JP3109361U - 体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性靴下や弾性包帯を含む体表面圧接体に本来の機能を発揮させつつ、その装用時における膝関節や肘関節などのくびれ部位に発生するくい込みに伴う痛みや血管への圧迫を回避することができる体表圧接体のためのくい込み緩和パッドの提供。
【解決手段】相互に対面合致する適宜の平面サイズが付与されてなる一側クッション材22と他側クッション材32とを、その一部を除く残余の周縁部23および33側を固着してパッド本体12を形成し、該パッド本体12の周縁部23および33に残された非固着部を手指Fを挿入するための開口部13とした。
【選択図】図1
【解決手段】相互に対面合致する適宜の平面サイズが付与されてなる一側クッション材22と他側クッション材32とを、その一部を除く残余の周縁部23および33側を固着してパッド本体12を形成し、該パッド本体12の周縁部23および33に残された非固着部を手指Fを挿入するための開口部13とした。
【選択図】図1
Description
本考案は、弾性靴下を下肢に着用したり、弾性包帯を腕に装着した際など(本明細書では、このように体表面に圧接させて使用するものを「体表面圧接体」と称する。)を腕に装着した際などに、膝関節や肘関節間のくびれている部位に発生するくい込みに伴う痛みや血管への圧迫を回避させることができる体表面圧接体のためのくい込み緩和パッドに関する技術である。
リンパ浮腫や静脈瘤などを治療する目的で着用される弾性靴下は、その着用時に所要の着圧を生成することができるようにポリウレタンなどからなる弾性繊維を混在させて編成されている。このため、弾性靴下を着用した際には、下肢を体表面側から圧迫してリンパ液や血液の循環を促すことができることになる。
この場合、弾性靴下としては、脹ら脛や太ももなど、その治療部位に応じてソックスタイプのものやストッキングタイプのものなどが適宜使用されている。
しかし、この種の弾性靴下は、その全体が伸縮性に富む構造を備えているが故に、着用時に治療部位以外の部位(例えば、足首や膝等)にくい込んで痛みを感じたり、血管を圧迫するなどの問題があった。
このため、従来からある弾性靴下には、治療部位以外の部位(例えば、足首や膝等)に対しては余分な着圧を生成せず、治療部位に対しては必要な着圧を生成できるように編み分けたものも、下記特許文献1に治療用靴下として示されるように既に提案されている。
特開平11−70140号公報
しかし、特許文献1に開示されている治療用靴下による場合には、編み分けにより着用時における下肢に対する着圧を変化させることはできるものの、逆に下肢を体表面側から圧迫してリンパ液や血液の循環を促すという所期の目的が達成できなくなる問題があった。
本考案は、従来技術の上記課題に鑑み、弾性靴下には下肢を体表面側から圧迫してリンパ液や血液の循環を促すというという本来の機能を発揮させ、弾性包帯やサポーターなどには腕や足首を体表面側から圧迫して治療効果を高め、そのなかで、その着用時や装着時に膝関節や肘関節などのくびれ部位に発生するくい込みに伴う痛みや血管への圧迫を回避することができる体表圧接体のためのくい込み緩和パッドを提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成すべくなされたものであり、相互に対面合致する適宜の平面サイズが付与されてなる一側クッション材と他側クッション材とを、その一部を除く残余の周縁部を固着してパッド本体を形成し、該パッド本体の前記周縁部に残された非固着部を手指を挿入するための開口部としたことを最も主要な特徴とする。
この場合、前記一側クッション材と他側クッション材とは、適宜厚さの弾性芯材を布材で包み込んで各別に形成されているものを用いるのが好ましい。また、前記一側クッション材と他側クッション材とは、前記開口部の長さ方向と略直交する方向に配列させた1本以上の縫合線を備えているものを用いることもできる。
本考案のうち、請求項1に係る考案によれば、パッド本体は、その周縁部の一部に開口部が形成されているので、該開口部を介してその内部へと手指を送り込むことができる。したがって、弾性靴下や弾性包帯などの体表圧接体を装用した後に、手指を差し込んだパッド本体をその開口側から体表面と体表圧接体との間に滑り込ませ、くい込み防止部位へと円滑に送り込むことができる。このため、一側クッション材と他側クッション材とによりもたらされるクッション力により体表圧接体側のくい込みを防止して、くい込みに伴って発生する痛みや血管への圧迫を確実に阻止することができる。
また、請求項2に係る考案によれば、一側クッション材と他側クッション材とは、適宜厚さの弾性芯材を布材で包み込んで各別に形成されているので、より好ましいクッション力を生成することができる。しかも、パッド本体は、布材を介して滑りよく送り込むことができるので、繰り返しての使用に耐え得る強度を付与することもできる。
