JP3110061B2 - 回線切り替え方式 - Google Patents

回線切り替え方式

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JP3110061B2
JP3110061B2 JP4132091A JP4132091A JP3110061B2 JP 3110061 B2 JP3110061 B2 JP 3110061B2 JP 4132091 A JP4132091 A JP 4132091A JP 4132091 A JP4132091 A JP 4132091A JP 3110061 B2 JP3110061 B2 JP 3110061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばATM技術
を適用した、いわゆる広帯域ISDN通信システムなど
の、冗長系を有する通信システムにおける回線の切り替
え方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信システムにおける伝送の方式
の1つとして、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode)と称される技術がある。こ
れは、図14に示すように、伝送すべき情報を固定長の
コンテナパケット(セル)10に区切って伝送するもの
である。本方式でのセルの発生は、STM(Synch
ronous Transfer Mode)のように
一定間隔ではなく、基本的に情報が発生したときに発生
した量に応じて発生される。これにより、STMでは端
末ごとに固定的に占有されていたチャネルの概念がなく
なり、高速で広帯域な伝送を効率よく行うことが可能と
なる。
【0003】通常、セルは、48オクテットの情報フィ
ールド11に5オクテットのセルヘッダ(または、単に
ヘッダともいう)12が付されたもので、このヘッダの
VC(バーチャルコネクション)情報を交換機などが参
照することによって伝送/交換が制御されるようになっ
ている。
【0004】ATM技術においては、対向して接続され
た2つの通信システム間で、セルの境界を判断するため
にセルベースの同期を取る必要がある。しかし、同期に
関する条件はSTMほど厳しくはない(同期確立方式、
同期に関する条件などはCCITT勧告では継続検討項
目である)。
【0005】また、ATM技術による通信では、セルの
転送遅延や遅延変動(ジッタ)がしばしば問題となる。
しかし、条件の最も厳しい固定レート音声通信において
も、1ノード当たりの転送遅延量が1msec程度なら
ば十分に許容範囲内であるといわれている(遅延量につ
いてもCCITT勧告では継続検討項目である)。
【0006】図15は、従来の冗長系を有する通信シス
テム(広帯域ISDN通信システムに限らず)におけ
る、冗長系への系の切り替え方式の一例を示すものであ
る。この図では、本発明に関わる部分のみ記載し、その
他は省略している。
【0007】本例では、第1のシステム21に対して、
スイッチ22を介して、二重化された第2のシステム2
3と第3のシステム24および共通部25からなる交換
システムが接続され、さらにこの交換システムに通信端
末26が接続された構成とされている。この場合、第1
のシステム21と第2のシステム23とは同一クロック
に同期されており、第3のシステム24は第2のシステ
ム23と同期がとられている。また、スイッチ22は単
なる切り替えスイッチの構成をとっている。
【0008】第1のシステム21との接続系の、第2の
システム23から第3のシステム24への切り替えは、
スイッチ22のスイッチ切り替えによって行われる。こ
のとき、瞬時的に同期がはずれ、第1のシステム21と
第3のシステム24との間で同期の確立がなされ、通常
の通信が再開される。この間、通話チャネルは確立した
ままとなるため、通常の通信が再開された後において
は、切り替え以前となんら変わり無く通信を継続するこ
とができる。しかし、スイッチ22の切り替えにともな
って発生する瞬時的な同期はずれによる瞬断が生じるた
め、音声通信における瞬断の影響はたかだか雑音程度で
あるが、データ伝送では伝送エラーとなる。したがっ
て、広帯域ISDN通信システムの普及による画像伝送
を中心とするマルチメディア通信の場合、伝送コスト低
減のために行っている帯域圧縮方式により、この伝送エ
ラーは画像の乱れなど多大な影響を及ぼす結果となる。
