JP3109423B2 - ゴム栓装着具 - Google Patents
ゴム栓装着具Info
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- JP3109423B2 JP3109423B2 JP07258909A JP25890995A JP3109423B2 JP 3109423 B2 JP3109423 B2 JP 3109423B2 JP 07258909 A JP07258909 A JP 07258909A JP 25890995 A JP25890995 A JP 25890995A JP 3109423 B2 JP3109423 B2 JP 3109423B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防水コネクタの
端子挿入孔にダミー用のゴム栓を装着する際に用いられ
る道具に関するものである。
端子挿入孔にダミー用のゴム栓を装着する際に用いられ
る道具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】コネ
クタは、一般に、予め電線端に取り付けられた端子金具
と、これが挿入されるハウジングとを有している。コネ
クタには、雄型および雌型のものがあり、これらを互い
に嵌め合わすことによって、すなわち、雄型ハウジング
と雌型ハウジングとを嵌め合わすことによって、雄型の
端子金具と雌型の端子金具とが接触し、電気回路におけ
る電気的接続を達成することができる。通常、コネクタ
は複数極を備えている。すなわち、ハウジングには、一
般に複数の端子挿入孔が整列形成されており、これら各
端子挿入孔に対応する端子金具が挿入装着されることに
よって、多極コネクタが構成されるようになっている。
クタは、一般に、予め電線端に取り付けられた端子金具
と、これが挿入されるハウジングとを有している。コネ
クタには、雄型および雌型のものがあり、これらを互い
に嵌め合わすことによって、すなわち、雄型ハウジング
と雌型ハウジングとを嵌め合わすことによって、雄型の
端子金具と雌型の端子金具とが接触し、電気回路におけ
る電気的接続を達成することができる。通常、コネクタ
は複数極を備えている。すなわち、ハウジングには、一
般に複数の端子挿入孔が整列形成されており、これら各
端子挿入孔に対応する端子金具が挿入装着されることに
よって、多極コネクタが構成されるようになっている。
【0003】コネクタの中には、防水コネクタとよばれ
るタイプのものがある。防水コネクタは、ハウジング内
を防水状態に保って雄雌の端子金具同士を接触させ、電
気的接続を達成するものである。この防水構造について
具体的に説明すると、防水コネクタは、端子金具が設け
られた電線にゴム栓を装着し、端子金具を端子挿入孔に
挿入する際にゴム栓も一緒に端子挿入孔に押し込む。つ
まり、ゴム栓を端子挿入孔に押し込むことによって、ゴ
ム栓の外周面が端子挿入孔の内周面に圧接し、これによ
り防水を行うようになっている。
るタイプのものがある。防水コネクタは、ハウジング内
を防水状態に保って雄雌の端子金具同士を接触させ、電
気的接続を達成するものである。この防水構造について
具体的に説明すると、防水コネクタは、端子金具が設け
られた電線にゴム栓を装着し、端子金具を端子挿入孔に
挿入する際にゴム栓も一緒に端子挿入孔に押し込む。つ
まり、ゴム栓を端子挿入孔に押し込むことによって、ゴ
ム栓の外周面が端子挿入孔の内周面に圧接し、これによ
り防水を行うようになっている。
【0004】ところで、多極コネクタの場合、ハウジン
グに複数の端子挿入孔が形成されているが、それらのす
べてに端子金具が挿入されるとは限らず、所定の端子挿
入孔にのみ端子金具が挿入装着される場合がある。たと
えば、16極コネクタの場合、16極用のハウジング
に、8本あるいは10本の端子金具しか挿入されない場
合がある。かかる場合には、使用されない端子挿入孔を
塞ぐ必要がある。なぜなら、使用されない端子挿入孔が
開放されたままでは、ここから水が入り、防水コネクタ
としての機能を発揮できないからである。
グに複数の端子挿入孔が形成されているが、それらのす
べてに端子金具が挿入されるとは限らず、所定の端子挿
入孔にのみ端子金具が挿入装着される場合がある。たと
えば、16極コネクタの場合、16極用のハウジング
に、8本あるいは10本の端子金具しか挿入されない場
合がある。かかる場合には、使用されない端子挿入孔を
塞ぐ必要がある。なぜなら、使用されない端子挿入孔が
開放されたままでは、ここから水が入り、防水コネクタ
としての機能を発揮できないからである。
【0005】従来から、この使用されない端子挿入孔に
ダミー用のゴム栓を押し込むことによって、使用されな
い端子挿入孔を塞ぐようにしている。ダミー用のゴム栓
としては、上記電線に装着されるゴム栓とは別のもので
あり、作業者が一つづつ手で端子挿入孔に押し込んでい
た。しかし、端子挿入孔およびゴム栓は、一般に外形が
小さなものであるため、手でゴム栓を押し込む作業は、
指先で丁寧に行わなければならず、非常にしずらいとい
う問題があった。しかも、上述のように、16極用のハ
ウジングに8本の端子金具しか挿入されない場合では、
8個ものゴム栓を一つづつ挿入しなければならないう
え、ゴム栓を挿入する端子挿入孔を間違うと、コネクタ
同士を嵌合させたときに電気的接続が達成されなくなる
ので、挿入すべき端子挿入孔を間違わないように慎重に
作業をしなければならず、作業者にとっては大変面倒で
骨の折れる仕事となっていた。
ダミー用のゴム栓を押し込むことによって、使用されな
い端子挿入孔を塞ぐようにしている。ダミー用のゴム栓
としては、上記電線に装着されるゴム栓とは別のもので
あり、作業者が一つづつ手で端子挿入孔に押し込んでい
た。しかし、端子挿入孔およびゴム栓は、一般に外形が
小さなものであるため、手でゴム栓を押し込む作業は、
指先で丁寧に行わなければならず、非常にしずらいとい
う問題があった。しかも、上述のように、16極用のハ
ウジングに8本の端子金具しか挿入されない場合では、
8個ものゴム栓を一つづつ挿入しなければならないう
え、ゴム栓を挿入する端子挿入孔を間違うと、コネクタ
同士を嵌合させたときに電気的接続が達成されなくなる
ので、挿入すべき端子挿入孔を間違わないように慎重に
作業をしなければならず、作業者にとっては大変面倒で
骨の折れる仕事となっていた。
【0006】そこで、この発明の目的は、ハウジングの
使用されない端子挿入孔に簡単容易にゴム栓を挿入する
