JP3111173U - カッター付きトイレットペーパーホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】取扱の簡単なカッター付トイレットペーパーホルダーを提供する。
【解決手段】底部に山型の支持棒を前方壁下辺より対向する後方壁下辺部に複数個渡して開口する箱本体の上方開口部には、箱本体側壁の上方一辺でヒンジ結合し開閉できる蓋となる天板を、箱本体の前方壁より外側に突出させて設け、この突出部の仮面に断面が略L字状で、その屈曲部を支点として搖動する先端部が鋭角の刃状を形成するカッターを設けて成る。
【選択図】図2

Description

本考案は、カッター付きトイレットペーパーホルダー、特にはストッパー・カッターを有するトイレットペーパーホルダーに関するものである。
従来のトイレットペーパーホルダーにあっては、上面が開口し底板を有する箱型のホルダーであり、上面を開閉する蓋の先端部でペーパーをカットできるように構成されており、ペーパーが回転軸によって支持されるものが殆どである。従って、ペーパーの種類により挿入する回転軸体を取り替えて使用する物である。
使用時にペーパーを切断する際には、蓋である天板を片手で押える必要があり、切断されたペーパーの端が次回の使用時に取り出し難く、亦、有底板であるために、ペーパーの屑等が底に溜まり易く、特に隅の清掃がしづらいと言う問題がある。
片手でのペーパー切断が可能なホルダーも公知ではあるが回転軸体を必要とするものであり、公知の回転軸体の無いものでは有底板であるために、何れも前記問題を避けることの出来ないものとなっている。亦、底のない側壁で回転軸を支えるものも知られているが上記の回転軸体の交換は避けられないものとなっている。
実用新案登録第3033762号公報 実開平5−51192号公報
本考案は、上記従来公知技術或いは従来品の抱えている問題を解決し、且つ取り扱いの簡単なトイレットペーパーホルダーを提供することを課題としている。
基本的には、ペーパーを支持する回転軸体を不要とし、低部が開口している箱型のホルダーとするものである。
上下面が開口する四面が側壁で覆われている筒状の箱本体の、前方側壁の上辺部に少なくともロールペーパーであるトイレットペーパーの幅よりも広い幅で切り込む適宜深さのペーパー引き出しのための開口部を形成し、下面開口部には前方側壁下辺から対向する後方側壁下辺に渡る、断面が山型の支持棒を、山型面を内側に向けて、複数個設けてロールペーパーの回転レールとして固定配置し、上面開口部には、前記箱本体の片側横壁上辺で蝶番によりヒンジ結合して開口部を開閉する、箱本体の前方側壁より前方に突出する大きさで形成する蓋となる天板を設け、該天板の突出部下面には、屈曲部において天板の側面で回転自在に支持され搖動する、断面が略L字型の一辺先端部が鋭角に形成されるカッターを設け、前記天板と箱本体には、天板が閉じた状態を保持することの出来る固定手段を施して成るカッター付きトイレットペーパーホルダーとして課題を解決するものである。
本考案においては、回転軸体を用いること無く、トイレットペーパーをレール上に向きを考慮せずに配置するだけで済むので投入が容易となり、天板を片手で押さえること無くトイレットペーパーを切断でき、亦、トイレットペーパーの切断端が箱本体の前方壁の外側に下がるために次回の取り出しが容易となり、低部が開口しているために紙屑等の埃が箱内に溜まること無く清掃が容易となる操作が極めて単純化される有効性が発揮され課題を十分に解決している効果を有する。
箱本体の両側壁に、光に対する透明性を有する、例えばアクリル、塩化ビニール等のプラスチックの板材によって実施するときには、トイレットペーパーの残量を目視で確認でき使い易いものと成る。
亦、左右のいずれかの室内側壁に箱本体を固定するので、蓋となる天板の開閉が手前側及びその逆方向になるので、その選択を自由に設定することで最良の形態で使用できることになる。
以下、本考案の実施形態につき、図面に示す実施例に基づき詳述する。
少なくともトイレットペーパー18の幅より広い幅の適宜深さで切り欠く開口部を有する板状の前方側壁1、後方側壁4、側壁2及び側壁3により四方を囲われ上下面が開口する筒状の箱本体の下面開口部において、断面が山型の支持棒5を、その山型面を箱本体の内側に向けて前方側壁1の下辺部から後方側壁4の下辺部に複数個渡して固定してロールペーパーのレールとする開口部を有する底面を形成している。箱本体の上面開口部には、側壁3の上辺部において蝶番17に依ってヒンジ結合し開閉する蓋となる天板6を設けて、トイレットペーパー18を収納するための上面部を構成し、この天板6を箱本体の前方側壁1より前方に突出する大きさで、幅を箱本体の幅に合わせて形成する。天板6の前方壁1いり前方に突出している下面に、天板6の下面両側で固定される軸受11に回動自在に嵌合する軸10を屈曲部に設け、前方先端部8が鋭角となる歯型状に形成され他端にペーパー押え部9を有する断面が略L字状の、屈曲部を支点として搖動するカッター7を設けてある。
