JP3109106B2 - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP3109106B2
JP3109106B2 JP03032371A JP3237191A JP3109106B2 JP 3109106 B2 JP3109106 B2 JP 3109106B2 JP 03032371 A JP03032371 A JP 03032371A JP 3237191 A JP3237191 A JP 3237191A JP 3109106 B2 JP3109106 B2 JP 3109106B2
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はX線撮影装置に関し、
とくに下肢の血管造影検査に好適なX線撮影装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】下肢などの血管造影検査を行う場合、血
管中の造影剤の進み具合を監視しながら、その進みに応
じて検診台を移動させ、造影剤を追いかけるようにして
撮影視野を動かして行かなければならない。このとき、
造影剤の進み速度が遅い部位では録画レートはゆっくり
でよいが、造影剤の進み速度が速い部位(末端に近い部
位)では速い録画レートで撮影していく必要がある。と
ころが、撮影前に造影剤の進み具合を予測して録画レー
トを設定することは難しい。
【0003】そこで、従来では、このような場合、あら
かじめ撮影前に設定した一定の録画レートで画像記録す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、あらか
じめ設定した一定の録画レートで画像記録するのでは、
ゆっくりでよい部位については無駄な画像記録を行うこ
とになるし、速い録画レートが必要な部位ではその必要
な録画レートが得られない場合もあるという問題があ
る。
【0005】この発明は、上記に鑑み、造影剤の進行速
度に応じて録画レートを自動的に変化させることができ
るように改善した、X線撮影装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による血管造影用X線撮影装置では、被写
体に対してX線撮影を行うX線撮影手段と、撮影したX
線画像を順次記録する記録手段と、上記の被写体を、そ
の被写体内の造影剤の流れに対応して、上記のX線撮影
手段の視野に対して相対的に移動させる移動手段と、該
移動の速度が速くなるにつれて上記記録手段の画像の記
録レートが速くなる対応関係となっている移動速度と記
録レートとの対応関係を保持しているテーブルを含んで
おり、上記の移動手段からの移動情報により該テーブル
をアクセスして画像の記録レートを求め、この求めた記
録レートに応じて上記記録手段を制御し、画像の記録レ
ートを変化させる制御手段とが備えられることが特徴と
なっている。すなわち、被写体の撮像視野に対する移動
速度が速くなったときそれに応じて録画レートを自動的
に速くし、逆に移動速度が遅くなると記録レートが遅く
なるように制御したことが特徴となっている。下肢など
の血管造影検査では、X線画像の録画は、通常、その画
像をモニター装置に表示させ、それを操作者が観察しな
がら行う。つまりモニター装置に写ったX線画像により
造影剤をとらえ、造影剤がつねに視野の最適位置となる
ように検診台またはX線撮影装置を移動させながら録画
を行っていくことになる。このように検診台のX線撮影
装置に対する移動が行われるとき、その移動速度に関す
る情報により移動速度と記録レートとの関係を保持する
テーブルをアクセスして記録レートを求める。このテー
ブルは、移動速度が速くなるにつれて記録レートが速く
なる対応関係となっている移動速度と記録レートとの対
応関係を保持している。このテーブルのアクセスによっ
て求めた記録レートにより録画レートが自動的に制御さ
れる。そのため、下肢などの血管造影検査を行う場合、
血管中の造影剤の進み具合を監視しながら、その進みに
応じて検診台を移動させ、造影剤を追いかけるようにし
て撮影視野を動かして行くとき、造影剤の進み速度が遅
い部位では録画レートは自動的にゆっくりとなり、造影
剤の進み速度が速い部位(末端に近い部位)では録画レ
ートは自動的に速いものとなって、つねに最適な録画レ
ートとなり、ゆっくりでよい部位について無駄な画像記
録を行うことがなくなり、速い録画レートが必要な部位
ではその必要な録画レートが得られる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図1はこの発明をディジタ
ルアンギオグラフィシステムに適用した一実施例を示す
ブロック図で、この図において、被写体1は検診台2の
天板に載せられて横たわっている。この検診台2の天板
上の被写体1に対してX線管5からX線が曝射され、被
写体1を透過したX線がイメージインテンシファイア6
に入射する。イメージインテンシファイア6では入射し
たX線透過像を可視光の画像に変換し、その画像がX線
TVカメラ7およびカメラコントロールユニット8によ
りビデオ信号に変換される。
【0008】このビデオ信号はディジタル処理装置15
に送られ、A/D変換器9によりディジタルデータに変
換され、画像処理部10によってディジタル的な画像処
理を受けた後、D/A変換器11によって再びアナログ
のビデオ信号に戻されてモニター装置13で表示され
る。画像処理後の(あるいは画像処理前の)ディジタル