ことができるゴム栓装着具を提供することである。
使用されない端子挿入孔に簡単容易にゴム栓を挿入する
ことができるゴム栓装着具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
防水コネクタのハウジングに形成された複数の端子挿入
孔のうち所定の端子挿入孔に防水用のゴム栓を装着する
際に使用されるゴム栓装着具であって、ベースと、ベー
スに突設され、上記ハウジングと嵌合し得る嵌合部と、
嵌合部に設けられ、ゴム栓を端子挿入孔に対向させた状
態で保持すると共に、嵌合部とハウジングとが嵌合した
状態で、保持したゴム栓を端子挿入孔へ挿入させるゴム
栓保持部とを有し、ベースおよび嵌合部には、ハウジン
グが所定の向きにのみ嵌合部に嵌合し得るように、ハウ
ジングの外形形状に対応させた凹部が形成されているこ
とを特徴とするゴム栓装着具である。
防水コネクタのハウジングに形成された複数の端子挿入
孔のうち所定の端子挿入孔に防水用のゴム栓を装着する
際に使用されるゴム栓装着具であって、ベースと、ベー
スに突設され、上記ハウジングと嵌合し得る嵌合部と、
嵌合部に設けられ、ゴム栓を端子挿入孔に対向させた状
態で保持すると共に、嵌合部とハウジングとが嵌合した
状態で、保持したゴム栓を端子挿入孔へ挿入させるゴム
栓保持部とを有し、ベースおよび嵌合部には、ハウジン
グが所定の向きにのみ嵌合部に嵌合し得るように、ハウ
ジングの外形形状に対応させた凹部が形成されているこ
とを特徴とするゴム栓装着具である。
【0008】この構成によれば、ゴム栓が装着されるべ
き端子挿入孔に対応する位置にあるゴム栓保持部によっ
て、予めゴム栓を保持させておく。このとき、嵌合部
は、ベースから突出しているから、この嵌合部に設けら
れたゴム栓保持部に簡単にゴム栓を保持させることがで
きる。ハウジングを嵌合部に嵌合させようとしたとき、
ハウジングの外縁部がベースおよび嵌合部の少なくとも
一方に形成された凹部に対応してはじめて嵌合が達成さ
れる。また、この凹部は、ハウジングを所定の向きに嵌
合させた場合にのみハウジングの外縁部に対応すること
ができる。従って、所定の向きと異なる向きにハウジン
グを嵌合させようとしても、嵌合することができない。
き端子挿入孔に対応する位置にあるゴム栓保持部によっ
て、予めゴム栓を保持させておく。このとき、嵌合部
は、ベースから突出しているから、この嵌合部に設けら
れたゴム栓保持部に簡単にゴム栓を保持させることがで
きる。ハウジングを嵌合部に嵌合させようとしたとき、
ハウジングの外縁部がベースおよび嵌合部の少なくとも
一方に形成された凹部に対応してはじめて嵌合が達成さ
れる。また、この凹部は、ハウジングを所定の向きに嵌
合させた場合にのみハウジングの外縁部に対応すること
ができる。従って、所定の向きと異なる向きにハウジン
グを嵌合させようとしても、嵌合することができない。
【0009】 請求項2記載の発明は、請求項1記載のゴ
ム栓装着具において、ゴム栓保持部は、ゴム栓が載置さ
れる底面部と、底面部に載置されたゴム栓の周囲を取り
囲む周壁面部とにより区画形成されたゴム栓収容室を含
んでおり、嵌合部とハウジングとが嵌合される際に、上
記底面部がハウジング側へ相対移動するのを許容する移
動機構が備えられていることを特徴とするゴム栓装着具
である。
ム栓装着具において、ゴム栓保持部は、ゴム栓が載置さ
れる底面部と、底面部に載置されたゴム栓の周囲を取り
囲む周壁面部とにより区画形成されたゴム栓収容室を含
んでおり、嵌合部とハウジングとが嵌合される際に、上
記底面部がハウジング側へ相対移動するのを許容する移
動機構が備えられていることを特徴とするゴム栓装着具
である。
【0010】この構成によれば、ゴム栓は、底面部に載
置され、且つ周壁面部によって取り囲まれた状態で収容
保持される。そして、嵌合部とハウジングとを嵌合させ
ると、移動機構によって、底面部がハウジング側へ移動
される。これにより、ゴム栓収容室に収容されたゴム栓
は、確実にハウジングの端子挿入孔に押し込まれる。
置され、且つ周壁面部によって取り囲まれた状態で収容
保持される。そして、嵌合部とハウジングとを嵌合させ
ると、移動機構によって、底面部がハウジング側へ移動
される。これにより、ゴム栓収容室に収容されたゴム栓
は、確実にハウジングの端子挿入孔に押し込まれる。
【0011】 請求項3記載の発明は、防水コネクタのハ
ウジングに形成された複数の端子挿入孔のうちの所定の
端子挿入孔に防水用ゴム栓を装着する際に使用されるゴ
ム栓装着具であって、ベースと、ベースに対して上下方
向にスライド移動可能に設けられた嵌合部と、嵌合部に
形成されたゴム栓を保持するための複数の保持部と、嵌
合部のスライド移動を許容する移動機構とを有し、嵌合
部にゴム栓を装着すべき防水コネクタハウジングが嵌合
されることにより、嵌合部がスライド移動して、保持部
に保持されたゴム栓がハウジングの端子挿入孔に挿入さ
れることを特徴とするゴム栓装着具である。 請求項4記
載の発明は、請求項3記載のゴム栓装着具において、移
動機構は、ベースに設けられ、嵌合板をスライド可能に
支持するスライド支持部と、嵌合板がスライド支持部に
よって支持された状態で嵌合部を貫通する貫通孔に挿入
される、ベースに立設された立設棒とを含み、上記貫通
孔の内周壁はゴム栓の周囲を取り囲む周壁面部を形成し
ており、且つ上記立設棒の上面はゴム栓保持部の底面を
形成していることを特徴とするゴム栓装着具である。
ウジングに形成された複数の端子挿入孔のうちの所定の
端子挿入孔に防水用ゴム栓を装着する際に使用されるゴ
ム栓装着具であって、ベースと、ベースに対して上下方
向にスライド移動可能に設けられた嵌合部と、嵌合部に
形成されたゴム栓を保持するための複数の保持部と、嵌
合部のスライド移動を許容する移動機構とを有し、嵌合
部にゴム栓を装着すべき防水コネクタハウジングが嵌合
されることにより、嵌合部がスライド移動して、保持部
に保持されたゴム栓がハウジングの端子挿入孔に挿入さ
れることを特徴とするゴム栓装着具である。 請求項4記
載の発明は、請求項3記載のゴム栓装着具において、移
動機構は、ベースに設けられ、嵌合板をスライド可能に
支持するスライド支持部と、嵌合板がスライド支持部に
よって支持された状態で嵌合部を貫通する貫通孔に挿入
される、ベースに立設された立設棒とを含み、上記貫通
孔の内周壁はゴム栓の周囲を取り囲む周壁面部を形成し
ており、且つ上記立設棒の上面はゴム栓保持部の底面を
