JP3110011B2 - Ｍｒｉ装置および移動型テーブル - Google Patents

Ｍｒｉ装置および移動型テーブル

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JP3110011B2
JP3110011B2 JP10015829A JP1582998A JP3110011B2 JP 3110011 B2 JP3110011 B2 JP 3110011B2 JP 10015829 A JP10015829 A JP 10015829A JP 1582998 A JP1582998 A JP 1582998A JP 3110011 B2 JP3110011 B2 JP 3110011B2
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正章 佐久間
雄二郎 林
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    • A61B5/05—Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves 
    • A61B5/055—Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves  involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61B5/45—For evaluating or diagnosing the musculoskeletal system or teeth
    • A61B5/4528—Joints

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＭＲＩ（Magnetic
Resonance Imaging）装置および移動型テーブルに関
し、さらに詳しくは、ジョイントモーション撮影に好適
に対応可能とするＭＲＩ装置および移動型テーブルに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来のＭＲＩ装置では、マグネット装置
に一体化された固定型テーブルを採用しており、その固
定型テーブルに被検体（患者）を寝かせて撮影してい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、固定型テーブ
ルでは、関節部を異なる態様（曲げ角度）で複数枚撮影
するジョイントモーション撮影（あるいはキネマティッ
ク撮影）を行い難い問題点がある。そこで、本発明の目
的は、ジョイントモーション撮影に好適に対応可能なＭ
ＲＩ装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】第１の観点では、本発明
は、対向面が垂直である一対の垂直対向マグネットを有
する垂直マグネット手段と、車輪により移動すると共に
被検体を座らせたまま前記一対の垂直対向マグネットの
間に出入りしうる移動型イスとを具備したことを特徴と
するＭＲＩ装置を提供する。被検体をイスに座らせた姿
勢でマグネット装置に入れられれば、ジョイントモーシ
ョン撮影に好適に対応できるようになる。しかし、円筒
形のマグネットを有する円筒マグネット型のＭＲＩ装置
や，対向面が水平である一対の水平対向マグネットを有
する水平マグネット型のＭＲＩ装置では、マグネットセ
ンター（勾配磁場が“０”の位置）と床面の間にマグネ
ットの一部が存在するため、被検体をイスに座らせた姿
勢でマグネット装置に入れることは困難である。そこ
で、本発明のＭＲＩ装置では、マグネット装置を垂直マ
グネット型にすると共に垂直対向マグネットの間に出入
りしうる移動型イスを備えた。対向面が垂直である一対
の垂直対向マグネットを有する垂直マグネット型のＭＲ
Ｉ装置では、マグネットセンターと床面の間にマグネッ
トが存在しない。そこで、移動型イスに被検体を座らせ
たままでマグネットセンターまで運ぶことが出来る。よ
って、好適にジョイントモーション撮影に対応できるよ
うになる。
【０００５】第２の観点では、本発明は、上記ＭＲＩ装
置において、前記垂直マグネット手段の一対の垂直対向
マグネットの間に入れた状態で前記移動型イスを固定し
うるイス固定手段をさらに具備したことを特徴とするＭ
ＲＩ装置を提供する。上記イス固定手段は、垂直対向マ
グネット側のみに設けてもよいし、移動型イス側のみに
設けてもよいし、両方に設けてもよい。
【０００６】第３の観点では、本発明は、対向面が垂直
である一対の垂直対向マグネットを有する垂直マグネッ
ト手段と、車輪により移動すると共に被検体を寝かせた
ままクレードルを前記一対の垂直対向マグネットの間に
出入りさせうる移動型テーブルと、前記クレードルを前
記一対の垂直対向マグネットの間に入れた状態で前記移
動型テーブルを固定しうるテーブル固定手段と、車輪に
より移動すると共に被検体を座らせたまま前記一対の垂
直対向マグネットの間に出入りしうる移動型イスと、前
