JP4574190B2 - 爪切り - Google Patents
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Description
この発明は、爪切りの把持状態を安定させて爪切りの使い勝手を良くすることを目的としている。
* 請求項1〜2の発明
請求項1の発明にかかる爪切りは下記のように構成されている。
この爪切りは、刃先(6,7)を有する先端部(3a,4a)から基端部(3b,4b)にわたり延設された上刃体(3)と下刃体(4)とを押圧操作てこ(5)により相対動させてこの上刃体(3)の刃先(6)と下刃体(4)の刃先(7)とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体(1)と、この爪切り本体(1)を収容する収容部(15)を有するケース(2)とを備えている。前記ケース(2)は前記上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)に隣接する前記収容部(15)の基端部(15b)で把持部(16)を有している。この把持部(16)は、上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)と先端部(3a,4a)とを結ぶ延設方向に沿った縦方向(X)に対し直交する横方向(Y)の両側のうち少なくとも一方で、この収容部(15)の基端部(15b)からこの横方向(Y)へ突出する指掛部(22,23)を有している。前記一つの指掛部(23)は上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向(X)の両側でこの指掛部(23)の基端部から先端部へ延びる内外両側面(26,27)のうち、前記上下両刃先(6,7)に近い内側面(26)は、その内側面(26)上にある基端点(28)と先端点(32)とを結ぶ想定線(33)に対し凹状に凹んでいる。ここに横方向(Y)とは、縦方向(X)を中心とする360度の範囲の方向をすべて含む。
請求項1〜2の発明では、指掛部(22,23)に指を掛けて爪切りを把持した状態で押圧操作てこ(5)を操作することができる。従って、爪切りの把持状態を安定させて爪切りを使用し易い。また、凹状に凹んだ内側面(26)に指を入れて掛けることができるため、爪切りの把持状態をより一層安定させることができる。
請求項3の発明にかかる爪切りは下記のように構成されている。
この爪切りは、刃先(6,7)を有する先端部(3a,4a)から基端部(3b,4b)にわたり延設された上刃体(3)と下刃体(4)とを押圧操作てこ(5)により相対動させてこの上刃体(3)の刃先(6)と下刃体(4)の刃先(7)とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体(1)を備えている。前記上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)側に把持部(16)を有している。この把持部(16)は、上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)と先端部(3a,4a)とを結ぶ延設方向に沿った縦方向(X)に対し直交する横方向(Y)の両側で、それぞれ、この上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)側からこの横方向(Y)へ突出する指掛部(22,23)を有している。この両指掛部(22,23)で前記横方向(Y)における上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)側からの突出寸法(A,B)については、一方の指掛部(23)のもの(A)と他方の指掛部(22)のもの(B)とで互いに異なるように設定した。前記一つの指掛部(23)は上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向(X)の両側でこの指掛部(23)の基端部から先端部へ延びる内外両側面(26,27)のうち、前記上下両刃先(6,7)に近い内側面(26)は、その内側面(26)上にある基端点(28)と先端点(32)とを結ぶ想定線(33)に対し凹状に凹んでいる。ここに横方向(Y)とは、縦方向(X)を中心とする360度の範囲の方向をすべて含む。
この爪切りは、刃先(6,7)を有する先端部(3a,4a)から基端部(3b,4b)にわたり延設された上刃体(3)と下刃体(4)とを押圧操作てこ(5)により相対動させてこの上刃体(3)の刃先(6)と下刃体(4)の刃先(7)とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体(1)と、この爪切り本体(1)を収容する収容部(15)を有するケース(2)とを備えている。前記ケース(2)は前記上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)に隣接する前記収容部(15)の基端部(15b)で把持部(16)を有している。