【0009】図16は、二重系ループネットワークの例
を示すものである。本図の場合も同様に、発明に関わる
部分のみ記載し、その他は省略している。
【0010】本例では、第1の端末31と第2の端末3
2とが、第1ループ33および第2ループ34に対して
それぞれノード35,36を介して接続された構成とさ
れている。ループ33,34の具体的な例としてはLA
N(ローカルエリアネットワーク)などがあげられ、ノ
ード35,36の具体的な例としては交換機やLANト
ランシーバなどがある。
【0011】図17は、本二重系ループネットワークに
おけるノード35,36の構成例を示すものである。
【0012】ノード35,36は、それぞれ、第1,第
2ループ33,34との接続点であるAU(アクセスユ
ニット)41,42と、第1ループ33および第2ルー
プ34からの入力を選択して端末31または端末32と
の接続点Lに伝送するためのセレクタ43、およびこの
接続点Lからの入力を二つのAU41,42に分流する
分流器44により構成される。
【0013】第1の端末31から第2の端末32への通
話パスは、通常時には、図18に示すように、第1の端
末31から第2の端末32への通話路パスとして、第1
ループ33および第2ループ34のそれぞれに1パスず
つ張られる。第1の端末31からの出力は、第1の端末
31が接続されるノード35の分流器44にて分流さ
れ、AU41,42を介して第1,第2のループ33,
34に設定された2つのパス51,52にそれぞれ出力
される。そして、着信先である第2の端末32が接続さ
れるノード36のセレクタ43にて、運用系であるルー
プからの入力が選択された後、端末32に対して接続点
Lを介して出力される。
【0014】なお、第2の端末32から第1の端末31
への通話パスは、この対称型により構成される。
【0015】また、第1ループ33が運用系のとき、こ
の第1ループ33から第2ループ34への系の切り替え
は、第1の端末31から第2の端末32への通話パス5
1を、セレクタ43により通話パス52の選択に切り替
えることで行われる。
【0016】本例の場合、上述したのと同じ瞬断が発生
するほか、ループのリソースを常に二重に確保する必要
がある。このため、通常時におけるシステムの最大実効
スループットは、第1ループ33,第2ループ34を独
立運用する場合の1/2程度になる。
【0017】ところで、通信システムにおける冗長系の
意義としては、(1)障害発生時の予備系、(2)運用
系への保守・工事などを行うための退避系の2つが考え
られる。これらの事象の発生はまれであるため、定期的
な系の切り替えを行わない限り、冗長系は長時間に渡り
運用されることがない。したがって、上記した事象の発
生時に冗長系が正常に動作しない、あるいは切り替え機
能そのものが正常に動作しないなどの問題が生じる可能
性が充分に考えられ、これがシステムの信頼度を低下さ
せていた。
【0018】しかしながら、定期的な系の切り替えを行
うことで、問題点の早期発見やシステムの安定的動作を
図ることができるものの、上述したように従来の技術で
は系の切り替えによって瞬断が発生するため、これを行
うことができなかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、系の切り替えによって瞬断が発生するた
め、定期的な系の切り替えによる、問題点の早期発見や
システムの安定的動作を図ることができないという欠点
があった。
【0020】そこで、この発明は、ATM技術による冗
長系を有する通信システムにおいて、問題点の早期発見
やシステムの安定的動作を図ることが可能な回線切り替
え方式を提供することを目的としている。
【0021】[発明の構成]
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係わる回線切り替え方式は、情報フィー
ルドとヘッダとからなるセル流を転送すべく複数の回線
が収容された通信システムにおける回線の切り替え方式
にあって、切り替え先の回線を確立するための確立手段
と、少なくとも、前記確立手段により切り替え先の回線
が確立されてセル流の転送が再開されるまでは前記セル
流を蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段に蓄積されたセ
ル流を出力する前に、前記切り替え先の回線についてパ
