JP3111732B2 - サスペンションのラテラルリンク構造 - Google Patents

サスペンションのラテラルリンク構造

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JP3111732B2
JP3111732B2 JP05053883A JP5388393A JP3111732B2 JP 3111732 B2 JP3111732 B2 JP 3111732B2 JP 05053883 A JP05053883 A JP 05053883A JP 5388393 A JP5388393 A JP 5388393A JP 3111732 B2 JP3111732 B2 JP 3111732B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/34Stabilising mechanisms, e.g. for lateral stability
    • B60G2200/341Panhard rod
    • B60G2200/3415Scott-Russel linkage

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右輪がアクスルビー
ムで連結されたサスペンションに係り、特に車輪から入
力される横方向の力を支持するラテラルリンク構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクスルビーム式サスペンション
としては、例えば図7に示したようなリンク式サスペン
ションが一般に知られている。この従来のサスペンショ
ンにあっては、左右輪を連結するアクスルビームに対し
て、車輪から入力される車体前後方向の力を受けるサス
ペンション部材として左右一対のトレーリングアームが
設けられ、車輪から入力される車両上下方向の力を受け
るサスペンション部材としてコイルスプリング及びショ
ックアブソーバが設けられている。
【0003】さらに、車輪から入力される横方向の力を
支持するサスペンション部材としてラテラルリンクが設
けられている。そして、上記ラテラルリンク構造として
は、例えば特開昭62−205813号公報等に記載さ
れているように、ラテラルリンクが、その一端部をアク
スルビームへ揺動可能に軸着して車幅方向に延び、その
他端部を車体側部材へ揺動可能に軸着して構成されて、
車輪に横力が入力されると、その横力によってラテラル
リンクに軸方向(略横方向)の圧縮力若しくは引張力が
発生して、車体に対するアクスルビームの横変位を抑え
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなラテラルリンク構造にあっては、凹凸路面等を車
両が通過して車輪がバウンド・リバウンドすると、図8
に示すように、ラテラルリンク7が、車体側取付け部1
6を中心にして上下方向に揺動して、該ラテラルリンク
7のアクスルビーム取付け側10が車体下面に接近す
る。
【0005】このため、ラテラルリンク7と車体下面と
の間にエキゾーストパイプ等の部品25が配設されてい
ると、該部品25がラテラルリンク7と干渉しないよう
に上方に逃がす必要が生じて、図に示すように、上記部
品25の配置位置上方に位置する車体下部を上方に凹ま
して、該凹部40に上記部品25を配置する必要があ
り、その上方に位置する車体フロアが、高くなったり、
上記凹部40の上方位置だけが出っ張ってフロアが平坦
にできないという問題がある。
【0006】このとき、図中8,41で示すように、上
記部品25と上下に対向する位置のラテラルリンク7位
置を、ラテラルリンク両端取付け部を結んだ中心軸線よ
りも下方に湾曲させることで、該部品25を上方に逃が
すことなく該ラテラルリンク7と部品25との干渉を回
避することができるが、上記のような従来のラテラルリ
ンク構造にあっては、車輪からアクスルビーム2に入力
された横力がラテラルリンク7に伝達され、該ラテラル
リンク7に、その力で軸方向の全長に渡る圧縮力若しく
は引張力が作用するので、上記のようにラテラルリンク
7の一部を湾曲させると、該湾曲部41に軸力が集中し
て座屈を発生する恐れがある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、ラテラルリンク上方に配置された部品
を、上方に逃がすことなく該部品とラテラルリンクとの
