JP3108913B2 - アフタークーラ並設オイルクーラ - Google Patents
アフタークーラ並設オイルクーラInfo
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- JP3108913B2 JP3108913B2 JP09019104A JP1910497A JP3108913B2 JP 3108913 B2 JP3108913 B2 JP 3108913B2 JP 09019104 A JP09019104 A JP 09019104A JP 1910497 A JP1910497 A JP 1910497A JP 3108913 B2 JP3108913 B2 JP 3108913B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧縮機等の
産業機械用アフタークーラ並設オイルクーラに関する。
産業機械用アフタークーラ並設オイルクーラに関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」の
語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金も含ま
れるものとする。
語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金も含ま
れるものとする。
【0003】
【従来の技術】従来の産業機械用アフタークーラ並設オ
イルクーラとしては、アフタークーラとオイルクーラと
が左右並列状に配置されかつ互いに接合されてなり、ア
フタークーラは、左右並列状に配置されている複数の偏
平状圧縮空気熱交換管を、オイルクーラは、左右並列状
に配置されている複数の偏平状オイル熱交換管をそれぞ
れ備えており、全ての隣り合う熱交換管の上下各端部同
士の間にスペーサが介在されているとともに、全ての隣
り合う熱交換管における上下両スペーサの内側部分同士
の間にアウターフィンが介在されており、各熱交換管
が、左右一対のプレートと、両プレートの前後各縁部同
士の間にそれぞれ介在されている前壁形成体および後壁
形成体とで形成されているとともに、各熱交換管の内部
に、前後両壁形成体と一体または別体に形成されたイン
ナーフィンが配置されているものがあった。
イルクーラとしては、アフタークーラとオイルクーラと
が左右並列状に配置されかつ互いに接合されてなり、ア
フタークーラは、左右並列状に配置されている複数の偏
平状圧縮空気熱交換管を、オイルクーラは、左右並列状
に配置されている複数の偏平状オイル熱交換管をそれぞ
れ備えており、全ての隣り合う熱交換管の上下各端部同
士の間にスペーサが介在されているとともに、全ての隣
り合う熱交換管における上下両スペーサの内側部分同士
の間にアウターフィンが介在されており、各熱交換管
が、左右一対のプレートと、両プレートの前後各縁部同
士の間にそれぞれ介在されている前壁形成体および後壁
形成体とで形成されているとともに、各熱交換管の内部
に、前後両壁形成体と一体または別体に形成されたイン
ナーフィンが配置されているものがあった。
【0004】ここで、アフタークーラで冷却される圧縮
空気とオイルクーラで冷却されるオイルとでは、これら
の比熱、密度等の差により熱伝導度が異なるため、圧縮
空気熱交換管のインナーフィンおよびオイル熱交換管の
インナーフィンは、それぞれの流体に応じた形状のもの
となされていた。
空気とオイルクーラで冷却されるオイルとでは、これら
の比熱、密度等の差により熱伝導度が異なるため、圧縮
空気熱交換管のインナーフィンおよびオイル熱交換管の
インナーフィンは、それぞれの流体に応じた形状のもの
となされていた。
【0005】圧縮空気熱交換管のインナーフィンとして
は、例えば、前後両壁形成体の左右幅中央部同士の間を
連結している連結壁と、連結壁の全長にわたって上下に
のびるとともに左右両側に突出しかつ先端がプレート内
面に接合されている前後並列状の複数の左右突出壁とよ
りなるものが用いられていた。一方、オイル熱交換管の
インナーフィンとしては、例えば、前後両壁形成体の左
右幅中央部同士の間を連結しているとともに、切り起こ
しにより左右交互に突出させられかつ先端がプレート内
面に接合されている上下複数段の多数の突起を有する凹
凸板状体よりなるものが用いられていた(実開昭63−
109869号公報等参照)。
は、例えば、前後両壁形成体の左右幅中央部同士の間を
連結している連結壁と、連結壁の全長にわたって上下に
のびるとともに左右両側に突出しかつ先端がプレート内
面に接合されている前後並列状の複数の左右突出壁とよ
りなるものが用いられていた。一方、オイル熱交換管の
インナーフィンとしては、例えば、前後両壁形成体の左
右幅中央部同士の間を連結しているとともに、切り起こ
しにより左右交互に突出させられかつ先端がプレート内
面に接合されている上下複数段の多数の突起を有する凹
凸板状体よりなるものが用いられていた(実開昭63−
109869号公報等参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアフタークーラ並設オイルクーラには、次の
ような問題があった。
うな従来のアフタークーラ並設オイルクーラには、次の
ような問題があった。
【0007】即ち、装置によっては、オイルが比較的低
温であって冷却を必要としない場合に、当該オイルをオ
イル排出管にバイパスさせてオイルクーラ内には導入し
ないようにするものもあり、その場合、オイルクーラの
温度は外気温とほぼ同等になる。この状態で高温の圧縮
空気がアフタークーラ内を流れると、アフタークーラと
オイルクーラとの間の温度差はかなり大きくなり、それ
によってアフタークーラとオイルクーラとの境界付近で
各クーラの構成部品間に歪みが生じる。特に、オイル熱
交換管は、これのインナーフィンの各突起の先端とプレ
ート内面との接合部が散点状のものであるため、熱歪み
に対する剛性が弱かった。したがって、このようなアフ
タークーラのみの使用が繰り返し行なわれると、アフタ
ークーラに近いオイルクーラ部分において、オイル熱交
換管が変形したり、オイル熱交換管のプレートおよびイ
ンナーフィンの端部同士の接合部やプレートとスペーサ
との接合部等が破壊される、即ち両部品のろう付け等に
