JP3110413U - 防火区画体における防火措置構造物 - Google Patents
防火区画体における防火措置構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3110413U JP3110413U JP2005000646U JP2005000646U JP3110413U JP 3110413 U JP3110413 U JP 3110413U JP 2005000646 U JP2005000646 U JP 2005000646U JP 2005000646 U JP2005000646 U JP 2005000646U JP 3110413 U JP3110413 U JP 3110413U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- fire
- fire prevention
- compartment
- fire protection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Building Environments (AREA)
Abstract
【課題】金属管内部に長尺物を挿通し、更に金属管の一端部を耐熱材で密封するだけで十分な防火効果を有する防火区画体における防火装置構造物を提供する。
【解決手段】本考案の防火措置構造物は、床や壁等の防火区画体に開設された貫通孔に設置した金属管3内に挿通したケーブル4やパイプ等の長尺物の防火措置構造物において、金属管の一端部に支持金物5を挟持し、該支持金物の先端部から充填材を充填して開口部を封入することを特徴とするもので、耐1時間の防災特性を有するものである。
【選択図】図1
【解決手段】本考案の防火措置構造物は、床や壁等の防火区画体に開設された貫通孔に設置した金属管3内に挿通したケーブル4やパイプ等の長尺物の防火措置構造物において、金属管の一端部に支持金物5を挟持し、該支持金物の先端部から充填材を充填して開口部を封入することを特徴とするもので、耐1時間の防災特性を有するものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、防火区画体における防火措置構造物に関し、更に詳しくは、金属管内部の長尺物を1時間以上の耐火時間で保護可能な防火措置構造物を提供するものである。
従来の防火区画体における防火措置構造物としては、床や壁等の防火区画体において長尺物を貫通させた場合には、図6に示すように、二分割に嵌合固定される鋼製端末金具を用いて金属管の両端面を封入して防火措置を施していた。
この鋼製端末金具を用いる防火措置構造の場合、長尺物を貫通させた鋼製電線間である金属管の両端部においてケーブル外面にそれぞれ耐熱シール材を充填し、この充填部を覆うように鋼製端末金具を取り付けて金属管の開口部を封入する構造であり、この構造物は、二時間の耐火性能を有するものとして知られているが、端末金具や耐熱シール材を両面に取付けなければならないために施工が面倒であり、コストが高くつくと云う欠点があった。
特許第2583388号「防火区画体における長尺物貫通部の防火措置構造」は、周方向に分割可能な筒部を両端に有し、且つ、これら筒部間が軸方向に間隔をおいて連結部で連結されると共に連結部間に樋口が形成されてなる固定具を、樋口が貫通孔内に位置するように前記長尺物の外周に被せて筒部で囲み、同筒部と長尺物との間に熱発泡性耐焔材を配置し、前記貫通孔から樋口内まで耐火材を埋め戻して貫通孔を耐火材で閉じると共に樋口の部分で長尺物と貫通孔との隙間を閉塞した防火措置構造を開示する。
また特許第3207340号「可燃性長尺体貫通部の防火構造体」は、防火壁の際の可燃性長尺体の外周に、巻き付け前は厚肉のテープ状であるが巻き付け後は層間が粘着してパテ状の塊となる耐熱シール材を防火壁の孔の直径より大きくなるように巻き付け、その耐熱シール材の外周に、基端側が防火壁の孔より大きく先端側ほど直径又は内接円の直径が小さくなるテーパー状の押え具を取り付け、耐熱シール材の外周部を防火壁に押しつけた防火構造体を開示している。
特許第2583388号
特許第3207340号
上記従来の防火区画体における長尺物貫通部の防火措置構造は、何れも壁の両側からの施工を必要とするため、施工内容に関わらず施工時間が多くとられるという構造上の課題があった。
また長尺物を固定具で囲む場合は、固定具自体のコストがかかり更に貫通部との間の隙間を耐火材で充填しなければならなく、材料費が高くつくという欠点を有していた。
本考案者は斯かる課題を解決するために鋭意研究したところ、金属管内部に長尺物を挿通し、更に金属管の一端部を耐熱材で密封するだけで十分な防火効果を有する防火区画体における防火措置構造物を提供することができた。