記垂直マグネット手段の一対の垂直対向マグネットの間
に入れた状態で前記移動型イスを固定しうるイス固定手
段とを具備したことを特徴とするＭＲＩ装置を提供す
る。被検体をイスに座らせた姿勢でマグネット装置に入
れられれば、ジョイントモーション撮影に好適に対応で
きるようになる。しかし、円筒形のマグネットを有する
円筒マグネット型のＭＲＩ装置や，対向面が水平である
一対の水平対向マグネットを有する水平マグネット型の
ＭＲＩ装置では、マグネットセンター（勾配磁場が
“０”の位置）と床面の間にマグネットの一部が存在す
るため、被検体をイスに座らせた姿勢でマグネット装置
に入れることは困難である。一方、対向面が垂直である
一対の垂直対向マグネットを有する垂直マグネット型の
ＭＲＩ装置では、マグネットセンターと床面の間にマグ
ネットが存在しないが、固定型テーブルが邪魔になるた
め、やはり被検体をイスに座らせた姿勢でマグネット装
置に入れることは出来ない。そこで、本発明のＭＲＩ装
置では、マグネット装置を垂直マグネット型にすると共
に、テーブルを移動型とし、さらに、移動型イスを備え
た。垂直マグネット型では、マグネットセンター（図２
のＣ）と床面（図２のＦ）の間にマグネットが存在しな
い。そして、移動型テーブルは、マグネット装置から容
易に外すことが出来る。そこで、移動型テーブルをマグ
ネット装置から外せば、移動型イスに被検体を座らせた
ままでマグネットセンターまで運ぶことが出来る。よっ
て、好適にジョイントモーション撮影に対応できるよう
になる。
【０００７】なお、上記テーブル固定手段は、垂直対向
マグネット側のみに設けてもよいし、移動型テーブル側
のみに設けてもよいし、両方に設けてもよい。また、上
記イス固定手段は、垂直対向マグネット側のみに設けて
もよいし、移動型イス側のみに設けてもよいし、両方に
設けてもよい。
【０００８】第４の観点では、本発明は、上記構成のＭ
ＲＩ装置において、前記移動型イスを用いて腰部または
頸部のジョイントモーション撮影を行うことを特徴とす
るＭＲＩ装置を提供する。上記構成のＭＲＩ装置によ
り、被検体の腰や頸椎に負荷をかけながら動かしてジョ
イントモーション撮影を行えば、好適に腰や頸椎の診断
を行える。
【０００９】第５の観点では、本発明は、被検体を寝か
せるクレードルを電力により水平移動させるテーブルで
あって、移動するための車輪と、前記クレードルを水平
移動させるための電力をガントリ側から受けるための受
電手段とを具備したことを特徴とする移動型テーブルを
提供する。クレードルを水平移動させるための電力をガ
ントリ側から受けるようにしたため、重いバッテリを搭
載する必要がなくなり、移動させるための負担を軽減出
来る。
【００１０】なお、ＭＲＩ装置の設置場所のような作業
しにくい場所で患者を固定型テーブルに寝かせる作業
は、患者や技師に負担をかける問題点がある。また、そ
の作業の間、ＭＲＩ装置を運転できないため、ＭＲＩ装
置の稼働率が下がる問題点がある。しかし、本発明のＭ
ＲＩ装置および移動型テーブルでは、被検体を移動型テ
ーブルまたは移動型イスで別の場所から移送して来てそ
のままマグネット装置に入れられるので、被検体を移し
変える作業が不要になり、患者や技師の負担を軽減でき
る。さらに、被検体を速やかに交代させられるため、Ｍ
ＲＩ装置の停止時間を短縮でき、ＭＲＩ装置の稼働率を
向上することが出来る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本
発明をさらに詳しく説明する。なお、これにより本発明
が限定されるものではない。図１は、本発明の一実施形
態にかかる垂直マグネット型ＭＲＩ装置のブロック図で
ある。この垂直マグネット型ＭＲＩ装置１００は、垂直
マグネット装置１０と、移動型テーブル２０と、移動型
イス３０とを具備している。
【００１２】前記垂直マグネット装置１０は、対向面が
垂直である一対の垂直対向マグネット１１と、非磁性の
レール１２と、テーブル固定装置１３と、イス固定装置
１４とを有している。前記レール１２は、その中央部１
２ｍが着脱可能になっている。また、前記テーブル固定
装置１３には、前記移動型テーブル２０との電気的接続
のためのコネクタ１３ｃが設けられている。
【００１３】前記移動型テーブル２０は、油圧で昇降さ
せうるテーブル２１と、モータで水平方向に前後進させ
うる非磁性のクレードル２２と、移動のための車輪２３
と、前記テーブル２１を昇降させるためのアップ／ダウ
ン・ボタン２４udと、前記クレードル２２を前後進させ
て前記テーブル２１から出し入れするためのイン／アウ
ト・ボタン２４ioとを有している。
【００１４】前記移動型イス３０は、油圧で昇降させう
る非磁性の座面３１と、移動のための車輪３２と、折り
たたみ可能なフットレスト３３と、前記座面３１を油圧
で昇降させるためのアップ・ペダル３４ｕおよびダウン
・ペダル３４ｄとを有している。
【００１５】図２，図３は、通常の撮影を行う場合の説
明図である。図２に示すように、被検体を寝かせたまま
