JP3110599B2 - コラムカバー装置 - Google Patents

コラムカバー装置

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JP3110599B2
JP3110599B2 JP05332721A JP33272193A JP3110599B2 JP 3110599 B2 JP3110599 B2 JP 3110599B2 JP 05332721 A JP05332721 A JP 05332721A JP 33272193 A JP33272193 A JP 33272193A JP 3110599 B2 JP3110599 B2 JP 3110599B2
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正人 勝又
中島  博
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Yazaki Kako Corp
Toyota Motor Corp
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Yazaki Kako Corp
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングコラムの
シフトレバー装着部を覆うためのコラムカバー装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術】ステアリングコラムのシフトレバーが装着
されている部分を覆うためのコラムカバーが知られてい
る。たとえば、「エスティマ新型車解説書」(トヨタ自
動車株式会社1991年発行)の第3−5頁に記載され
たコラムカバーがそれである。このような形式のコラム
カバーはシフトレバーを突き出すための長穴を備えてお
り、その長穴は所定の方向に操作されるシフトレバーと
干渉しないように比較的長い開口を有している。このた
め、意匠上の目隠しや防塵などのために、シフトレバー
の操作を妨げない範囲でその長穴の開口を塞ぐことが求
められる。
【0003】上記に対し、長穴の内周縁部に内向きの植
毛を設けたり、或いは長穴を覆うためのブーツをコラム
カバーとこれから突き出しているシフトレバーとの間に
設けることが提案されている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記長穴の内周縁
部に内向きの植毛を設ける場合には、目隠しが不充分で
あるだけでなく、製造が面倒でコストが高くなる欠点が
あった。また、上記ブーツを用いる場合には、コストが
高くなるだけでなく、コラムカバーから突き出している
シフトレバーの一部をも覆うためにダッシュボードパネ
ルに設けられたメータの視認性が損なわれる欠点があっ
た。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、充分な目隠し効
果が得られるとともにメータの視認性を損なうことのな
いコラムカバー装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、シフトレバーが装着
されているステアリングコラムのそのシフトレバーの装
着部を覆うコラムカバー装置であって、(a)ステアリ
ングコラムのシフトレバーの装着部を覆うためのコラム
カバー本体と、(b)前記シフトレバーを貫通させるた
めにそのコラムカバー本体にシフトレバーの操作方向に
沿って形成された長穴と、(c)前記シフトレバーを貫
通させるための貫通穴を有し、前記コラムカバー本体の
内側から上記長穴を塞ぐように配置された変形可能な長
手状スライドプレートと、(d)その長手状スライドプ
レートを、その長手方向であって前記コラムカバー本体
の内壁面に沿って移動可能に案内する案内装置と、
(e)前記長手状スライドプレートを前記コラムカバー
本体の内壁面の曲率よりも緩やかな曲率でその内壁面
ら離隔させるように高さが調整されて、その内壁面から
突き出し且つその長手状スライドプレートの移動方向に
設けられたレールとを、含むことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、コラムカバー本体の内側か
ら長穴を塞ぐように配置された変形可能な長手状スライ
ドプレートが、案内装置により、その長手方向であって
そのコラムカバー本体の内壁面に沿って移動可能に案内
されるとともに、コラムカバー本体の内壁面の曲率より
も緩やかな曲率でその内壁面から離隔させるように高さ
が調整されて、その内壁面から突き出し且つその長手状
スライドプレートの移動方向に設けられたレールによ
り、コラムカバー本体の内壁面から離隔させられる。
