JP3109495B2 - 真空保温容器 - Google Patents

真空保温容器

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JP3109495B2
JP3109495B2 JP10300043A JP30004398A JP3109495B2 JP 3109495 B2 JP3109495 B2 JP 3109495B2 JP 10300043 A JP10300043 A JP 10300043A JP 30004398 A JP30004398 A JP 30004398A JP 3109495 B2 JP3109495 B2 JP 3109495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魔法瓶や保温水筒等
の真空保温容器に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上述
の真空保温容器として、例えば、図6に示す卓上給湯用
の魔法瓶90がある。これは、内容器と外容器とを隙間
を空けて二重構造としてその間を真空にしたガラス製の
ボトル91と、このボトル91の底部に設けられてボト
ル91を支持する樹脂製の支持部材92と、ボトル91
の周囲を取り囲む金属板材製の外装カバー93と、外装
カバー93の上端に設けられて注ぎ口94aおよび把手
94bを一体に形成された樹脂製の外装部材94とを有
している。
【0003】この魔法瓶を製造するには、ボトル91、
支持部材92、外装カバー93、および外装部材94を
それぞれ個別に製造して、その後、ボトル91の周囲に
外装カバー93等を組みつけている。このように、各部
品を製造する工程と、組立工程とが別々にあったので、
製造に手間がかかっていた。また、部品同士を接続する
ための構成、例えば、ねじ等を設ける必要があるので、
部品コストも高くなっていた。その結果、魔法瓶90を
安価に製造することが困難であった。
【0004】また、図7に示す真空保温容器としての保
温水筒95は、外周面の一部を外装材として兼用するス
テンレス鋼製のボトル96と、ボトル96の開口に設け
られ注ぎ口を形成する樹脂製の中栓97とを有してい
る。この場合には、ボトル96を外装体として構成する
ことが可能であるが、ボトル96の材質等の制約から、
コスト低減を図ることが困難であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、安価に製造でき
る真空保温容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の真空保温容器は、ガラス製
の内容器と外容器とを隙間を隔てた二重構造として隙間
を真空とした真空二重瓶と、この真空二重瓶のチップ管
を保護する保護部材とを含む容器本体と、真空二重瓶に
保護部材を取り付けることより構成された容器本体の外
表面に、保護部材の少なくとも一部を覆いつつ保護部材
および真空二重瓶と一体化するように樹脂材料により形
成され、容器本体を外装する外装面の少なくとも一部を
形成す外装体とを備え、この外装体の内面は、容器本
体の外表面の形状に沿って形成されていることを特徴と
する。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、外装体の
形成と、外装体の容器本体への取り付けと、保護部材の
固定とを同時にできるので、工数を低減し、製造コスト
を低減することができる。また、樹脂製の外装体と容器
本体と保持部材とを一体化することができるので、組立
時に扱い易く、組み立て易くて工数をより一層低減する
ことができる。また、外装体と容器本体とを接続するた
めの部材や保護部材の固定のための部材を省略できるの
で、構造を簡素化できる結果、部品コストを低減するこ
とができる。従って、安価な真空保温容器を得ることが
できる。
【0008】また、外装体と容器本体との間を密着させ
ることができるので、その間に水が溜まらずにまるごと
水洗いできる構造とすることもできる。また、外装体を
容器本体に密着させることができるので、真空保温容器
の外形を小型化することができる。また、ガラス製の真
空二重瓶が外装体で保護されて割れ難くできるので、ユ
ーザが廃棄する際に破損し難く、その結果、真空保温容
器を回収して真空二重瓶をリサイクル利用するのに好ま
しい。
【0009】ここで、外装面としては、最も外側に配置
される面の他、蓋等の着脱可能な部材が装着されている
ときに蓋等の内側にある面であっても、蓋等を取り外し
たときに外側になる面であってもよい。また、外装体と
しては、真空保温容器の外装体の他、この外装体を支持