この把持部(16)は、上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)と先端部(3a,4a)とを結ぶ延設方向に沿った縦方向(X)に対し直交する横方向(Y)の両側で、それぞれ、この収容部(15)の基端部(15b)からこの横方向(Y)へ突出する指掛部(22,23)を有している。この両指掛部(22,23)で前記横方向(Y)における収容部(15)の基端部(15b)からの突出寸法(A,B)については、一方の指掛部(23)のもの(A)と他方の指掛部(22)のもの(B)とで互いに異なるように設定した。前記一つの指掛部(23)は上下両刃体(3,4)の基端部(3b,4b)側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向(X)の両側でこの指掛部(23)の基端部から先端部へ延びる内外両側面(26,27)のうち、前記上下両刃先(6,7)に近い内側面(26)は、その内側面(26)上にある基端点(28)と先端点(32)とを結ぶ想定線(33)に対し凹状に凹んでいる。ここに横方向(Y)とは、縦方向(X)を中心とする360度の範囲の方向をすべて含む。
請求項2または請求項4の発明を前提とする請求項7の発明において、前記ケース(2)は、硬質樹脂と軟質樹脂とを混合して成形されている。請求項7の発明では、把持部(16)を有するケース(2)について硬さと柔軟性を維持することができる。そのため、把持感触を良くすることができるとともに強度も保つことができる。
請求項2または請求項4の発明を前提とする請求項8の発明において、前記ケース(2)で把持部(16)に隣接する収容部(15)の基端部(15b)には、凹所(50)と、この凹所(50)を囲う周縁部(51)と、この凹所(50)と周縁部(51)との間の段差部(52)とを設け、この凹所(50)内と段差部(52)と周縁部(51)とにわたり一対のスリット(53)を設けてこの両スリット(53)間には前記上下両刃体(3,4)のうち少なくとも一方の刃体(4)に係止される両持ち梁状の板ばね部(54)を設けた。請求項8の発明では、板ばね部(54)の強度を保つことができる。
この爪切りは、図1〜4及び図5,6に示すように、下記*で詳述する爪切り本体1と爪飛散防止ケース2とを備えている。
この爪切り本体1は上刃体3と下刃体4と押圧操作てこ5とを備えている。
この上刃体3と下刃体4とは、金属により板状に成形され、先端部3a,4aから基端部3b,4bにわたり前後方向X(この先端部3a,4aと基端部3b,4bとを結ぶ延設方向に沿った縦方向)へ延設され、この基端部3b,4bで互いに固着されている。この上刃体3の先端部3aと下刃体4の先端部4aとにはそれぞれ刃先6,7が形成されて上下方向Zで互いに対向している。この上刃体3の基端部3bと下刃体4の基端部4bとにはそれぞれ係止孔8が貫設されて上下方向Zで互いに重合されている。この上刃体3と下刃体4とにはそれらの刃先6,7の付近で支持孔9が上下方向Zへ貫設されている。それらの支持孔9に支軸10が挿通され、この支軸10の下端部に形成された頭部10aが下刃体4の下側に係止されているとともに、この支軸10の上端部である支持部10bが上刃体3の上側に突出している。
このケース2においては、前記爪切り本体1の上下両刃体3,4を主に収容する収容部15が前端部15a(先端部)から後端部15b(基端部)にわたり前後方向Xへ延設され、この収容部15の後端部15b側で把持部16が収容部15と一体に成形されている。このケース2は硬質樹脂と軟質樹脂とを混合して成形されている。この硬質樹脂としては、例えば、ポリプロピレンやポリスチレンやポリエステルを採用する。この軟質樹脂としては、例えば、熱可塑性エラストマ(ショア硬度A60〜A90)やゴムを採用する。この硬質樹脂の混合割合は全体の30〜80%であり、そのほかは軟質樹脂である。
この爪切り本体1の上下両刃体3,4をこのケース2の収容部15の溝部21に収容すると、この上下両刃体3,4の基端部3b,4bがこの収容部15の後端部15bで左右両係止壁部57の内側に挿入されて板ばね部54の係止突起54aがこの基端部3b,4bの係止孔8に板ばね部54の弾性力により係入される。この収容部15の前端部15aにおいて、下壁部17の前端部に形成された切込み58は、支軸10の頭部10aに当てがわれるとともに、左右両側壁部18,19の前端部に形成された切込み59は、上下両刃体3,4の刃先6,7間の左右両側に位置する。また、収容部15の前端部15aと後端部15bとの間の中間部において、左右両側壁部18,19の内側に左右方向Yで相対向して形成された左右両突条60は、溝部21で上下両刃体3,4間に挿入される。一方、前記押圧操作てこ5を前記倒伏状態Pにすると、押圧操作てこ5の指当部12の先端部側は、収容部15の左右両側壁部18,19の上端部に載せられるとともに、左右両指掛部22,23に形成された切欠き凹部61に入り込んで載せられる。
図示しないが、爪飛散防止ケース2を省略し、爪切り本体1の上下両刃体3,4の基端部3b,4bに把持部を一体に形成したり、その基端部3b,4bに対し別体の把持部を接着やインサート成形や接続部材などの取付手段により着脱不能または着脱可能に取り付けたりしてもよい。
Claims (8)