すなわち本考案の第一は、床や壁等の防火区画体に開設された貫通孔に設置した金属管内に挿通したケーブルやパイプ等の長尺物の防火措置構造物において、金属管の一端部に支持金物を挟持し、該支持金物の先端部から充填材を充填して開口部を封入することを特徴とする防火区画体における防火措置構造物である。
本考案の第二は、前記支持金物は、一端部が逆U字状の折曲げ部を有して金属管を挟持し、他端部が内側にL字状の曲げ部を有して耐火物を係止する構造であることを特徴とする請求項1記載の防火区画体における防火措置構造物である。
本考案の第三は、前記耐火物は、ロックウール板、耐熱シート材、耐熱シール材、ロックウール材及びこれらの混合物の1種以上であることを特徴とする請求項1記載の防火区画体における防火措置構造物である。
本考案の防火区画体における防火措置構造物は、壁材の一方の側からの施工で良いために施工時間が短時間で済み、施工コストが安くなるという大きな経済効果を有するものである。
また本考案は、金属管の一端側に支持金物を挟持し、該支持金物の先端部に長尺物を囲みながらロックウール板、ロックウール材、耐熱シール材、耐熱シート材及びこれらの混合物おいずれか1種以上を充填して開口部を封入する簡易な防火措置構造物であるが、これらの耐火充填材がパイプ等の長尺物外周と金属管内部とを密封するために、1時間以上の耐火性能を十分に有するものである。
以下、図面を参照して本考案の詳細を述べるが、本考案の範囲はこれらに限定されるものではない。
図1は、本考案の防火区画体における防火措置構造物を示す断面図である。壁材1からなる防火区画体の貫通孔2には、貫通孔2と略同径の金属管3が挿通されており、さらに該金属管3の内部をケーブル4等の可燃性長尺体が挿通されている。
この場合、貫通孔2と金属管3との隙間は耐熱シール材の様なパテ材で封入するが、壁材1に金属孔2を挿通させる場合には、金属管とほぼ同一径の貫通孔を打ち抜くことが好ましい。
この金属管の端部には、図4aに示す支持金物5を挟持して、逆L字状に曲がった先端部が金属管の中心部に向いて位置するようにしている。この場合、図4aに示す支持金物5は、図4bに示すように1本の細線を折曲げながら中心部に逆L字状に曲げたU字部12を設け、相対峙する形状の支持材としている。
本実施例においては、前記金属管3に挿通されたケーブル4の周囲を耐火材で封入するために、先ず支持金物4を2本用いて金属管3の端部の上下左右に挟持した。次いで、金属管の内径に合わせて切り取り、中心部に切り込み線を入れた厚み25mmのロックウール板を金属管の端部より内部に向けて押出し、支持金物4の逆L字状のU字部に接触固定させた。
次いで、ロックウール材を用いて同様に端部より押し込んで、約30〜100mmの厚みとなるように調整しながら金属管内径とケーブル4表面との間の隙間を充填した。
さらに金属管の端部側に約20mmくらいの厚みになるように耐熱シール材を充填し、金属管端部を封入して、耐1時間対応の防火措置構造物を得ることができた。
実施例1において用いた図4aに示す支持金物4を4本、同様に金属管3の端部に挟持した。市販の耐熱シール材に大量のロックウールチップを混入させた耐火物を、支持金物4の逆L字状のU字部12に接触させながら金属管3端部まで約120mm充填し、端部を封入して、耐1時間対応の防火措置構造物を得ることができた。
実施例1で用いた支持金物5に代えて、図5に示すように2本の細線を撚り合わせた支持金物9の折曲げ部を2本金属管端部に挟持させた。次いで、耐火物として市販の耐熱シート材11を適宜サイズに切り裂いたものを金属管3端部から押し込み、前記支持金物9のL字状の折曲げ部13に接触固定させながら、約100mm押し込み、金属管3端部に耐熱シール材8を充填して封入し、耐1時間対応の防火措置構造物を得ることができた。
1・・・壁材
2・・・貫通孔
3・・・金属管
4・・・ケーブル
5・・・支持金物
6・・・ロックウール板
7・・・ロックウール材
8・・・耐熱シール材
9・・・耐熱シル・ロックウール混合材
10・・支持金物
11・・耐熱シート材
12・・U字部
13・・折曲げ部
14・・撚り部
15・・プッシング
16・・端末金具
2・・・貫通孔
3・・・金属管
4・・・ケーブル
5・・・支持金物
6・・・ロックウール板
7・・・ロックウール材
8・・・耐熱シール材
9・・・耐熱シル・ロックウール混合材
10・・支持金物
11・・耐熱シート材
12・・U字部
13・・折曲げ部
14・・撚り部
15・・プッシング
16・・端末金具
Claims (3)
- 床や壁等の防火区画体に開設された貫通孔に設置した金属管内に挿通したケーブルやパイプ等の長尺物の防火措置構造物において、金属管の一端部に支持金物を挟持し、該支持金物の先端部から充填材を充填して開口部を封入することを特徴とする防火区画体における防火措置構造物。
- 前記支持金物は、一端部が逆U字状の折曲げ部を有して金属管を挟持し、他端部が内側にL字状の曲げ部を有して耐火物を係止する構造であることを特徴とする請求項1記載の防火区画体における防火措置構造物。