画像データは磁気ディスク記録装置14に記録される。
CPU12はこのディジタル処理装置15の全体を制御
する。これにより、画像処理部10への画像データの取
り込みフレームレートなどが制御されるとともに、磁気
ディスク記録装置14への録画レートなどが制御され
る。
【0009】一方、検診台2の天板は検診台移動コント
ローラ3によってその移動が制御されるようになってお
り、検診台移動制御器4のレバーをマニュアル操作する
ことによって、それに応じて検診台2の天板が移動させ
られる。そして検診台移動コントローラ3とディジタル
処理装置15のCPU12は相互に通信しており、検診
台2の天板の移動情報がつねにCPU12に送られてい
る。
【0010】このように構成されたディジタルアンギオ
グラフィシステムにおいて、たとえば被写体1の下肢の
ディジタル血管撮影を行なう。まず被写体1に造影剤が
注入され、X線管5からのX線曝射が開始され、イメー
ジインテンシファイア6などによって捉えたX線透視像
がモニター装置13に写しだされる。操作者はこのモニ
ター装置13の画面を見ながら、そこに写ったX線透視
像を観察し、検診台移動制御器4のレバーを操作して検
診台2の天板を移動させることにより、造影剤の像が視
野に入るように被写体1を移動させる。
【0011】そして操作者はモニター装置13を見なが
ら検診台移動制御器4のレバーを操作することによっ
て、造影剤の進行とともに、視野がその造影剤を追いか
けるように検診台2の天板を移動させる。こうして検診
台2の天板が造影剤の移動に追従するよう移動すること
になるが、その移動情報は検診台移動コントローラ3か
らディジタル処理装置15のCPU12に与えられてい
る。
【0012】CPU12は検診台2の天板の移動速度と
録画レートとの間の関係を示す図2のようなテーブルを
有している。CPU12は上記のように移動情報が与え
られることによって、このテーブルから録画レートを求
めて画像処理部10におけるディジタル画像データの取
り込みレートおよび磁気ディスク記録装置14への録画
レートを設定する。したがって検診台2の天板の移動速
度が遅いときは遅いレートで画像データ取り込みや録画
が行なわれ、速いときは速いレートで画像データ取り込
みや録画が行なわれる、というように自動的な変更が行
なわれる。
【0013】このように検診台2の天板の手動による移
動によって撮像視野が造影剤を追いかけていくというこ
とを介して、造影剤の進行速度を捉え、その速度に応じ
た録画レートの変更を自動的に行なうことができる。
【0014】なお、上記では検診台移動制御器4により
検診台2の天板を移動させるようにしているが、検診台
移動制御器4を用いず、操作者が検診台2の天板を直接
マニュアルで移動させる場合でもその移動情報をCPU
12に送るようにすれば、同様に適用できる。また、被
写体1の位置を、X線管5やイメージインテンシファイ
ア6などのX線撮像装置の位置に対して相対的に移動さ
せればよいので、被写体1(検診台2の天板)を固定し
ておいて、X線撮像装置の側を移動させ、その移動情報
をCPU12に送ることもできる。
【0015】さらに、この発明はこの実施例のようなデ
ィジタルアンギオグラフィシステム以外のX線撮影装置
にも適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】以上、実施例について説明したように、
この発明のX線撮影装置によれば、造影剤の進み方が遅
い部位ではそれに応じて録画レートはゆっくりとなり、
造影剤の進み方が速い部位では録画レートがそれに応じ
て速くなるというように、録画レートを造影剤の進み具
合に対応して自動的に変化させることができる。そのた
め、つねに最適な録画レートとなり、画像記録用の磁気
ディスク記録装置などの記録装置の効率的な使用が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるディジタルアンギ
オグラフィシステムのブロック図。
【図2】検診台移動速度と録画レートとの関係を表すテ
ーブル。
【符号の説明】
1 被写体 2 検診台 3 検診台移動コントローラ 4 検診台移動制御器 5 X線管 6 イメージインテンシファイア 7 X線TVカメラ 8 カメラコントロールユニット 9 A/D変換器 10 画像処理部 11 D/A変換器 12 CPU 13 モニター装置 14 磁気ディスク記録装置 15 ディジタル処理装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に対してX線撮影を行うX線撮影
    手段と、撮影したX線画像を順次記録する記録手段と、
    上記の被写体を、その被写体内の造影剤の流れに対応し
    て、上記のX線撮影手段の視野に対して相対的に移動さ
    せる移動手段と、該移動の速度が速くなるにつれて上記
    記録手段の画像の記録レートが速くなる対応関係となっ
    ている移動速度と記録レートとの対応関係を保持してい
    るテーブルを含んでおり、上記の移動手段からの移動情
    報により該テーブルをアクセスして画像の記録レートを
    求め、この求めた記録レートに応じて上記記録手段を制
    御し、画像の記録レートを変化させる制御手段とを備え
    ることを特徴とする血管造影用X線撮影装置。
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