よる接合が外れるおそれがあった。
温であって冷却を必要としない場合に、当該オイルをオ
イル排出管にバイパスさせてオイルクーラ内には導入し
ないようにするものもあり、その場合、オイルクーラの
温度は外気温とほぼ同等になる。この状態で高温の圧縮
空気がアフタークーラ内を流れると、アフタークーラと
オイルクーラとの間の温度差はかなり大きくなり、それ
によってアフタークーラとオイルクーラとの境界付近で
各クーラの構成部品間に歪みが生じる。特に、オイル熱
交換管は、これのインナーフィンの各突起の先端とプレ
ート内面との接合部が散点状のものであるため、熱歪み
に対する剛性が弱かった。したがって、このようなアフ
タークーラのみの使用が繰り返し行なわれると、アフタ
ークーラに近いオイルクーラ部分において、オイル熱交
換管が変形したり、オイル熱交換管のプレートおよびイ
ンナーフィンの端部同士の接合部やプレートとスペーサ
との接合部等が破壊される、即ち両部品のろう付け等に
よる接合が外れるおそれがあった。
【0008】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであって、使用状況によりアフタークーラとオイル
クーラとの間で大きな温度差が生じた場合でも、熱歪み
による変形やクーラ構成部品同士の接合部の破壊が起こ
らない耐久性に優れたアフタークーラ並設オイルクーラ
を提供することを目的としている。
ものであって、使用状況によりアフタークーラとオイル
クーラとの間で大きな温度差が生じた場合でも、熱歪み
による変形やクーラ構成部品同士の接合部の破壊が起こ
らない耐久性に優れたアフタークーラ並設オイルクーラ
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるアフターク
ーラ並設オイルクーラは、上記の目的を達成するため
に、アフタークーラとオイルクーラとが左右並列状に配
置されかつ互いに接合されてなり、アフタークーラは、
左右並列状に配置されている複数の偏平状圧縮空気熱交
換管を、オイルクーラは、左右並列状に配置されている
複数の偏平状オイル熱交換管をそれぞれ備えており、全
ての隣り合う熱交換管の上下各端部同士の間にスペーサ
が介在されているとともに、全ての隣り合う熱交換管に
おける上下両スペーサの内側部分同士の間にアウターフ
ィンが介在されており、各熱交換管が、左右一対のプレ
ートと、両プレートの前後各縁部同士の間にそれぞれ介
在されている前壁形成体および後壁形成体とで形成され
ているとともに、各熱交換管の内部に、前後両壁形成体
と一体または別体に形成されたインナーフィンが配置さ
れているアフタークーラ並設オイルクーラにおいて、少
なくともアフタークーラ側から数えて1番目のオイル熱
交換管を含むアフタークーラに近いオイル熱交換管のイ
ンナーフィンが、プレートとほぼ同じ長さを有している
とともに、これの全長にわたって上下にのびる左右各プ
レート内面との線状接合部を前後並列状に有しており、
残りのオイル熱交換管のインナーフィンが、前後両壁形
成体の左右幅中央部同士を連結しているとともに、切り
起こしにより左右交互に突出するように形成されかつ先
端がプレート内面に接合されている上下複数列の多数の
突起を有する凹凸板状のものであることを特徴とするも
のである。
ーラ並設オイルクーラは、上記の目的を達成するため
に、アフタークーラとオイルクーラとが左右並列状に配
置されかつ互いに接合されてなり、アフタークーラは、
左右並列状に配置されている複数の偏平状圧縮空気熱交
換管を、オイルクーラは、左右並列状に配置されている
複数の偏平状オイル熱交換管をそれぞれ備えており、全
ての隣り合う熱交換管の上下各端部同士の間にスペーサ
が介在されているとともに、全ての隣り合う熱交換管に
おける上下両スペーサの内側部分同士の間にアウターフ
ィンが介在されており、各熱交換管が、左右一対のプレ
ートと、両プレートの前後各縁部同士の間にそれぞれ介
在されている前壁形成体および後壁形成体とで形成され
ているとともに、各熱交換管の内部に、前後両壁形成体
と一体または別体に形成されたインナーフィンが配置さ
れているアフタークーラ並設オイルクーラにおいて、少
なくともアフタークーラ側から数えて1番目のオイル熱
交換管を含むアフタークーラに近いオイル熱交換管のイ
ンナーフィンが、プレートとほぼ同じ長さを有している
とともに、これの全長にわたって上下にのびる左右各プ
レート内面との線状接合部を前後並列状に有しており、
残りのオイル熱交換管のインナーフィンが、前後両壁形
成体の左右幅中央部同士を連結しているとともに、切り
起こしにより左右交互に突出するように形成されかつ先
端がプレート内面に接合されている上下複数列の多数の
突起を有する凹凸板状のものであることを特徴とするも
のである。
【0010】このように、少なくともアフタークーラ側
から数えて1番目のオイル熱交換管を含むアフタークー
ラに近いオイル熱交換管のインナーフィンが、プレート
とほぼ同じ長さを有しているとともに、これの全長にわ
たって上下にのびる左右各プレート内面との線状接合部
を前後並列状に有していれば、同インナーフィンの熱歪
みに対する剛性が高められ、したがって、使用状況によ
りアフタークーラとオイルクーラとの間で大きな温度差
が生じた場合であっても、熱歪みにより上記オイル熱交
換管が変形したり、オイル熱交換管のインナーフィンと
プレートとの接合部やプレートとスペーサとの接合部等
が破壊されるおそれがない。
から数えて1番目のオイル熱交換管を含むアフタークー
ラに近いオイル熱交換管のインナーフィンが、プレート
とほぼ同じ長さを有しているとともに、これの全長にわ
たって上下にのびる左右各プレート内面との線状接合部
を前後並列状に有していれば、同インナーフィンの熱歪
みに対する剛性が高められ、したがって、使用状況によ
りアフタークーラとオイルクーラとの間で大きな温度差
が生じた場合であっても、熱歪みにより上記オイル熱交
換管が変形したり、オイル熱交換管のインナーフィンと
プレートとの接合部やプレートとスペーサとの接合部等
が破壊されるおそれがない。
【0011】本発明のアフタークーラ並設オイルクーラ
において、上記のようなインナーフィンを備えたオイル
熱交換管は、少なくともアフタークーラから数えて1番
目のものであるが、熱交換器の性能や使用環境等に応じ