形成していることを特徴とするゴム栓装着具である。
【0012】この構成によれば、ゴム栓を予め必要な数
だけ保持しておくことができる。また、嵌合部がベース
のスライド支持部に沿って、スライドすることができ
る。一方、ベースには立設棒が立設されており、この立
設棒は、嵌合部に形成された貫通孔を貫通している。つ
まり、嵌合部は、立設棒に案内された状態でスライド移
動することができる。さらに、立設棒が貫通孔に貫通す
ることにより、貫通孔の内周壁は、上記周壁面部を構成
し、立設棒の先端面は底面を構成する。つまり、貫通孔
の内周壁と立設棒の先端面とにより、ゴム栓収容室が区
画されている。
だけ保持しておくことができる。また、嵌合部がベース
のスライド支持部に沿って、スライドすることができ
る。一方、ベースには立設棒が立設されており、この立
設棒は、嵌合部に形成された貫通孔を貫通している。つ
まり、嵌合部は、立設棒に案内された状態でスライド移
動することができる。さらに、立設棒が貫通孔に貫通す
ることにより、貫通孔の内周壁は、上記周壁面部を構成
し、立設棒の先端面は底面を構成する。つまり、貫通孔
の内周壁と立設棒の先端面とにより、ゴム栓収容室が区
画されている。
【0013】そして、ハウジングを嵌合部に嵌合させて
当該嵌合部側へ押し付けると、嵌合部がスライド移動す
る。その結果、立設棒の先端面が相対的にハウジング側
へ近接移動することとなる。つまり、ハウジングを嵌合
部に嵌合させることによって、ゴム栓が立設棒の先端面
に載置されたまま、貫通孔の内周壁に案内された状態で
確実に端子挿入孔に押し込まれる。
当該嵌合部側へ押し付けると、嵌合部がスライド移動す
る。その結果、立設棒の先端面が相対的にハウジング側
へ近接移動することとなる。つまり、ハウジングを嵌合
部に嵌合させることによって、ゴム栓が立設棒の先端面
に載置されたまま、貫通孔の内周壁に案内された状態で
確実に端子挿入孔に押し込まれる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載のゴ
ム栓装着具において、上記立設棒は、その高さが調整可
能であり、立設棒の高さを調整することによってゴム栓
保持部の深さを変えることができることを特徴とするゴ
ム栓装着具である。この構成によれば、底面板部の配置
位置を変えて、ゴム栓収容室の深さを変えることができ
る。これにより、収容すべきゴム栓の長さ寸法に合わせ
て、ゴム栓を保持することができる。
ム栓装着具において、上記立設棒は、その高さが調整可
能であり、立設棒の高さを調整することによってゴム栓
保持部の深さを変えることができることを特徴とするゴ
ム栓装着具である。この構成によれば、底面板部の配置
位置を変えて、ゴム栓収容室の深さを変えることができ
る。これにより、収容すべきゴム栓の長さ寸法に合わせ
て、ゴム栓を保持することができる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項3ないし5
のいずれかに記載のゴム栓装着具において、複数のゴム
栓保持部は、ゴム栓を保持する必要がない場合にはゴム
栓の保持を阻止する部材を装着できることを特徴とする
ゴム栓保持具である。この構成によれば、誤って、ゴム
栓を保持すべきでないゴム栓保持部に、ゴム栓を保持し
てしまうのを防止することができる。
のいずれかに記載のゴム栓装着具において、複数のゴム
栓保持部は、ゴム栓を保持する必要がない場合にはゴム
栓の保持を阻止する部材を装着できることを特徴とする
ゴム栓保持具である。この構成によれば、誤って、ゴム
栓を保持すべきでないゴム栓保持部に、ゴム栓を保持し
てしまうのを防止することができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るゴム栓装着具(以下、「装着
具」という。)Aの外観斜視図である。また、図2は、
装着具Aの分解斜視図である。これらの図を参照して、
装着具Aの概略を説明する。
て、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るゴム栓装着具(以下、「装着
具」という。)Aの外観斜視図である。また、図2は、
装着具Aの分解斜視図である。これらの図を参照して、
装着具Aの概略を説明する。
【0019】この装着具Aは、16極防水コネクタにお
いて、ハウジングの使用されない端子挿入孔に防水用の
ダミーのゴム栓を挿入装着する際に使用される道具であ
る。具体的には、嵌合板2の保持部4にゴム栓3を必要
な数だけ保持させ、この状態で上方からハウジング6を
嵌め込むことによって(図5,図6参照)、上記保持さ
れたゴム栓3をハウジング6の使用されない端子挿入孔
に挿入することができるようになっている。
いて、ハウジングの使用されない端子挿入孔に防水用の
ダミーのゴム栓を挿入装着する際に使用される道具であ
る。具体的には、嵌合板2の保持部4にゴム栓3を必要
な数だけ保持させ、この状態で上方からハウジング6を
嵌め込むことによって(図5,図6参照)、上記保持さ
れたゴム栓3をハウジング6の使用されない端子挿入孔
に挿入することができるようになっている。
【0020】(1) 装着具Aの各部の説明 図1および図2を参照して、装着具Aは、ベース1と、
ベース1に対して上下方向にスライド移動可能に設けら
れた嵌合板2と、嵌合板2に形成され、ゴム栓3を保持
するための複数の保持部4と、嵌合板2のスライド移動
を許容する移動機構5とを備えている。
ベース1に対して上下方向にスライド移動可能に設けら
れた嵌合板2と、嵌合板2に形成され、ゴム栓3を保持
するための複数の保持部4と、嵌合板2のスライド移動
を許容する移動機構5とを備えている。
【0021】ベース1は、細長の略直方体状のブロック
からなる。ベース1には、その上面11に略長方形状に
開口された溝12が形成されている。この溝12は、有
底の溝であって、前記開口の周縁から真っ直ぐ下方へ窪
んだ形状となっている。溝12の壁面12aには、2つ
の切込部が形成されている。すなわち、第1の切込部1
21は、ベース1の前面13側に位置する壁面(図示せ
ず)の略中央に形成されており、当該壁面からベース1
の前面13側へさらに窪まされた形状となっている。一
方、第2の切込部122は、ベース1の後面側(前面1
3と対向する面側)に位置する壁面132の略中央に形
成されており、当該壁面132からベース1の後面側へ
さらに窪まされた形状となっている。
からなる。ベース1には、その上面11に略長方形状に