ス試験を行って当該切り替え先の回線のパスが確立した
ことを確認する手段とを具備することにより構成され
る。
【0023】
【作用】この発明は、上記した手段により、系の切り替
えに伴って発生する瞬断を防止できるようになるため、
定期的な系の切り替えを行うことが可能となる。しか
も、切り替え先の回線へ蓄積したセル流を送出する際
に、それに先立ちパス試験が行われてパスが確立された
ことが確認されるため、切り替えに伴う障害の発生を事
前に防止することができる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0025】図1は、この発明の回線切り替え方式を、
たとえば二重系システムに適用した場合(第一の実施
例)を示すものである。この第一の実施例では、本発明
に関わる部分のみ記述し、その他の部分については省略
する。
【0026】二重系システムは、たとえば第1の広帯域
通信システム101、第2の広帯域通信システム102
およびその冗長系である第3の広帯域通信システム10
3が、切り替え装置104を介して接続された構成とさ
れている。
【0027】ここで、通信システムとは、図2に示すよ
うな通信装置などの通信機器(交換機)、あるいはその
部分的な機能ブロック、および図3に示すような通信回
線(冗長トランク)を指す。
【0028】図2は、通信システム101,102,1
03の一例として、交換機のループネットワークへの二
重帰属を示すものである。
【0029】この場合、通信システム101は交換機1
05の内部の交換処理を行う部分(部分的な機能ブロッ
ク)で、切り替え装置104は交換機105の1部機能
として構成されている。また、通信システム102,1
03は、それぞれループネットワークのステーション
A,Bに相当し、ステーションA,B間は通信を行うル
ープ106によって接続されている。
【0030】図3は、別の例として、通信システム10
1に複数の冗長回線が接続されている場合を示すもので
ある。
【0031】この場合、通信システム101は交換機
に、通信システム102,103は冗長トランクA,B
にそれぞれ相当する。そして、これら冗長トランクA,
Bが、切り替え装置104を介して交換機としての通信
システム101に接続された構成となっている。
【0032】図4は、切り替え装置104の構成を示す
ものである。
【0033】切り替え装置104は、制御部110と、
これに制御信号を送受信するための制御バス111を介
して接続された二重系切り替えスイッチ112、同期制
御部113、遅延処理部114,115,116、およ
び同期制御部113と遅延処理部114,115,11
6との間でクロックを送受信するためのクロックバス1
17により構成されている。
【0034】図中の、L1点はそれぞれ遅延処理部11
4,115,116の各通信システム101,102,
103との接続点であり、L2点はそれぞれ遅延処理部
114,115,116と切り替えスイッチ112との
接続点である。すなわち、遅延処理部114,115,
116のそれぞれは、点O1 ,O2 ,O3 を介して各通
信システム101,102,103に接続される。
【0035】図5は、遅延処理部114,115,11
6の構成を示すものである。
【0036】遅延処理部114,115,116は、バ
ッファ120とバッファ制御部121とクロック抽出部
122と同期処理部123とから構成され、バッファ1
20へのデータは、制御バス111からの指示にしたが
ってバッファ制御部121により読み書きされる。
【0037】次に、この発明の第一の実施例にかかる動
作について説明する。
【0038】たとえば今、通信システム101と接続さ
れた動作系は通信システム102であるとする。
【0039】この場合、通信システム103は予備系で
あり、通信システム102から通信システム103への
切り替え時点では、通信システム102から通信システ
ム101へのセル流と同じものが、通信システム103
から切り替え装置104の遅延制御部116に出力され
ているものとする。ただし、同セルは、遅延処理部11
6のバッファ120において廃棄される。
【0040】また、通信システム101から通信システ
ム102へのセル流は、切り替えスイッチ112により
通信システム103側へ出力されることはない。
【0041】図1の切り替え装置104における、通常
時の動作は以下のとおりである。
【0042】すなわち、通信システム102から通信シ
