ゾーンでは、1周期に1度、
送信周波数ft1/ft2及び受信周波数fr1/fr2が隣接
無線ゾーンと異なるように切り替えられる。より詳しく
は、図2(1)〜(3)に示すように、奇数番目の無線
ゾーンRZ1、RZ3、RZ5、… では、1周期の前半
(1〜6チャネル)が送信周波数ft1及び受信周波数f
r1であるが、後半(7〜12チャネル)では送信周波数
がft2に、受信周波数がfr2にそれぞれ切り替わる。逆
に、図2(4)〜(6)に示すように、偶数番目の無線
ゾーンRZ2、RZ4、RZ6、… では、1周期の前半
(1〜6チャネル)が送信周波数ft2及び受信周波数f
r2であるが、後半(7〜12チャネル)では送信周波数
がft1に、受信周波数がfr1にそれぞれ切り替わる。こ
のように送受信周波数を全ての無線ゾーンで同期して切
り替えることで、どの無線ゾーンも隣接無線ゾーンと周
波数が重ならないようになる。このような送受信周波数
切替は、後で詳述するが(図3参照)、路側送受信機の
データ処理部がチャネルタイミングに同期してセレクタ
を切り替えることで行われる。
【0018】続いて、車両20が無線ゾーンRZ1から
無線ゾーンRZ2に移行する場合のチャネル割当及び送
受信動作について説明する。通常、車両20がある無線
ゾーンに入ると、12チャネルのうち空きチャネルの1
つが例えば制御チャネル等を通して割り当てられる。全
チャネルが利用可能であれば、無線ゾーンの送信周波数
がft1の場合にはチャネル1が、ft2の場合にはチャネ
ル7がそれぞれ割り当てられる。ここでは、無線ゾーン
RZ1において、送受信周波数ft1/fr1が使用され、
車両20にチャネル1が割り当てられているものとす
る。
【0019】車両20が無線ゾーンRZ1内を走行して
いる間、後述するように(図4参照)、車載送受信機2
1の周波数制御部は発振周波数をft1に制御し、路側送
受信機TRX1からの無線信号を同期検波する。更に、
発振周波数ft1はnr/mr変換器によって周波数fr1
変換され、自動車側送信基準キャリアが生成される。変
調器は自動車側送信基準キャリアfr1を送信データによ
って変調し、無線送信信号はチャネル1のタイミングの
バースト信号として路側送受信機TRX1へ送信され
る。こうして、車載送受信機21と路側送受信機TRX
1とは、送受信周波数ft1/fr1を用いてチャネル1で
通信を行うことができる。
【0020】この状態で、車両20が奇数無線ゾーンR
1から偶数無線ゾーンRZ2に移行すると、車載送受信
機21の通信相手は路側送受信機TRX1からTRX2
切り替えられる。具体的には、車両20が無線ゾーンR
2に入ると、路側送受信機TRX2は車載送受信機21
に無線ゾーンRZ1と同じ送受信周波数ft1/fr1を使
用するチャネルを割り当てる。ここでは、チャネル7が
割り当てられたとする。
【0021】使用する送受信周波数は無線ゾーンRZ1
と同じft1/fr1であり、このうち送信周波数ft1はい
ずれの路側送受信機TRXでも制御局40からの基準周
波数信号fREFを同じ所定規則(n/m変換)で生成し
たものであるから互いに周波数同期している(周波数同
期については後述する)。
【0022】更に復調器に与えられるローカル周波数f
r1は送信周波数ft1を所定規則(nr/mr変換)で生成
したものであり、後述するように、車載送受信機21に
おいても同じ所定規則(nr/mr変換)を用いて復調用
のローカル周波数(路側の送信周波数)ft1から送信用
のローカル周波数(路側の受信周波数)fr1を生成して
いる。このように路側送受信機及び車載送受信機で同じ
所定規則を用いることでシステム全体を周波数同期状態
にすることができ、後述するように、路側送受信機TR
X及び車載送受信機21の復調器は同期捕捉を極めて高
速に達成することができる。
【0023】こうして、車載送受信機21の通信相手は
路側送受信機TRX1からTRX2へと高速で切り替えら
れ、無線ゾーンRZ2において同じ送受信周波数ft1
r1を使用しチャネル7で通信を行う。具体例として、
各無線ゾーンの道路10に沿った長さを100m程度、
隣接無線ゾーンとのオーバラップを10m程度と仮定す
れば、高速走行時のハンドオーバは、数十〜数百ミリ秒
という短時間に完了しなければならない。上述したよう
に、システム全体の周波数関係を周波数同期にすること
で、高速ハンドオーバを達成することができる。
【0024】以下同様に、車両20が道路10を走行
し、連続した無線ゾーンRZ1,RZ2,RZ3...と
順次ハンドオーバを繰り返しても、通信周波数は常に当
初の送受信周波数ft1/fr1に維持され、通信チャネル
のみがハンドオーバする毎にチャネル1と7との間で切
り替わるだけである。なお、制御局40によって送受信
周波数の切替制御を行い、路側通信装置30によって車
載送受信機21の通信チャネルの切替制御を行うことが
できる。又は、送受信周波数の切替及び車載送受信機2
1の通信チャネルの切替を制御局40によって制御する
ことも可能である。
【0025】図3は、本実施形態における路側送受信機
TRXの内部回路構成を示すブロック図である。無線ゾ
ーンを生成するアンテナ101は送受共用器102を介
して復調器103及び変調器104に接続されている。
復調器103及び変調器104はデータ処理部105に
接続され、データ処理部105はインタフェース回路1
06を通して制御局40に接続されている。例えば制御
局40と各路側送受信機TRXとが光ファイバで接続さ
れている場合には、インタフェース回路106は光信号
と電気信号との間の変換を行う。
【0026】制御局40から車両20の送受信機21へ
送信すべきデータ信号を受信すると、データ処理部10
5は自局より送信すべき信号を抽出し、図2に示すタイ
ムスロットからなる信号フォーマットに従って送信ベー
スバンド信号を生成して変調器104へ出力する。他
方、復調器103によって復調再生された受信ベースバ
ンド信号は、制御局40へ送信するための信号フォーマ
ットに変換し、インタフェース回路106を介して制御
局40へ送出する。
【0027】また、制御局40から供給された基準周波
数信号fREFはn1/m1変換器107及びn2/m2変換
器108によってそれぞれ所定規則による変換、即ちn
1/m1変換及びn2/m2変換され、周波数ft1及びft2
の2つの送信基準キャリアが生成される。更にこれら送
信基準キャリアはnr/mr変換器109及び110によ
って所定規則による変換、即ちnr/mr変換され、周波
数fr1及びfr2の2つの受信基準信号がそれぞれ得られ
る。ここで、n、m、nr及びmrは整数である。
【0028】n1/m1変換器107、n2/m2変換器1