【0008】
【発明の効果】したがって、本発明のコラムカバー装置
によれば、上記長穴の内周縁部に内向きの植毛を設ける
場合に比較して長穴が長手状スライドプレートにより塞
がれるのでその長穴の目隠しが充分となるだけでなく、
その目隠しのための長手状スライドプレートがコラムカ
バー本体から突き出すことがないので、ブーツにより目
隠しする場合に比較してダッシュボードパネルに設けら
れたメータの視認性が損なわれることがなく、しかも製
造および組み立てが容易であるため、コスト高となるこ
ともない。
【0009】また、コラムカバー本体の内壁面の曲率よ
りも緩やかな曲率でその内壁面から離隔させるように高
さが調整されて、その内壁面から突き出し且つその長手
状スライドプレートの移動方向に設けられたレールによ
り、長手状スライドプレートがコラムカバー本体の内壁
面から離隔させられてその長手状スライドプレートとコ
ラムカバーの内壁面とが直接摺接しないので、摺動抵抗
が低くなって操作が容易となる。このような効果は、コ
ラムカバーが円形断面ではなく異型断面である場合に顕
著となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例であるコラムカ
バー装置10を示す斜視図である。図において、第1カ
バー12および第2カバー14が組み合わされることに
より構成されるコラムカバー本体16は、図示しないス
テアリングコラムのシフトレバー装着部を覆うために楕
円形断面を有する偏平形状に形成されており、ステアリ
ングコラムを貫通させるための中央穴18と、シフトレ
バーを貫通させ且つそのシフト操作方向の移動を許容す
るために所定幅W1 を有する長手状の長穴20とを備え
ている。上記第1カバー12および第2カバー14は、
たとえばABS樹脂により構成されており、その内側に
設けられた掛止装置22によって、容易に相互に嵌合さ
れ且つ相互の離脱が防止されるようになっている。
【0012】上記コラムカバー本体16の長穴20は、
スライドプレート26によってコラムカバー本体16の
内側から塞がれている。スライドプレート26は、図2
に示すように、長穴20の幅寸法W1 よりも大きい幅寸
法W2 を有する長手板状を成すとともにシフトレバーを
貫通させるための貫通穴28を備えており、たとえばポ
リエステル樹脂などの硬質プラスチックにより成形され
ることにより剛性で且つ容易に変形が可能となるように
構成されている。上記貫通穴28は長穴20の幅寸法W
1 と同等以下の幅方向寸法W3 を有している。なお、図
2はスライドプレート26の裏面を示している。
【0013】上記貫通穴28はシフトレバーのセレクト
操作方向すなわちスライドプレート26の幅方向の動き
が許容されるように所定長さを有する長方形状とされて
いる。スライドプレート26の裏面には、必要に応じ
て、シフトレバーと比較的隙間なく嵌合される嵌合穴3
0を有するセレクトプレート32を、上記貫通穴28を
塞ぐ位置に位置決めし且つスライドプレート26の幅方
向に案内するための一対のセレクトプレート案内装置3
4が高周波溶着、接着、一体成形などにより固設されて
いる。上記セレクトプレート32は、シフトレバーのセ
レクト操作においても貫通穴28が開口しないように、
その貫通穴28の幅方向寸法W3 よりも大きい幅寸法を
備えている。
【0014】図1の III− III視断面である図3、およ
び図4の第2カバー14の斜視図に示すように、第1カ
バー12および第2カバー14の内壁面には、スライド
プレート案内装置38が固着されており、スライドプレ
ート26が、その長手方向であってコラムカバー本体1
6の内壁面に沿って移動可能に案内されるようになって
いる。このスライドプレート案内装置38は、スライド
プレート26の幅寸法W2 よりも僅かに大きい幅寸法と
スライドプレート26の厚み寸法よりも僅かに大きい深
さ寸法を有する凹溝40を備え、その凹溝40にスライ
ドプレート26を嵌め入れた状態でコラムカバー本体1
6の内壁面に高周波溶着、接着、一体成形などにより固
設されている。
【0015】図4に示すように、第2カバー14側に設
けられたスライドプレート案内装置38は、その上端の
位置が第2カバー14の上端縁よりも所定寸法Aだけ低
くなる段差が形成されるように取り着けられており、ま
た、幅方向中央部にはU字状の切欠き42が上端縁から
形成されている。さらに、第1カバー12側に設けられ
たスライドプレート案内装置38は、その下端の位置が
第1カバー12の下端縁よりも所定寸法B(図示せず)
だけ低くなる段差が形成されるように取り着けられてい
るとともに、第2カバー14側に設けられたものと同様
にU字状の切欠き42(図3)が設けられている。その