ステム101への入力セルは接続点L1から入力され、
遅延処理部115のバッファ120に書き込まれる。通
常は、そのまま読み出されて接続点L2より出力され
る。遅延処理部114でも、同様である。また、通信シ
ステム101から通信システム102へのセルについて
も同様に転送される。
【0043】ここで、通信システム101は、通信シス
テム102のクロックと(セル同期のレベルで)同期が
取られているとする。このとき、遅延処理部115のク
ロック抽出部122では、このセル流から同期クロック
を抽出し、これをクロックバス117を通じて同期制御
部113に送る。同期制御部113では、このクロック
をもとに他の遅延処理部114,116にクロックを分
配する。なお、遅延処理部114では、上記のクロック
抽出処理は行わない。
【0044】切り替え装置104による通信システム1
02から通信システム103への切り替えは、制御部1
10の指示により開始される。制御部110は、切り替
えスイッチ112にスイッチの切り替えを指示するとと
もに、同期制御部113および遅延処理部114,11
5のバッファ制御部121に切り替えの指示を送る。バ
ッファ制御部121では、バッファ120の読み出しポ
インタの歩進を中止する。これにより、接続点L1から
入力される入力セルは、バッファ120内に蓄積され
る。
【0045】一方、同期制御部113では、遅延処理部
115,116のクロック抽出部122に指示を出し、
通信システム102からのクロック抽出を通信システム
103からの入力セルに対するクロック抽出に変更す
る。ATM網の場合、対向する2ノード間でのみのセル
同期を確保するため、通信システム102と通信システ
ム103とは必ずしもクロックの位相が合っていない。
そこで、クロックバス117を介して、同クロックを通
信システム101に接続される遅延処理部114の同期
処理部123に送る。
【0046】遅延処理部114の同期処理部123で
は、遅延処理部116で抽出されて同期制御部113を
介して送られてくる通信システム103のクロックをも
とにクロックセルを送出し、これにより通信システム1
03と通信システム101のセル同期を確立する。
【0047】そして、通信システム101からのOAM
(オペレーションアンドマネージメント)セルによるセ
ル同期の回復通知によるか、または一定時間が経過した
後の、制御部110からの指示により、遅延処理部11
6のバッファ120に蓄積されたセルを接続点L2より
出力する。蓄積されたセルを出力する前に、パスが確立
したことを確認するために、OAMセルを用いたループ
バック試験などのパス試験を行うことで、切り替えにと
もなう障害の発生を事前に防止することが可能である。
【0048】バッファ120に蓄積される時間は、セル
同期のはずれ発生から回復までで、設計により1mse
c以下にすることができる。したがって、本切り替え処
理による転送遅延時間は1msec以下であり、この程
度の遅延量ならば上述したように問題はない。
【0049】また、この間に蓄積されるセル数は最大で
も400セル程度で、通信システム102(または、通
信システム103)から通信システム101への入力ト
ラヒックを回線使用率80%としても、約5msec後
にはバッファ120内のセルをすべて出力することがで
きる。したがって、バッファ120に蓄積されたセルの
出力によるジッタの発生も、AAL(セルベースの同期
確立や情報のセル単位への分割などに関するプロトコル
レイヤ)のタイミング復旧機能によって充分な復旧が可
能である。
【0050】図6は、本発明の第二の実施例を示すもの
である。
【0051】この第二の実施例では、すでに第一の実施
例で述べたものと同じ第1の広帯域通信システム20
1、第2の広帯域通信システム202およびその冗長系
である第3の広帯域通信システム203が、通信システ
ム202,203から通信システム201への入力は切
り替え装置204を介して接続され、通信システム20
1から通信システム202,203への出力は分流器2
05を介して接続された構成となっている。
【0052】図7は、第二の実施例における切り替え装
置204の構成を示すものである。
【0053】この切り替え装置204は、制御部210
と、これに制御信号を送受信するための制御バス211
を介して接続された切り替えスイッチ212、同期制御
部213、同期処理部214、遅延処理部215,21