08、nr/mr変換器109及び110は、それぞれ位
相同期(PLL)回路で構成されており、例えば周知の
PLLシンセサイザを用いることができる。ここでは、
PLLシンセサイザの分周比(n,m)を(n1
1)、(n2,m2)、及び(nr,mr)に設定するこ
とにより本実施形態で使用する所望の通信周波数を得る
ことができる。
【0029】受信基準キャリアfr1及びfr2はnr/mr
周波数変換器108からセレクタ111へ出力され、セ
レクタ111はデータ処理部105からの選択制御信号
によっていずれか一方を選択する。選択された受信基準
信号fr1/fr2は移相器112によって位相調整された
後、受信基準信号として復調器103へ出力される。復
調器103は、受信基準信号fr1/fr2を用いて無線受
信信号を同期検波し、受信ベースバンド信号を再生す
る。移相器112は位相制御部113によって制御さ
れ、位相制御部113は復調器103の出力に基づいて
復調器が同期するように移相器112を制御し受信基準
信号の位相を調整する。
【0030】周波数ft1及びft2の2つの送信基準キャ
リアはn1/m1変換器107及びn2/m2変換器からセ
レクタ114へそれぞれ出力され、セレクタ114はデ
ータ処理部105からの選択制御信号によっていずれか
一方を選択する。選択された送信基準キャリアft1/f
t2は変調器104へ出力され、データ処理部105から
の送信ベースバンド信号に従って変調される。なお、セ
レクタ111及び114を動作させる選択制御信号は制
御局40からの制御信号に従って生成される。
【0031】このように、本システムの全ての路側送受
信機TRXでは、同一の所定規則による変換、即ちn1
/m1変換及びn2/m2変換を行うことで基準周波数信
号fREFから送信基準キャリアft1及びft2を生成して
いる。従って、これら送信基準キャリアft1及びft2
路側送受信機TRX間で周波数同期している。
【0032】更に、送信基準キャリアft1及びft2を所
定規則による変換、即ちnr/mr変換することで受信基
準信号fr1及びfr2を生成している。従って、これら生
成された受信基準信号fr1及びfr2も路側送受信機TR
X間で周波数同期している。なお、変調方式に対して制
限はないが、例えばASK、BPSK、QPSK等が適
当と思われる。
【0033】図4は、本実施形態における車載送受信機
の内部回路構成を示すブロック図である。車載送受信機
21はアンテナ201を通して路側送受信機TRXと通
信を行う。アンテナ201によって受信された無線信号
は送受共用器202を経て復調器203に入力する。復
調器203は受信信号を同期検波し、更にリタイミング
された受信データ信号をデータ処理部204へ出力す
る。他方、データ処理部204から出力された送信デー
タ信号は変調器205に入力し、送信基準キャリアを変
調してゲート回路206へ出力する。ゲート回路206
はデータ処理部204からのゲート制御信号により開閉
し、図2に示す信号フォーマットに対応したタイミング
でバースト信号を生成して送受共用器202へ出力す
る。
【0034】復調器203の同期検波に必要な再生基準
キャリアは、電圧制御発振器VCO207及び制御部2
08によって生成される。より詳しくは、制御部208
は復調器203の出力である受信データ信号を入力し、
論理操作を行って復調器203が同期するように制御電
圧VFCONを電圧制御発振器207へ出力する。電圧制御
発振器207は、制御電圧VFCONに従って、路側送受信
機TRXからの送信周波数と一致する周波数ft1/ft2
の受信基準キャリアを再生し復調器203へ出力する。
【0035】電圧制御発振器207の出力は、nr/mr
変換器209によって路側と同じ所定規則、即ちnr
r変換され、路側送受信機TRXの復調用の受信基準
周波数と同じ周波数fr1/fr2の送信基準キャリアが生
成される。この送信基準キャリアfr1/fr2を入力し
て、変調器205は送信データにより変調し、送信信号
を生成する。nr/mr変換器209は、路側送受信機T
RXのnr/mr変換器109及び110と同じく、位相
同期(PLL)回路で構成されており、例えば周知のP
LLシンセサイザを用いることができる。
【0036】データ処理部204は、受信データから自
機割当チャネルのデータを抽出し、データ処理してモニ
タ210に表示したり、必要な情報を車両20の制御部
211へ出力する。制御部211は、受信情報に従って
車両20の各種機器を制御する。
【0037】また、受信情報に対するレスポンスあるい
は車両20に搭載されたセンサの検知信号などは、制御
部211を通してデータ処理部204へ出力され送信デ
ータが生成される。そして、割当チャネルのタイミング
でバースト信号が生成され、路側送受信機TRXへ送信
される。
【0038】以上説明したように、図2に示す通信周波
数及びチャネルの時分割制御において、車両20が無線
ゾーンRZ1内を走行している間は、チャネル1を通し
て送受信周波数ft1/fr1で通信が行われる。車両20
が無線ゾーンRZ2に入ると、チャネル7を通して送受
信周波数ft1/fr1で通信が行われる。即ち、車載送受
信機21から観れば、奇数無線ゾーンを走行している時
にはチャネル1を通して、偶数無線ゾーンを走行してい
る時にはチャネル7を通して通信が行われ、いずれの場
合も使用される送受信周波数は当初設定されたft1/f
r1となる。送受信周波数が同じであっても、隣接無線ゾ
ーンでは常に異なる送受信周波数となるように時分割制
御されているから、通信周波数の干渉を避けることがで
きる。異なる周波数であれば、従来のようにフィルタに
よる干渉除去が出来るので問題とならない。
【0039】このように、送信周波数はft1及びft2
2波が使用されているが同時には送信されておらず時間
分割で使用されている。よって送信電力もそのピーク信
号成分も従来の送信信号と同じで、送信機に求められる
性能、例えば送信電力、動作点での非直線歪み特性など
は従来と同じで良い。
【0040】更に、隣接無線ゾーン間で周波数同期も取
れているので、車載送受信機21の復調器203におけ
る復調時に必要なキャリア同期を確立する時間は非常に
短くて良く高速で確立できる。即ち、受信信号はこの再
生基準キャリアと周波数同期しているため、復調を確立
するためには単に制御部208による位相制御のみでよ
く、高速の復調確立が達成される。周波数同期について
更に詳しく説明する。
【0041】図5は、本実施形態におけるシステム全体
の周波数同期を説明するための簡略化したブロック図で
ある。先ず、周波数同期した複数の信号とは、ある基準
周波数信号を同じ分周比の複数のn/m変換器によりn