開口された溝12が形成されている。この溝12は、有
底の溝であって、前記開口の周縁から真っ直ぐ下方へ窪
んだ形状となっている。溝12の壁面12aには、2つ
の切込部が形成されている。すなわち、第1の切込部1
21は、ベース1の前面13側に位置する壁面(図示せ
ず)の略中央に形成されており、当該壁面からベース1
の前面13側へさらに窪まされた形状となっている。一
方、第2の切込部122は、ベース1の後面側(前面1
3と対向する面側)に位置する壁面132の略中央に形
成されており、当該壁面132からベース1の後面側へ
さらに窪まされた形状となっている。
【0022】溝12の底面123には、16個のねじ孔
124が形成されている。このねじ孔124は、それぞ
れ8個づつ2列に並んで形成されている。すなわち、底
面123における上記前面13側に一の列が配置され、
後面側に他の列が配置されている。つまり、このねじ孔
124の配列形態は、嵌合板2に嵌合されるハウジング
6(図5参照)に形成された端子挿入孔61の配列形態
に対応されている。
124が形成されている。このねじ孔124は、それぞ
れ8個づつ2列に並んで形成されている。すなわち、底
面123における上記前面13側に一の列が配置され、
後面側に他の列が配置されている。つまり、このねじ孔
124の配列形態は、嵌合板2に嵌合されるハウジング
6(図5参照)に形成された端子挿入孔61の配列形態
に対応されている。
【0023】これらねじ孔124には、それぞれ立設棒
17が立設されている。立設棒17の下方には、雄ねじ
部171が形成されている。この雄ねじ部171がねじ
孔124にねじ込まれることによって、立設棒17は、
ベース1に固定されている。また、立設棒17は、ねじ
孔124にねじ込むことによって固定されているから、
立設棒17を回すことによって、その高さを調整するこ
とができるようになっている。つまり、立設棒17とね
じ孔124との螺合構造は、収容室41の深さを調整す
るための、深さ調整機構7を構成している。
17が立設されている。立設棒17の下方には、雄ねじ
部171が形成されている。この雄ねじ部171がねじ
孔124にねじ込まれることによって、立設棒17は、
ベース1に固定されている。また、立設棒17は、ねじ
孔124にねじ込むことによって固定されているから、
立設棒17を回すことによって、その高さを調整するこ
とができるようになっている。つまり、立設棒17とね
じ孔124との螺合構造は、収容室41の深さを調整す
るための、深さ調整機構7を構成している。
【0024】嵌合板2は、細長薄肉のブロック状をして
おり、上記溝12にぴったりと嵌め込まれる基部21
と、基部21の上面211に上方に突出形成された突出
部22とを有している。突出部22は、ハウジング6
(図5参照)が嵌合板2に嵌合されたときに、ハウジン
グ6内に進入するようになっている。上記上面211の
前面212側および後面側には、図に示すような切欠部
213が形成されている(後面側の切欠部は、図示して
いない。)。これら切欠部213等が形成された位置
は、ベース1に形成された第1および第2の切込部12
1,122の位置に対応している。つまり、第1および
第2の切込部121,122と、切欠部213等とによ
り、所定形状の凹部15,16が構成されている。この
凹部15,16の作用効果については、後述する。
おり、上記溝12にぴったりと嵌め込まれる基部21
と、基部21の上面211に上方に突出形成された突出
部22とを有している。突出部22は、ハウジング6
(図5参照)が嵌合板2に嵌合されたときに、ハウジン
グ6内に進入するようになっている。上記上面211の
前面212側および後面側には、図に示すような切欠部
213が形成されている(後面側の切欠部は、図示して
いない。)。これら切欠部213等が形成された位置
は、ベース1に形成された第1および第2の切込部12
1,122の位置に対応している。つまり、第1および
第2の切込部121,122と、切欠部213等とによ
り、所定形状の凹部15,16が構成されている。この
凹部15,16の作用効果については、後述する。
【0025】嵌合板2には、突出部22の上面221か
ら上下方向に貫通する貫通孔23が16個形成されてい
る。これら貫通孔23は、上面221における上記前面
212および後面側にそれぞれ8個づつ2列に並んで形
成されている。つまり、これら貫通孔23の配列形態
は、嵌合板2に嵌合されるハウジング6(図5参照)に
形成された端子挿入孔61の配列形態に対応されてい
る。すなわち、上記各ねじ孔124と、各貫通孔23
と、各端子挿入孔61との配列形態が相互に一致してい
る。
ら上下方向に貫通する貫通孔23が16個形成されてい
る。これら貫通孔23は、上面221における上記前面
212および後面側にそれぞれ8個づつ2列に並んで形
成されている。つまり、これら貫通孔23の配列形態
は、嵌合板2に嵌合されるハウジング6(図5参照)に
形成された端子挿入孔61の配列形態に対応されてい
る。すなわち、上記各ねじ孔124と、各貫通孔23
と、各端子挿入孔61との配列形態が相互に一致してい
る。
【0026】嵌合板2は、基部21を溝12に嵌め込む
ことによって、溝12内で上下方向にスライドすること
がきるようになっている。詳しく説明すると、基部21
の側面部214が溝12の壁面12aに当接しており、
この壁面12aが、嵌合板2をスライド支持するための
支持部を構成している。本実施形態では、基部21と溝
12の底面123との間に、ばね18が介在されてい
る。そして、嵌合板2を溝12に嵌め込み、押え板19
をベース1の上面11にボルト111を用いて締結して
いる。これにより、嵌合板2は、ベース1に取り付けら
れており、常時上方側へ付勢されて、基部21の端部が
押え板19に当接している。
ことによって、溝12内で上下方向にスライドすること
がきるようになっている。詳しく説明すると、基部21
の側面部214が溝12の壁面12aに当接しており、
この壁面12aが、嵌合板2をスライド支持するための
支持部を構成している。本実施形態では、基部21と溝
12の底面123との間に、ばね18が介在されてい
る。そして、嵌合板2を溝12に嵌め込み、押え板19
をベース1の上面11にボルト111を用いて締結して
いる。これにより、嵌合板2は、ベース1に取り付けら
れており、常時上方側へ付勢されて、基部21の端部が
押え板19に当接している。
【0027】嵌合板2を溝12に嵌め込むことによっ
て、立設棒17は、下方から貫通孔23に進入するよう