干渉を回避することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサスペンションのラテラルリンク構造で
は、一端部をアクスルビームへ揺動可能に連結して車幅
方向に延び、その他端部を車体側部材に連結するラテラ
ルリンクと、該ラテラルリンクの長手方向途中位置とア
クスルビームとを連結するアシストリンクと、上記ラテ
ラルリンクの一端部とアクスルビームとの間に介装され
て、ラテラルリンクにおけるアクスル側連結位置のアク
スルビームに対する車幅方向への相対変位を許す横変位
吸収部材とを備えたサスペンションのラテラルリンク構
造であって、上記ラテラルリンクにおける、アクスルビ
ームへの取付け部とアシストリンクへの取付け部との間
の少なくとも一部分を、下方に湾曲させたことを特徴と
している。
【0009】
【作用】一端部をアクスルビームへ揺動可能に連結して
車幅方向に延び、その他端部を車体側部材に連結するラ
テラルリンクと、該ラテラルリンクの長手方向途中位置
とアクスルビームとを連結するアシストリンクと、上記
ラテラルリンクの一端部とアクスルビームとの間に介装
されて、ラテラルリンクにおけるアクスル側連結位置の
アクスルビームに対する車幅方向への相対変位を吸収す
る横変位吸収部材とを備えたラテラルリンク構造は、例
えば図6に示すような構成をしている。
【0010】なお、図6中、7はラテラルリンク、13
はアシストリンク、43は横変位吸収部材、Aはラテラ
ルリンクにおける車体側取付け点、Bはラテラルリンク
におけるアクスルビーム側取付け点、Cはアシストリン
クにおけるアクスルビーム側取付け点、である。このラ
テラルリンク構造にあっては、車輪を介してアクスルビ
ームに入力された横力は、ラテラルリンクの車体側取付
け部及びアシストリンクの車体側取付け部から各リンク
に伝達されるが、ラテラルリンクの車体側取付け部に入
力される外力は、横変位吸収部材に吸収されてラテラル
リンクに殆ど伝達されない。
【0011】また、アシストリンクに伝達された外力
は、ラテラルリンクとの連結部を介してラテラルリンク
に伝達されて、ラテラルリンクにおける該連結部と車体
側取付け部との間に、圧縮力若しくは引張力が働き、も
って上記横力を支持して車体に対するアクスルビームの
横方向の変動が規制される。このとき、上記アシストリ
ンクとの連結部からラテラルリンクに入力された力は、
該ラテラルリンクの車体側取付け部側にも伝達されよう
とするが、横変位吸収部材が横方向の変位を吸収するた
めに、該ラテラルリンクおける車体側取付け部側には殆
ど伝達されない。
【0012】このように、ラテラルリンクにおける車体
側取付け部とアシストリンク取付け部との間に作用する
軸力が小さいので、その部分を上下方向に湾曲させても
上記横力によって座屈が発生する恐れがない。このこと
を利用して、本願発明においては、上記ラテラルリンク
における車体側取付け部とアシストリンク取付け部との
間を、図5に示すように下方に湾曲させることが可能と
なり、このように湾曲させることで、ラテラルリンクが
上下に回動して、ラテラルリンクにおける車体側取付け
部が車体下面に接近しても、車体下面と上記湾曲部との
間に所定の空間が確保される。
【0013】その空間位置にエキゾーストパイプ等の部
品を配置させることで、その部品を上方に逃がす必要が
なくなる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図2及び図3に示すように、左
右のアクスル1にそれぞれ車輪6が回転自在に支持さ
れ、その左右のアクスル1が、車幅方向に延びるアクス
ルビーム2の左右両端に一体的に固定されている。
【0015】そのアクスルビーム2の左右両端側には、
それぞれトレーリングアーム3の後端部が固定され、そ
の左右のトレーリングアーム3が、それぞれ車体前方に
延びて、その前端部を車体側部材4へ揺動可能に連結し
ている。さらに、アクスルビーム2の左右両端部にショ
ックアブソーバ5の下端部が取付けられて、各ショック
アブソーバ5が上方に延び、その上端部を車体側部材4
に連結している。
【0016】また、アクスルビーム2の車幅方向右側に
おける上部に、ラテラルリンク7の一端を軸支する取付
けピン用の取付けピン支持用ブラケット8が立設してい
る。その取付けピン支持用ブラケット8は、下向きに開
いた縦断面コ字形状をしていると共に、車幅方向に軸を
向けた一対の取付け穴が開設されている。そして、取付