6、および同期制御部213と同期処理部214および
遅延処理部215,216との間でクロックを送受信す
るためのクロックバス217により構成されている。
【0054】図中の、L1点はそれぞれ遅延処理部21
5,216の各通信システム202,203との接続点
であり、L2点はそれぞれ遅延処理部215,216と
切り替えスイッチ212との接続点である。また、点O
1 ,O2 ,O3 を介して、それぞれの通信システム20
1,202,203が接続される。
【0055】この第二の実施例の場合、前記した第一の
実施例における遅延処理部114に代えて同期処理部2
14が設けられたもので、その他の構成は第一の実施例
と同様となっている。
【0056】次に、この発明の第二の実施例にかかる動
作について説明する。
【0057】たとえば今、通信システム201と接続さ
れた動作系は通信システム202であるとする。
【0058】この場合、通信システム203は予備系で
あり、通信システム201から通信システム202,2
03への出力は、分流器205によって同じものが同時
に出力される。そして、通信システム202から通信シ
ステム201へのセル流と同じものが、通信システム2
03から切り替え装置204内の遅延制御部216に出
力されているものとする。ただし、同セルは、遅延処理
部216のバッファ(図4に示したバッファ120)に
おいて廃棄される。
【0059】図6の切り替え装置204における、通常
時の動作は以下のとおりである。
【0060】すなわち、通信システム202から通信シ
ステム201への入力セルは、接続点L1から入力さ
れ、遅延処理部215のバッファ120に書き込まれ
る。通常は、そのまま読み出され、接続点L2より出力
される。
【0061】ここで、通信システム201は、通信シス
テム202のクロックと(セル同期のレベルで)同期が
取られているとする。このとき、遅延処理部215のク
ロック抽出部122では、このセル流から同期クロック
を抽出し、クロックバス117を介して同期制御部21
3にクロックを送る。同期制御部213では、このクロ
ックをもとに他の遅延処理部216にクロックを分配す
る。
【0062】切り替え装置204による通信システム2
02から通信システム203への切り替えは、制御部2
10の指示により開始される。制御部210では、切り
替えスイッチ212にスイッチの切り替えを指示すると
ともに、同期制御部213および遅延処理部215のバ
ッファ制御部121に切り替えの指示を送る。
【0063】バッファ制御部121では、バッファ12
0の読み出しポインタの歩進を中止する。これにより、
接続点L1からの入力はバッファ120内に蓄積され
る。
【0064】一方、同期制御部213では、遅延処理部
215,216のクロック抽出部122に指示を出し、
通信システム202からのクロックの抽出を、通信シス
テム203からの入力セルに対するクロックの抽出に変
更する。ATM網の場合、対向する2ノード間でのみの
セル同期を確保するため、通信システム202と通信シ
ステム203とは必ずしもクロックの位相が合っていな
い。そこで、クロックバス117を介して、同クロック
を通信システム201に接続される同期処理部214に
送る。
【0065】同期処理部214では、遅延処理部216
で抽出されて同期制御部213を介して送られてくる通
信システム203のクロックをもとにクロックセルを送
出し、これにより通信システム203と通信システム2
01とのセル同期を確立する。通信システム201から
のOAMセルによるセル同期の回復通知によるか、また
は一定時間が経過した後の、制御部210からの指示に
より、遅延処理部216のバッファ120に蓄積された
セルを接続点L2より出力する。蓄積されたセルを出力
する前に、パスが確立したことを確認するために、OA
Mセルを用いたループバック試験などのパス試験を行う
ことで、切り替えにともなう障害の発生を事前に防止す
ることが可能である。
【0066】次に、本発明を、前記の図16に示したよ
うな二重系ループネットワークに適用する場合について
説明する。
【0067】図8は、二重系ループネットワークにおけ
るノードの構成例を示すものである。
【0068】ノード35a,36aは、それぞれ、第
1,第2ループ33,34との接続点であるAU41
a,42aと、第1,第2ループ33,34からの入力
を選択して端末31または端末32との接続点Lに伝送