になっている。そして、上記貫通孔23と、立設棒17
とにより、ゴム栓3(図5参照)を保持するための保持
部4が構成されている。また、この保持部4には、貫通
孔23の周壁面231と、貫通孔23に進入した立設棒
17の先端面172とにより、ゴム栓3が収容される収
容室41が区画形成されている。
て、立設棒17は、下方から貫通孔23に進入するよう
になっている。そして、上記貫通孔23と、立設棒17
とにより、ゴム栓3(図5参照)を保持するための保持
部4が構成されている。また、この保持部4には、貫通
孔23の周壁面231と、貫通孔23に進入した立設棒
17の先端面172とにより、ゴム栓3が収容される収
容室41が区画形成されている。
【0028】また、各立設棒17の先端面172には、
立設棒17の軸方向に沿って小さなねじ孔175が形成
されている。このねじ孔175には、小ねじ176(図
3参照)がねじ込めるようになっている。このねじ孔1
75に小ねじ176をねじ込むことによって、当該小ね
じ176が収容室41内に配置された状態となる。これ
により、保持部4は、ゴム栓3を保持することができな
くなるようになっている。
立設棒17の軸方向に沿って小さなねじ孔175が形成
されている。このねじ孔175には、小ねじ176(図
3参照)がねじ込めるようになっている。このねじ孔1
75に小ねじ176をねじ込むことによって、当該小ね
じ176が収容室41内に配置された状態となる。これ
により、保持部4は、ゴム栓3を保持することができな
くなるようになっている。
【0029】移動機構5は、上記支持部、すなわち溝1
2の壁面12aと、立設棒17とを含んで構成されてい
る。すなわち、嵌合板2をばね18の弾性力に抗して下
方に押さえつけると、基部21の側面部214が溝12
の壁面に摺接し、嵌合板2は、下方へ移動する。このと
き、立設棒17は、貫通孔23に貫通しているから、嵌
合板2は、立設棒17に案内された状態となる。これに
より、嵌合板2の円滑な上下移動を確保することができ
る。
2の壁面12aと、立設棒17とを含んで構成されてい
る。すなわち、嵌合板2をばね18の弾性力に抗して下
方に押さえつけると、基部21の側面部214が溝12
の壁面に摺接し、嵌合板2は、下方へ移動する。このと
き、立設棒17は、貫通孔23に貫通しているから、嵌
合板2は、立設棒17に案内された状態となる。これに
より、嵌合板2の円滑な上下移動を確保することができ
る。
【0030】(2) 作用・効果 次に、本実施形態に係る装着具Aの使い方について、そ
の作用効果と共に説明する。本実施形態では、16極防
水コネクタのハウジング6(図5参照)に10本の端子
金具が挿入される場合、すなわち、16個の端子挿入孔
を有するハウジング6に、6個のゴム栓3を装着する場
合について説明する。
の作用効果と共に説明する。本実施形態では、16極防
水コネクタのハウジング6(図5参照)に10本の端子
金具が挿入される場合、すなわち、16個の端子挿入孔
を有するハウジング6に、6個のゴム栓3を装着する場
合について説明する。
【0031】 図3を参照して、装着具Aを所要の作
業台上に載置し、所定の保持部4に、ゴム栓3を保持さ
せる。この所定の保持部4とは、ハウジング6の、ゴム
栓3が装着されるべき端子挿入孔に対応する位置にある
保持部4である。保持部4にゴム栓3を保持させる作業
は、ゴム栓3を指で摘んで、上方から収容室41に落と
し込むようにする。そして、所定の保持部4の収容室4
1に、一つづつ合計6個のゴム栓3を収容する(図4参
照)。
業台上に載置し、所定の保持部4に、ゴム栓3を保持さ
せる。この所定の保持部4とは、ハウジング6の、ゴム
栓3が装着されるべき端子挿入孔に対応する位置にある
保持部4である。保持部4にゴム栓3を保持させる作業
は、ゴム栓3を指で摘んで、上方から収容室41に落と
し込むようにする。そして、所定の保持部4の収容室4
1に、一つづつ合計6個のゴム栓3を収容する(図4参
照)。
【0032】このとき、ゴム栓3は、突出形成されてい
る嵌合板2の突出部22の上方から収容室41へ収容す
るので、ゴム栓3を保持部4に保持させる作業が簡単で
ある。詳しく言うと、仮に、突出部22のような突出し
た部分が嵌合板2に形成されていなければ、収容室41
は、嵌合板2の内部(外縁部分よりも奥まった位置)に
形成されることになる。このため、作業者は、ゴム栓3
を手で摘んで嵌合板2内の奥まった位置にある収容室4
1にゴム栓3を収容しなければならなくなり、ゴム栓3
を予め保持させる作業そのものが容易でなくなるが、本
実施形態では、係る作業上の不都合がない。
る嵌合板2の突出部22の上方から収容室41へ収容す
るので、ゴム栓3を保持部4に保持させる作業が簡単で
ある。詳しく言うと、仮に、突出部22のような突出し
た部分が嵌合板2に形成されていなければ、収容室41
は、嵌合板2の内部(外縁部分よりも奥まった位置)に
形成されることになる。このため、作業者は、ゴム栓3
を手で摘んで嵌合板2内の奥まった位置にある収容室4
1にゴム栓3を収容しなければならなくなり、ゴム栓3
を予め保持させる作業そのものが容易でなくなるが、本
実施形態では、係る作業上の不都合がない。
【0033】また、図3および図4に示すように、ゴム
栓3を保持させる際に、その前段階として、上記小ねじ
176を装着しておくこともできる。この小ねじ176
の装着は、立設棒17に形成されたねじ孔175に小ね
じ176をねじ込むことによって簡単に行うことができ
る。小ねじ176をねじ込む位置は、端子金具が挿入さ
れるハウジング6の端子挿入孔、すなわち、ゴム栓3を
装着する必要のない端子挿入孔に対応する位置である。
これにより、保持部4によるゴム栓3の保持を阻止する
ことが可能である。その結果、ゴム栓3を間違った端子
挿入孔に装着してしまうという不具合を回避することが
できる。なお、本実施形態では、ゴム栓3の保持を阻止
する部材として上記小ねじ176を用いたが、ねじに限
らず、ピン部材でも良いし、ゴム栓等を用いても良い。
要するに、ゴム栓3の保持を阻止できるような部材を用
いることができる。
栓3を保持させる際に、その前段階として、上記小ねじ
176を装着しておくこともできる。この小ねじ176
の装着は、立設棒17に形成されたねじ孔175に小ね
じ176をねじ込むことによって簡単に行うことができ
る。小ねじ176をねじ込む位置は、端子金具が挿入さ
れるハウジング6の端子挿入孔、すなわち、ゴム栓3を
装着する必要のない端子挿入孔に対応する位置である。
