JP3111685U - 滑り止め付き定規 - Google Patents

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Abstract

【課題】カッターナイフなどで被裁断物を裁断する際に、被裁断物を確実に押さえることが可能で、安全性に優れた滑り止め付き定規を提供すること。
【解決手段】 定規本体部を構成し、底部13に形成された開口部13aを備えた型枠部材11及び底面12eが型枠部材11の開口部13aに面した滑り止め部材12を含んで構成され、型枠部材11が、平面視長方形で、開口部13aが長方形の辺に沿ってほぼ全長に形成され、開口部13上方の両側部14、15に溝状凹部14a、15aを備え、滑り止め部材12が、開口部13aとほぼ同じ平面視形状の弾性体で構成され、側部に、溝状凹部14a、15aに嵌る突起部12c、12dを備え、滑り止め部材12の突起部12c、12dが、型枠部材12に設けられた溝状凹部14a、15aに嵌め合わされて一体化されるとともに、滑り止め部材12の底面12eが型枠部材11の底面11cより内側に位置している。
【選択図】図1

Description

本考案は、カッターナイフなどによる裁断に好適な滑り止め付き定規に関する。
最近は、古くから使われてきた折り畳み式のナイフのほかに、替刃式や折刃式のナイフが普及してきている。これらのカッターナイフは、その鋭利な刃先を生かして、普通紙、厚紙、段ボール紙、軟質の木材、軟質の樹脂などの切削や裁断に広く利用されている。紙や軟質の木材板などに定規を当てて、定規の辺に沿わせてカッターナイフを移動させることにより、これら紙を直線状に切断することが多い。
定規の辺にカッターナイフを沿わせて紙や軟質木材などを裁断する場合、通常定規の辺にカッターナイフを押しつけるようにして裁断する。その際、定規がずれて、正確に裁断できなかったり、カッターナイフで指に裂傷を負ったりすることがある。
カッターナイフと定規を使って紙などの被裁断物を、安全かつ正確に裁断するためには、被裁断物に当てた定規が裁断時にずれないようにすることが大切である。そのような点を考慮した滑りにくい定規がいくつか提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特許文献1に開示されている定規は、定規の1方側の面に、定規の辺に沿って細長い溝が形成され、シリコーン樹脂などの軟質材(滑り止め部材)が、その上部が定規の面より突出するように、溝内に取り付けられている。使用する際には、突出部が紙面等に当たり、突出部によって被裁断物が押さえられるようになっている。
図10は、特許文献2に開示されている定規を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したXb−Xb’切断線における断面図である。この定規101は、上面の数カ所に「切欠溝」102を備え、切欠溝102の内部には、滑り止め部材105を収納する収納孔104が貫通して形成されている。さらに、滑り止め部材105が弾性を有する基板103に固着され、その基板103が切欠溝102に埋設されるとともに、滑り止め部材105の下面が定規101の下面より内側に位置するように、収納孔104に組み込まれている。定規101を使用する際には、基板103を上から押すことにより、滑り止め部材105が被裁断物に接触し、滑り止め効果が発揮されるようになっている。
図11は、特許文献3に開示されている定規を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示した11b−11b’切断線における断面図、(c)は(b)に示した断面図に対応する、使用時の状態を示す断面図である。この定規111は、定規111の辺に沿って貫通溝112が設けられ、貫通溝112の断面は、図11(b)に示したように、上面口113及び下面口114が広く、その中間部に内側に突出した中間壁115が形成された構造になっている。この貫通溝112に、ゴムなどの軟質部材(滑り止め部材)116が、その下面116aが定規111の下面111aより内側に位置するように組み込まれている(図11(b)参照)。使用時には、図11(c)に示したように、軟質部材116が上から押されて変形し、軟質部材116の下面116aが被裁断物に接触して、滑り止め効果を発揮するようになっている。
上記の特許文献1に開示されている定規は、滑り止め部材が定規の面より突出しているので、滑り止め部材を下側にして定規を使用する場合、定規が滑りにくいという欠点がある。
特許文献2及び3に開示されている定規101、111は、滑り止め部材105、116が、定規101、111の面の内側に位置しているので、滑り止め部材105、116の面を下にして被裁断物に乗せた状態でも滑りにくいという問題点はない。