- 刃先を有する先端部から基端部にわたり延設された上刃体と下刃体とを押圧操作てこにより相対動させてこの上刃体の刃先と下刃体の刃先とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体を備えた爪切りにおいて、
前記上下両刃体の基端部側に把持部を有し、この把持部は、上下両刃体の基端部と先端部とを結ぶ延設方向に沿った縦方向に対し直交する横方向の両側のうち少なくとも一方で、この上下両刃体の基端部側からこの横方向へ突出する指掛部を有し、
前記一つの指掛部は上下両刃体の基端部側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向の両側でこの指掛部の基端部から先端部へ延びる内外両側面のうち、前記上下両刃先に近い内側面は、その内側面上にある基端点と先端点とを結ぶ想定線に対し凹状に凹んでいる
ことを特徴とする爪切り。 - 刃先を有する先端部から基端部にわたり延設された上刃体と下刃体とを押圧操作てこにより相対動させてこの上刃体の刃先と下刃体の刃先とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体と、この爪切り本体を収容する収容部を有するケースとを備えた爪切りにおいて、
前記ケースは前記上下両刃体の基端部に隣接する前記収容部の基端部で把持部を有し、この把持部は、上下両刃体の基端部と先端部とを結ぶ延設方向に沿った縦方向に対し直交する横方向の両側のうち少なくとも一方で、この収容部の基端部からこの横方向へ突出する指掛部を有し、
前記一つの指掛部は上下両刃体の基端部側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向の両側でこの指掛部の基端部から先端部へ延びる内外両側面のうち、前記上下両刃先に近い内側面は、その内側面上にある基端点と先端点とを結ぶ想定線に対し凹状に凹んでいる
ことを特徴とする爪切り。 - 刃先を有する先端部から基端部にわたり延設された上刃体と下刃体とを押圧操作てこにより相対動させてこの上刃体の刃先と下刃体の刃先とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体を備えた爪切りにおいて、
前記上下両刃体の基端部側に把持部を有し、この把持部は、上下両刃体の基端部と先端部とを結ぶ延設方向に沿った縦方向に対し直交する横方向の両側で、それぞれ、この上下両刃体の基端部側からこの横方向へ突出する指掛部を有し、
この両指掛部で前記横方向における上下両刃体の基端部側からの突出寸法については、一方の指掛部のものと他方の指掛部のものとで互いに異なるように設定し、
前記一つの指掛部は上下両刃体の基端部側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向の両側でこの指掛部の基端部から先端部へ延びる内外両側面のうち、前記上下両刃先に近い内側面は、その内側面上にある基端点と先端点とを結ぶ想定線に対し凹状に凹んでいる
ことを特徴とする爪切り。 - 刃先を有する先端部から基端部にわたり延設された上刃体と下刃体とを押圧操作てこにより相対動させてこの上刃体の刃先と下刃体の刃先とを互いに接近または離間させるようにした爪切り本体と、この爪切り本体を収容する収容部を有するケースとを備えた爪切りにおいて、
前記ケースは前記上下両刃体の基端部に隣接する前記収容部の基端部で把持部を有し、この把持部は、上下両刃体の基端部と先端部とを結ぶ延設方向に沿った縦方向に対し直交する横方向の両側で、それぞれ、この収容部の基端部からこの横方向へ突出する指掛部を有し、
この両指掛部で前記横方向における収容部の基端部からの突出寸法については、一方の指掛部のものと他方の指掛部のものとで互いに異なるように設定し、
前記一つの指掛部は上下両刃体の基端部側に隣接する基端部から先端部にわたり延設され、前記縦方向の両側でこの指掛部の基端部から先端部へ延びる内外両側面のうち、前記上下両刃先に近い内側面は、その内側面上にある基端点と先端点とを結ぶ想定線に対し凹状に凹んでいる
ことを特徴とする爪切り。 - 前記一つの指掛部において、前記内外両側面のうち前記上下両刃先から遠い外側面は、その外側面上にある基端点と先端点とを結ぶ想定線に対し凸状に膨らんでいることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の爪切り。
- 前記一つの指掛部は前記内外両側面間で区画される表裏両面を有し、この表裏両面のうち少なくとも一方の面に凹所を設けたことを特徴とする請求項5に記載の爪切り。
- 前記ケースは、硬質樹脂と軟質樹脂とを混合して成形されていることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の爪切り。
- 前記ケースにおいて把持部に隣接する収容部の基端部には、凹所と、この凹所を囲う周縁部と、この凹所と周縁部との間の段差部とを設け、この凹所内と段差部と周縁部とにわたり一対のスリットを設けてこの両スリット間には前記上下両刃体のうち少なくとも一方の刃体に係止される両持ち梁状の板ばね部を設けたことを特徴とする請求項2または請求項4に記載の爪切り。
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