所定寸法Bは上記所定寸法Aと同等であって、たとえば
1mm乃至5mm程度にそれぞれ設定される。
【0016】さらに、コラムカバー本体16の内壁面に
は、その内壁面から突き出し且つ長手状スライドプレー
ト26の移動方向に設けられた各一対のレール44,4
4および46,46が設けられている。レール44は長
穴20の一対の長辺に沿って配設されており、一対のレ
ール46は、たとえば図4に示すように、長穴20の長
手方向の両端部から更にその長手方向へ向かう位置に配
設されている。それらレール44および46は、スライ
ドプレート26をそのコラムカバー本体16の内壁面か
ら離隔させて摺動抵抗を低減するためのものであり、図
3に示すように、その頂部にR形状が設けられることに
より、一層摺動抵抗が低減される。また、レール44お
よび46は、必要に応じてそのレール高さを調整するこ
とによりスライドプレート26の曲率をコラムカバー本
体16の内壁面の曲率よりも緩やかとしてその動きが円
滑とされている。
【0017】上述のように、本実施例によれば、コラム
カバー本体16の内側から長穴20を塞ぐように配置さ
れた変形可能なスライドプレート26が、スライドプレ
ート案内装置38により、その長手方向であってそのコ
ラムカバー本体16の内壁面に沿って移動可能に案内さ
れるとともに、コラムカバー本体16の内壁面から突き
出し且つその長手状スライドプレートの移動方向に設け
られたレール44、46により、コラムカバー本体16
の内壁面から離隔させられる。したがって、上記長穴2
0の内周縁部に内向きの植毛を設ける場合に比較して、
長穴20が長手状のスライドプレート26により塞がれ
るのでその長穴20の目隠しが充分となるだけでなく、
ブーツにより目隠しをする場合に比較してその目隠しの
ための長手状スライドプレート26がコラムカバー本体
16から突き出すことがないのでダッシュボードパネル
に設けられたメータの視認性が損なわれることがなく、
しかも製造および組み立てが容易であるため、コスト高
となることもない。
【0018】また、コラムカバー本体16の内壁面から
突き出し且つスライドプレート26の移動方向に設けら
れたレール44、46により、スライドプレート26が
コラムカバー本体16の内壁面から離隔させられてその
スライドプレート26とコラムカバー本体16の内壁面
とが直接摺接しないので、摺動抵抗が低くなって操作が
容易となる。このような効果は、コラムカバーが円形断
面ではなく異型断面である場合に顕著となる。
【0019】さらに、本実施例によれば、レール44、
46は、コラムカバー本体16の内壁面の形状に応じて
そのレール高さが調整されることにより、スライドプレ
ート26の曲率はコラムカバー本体16の内壁面の曲率
よりも緩やかとされるので、スライドプレート26の摺
動抵抗が一層軽減されてその動きが円滑となる利点があ
る。
【0020】また、本実施例によれば、第2カバー14
側に設けられたスライドプレート案内装置38は、その
上端の位置が第2カバー14の上端縁よりも所定寸法A
だけ低くなる段差が形成されるように取り着けられてお
り、第1カバー12側に設けられたスライドプレート案
内装置38は、その下端の位置が第1カバー12の下端
縁よりも所定寸法B(図示せず)だけ低くなる段差が形
成されるように取り着けられているので、完成されたス
テアリングコラム組立体に対して、第1カバー12およ
び第2カバー14を組み合わせることによりコラムカバ
ー装置10を組み立てるに際して、スライドプレート2
6の差し込み作業が容易となり、組み立て工数が低減さ
れる利点がある。また、第2カバー14側に設けられた
スライドプレート案内装置38の端部には、その幅方向
中央部にU字状の切欠き42が設けられているので、上
記のスライドプレート26の組みつけが一層容易となる
利点がある。
【0021】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】図5は、スライドプレート26に替わる他
の構成例のスライドプレート50を示している。この実
施例のスライドプレート50は、複数個の小プレート5
2が接続されることにより構成されている。各小プレー
ト52の2辺には、連結凸条54および連結溝56が形
成されており、所定の小プレート52の連結凸条54が
他の小プレート52の連結溝56に嵌め入れられること
により連結され、スライドプレート50全体として変形
可能とされている。そして、複数個の小プレート52の
うちの1つに貫通穴28が形成されている。本実施例に
よれば、比較的硬質の樹脂材料を使用できる利点があ
る。
【0023】図6の実施例では、スライドプレート案内
装置38と第1カバー12とが一体成形されるととも