て、1番目および2番目のオイル熱交換管、さらには1
番目から3番目までのオイル熱交換管のインナーフィン
を上記のものとしてもよく、それによって、熱歪みによ
るオイル熱交換管の変形やオイル熱交換管プレートとイ
ンナーフィンとの接合部等の破壊をより確実に防止する
ことができる。
において、上記のようなインナーフィンを備えたオイル
熱交換管は、少なくともアフタークーラから数えて1番
目のものであるが、熱交換器の性能や使用環境等に応じ
て、1番目および2番目のオイル熱交換管、さらには1
番目から3番目までのオイル熱交換管のインナーフィン
を上記のものとしてもよく、それによって、熱歪みによ
るオイル熱交換管の変形やオイル熱交換管プレートとイ
ンナーフィンとの接合部等の破壊をより確実に防止する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施形態を
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0013】a.第1実施形態 この実施形態は、図1ないし図6に示すものである。
【0014】図示のアフタークーラ並設オイルクーラ
(1) は、圧縮機から排出されかつオイルセパレータでオ
イルと分離された圧縮空気を冷却空気によって熱交換さ
せるアフタークーラ(2) と、同じく圧縮機から排出され
かつオイルセパレータで圧縮空気と分離されたオイルを
冷却空気によって熱交換させるオイルクーラ(3) とが、
左右並列状に配置されかつ互いに接合されてなる。
(1) は、圧縮機から排出されかつオイルセパレータでオ
イルと分離された圧縮空気を冷却空気によって熱交換さ
せるアフタークーラ(2) と、同じく圧縮機から排出され
かつオイルセパレータで圧縮空気と分離されたオイルを
冷却空気によって熱交換させるオイルクーラ(3) とが、
左右並列状に配置されかつ互いに接合されてなる。
【0015】左側のアフタークーラ(2) は、左右並列状
に配置されている3本の圧縮空気熱交換管(4) と、これ
らの上下各端部が接続されている上下2つの圧縮空気ヘ
ッダ(5) とを備え、右側のオイルクーラ(3) は、左右並
列状に配置されている11本のオイル熱交換管(6A,6B)
と、これらの上下各端部が接続されている上下2つのオ
イルヘッダ(7) とを備えている。
に配置されている3本の圧縮空気熱交換管(4) と、これ
らの上下各端部が接続されている上下2つの圧縮空気ヘ
ッダ(5) とを備え、右側のオイルクーラ(3) は、左右並
列状に配置されている11本のオイル熱交換管(6A,6B)
と、これらの上下各端部が接続されている上下2つのオ
イルヘッダ(7) とを備えている。
【0016】左端の圧縮空気熱交換管(4) の左側および
右端のオイル熱交換管(6B)の右側には、それぞれ間隔を
おいてアルミニウムブレージングシート製サイドプレー
ト(8) が配置されている。
右端のオイル熱交換管(6B)の右側には、それぞれ間隔を
おいてアルミニウムブレージングシート製サイドプレー
ト(8) が配置されている。
【0017】隣り合うサイドプレート(8) および熱交換
管(4,6B)の上下各端部同士の間、ならびに全ての隣り合
う熱交換管(4,6A,6B) の上下各端部同士の間には、前後
にのびかつ横断面略横E形の棒状のアルミニウム製スペ
ーサ(20)が介在されている(図1および図4参照)。
管(4,6B)の上下各端部同士の間、ならびに全ての隣り合
う熱交換管(4,6A,6B) の上下各端部同士の間には、前後
にのびかつ横断面略横E形の棒状のアルミニウム製スペ
ーサ(20)が介在されている(図1および図4参照)。
【0018】隣り合うサイドプレート(8) および熱交換
管(4,6B)における上下両スペーサ(20)の内側部分同士の
間、ならびに全ての隣り合う熱交換管(4,6A,6B) におけ
る上下両スペーサ(20)の内側部分同士の間には、それぞ
れ、平坦部に前後並列状の切起しルーバ(図示略)を備
えたアルミニウム製コルゲートフィンよりなるアウター
フィン(9) が1つずつ介在されている。
管(4,6B)における上下両スペーサ(20)の内側部分同士の
間、ならびに全ての隣り合う熱交換管(4,6A,6B) におけ
る上下両スペーサ(20)の内側部分同士の間には、それぞ
れ、平坦部に前後並列状の切起しルーバ(図示略)を備
えたアルミニウム製コルゲートフィンよりなるアウター
フィン(9) が1つずつ介在されている。
【0019】アフタークーラ(2) の圧縮空気熱交換管
(4) は、左右一対のアルミニウムブレージングシート製
プレート(10)と、両プレート(10)の間に介在されている
アルミニウム押出形材製の前後両壁・インナーフィン形
成体(12)とよりなる。この前後両壁・インナーフィン形
成体(12)は、プレート(10)とほぼ同じ長さを有してお
り、図2および図5に示すように、両プレート(10)の前
後各縁部同士の間にそれぞれ介在されている棒状の前壁
部(13)および後壁部(13)と、これら前後両壁部(13)の左
右幅中央部同士を連結しているとともに全長にわたって
上下にのびる横断面菱形の複数の膨出中空部(15)を前後
並列状に有するインナーフィン部(14)とよりなる。そし
て、前後並列状の膨出中空部(15)外面の左右各稜線部分
が、左右各プレート(10)内面との線状接合部(14a) とな
されている。
(4) は、左右一対のアルミニウムブレージングシート製
プレート(10)と、両プレート(10)の間に介在されている
アルミニウム押出形材製の前後両壁・インナーフィン形
成体(12)とよりなる。この前後両壁・インナーフィン形
成体(12)は、プレート(10)とほぼ同じ長さを有してお
り、図2および図5に示すように、両プレート(10)の前
後各縁部同士の間にそれぞれ介在されている棒状の前壁
部(13)および後壁部(13)と、これら前後両壁部(13)の左
右幅中央部同士を連結しているとともに全長にわたって
上下にのびる横断面菱形の複数の膨出中空部(15)を前後
並列状に有するインナーフィン部(14)とよりなる。そし
て、前後並列状の膨出中空部(15)外面の左右各稜線部分
が、左右各プレート(10)内面との線状接合部(14a) とな
されている。
【0020】オイルクーラ(3) におけるアフタークーラ