/m変換して得られる信号をいう。たとえ全て同じ分周
比のPLLシンセサイザを用いたとしても、分周を行う
限り位相不確定が生じ、また実際に得られる周波数間に
は数Hz程度の誤差が発生している。しかしながら、こ
の程度の誤差であれば、通常の位相制御あるいは周波数
制御により極めて高速に復調器の同期をとることができ
る。従って、システム全体に周波数同期をかけること
で、上述した高速ハンドオーバを達成することができ
る。
【0042】図5において、各路側送受信機TRXにお
いて生成される送信基準周波数ftは、制御局40から
供給される基準周波数fREFを同じn/m変換して得ら
れる信号であるから、互いに周波数同期している。
【0043】他方、路側送受信機TRXからの無線信号
を受信した車載送受信機21では、受信無線信号から分
周を行わずに受信再生基準周波数ftを再生し復調器2
03へ供給する。従って受信再生基準信号(受信LO)
は、路側送受信機TRXからの受信信号と位相同期して
いる。この受信再生基準周波数ftは、更に路側送受信
機TRXと同じ分周比を有するnr/mr変換器209に
よってnr/mr変換され、周波数frの送信基準信号
(送信LO)が生成される。
【0044】従って、路側送受信機TRXの復調器10
3から見ると、復調用の基準信号は送信基準周波数ft
をnr/mr変換することで得られた周波数frの信号で
あり、車載送受信機21から受信した信号は、同じ受信
再生基準周波数ftを同じnr/mr変換して得られた周
波数frの信号である。即ち、復調器103の復調用の
基準信号(受信LO)と受信信号とは、周波数ftの信
号を同じnr/mr変換して得られた2つの信号であり、
これらは上述したように周波数同期している。従って、
移相器112及び位相制御部113からなる単なる位相
制御によって高速で復調を確立することができる。
【0045】このように全ての路側送受信機TRX及び
車載送受信機21からなるシステム全体に周波数同期を
かけることで、短時間でハンドオーバを完了することが
可能となる。
【0046】図6は、図1に示すシステムにおける制御
局の内部構成の一例を示すブロック図である。ここで
は、一例として路側送受信機TRXを集中制御する制御
局の場合を説明する。制御局40には各路側通信装置3
0との間でデータ及び制御信号をやり取りするための通
信制御部301が設けられている。なお、制御局40と
各路側送受信機TRXとが光ファイバで接続されている
場合には、通信制御部301は光信号と電気信号との間
の変換を行うインタフェースを含む。
【0047】車載送受信機21との間でやり取りされる
データはデータ処理部302によって処理され、制御信
号はシステム制御部303によって処理される。システ
ム制御部303は、例えばメモリ304に格納されたシ
ステムプログラムを実行することで、図2に示す各無線
ゾーンの送受信周波数の切り替え等の制御を行う。更
に、路側通信装置30の代わりに、制御局40のシステ
ム制御部303によって、上述した車載送受信機21と
の通信チャネルの切替制御を行うことも可能である。シ
ステム制御部303は基準周波数生成部305を制御し
て、上述した基準周波数信号fREFを生成し、各路側通
信装置30へ供給する。
【0048】上記実施形態では、送信周波数と受信周波
数とを別々としたが、次に説明するように、同一周波数
として送受信を時間分割で伝送することも出来る。この
方法はTDD(Time Division Duplex)方式として知ら
れている。
【0049】図7は、本発明による自動車通信方法の第
2実施形態を示すTDDフォーマットを示すタイムチャ
ートであり、図7(1)及び(2)が奇数番目の無線ゾ
ーンの周波数割当を示し、図7(3)及び(4)が偶数
番目の無線ゾーンの周波数割当を示す。
【0050】同図に示すように、各無線ゾーンでは、1
周期を24等分して24タイムスロットを形成し、その
前半の1〜12チャネルを路側送信(車載側受信)に使
用し、後半13〜24チャネルを路側受信(車載側送
信)に使用する。従って、1つの無線ゾーン内で最大1
2台の車両と送受信可能である。更に、各無線ゾーンで
は、1周期の間に3度、通信周波数がft1とft2との間
で隣接無線ゾーンと重ならないように切り替えられる。
【0051】より詳しくは、奇数番目の無線ゾーンRZ
1、RZ3、RZ5、… では、路側送信(車載側受信)
に使用する1〜12チャネルの前半(1〜6チャネル)
では通信周波数ft1が使用され、後半(7〜12チャネ
ル)では通信周波数ft2に切り替わり、同様に、路側受
信(車載側送信)に使用する13〜24チャネルの前半
(13〜18チャネル)では通信周波数ft1、が再度使
用され、後半(19〜24チャネル)では通信周波数f
t2に切り替わる。
【0052】逆に、偶数番目の無線ゾーンRZ2、R
4、RZ6、… では、路側送信(車載側受信)に使用
する1〜12チャネルの前半(1〜6チャネル)では通
信周波数ft2が使用され、後半(7〜12チャネル)で
は通信周波数ft1に切り替わり、同様に、路側受信(車
載側送信)に使用する13〜24チャネルの前半(13
〜18チャネル)では通信周波数ft2、が再度使用さ
れ、後半(19〜24チャネル)では通信周波数ft1
切り替わる。このように通信周波数を全ての無線ゾーン
で同期して切り替えることで、どの無線ゾーンも隣接無
線ゾーンと周波数が重ならない。
【0053】続いて、本実施形態において、車両20が
無線ゾーンRZ1から無線ゾーンRZ2に移行する場合の
チャネル割当及び送受信動作について説明する。通常、
車両20がある無線ゾーンに入ると24チャネルのうち
送受信チャネルとして2つのチャネルが割り当てられ
る。例えば、全チャネルが利用可能であれば、無線ゾー
ンの通信周波数がft1の場合にはチャネル1及び13
が、ft2の場合にはチャネル7及び19がそれぞれ割り
当てられる。ここでは、図7(1)及び(2)に示すよ
うに、無線ゾーンRZ1において通信周波数ft1が使用
され、車両20にチャネル1及び13が割り当てられた
ものとする。
【0054】車両20が無線ゾーンRZ1内を走行して
いる間、車載送受信機21の周波数制御部は電圧制御発
振器の発振周波数をft1に制御し、復調器は路側送受信
機TRX1からの無線信号を同期検波し、チャネル1の
受信信号を受信データとして取り込む。電圧制御発振器
の発振周波数ft1は、そのまま送信基準キャリアとして
使用される。即ち、変調器は送信基準キャリアft1を送
信データによって変調し、無線送信信号はチャネル13
のタイミングのバースト信号として路側送受信機TRX
1へ送信される。こうして、車載送受信機21と路側送
