JP3110870B2

JP3110870B2 - パターン発生方法及び装置

Info

Publication number: JP3110870B2
Application number: JP04156538A
Authority: JP
Inventors: 秀之木谷
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1992-06-16
Filing date: 1992-06-16
Publication date: 2000-11-20
Anticipated expiration: 2015-11-20
Also published as: JPH05346776A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はパターン発生方法及び装
置、特に文字記号コードに対応するパターンを発生する
パターン発生方法及び装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の装置の一つに印刷装置ある。一
般に印刷装置では、文字パターンを記憶したメモリ（フ
ォントメモリ）を内蔵していて、文字コードを外部のホ
ストコンピュータ等から受信したら対応する文字パター
ンをフォントメモリより読み出し、印刷用の画像展開メ
モリに展開する。そして、所定量だけの展開が済んだと
ころで印刷を行っている。

【０００３】一方、近年では印字解像度の向上に伴い、
文字パターンを記憶するためのメモリ量も膨大になって
きた。

【０００４】そこで、文字パターンをドットパターンと
してではなく、圧縮した状態で記憶管理し、実際に使用
する際にその圧縮された文字パターンを伸張して元通り
のドットパターンにして処理するものがあった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術では、パターン圧縮に用いられた圧縮方法は１
つであって、個々の文字パターンに注目してみると圧縮
効果があまりないものや、情報量がかえって増えてしま
うものがある。従って、文字全体から見た場合、圧縮効
率はさほど高いものではなかった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来技術
に鑑みなされたものであり、メモリの消費を抑えるか、
展開速度を優先して印刷速度を速くするかを指定するだ
けで、複数の圧縮方式の中から登録しようとする文字パ
ターンに適合するものを使用した記憶登録することを可
能ならしめる文字パターン発生装置及び方法を提供しよ
うとするものである。

【０００７】この課題を解決するため、例えば本発明の
パターン発生装置は以下の構成を備える。すなわち、文
字パターンを圧縮して記憶し、指示された文字に対応す
る文字パターンを伸長して発生するパターン発生装置で
あって、文字パターンと、当該文字パターンを記憶登録
する際の圧縮方式を指示する指示情報を入力手段と、入
力した指示情報が、サイズ優先か、展開速度優先かを判
断する判断手段と、該判断手段の判断結果に基づき、複
数の圧縮方式中の、前記指示情報に適合する圧縮方式を
使用して前記パターンを圧縮し、当該圧縮された文字パ
ターン及び該適合する圧縮方式の種別情報を関連付けて
記憶登録する記憶登録手段とを有する。

【０００８】また、本発明のパターン発生方法は以下の
工程を備える。すなわち、文字パターンを圧縮して記憶
し、指示された文字に対応する文字パターンを伸長して
発生するパターン発生方法であって、文字パターンと、
当該文字パターンを記憶登録する際の圧縮方式を指示す
る指示情報を入力工程と、入力した指示情報が、サイズ
優先か、展開速度優先かを判断する判断工程と、該判断
工程の判断結果に基づき、複数の圧縮方式中の、前記指
示情報に適合する圧縮方式を使用して前記パターンを圧
縮し、当該圧縮された文字パターン及び該適合する圧縮
方式の種別情報を関連付けて記憶登録する記憶登録工程
とを有する。

【０００９】

【作用】かかる本発明の構成又は工程において、文字パ
ターンと、当該文字パターンを記憶登録する際の圧縮方
式を指示する指示情報を入力した場合、入力した指示情
報が、サイズ優先か、展開速度優先かを判断する。そし
て、この判断結果に基づき、複数の圧縮方式中の、前記
指示情報に適合する圧縮方式を使用して前記文字パター
ンを圧縮し、当該圧縮された文字パターン及び使用する
圧縮方式の種別情報を関連付けて記憶登録する。