するための切り替え装置(構成は第二の実施例と同様)
45、および接続点Lからの入力を二つのAU41a,
42aに分流する分流器44aにより構成されている。
【0069】第1の端末31から第2の端末32への通
話パスは、通常時には、第1の端末31から第2の端末
32への通話路パスとして、第1ループ33および第2
ループ34のそれぞれに1パスずつ張られる。第1の端
末31からの出力は、第1の端末31が接続されるノー
ド35aの分流器44aにて分流され、AU41a,4
2aを介して第1,第2のループ33,34に設定され
た2つのパスにそれぞれ出力される。そして、着信先で
ある第2の端末32が接続されるノード36aの切り替
え装置45にて、運用系であるループからの入力が選択
された後、端末32に対して接続点Lを介して出力され
る。
【0070】なお、第2の端末32から第1の端末31
への通話パスは、この対称型により構成される。
【0071】また、第1ループ33が運用系のとき、こ
の第1ループ33から第2ループ34への系の切り替え
は、第1の端末31から第2の端末32への通話パス
(および、第2の端末32から第1の端末31への通話
パス)を、切り替え装置45により別の通話パスの選択
に切り替えることで行われる。
【0072】次に、この発明の第三の実施例について説
明する。
【0073】図9は、本実施例の構成を示すもので、端
末301,302を収容する交換ノード303,304
が、リンク305,306によってそれぞれ接続された
構成とされている。
【0074】リンク305,306は、通常運用時には
独立したリンクとして運用されるものであるが、障害発
生時あるいはメンテナンス時には互いに他の予備リンク
として動作するようになっている。
【0075】また、2つのリンク305,306は、物
理的あるいは論理的なリンクとなっている。
【0076】図10は、この第三の実施例における、交
換ノード303,304の構成例を示すものである。
【0077】交換ノード303,304は、バッファ3
11とその制御部312とからなる入力インタフェース
部313、出力インタフェース部(出力I/F)31
4、入力セル10を出力へスイッチングするためのスイ
ッチ315、このスイッチ315を制御するためのスイ
ッチ制御部316、VC(バーチャルコネクション)変
換テーブル317、全体を制御するための中央制御部3
18、中央制御部318の信号を伝送するための制御バ
ス319、およびセル10の伝送路320により構成さ
れている。
【0078】VC変換テーブル317は、たとえば図1
1に示すように、入力VC値、この入力VC値に対する
出力VC値、およびセルヘッダ12のVC情報より出力
先(着信先)を決定するためのルーティング情報からな
っている。
【0079】スイッチ315は、セル10の入力を受け
るとセルヘッダ12よりVC情報を取り出し、このVC
情報をもとにVC変換テーブル317を検索する。そし
て、出力VC値および出力先を決めるルーティング情報
を得、それにしたがってセル10の流れをスイッチング
するものである。なお、以下の記述では、ルーティング
情報についての説明は省略する。
【0080】ここで、バーチャルコネクション(VC)
とは、end−end間の論理的なコネクションを識別
するための識別子である。また、VC変換テーブル31
7における入力VCとそれに対応する出力VCの各値
は、呼設定時に設定され、呼終了時に削除される。
【0081】次に、本実施例による切り替え方式の動作
について説明する。
【0082】図12において、端末301はリンク30
6を使用して端末302へ情報を伝送しているものとす
る。この場合、端末301からの入力セル10はVC1
であり、交換ノード303に入力されている。そして、
交換ノード303にて前述したような方式によりVC2
に変換された後、リンク306に出力される。
【0083】途中、いくつかの交換ノードを経由して、
同セル10はVCxとして交換ノード304に入力され
る。そして、この交換ノード304にてVC1に変換さ
れた後、端末302へ伝送される。
【0084】なお、本図においては、交換ノード30
3,304以外の中継のための交換ノードの記述を、本
発明とは本質的に関係がないので省略した。
【0085】リンク306の別リンク305への切り替
えは、次のような手順により行われる。
【0086】すなわち、切り替えに先だって、まず、交