これにより、保持部4によるゴム栓3の保持を阻止する
ことが可能である。その結果、ゴム栓3を間違った端子
挿入孔に装着してしまうという不具合を回避することが
できる。なお、本実施形態では、ゴム栓3の保持を阻止
する部材として上記小ねじ176を用いたが、ねじに限
らず、ピン部材でも良いし、ゴム栓等を用いても良い。
要するに、ゴム栓3の保持を阻止できるような部材を用
いることができる。
【0034】 図5は、保持部4とハウジング6との
位置関係を示す模式図である。図5を参照して、図4の
状態では、ゴム栓3は、立設棒17の先端面172上に
載置されていると共に貫通孔23の周壁面231にその
周囲を取り囲まれており、いわゆるがたつきを生じさせ
ることなく、確実に保持されている。図6を参照して、
図4の状態から、ハウジング6を上方から白抜き矢印の
方向に沿って嵌合板2に嵌合させる。これにより、嵌合
板2の突出部22がハウジング6内に進入し、ゴム栓3
は、図7に示すように、端子挿入孔61に圧入された状
態となる。その後、ハウジング6を上方へ引き上げる
と、ゴム栓3は、保持部4から離されて端子挿入孔61
内に残ったままとなる。その結果、図8に示すように、
ゴム栓3は、対応する端子挿入孔61に装着される。
位置関係を示す模式図である。図5を参照して、図4の
状態では、ゴム栓3は、立設棒17の先端面172上に
載置されていると共に貫通孔23の周壁面231にその
周囲を取り囲まれており、いわゆるがたつきを生じさせ
ることなく、確実に保持されている。図6を参照して、
図4の状態から、ハウジング6を上方から白抜き矢印の
方向に沿って嵌合板2に嵌合させる。これにより、嵌合
板2の突出部22がハウジング6内に進入し、ゴム栓3
は、図7に示すように、端子挿入孔61に圧入された状
態となる。その後、ハウジング6を上方へ引き上げる
と、ゴム栓3は、保持部4から離されて端子挿入孔61
内に残ったままとなる。その結果、図8に示すように、
ゴム栓3は、対応する端子挿入孔61に装着される。
【0035】 このように、本実施形態に係る装着具
Aによれば、予め必要数のゴム栓3を、保持部4によっ
て保持させておき、この状態で嵌合板2にハウジング6
を嵌合させることによって、装着すべきゴム栓3を所定
の端子挿入孔61に挿入することができる。つまり、所
定の端子挿入孔61のすべてに、簡単容易にまとめて、
しかも正確に挿入装着することができる。
Aによれば、予め必要数のゴム栓3を、保持部4によっ
て保持させておき、この状態で嵌合板2にハウジング6
を嵌合させることによって、装着すべきゴム栓3を所定
の端子挿入孔61に挿入することができる。つまり、所
定の端子挿入孔61のすべてに、簡単容易にまとめて、
しかも正確に挿入装着することができる。
【0036】さらに、本実施形態では、上記作用効果に
加えて、次のような作用効果を奏する。 ゴム栓3は、立設棒17の先端面172に載置さ
れ、且つ貫通孔23の周壁面231によって取り囲まれ
た状態で収容される。従って、ゴム栓3にがたつくきを
生じさせることなく、確実に保持することができる。そ
の結果、ゴム栓3が傾いてしまうことに起因した、端子
挿入孔61への装着不良を防ぐことができる。
加えて、次のような作用効果を奏する。 ゴム栓3は、立設棒17の先端面172に載置さ
れ、且つ貫通孔23の周壁面231によって取り囲まれ
た状態で収容される。従って、ゴム栓3にがたつくきを
生じさせることなく、確実に保持することができる。そ
の結果、ゴム栓3が傾いてしまうことに起因した、端子
挿入孔61への装着不良を防ぐことができる。
【0037】 そして、嵌合板2にハウジング6を嵌
合させてそのまま押し付けると、移動機構5によって嵌
合板2が下方へ下がり、立設棒17の先端面172が相
対的にハウジング6側へ移動される。これにより、上記
がたつくきを防ぐためにゴム栓3が収容室41に確実に
収容されていても、ゴム栓3を押し出すような状態で、
確実に端子挿入孔61に押し込むことができる。これに
より、端子挿入孔への不完全な装着を防止することがで
きる。
合させてそのまま押し付けると、移動機構5によって嵌
合板2が下方へ下がり、立設棒17の先端面172が相
対的にハウジング6側へ移動される。これにより、上記
がたつくきを防ぐためにゴム栓3が収容室41に確実に
収容されていても、ゴム栓3を押し出すような状態で、
確実に端子挿入孔61に押し込むことができる。これに
より、端子挿入孔への不完全な装着を防止することがで
きる。
【0038】特に、本実施形態では、移動機構5は、立
設棒17によって案内しながら、嵌合板2を溝12の壁
面に摺接させて下方へ移動させるものであるから、嵌合
板2を円滑に移動させることができると共に、構造が非
常に簡単で、装着具Aのコストの上昇を抑えることがで
きるという利点がある。もっとも、この移動機構5に代
えて、立設棒17を上方に突出移動可能な構造とし、こ
れにより、ゴム栓3を上方に押し出すようにすることも
できる。
設棒17によって案内しながら、嵌合板2を溝12の壁
面に摺接させて下方へ移動させるものであるから、嵌合
板2を円滑に移動させることができると共に、構造が非
常に簡単で、装着具Aのコストの上昇を抑えることがで
きるという利点がある。もっとも、この移動機構5に代
えて、立設棒17を上方に突出移動可能な構造とし、こ
れにより、ゴム栓3を上方に押し出すようにすることも
できる。
【0039】 また、深さ調整機構7により、収容室
41の深さを変えることができる。これにより、ゴム栓
3の長さ寸法が変わっても、これに容易に対応して当該
寸法が変更されたゴム栓を確実に保持することができ、
その結果、寸法が変わってもゴム栓を確実に端子挿入孔
に挿入することができる。特に、本実施形態では、立設
棒17を回すことによって、その先端面172の高さを
調整することができるので、深さ調整機構7の構造が極
めて簡単であり、装着具Aのコストの上昇を抑えること
ができるという利点がある。もっとも、この高さ調整機
構7は、無くすこともできる。すなわち、たとえば立設
棒17を直接ベース1に固着しても良く、このようにし
ても、本発明の目的を達成することができる。
41の深さを変えることができる。これにより、ゴム栓
3の長さ寸法が変わっても、これに容易に対応して当該
寸法が変更されたゴム栓を確実に保持することができ、
その結果、寸法が変わってもゴム栓を確実に端子挿入孔
に挿入することができる。特に、本実施形態では、立設