【００１０】

【実施例】以下、図面を用いて本発明を更に詳細に説明
する。尚、実施例では印刷装置、とりわけレーザビーム
プリンタに適応した例を説明する。

【００１１】図１は実施例のレーザ・ビーム・プリンタ
（以下、ＬＢＰと略す）の内部構造を示す断面図で、こ
のＬＢＰは不図示のデータ源から文字パターンの登録や
定型書式（フォーム・データ）などの登録が行なえる。

【００１２】図１において、１００はＬＢＰ本体であ
り、外部に接続されているホスト・コンピュータ（図２
の符号２０１で示されている）から供給される文字情報
（文字コード）やフォーム情報あるいはマクロ命令など
を入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対
応する文字パターンやフォーム・パターンなどを作成
し、記録媒体である記録用紙上に像を形成する。１１２
は操作のためのスイッチ及びＬＥＤ表示器などが配され
ている操作パネル、１０１はＬＢＰ１００全体の制御及
びホスト・コンピュータから供給される文字情報などを
解析するプリンタ制御ユニットである。このプリンタ制
御ユニット１０１は、印刷情報の受信、さらには文字情
報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレー
ザ・ドライバ１０５に出力する処理を行う。

【００１３】レーザ・ドライバ１０２は半導体レーザ１
０３を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信
号に応じて半導体レーザ１０３から発射されるレーザ光
１０４をオン・オフ切替する。レーザ光１０４は回転多
面鏡１０５で左右方向に振られて静電ドラム１０６上を
走査する。これにより、静電ドラム１０６上には文字パ
ターン等の静電潜像が形成される。この潜像は静電ドラ
ム１０６周囲に配設された現像ユニット１０７により現
像された後、記録紙に転写される。この記録紙にはカッ
ト・シートが用いられ、このカット・シート記録紙はＬ
ＢＰ１００に装着した用紙カセット１０８に収納されて
いる。そして、給紙ローラ１０９及び搬送ローラ１１０
と１１１により装置内に取り込まれて、静電ドラム１０
６に供給される。

【００１４】プリンタ制御ユニット１０１の詳細を図２
に示し、以下に各構成要素とその機能を説明する。

【００１５】実施例のＬＢＰ１００はホスト・コンピュ
ータ２０１より送られてきた文字コードや、外字フォン
ト或いはフォーム情報またはマクロ登録情報などからな
るデータ２１２とを入力し、ページ単位で文書情報等を
印刷するようにしている。２０２はホスト・コンピュー
タ２０１よりの各種情報を入力する入力インタフェース
部、２０３は入力インタフェース部２０２を介して入力
された各種情報を一時記憶する入力バッファである。２
０４は文字パターン発生器であって、文字コードや文字
コードに対応するパターン情報及び圧縮の種類などを記
憶しいるＲＯＭ及びその読みだし制御回路などを含み、
文字コードを入力するとそのコードに対応する文字パタ
ーンのアドレスを算出するコード・コンバート機能をも
有している。

【００１６】２０５はＲＡＭで、文字パターン発生器２
０４より出力された文字パターンを記憶するフォント・
キャッシュ領域２０７、ホスト・コンピュータ２０１よ
り送られてきた外字フォントやフォーム情報などを記憶
する記憶領域２０６を含んでいる。このように、一旦文
字パターンに展開したパターン情報をフォント・キャッ
シュ領域２０７に記憶しておくことにより、同じ文字を
印刷する時に再度同じ文字を復号してパターン展開する
必要がなくなるため、文字パターンへの展開が速くな
る。

【００１７】２１３は伸長ユニットで文字パターン発生
器２０４内の文字パターン情報メモリ（不図示）内に格
納されているパターン情報から自動的その圧縮形式を判
別し、実際の文字パターンへ伸長を行う。