移送してきた移動式テーブル２０をテーブル固定装置１
３に固定する。これにより、テーブル固定装置１３の給
電コネクタ１３ｃと移動式テーブル２０の受電コネクタ
２５が結合され、ガントリ側から移動式テーブル２０に
電力が供給される。次に、アップ／ダウン・ボタン２４
udを操作し、クレードル２２の高さがレール１２の高さ
に合うようにテーブル２１の高さを調節する。次に、図
３に示すように、イン／アウト・ボタン２４ioを操作
し、被検体を寝かせたままクレードル２２を水平方向に
スライドさせてテーブル２１から出す。クレードル２２
の両側端の下面にはそれぞれ２０個のローラーが一列に
配置されており、テーブル２１から出たクレードル２２
は、前記ローラーがレール１２上に乗ることで支持され
る。このようにして、クレードル２１を前記一対の垂直
対向マグネット１１の間に入らせ、撮影対象部位をマグ
ネットセンターＣに位置させる。そして、撮影を行う。
【００１６】図４〜図６は、腰椎（Ｌ−Ｓpine）のジョ
イントモーション撮影を行う場合の説明図である。図４
に示すように、移動式イス３０に被検体を座らせて移送
してくる。次に、図５に示すように、被検体を座らせた
まま移動式イス３０を前記一対の垂直対向マグネット１
１の間に入らせ、イス固定装置１４に移動式イス３０を
固定する。次に、アップ・ペダル３４ｕおよびダウン・
ペダル３４ｄを操作して座面３１を昇降させ、撮影対象
部位である腰椎をマグネットセンターＣに位置させる。
そして、腰を曲げない姿勢に固定して撮影を行う。ま
た、図６に示すように、前に所定角度だけ腰を曲げた姿
勢に固定して撮影を行う。同様に、種々の角度に腰を曲
げ、各姿勢で固定してそれぞれ撮影を行う。
【００１７】図７〜図８は、頸椎（Ｃ−Ｓpine）のジョ
イントモーション撮影を行う場合の説明図である。図７
に示すように、被検体を座らせたまま移動式イス３０を
前記一対の垂直対向マグネット１１の間に入らせ、イス
固定装置１４に移動式イス３０を固定する。次に、アッ
プ・ペダル３４ｕおよびダウン・ペダル３４ｄを操作し
て座面３１を昇降させ、撮影対象部位である頸椎をマグ
ネットセンターＣに位置させる。このとき、被検体の肩
幅が広い場合は、レール中央部１２ｍを外しておく。そ
して、首を曲げない姿勢に固定して撮影を行う。また、
図８に示すように、前に所定角度だけ首を曲げた姿勢に
固定して撮影を行う。同様に、種々の角度に首を曲げ、
各姿勢で固定してそれぞれ撮影を行う。
【００１８】以上の垂直マグネット型ＭＲＩ装置１００
によれば、移動型テーブル２０を垂直マグネット装置１
０から外せば、被検体を座らせたままで移動型イス３０
をマグネットセンターＣまで運ぶことが出来るので、ジ
ョイントモーション撮影に好適に対応できる。また、被
検体を移動型テーブル２０または移動型イス３０で別の
場所から移送して来てそのまま垂直マグネット装置１０
に入れられるので、被検体を移し変える作業が不要にな
り、患者や技師の負担を軽減できる。さらに、被検体を
速やかに交代させられるため、垂直マグネット型ＭＲＩ
装置１００の停止時間を短縮でき、垂直マグネット型Ｍ
ＲＩ装置１００の稼働率を向上することが出来る。
【００１９】
【発明の効果】本発明のＭＲＩ装置によれば、被検体を
座らせたままでマグネットセンターまで運べるようにな
り、ジョイントモーション撮影に好適に対応できる。ま
た、本発明の移動型テーブルによれば、クレードルを水
平移動させるための電力をガントリ側から受けるように
したため、重いバッテリを搭載する必要がなくなり、移
動させるための負担を軽減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態にかかる垂直マグネット型
ＭＲＩ装置の模式的斜視図である。
【図２】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における通
常の撮影の準備状態を示す断面図である。
【図３】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における通
常の撮影の撮影中状態を示す断面図である。
【図４】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における腰
椎のジョイントモーション撮影の準備状態を示す断面図
である。
【図５】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における腰
椎のジョイントモーション撮影の撮影中状態を示す断面
図である。
【図６】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における腰
椎のジョイントモーション撮影の別の撮影中状態を示す
断面図である。
【図７】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における頸
椎のジョイントモーション撮影の撮影中状態を示す断面
図である。