受信機TRX1とは、通信周波数ft1を用いてチャネル
1及び13で通信を行うことができる。
【0055】この状態で、車両20が奇数無線ゾーンR
1から偶数無線ゾーンRZ2に移行すると、車載送受信
機21の通信相手は路側送受信機TRX1からTRX2
切り替えられる。具体的には、車両20が無線ゾーンR
2に入ると、路側送受信機TRX2は車載送受信機21
に無線ゾーンRZ1と同じ通信周波数ft1を使用する2
つのチャネルを割り当てる。ここでは、図7(3)及び
(4)に示すように、チャネル7及び19が割り当てら
れたとする。
【0056】使用する周波数は無線ゾーンRZ1と同じ
t1であり、しかもこの通信周波数は、いずれの路側送
受信機TRXでも制御局40からの基準周波数信号f
REFを同じn1/m1変換して生成したものである。この
ために、上述したように、車載送受信機21の復調器は
同期捕捉を極めて高速に達成することができる。即ち、
周波数制御部による電圧制御発振器の制御だけで同期検
波が可能となる。こうして、車載送受信機21は路側送
受信機TRX2と通信周波数ft1を使用しチャネル7及
び19で通信を行う。
【0057】以下同様に、車両20が道路10を走行
し、連続した無線ゾーンRZ1,RZ2,RZ3...と
順次ハンドオーバを繰り返しても、通信周波数は常に当
初の送受信周波数ft1に維持され、通信チャネルのみが
ハンドオーバする毎にチャネル1及び13とチャネル7
及び19との間で切り替わるだけである。更に、上述し
たように、通信周波数はシステム全体にわたって周波数
同期がかけられているために、高速ハンドオーバを達成
することができる。
【0058】図8は、本発明による自動車通信方法の第
3実施形態を示すTDDフォーマットを示すタイムチャ
ートであり、図8(1)及び(2)が奇数番目の無線ゾ
ーンの周波数割当を示し、図8(3)及び(4)が偶数
番目の無線ゾーンの周波数割当を示す。
【0059】本実施形態では、1周期を24等分して2
4タイムスロットを形成し、各無線ゾーンでは、1周期
の間に1度、通信周波数がft1とft2との間で隣接無線
ゾーンと重ならないように切り替えられる。更に、同一
通信周波数の期間の前半が路側送信(車載側受信)に使
用され、後半が路側受信(車載側送信)に使用される。
【0060】より詳しくは、奇数番目の無線ゾーンRZ
1、RZ3、RZ5、… では、1周期の前半1〜12チ
ャネルでは通信周波数ft1が使用され、後半13〜24
チャネルでは通信周波数ft2に切り替わる。更に、通信
周波数ft1が使用される1〜12チャネルのうちの前半
1〜6チャネルが路側送信(車載側受信)に使用され、
後半7〜12チャネルが路側受信(車載側送信)に使用
される。同様に、通信周波数ft2が使用される13〜2
4チャネルのうち前半13〜18チャネルが路側送信
(車載側受信)に使用され、後半19〜20チャネルが
路側受信(車載側送信)に使用される。
【0061】逆に、偶数番目の無線ゾーンRZ2、R
4、RZ6、… では、1周期の前半1〜12チャネル
では通信周波数ft2が使用され、後半13〜24チャネ
ルでは通信周波数ft1に切り替わる。更に、通信周波数
t2が使用される1〜12チャネルのうちの前半1〜6
チャネルは、奇数ゾーンと同様に、路側送信(車載側受
信)に使用され、後半7〜12チャネルが路側受信(車
載側送信)に使用される。同様に、通信周波数ft1が使
用される13〜24チャネルのうち前半13〜18チャ
ネルが路側送信(車載側受信)に使用され、後半19〜
20チャネルが路側受信(車載側送信)に使用される。
このように通信周波数を全ての無線ゾーンで同期して切
り替えることで、どの無線ゾーンも隣接無線ゾーンと周
波数が重ならない。
【0062】続いて、本実施形態において、車両20が
無線ゾーンRZ1から無線ゾーンRZ2に移行する場合の
チャネル割当及び送受信動作について説明する。通常、
車両20がある無線ゾーンに入ると24チャネルのうち
送受信チャネルとして2つのチャネルが割り当てられ
る。例えば、全チャネルが利用可能であれば、無線ゾー
ンの通信周波数がft1の場合にはチャネル1及び7が、
t2の場合にはチャネル13及び19がそれぞれ割り当
てられる。ここでは、図8(1)及び(2)に示すよう
に、無線ゾーンRZ1において通信周波数ft1が使用さ
れ、車両20にチャネル1及び7が割り当てられたもの
とする。
【0063】車両20が無線ゾーンRZ1内を走行して
いる間、車載送受信機21の周波数制御部は電圧制御発
振器の発振周波数をft1に制御し、復調器は路側送受信
機TRX1からの無線信号を同期検波し、チャネル1の
受信信号を受信データとして取り込む。電圧制御発振器
の発振周波数ft1は、そのまま送信基準キャリアとして
使用される。即ち、変調器は送信基準キャリアft1を送
信データによって変調し、無線送信信号はチャネル7の
タイミングのバースト信号として路側送受信機TRX1
へ送信される。こうして、車載送受信機21と路側送受
信機TRX1とは、通信周波数ft1を用いてチャネル1
及び7で通信を行うことができる。
【0064】この状態で、車両20が奇数無線ゾーンR
1から偶数無線ゾーンRZ2に移行すると、車載送受信
機21の通信相手は路側送受信機TRX1からTRX2
切り替えられる。具体的には、車両20が無線ゾーンR
2に入ると、路側送受信機TRX2は車載送受信機21
に無線ゾーンRZ1と同じ通信周波数ft1を使用する2
つのチャネルを割り当てる。ここでは、図8(3)及び
(4)に示すように、チャネル13及び19が割り当て
られたとする。
【0065】使用する周波数は無線ゾーンRZ1と同じ
t1であり、しかもこの通信周波数は、いずれの路側送
受信機TRXでも制御局40からの基準周波数信号f
REFを同じn1/m1変換して生成したものである。この
ために、上述したように、車載送受信機21の復調器は
同期捕捉を極めて高速に達成することができる。即ち、
周波数制御部による電圧制御発振器の制御だけで同期検
波が可能となる。こうして、車載送受信機21は路側送
受信機TRX2と通信周波数ft1を使用しチャネル13
及び19で通信を行う。
【0066】以下同様に、車両20が道路10を走行
し、連続した無線ゾーンRZ1,RZ2,RZ3...と
順次ハンドオーバを繰り返しても、通信周波数は常に当
初の送受信周波数ft1に維持され、通信チャネルのみが
ハンドオーバする毎にチャネル1及び7とチャネル13
及び19との間で切り替わるだけである。更に、上述し
たように、通信周波数はシステム全体にわたって周波数
同期がかけられているために、高速ハンドオーバを達成
することができる。
【0067】図9は、第2及び第3実施形態のTDD方