する部材、容器本体を支持する支持部材、把手、内容液
の通路のための部材等の各部の少なくともひとつとして
機能するものであってもよく、容器本体の外装面の少な
くとも一部を形成しているものであればよい。また、容
器本体の外表面は、真空二重瓶の外容器の表面であって
もよく、外容器の表面を覆う緩衝材の表面であってもよ
い。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】また、保護部材がチップ管を保護するの
で、例えば、製造時や使用時に、チップ管の破損を防止
することができる
【0021】特に、保護部材がチップ管を樹脂成形時に
保護できるので、成形時に高温高圧の樹脂がチップ管に
触れずに済む結果、チップ管の破損を防止することがで
きる。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、保護部
材が取り付けられた容器本体の外表面に樹脂製の外装体
を形成しているので、外装体の容器本体への取り付けの
工数や、保護部材の固定の工数を低減でき、また、容器
本体と外装体と保持部材との一体化により組み立て易く
なり、その結果、製造コストを低減することができる。
また、外装体と容器本体とを接続するための部材や保護
部材の固定のための部材を省略して、部品コストを低減
することができる。従って、安価な真空保温容器を得る
ことができる。
【0023】また、外装体と容器本体とが密着している
ので、まるごと水洗いできる構造にすることができる。
この場合には、衛生上の取り扱いが容易になる。また、
外装体が容器本体に密着することになるので、外形を小
型化することができる。また、ガラス製の真空二重瓶が
外装体で保護されて廃棄時に割れ難くできるので、真空
二重瓶をリサイクル利用するのに好ましい。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】また、保護部材により真空二重瓶のチップ
管を保護できるので、例えば、製造時や使用時の破損を
防止することができる。特に、保護部材がチップ管を樹
脂成形時に保護できて、成形時の破損を防止することが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態の卓上魔法瓶の正面断面図で
ある。卓上魔法瓶1は、内部に内容液を溜める容器本体
10と、この容器本体10を取り囲む外装体20と、容
器本体10の開口11aを塞ぐ栓31と、栓31を覆う
蓋32とを有している。この蓋32と外装体20とによ
り、魔法瓶1は外装されている。
【0030】本発明では、樹脂製の外装体20が容器本
体10の外表面10aに沿って密着して形成されてい
る。容器本体10は、内容器11gと外容器11hとの
二重構造の中瓶11と、この中瓶11のチップ管11i
を保護する保護部材12とを有している。中瓶11は、
ガラス製の内容器11gと外容器11hとを隙間を隔て
た二重構造として隙間を真空とした真空二重瓶である。
内容器11gと外容器11hとの間には、石綿からなる
補強材11jが配置されて隙間が確保されている。この
隙間は真空とされて、銀メッキが施されて封止されてい
る。中瓶11は、上部から開口11aを区画する小径の
筒形状の頸部11bと、頸部11bから下方に向かう程
に径の大きくなる肩部11cと、肩部11cの下につな
がる円筒状の胴部11dと、胴部11dの下につながる
略半球形状の底部11eとを有している。底部11eに
は、隙間を真空にして銀メッキを施すためのガラス製の
チップ管11iが設けられている。
【0031】保護部材12は、中瓶11の底部11eに
配置され、チップ管11iを間隔を開けて覆っている。
この保護部材12は、金属製で、チップ管11iを取り
囲む有底円筒状部分12aと、中瓶11の底面に沿うフ
ランジ12bとを有している。外装体20は、卓上魔法
瓶1の外殻を構成するものであり、図示のように容器本
体10を覆い、外側となる表面に、容器本体10を外装
する外装面20aを形成している。また、外装体20の
内面20bは、容器本体10の外容器11hの外表面1
0aの形状に沿って、外表面10aに密着して樹脂で形
成されている。樹脂は、中瓶11と保護部材12との外
側の表面の全体に形成され、中瓶11の開口11aおよ
び内表面10bには形成されていない。樹脂としては、
ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル ブタジエ
ン スチレン(ABS)、ナイロン等のポリアミド(P
A)、ポリエチレン(PE)等を例示できる。
【0032】外装体20は、中瓶11を外装する外装部