- 前記耐火物は、ロックウール板、耐熱シート材、耐熱シール材、ロックウール材及びこれらの混合物の1種以上であることを特徴とする請求項1記載の防火区画体における防火措置構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000646U JP3110413U (ja) | 2005-02-14 | 2005-02-14 | 防火区画体における防火措置構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000646U JP3110413U (ja) | 2005-02-14 | 2005-02-14 | 防火区画体における防火措置構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3110413U true JP3110413U (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=43272951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005000646U Expired - Fee Related JP3110413U (ja) | 2005-02-14 | 2005-02-14 | 防火区画体における防火措置構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3110413U (ja) |
-
2005
- 2005-02-14 JP JP2005000646U patent/JP3110413U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4364210A (en) | Fire barrier device | |
JPS6018164B2 (ja) | 電気ケ−ブル等を壁等に対して貫通して案内するための通路体。 | |
JP3160790U (ja) | 防火区画体貫通部の防火構造 | |
JP5141592B2 (ja) | 梁の配管挿通部における耐火被覆構造 | |
DE3821969C1 (ja) | ||
JP3110413U (ja) | 防火区画体における防火措置構造物 | |
JPH0568556U (ja) | 防火区画体の長尺物貫通部の防火措置構造 | |
JP4694313B2 (ja) | 耐火充填材 | |
JP6762146B2 (ja) | 防火措置具 | |
JP4033436B2 (ja) | 耐火充填材の充填方法 | |
JP4927797B2 (ja) | 配線ボックス用耐火処理部材 | |
JPH01138921A (ja) | 建物耐火スラブの貴通部防火構造 | |
JPH0636392Y2 (ja) | 長尺体の中空壁または中空床等の貫通部の防火構造 | |
JP5122853B2 (ja) | 防火断熱パネル | |
EP3792420A1 (en) | Fireproof structure for through-penetration firestopping of building | |
JP2005137194A (ja) | 建物バスダクト貫通部の防火構造工法及び建物バスダクト貫通部の防火構造 | |
JP2510783Y2 (ja) | 隔壁貫通配管部材 | |
JP2006115625A (ja) | 建物ケーブル貫通部の防火構造工法及び建物ケーブル貫通部の防火構造 | |
JP2004266990A (ja) | 建物ケーブル貫通部の防火構造工法及び建物ケーブル貫通部の防火構造 | |
JP7094174B2 (ja) | 配線・配管材の断熱壁貫通配設構造、断熱ブロック体、および断熱壁貫通部形成装置 | |
JP2002271948A (ja) | 無機繊維マット、及び区画貫通部の防火措置構造 | |
RU2761812C1 (ru) | Гибкая накладная огнестойкая кабельная проходка для тонкостенных преград | |
JPH0658464A (ja) | 配管,配線などのための壁体または床体貫通部耐火構造体 | |
JPS6245764B2 (ja) | ||
JPH05228223A (ja) | 断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措置工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A623 | Registrability report |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623 Effective date: 20050614 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |