JP3110591B2 - 蛍光ランプ - Google Patents
蛍光ランプInfo
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- JP3110591B2 JP3110591B2 JP05175247A JP17524793A JP3110591B2 JP 3110591 B2 JP3110591 B2 JP 3110591B2 JP 05175247 A JP05175247 A JP 05175247A JP 17524793 A JP17524793 A JP 17524793A JP 3110591 B2 JP3110591 B2 JP 3110591B2
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- Japan
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- fluorescent lamp
- glass container
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Description
銀量を削減した蛍光ランプに関するものである。
光ランプにおいてはガラス容器の内容積に対して0.0
11mg/cm3、コンパクト形蛍光ランプにおいては0.0
5mg/cm3の水銀がそれぞれ封入されていた(特開平1−
169838号公報)。この水銀量は実際に必要な量以
上の水銀量となっている。これは、蛍光ランプの寿命中
に水銀が、蛍光体やガラス容器や電極に付着されている
エミッター等に吸着したり、それらの物質と化学反応を
起こしたりして放電に必要な水銀蒸気を供給する水銀
(以下、この水銀のことを蒸気源水銀という)が不足す
るためである。そこで、定格寿命中に水銀蒸気の不足に
よる不点を防ぐために、上記のように、通常、必要以上
の量の水銀が封入される。
来の蛍光ランプでは、ランプ廃却時において、封入水銀
量が多いために、環境汚染の面から封入水銀量を削減す
る必要があった。
になされたもので、封入水銀の量を極力少なくすること
のできる蛍光ランプを提供するものである。
電極を有するガラス容器の内部に水銀および希ガスを封
入し、前記ガラス容器の内面に蛍光体膜を備えた蛍光ラ
ンプにおいて、前記水銀の封入量は、前記ガラス容器の
内容積に対して0.0044〜0.0088mg/cm3であ
り、かつ前記蛍光体膜を構成する蛍光体の付活剤が、前
記蛍光体に含まれる酸素以外の原子重量に対して1.3
%以上である構成を有する。
することができる。
ている蒸気源水銀は、その寿命中にガラス容器内の蛍光
体、ガラス容器内壁、エミッターの各種材料に吸着、反
応して蒸発しにくい形態になるが、その明確なメカニズ
ムはまだ解明されていない。しかしながら、上記材料の
中でも、蒸気源水銀の減少に占めるガラス容器の成分中
のナトリウムの役割は大きく、その役割を促進するのが
水銀原子の放電により発生する紫外線と考えられる。そ
こで、発明者は、この紫外線に着目し、紫外線を極力吸
収する蛍光体膜を作成し種々検討した結果、本発明を完
成するに至った。
されている蛍光体膜によりそのほとんどが吸収され可視
光線に変換されるのであるが、一部は蛍光体膜を通過し
てガラス容器まで到達する。蛍光体膜の紫外線吸収効果
は、蛍光体の結晶(通常、母体と呼ばれている)とそれ
に含まれている付活剤(共付活剤とは区別する)に依存
するが、そのなかでも、付活剤濃度の依存率が高い。そ
こで、付活剤の濃度を変化させ、封入水銀量を少なくし
た蛍光ランプを作成しランプ寿命中の変化を調べた。
いて説明する。図1に示すように、本発明実施例の蛍光
ランプは、内容積が680cm3である密閉ガラス容器1
の内面に酸化アルミニウムからなる保護膜2、蛍光体膜
3を順次形成し、ガラス容器1の両端にステム5によっ
て電極4を設け、ガラス容器1内に水銀および希ガスを
封入している。ガラス容器1の両端には口金6を設けて
いる。
表1に示す蛍光体を用いて種々の蛍光ランプを作成し
た。
してアルゴンガスを封入した330Pa、水銀の封入量
を0.012,0.0088,0.0074,0.005
9,0.0044および0.0029mg/cm3とした。これ
は、実際の水銀封入量にして、8,6,5,4,3,2
mgにそれぞれ相当するもので、ガラス容器内に設けた
ガラスカプセルを開封することにより封入した。これら
の蛍光ランプを各5本作成し、寿命中水銀蒸気圧低下に
よって起こる不点になるまでの時間を調べた。その結果
を表2に示す。
に、少なくとも1本の蛍光ランプが水銀蒸気圧低下によ
って起こる不点が発生した時間を示した。また、120
00時間でも5本とも不点にならなかったグループにつ
いては、そのグループに含まれるランプ中の蒸気源水銀
量の平均値を示した。この蒸気源水銀量の測定は、直流
点灯させると同時にカソード電極近傍のガラス容器1を
冷却し、この冷却部に蒸気源水銀を集め、その部分を化
学分析で定量することによって行った。蒸気源水銀を集
める時間は、アノード側が水銀蒸気不足により暗くなる