箱本体の側壁2の上面にマグネット13を固定し、天板6の開閉端部下面にマグネット13に引着される磁性体14を施し、天板6の閉じた状態を保持するようになっている。亦、天板6には、カッター7の落下を防ぐための細い棒状のカッター支え12を設けて、トイレットペーパーホルダー全体を構成している。
天板6を開いて、ロールペーパーであるトイレットペーパー18を箱本体内の支持棒5上に回転方向を前後方に向けて載せ、ペーパー18の先端部19を箱本体の手前外側に引き出した後に天板6を閉じて使用できる状態となる。使用時には、トイレットペーパー18を上方に引き上げ適当な位置でカッター7の刃先となる歯型前方先端部8に接触させて切断するものであるが、この時には、L字状カッター7の前方先端部8が上方に屈曲部を支点として搖動すると同時に他端ペーパー押え部9がトイレットペーパー18を前方壁1の内面に圧着させて切断を容易にすることが出来ることになる。この場合、トイレットペーパー18は支持棒5の山型の頂点部で転がり、回転軸が無くてもペーパーの送り移動が出来るものとなる。切断されたトイレットペーパー18の先端部19が、カッター7の前方先端部8から略支点までの長さ分が前方壁1の外側に垂れ下がり次の引出しを容易に行うことが可能となる。天板6の閉じた状態でトイレットペーパー18を切断することになるが、カッター7を上方に押し上げることに拠る天板6に作用する上向きの力以上の強度で設定されるマグネット13の吸引力により天板6の閉じた状態を保持し、手で天板6を押えることなく切断が出来ることになる。
天板6を開いて、箱本体内にトイレットペーパー18を収納する場合に、例えば、右手利きの利用者のために、室内の左壁に、箱本体の後方側壁4にビス等の固定手段により固定する取付板15を取付孔16を通してビスで固定しておき、左手で天板6を開き右手でトイレットペーパー18を便座に座ったままの状態で且つトイレットペーパー18の回転方向を考慮せずに実施でき極めて使用し易いものとなる。勿論、天板6を逆の側壁2の上辺部で蝶番17で結合させることも可能である。
本実施例にあっては、天板6の閉じた状態を保持する固定手段としてマグネット13を使用する例を示してあるが、取外しの容易なフック或いは紐輪等の使用も考えられ、その選択は設計上の変更に過ぎないものである。更に、カッター7の支点におけるヒンジ結合手段も、本実施例の用にカッター7に設ける軸10と天板6側に固定する軸受11に拠る結合を逆にしたり、他の、例えば浅い凹凸部の嵌合等の変更も自由に選択できるものである。亦、カッター7の落下を防止するカッター支え12も、本実施例のように細い棒状のものではなく、図は省略するが、板状で形成する等の変更は自由である。カッター7の断面形状が略L字型であると言うことは、ひらがなのくの字状であっても構わないという意味である。カッター7の前方先端部8の鋭角形状も図示の歯型形状に限るものではない。また取付板15の形状或いは取付け方法等の設計上の問題である。
多少弾性を有する光に対して透明なプラスチックで箱本体を成形し、天板6及びカッター7もプラスチックで成形することで組み立てを容易にすりと共に、軽量化を図れることになる。更に、トイレットペーパーのミシン目が不要となりその生産の工程を省略することも可能となりコスト低減に繋がることも考えられる。
本考案の一実施例を示す断面図である。 同見取り図である・ 同正面図である。
符号の説明
1 前方側壁
2 側壁
3 側壁
4 後方側壁
5 支持棒
6 天板
7 カッター
8 カッター前方先端部
9 ペーパー押え部
10 軸
11 軸受
12 カッター支え
13 マグネット
14 磁性体
15 取付板
17 蝶番
18 トイレットペーパー
19 ペーパーの先端部

Claims (1)

  1. 前方側壁の上辺に、少なくともロールペーパーの幅より大きな長さで切り込む適宜深さの開口部を形成する角筒状の上下面が開口する箱本体の下面開口部に、前記前方側壁下辺から対向する後方側壁下辺に渡る、複数の、断面形状が山型の支持棒の山型面を内側に向けてレールとして配置固定して箱の底部を形成し、前記箱本体の上面開口部には、横壁の上方一辺でヒンジ結合し開閉蓋となり前記箱本体の前方側壁より前方に突出する大きさで形成する天板を設けて箱の上部を構成すると共に、該天板の突出部下面に、該天板の側面で支持され搖動自在に結合する断面が略L字状の、一辺先端部が鋭角に形成されるカッターを設け、前記天板と箱本体とに、天板が閉じた状態で固定できる固定手段を施して成るカッター付きトイレットペーパーホルダー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051584A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Shimabun:Kk ロールペーパー保持具及び保持方法
JP2013132351A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Aron Kasei Co Ltd ペーパーホルダーの取付構造

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