21と、外装部21の下部に連接された支持部材として
の脚部22と、外装部21の上部に設けられて中瓶11
の開口11aから内容液を導く通路を形成するくちばし
状の口部23と、外装部21の上下の2か所に連続する
把手24と、外装部21の上部にあって蓋32を開閉自
在に支持するためのヒンジ部25とを有し、これらの各
部が一体に形成されている。また、これらの各部は、容
器本体10を外装する上述の外装面20aの一部をそれ
ぞれ形成している。脚部22には、ゴム製の滑り止め部
材33が取り付けられている。卓上等に置いたときに
は、外装体20の脚部22によって容器本体10は支持
される。
【0033】外装体20の口部23は、全体としてくち
ばし状に湾曲した形状のものであり、その底部には、連
通孔23aが形成されている。連通孔23aは、中瓶1
1の開口11aと連通して、口部23の内壁とともに中
瓶11の内容液を通す通路を形成するものである。連通
孔23aは、容器本体10の蓋を構成する栓31を挿抜
可能に収容し、栓31のフランジ部31aを連通孔23
aの開口周辺に着座させている。
【0034】ヒンジ部25は、容器本体10の直径方向
において、外装体20の口部23の反対側に設けられて
いる。ヒンジ部25に装着された軸32aを介して蓋3
2が取り付けられている。蓋32は軸32a周りに回動
することによって口部23の外周端縁を含む外装体20
の開口部分を開閉自在に覆っている。次に、本魔法瓶の
製造方法を説明する。
【0035】先ず、中瓶11および保護部材12を製作
する。ここで、中瓶11および保護部材12の製造方法
は、公知の方法を利用できる。次に、この中瓶11の底
部11eに保護部材12を取り付けて、容器本体10を
構成した後、容器本体10の外表面に樹脂製の外装体2
0を形成する。外装体20の形成とともに、保護部材1
2も中瓶11に固定される。外装体20の形成方法とし
ては、例えば、中瓶11を内部に埋め込んで成形するイ
ンサート成形を利用できる。この場合、中瓶11をイン
サートとして成形金型内に配置して、この状態で樹脂成
形すると、中瓶11の外表面に密着した外装体20が樹
脂成形される。また、中瓶11に溶融した樹脂を吹きつ
けて、樹脂製の外装体20を形成することも考えられ
る。
【0036】次いで、容器本体10に形成された外装体
20に、栓31、蓋32等を組み付けると、本魔法瓶は
完成する。本発明の第2の実施の形態の卓上魔法瓶2を
図2を参照して説明する。この卓上魔法瓶2は、空気圧
を利用して内容液を注ぎ出すことができる、いわゆるエ
アーポットである。
【0037】卓上魔法瓶2は、エアポンプ41をはじめ
とする内容液汲み上げ機構を有しており、図2の実施の
形態においては、外装体20の口部23が、上述の汲み
上げ機構を収容または支持する部材を兼ねている。汲み
上げ機構は、上述のエアポンプ41と、中瓶11内の内
容液を汲み上げるべく中瓶11内に垂下している汲み上
げ管34と、この汲み上げ管34の上端部となる下流端
に対して、複数の配管35を介して連通する注液管36
とを有している。エアポンプ41の下半部は、口部23
内に収容されているとともに、エアポンプ41の上半部
が口部23を覆う蓋32の筒体32b内に収容されてい
る。また、エアポンプ41を操作するために、蓋32の
筒部32bの上端部には、押さえ板42が昇降可能に装
着されている。この押さえ板42を押し下げることによ
って、エアポンプ41を駆動し、中瓶11の内容液を各
管34〜36を介して注ぎ出すことができるようになっ
ている。
【0038】さらに、図2の実施の形態においては、図
1の実施の形態と同様に、軸32a周りに蓋32を回動
して、口部23内を開放し、管34,35,36等で構
成される配管部分を外装体20に対して着脱することが
できるようになっている。また、口部23に蓋32をロ
ックするために、周知のロック機構50が蓋32に設け
られている。
【0039】本発明の第3の実施の形態は、図3に示す
携帯用魔法瓶としての水筒3である。水筒3では、外装
体20の脚部22の外面を覆うカバー37が取り付けら
れている。また、外装体20の口部23は、筒状に形成
されて、内容液を注ぎ出すための注ぎ口を区画してい
る。口部23の外周部には、コップを兼ねる蓋32の雌
ねじ32cと螺合する雄ねじ23cが形成されている。
他方、口部23の内周部には、栓31の雄ねじ31bと
螺合する雌ねじ23bが形成されている。外装体20の
雄ねじ23cに、蓋32がねじ込まれて、中瓶11の開
口11aおよび栓31を覆っている。この栓31が外装
体20の雌ねじ23bにねじ込まれた状態で、栓31の
外周肩部31dと外装体20との間に介在するシール部