しかし、特許文献2に開示されている定規101の場合には、滑り止め部材105がスポット的に設けられているために、被裁断物を全長にわたって押さえられないこと、基板103が切欠溝102で拘束されているために、滑り止め部材105により、しっかりと被裁断物を押さえにくいといった欠点がある。
また、特許文献3に開示されている定規111の場合には、貫通溝112に、内側に突出した中間壁115が形成され、中間壁115によって滑り止め部材116が支えられた構造になっているので、滑り止め部材116の中間壁115に対応する位置の幅が狭い。さらに、滑り止め部材116の全体がゴムなどの軟質部材で構成されている。そのため、滑り止め部材116を上から押さえた場合、指先などが当たった部分では被裁断物を押さえることができるが、全長にわたって均一に押さえることが難しいという欠点がある。
定規を用いてカッターナイフなどによって裁断する際に、被裁断物を確実に滑り止めできない場合には、正確に裁断することができないとともに、指などに裂傷を生じることがあるという安全上の問題が解決されないまま残されている。
実用新案登録第3074433号公報 特開平8−258490号公報 実開昭58−99094号公報
課題を解決するための手段及び効果
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、カッターナイフなどで被裁断物を裁断する際に、被裁断物を確実に押さえることが可能で、安全性に優れた定規を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本考案に係る滑り止め付き定規(1)は、底部に形成された開口部を備えた型枠部材及び底面が該型枠部材の前記開口部に面した滑り止め部材を含んで構成された滑り止め付き定規であって、前記型枠部材が、平面視長方形で、前記開口部が長方形の辺に沿ってほぼ全長に形成され、該開口部上方の両側側部に溝状凹部を備え、
前記滑り止め部材が、前記開口部とほぼ同じ平面視形状の弾性体で構成され、側部に、前記溝状凹部に嵌る突起部を備え、前記滑り止め部材の前記突起部が、前記型枠部材に設けられた前記溝状凹部に嵌め合わされて一体化されるとともに、前記滑り止め部材の底面が前記型枠部材の底面より内側に位置していることを特徴としている。
上記滑り止め付き定規(1)によれば、紙などの被裁断物をカッターナイフなどで裁断する際、定規のほぼ全長にわたって、摩擦係数の大きい滑り止め部材の底面で被裁断物を押圧することができるので、被裁断物を確実に押さえることが可能であり、定規と被裁断物との間でずれが生じる恐れがほとんどない。したがって、正確に裁断できるとともに、指に裂傷を負う恐れも少なく、安全性にも極めて優れている。さらに、滑り止め部材を押圧しない状態では、定規の底面に対して、滑り止め部材の底面が内側に位置しているので、滑り止め部材と被裁断物又は定規が置かれているものとが直接接しないようになっている。そのために、定規を滑らせて移動させやすく、使いやすい。
また、本考案に係る滑り止め付き定規(2)は、上記滑り止め付き定規(1)において、前記滑り止め部材を構成する前記弾性体の少なくとも下面上方に、剛性を有する補強部材を備えていることを特徴としている。
上記滑り止め付き定規(2)によれば、滑り止め部材が補強部材で補強されているので、定規のほぼ全長にわたって、被裁断物をいっそう確実に押圧することができる。また、補強部材につまみを付けて持ちやすくすることができる。その場合には、補強部材によって重さが増しているので、文鎮として利用可能であり、机上の書類などが飛散することを防止するための文具として利用することができる。
また、本考案に係る滑り止め付き定規(3)は、上記滑り止め付き定規(1)又は(2)において、前記滑り止め付き定規を用いて被裁断物を裁断する際に下地を保護する保護板を備え、該保護板が、少なくとも前記滑り止め付き定規の長さより長く、前記型枠部材の長さ方向の一端側に着脱可能であり、切断用刃物の刃先を損傷しない程度の硬さを備えていることを特徴としている。
上記滑り止め付き定規(3)によれば、カッターナイフなどで被裁断物を裁断する際に、被裁断物の下に位置する机などの上面に傷を付けることがない。また、保護板が着脱自在であるので、線引きなどに定規本体を使う場合には、定規単体として利用することができる。さらに、保護板の幅方向で、保護板と定規本体との位置関係をずらして組み合わせることができるので、裁断により保護板に傷が生じて使いにくくなった場合には、保護板と定規本体との位置関係を傷のない位置に変更することができる。そのために、保護板を有効に利用することができる。