さらに、請求項3に係る考案によれば、一側クッション材と他側クッション材とは、開口部の長さ方向と略直交する方向に配列させた1本以上の縫合線を備えているので、該縫合線を介して体表面への密着を回避させながら所要位置へとパッド本体をより円滑に送り込むことができる。
図1は、本考案に係るくい込み緩和パッドの一例を示す全体斜視図であり、図2は、図1に示すくい込み緩和パッドをその開口部側を上に位置させて示す平面図である。
これらの図によれば、相互に対面合致する適宜の平面サイズが付与されてなる一側クッション材22と他側クッション材32とを、その一部を除く残余の周縁部23,33側を相互に固着してパッド本体12を形成し、該パッド本体12の周縁部23,33に残された非固着部を図3に示すように手指Fを挿入するための開口部13とすることで、圧迫緩和パッド11の全体が形成されている。
この場合、一側クッション材22と他側クッション材32とは、図示しない弾性芯材を通気性のある布材24,34で各別に包み込み、それぞれの周縁部23側および周縁部33側を縫着して固着することにより形成されている。弾性芯材としては、ウレタンフォームを含む適宜厚さの発泡合成ゴムなどを好適に用いることができる。布材は、通気性に富み、滑りがよいものであれば、綿布や合成繊維布を適宜用いることができる。また、布材には、予め撥水性を付与しておくこともできる。
しかも、一側クッション材22と他側クッション材32との具体的な平面サイズは、例えば図5に示すように体表面圧接体Pのひとつである弾性靴下Sを着用した際に送り込んで対面配置させるくい込み緩衝部位との関係で定まる適宜の面サイズに応じその大小が決定されることになる。つまり、くい込み緩和パッド11は、例えば図5では膝裏側に配置される図2に示す面サイズのものや、足首側に配置される図4に示す面サイズのものなど、所望に応じた適宜の面サイズのものとして形成することができる。
また、平面が略矩形形状を呈する一側クッション材22と他側クッション材32とは、図3に示すように手指Fで押し込む際にできるだけ円滑に送り込めるように、各コーナー部26および36を円曲化させることで、滑り込み抵抗が小さくなるように形成されている。なお、一側クッション材22と他側クッション材32とは、図示例では縦長の平面形状のものが示されているが、必要により横長の平面形状のものであってもよい。
さらに、一側クッション材22と他側クッション材32とは、開口部13の長さ方向と略直交する方向に配列させた1本以上、例えば図2においては等間隔をおいて平行に配列された9本の縫合線25および35を備えて、あたかもキルティングされたような構造を備えて形成されている。
次に、本考案の使用方法を図示例を参酌しながらその効果にとともに説明する。なお、この説明においては、図5に示すように、くい込み緩衝パッド11は、人体下肢Lの爪先から太股部分を覆うように着用されるストッキングタイプの弾性靴下Sに対し適用する場合を例に説明する。
まず、弾性靴下Sは、人体下肢の爪先から足首に至る部位を覆う位置にまで履き上げられ、その際に例えば図4に示す小型なくい込み緩衝パッド11が図3に示すようにその開口部13側から手指Fを差し込んだ状態のもとで手指Fからの押圧力を受けて縫合線25,35に沿って円滑に送り込まれ、足首位置に配置された後、さらに上へと引き上げられる。このとき、図4に示す小型なくい込み緩衝パッド11は、弾性靴下Sが生成する着圧を受けて定置される。
弾性靴下Sをさらに上へと引き上げることにより、膝関節の上方に至る位置にまで履き上げられ、その際に例えば図2に示す大型なくい込み緩衝パッド11が図3に示すようにその開口部13側から手指Fを差し込んだ状態のもとで手指Fからの押圧力を受けて縫合線25,35に沿って円滑に送り込まれ、膝関節の裏側の位置に配置された後、さらに上へと引き上げることで図5に示すようにしてその着用を終える。このとき、大型なくい込み緩衝パッド11も弾性靴下Sが生成する着圧を受けて定置される。
このようにして弾性靴下Sの着用を終えた後は、例えば屈んだり正座したりすることがあっても、小型なくい込み緩衝パッド11が足首側にて弾性靴下Sの対応部位のくい込みを緩和し、大型なくい込み緩衝パッド11が膝関節の裏側にて弾性靴下Sの対応部位のくい込みを緩和するので、くい込みに伴って発生する痛みや血管への圧迫を確実に阻止することができる。
また、パッド本体12を構成している一側クッション材22と他側クッション材32とは、適宜厚さの弾性芯材を布材で包み込んで各別に形成されているので、くい込み緩衝パッド11の全体に対しより好ましいクッション力を付与することができる。しかも、くい込み緩衝パッド11は、布材24,34を介して滑りよく送り込むことができるので、繰り返しての使用に耐え得る強度を付与することができる。