材38により、中瓶11は確実に封止されている。
【0040】本発明の第4の実施の形態は、図4に示す
アイスペール4である。このアイスペール4の容器本体
10は、内部に収容容器39を着脱自在に収容してお
り、胴部11dの上端にこれとほぼ同じ大きさの開口1
1aを有している。この開口11aは蓋32で覆われて
いる。蓋32は、上面部32hと、この上面部32hの
中央部に突出している摘まみ32gと、この摘まみ32
gにより上面部32hの下面に固定されている栓部32
eとを有している。蓋32は、上面部32hと栓部32
eとにより、全体として中空体を構成している。栓部3
2eは段差状の肩部32fを有しており、この肩部32
fの下側部分が上側部分に比べて小径に形成されてい
る。そして、栓部32eの下側部分が上述の収容容器3
9の開口11a内に入り込んで、肩部32fを収容容器
39の開口縁に着座させている。ここで、図4の実施の
形態にかかる外装体20は、蓋32の栓部32eが収容
容器39の開口部分に着座し得る開口部分を区画する内
フランジ23dと、内フランジ23dとともに蓋32の
栓部32eの周壁部分を覆う筒部23eとを一体に有し
ており、これら内フランジ23dと筒部23eとによっ
て、外装や位置決め等の機能を奏する機能部品として作
用している。
【0041】このアイスペール4では、外装体20の外
周面の上部に、半円形状の把手40を回動自在に支持す
る支持軸26が周面と直交する方向に突出して設けられ
ている。支持軸26の中央に雌ねじ孔が形成され、ここ
に把手40の抜け止め用のビス43がねじ込まれてい
る。アイスペール4を持ち運ぶ際には、把手40、支持
軸26、および外装体20の上述の上部を介して容器本
体10が吊り下げ支持される。
【0042】次に、本発明の第5の実施の形態の卓上魔
法瓶を、図5を参照しつつ説明する。卓上魔法瓶5は、
第1の実施の形態の卓上魔法瓶の容器本体10に、外容
器11hに沿って設けられた緩衝部材13が含まれるも
のである。外装体20は、容器本体10の緩衝部材13
の外表面および保護部材12の外表面を覆って形成され
ている。
【0043】緩衝部材13は、中瓶11の外容器11h
の外側の全周面を取り囲んで、耐熱性の部材で形成され
ている。なお、緩衝部材13は、容器本体10の少なく
とも一部の表面に、例えば、衝撃を受けると想定される
位置に配置されてもよい。また、緩衝部材13は保護部
材12の外側から保護部材12と中瓶11とをともに覆
ってもよいし、保護部材12を覆わずに中瓶11の周面
だけを覆ってもよい。また、緩衝部材13を形成する材
質により保護部材12を形成し、この保護部材12によ
り耐衝撃性および耐熱性の必要とされる中瓶11の部分
をも覆い、保護部材12と緩衝部材13とを兼用しても
よい。
【0044】ここで、緩衝部材13としては、耐熱性お
よび弾性変形能を有していればよく、ポリフェニレンス
ルフィド(PPS)等の耐熱性樹脂、シリコンゴム等の
耐熱性ゴム、セラミック、ガラス繊維を例示でき、セラ
ミックやガラス繊維の場合には、綿状に形成されたもの
や、シート状のものを利用できる。このように本発明に
よれば、容器本体10の外表面10aに樹脂製の外装体
20を形成したので、外装体20の形成と、この外装体
20の容器本体10への取り付けとを同時にできる結
果、組立の手間が掛からず、その結果、組立コストを低
減することができる。また、樹脂製の外装体20と容器
本体10とを一体化して扱い易くできるので、組み立て
易くなる結果、工数をより一層低減することができる。
また、外装体20と容器本体10とを接続するための部
材、例えば、ビス等を省略できるので、構造を簡素化で
きる結果、部品コストを低減することができる。従っ
て、魔法瓶1,2や水筒3等の真空保温容器を安価に得
ることができる。
【0045】また、外装体20と容器本体10との間は
密着しているので、その間に水が溜まらず、外装体20
と容器本体10とをまるごと水洗いできる構造とするこ
ともできる。この場合には、衛生上の取り扱いが容易に
なる。また、外装体20を容器本体10に密着できるの
で、真空保温容器の外形を小型化することができる。
【0046】ここで、上述の作用を得るためには、外装
体20が形成される容器本体10の外表面は、第1〜第
4の実施の形態のように、容器本体10の外容器10h
の表面であってもよく、第5の実施の形態のように外容
器10の表面を覆う緩衝部材13の表面であってもよ
い。また、外装体20は、容器本体10を外装する外装
面20aの少なくとも一部を形成していればよい。例え
ば、外装体20としては、真空保温容器の外装部材の
他、この外装部材を支持する部材、容器本体10を支持