また、本考案に係る滑り止め付き定規(4)は、底部に形成された開口部を備えた型枠部材及び底面が該型枠部材の前記開口部に面した滑り止め部材を含んで構成された滑り止め付き定規であって、前記型枠部材が、平面視三角形、直線定規状の長方形を除く多角形、又は曲線部を含む形状で、前記開口部が前記型枠部材の外縁にほぼ沿って形成され、前記開口部上方の内側側部に溝状凹部を備え、前記滑り止め部材が、前記開口部とほぼ同じ平面視形状の弾性体で構成され、側部に、前記溝状凹部に嵌る突起部を備え、前記弾性体の少なくとも下面上方に、剛性を有する補強部材を備え、前記滑り止め部材の前記突起部が、前記型枠部材に設けられた前記溝状凹部に嵌め合わされて一体化されるとともに、前記滑り止め部材の底面が前記型枠部材の底面より内側に位置していることを特徴としている。
上記滑り止め付き定規(4)によれば、滑り止め部材を構成する弾性体が補強部材で補強されているので、滑り止め部材の面積が広い場合でも、被裁断物全体を確実に押圧することができる。したがって、三角定規など、直線定規以外の定規であっても、はじめに定規で裁断物を押さえた状態を変えることなく、被裁断物の全周又はその一部をカッターナイフなどで裁断することができる。
また、本考案に係る滑り止め付き定規(5)は、上記滑り止め付き定規(4)において、前記滑り止め付き定規を用いて被裁断物を裁断する際に下地を保護する保護板を備え、該保護板が、少なくとも前記滑り止め付き定規より大きく、前記型枠部材に着脱可能であり、切断用刃物の刃先を損傷しない程度の硬さを備えていることを特徴とする請求項4記載の滑り止め付き定規。
上記滑り止め付き定規(5)によれば、カッターナイフなどで被裁断物を裁断する際に、被裁断物の下に位置する机などの上面に傷を付ける恐れがない。また、保護板が着脱自在であるので、定規本体を線引きなどに使う場合には、定規単体として利用することができる。さらに、保護板の幅方向で、保護板と定規本体との位置関係をずらすようにすることができるので、裁断により保護板に傷が生じて使いにくくなった場合には、保護板と定規本体との位置関係を傷のない位置に変更することができる。そのために、保護板を有効に利用することができる。
以下、図面を参照し、本考案の実施の形態に係る滑り止め付き定規を詳細に説明する。なお、以下の説明において、滑り止め付き定規を単に「定規」と記すことがある。
図1は、実施の形態1に係る滑り止め付き定規1を示す図であり、(a)は全体を示す斜視図、(b)は(a)に示したIb−Ib’切断線における断面図である。
図1(a)に示したように、滑り止め付き定規1は、定規本体部を構成する型枠部材11及び型枠部材11の枠内に取り付けられた滑り止め部材12を含んで構成されている。型枠部材11は、形状が平面視長方形であり、型枠部材11のほぼ全長にわたって滑り止め部材12が取り付けられている。
図2は、型枠部材11を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したIIb−IIb’切断線における断面図である。図2(a)に示したように、型枠部材11は、底部13と、底部13上に形成された側部14、15とを含み一体的に構成されている。型枠部材11の底部13には、開口部13aが型枠部材の長方形の辺11a、11bに沿ってほぼ全長に形成されている。また、側部14、15は、開口部13aを挟んで位置し、側部14、15の内側には、溝状凹部14a、15aが形成されている。
図3は、滑り止め部材12を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したIIIb−IIIb’切断線における断面図である。滑り止め部材12は、平面視形状が、型枠部材11の側部14、15に囲まれた部分とほぼ同じである。また、全体が弾性体で構成され、側部12a、12bに、型枠部材11に形成された溝状凹部14a、15aに嵌る突起部12c、12dを備えている。この滑り止め部材12の突起部12c、12dが、型枠部材11に形成された溝状凹部14a、115aに嵌め合わされて一体化される。さらに、図1(b)に示したように、滑り止め部材12の底面12eが型枠部材11の底面11cより内側に位置しており、滑り止め部材12が押圧されない状態では、滑り止め部材12の底面12eが直接被裁断物に接触しないようになっている。滑り止め部材12の底面12eと型枠部材11の底面11cとの位置間隔は、両者の底面が同一面でない程度でよく、例えば、約0.1〜約1mm程度が適当である。