式における路側送受信機の内部構成を示すブロック図で
ある。但し、図3に示す回路と同一のブロックには同一
の参照番号を付して説明は省略する。上述したように、
TDD方式の路側送受信機では通信周波数がft1/ft2
だけであるから、図3におけるnr/mr変換器109及
び110は不要となる。従って、セレクタ111は、通
信周波数ft1及びft2のいずれかを選択して移相器11
2を通して復調器103へ供給される。また、データ処
理部105はTDMA/TDDチャネル制御機能を有
し、セレクタ111及び114が図6あるいは図7に示
すタイミングに従って制御される。更に、送信バースト
信号を生成するためのゲート回路115がデータ処理部
105によって制御される。その他の構成及び動作は図
3と同様である。
【0068】図10は第2及び第3実施形態のTDD方
式における車載送受信機の内部構成を示すブロック図で
ある。但し、図4に示す回路と同一のブロックには同一
の参照番号を付して説明は省略する。上述したように、
TDD方式の車載送受信機では通信周波数がft1/ft2
だけであるから、図4におけるnr/mr変換器209は
不要となる。従って、VCO207によって再生された
受信基準周波数ft1/ft2がそのまま変調器205の送
信基準周波数として使用される。その他の構成及び動作
は図4と同様である。
【0069】上記第1実施形態では送信周波数2波及び
受信周波数2波、第2及び第3実施形態では通信周波数
2波についてそれぞれ説明したが、地形的に干渉が激し
い場合には使用周波数の数を増すことも出来る。例え
ば、3波の場合には、次に示すように、1波当たり4チ
ャネル割り当てることになる。この場合、連続する3ゾ
ーンまで同一周波数、同一タイムスロットで送信するこ
とはない。
【0070】図11は、本発明の第4実施形態による3
波周波数時分割切替の様子を示すタイムチャートであ
る。図11では、横軸が道路10に沿った距離を、縦軸
が時間をそれぞれ表す。従って、横軸には無線ゾーンR
1,RZ2,RZ3...が配列されており、縦軸には
タイムスロット即ちチャネルが周期的に配列されてい
る。
【0071】図11において、各無線ゾーンでは、1周
期に2度、送受信周波数が所定の順序で切り替えられ
る。即ち、送信周波数ft1/ft2/ft3及び受信周波数
r1/fr2/fr3が隣接無線ゾーンと異なるように順次
切り替えられる。図6に示すように、(3n+1)番目
の無線ゾーンRZ1、RZ4、RZ7、… では、1〜4
チャネルが送受信周波数ft1/fr1であり、5〜8チャ
ネルがft2/fr2であり、9〜12チャネルがft3/f
r3である(ただし、nは0以上の整数)。(3n+2)
番目の無線ゾーンRZ2、RZ5、RZ8、… では、1
〜4チャネルが送受信周波数ft2/fr2であり、5〜8
チャネルがft3/fr3であり、9〜12チャネルがft1
/fr1である。また、(3n+3)番目の無線ゾーンR
3、RZ6、RZ9、… では、1〜4チャネルが送受
信周波数ft3/fr3であり、5〜8チャネルがft1/f
r1であり、9〜12チャネルがft2/fr2である。この
ように送受信周波数を全ての無線ゾーンで同期して切り
替えることで、どの無線ゾーンも隣接無線ゾーンと異な
る通信周波数となる。
【0072】なお、1周期のチャネル数や各無線ゾーン
の通信周波数のチャネル割当は、上記実施形態に限定さ
れるものではない。隣接ゾーン間において、同一周波数
に対して異なったタイムスロットの割り当ての条件を満
たせばどのように割り当てても良い。
【0073】また、送信周波数ft1/ft2/ft3が制御
局40から与えられる基準周波数信号fREFから所定の
規則(n/m変換)によって生成され、更に、それら送
信周波数から所定の規則(nr/mr変換)によって受信
周波数fr1/fr2/fr3が生成される点は、第1実施形
態と同様であり、それらが互いに周波数同期する点も同
様である。
【0074】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。上記実施形態では、自動車20が道路1
0を高速走行する場合を例示したが、交通状況によって
は低速走行あるいは路上で停止する場合もある。また、
道路が合流する地点に位置する無線ゾーンでは自動車台
数が増大する傾向にあり、逆に道路が分岐する地点では
減少する傾向にある。このように、ある無線ゾーンのあ
る通信周波数に収容される自動車の台数は常に変動する
可能性があり、既に割り当てチャネルが残っていない周
波数に更にハンドオーバによって通信要求してくる場合
もある。このような場合であっても、本発明によれば、
別の周波数のチャネルを割り当てることで柔軟に対応す
ることが可能である。
【0075】例えば、図2に示す第1実施形態のシステ
ムを例にとる。奇数ゾーンにおいて車載送受信機21が
周波数ft1のチャネル1によって通信を行っており、こ
の車載送受信機21が偶数ゾーンに移行してきたものと
仮定する。この場合、上述したように、偶数ゾーンの同
一周波数ft1のチャネル7が割り当てられるはずである
が、その偶数ゾーンの周波数ft1のチャネル7〜12が
既に占有されている場合には、他の周波数ft2のチャネ
ルを割り当てることができる。
【0076】このようにハンドオーバ時に周波数を変更
する場合には、車載送受信機21のVCO207、制御
部208及び復調器203において周波数の切替が行わ
れるが、自動車20が低速走行している状態では高速切
替を行う必要がないために支障はないと考えられる。
【0077】更に、上記実施形態では各路側通信装置3
0において基準周波数信号fREFを所定規則(n/m変
換)によって変換することで、送信周波数を無線ゾーン
間で互いに周波数同期させている。しかしながら、これ
に限らず、制御局40からの基準周波数信号fREFを分
周を含まない変換(例えば逓倍)により送信周波数ft1
及びft2を生成することで、無線ゾーン間で完全同期さ
せることもできる。但し、受信周波数fr1及びfr2はn
r/mr変換されているから無線ゾーン間で互いに周波数
同期している。
【0078】特に、図7及び図8に示すTDD方式で
は、通信周波数ft1/ft2によって送信及び受信を行う
ために、制御局40からの基準周波数信号fREFを分周
を含まない変換(例えば逓倍)や分周を含まない位相同
期回路により通信周波数ft1及びft2を生成することで
システム全体にわたって完全同期させることができる。
例えば、図9に示す路側通信装置のn1/m1変換器10
7及びn2/m2変換器108をそれぞれ倍率の異なる逓
倍器に置き換えればよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