する支持部材、把手、内容液の通路のための部材等の各
部の少なくともひとつとして機能するものであってもよ
く、容器本体10の外装面の少なくとも一部を形成して
いるものであればよい。この外装面20aとしては、外
側に配置される面の他、口部23の内面のように、蓋等
の着脱可能な部材が装着されているときに蓋等の内側に
ある面であっても、蓋等を取り外したときに外側になる
面でもよい。
【0047】また、外装体20は、容器本体10の外表
面10aの略全体を覆うので、容器本体10を確実に保
護でき、外部からの衝撃に対して中瓶11が割れ難くで
きる。このように、外装体20によりガラス製の中瓶1
1が保護されて割れ難くできるので、ユーザが魔法瓶等
を廃棄する際に中瓶11が破損し難く、その結果、廃棄
された魔法瓶を回収して中瓶をリサイクル利用するのに
好ましい。例えば、回収した魔法瓶を熱して、その外装
体20の樹脂を溶解させて、中瓶11だけを取り出すこ
とが考えられる。
【0048】また、容器本体10を外装体20の内部に
埋め込むようにして外装体20を成形するインサート成
形を利用する場合には、例えば、外装面20aに応じた
成形金型を用いることで、外装面20aを容器本体10
に効率よく形成することができ、その結果、より一層安
価にすることができる。また、樹脂製の外装体20は、
容器本体10の外装面20aを容易に形成できる。ま
た、樹脂製の外装体20は、所望の形状に形成し易いの
で、例えば、真空保温容器の外殻や、口部23や脚部2
2等の機能部材をも一体に形成し易い。
【0049】また、容器本体10に形成された外装体2
0は、従来の組立方法では外装体20内に容器本体10
を組み込めないような形状に対応することができる。さ
らに、外装体20が、支持部材としての脚部22、把手
24、容器本体10から内容液を注出する通路としての
口部23、蓋32を容器本体10に連結する部材として
のヒンジ部25等の各部を含む場合には、これらの各部
を組みつける手間を省くことができる。また、容器本体
10と上述の各部とを一体化できるので、構造をより一
層簡素化することができる。
【0050】ここで、上述の通路は、第1の実施の形態
の口部23のように、外装体20自身で直接区画される
ものであってもよいし、第2の実施の形態の口部23の
ように、外装体20に組み付けられた部材、例えば、管
35,36等で区画されるものであってもよい。管35
等の部材が外装体20に組み付けられている場合には、
管35等を容器本体10に支持する部材の部品点数を低
減できる。これに加えて、通路が外装体20自身で直接
区画される場合には、通路が別部材で区画される場合に
比べて、通路を区画する部材の部品点数も低減すること
ができる。また、上述の連結する部材としては、ヒンジ
部25のように軸32aが嵌められる嵌合孔を区画する
部材の他、蓋32を回動自在に支持する支持軸、第3の
実施の形態の口部23のように、蓋32を固定するため
のねじが形成された部材でもよい。
【0051】また、外装体20の把手24は、容器本体
10と一体化できるので、容器本体10の持ち運びが容
易になる。また、容器本体10の内表面10bには、樹
脂が形成されておらず、内容器11gの内表面10bが
露出している。これにより、通常の内容器11gの内表
面の光沢を維持できる。さらに、中瓶11は、通常ガラ
スや金属で形成され、樹脂に比べて硬くて傷つき難いこ
とから、内表面10bを清潔に維持し易い。ここで、内
容器11gの内表面とは、保温対象のものが収容される
表面であり、開口11aの周縁は含まない。
【0052】また、保護部材12が中瓶11のチップ管
11iを保護するので、例えば、製造時や使用時に、チ
ップ管11iの破損を防止することができる。特に、外
装体20が保護部材12の少なくとも一部を覆って形成
されているので、保護部材12を中瓶11に固定できる
結果、保護部材12の固定のための作業や部材を省略す
ることができる。しかも、保護部材12がチップ管11
iを樹脂成形時に保護するので、成形時の高温高圧の樹
脂がチップ管11iに触れずに済む結果、チップ管11
iの破損を防止することができる。
【0053】真空とされ封止された後の容器本体10
に、樹脂製の外装体20を形成しているので、内部を封
止した封止部も含めてまるごと容器本体10を外装体2
0で覆うことができる結果、真空保温容器の美観を手間
をかけずに向上させることができる。また、容器本体1
0を従来とほぼ同様に製造できるので、製造設備のため
のコストの上昇を防止することができる。
【0054】また、外装体20を容器本体10に形成し
たので、組み立てる場合に比べて、て容器本体10と外
装体20とを容易に且つ無理なく密着させることがで