換ノード303,304の別リンク305が設定され
る。これは、リンク306とは別のVC値を使って行わ
れる。本例では、交換ノード303からの出力VC値を
VC3、交換ノード304への入力VC値をVCyと
し、このときのVC変換テーブルの状態を図中の317
a〜317dにそれぞれ示している。ここでのVC値の
設定は、中央制御部318の指示のもとに、スイッチ制
御部316からの呼設定処理によって行われる。
【0087】リンク305の設定の後、中央制御部31
8の指示により、リンク306からリンク305への切
り替え処理が実行される。
【0088】まず、端末301から交換ノード303へ
の入力セル10を入力インタフェース部313における
バッファ311にてバッファリングし、スイッチ315
への出力を止める。これは、第一の発明の実施例で述べ
たのと同様に、バッファ311の制御部312により、
バッファ311における出力ポインタの歩進を止めるこ
とでなされる。
【0089】続いて、中央制御部318は、スイッチ制
御部316に対してVC変換テーブル317の書き換え
の指示を出す。これにより、図中に317bおよび31
7dで示すとおり、交換ノード303においてはVC1
(入力VC値)に対応する出力VC値がVC2からVC
3に、交換ノード304においてはVC1(出力VC
値)に対応する入力VC値がVCxからVCyに変更さ
れる。
【0090】このVC変換テーブル317の書き換え
後、交換ノード303のバッファ制御部312よりOA
Mセルなどによる通話路試験によって端末301,30
2間のリンク305の確立が確認される。そして、中央
制御部318からバッファ制御部312に対して、バッ
ファ311内のセル10の出力が指示される。この場合
の、2つの交換ノード303,304へのリンクの切り
替え処理の開始通知、あるいは切り替え処理の終了通知
はOAMセルなどによって行われる。
【0091】このように、本実施例では、交換ノード3
03,304間の別リンク305を設定した上で、端末
301,302間のリンクを変更する処理を行うように
している。したがって、セルレベルの同期は交換ノード
間のリンク設定時に確立されており、第一の実施例のよ
うに切り替え時に同期を確立する必要はない。
【0092】図13は、本実施例を、前記の図16に示
したような二重系ループネットワークに適用した場合を
例に示すものである。
【0093】この場合、交換ノード303,304間に
は、中継のための交換ノードが介在しない。このため、
交換ノード303の出力VC値は、交換ノード304の
入力VC値と一致されている。
【0094】なお、上記実施例では、VC値にて説明し
たが、このVC値の代わりに、VC値を集線した論理的
なパスであるVP(バーチャルパス)によっても全く同
じ方式によって、VPの切り替えを実現することができ
る。
【0095】また、図13における二重ループでの切り
替えにおいては、ループ内部のチャネル識別子はVCで
ある必要はなく、一例としてVCを使用した場合につい
て説明した。
【0096】いずれの場合においても、切り替えの開始
から終了までの処理時間は、設計によって1msec以
内とすることが可能であり、本発明の第一の実施例に示
したとおり、本切り替え方式による遅延時間は実現に際
して問題にはならない。
【0097】以上、本発明による冗長系への切り替え方
式については、いずれの場合にも、冗長系への系の切り
替え発生のトリガとして、たとえば、1)運用系への障
害発生(システムの自律動作)、2)運用系に対する保
守・工事(保守端末からのマニュアル動作)、3)定期
的な冗長系の切り替え(システムの自律動作)があげら
れる。
【0098】上記したように、系の切り替えにともなっ
て発生する瞬断を防止できるようにしている。
【0099】すなわち、バッファ内にセルを蓄積させて
おき、切り替えを行った系が確立した後に、バッファ内
のセルを出力するようにしている。これにより、瞬断の
ない系の切り替えが可能となる。したがって、従来の技
術では実現が困難であった、定期的な冗長系の切り替え
を行うことができるようになるため、冗長系や系の切り
替え機能における障害の発生を早期に発見し得、ひいて
はシステムの安定的動作を図り得るものである。
【0100】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、発明の要旨を変えない範囲において、種
々変形実施可能なことは勿論である。