型枠部材11は、全体がステンレス鋼、アルミニウム、真鍮などの金属又はエンジニアプラスチックなどの合成樹脂のように、強度、剛性を備えた材料で構成されている。これらの材料は、摩擦係数が小さいという特徴も有している。型枠部材11の長さは特に限定されないが、裁断する際に、片手で定規1を押さえて使用することができる程度の大きさ、例えば、約10〜約40cm程度が好ましい。型枠部材11の幅も特に限定されないが、通常用いられている定規の幅程度、例えば、約2〜約4cm程度が好ましい。
型枠部材11の底部13に形成されている開口部13aは、型枠部材11の辺11a、11bに沿って形成されており、開口部13aと辺11a、11bとの間の枠部11d、11e(図2参照)は、所定の強度を持たせるために、ある程度の幅を有している。枠部11d、11eの幅は、約5〜約10mmが好ましい。また、型枠部材11の底部13は、開口部13aの長さ方向の両端部13b、13cが開口しておらず、この部分で、枠部11dと11eとが連結され、型枠部材11が一体に維持されている。
型枠部材11の側部14、15に形成されている溝状凹部14a、15aは、滑り止め部材12の突起部12c、12dが嵌る形状となっている。溝状凹部14a、15aの形状は、滑り止め部材12の突起部12c、12dを支持することができればいいので、特に限定されない。なお、溝状凹部14a、15aの高さhは、約1〜約3mmが好ましく、奥行きは、約1〜約5mmが好ましい。
図2に示したように、底部13の少なくとも一方側(例えば、側部15側)には、張り出し部13dが形成されていることが好ましい。張り出し部13dは板状であり、側部15に比べて厚さが薄くなっている。したがって、型枠部材11の辺11a(張り出し部13dの端面)は、被裁断物を裁断する際の位置合わせが容易で、カッターナイフの刃先を正確に沿わせて移動させやすいという利点がある。張り出し部13dの上面には、メジャーとしての機能を持たせるために、ミリメートル単位などの目盛が刻設されていてもよい。
開口部13aの幅L1と、側部14、15間の幅L2との関係は、同じでもよく、図2(b)に示したように、幅L2の方を広くてもよい。側部14、15間の幅L2の方が広い場合には、滑り止め部材12の上面の面積が広いので、指先等で滑り止め部材12、すなわち定規1を押さえやすいという利点がある。
滑り止め部材12は、全体が天然ゴム、合成ゴム、エラストマ等の合成樹脂などの弾性体で構成されている。これらの弾性体は容易に変形するので、滑り止め部材12を押圧した時に被裁断物を押さえやすく、また、摩擦係数が大きいので、定規1と被裁断物との間にずれを生じさせることなく、確実に押さえることができる。
滑り止め部材12の断面形状のうち、突起部12c、12dは、上記のように、型枠部材11に形成された溝状凹部14a、15aに嵌まる形状であればよい。ただし、溝状凹部14a、15aよりはやや小さいことが好ましい。例えば、突起部12c、12dは、溝状凹部14a、15aの高さ約1〜約3mm、奥行約1〜約5mmに対して、高さ(厚さ)が同じかやや低く、奥行がよりやや短いことが好ましい。また、滑り止め部材12の上部の形状は、滑り止め部材12を押しつけることができればよく、特に限定されない。図3(b)に示した例のように、中間部が両側より低い場合には、中間部の凹部に指を当てやすいという長所がある。また、滑り止め部材12の上面は、必ずしも型枠部材11の上面より出ている必要はない。
実施の形態1に係る定規1は、型枠部材11が金属やエンジニアリングプラスチックなどの摩擦係数の小さい硬質の材料で構成されており、滑り止め部材12が押圧されない状態では、摩擦係数の大きい滑り止め部材12の底面が、定規1の底面11cより内側に位置している。したがって、滑り止め部材12が押圧されない状態では、定規1は、被裁断物又は定規1が置かれているものの上を滑らかに移動させることができる。一方、滑り止め部材12が押圧されると、摩擦係数の大きい滑り止め部材12で、定規1のほぼ全長にわたって、被裁断物を確実に押さえることができる。そのために、カッターナイフなどで正確に被裁断物を裁断することができるとともに、不意に定規1がずれたために生じる、指などの裂傷を防止することができる。
図4は、実施の形態2に係る滑り止め付き定規2を示す斜視図である。また、図5は、図4に示した滑り止め付き定規2を示す断面図であり、(a)はVa−Va’切断線、(b)はVb−Vb’切断線における断面図である。
図4に示したように、滑り止め付き定規2は、定規本体部を構成する型枠部材11及び型枠部材11に組み込まれた滑り止め部材22を含んで構成されている。型枠部材11は、実施の形態1に係る滑り止め付き定規1に用いられるものと同じ構成であり、滑り止め部材22の突起部22c、22dは、滑り止め付き定規1の滑り止め部材12の突起部12c、12dと同じ構成である。さらに、滑り止め部材22の底面22eと型枠部材11の底面11cとの位置関係も、滑り止め付き定規1の場合と同じである。したがって、これらの点に関する重複する説明を省略する。