き、しかも、外装体20の構造を簡素化できる。また、
第5の実施の形態のように、容器本体10が緩衝部材1
3を備える場合には、緩衝部材13により、外部からの
衝撃力を緩和できる結果、中瓶11がより一層破損し難
い。
【0055】また、緩衝部材13により、樹脂成形時に
容器本体10にかかる樹脂の圧力や熱に対して、中瓶1
1を保護できる。また、樹脂成形後に樹脂が収縮する
と、中瓶11や外装体20が破損することが想定される
が、このような破損を緩衝部材13の弾性変形により防
止することができる。このように真空保温容器の製造時
の破損を防止することができる。
【0056】なお、上述の第1の実施の形態では、中瓶
11の外表面はほぼ樹脂で覆われていたが、これには限
定されない。例えば、第2の実施の形態のように、容器
本体10の保護部材12の一部が露出していてもよい。
また、容器本体10の頸部11b等、部分的に中瓶11
が露出していてもよい。このように容器本体10が樹脂
で覆われていない外面を含む場合には、この外面で容器
本体10を保持できるので、製造時に樹脂成形し易く、
製造コストをより一層安価にできる。
【0057】要は、外装体20の内面20bが、容器本
体10の外表面10aの少なくとも一部に、この外表面
10aの形状に沿って樹脂で形成されていればよい。ま
た、本発明は、卓上魔法瓶や水筒等の他、ランチジャ
ー、マグカップ、保温調理鍋等、真空保温容器を利用し
た機器に適用することができる。その他、本発明の要旨
を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の卓上魔法瓶の正面
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の卓上魔法瓶の正面
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の携帯用魔法瓶の正
面断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態のアイスペールの正
面断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の卓上魔法瓶の正面
断面図である。
【図6】従来の卓上魔法瓶の正面断面図である。
【図7】従来の保温水筒の正面断面図である。
【符号の説明】
1,2,5 卓上魔法瓶(真空保温容器) 3 水筒(真空保温容器) 4 アイスペール(真空保温容器) 10 容器本体 10a 外表面 10b 内表面 11 中瓶(真空二重瓶) 11g 内容器 11h 外容器 11i チップ管 12 保護部材 13 緩衝部材 20 外装体 20a 外装面 20b 内面 22 脚部(支持部材) 23 口部(通路のための部材) 24 把手 25 支持部(連結する部材) 32 蓋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−45713(JP,A) 実開 平4−74675(JP,U) 実開 昭60−2938(JP,U) 実開 昭57−87627(JP,U) 実開 昭59−48345(JP,U) 実開 平4−80443(JP,U) 実開 昭57−121235(JP,U) 実開 昭55−68926(JP,U) 実開 昭60−30741(JP,U) 実開 昭61−167142(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 41/02 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス製の内容器と外容器とを隙間を隔て
    た二重構造として隙間を真空とした真空二重瓶と、この
    真空二重瓶のチップ管を保護する保護部材とを含む容器
    本体と、真空二重瓶に保護部材を取り付けることより構成された
    容器本体の外表面に、保護部材の少なくとも一部を覆い
    つつ保護部材および真空二重瓶と一体化するように樹脂
    材料により形成され、 容器本体を外装する外装面の少な
    くとも一部を形成す外装体とを備え、 この外装体の内面は、容器本体の外表面の形状に沿って
    形成されていることを特徴とする真空保温容器。
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JP2014129658A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Taiboo:Kk 階段ユニット

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