(2) 側から数えて1番目および2番目のオイル熱交換管
(6A)は、圧縮空気熱交換管(4) と同じく、左右一対のプ
レート(10)と、両プレート(10)の間に介在されている前
後両壁・インナーフィン形成体(12)とよりなり、インナ
ーフィン部(14)は、プレート(10)とほぼ同じ長さを有し
ているとともに、その全長にわたって上下にのびる左右
各プレート(10)内面との線状接合部(14a) を前後並列状
に有している(図2、図3および図5参照)。
(2) 側から数えて1番目および2番目のオイル熱交換管
(6A)は、圧縮空気熱交換管(4) と同じく、左右一対のプ
レート(10)と、両プレート(10)の間に介在されている前
後両壁・インナーフィン形成体(12)とよりなり、インナ
ーフィン部(14)は、プレート(10)とほぼ同じ長さを有し
ているとともに、その全長にわたって上下にのびる左右
各プレート(10)内面との線状接合部(14a) を前後並列状
に有している(図2、図3および図5参照)。
【0021】オイルクーラ(3) におけるその他のオイル
熱交換管(6B)は、左右一対のアルミニウムブレージング
シート製プレート(10)と、両プレート(10)の間に介在さ
れかつアルミニウム押出形材を素材とする前後両壁・イ
ンナーフィン形成体(16)とよりなる。この前後両壁・イ
ンナーフィン形成体(16)は、プレート(10)とほぼ同じ長
さを有しており、図2、図3およびおよび図6に示すよ
うに、両プレート(10)の前後各縁部同士の間にそれぞれ
介在されている棒状の前壁部(17)および後壁部(17)と、
これら前後両壁部(17)の左右幅中央部同士を連結してい
るとともに切り起こしにより左右交互に突出するように
形成された上下複数列の多数の突起(19)を有する凹凸板
状のインナーフィン部(18)とよりなる。そして、各突起
(19)の先端部が、左右各プレート(10)内面との接合部(1
8a) となされている。
熱交換管(6B)は、左右一対のアルミニウムブレージング
シート製プレート(10)と、両プレート(10)の間に介在さ
れかつアルミニウム押出形材を素材とする前後両壁・イ
ンナーフィン形成体(16)とよりなる。この前後両壁・イ
ンナーフィン形成体(16)は、プレート(10)とほぼ同じ長
さを有しており、図2、図3およびおよび図6に示すよ
うに、両プレート(10)の前後各縁部同士の間にそれぞれ
介在されている棒状の前壁部(17)および後壁部(17)と、
これら前後両壁部(17)の左右幅中央部同士を連結してい
るとともに切り起こしにより左右交互に突出するように
形成された上下複数列の多数の突起(19)を有する凹凸板
状のインナーフィン部(18)とよりなる。そして、各突起
(19)の先端部が、左右各プレート(10)内面との接合部(1
8a) となされている。
【0022】これらのプレート(10)、前後両壁・インナ
ーフィン形成体(12,16) 、アウターフィン(9) 、サイド
プレート(8) 、ならびにスペーサ(20)は、例えば真空一
括ろう付け法により接合されている。
ーフィン形成体(12,16) 、アウターフィン(9) 、サイド
プレート(8) 、ならびにスペーサ(20)は、例えば真空一
括ろう付け法により接合されている。
【0023】アフタークーラ(2) の上下各圧縮空気ヘッ
ダ(5) は、アルミニウム押出形材製の横断面逆Uまたは
U形のものであって、圧縮空気熱交換管(4) の上下各端
部およびスペーサ(20)にまたがって溶接によりこれらに
接合されている。各圧縮空気ヘッダ(5) の左端の開口
は、同端部にアルミニウム製閉鎖プレート(21)が溶接さ
れることにより閉鎖されている。上側の圧縮空気ヘッダ
(5) には、圧縮空気導入管接続ソケット(22)が、下側の
圧縮空気ヘッダ(5) には、圧縮空気排出管接続ソケット
(23)がそれぞれ接続されている。
ダ(5) は、アルミニウム押出形材製の横断面逆Uまたは
U形のものであって、圧縮空気熱交換管(4) の上下各端
部およびスペーサ(20)にまたがって溶接によりこれらに
接合されている。各圧縮空気ヘッダ(5) の左端の開口
は、同端部にアルミニウム製閉鎖プレート(21)が溶接さ
れることにより閉鎖されている。上側の圧縮空気ヘッダ
(5) には、圧縮空気導入管接続ソケット(22)が、下側の
圧縮空気ヘッダ(5) には、圧縮空気排出管接続ソケット
(23)がそれぞれ接続されている。
【0024】オイルクーラ(3) の上下各オイルヘッダ
(7) も、アルミニウム押出形材製の横断面逆UまたはU
形のものであって、オイル熱交換管(6) の上下各端部お
よびスペーサ(20)にまたがって溶接によりこれらに接合
されている。各オイルヘッダ(7) の右端の開口は、同端
部にアルミニウム製閉鎖プレート(21)が溶接されること
により閉鎖されている。なお、上側のオイルヘッダ(7)
は、アルミニウム製の垂直仕切板(24)によってその長さ
中間部において左右2つの部分(7L,7R) に仕切られてお
り、上側オイルヘッダ(7) の左側部分(7L)にオイル導入
管接続ソケット(25)が、同右側部分にオイル排出管接続
ソケット(26)がそれぞれ接続されている。下側のオイル
ヘッダ(7) には、蓋付きのドレン管接続ソケット(27)が
接続されている。
(7) も、アルミニウム押出形材製の横断面逆UまたはU
形のものであって、オイル熱交換管(6) の上下各端部お
よびスペーサ(20)にまたがって溶接によりこれらに接合
されている。各オイルヘッダ(7) の右端の開口は、同端
部にアルミニウム製閉鎖プレート(21)が溶接されること
により閉鎖されている。なお、上側のオイルヘッダ(7)
は、アルミニウム製の垂直仕切板(24)によってその長さ
中間部において左右2つの部分(7L,7R) に仕切られてお
り、上側オイルヘッダ(7) の左側部分(7L)にオイル導入
管接続ソケット(25)が、同右側部分にオイル排出管接続
ソケット(26)がそれぞれ接続されている。下側のオイル
ヘッダ(7) には、蓋付きのドレン管接続ソケット(27)が
接続されている。
【0025】隣り合う上側の圧縮空気ヘッダ(5) とオイ
ルヘッダ(7) との間、および隣り合う下側の圧縮空気ヘ
ッダ(5) とオイルヘッダ(7) との間には、それぞれアル
ミニウム製の垂直仕切板(24)が介在されて、両ヘッダ