しかも、本考案によれば、弾性靴下Sを含む体表面圧接体Pを装用する際に、該体表面圧接体Pによるくい込みを防止したい個々の部位との対応関係で定まる面サイズのくい込み緩和パッド11を選択し、必要の都度、手指Fを開口部13から差し込んで送り込むという簡単な動作でそれぞれを配置することができる。このため、股の付け根やそ径部を含む個々の特定部位への対応が可能な面サイズが付与されたくい込み緩和パッド11を予め各種用意しておくことにより、弾性靴下Sを含む体表面圧接体Pが生成する着圧や装用者の体型の如何にかかわらず、装用者自身が自由に選択して使用することができる。
以上は、本考案を図示例に従って説明したものであり、その内容はこれに限定されるものではない。例えば、本考案が適用される体表面圧接体Pは、各種の弾性靴下Sのほか、腕などに装着される図示しない筒状の弾性包帯やサポータなどであってもよい。
また、一側クッション材22と他側クッション材32としては、弾性芯材を通気性のある布材24,34で各別に包み込ので形成されているものが示されているが、所望により布材で包み込まない弾性芯材のみのものであってもよい。
11 くい込み緩和パッド
12 パッド本体
13 開口部
22 一側クッション材
32 他側クッション材
23,33 周縁部
24,34 布材
25,35 縫合線
26,36 コーナー部
F 手指
L 人体下肢
P 体表面圧接体
S 弾性靴下
12 パッド本体
13 開口部
22 一側クッション材
32 他側クッション材
23,33 周縁部
24,34 布材
25,35 縫合線
26,36 コーナー部
F 手指
L 人体下肢
P 体表面圧接体
S 弾性靴下
Claims (3)
- 相互に対面合致する適宜の平面サイズが付与されてなる一側クッション材と他側クッション材とを、その一部を除く残余の周縁部側を固着してパッド本体を形成し、該パッド本体の前記周縁部に残された非固着部を手指を挿入するための開口部としたこと特徴とする体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド。
- 前記一側クッション材と他側クッション材とを、適宜厚さの弾性芯材を布材で包み込んで各別に形成した請求項1に記載の体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド。
- 前記一側クッション材と他側クッション材とは、前記開口部の長さ方向と略直交する方向に配列させた1本以上の縫合線を備える請求項1または2に記載の体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004007328U JP3109361U (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | 体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004007328U JP3109361U (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | 体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3109361U true JP3109361U (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=43271999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004007328U Expired - Lifetime JP3109361U (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | 体表面圧接体のためのくい込み緩和パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3109361U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015067920A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 小林製薬株式会社 | 脇用汗取りシート |
-
2004
- 2004-12-14 JP JP2004007328U patent/JP3109361U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2015067920A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 小林製薬株式会社 | 脇用汗取りシート |
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