けピン9が、上記一対の取付け穴へ頭部8aを挿通した
状態で溶着されて、車体前方に延びている。
【0017】その取付けピン9の先端部に、車幅方向に
延びるラテラルリンク7が揺動可能に支持されている。
そのラテラルリンク7における上記アクスルビーム2側
取付け部は、図3及び図4に示すように、軸を前後に向
けて略同軸に配置される外筒10a及び内筒10cと、
その両筒10a,10c間に介装されるゴムブッシュ1
0bとから構成されている。上記ゴムブッシュ10bに
は内筒10cを挟んだ車幅方向の位置に中空部10dが
形成されて、内筒10cに対する外筒10aの車幅方向
への変位量が大きく揺動可能に設定されて横変位吸収部
材を構成している。なお、上記内筒10cと外筒10a
とを連結するゴムブッシュ10b内には、内筒10cを
挟んだ上下位置へ該内筒10cと同軸に、縦断面円弧形
状の中間板10eが埋設されて該ゴムブッシュ10bを
補強している。
【0018】そして、上記外筒10aにラテラルリンク
本体が固定されて車幅方向に延びている。そのラテラル
リンク本体は、第1板部材11及び第2板部材12を主
要素して構成されている。第1板部材11は、外筒10
aに一端部を固定して車幅方向左方に延びている。その
第1板部材11は、その上縁及び下縁がそれぞれ車体前
後方向に折れ曲がってフランジ11aが形成されて補強
されている。
【0019】また、第1板部材11は、その途中が両端
取付け部の回動中心を結ぶラテラルリンク7の回動中心
軸線Pからアクスルビーム2側に位置するように曲がっ
ていると共に、後述するアシストリンク13のアクスル
ビーム2への取付け部近傍位置が上下方向に幅広くなっ
た形状となっている。また、該第1板部材11は、図4
に示すように、アクスル1側取付け部とアシストリンク
13取付け部との間が、上記回動中心線よりも下方に湾
曲して湾曲部30を形成している。
【0020】なお、この湾曲部30の形状は、図に示さ
れるような連続した曲線を描いた形状に限定されるもの
ではなく、コ字形状に折れ曲がった形状等であってもよ
い。その第1板部材11に、第2板部材12の左右両側
が固定されている。その第2板部材12も、その上縁及
び下縁部が車体前後方向に折れ曲がってフランジ11a
が形成されて補強されていて、ラテラルリンク7の回動
中心軸線Pを中心にした車体前後方向に上記第1板部材
11と対称になるようにアクスルビーム2から離れる方
向に曲がっていると共に、第1板部材11と同一形状を
して中央部が上下方向に幅広くなっている。
【0021】また、上記第1板部材11と第2板部材1
2の上端部及び下端部に、それぞれ補強板14が横架さ
れて、該第1板部材11と第2板部材12の間が開かな
いように補強されている。また、上記第1板部材11及
び第2板部材12には、アシストリンク13を軸支する
ための取付け穴11b,12bが軸を車体前後方向に向
けて開設され、且つ、上記幅広部に、それぞれ上下方向
に延びると共に上記取付け穴11b,12bに向けて広
がった窓15が形成されている。
【0022】その第1板部材11の他端部側に、車体側
取付け部16が設けられている。その車体側取付け部1
6も、車体前後方向に軸を向けた外筒16a及び内筒1
6cが同軸に配置され、該外筒16aと内筒16cとの
間にゴムブッシュ16bが介装されて構成されている。
そして、上記アクスルビーム2に支持された取付けピン
9が、ラテラルリンク7のアクスルビーム2側取付け部
の内筒10cを貫通し、その取付けピン9先端部にナッ
ト17が螺合することで、該ラテラルリンク7の一端部
が、アクスルビーム2へ揺動可能に軸着され、また、他
端部に形成された取付け部16の内筒16cが、取付け
ボルト18を介して車体側部材4へ揺動可能に取付けら
れている。
【0023】そのラテラルリンク7を構成する2枚の板
部材11,12間に挟まれるようにして、アシストリン
ク13が配置されている。該アシストリンク13は、ア
シストリンク本体13aと、そのアシストリンク本体1
3aの両端部にそれぞれ固定される取付け部13b,1
3cとからなり、該アシストリンク本体13aは、車体
幅方向に延びる、下側に開口した縦断面コ字形状の板部
材によって形成されている。また、取付け部13b,1
3cは、それぞれ軸を車体前後方向に向けた外筒及び内
筒とその両筒間に介装されたゴムブッシュとから構成さ
れている。
【0024】そして、ラテラルリンク7の両端取付け部