(5,7) の対向端部が仕切板(24)に溶接により接合されて
いる。
ルヘッダ(7) との間、および隣り合う下側の圧縮空気ヘ
ッダ(5) とオイルヘッダ(7) との間には、それぞれアル
ミニウム製の垂直仕切板(24)が介在されて、両ヘッダ
(5,7) の対向端部が仕切板(24)に溶接により接合されて
いる。
【0026】上記のアフタークーラ並設オイルクーラ
(1) において、オイルセパレータから出たオイルが比較
的低温であって冷却を必要としない場合、当該オイル
は、オイルクーラ(3) へのオイル導入管の途中に設けら
れた温度調整弁によってオイルクーラ(3) 手前でオイル
排出管にバイパスされる。この状態でアフタークーラ
(2)内に高温の圧縮空気が導入されると、アフタークー
ラ(2) とオイルクーラ(3) との温度差は、通常の使用状
態と比べるとかなり大きくなり、両クーラ(2,3) の境界
付近において各クーラ構成部品間に歪みが生じる。この
場合、従来技術においては、最も接合強度の弱いオイル
熱交換管が変形したり、プレートとスペーサとの接合部
等が破壊されるおそれがあったが、上記のアフタークー
ラ並設オイルクーラ(1) では、全てのオイル熱交換管の
うち、アフタークーラ(2) 側から数えて1番目および2
番目のオイル熱交換管(6A)のインナーフィン部(14)が、
プレート(10)とほぼ同じ長さを有しているとともに、こ
れの全長にわたって上下にのびる左右各プレート(10)内
面との線状接合部(14a) を前後並列状に有しているの
で、これらのオイル熱交換管(6A)は、熱歪みに対する剛
性が強く、したがってオイル熱交換管(6A)が変形した
り、オイル熱交換管(6A)のプレート(10)とインナーフィ
ン部(14)との接合部や、プレート(10)外面とスペーサ(2
0)側面との接合部等の破壊は生じない。
(1) において、オイルセパレータから出たオイルが比較
的低温であって冷却を必要としない場合、当該オイル
は、オイルクーラ(3) へのオイル導入管の途中に設けら
れた温度調整弁によってオイルクーラ(3) 手前でオイル
排出管にバイパスされる。この状態でアフタークーラ
(2)内に高温の圧縮空気が導入されると、アフタークー
ラ(2) とオイルクーラ(3) との温度差は、通常の使用状
態と比べるとかなり大きくなり、両クーラ(2,3) の境界
付近において各クーラ構成部品間に歪みが生じる。この
場合、従来技術においては、最も接合強度の弱いオイル
熱交換管が変形したり、プレートとスペーサとの接合部
等が破壊されるおそれがあったが、上記のアフタークー
ラ並設オイルクーラ(1) では、全てのオイル熱交換管の
うち、アフタークーラ(2) 側から数えて1番目および2
番目のオイル熱交換管(6A)のインナーフィン部(14)が、
プレート(10)とほぼ同じ長さを有しているとともに、こ
れの全長にわたって上下にのびる左右各プレート(10)内
面との線状接合部(14a) を前後並列状に有しているの
で、これらのオイル熱交換管(6A)は、熱歪みに対する剛
性が強く、したがってオイル熱交換管(6A)が変形した
り、オイル熱交換管(6A)のプレート(10)とインナーフィ
ン部(14)との接合部や、プレート(10)外面とスペーサ(2
0)側面との接合部等の破壊は生じない。
【0027】b.第2実施形態 この実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(41)
は、図7および図8に示すものであって、次の点を除い
て第1実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(1)
と同一の構成を有し、同様の作用効果を奏するものであ
る。
は、図7および図8に示すものであって、次の点を除い
て第1実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(1)
と同一の構成を有し、同様の作用効果を奏するものであ
る。
【0028】即ち、このアフタークーラ並設オイルクー
ラ(41)では、各圧縮空気熱交換管(4) ならびにアフター
クーラ(2) 側から数えて1番目および2番目のオイル熱
交換管(6A)の前後両壁・インナーフィン形成体(42)が、
両プレート(10)の前後各縁部同士の間にそれぞれ介在さ
れている棒状の前壁部(43)および後壁部(43)と、これら
前後両壁部(43)の左右幅中央部同士を連結している連結
壁(45)、およびこれの両面から左右に突出しかつ全長に
わたって上下にのびる前後並列状の複数の左右突出壁(4
6)を有するインナーフィン部(44)とよりなる。そして、
前後並列状の左右突出壁(46)の左右先端部が、左右各プ
レート(10)内面との線状接合部(44a) となされている。
ラ(41)では、各圧縮空気熱交換管(4) ならびにアフター
クーラ(2) 側から数えて1番目および2番目のオイル熱
交換管(6A)の前後両壁・インナーフィン形成体(42)が、
両プレート(10)の前後各縁部同士の間にそれぞれ介在さ
れている棒状の前壁部(43)および後壁部(43)と、これら
前後両壁部(43)の左右幅中央部同士を連結している連結
壁(45)、およびこれの両面から左右に突出しかつ全長に
わたって上下にのびる前後並列状の複数の左右突出壁(4
6)を有するインナーフィン部(44)とよりなる。そして、
前後並列状の左右突出壁(46)の左右先端部が、左右各プ
レート(10)内面との線状接合部(44a) となされている。
【0029】c.第3実施形態 この実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(51)
は、図9および図10に示すものであって、次の点を除
いて第1実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ
(1) と同一の構成を有し、同様の作用効果を奏するもの
である。
は、図9および図10に示すものであって、次の点を除
いて第1実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ
(1) と同一の構成を有し、同様の作用効果を奏するもの
である。
【0030】即ち、このアフタークーラ並設オイルクー
ラ(51)では、各圧縮空気熱交換管(4) ならびにアフター