時間(カタホレシス時間)を目安とした。また、化学分
析は蒸気源水銀とそれ以外の水銀を区別するために硝酸
水溶液に溶かして行った。これは、多くの場合蒸気源水
銀以外の水銀は酸化水銀とみなされ、また酸化水銀は硝
酸水溶液に溶けないので、この方法により行った。冷却
は約3cm幅の銅箔をガラス容器に巻き、その端を液体
窒素に浸漬して行った。なお、表2において、括弧内の
数値は残留蒸気源水銀量(mg)を示し、また、3桁以
上の数字は不点時間を示し、これは10の位を四捨五入
している。そして、A+E+Hは、蛍光体A,E,Hを
混合したものを表わし、混合比率は、20:40:40
である。同じくC+F+Hは、蛍光体C,F,Hを混合
したものを表わし、混合比率は20:40:40であ
る。また、蛍光体の塗布量は3gである。
の内容積に対して0.0044mg/cm3で蛍光体中に含ま
れる付活剤の濃度を1.3%以上にすれば少なくとも1
2000時間のランプ寿命を保証することができる。ま
た、同様に付活剤の濃度を1.3%以上にした蛍光体を
蛍光ランプの蛍光体膜3に使用して、水銀封入量をガラ
ス容器1の内容積に対して0.0088mg/cm3とした場
合、12000時間の寿命テスト後でも最低1.0mgの
蒸気源水銀が残留していることがわかった。蛍光ランプ
作成プロセスや水銀封入などのばらつきを考慮して、
1.0mgの残留蒸気源水銀があれば十分であるので、上
記構成により、封入水銀量の上限とすることができる。
ランプは、ガラス容器1に保護膜2、その内側に蛍光体
膜3を設け、蛍光体膜3に蛍光体に対して発光原子の濃
度が1.3%以上である蛍光体を用い、かつ蛍光ランプ
の内容積に対して0.0044〜0.0088mg/cm3とな
るように水銀を封入することによって、従来より大幅に
封入水銀量を削減した蛍光ランプを得ることができる。
ついて説明したが、他の形状の蛍光ランプについても同
様の効果が得られることはもちろんである。
プにおける蛍光体の紫外線吸収効率を増加させることに
より、封入水銀量を削減しても、定格寿命を満足できる
というすぐれた効果を有する蛍光ランプを提供すること
ができるものである。
図
Claims (1)
- 【請求項1】 電極を有するガラス容器の内部に水銀お
よび希ガスを封入し、前記ガラス容器の内面に蛍光体膜
を備えた蛍光ランプにおいて、前記水銀の封入量は、前
記ガラス容器の内容積に対して0.0044〜0.008
8mg/cm3であり、かつ前記蛍光体膜を構成する蛍光体の
付活剤が、前記蛍光体に含まれる酸素以外の原子重量に
対して1.3%以上であることを特徴とする蛍光ラン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05175247A JP3110591B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05175247A JP3110591B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 蛍光ランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729547A JPH0729547A (ja) | 1995-01-31 |
JP3110591B2 true JP3110591B2 (ja) | 2000-11-20 |
Family
ID=15992838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05175247A Expired - Lifetime JP3110591B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 蛍光ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3110591B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0498492A (ja) * | 1990-08-13 | 1992-03-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子式キャッシュレジスタ |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP05175247A patent/JP3110591B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0498492A (ja) * | 1990-08-13 | 1992-03-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子式キャッシュレジスタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0729547A (ja) | 1995-01-31 |
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