【００１８】２０８はプリンタの制御系全体を制御する
ためのＣＰＵで、ＲＯＭ２１５に記憶されたＣＰＵ２０
８の制御プログラム（印刷処理を行うプログラムや後述
する図３のプログラムを含む）により装置全体の制御を
行なっている。２０９は発生した文字パターンを印刷イ
メージとして少なくとも１ページ分展開可能なフレーム
・バッファである。２１０は出力インターフェース部
で、フレーム・バッファ２０９よりのパターン情報に対
応したビデオ信号を発生し、ページプリンタ印字部２１
１との間でインターフェース制御を実行している。２１
１は出力インターフェース部２１０よりのビデオ信号を
入力し、このビデオ信号に基づいた画像情報を印刷する
ページ・プリンタの印字機構部分である。

【００１９】ここで、実施例における文字パターン発生
器２０４内の文字パターン情報メモリについて簡単に説
明する。このメモリには、個々の文字コードに対応す文
字パターンの圧縮データが記憶されているが、それらの
圧縮データの記憶を管理するテーブルが設けられてい
る。図５にそのテーブルの一例を示す。図示の如く、文
字は文字コード、その文字の圧縮データの格納先アドレ
ス、そして、その圧縮の種類を示す属性情報から構成さ
れている。但し、実施例における圧縮の種類には、ラン
レングス、ＭＨ(Modified Huffman)の２種類を使用して
いるのが、これのみに本願発明が限定されるものではな
い。このように、個々の文字パターンは、その圧縮率の
最も良い形式で記憶されているので、文字全体の圧縮率
も従来のそれと比べて高いなる。また、一般に、文書を
印刷する場合には、使用頻度の高いものとそうでない文
字が存在する。送りがなや助詞として使用される“ひら
かな”は当然のことながら使用頻度は高い。そこで、こ
れら使用頻度の高い文字（ひらかなに限らない）は圧縮
せず、通常のビットパターンで記憶管理されている。理
由は、それを伸張処理する手間が省け、その分文字パタ
ーンを生成する速度を高速にできるためである。尚、文
字パターンのメモリ容量縮小を主眼とする場合には、使
用頻度の高い文字も含めて最適な圧縮形式で記憶すれば
よい。

【００２０】次に、本実施例における文字発生処理手順
を図３に示すフローチャートに従って説明する。

【００２１】まず、ステップＳ１０で受信した文字コー
ドに従い、文字パターン情報を文字パターン発生器２０
４内の文字パターン情報メモリ（図５のテーブル）より
読み出す。そしてステップＳ２０で圧縮の種類を判別す
る（先に説明したように、個々の文字はそれらの文字に
対して一番圧縮率の高い圧縮方式で圧縮されたパターン
とその圧縮の種類が記憶されている）。もし、圧縮され
ていないならば、ステップＳ２１でフォント・キャッシ
ュ領域２０７にそのデータを転送展開する。ランレング
ス圧縮の場合はステップＳ２２でフォント・キャッシュ
領域２０７にランレングス展開する。ＭＨ(Modified Hu
ffman)圧縮の場合はステップＳ２３でフォント・キャッ
シュ領域２０７にＭＨ展開する。

【００２２】［第２の実施例］前述した実施例（第１の
実施例）では、メモリ効率の向上に主眼を置き、且つ、
使用頻度の高い文字については、そのパターンを圧縮せ
ずビットパターンで記憶した。

【００２３】ところで、文字パターンは、ホストコンピ
ュータ上で動作するアプリケーションが外字を作成し、
それを印刷することがある。

【００２４】そこで、本第２の実施例では、ホスト・コ
ンピュータ２０１が本装置に外字の登録を行うことを可
能にした。但し、ホストコンピュータコンピュータ２０
１は、外字登録であることを示す制御コマンド及びその
外字に割り当てられた文字コード及び、ビットパターン
を本装置に出力するだけでなく、展開速度を優先する
か、データサイズ優先等の条件情報を付加して送出す
る。

【００２５】そして、本装置がデータサイズ優先する旨
の情報が付加された外字登録情報を受信した場合には、
受信したビットパターンを装置が備える複数の圧縮処理
を行って、最も圧縮率の良かった形式で記憶管理する。