隣接無線ゾーン間で使用通信周波数が重ならないように
複数の通信周波数を時分割で順次使用するように制御
し、且つ隣接無線ゾーン間では複数の所定通信周波数に
おける同一周波数の通信は互いに異なるタイムスロット
に割り当てることで、車載移動局はタイムスロットを切
り替えながら無線ゾーン間を連続通信することができ
る。例えば、無線ゾーン間で常に同一周波数となるよう
にタイムスロットを切り替えることができる。更に、あ
る周波数の全てのタイムスロットが占有されている場合
であっても、別の周波数のタイムスロットに切り替える
ことで連続通信を維持することができる。
【0080】複数の無線ゾーンにわたって移動局との間
で同一通信周波数を使用して連続通信を行うことができ
るために、移動局側のハードウエアの負担が軽減され、
しかも高速ハンドオーバを実現することができる。
【0081】更に、各無線ゾーンにおける複数の通信周
波数を周波数同期させることで、高速ハンドオーバのた
めの負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車通信方法の第1実施形態を
採用した自動車通信システムの概略的構成図である。
【図2】第1実施形態による時分割フォーマットを示す
タイムチャートである。
【図3】第1実施形態における路側送受信機TRXの内
部回路構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態における車載送受信機の内部回路
構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態におけるシステム全体の周波数同
期を説明するための簡略化したブロック図である。
【図6】図1に示すシステムにおける制御局の内部構成
の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明による自動車通信方法の第2実施形態に
よるTDD方式の時分割フォーマットを示すタイムチャ
ートである。
【図8】本発明による自動車通信方法の第3実施形態に
よるTDD方式の時分割フォーマットを示すタイムチャ
ートである。
【図9】TDD方式による第2及び第3実施形態におけ
る路側送受信機TRXの内部回路構成を示すブロック図
である。
【図10】TDD方式による第2及び第3実施形態にお
ける車載送受信機の内部回路構成を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明による移動体通信方法の第4実施形態
による3波周波数時分割切替の様子を示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
10 道路 20 車両 21 車載送受信機 30 路側通信装置 40 制御局 101 アンテナ 102 送受共用器 103 復調器 104 変調器 105 データ処理部 106 インタフェース回路 107 n1/m1変換器 108 n2/m2変換器 109、110 nr/mr変換器 111 セレクタ 112 移相器 113 位相制御部 114 セレクタ 201 アンテナ 202 送受共用器 203 復調器 204 データ処理部 205 変調器 206 ゲート回路 207 電圧制御発振器 208 制御部 209 nr/mr変換器 210 モニタ 211 制御部 301 通信制御部 302 データ処理部 303 システム制御部 304 メモリ 305 基準周波数生成部

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載移動局との間で通信を行う自動車通
    信方法において、 道路上に複数の無線ゾーンを連続的に配置し、 各無線ゾーンに複数の所定通信周波数を用意し、前記複数の所定通信周波数が同時に2波以上送信されな
    いように、且つ 前記複数の無線ゾーンの隣接無線ゾーン
    間で同じ通信周波数が同時に送信されないように、且つ
    少なくとも隣接無線ゾーン間では前記複数の所定通信周
    波数における同一周波数の通信は互いに異なるタイムス
    ロットに割り当てるように、 各無線ゾーンでの使用通信周波数を前記複数の所定通信
    周波数を用いて時分割制御し、同時刻には1周波のみで
    且つ全時刻で通信するようにし、 前記車載移動局との間で無線ゾーンに応じてタイムスロ
    ットを必要に応じては切り替えながら前記無線ゾーン間
    で連続通信する、 ことを特徴とする自動車通信方法。
  2. 【請求項2】 前記車載移動局との間で前記車載移動局
    が前記無線ゾーン間を同一通信周波数で連続通信するよ
    うにタイムスロットを切り替えることを特徴とする請求
    項1記載の自動車通信方法。
  3. 【請求項3】 前記車載移動局との間で前記車載移動局
    が前記無線ゾーン間を異なる通信周波数で連続通信する
    ようにタイムスロットを切り替えることを特徴とする請
    求項1記載の自動車通信方法。
  4. 【請求項4】 車載移動局との間で通信を行う自動車通
    信方法において、 道路上に複数の無線ゾーンを連続的に配置し、 各無線ゾーンに複数の所定通信周波数を用意し、前記複数の所定通信周波数が同時に2波以上送信されな
    いように、且つ 前記複数の無線ゾーンの隣接無線ゾーン
    間で同じ通信周波数が同時に送信されないように、且つ
    少なくとも隣接無線ゾーン間では前記複数の所定通信周
    波数における同一周波数の通信は互いに異なるタイムス
    ロットに割り当てるように、 各無線ゾーンでの使用通信周波数を前記複数の所定通信
    周波数を用いて時分割制御し、同時刻には1周波のみで
    且つ全時刻で通信するようにし、 各無線ゾーンでの使用通信周波数を前記複数の所定通信
    周波数を用いて時分割制御し、 前記車載移動局が前記無線ゾーン間をゾーンに応じてタ
    イムスロットを切り替えながら同一通信周波数で連続通
    信する、 ことを特徴とする自動車通信方法。
  5. 【請求項5】 各無線ゾーンにおける前記複数の所定通
    信周波数は1つの基準周波数から所定規則に従って生成
    され、互いに周波数同期していることを特徴とする請求
    項4記載の自動車通信方法。
  6. 【請求項6】 各無線ゾーンでは、1周期の間に所定数
    N(Nは2以上の整数)のタイムスロットが定められ、
    1つの車載移動局に1つのタイムスロットが割り当てら
    れ、且つM個(Mは2以上の整数)の所定通信周波数が
    N/Mタイムスロット毎のタイミングで順次切り替えら