滑り止め部材22には、図5(a)、(b)に示したように、滑り止め部材22を構成する弾性体23の内部又は少なくとも下面上方に、剛性を有する補強部材24が埋め込まれており、この点が実施の形態1に係る滑り止め付き定規1の場合と相違する。
図6は、補強部材24の1例を示す斜視図である。補強部材24は、本体部24a及びつまみ24bで構成されている。補強部材24の本体部24aは、幅及び長さが弾性体23の幅、長さより短く、図5(a)、(b)に示したように、つまみ24bを除く、本体部24a全体が弾性体23に覆われる大きさとなっている。補強部材24は、滑り止め部材22を指先などで押さえた際に、滑り止め部材22の長さ方向全体に、被裁断物に対する押圧力が加わるようにする働きを持たせるものである。したがって、押圧力に対して撓みにくい程度の耐曲げ性、すなわち剛性を有しているものが好ましい。例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、真鋳などの金属のほか、エンジニアリングプラスチック類などの合成樹脂を用いることができる。なお、中央部に設けられているつまみ24bは、定規を持ち上げるのに使われるものであり、必要に応じて設けられるものである。
また、補強部材24の幅は、型枠部材11の開口部13aの幅L1より狭く、長さも開口部13aの長さより短い。すなわち、補強部材24と開口部13aとの関係は、補強部材24の方が開口部13aより小さく、滑り止め部材22が押圧された時に弾性体23の底面23aが、被裁断物側に向けて動きやすいようになっている。補強部材24の厚さは、全体が均一でもよく、長さ方向の中央部、すなわち、つまみ24b近傍を厚くし、長さ方向の端部側を中央部より薄くしてもよい(図5(a)、(b)参照)。
補強部材24は、少なくとも底面24c、側面24dが、弾性体23に覆われている。ただし、上面24eは必ずしも弾性体23に覆われていなくてもよく、部分的に覆われていてもよい。
図7は、実施の形態3に係る定規3を示す斜視図である。実施の形態3に係る定規3は、実施の形態1又は2に係る定規1、2とほぼ同じ構成であり、端部側31の構成が一部異なるタイプである。図7に示したように、定規3は、型枠部材11の両側の端部31すなわち、滑り止め部材12、22(図7には滑り止め部材22を示した)の端部側に、端部固定部材32が取り付けられている。この端部固定部材32は、型枠部材11の溝状凹部14a、15a(図2参照)に、脱落しないように嵌め合わせ、接着などの手段によって固定されている。
図2(a)を参照して説明したように、型枠部材11は、開口部13aの長さ方向の両側の端部13b、13cで、枠部11dと11eとが連結され一体に維持されている。型枠部材11の底部13の厚さが薄い場合などには、端部13b、13cの強度が不足し、その部分で曲がる可能性がある。端部固定部材32によって、そのような型枠部材11の端部13b、13cにおける曲がりが防止される。また、滑り止め部材12、22が型枠部材11から抜けることを防止する効果もある。
図8は、実施の形態4に係る定規4を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)に示したVIIIb−VIIIb’切断線における断面図である。実施の形態4に係る定規4は、全体が三角形であり、型枠部材41と滑り止め部材42とで構成されている。図8(b)に示したように、滑り止め部材42の突起部42c、42dが、型枠部材41の溝状凹部44a、45aに嵌め合わされて、型枠部材41と滑り止め部材42とが一体化されている。なお、図8(b)には、3辺のうち2辺を含む断面図が示されており、残りの1辺が示されていないが、その辺に関しても図8(b)に示した場合と同様な構造になっている。
また、滑り止め部材42の底面42eが直接被裁断物に接触しないように、滑り止め部材42の底面42eと型枠部材41の底面41cとの位置間隔は、滑り止め部材42の底面42eの方が型枠部材41の底面41cより内側に位置し、この点は、実施の形態1〜3に係る定規1〜3の場合と同様である。
型枠部材41は、上部枠部材41a及び下部枠部材41bによって構成されている。また、上部枠部材41aと下部枠部材41bとは、接着などの手段によって一体化され、これらの部材の組み合わせによって溝状凹部(例えば、44a、45a)が形成されている。なお、上部枠部材41aと下部枠部材41bを構成する材料は、型枠部材11の場合と同じでよく、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮などの金属又はエンジニアプラスチックなどの合成樹脂が適している。