クーラ(2) 側から数えて1番目および2番目のオイル熱
交換管(6A)が、左右両プレート(10)、ならびにこれらの
前後各縁部同士の間にそれぞれ介在されている棒状のア
ルミニウム製前壁形成体(52)および後壁形成体(52)より
なるとともに、これらの熱交換管(4,6A)内部を前後方向
に3つに仕切るように配置されている棒状の2つのアル
ミニウム製熱交換管補強部材(53)と、プレート(10)とほ
ぼ同じ長さを有するアルミニウム製コルゲートフィンよ
りなりかつ隣り合う前後各壁形成体(52)と熱交換管補強
部材(53)との間および熱交換管補強部材(53)同士の間に
それぞれ介在されている3つのインナーフィン(54)とを
備えている。そして、各インナーフィン(54)の波頭部お
よび波底部が、それぞれインナーフィン(54)の全長にわ
たって上下にのびる左右各プレート(10)内面との線状接
合部(54a) となされている。また、熱交換管補強部材(5
3)の左右各側面が、これと隣り合うプレート(10)内面と
接合されており、それによって、これらの熱交換管(4,6
A)は、熱歪みに対する剛性がより高いものとなってい
る。
ラ(51)では、各圧縮空気熱交換管(4) ならびにアフター
クーラ(2) 側から数えて1番目および2番目のオイル熱
交換管(6A)が、左右両プレート(10)、ならびにこれらの
前後各縁部同士の間にそれぞれ介在されている棒状のア
ルミニウム製前壁形成体(52)および後壁形成体(52)より
なるとともに、これらの熱交換管(4,6A)内部を前後方向
に3つに仕切るように配置されている棒状の2つのアル
ミニウム製熱交換管補強部材(53)と、プレート(10)とほ
ぼ同じ長さを有するアルミニウム製コルゲートフィンよ
りなりかつ隣り合う前後各壁形成体(52)と熱交換管補強
部材(53)との間および熱交換管補強部材(53)同士の間に
それぞれ介在されている3つのインナーフィン(54)とを
備えている。そして、各インナーフィン(54)の波頭部お
よび波底部が、それぞれインナーフィン(54)の全長にわ
たって上下にのびる左右各プレート(10)内面との線状接
合部(54a) となされている。また、熱交換管補強部材(5
3)の左右各側面が、これと隣り合うプレート(10)内面と
接合されており、それによって、これらの熱交換管(4,6
A)は、熱歪みに対する剛性がより高いものとなってい
る。
【0031】d.第4実施形態 この実施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(61)
は、図11に示すものであって、次の点を除いて第1実
施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(1) と同一の
構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
は、図11に示すものであって、次の点を除いて第1実
施形態のアフタークーラ並設オイルクーラ(1) と同一の
構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
【0032】即ち、図示のアフタークーラ並設オイルク
ーラ(61)では、隣り合う圧縮空気熱交換管(4) とオイル
熱交換管(6A)との間に、2組の上下スペーサ(20)および
アウターフィン(9) が、プレート(10)を介して左右並列
状に介在されている。したがって、隣り合う圧縮空気熱
交換管(4) とオイル熱交換管(6A)との間の間隔(W1)は、
隣り合う圧縮空気熱交換管(4) 同士およびオイル熱交換
管(6A,6B) 同士の間の間隔(W2)の約2倍に広げられてい
る。
ーラ(61)では、隣り合う圧縮空気熱交換管(4) とオイル
熱交換管(6A)との間に、2組の上下スペーサ(20)および
アウターフィン(9) が、プレート(10)を介して左右並列
状に介在されている。したがって、隣り合う圧縮空気熱
交換管(4) とオイル熱交換管(6A)との間の間隔(W1)は、
隣り合う圧縮空気熱交換管(4) 同士およびオイル熱交換
管(6A,6B) 同士の間の間隔(W2)の約2倍に広げられてい
る。
【0033】また、隣り合う下側の圧縮空気ヘッダ(5)
とオイルヘッダ(7) との間には、互いに間隔をおいて配
置されかつ両ヘッダ(5,7) の対向端部の開口をそれぞれ
閉鎖している左右両側壁(29)と、両側壁(29)の上端部同
士を連結している水平連結壁(30)とよりなる横断面逆U
形のアルミニウム押出形材製ヘッダ仕切部材(28)が介在
されることにより、隙間(11)があけられている。両ヘッ
ダ(5,7) の対向端部は、ヘッダ仕切部材(28)の両側壁(2
9)にそれぞれ溶接により接合されている。ヘッダ仕切部
材(28)の連結壁(30)は、これの上方位置のスペーサ(20)
の下面およびプレート(10)の下端部に溶接により接合さ
れている。
とオイルヘッダ(7) との間には、互いに間隔をおいて配
置されかつ両ヘッダ(5,7) の対向端部の開口をそれぞれ
閉鎖している左右両側壁(29)と、両側壁(29)の上端部同
士を連結している水平連結壁(30)とよりなる横断面逆U
形のアルミニウム押出形材製ヘッダ仕切部材(28)が介在
されることにより、隙間(11)があけられている。両ヘッ
ダ(5,7) の対向端部は、ヘッダ仕切部材(28)の両側壁(2
9)にそれぞれ溶接により接合されている。ヘッダ仕切部
材(28)の連結壁(30)は、これの上方位置のスペーサ(20)
の下面およびプレート(10)の下端部に溶接により接合さ
れている。
【0034】上記のアフタークーラ並設オイルクーラ(6
1)によれば、アフタークーラ(2) とオイルクーラ(3) と
を同時に使用する場合またはアフタークーラ(2) のみを
使用する場合において、両クーラ(2,3) 間に温度差が生
じたとしても、隣り合う圧縮空気熱交換管(4) 同士およ
びオイル熱交換管(6A)同士の間には2組の上下スペーサ
(20)およびアウターフィン(9) がプレート(10)を介して
左右並列状に介在されていて、間隔(W2)が広げられてい
るので、両熱交換管(4,6A)の間での伝熱量が少なく、ま
た、下側の圧縮空気ヘッダ(5) およびオイルヘッダ(7)
の間に隙間(11)があけられているので、両ヘッダ(5,7)
間での伝熱量も少ない。したがって、熱歪みによるオイ