を結ぶ中心軸線Pと、アシストリンク13の両端取付け
部を結ぶ中心軸線Pが、図3に示すように、平面視ほぼ
同軸となるようにして、該アシストリンク13が、ラテ
ラルリンク本体を形成する2枚の板部材11,12間に
配置されている。そして、アシストリンク13における
一方の取付け部13bの内筒と、ラテラルリンク7に開
設された一対の取付け穴11b,12bとが車体前後方
向で同軸に向くような状態で、取付けピン9が、一方の
取付け穴11bから他方に取付け穴12bを貫通するよ
うに挿入され、該取付けピン19の先端にナット20が
螺合されることで、その取付けピン19が該ラテラルリ
ンク本体を構成する2枚の板部材11,12間に横架さ
れると共に、該取付けピン9を介してアシストリンク1
3がラテラルリンク7に揺動可能に軸着した状態となっ
ている。
【0025】そのアシストリンク13の他方の取付け部
13cは、車体前後方向において、ラテラルリンク7に
設けられた一対の窓15から露見可能位置に配置されて
いる。また、アクスルビーム2における上記アシストリ
ンク13の他方の取付け部と車体前後方向に対向可能な
位置に、取付けブラケット21が立設している。
【0026】その取付けブラケット21は、下方に開口
した縦断面コ字形状をしていると共に、車体前後方向に
向かう一対の取付け穴が開設されている。その取付けブ
ラケット21の取付け穴に、取付けピン22が、その頭
部を車体前方から挿入し溶接によって固定されて車体前
方に延びて、アシストリンク13の他方の取付け部13
cの内筒を貫通し、さらに、その先端部にナット23が
螺合することで、該アシストリンク13の他端部13c
が該取付けピン22を介してアクスルビーム2へ揺動可
能に取付けられている。
【0027】上記のような構成のラテラルリンク構造で
は、車輪6を介してアクスルビーム2に入力された横力
は、ラテラルリンク7のアクスルビーム側取付け部10
及びアシストリンク13のアクスルビーム側取付け部1
3cから各リンク7,13に伝達されようとするが、ラ
テラルリンク7のアクスルビーム側取付け部10に入力
される力,即ち、ラテラルリンク7の軸方向へ向かう力
は、横変位吸収部材が横方向に所定量撓むことで吸収さ
れてラテラルリンク7に殆ど伝達されない。
【0028】また、アシストリンク13に伝達された力
は、ラテラルリンク7との連結部を介してラテラルリン
ク7に伝達されて、ラテラルリンク7における該連結部
と車体側取付け部との間に、圧縮力若しくは引張力を発
生させ、もって上記車輪から入力した横力を支持して、
車体に対するアクスルビーム2の横方向の変動が規制さ
れる。
【0029】このとき、上記アシストリンク13との連
結部からラテラルリンク7に入力された圧縮力若しくは
引張力は、該ラテラルリンク7のアクスルビーム側取付
け部側にも伝達されようとするが、横変位吸収部材が横
方向に撓むために、その軸方向の圧縮力若しくは引張力
は、該ラテラルリンク7おける車体側取付け部側には殆
ど伝達されない。
【0030】但し、アクスルビーム2が上下動すると
き、アシストリンク13からラテラルリンク7に伝達さ
れた上下方向の荷重は、ラテラルリンク7に、アシスト
リンク13の取付け点で最大値及び反転する曲げモーメ
ント・剪断力として働き、ラテラルリンク7のアクスル
ビーム2取付け部及びアシストリンク13取付け部間に
加わる。
【0031】このように、ラテラルリンク7における車
体側取付け部10とアシストリンク13取付け部との間
に作用する軸力,即ち圧縮力及び引張力が小さいので、
上下方向に湾曲させても問題がない。このことを利用し
て、本実施例においては、上記ラテラルリンク7におけ
る車体側取付け部とアシストリンク13取付け部との間
を、上記のように下方に湾曲させることで、ラテラルリ
ンク7が上下に揺動して、ラテラルリンク7における車
体側取付け部が車体下面に接近しても、車体下面と上記
湾曲部30との間に所定の空間が確保される。
【0032】その空間位置に図1に示すようにエキゾー
ストパイプ等の部品25を配置させることで、該部品2
5とラテラルリンク7とが干渉することが回避されて、
その部品25を上方に逃がす必要がなくなる。即ち、上
記部品25を上方に逃がすために車体下面の一部を上方
に配置する必要がなくなるので、その上方の車体フロア
の地上高さが低くなったり該フロアの凹凸が低減する。
【0033】また、該横力がラテラルリンク7及びアシ
ストリンク13の両方に入力されるが、本実施例におい