滑り止め部材42は、弾性体43と補強部材44とで構成されている。補強部材44の平面形状は、型枠部材41の下部部材41bに形成された開口部41dの平面形状とほぼ相似形であり、大きさは、開口部41dより小さい。また、補強部材44は、ほぼ全体が弾性体43で覆われている。したがって、定規4を被裁断物などの上に乗せ、滑り止め部材42を押圧した場合、滑り止め部材42の底面42e全体で被裁断物などを押圧することができる。すなわち、定規4全体で被裁断物を確実に押圧することができる。なお、補強部材44の材料には、型枠部材41と同様なものを用いることができる。
また、図8には示していないが、定規4の場合にも、実施の形態2に係る定規2に示したように、持ち手としてのつまみを補強部材44に取り付けてもよい。
また、実施の形態4には、三角形の定規の例を示したが、形状は三角形でなくてもよい。全体が三角形以外の多角形でもよく、曲線を含む形状、多角形の中に曲線部を含む形状であってもよい。
図9は、実施の形態5に係る定規5を示す斜視図である。定規5は、実施の形態に係る定規1〜3のいずれか(図9には、定規1の場合を示した)に、裁断時にカッターなどの刃先が当たる下地部を傷つけないようにする裁断用マット51が組み合わされたものである。図9に示したように、定規5は、定規1の一方側の端部が、裁断用マット51に設けられた定規支持部53に、着脱自在に取り付けられている。
裁断用マット51は、マット52及び上記定規支持部53とで構成されており、定規支持部53は、定規装着部53aと折り曲げ部53bとを含んで構成されている。裁断を行う際には、マット52の上に被裁断物を乗せ、定規1を折り曲げ部53bで折り曲げることによって、定規1で被裁断物をマット52に押さえつけることができるようになっている。
マット52は、定規1に比べて、幅が広く、長さが長い。また、定規1の張り出し部13dの辺11a(図2(a)参照)が、マット52の上方に位置しており、裁断時に定規1の辺11aにカッター等を沿わせて移動させる際、カッター等の刃先が、マット52に当たるようになっている。マット52には、カッターなどの刃先を損傷したり、磨耗させたりしない程度のやや硬質の合成樹脂などの材料が適している。
定規装着部53aは、折り曲げ部53bによって、マット52の端部52aに折り曲げ自在に連結されている。定規装着部53aには、装入部53cが設けられており、装入部53cに定規1の端部を装入することによって定規1を装着し、引き抜くことによって取り外すことができるようになっている。
折り曲げ部53bは、可撓性のある材料で構成されており、定規1をマットに対して自在に押圧できるようになっている。また、被裁断物の厚さが厚い場合でも、定規1で被裁断物全体を均一に押さえることができるように、所定の長さを有している。
折り曲げ部53b及び定規装着部53aを構成する材料は、特に限定されないが、定規装着部53aには、加工性、コストなどの点から、硬質のプラスチック材料が適している。また、折り曲げ部53bは、軟質の合成樹脂、布地、ゴムなどであってもよく、折れ曲がり部が2カ所ある蝶番などでもよい。
もっとも好ましいのは、マット52の端部52aと折り曲げ部53bとが着脱自在であるとともに、相互の位置を、マット52の幅方向に変えることができるように構成されていることである。例えば、マット52の端部52bと折り曲げ部53bとの間が面ファスナで連結されていることである。マット52側の端部52bに面ファスナのループ面54を取り付け、折り曲げ部53bのループ面54に対面する側に、フック面(図示省略)を取り付けるようにしてもよい。
上記のように、面ファスナなどを用いることによって、マット52の端部52aと折り曲げ部53bとが、着脱自在で、かつマット52の幅方向の連結位置を変えることができるようにすることによって、マット52を有効に利用することができる。すなわち、カッターなどの刃先でマット52に疵が生じ、その部分が使いにくくなった場合には、面ファスナのループ面54に対するフック面の位置をずらしていくことにより、マット52面の疵のない位置で裁断を行うことができる。
折り曲げ部53が蝶番などの場合にも、定規1とマット52との位置関係が、マットの幅方向で変えられることが好ましい。
折れ曲げ部53の構成及び定規1〜5の接続部の構成は、上記実施の形態5に示したものに限定されない。この連結部に関しては、いくつかの構成が考えられるので、そのようなものを適用してもよい。