【００２６】実施例では、外字パターンの登録先は記憶
領域２０６とするが、文字パターン発生器２０４の一部
に書き込み可能な不揮発性メモリ（例えばＥＥＰＲＯＭ
等）が設けられていればそれに記憶するようにしても良
い。但し、この場合には、図５に示すテーブルも更新す
る必要があるので、このテーブルもその書き込み可能な
不揮発性メモリに記憶管理する。

【００２７】さて、外字パターンの登録を記憶領域２０
６に行うためには、図４に示す構成にすれば良い。すな
わち、図４に示す如く、圧縮ユニット４０１を設けるわ
けである。この圧縮ユニットで複数の圧縮を行ない、指
定された条件に適合する圧縮形式を選択できるようにす
る。記憶領域２０６のメモリ効率を高めることができる
（伸長する際は伸長ユニット２１３を用いる）。

【００２８】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、１つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。

【００２９】また、実施例では、印刷装置としてレーザ
ビームプリンタを例にして説明したが、他の印刷方式に
適応しても良いのは勿論である。更に、文字パターンを
発生し表示する装置としてプリンタを例にして説明した
が、ＣＲＴ表示装置等に文字パターンを表示する装置或
いはシステムに適応しても良いので、印刷装置に本願発
明が限定されるものではない。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
モリの消費を抑えるか、展開速度を優先して印刷速度を
速くするかを指定するだけで、複数の圧縮方式の中から
登録しようとする文字パターンに適合するものを使用し
て記憶登録することが可能になる。

【００３１】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の印刷装置における断面図である。

【図２】実施例の制御ユニットの概略構成を示すブロッ
ク図である。

【図３】実施例の文字発生処理手順の一例を示すフロー
チャートである。

【図４】第２の実施例における外字登録を行う処理を実
現するための主要ブロック構成図である。

【図５】実施例の文字パターン記憶管理テーブルを示す
図である。

【符号の説明】

１００印刷装置１０１制御ユニット２０１ホストコンピュータ２０２入力インターフェース２０３入力バッファメモリ２０４文字パターン発生器２０５ＲＡＭ２０６記憶領域２０７フォントキャッシュ領域２０８ＣＰＵ２０９フレームバッファ２１０出力インターフェース２１１ページプリンタ印刷部２１３伸張ユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭51−221（ＪＰ，Ａ) 特開平４−133091（ＪＰ，Ａ) 特開平３−240098（ＪＰ，Ａ) 特開平２−301464（ＪＰ，Ａ) 特開昭64−38250（ＪＰ，Ａ) 特開昭64−75259（ＪＰ，Ａ) 特開平５−155072（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G09G 5/24 G06F 3/12 G06F 3/147 B41J 5/30

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】文字パターンを圧縮して記憶し、指示さ
れた文字に対応する文字パターンを伸長して発生するパ
ターン発生装置であって、文字パターンと、当該文字パターンを記憶登録する際の
圧縮方式を指示する指示情報を入力手段と、入力した指示情報が、サイズ優先か、展開速度優先かを
判断する判断手段と、該判断手段の判断結果に基づき、複数の圧縮方式中の、
前記指示情報に適合する圧縮方式を使用して前記パター
ンを圧縮し、当該圧縮された文字パターン及び該適合す
る圧縮方式の種別情報を関連付けて記憶登録する記憶登
録手段とを有することを特徴とするパターン発生装置。
【請求項２】文字パターンを圧縮して記憶し、指示さ
れた文字に対応する文字パターンを伸長して発生するパ
ターン発生方法であって、文字パターンと、当該文字パターンを記憶登録する際の
圧縮方式を指示する指示情報を入力工程と、入力した指示情報が、サイズ優先か、展開速度優先かを
判断する判断工程と、該判断工程の判断結果に基づき、複数の圧縮方式中の、
前記指示情報に適合する圧縮方式を使用して前記パター
ンを圧縮し、当該圧縮された文字パターン及び該適合す
る圧縮方式の種別情報を関連付けて記憶登録する記憶登
録工程とを有することを特徴とするパターン発生方法。