ては、平面視における、ラテラルリンク7の両端取付け
部を結ぶ中心軸線Pと、アシストリンク13の両端取付
け部を結ぶ中心軸線Pが同軸となっているので、取付け
ピン19周りに車体前後方向に向かう曲げモーメントが
大幅に低減する。
【0034】よって、ラテラルリンク7に要求される車
体前後方向の剛性が従来よりも低く設定可能となって、
ラテラルリンク本体を構成する2枚の板部材11,12
の板厚を薄く設定可能となる。このとき、本発明では、
板厚を薄くしてラテラルリンク7の軽量化の際の板部材
11,12の剛性を補強するために、フランジ11aが
設けられている。
【0035】また、上記取付けピン19は両持ち支持構
造となっているので、上記外力によって取付けピン19
に発生する曲げモーメントが従来よりも分散されて、該
取付けピン19に要求される剛性が従来よりも低減する
と共に、該取付けピン19を支持するラテラルリンク7
のピン9支持部に要求される剛性も低減している。ま
た、バウンド・リバウンドによってラテラルリンク7が
旋回すると、該ラテラルリンク7に、前述した如く、上
下方向への剪断力や曲げモーメントが発生するが、上記
板部材11,12は所定量の板幅を備えることで、上記
剪断力や曲げモーメントに抵抗できるだけの上下方向の
剛性が確保されている。
【0036】なお、上記実施例においては、板部材1
1,12からラテラルリンク7を構成しているが、図5
に示すような棒体等からラテラルリンク7を形成しても
よい。このとき、上記湾曲部30の上下方向の幅を広く
して該上下方向の剪断力が曲げモーメントに対する所定
剛性を確保させるとよい。また、上記湾曲部30の湾曲
は、上部に比較して下部の湾曲を小さくしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のサス
ペンションのラテラルリンク構造では、ラテラルリンク
の上方に配置されたエキゾーストパイプ等を従来のよう
に上方へ逃がす必要がなくなるので、従来よりもその上
方の車体のフロア面を平らにしたり地上高さを低くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のラテラルリンク構造を備
えたサスペンショを示す後面図である。
【図2】本発明に係る実施例のラテラルリンク構造を備
えたサスペンショを示す平面図である。
【図3】本発明に係る実施例のラテラルリンク構造を示
す平面図である。
【図4】本発明に係る実施例のラテラルリンクを示す側
面図である。
【図5】本発明に係るラテラルリンク構造の一例を示す
側面図である。
【図6】本発明に係るラテラルリンク構造を説明するた
めのラテラルリンク構造を示す側面図である。
【図7】従来のラテラルリンク構造を備えたサスペンシ
ョンを示す斜視図である。
【図8】従来のラテラルリンク構造の作動を示す模式図
である。
【符号の説明】
2 アクスルビーム 4 車体側部材 7 ラテラルリンク 13 アシストリンク 30 湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 9/04 B60G 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部をアクスルビームへ揺動可能に連
    結して車幅方向に延び、その他端部を車体側部材に連結
    するラテラルリンクと、該ラテラルリンクの長手方向途
    中位置とアクスルビームとを連結するアシストリンク
    と、上記ラテラルリンクの一端部とアクスルビームとの
    間に介装されて、ラテラルリンクにおけるアクスル側連
    結位置のアクスルビームに対する車幅方向への相対変位
    を許す横変位吸収部材とを備えたサスペンションのラテ
    ラルリンク構造であって、上記ラテラルリンクにおけ
    る、アクスルビームへの取付け部とアシストリンクへの
    取付け部との間の少なくとも一部分を、下方に湾曲させ
    たことを特徴とするサスペンションのラテラルリンク構
    造。
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JP5056366B2 (ja) * 2007-11-20 2012-10-24 日産自動車株式会社 サスペンション装置

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