【0101】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、ATM技術による冗長系を有する通信システムにお
いて、問題点の早期発見やシステムの安定的動作を図る
ことが可能な回線切り替え方式を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一の実施例にかかるシステム構成
の要部を示すブロック図。
【図2】同じく、ループネットワークへの二重帰属に適
用した場合を例に示すシステムの構成図。
【図3】同じく、冗長回線の接続に適用した場合を例に
示すシステムの構成図。
【図4】同じく、第一の実施例における切り替え装置の
構成例を示すブロック図。
【図5】同じく、第一の実施例における遅延処理部の構
成例を示すブロック図。
【図6】この発明の第二の実施例にかかるシステム構成
の要部を示すブロック図。
【図7】同じく、第二の実施例における切り替え装置の
構成例を示すブロック図。
【図8】同じく、二重系ループネットワークへの適用を
可能とするノードの構成例を示すブロック図。
【図9】この発明の第三の実施例にかかるシステム構成
の要部を示すブロック図。
【図10】同じく、交換機間の論理リンクの切り替えシ
ステムへの適用を可能とする交換ノードの構成例を示す
ブロック図。
【図11】同じく、VC変換テーブルの構成例を示す
図。
【図12】同じく、交換機間の論理リンク切り替え方式
の一例について説明するために示す図。
【図13】同じく、二重ループの切り替え方式の一例に
ついて説明するために示す図。
【図14】ATM技術におけるセルの構成を示す図。
【図15】従来の冗長系切り替え方式の一例を説明する
ために示す図。
【図16】同じく、二重系ループネットワークを例に示
すシステムの構成図。
【図17】同じく、二重系ループネットワークにおける
ノードの構成例を示すブロック図。
【図18】同じく、二重ループ系切り替え方式の一例を
説明するために示す図。
【符号の説明】
10…セル、11…情報フィールド、12…セルヘッ
ダ、101,201…第1の広帯域通信システム、10
2,202…第2の広帯域通信システム、103,20
3…第3の広帯域通信システム(冗長系)、104,2
04…切り替え装置、105…交換機、106…ルー
プ、110,210…制御部、111,211…制御バ
ス、112,212…二重系切り替えスイッチ、11
3,213…同期制御部、114,115,116,2
15,216…遅延処理部、117,217…クロック
バス、120,311…バッファ、121,312…バ
ッファ制御部、122…クロック抽出部、123,21
4…同期処理部、205…分流器、301,302…端
末、303,304…交換ノード、305,306…リ
ンク、313…入力インタフェース部、314…出力イ
ンタフェース部、315…スイッチ、316…スイッチ
制御部、317…VC変換テーブル、318…中央制御
部、319…制御バス、320…伝送路。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報フィールドとヘッダとからなるセル
    流を転送すべく複数の回線が収容された通信システムに
    おける回線の切り替え方式において、 切り替え先の回線を確立するための確立手段と、 少なくとも、前記確立手段により切り替え先の回線が確
    立されてセル流の転送が再開されるまでは前記セル流を
    蓄積する蓄積手段と、 この蓄積手段に蓄積されたセル流を出力する前に、前記
    切り替え先の回線についてパス試験を行って当該切り替
    え先の回線のパスが確立したことを確認する手段とを具
    備したことを特徴とする回線切り替え方式。
  2. 【請求項2】 前記回線は、物理リンクまたは物理リン
    ク上に論理的に定義されたパスもしくはチャネルである
    ことを特徴とする請求項1の回線切り替え方式。
  3. 【請求項3】 前記回線の確立とは、同期確立であるこ
    とを特徴とする請求項1の回線切り替え方式。
  4. 【請求項4】 前記回線の確立とは、物理リンクまたは
    物理リンク上に論理的に定義されたパスもしくはチャネ
    ルの設定であることを特徴とする請求項1の回線切り替
    え方式。
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