    れることを特徴とする請求項4又は5記載の自動車通信
    方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の無線ゾーンにわたって前記移
    動局が同一通信周波数を使用するように前記移動局の割
    当タイムスロットを切り替えることを特徴とする請求項
    6記載の自動車通信方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の所定通信周波数の各々は送受
    信周波数が同一の周波数からなり、前記車載移動局との
    通信はTDMA/TDD方式で行われることを特徴とす
    る請求項4又は5記載の自動車通信方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の所定通信周波数の各々は送受
    信周波数が同一の周波数からなり、且つ各無線ゾーンに
    おける前記複数の所定通信周波数は1つの基準周波数に
    位相同期して生成され、前記車載移動局との通信はTD
    MA/TDD方式で行われることを特徴とする請求項4
    記載の自動車通信方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    信周波数と受信周波数とからなり、前記送信周波数は1
    つの基準周波数から第1所定規則に従って生成され、前
    記複数の無線ゾーン間で互いに周波数同期していること
    を特徴とする請求項4記載の自動車通信方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    信周波数と受信周波数とからなり、前記車載移動局にお
    いて、受信無線信号から前記送信周波数が再生され、再
    生された送信周波数から第2所定規則に従って送信のた
    めの前記受信周波数を生成することを特徴とする請求項
    4又は10記載の自動車通信方法。
  12. 【請求項12】 前記車載移動局からの受信無線信号を
    復調するための受信ローカル信号が前記送信周波数から
    前記車載移動局と同じ前記第2所定規則に従って生成さ
    れ、前記車載移動局からの受信無線信号と周波数同期し
    ていることを特徴とする請求項11記載の自動車通信方
    法。
  13. 【請求項13】 自動車通信システムにおいて、 道路上を通行する車載無線移動局と、 前記道路に沿って複数の無線ゾーンを連続的に配置し、
    それぞれ複数の所定通信周波数のいずれかを用いて前記
    車載無線移動局と通信可能な複数の固定局と、前記複数の所定通信周波数が同時に2波以上送信されな
    いように、且つ 前記複数の無線ゾーンの隣接無線ゾーン
    間で同じ通信周波数が同時に送信されないように、前記
    複数の固定局の使用通信周波数を所定タイミングで制御
    する制御局と、 からなり、 前記複数の固定局は、更に、少なくとも隣接無線ゾーン
    間では前記複数の所定通信周波数における同一周波数の
    通信を互いに異なるタイムスロットに割り当て、前記車
    載無線移動局に割り当てられるタイムスロットを切り替
    えることで前記車載無線移動局との間で同時刻には1周
    波のみで且つ全時刻で連続通信を行う、 ことを特徴とする自動車通信システム。
  14. 【請求項14】 前記車載無線移動局との間で前記車載
    無線移動局が前記無線ゾーン間を同一通信周波数で連続
    通信するようにタイムスロットを切り替えることを特徴
    とする請求項13記載の自動車通信システム。
  15. 【請求項15】 前記複数の固定局の各々は、 前記制御局から入力する基準周波数信号から前記複数の
    所定通信周波数を生成する通信周波数生成手段と、 前記複数の所定通信周波数から1つの使用通信周波数を
    前記制御局の制御に従って選択する選択手段と、 前記使用通信周波数において前記車載無線移動局のタイ
    ムスロットを割り当てる時分割制御手段と、 前記制御手段との間で信号を送受信するためのインタフ
    ェース手段と、 からなることを特徴とする請求項13又は14に記載の
    自動車通信システム。
  16. 【請求項16】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、前記車載移動局と
    の通信はTDMA/TDD方式で行われることを特徴と
    する請求項15記載の自動車通信システム。
  17. 【請求項17】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、前記通信周波数生
    成手段は前記複数の所定通信周波数を前記基準周波数に
    位相同期して生成し、前記時分割制御手段は前記車載移
    動局との通信をTDMA/TDD方式で行うことを特徴
    とする請求項15記載の自動車通信システム。
  18. 【請求項18】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    信周波数と受信周波数とからなり、前記通信周波数生成
    手段は前記送信周波数を前記複数の無線ゾーン間で互い
    に周波数同期するように前記基準周波数から第1所定規
    則に従って生成することを特徴とする請求項15記載の
    自動車通信システム。
  19. 【請求項19】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    信周波数と受信周波数とからなり、前記車載移動局から
    の受信無線信号を復調するための受信ローカル信号が前
    記送信周波数から第2所定規則に従って生成され、前記
    車載移動局からの受信無線信号と周波数同期しているこ
    とを特徴とする請求項15又は18記載の自動車通信シ
    ステム。
  20. 【請求項20】 前記車載無線移動局は、 通信を行う無線ゾーンを形成する固定局から受信した受
    信信号から前記使用通信周波数を再生する使用周波数再
    生手段と、 前記再生された使用周波数に基づいて、前記割り当てら
    れたタイムスロットを用いて前記固定局と通信を行う通
    信制御手段と、 からなることを特徴とする請求項13又は14に記載の
    自動車通信システム。
  21. 【請求項21】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、前記通信制御手段
    は前記固定局との通信をTDMA/TDD方式で行うこ
    とを特徴とする請求項20記載の自動車通信システム。