ル熱交換管(6A)のプレート(10)外面とスペーサ(20)との
接合部の破壊をより確実に防止することができる。ま
た、アフタークーラ(2) のみを使用する場合において、
上記のようにそれぞれ隣り合う上側の圧縮空気ヘッダ
(5) およびオイルヘッダ(7) と、下側の圧縮空気ヘッダ
(5) およびオイルヘッダ(7) のうち、隣り合う両ヘッダ
(5,7) の対向端部内側を流通するさいの圧縮空気とオイ
ルとの温度差が大きい下側の両ヘッダ(5,7) 間に、隙間
(11)があけられているので、冷却後の圧縮空気が再加熱
されて冷却効率が低下するおそれがない。
1)によれば、アフタークーラ(2) とオイルクーラ(3) と
を同時に使用する場合またはアフタークーラ(2) のみを
使用する場合において、両クーラ(2,3) 間に温度差が生
じたとしても、隣り合う圧縮空気熱交換管(4) 同士およ
びオイル熱交換管(6A)同士の間には2組の上下スペーサ
(20)およびアウターフィン(9) がプレート(10)を介して
左右並列状に介在されていて、間隔(W2)が広げられてい
るので、両熱交換管(4,6A)の間での伝熱量が少なく、ま
た、下側の圧縮空気ヘッダ(5) およびオイルヘッダ(7)
の間に隙間(11)があけられているので、両ヘッダ(5,7)
間での伝熱量も少ない。したがって、熱歪みによるオイ
ル熱交換管(6A)のプレート(10)外面とスペーサ(20)との
接合部の破壊をより確実に防止することができる。ま
た、アフタークーラ(2) のみを使用する場合において、
上記のようにそれぞれ隣り合う上側の圧縮空気ヘッダ
(5) およびオイルヘッダ(7) と、下側の圧縮空気ヘッダ
(5) およびオイルヘッダ(7) のうち、隣り合う両ヘッダ
(5,7) の対向端部内側を流通するさいの圧縮空気とオイ
ルとの温度差が大きい下側の両ヘッダ(5,7) 間に、隙間
(11)があけられているので、冷却後の圧縮空気が再加熱
されて冷却効率が低下するおそれがない。
【0035】なお、第4実施形態の上記アフタークーラ
並設オイルクーラ(61)において、さらに隣り合う上側の
圧縮空気ヘッダ(5) およびオイルヘッダ(7) の間に隙間
をあけるようにしても勿論よい。
並設オイルクーラ(61)において、さらに隣り合う上側の
圧縮空気ヘッダ(5) およびオイルヘッダ(7) の間に隙間
をあけるようにしても勿論よい。
【0036】また、上記第1ないし第4実施形態におい
て、アフタークーラ(2) 側から数えて1番目および2番
目のオイル熱交換管(6A)は、各圧縮空気熱交換管(4) と
同一構造のものが用いられているが、これとは別の構造
のものを用いてもよく、要するにこれらのオイル熱交換
管(6A)は、インナーフィン(部)がプレート(10)とほぼ
同じ長さを有しているとともにこれの全長にわたって上
下にのびる左右各プレート(10)内面との線状接合部を前
後並列状に有しているものであればよい。
て、アフタークーラ(2) 側から数えて1番目および2番
目のオイル熱交換管(6A)は、各圧縮空気熱交換管(4) と
同一構造のものが用いられているが、これとは別の構造
のものを用いてもよく、要するにこれらのオイル熱交換
管(6A)は、インナーフィン(部)がプレート(10)とほぼ
同じ長さを有しているとともにこれの全長にわたって上
下にのびる左右各プレート(10)内面との線状接合部を前
後並列状に有しているものであればよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によるアフタークーラ並設オイル
クーラは、少なくともアフタークーラ側から数えて1番
目のオイル熱交換管を含むアフタークーラに近いオイル
熱交換管のインナーフィンが、プレートとほぼ同じ長さ
を有しているとともに、これの全長にわたって上下にの
びる左右各プレート内面との線状接合部を前後並列状に
有しているので、同インナーフィンを備えたオイル熱交
換管の熱歪みに対する剛性が高く、したがって、熱歪み
によりオイル熱交換管が変形したり、プレートとスペー
サとの接合部等が破壊されるおそれがない。したがっ
て、本発明によれば、使用状況によりアフタークーラと
オイルクーラとの間で大きな温度差が生じた場合であっ
ても、熱歪みによる変形やクーラ構成部品同士の接合部
の破壊が生じ難い耐久性に優れたアフタークーラ並設オ
イルクーラが得られる。
クーラは、少なくともアフタークーラ側から数えて1番
目のオイル熱交換管を含むアフタークーラに近いオイル
熱交換管のインナーフィンが、プレートとほぼ同じ長さ
を有しているとともに、これの全長にわたって上下にの
びる左右各プレート内面との線状接合部を前後並列状に
有しているので、同インナーフィンを備えたオイル熱交
換管の熱歪みに対する剛性が高く、したがって、熱歪み
によりオイル熱交換管が変形したり、プレートとスペー
サとの接合部等が破壊されるおそれがない。したがっ
て、本発明によれば、使用状況によりアフタークーラと
オイルクーラとの間で大きな温度差が生じた場合であっ
ても、熱歪みによる変形やクーラ構成部品同士の接合部
の破壊が生じ難い耐久性に優れたアフタークーラ並設オ
イルクーラが得られる。
【図1】第1実施形態を示すアフタークーラ並設オイル
クーラの正面図である。
クーラの正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿うアフタークーラ並設オイ
ルクーラの一部拡大水平断面図である。
ルクーラの一部拡大水平断面図である。
【図3】アフタークーラ並設オイルクーラの一部拡大垂
直断面図である。
直断面図である。
【図4】アフタークーラ並設オイルクーラの一部分解斜
視図である。
視図である。
【図5】圧縮空気熱交換管およびアフタークーラ側から
数えて1番目および2番目のオイル熱交換管の一部分解
斜視図である。
数えて1番目および2番目のオイル熱交換管の一部分解
斜視図である。
【図6】残りのオイル熱交換管の一部分解斜視図であ
る。
る。
【図7】第2実施形態を示すアフタークーラ並設オイル
クーラの一部拡大垂直断面図である。
クーラの一部拡大垂直断面図である。
【図8】圧縮空気熱交換管およびアフタークーラ側から
数えて1番目および2番目のオイル熱交換管の一部分解
斜視図である。
数えて1番目および2番目のオイル熱交換管の一部分解