実施の形態1に係る滑り止め付き定規を示す図であり、(a)は全体を示す斜視図、(b)は(a)に示したIb−Ib’切断線における断面図である。 型枠部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したIIb−IIb’切断線における断面図である。 滑り止め部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したIIIb−IIIb’切断線における断面図である。 実施の形態2に係る滑り止め付き定規を示す斜視図である。 図4に示した滑り止め付き定規を示す断面図であり、(a)はVa−Va’切断線、(b)はVb−Vb’切断線における断面図である。 補強部材の1例を示す斜視図である。 実施の形態3に係る定規を示す斜視図である。 実施の形態4に係る定規を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)に示したVIIIb−VIIIb’切断線における断面図である。 実施の形態5に係る定規を示す斜視図である。 特許文献2に開示されている定規を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したXb−Xb’切断線における断面図である。 特許文献3に開示されている定規を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示した11b−11b’切断線における断面図、(c)は(b)に示した断面図に対応する、使用時の状態を示す断面図である。
符号の説明
1〜5 滑り止め付き定規
11、41 型枠部材
12、22、42 滑り止め部材
13a、41d 開口部
23、43 弾性体
24、44 補強部材

Claims (5)

  1. 底部に形成された開口部を備えた型枠部材及び底面が該型枠部材の前記開口部に面した滑り止め部材を含んで構成された滑り止め付き定規であって、
    前記型枠部材が、平面視長方形で、前記開口部が長方形の辺に沿ってほぼ全長に形成され、該開口部上方の両側側部に溝状凹部を備え、
    前記滑り止め部材が、前記開口部とほぼ同じ平面視形状の弾性体で構成され、側部に、前記溝状凹部に嵌る突起部を備え、
    前記滑り止め部材の前記突起部が、前記型枠部材に設けられた前記溝状凹部に嵌め合わされて一体化されるとともに、前記滑り止め部材の底面が前記型枠部材の底面より内側に位置していることを特徴とする滑り止め付き定規。
  2. 前記滑り止め部材を構成する前記弾性体の少なくとも下面上方に、剛性を有する補強部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の滑り止め付き定規。
  3. 前記滑り止め付き定規を用いて被裁断物を裁断する際に下地を保護する保護板を備え、 該保護板が、少なくとも前記滑り止め付き定規の長さより長く、前記型枠部材の長さ方向の一端側に着脱可能であり、切断用刃物の刃先を損傷しない程度の硬さを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の滑り止め付き定規。
  4. 底部に形成された開口部を備えた型枠部材及び底面が該型枠部材の前記開口部に面した滑り止め部材を含んで構成された滑り止め付き定規であって、
    前記型枠部材が、平面視三角形、直線定規状の長方形を除く多角形、又は曲線部を含む形状で、前記開口部が前記型枠部材の外縁にほぼ沿って形成され、前記開口部上方の内側側部に溝状凹部を備え、
    前記滑り止め部材が、前記開口部とほぼ同じ平面視形状の弾性体で構成され、側部に、前記溝状凹部に嵌る突起部を備え、前記弾性体の少なくとも下面上方に、剛性を有する補強部材を備え、
    前記滑り止め部材の前記突起部が、前記型枠部材に設けられた前記溝状凹部に嵌め合わされて一体化されるとともに、前記滑り止め部材の底面が前記型枠部材の底面より内側に位置していることを特徴とする滑り止め付き定規。
  5. 前記滑り止め付き定規を用いて被裁断物を裁断する際に下地を保護する保護板を備え、 該保護板が、少なくとも前記滑り止め付き定規より大きく、前記型枠部材に着脱可能であり、切断用刃物の刃先を損傷しない程度の硬さを備えていることを特徴とする請求項4記載の滑り止め付き定規。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05247992A (ja) * 1992-03-04 1993-09-24 Asahi Concrete Works Co Ltd 推進工法用ボックスカルバートの接続構造
JP2014168884A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Tapiro:Kk 定規

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