棒17を回すことによって、その先端面172の高さを
調整することができるので、深さ調整機構7の構造が極
めて簡単であり、装着具Aのコストの上昇を抑えること
ができるという利点がある。もっとも、この高さ調整機
構7は、無くすこともできる。すなわち、たとえば立設
棒17を直接ベース1に固着しても良く、このようにし
ても、本発明の目的を達成することができる。
【0040】 上述したように、ベース1に形成され
た第1および第2の切込部121,122と、嵌合板2
に形成された切欠部213等とにより、所定形状の凹部
15,16が形成されており、この凹部15,16は、
ハウジング6の外形形状に対応させることができる。こ
れにより、ハウジング6を嵌合板2に嵌合させようとし
たとき、ハウジング6の外縁部が凹部15,16にぴっ
たりと合致した場合にのみ嵌合板2とハウジング6との
嵌合が達成される。
た第1および第2の切込部121,122と、嵌合板2
に形成された切欠部213等とにより、所定形状の凹部
15,16が形成されており、この凹部15,16は、
ハウジング6の外形形状に対応させることができる。こ
れにより、ハウジング6を嵌合板2に嵌合させようとし
たとき、ハウジング6の外縁部が凹部15,16にぴっ
たりと合致した場合にのみ嵌合板2とハウジング6との
嵌合が達成される。
【0041】従って、図6に示す向きと異なる向きにハ
ウジング6を嵌合させようとしても嵌合することができ
ないので、逆向きに嵌合させることによる、ゴム栓3の
装着ミスを確実に防ぐことができるという利点がある。
なお、これら凹部15,16は、いずれか一方のみ設け
るだけでも良い。また、凹部15,16を無くしても、
本発明の目的を達成することができる。
ウジング6を嵌合させようとしても嵌合することができ
ないので、逆向きに嵌合させることによる、ゴム栓3の
装着ミスを確実に防ぐことができるという利点がある。
なお、これら凹部15,16は、いずれか一方のみ設け
るだけでも良い。また、凹部15,16を無くしても、
本発明の目的を達成することができる。
【0042】 その他、嵌合板2は、ばね18によっ
て常時上方へ付勢されているから、ハウジング6を嵌合
させた後に嵌合板2から外せば、嵌合板2は、必ず元の
位置に復帰することができる。これにより、連続したゴ
ム栓装着作業をする場合に、一々嵌合板2を元の位置に
戻さなければならないという煩わしい作業を強いられる
ことがなく、円滑に連続作業をすることができる。
て常時上方へ付勢されているから、ハウジング6を嵌合
させた後に嵌合板2から外せば、嵌合板2は、必ず元の
位置に復帰することができる。これにより、連続したゴ
ム栓装着作業をする場合に、一々嵌合板2を元の位置に
戻さなければならないという煩わしい作業を強いられる
ことがなく、円滑に連続作業をすることができる。
【0043】なお、本実施形態では、6個のゴム栓3を
装着する場合について説明したが、他の個数のゴム栓3
を装着する場合でも、同様の作業によって行うことがで
きる。その他、この発明の範囲内で種々の設計変更を施
すことができる。
装着する場合について説明したが、他の個数のゴム栓3
を装着する場合でも、同様の作業によって行うことがで
きる。その他、この発明の範囲内で種々の設計変更を施
すことができる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ゴム栓を
予め嵌合部に設けられた所定のゴム栓保持部によって保
持させておき、この状態で嵌合部にコネクタのハウジン
グを嵌合させることによって、装着すべきゴム栓をハウ
ジングに挿入装着することができる。つまり、ハウジン
グの、端子金具が挿入されない端子挿入孔に、簡単容易
に挿入装着することができる。
予め嵌合部に設けられた所定のゴム栓保持部によって保
持させておき、この状態で嵌合部にコネクタのハウジン
グを嵌合させることによって、装着すべきゴム栓をハウ
ジングに挿入装着することができる。つまり、ハウジン
グの、端子金具が挿入されない端子挿入孔に、簡単容易
に挿入装着することができる。
【0054】請求項2に係る発明によれば、移動機構に
より底面部が相対的に移動されることによって、ゴム栓
が確実に端子挿入孔に押し込まれるから、挿入ミスを防
いで確実にゴム栓を端子挿入孔に挿入することができ
る。請求項3に係る発明によれば、予め必要数のゴム栓
を保持しておくことができる。これにより、ハウジング
の、端子金具が挿入されない端子挿入孔のすべてに、簡
単容易にまとめて挿入装着することができる。請求項4
に係る発明では、ハウジングを嵌合部に嵌合させること
によって、ゴム栓を、立設棒の先端面に載置したまま貫
通孔の内周壁によって案内して確実に端子挿入孔へ押し
込むことができるという利点がある。
より底面部が相対的に移動されることによって、ゴム栓
が確実に端子挿入孔に押し込まれるから、挿入ミスを防
いで確実にゴム栓を端子挿入孔に挿入することができ
る。請求項3に係る発明によれば、予め必要数のゴム栓
を保持しておくことができる。これにより、ハウジング
の、端子金具が挿入されない端子挿入孔のすべてに、簡
単容易にまとめて挿入装着することができる。請求項4
に係る発明では、ハウジングを嵌合部に嵌合させること
によって、ゴム栓を、立設棒の先端面に載置したまま貫
通孔の内周壁によって案内して確実に端子挿入孔へ押し
込むことができるという利点がある。
【0055】請求項5に係る発明によれば、ゴム栓収容
室の深さを変えることができる。これにより、収容すべ
きゴム栓の長さ寸法が変わっても、これに容易に対応し
てゴム栓を確実に保持することができるという利点があ
る。請求項6に係る発明によれば、ゴム栓の保持を阻止
する部材を装着することにより、誤って、ゴム栓が保持
されないゴム栓保持部にゴム栓を保持してしまうのを防
止することができる。これにより、端子金具が挿入され
る端子挿入孔に、誤ってゴム栓を装着してしまうという
作業ミスを防ぐことができる。
室の深さを変えることができる。これにより、収容すべ
きゴム栓の長さ寸法が変わっても、これに容易に対応し
てゴム栓を確実に保持することができるという利点があ
る。請求項6に係る発明によれば、ゴム栓の保持を阻止
する部材を装着することにより、誤って、ゴム栓が保持
されないゴム栓保持部にゴム栓を保持してしまうのを防
止することができる。これにより、端子金具が挿入され
る端子挿入孔に、誤ってゴム栓を装着してしまうという
作業ミスを防ぐことができる。
【0056】
【図1】本発明の一実施形態に係る装着具の外観斜視図