【図８】図１の垂直マグネット型ＭＲＩ装置における頸
椎のジョイントモーション撮影の別の撮影中状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
１００ 垂直マグネット型ＭＲＩ装置 １０ 垂直マグネット装置 １１ 垂直対向マグネット １２ レール １３ テーブル固定装置 １３ｃ コネクタ（給電コネクタ） １４ イス固定装置 ２０ 移動型テーブル ２１ クレードル ２２ 車輪 ２５ コネクタ（受電コネクタ） ３０ 移動型イス ３１ 座面 ３２ 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 正章 東京都日野市旭が丘４丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式 会社内 (72)発明者 林 雄二郎 東京都日野市旭が丘４丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式 会社内 合議体 審判長 松本 邦夫 審判官 住田 秀弘 審判官 伊坪 公一 (56)参考文献 特開 平５−161623（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−205029（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−24018（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−295665（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−261876（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−197309（ＪＰ，Ｕ)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 円筒形状をなし対向面が床に対して垂直
    であり且つ平面である一対の垂直対向マグネットを有す
    る垂直マグネット手段と、 前記垂直マグネット手段と分離しており車輪により移動
    すると共に、被検体の側面が前記垂直対向マグネットの
    対向面に向く状態で該被検体を座らせたまま前記一対の
    垂直対向マグネットの間に出入りし、該被検体をマグネ
    ットセンターに配置する移動型イスとを具備したことを
    特徴とするＭＲＩ装置。
  2. 【請求項２】 請求項１のＭＲＩ装置において、前記垂
    直マグネット手段の一対の垂直対向マグネットの間に入
    れた状態で前記移動型イスを固定しうるイス固定手段を
    さらに具備したことを特徴とするＭＲＩ装置。
  3. 【請求項３】 円筒形状をなし対向面が床に対して垂直
    であり且つ平面である一対の垂直対向マグネットを有す
    る垂直マグネット手段と、 前記垂直マグネット手段と分離しており車輪により移動
    すると共に、被検体を寝かせたままクレードルを前記一
    対の垂直対向マグネットの間に出入りさせうる移動型テ
    ーブルと、 前記クレードルを前記一対の垂直対向マグネットの間に
    入れた状態で前記移動型テーブルを固定しうるテーブル
    固定手段と、 前記垂直マグネット手段と分離しており車輪により移動
    すると共に、被検体を座らせたまま前記一対の垂直対向
    マグネットの間に出入りし、該被検体をマグネットセン
    ターに配置する移動型イスと、 前記垂直マグネット手段の一対の垂直対向マグネットの
    間に入れた状態で前記移動型イスを固定しうるイス固定
    手段とを具備したことを特徴とするＭＲＩ装置。
  4. 【請求項４】 前記垂直対向マグネットの対向面に被検
    体を寝かせるクレードルを支持するレールを設け、該レ
    ールの中央部は着脱可能であることを特徴とする請求項
    １から請求項３のいずれか一項に記載のＭＲＩ装置。
  5. 【請求項５】 請求項１から請求項４のいずれか一項に
    記載のＭＲＩ装置において、前記移動型イスを用いて腰
    部または頸部のジョイントモーション撮影を行うことを
    特徴とするＭＲＩ装置。
  6. 【請求項６】 円筒形状をなし対向面が床に対して垂直
    であり且つ平面である一対の垂直対向マグネットを有す
    る垂直マグネット手段と、 車輪により移動すると共に被検体を寝かせたままクレー
    ドルを前記一対の垂直対向マグネットの間に出入りさせ
    うる移動型テーブルと、 前記クレードルを前記一対の垂直対向マグネットの間に
    入れた状態で前記移動型テーブルを固定しうると共に、
    前記クレードルを水平方向にスライドさせる電力を前記
    移動型テーブルに供給するテーブル固定手段とを具備し
    たことを特徴とするＭＲＩ装置。
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