に、前記長穴20を有する樹脂性のフレーム部材60が
第1カバー12に形成された組付穴62内に嵌め着けら
れることにより、スライドプレート26がその長手方向
であってコラムカバー本体16の内壁面に沿って案内さ
れるようになっている。上記図6は前記図3に相当する
図であって、第1カバー12についてだけ示されている
が、本実施例では、第2カバー14においても同様にス
ライドプレート案内装置38と第2カバー14とが一体
成形され、組付穴62の一部が形成されている。上記組
付穴62は、スライドプレート26の幅寸法W2 よりも
大きい幅寸法W4 を備えており、その内壁面であって少
なくとも長手方向の1対の対向面には、係合凹溝64が
形成されている。また、上記フレーム部材60の外周面
のうちの少なくとも上記1対の対向面に接する面には、
上記係合凹溝64に係合する係合凸条66が形成されて
いる。これにより、スライドプレート26は、第1カバ
ー12と第2カバー14とがステアリングコラム組立体
の周囲に組み合わせられた後に、組付穴62およびスラ
イドプレート案内装置38内に嵌め入れられ、その後に
フレーム部材60が組付穴62内に固定されることによ
り、組みつけが完了する。本実施例では、スライドプレ
ート26の組み付けが一層容易となる。
【0024】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0025】たとえば、前述の実施例では、貫通穴28
を塞ぐためのセレクトプレート32およびセレクトプレ
ート案内装置34がスライドプレート26に設けられて
いるが、必ずしも設けられていなくてもよい。それらセ
レクトプレート32およびセレクトプレート案内装置3
4が設けられていなくても、本発明の一応の効果が得ら
れるのである。
【0026】また、スライドプレート26やセレクトプ
レート32は伸縮が可能な材質により成形されることが
望ましい。このようにすれば、シフトレバーの握り部分
からシャフト部分へ嵌め付けられるに際して、貫通穴2
8や嵌合穴30の径を伸ばすことにより大径の握り部分
を通過させることができるので、貫通穴28や嵌合穴3
0の形状をシフトレバーの握り部分の断面形状よりも小
さくすることができる利点がある。
【0027】また、そのレールは、特に摺動抵抗が高い
場所、すなわち曲率半径が短い場所において局部的に設
けられてもよい。
【0028】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコラムカバー装置の一例を
示す斜視図である。
【図2】図1のスライドプレートの裏面を説明する斜視
図である。
【図3】図1のIII −III 視断面図である。
【図4】図1の第2カバーの要部を説明する斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例を説明する図2に相当する
図である。
【図6】本発明の他の実施例を説明する図3に相当する
図である。
【符号の説明】
10:コラムカバー装置 16:コラムカバー本体 20:長穴 26:スライドプレート 28:貫通穴 38:スライドプレート案内装置(案内装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−37545(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーが装着されているステアリ
    ングコラムの該シフトレバーの装着部を覆うコラムカバ
    ー装置であって、 ステアリングコラムの該シフトレバーの装着部を覆うた
    めのコラムカバー本体と、 前記シフトレバーを貫通させるために該コラムカバー本
    体に該シフトレバーの操作方向に沿って形成された長穴
    と、 前記シフトレバーを貫通させるための貫通穴を有し、前
    記コラムカバー本体の内側から該長穴を塞ぐように配置
    された変形可能な長手状スライドプレートと、 該長手状スライドプレートを、その長手方向であって前
    記コラムカバー本体の内壁面に沿って移動可能に案内す
    る案内装置と、 前記長手状スライドプレートを前記コラムカバー本体の
    内壁面の曲率よりも緩やかな曲率で該内壁面から離隔さ
    せるように高さが調整されて、該内壁面から突き出し且
    つ該長手状スライドプレートの移動方向に設けられたレ
    ールと、 を含むことを特徴とするコラムカバー装置。
JP05332721A 1993-12-27 1993-12-27 コラムカバー装置 Expired - Lifetime JP3110599B2 (ja)

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