斜視図である。
【図9】第3実施形態を示すアフタークーラ並設オイル
クーラの一部拡大垂直断面図である。
クーラの一部拡大垂直断面図である。
【図10】圧縮空気熱交換管およびアフタークーラ側か
ら数えて1番目および2番目のオイル熱交換管の一部分
解斜視図である。
ら数えて1番目および2番目のオイル熱交換管の一部分
解斜視図である。
【図11】第4実施形態を示すアフタークーラ並設オイ
ルクーラの正面図である。
ルクーラの正面図である。
(1)(41)(51)(61) …アフタークーラ並設オイルクーラ (2) …アフタークーラ (3) …オイルクーラ (4) …圧縮空気熱交換管 (6A)…アフタークーラ側から数えて1番目および2番目
のオイル熱交換管 (6B)…その他のオイル熱交換管 (9) …アウターフィン (10)…プレート (13)(17)(43)(52)…前後両壁部(前後両壁形成体) (52)…前後両壁形成体 (14)(18)(44)(54)…インナーフィン部(インナーフィ
ン) (54)…インナーフィン (14a)(44a)(54a) …左右各プレート内面との線状接合部 (20)…スペーサ
のオイル熱交換管 (6B)…その他のオイル熱交換管 (9) …アウターフィン (10)…プレート (13)(17)(43)(52)…前後両壁部(前後両壁形成体) (52)…前後両壁形成体 (14)(18)(44)(54)…インナーフィン部(インナーフィ
ン) (54)…インナーフィン (14a)(44a)(54a) …左右各プレート内面との線状接合部 (20)…スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−197986(JP,U) 実開 昭63−109869(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28D 9/00 F28F 3/00
Claims (1)
- 【請求項1】 アフタークーラとオイルクーラとが左右
並列状に配置されかつ互いに接合されてなり、アフター
クーラは、左右並列状に配置されている複数の偏平状圧
縮空気熱交換管を、オイルクーラは、左右並列状に配置
されている複数の偏平状オイル熱交換管をそれぞれ備え
ており、全ての隣り合う熱交換管の上下各端部同士の間
にスペーサが介在されているとともに、全ての隣り合う
熱交換管における上下両スペーサの内側部分同士の間に
アウターフィンが介在されており、各熱交換管が、左右
一対のプレートと、両プレートの前後各縁部同士の間に
それぞれ介在されている前壁形成体および後壁形成体と
で形成されているとともに、各熱交換管の内部に、前後
両壁形成体と一体または別体に形成されたインナーフィ
ンが配置されているアフタークーラ並設オイルクーラに
おいて、少なくとも アフタークーラ側から数えて1番目のオイル
熱交換管を含むアフタークーラに近いオイル熱交換管の
インナーフィンが、プレートとほぼ同じ長さを有してい
るとともに、これの全長にわたって上下にのびる左右各
プレート内面との線状接合部を前後並列状に有してお
り、残りのオイル熱交換管のインナーフィンが、前後両
壁形成体の左右幅中央部同士を連結しているとともに、
切り起こしにより左右交互に突出するように形成されか
つ先端がプレート内面に接合されている上下複数列の多
数の突起を有する凹凸板状のものであることを特徴とす
る、アフタークーラ並設オイルクーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09019104A JP3108913B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | アフタークーラ並設オイルクーラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09019104A JP3108913B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | アフタークーラ並設オイルクーラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10220974A JPH10220974A (ja) | 1998-08-21 |
JP3108913B2 true JP3108913B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=11990183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09019104A Expired - Fee Related JP3108913B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | アフタークーラ並設オイルクーラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3108913B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101417218B1 (ko) * | 2011-11-24 | 2014-07-08 | (주)해송엔지니어링 | 오일쿨러 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20050017621A (ko) * | 2003-08-08 | 2005-02-22 | 현대자동차주식회사 | 내구력이 향상된 오일 쿨러 구조 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP09019104A patent/JP3108913B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101417218B1 (ko) * | 2011-11-24 | 2014-07-08 | (주)해송엔지니어링 | 오일쿨러 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10220974A (ja) | 1998-08-21 |
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