  22. 【請求項22】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、 前記使用周波数再生手段は、 前記受信信号を復調する復調手段と、 前記復調手段の出力に基づいて前記復調手段が同期する
    ように発振周波数信号の位相制御を行う位相制御手段
    と、 からなり、 前記通信制御手段は、前記発振周波数を送信ローカル周
    波数として使用し、前記固定局との通信をTDMA/T
    DD方式で行うことを特徴とする請求項20記載の自動
    車通信システム。
  23. 【請求項23】 前記使用周波数再生手段は、 発振周波数信号を入力して前記受信信号を復調する復調
    手段と、 前記復調手段の出力に基づいて、前記復調手段が同期す
    るように前記発振周波数信号の位相制御を行う位相制御
    手段と、 からなり、 前記車載無線移動局は、更に、 前記発振周波数信号から所定規則に従って送信ローカル
    周波数を生成する変換手段と、 前記送信ローカル周波
    数を用いて送信信号を生成する変調手段と、 からなる、 ことを特徴とする請求項20記載の自動車通信システ
    ム。
  24. 【請求項24】 前記変換手段の所定規則は、各固定局
    における送信周波数から受信ローカル信号を生成する所
    定規則と同一であることを特徴とする請求項20記載の
    自動車通信システム。
  25. 【請求項25】 請求項13に記載された自動車通信シ
    ステムにおいて、 前記固定局が、 前記制御局から入力する基準周波数信号
    から前記複数の所定通信周波数を生成する通信周波数生
    成手段と、 前記複数の所定通信周波数から1つの使用通信周波数を
    前記制御局の制御に従って選択する選択手段と、 前記使用通信周波数において前記車載無線移動局のタイ
    ムスロットを割り当てる時分割制御手段と、 前記制御手段との間で信号を送受信するためのインタフ
    ェース手段と、 からなることを特徴とする自動車通信システム
  26. 【請求項26】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、前記車載移動局と
    の通信はTDMA/TDD方式で行われることを特徴と
    する請求項25記載の自動車通信システム
  27. 【請求項27】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、前記通信周波数生
    成手段は前記複数の所定通信周波数を前記基準周波数に
    位相同期して生成し、前記時分割制御手段は前記車載移
    動局との通信をTDMA/TDD方式で行うことを特徴
    とする請求項25記載の自動車通信システム
  28. 【請求項28】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    信周波数と受信周波数とからなり、前記通信周波数生成
    手段は前記送信周波数を前記複数の無線ゾーン間で互い
    に周波数同期するように前記基準周波数から第1所定規
    則に従って生成することを特徴とする請求項25記載の
    自動車通信システム
  29. 【請求項29】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    信周波数と受信周波数とからなり、前記車載移動局から
    の受信無線信号を復調するための受信ローカル信号が前
    記送信周波数から第2所定規則に従って生成され、前記
    車載移動局からの受信無線信号と周波数同期しているこ
    とを特徴とする請求項25又は28記載の自動車通信シ
    ステム
  30. 【請求項30】 請求項13に記載された自動車通信シ
    ステムにおいて前記車載無線移動局が、 通信を行う無線ゾーンを形成す
    る固定局から受信した受信信号から前記使用通信周波数
    を再生する使用周波数再生手段と、 前記再生された使用周波数に基づいて、前記割り当てら
    れたタイムスロットを用いて前記固定局と通信を行う通
    信制御手段と、 からなることを特徴とする自動車通信システム
  31. 【請求項31】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、前記通信制御手段
    は前記固定局との通信をTDMA/TDD方式で行うこ
    とを特徴とする請求項30記載の自動車通信システム
  32. 【請求項32】 前記複数の所定通信周波数の各々は送
    受信周波数が同一の周波数からなり、 前記使用周波数再生手段は、 前記受信信号を復調する復調手段と、 前記復調手段の出力に基づいて前記復調手段が同期する
    ように発振周波数信号の位相制御を行う位相制御手段
    と、 からなり、 前記通信制御手段は、前記発振周波数を送信ローカル周
    波数として使用し、前記固定局との通信をTDMA/T
    DD方式で行うことを特徴とする請求項30記載の自動
    車通信システム
  33. 【請求項33】 前記使用周波数再生手段は、 発振周波数信号を入力して前記受信信号を復調する復調
    手段と、 前記復調手段の出力に基づいて、前記復調手段が同期す
    るように前記発振周波数信号の位相制御を行う位相制御
    手段と、 からなり、 前記車載無線緯度局は、更に、 前記発振周波数信号から所定規則に従って送信ローカル
    周波数を生成する変換手段と、 前記送信ローカル周波
    数を用いて送信信号を生成する変調手段と、 からなる、 ことを特徴とする請求項30記載の自動車通信システ
  34. 【請求項34】 前記変換手段の所定規則は、各固定局
    における送信周波数から受信ローカル信号を生成する所
    定規則と同一であることを特徴とする請求項30記載の
    自動車通信システム
  35. 【請求項35】 請求項13記載の自動車通信システム
    において前記制御局が、 各固定局において前記複数の所定通信周
    波数を生成するための基準周波数信号を生成する基準周
    波数生成手段と、 前記複数の固定局との間で信号を送受信するための通信
    制御手段と、 前記複数の無線ゾーンの隣接無線ゾーン間で同じ通信周
    波数が同時に送信されないように前記複数の固定局の使
    用通信周波数を所定タイミングで制御するためのシステ
    ム制御手段と、 からなることを特徴とする自動車通信システム
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