である。
である。
【図2】装着具の分解斜視図である。
【図3】装着具にゴム栓を保持させる作業を示す斜視図
である。
である。
【図4】装着具にゴム栓を保持した状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】保持部によるゴム栓の保持構造を模式的に示す
断面図である。
断面図である。
【図6】ゴム栓がセットされた装着具にハウジングを嵌
め込む作業を示す斜視図である。
め込む作業を示す斜視図である。
【図7】ゴム栓が保持部から端子挿入孔に挿入された状
態を模式的に示す断面図である。
態を模式的に示す断面図である。
【図8】ゴム栓が装着されたハウジングの斜視図であ
る。
る。
A 装着具 1 ベース 12 溝 12a 壁面 123 底面 124 ねじ孔 15 凹部 16 凹部 17 立設棒 172 先端面 175 ねじ孔 176 小ねじ 2 嵌合板 22 突出部 23 貫通溝 231 周壁面 3 ゴム栓 4 保持部 41 収容室 5 移動機構 6 ハウジング 61 端子挿入孔 7 深さ調整機構
Claims (6)
- 【請求項1】防水コネクタのハウジングに形成された複
数の端子挿入孔のうち所定の端子挿入孔に防水用のゴム
栓を装着する際に使用されるゴム栓装着具であって、 ベースと、 ベースに突設され、上記ハウジングと嵌合し得る嵌合部
と、 嵌合部に設けられ、ゴム栓を端子挿入孔に対向させた状
態で保持すると共に、嵌合部とハウジングとが嵌合した
状態で、保持したゴム栓を端子挿入孔へ挿入させるゴム
栓保持部とを有し、 ベースおよび嵌合部には、ハウジングが所定の向きにの
み嵌合部に嵌合し得るように、ハウジングの外形形状に
対応させた凹部が形成されていることを特徴とするゴム
栓装着具。 - 【請求項2】請求項1記載のゴム栓装着具において、 ゴム栓保持部は、 ゴム栓が載置される底面部と、底面部に載置されたゴム
栓の周囲を取り囲む周壁面部とにより区画形成されたゴ
ム栓収容室を含んでおり、 嵌合部とハウジングとが嵌合される際に、上記底面部が
ハウジング側へ相対移動するのを許容する移動機構が備
えられていることを特徴とするゴム栓装着具。 - 【請求項3】防水コネクタのハウジングに形成された複
数の端子挿入孔のうちの所定の端子挿入孔に防水用ゴム
栓を装着する際に使用されるゴム栓装着具であって、 ベースと、 ベースに対して上下方向にスライド移動可能に設けられ
た嵌合部と、 嵌合部に形成されたゴム栓を保持するための複数の保持
部と、 嵌合部のスライド移動を許容する移動機構とを有し、 嵌合部にゴム栓を装着すべき防水コネクタハウジングが
嵌合されることにより、嵌合部がスライド移動して、保
持部に保持されたゴム栓がハウジングの端子挿入孔に挿
入されることを特徴とするゴム栓装着具。 - 【請求項4】請求項3記載のゴム栓装着具において、 移動機構は、ベースに設けられ、嵌合板をスライド可能
に支持するスライド支持部と、 嵌合板がスライド支持部によって支持された状態で嵌合
部を貫通する貫通孔に挿入される、ベースに立設された
立設棒とを含み、 上記貫通孔の内周壁はゴム栓の周囲を取り囲む周壁面部
を形成しており、且つ上記立設棒の上面はゴム栓保持部
の底面を形成していることを特徴とするゴム栓装着具。 - 【請求項5】請求項4記載のゴム栓装着具において、 上記立設棒は、その高さが調整可能であり、立設棒の高
さを調整することによってゴム栓保持部の深さを変える
ことができることを特徴とするゴム栓装着具。 - 【請求項6】請求項3ないし5のいずれかに記載のゴム
栓装着具において、 複数のゴム栓保持部は、ゴム栓を保持する必要がない場
合にはゴム栓の保持を阻止する部材を装着できることを
特徴とするゴム栓保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07258909A JP3109423B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ゴム栓装着具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07258909A JP3109423B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ゴム栓装着具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09102356A JPH09102356A (ja) | 1997-04-15 |
JP3109423B2 true JP3109423B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=17326721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07258909A Expired - Fee Related JP3109423B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ゴム栓装着具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3109423B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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JP4682099B2 (ja) * | 2006-06-30 | 2011-05-11 | 矢崎総業株式会社 | 封止用防水栓圧入装置 |
CN102991642A (zh) * | 2012-11-06 | 2013-03-27 | 大连船舶重工船业有限公司 | 一种舱口盖橡皮安装工装 |
JP6732846B2 (ja) * | 2018-06-25 | 2020-07-29 | 矢崎総業株式会社 | 防水栓挿入装置及び防水栓付コネクタハウジング製造方法 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP07258909A patent/JP3109423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09102356A (ja) | 1997-04-15 |
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