JP3108657U - 超音波振動装置を用いた走査電子顕微鏡用試料作成装置 - Google Patents
超音波振動装置を用いた走査電子顕微鏡用試料作成装置 Download PDFInfo
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Abstract
〔目的〕半導体基板上に形成された微細パターンを走査電子顕微鏡で観察する時に、半導体基板を走査電子顕微鏡で観察可能な大きさに劈開する事を目的とした装置を提供する。〔構成〕第1図は、試料5を固定する試料載せ台3とダイヤモンドカッター2超音波振動装置4及び試料5に形成された微細パターンを観察する光学顕微鏡1で構成され、光学顕微鏡1とCCDカメラ10による表示画面のカーソル交点とダイヤモンドカッター2の位置を予め合わせておき、光学顕微鏡1で観察された劈開位置をダイヤモンドカッター2で試料裏面よりけがき、そのけがき線に超音波振動装置4を接触させ超音波振動装置4から発せられる高速振動によってけがき線の位置で正確に試料5を劈開する装置。
〔選択図)
〔選択図)
Description
〔産業上の利用分野〕本考案は、シリコン半導体基板上に作成された微細パターンを走査電子顕微鏡で観察する場合、半導体基板を走査電子顕微鏡で観察可能なサイズに試料を劈開する試料作成装置に関する。
〔従来技術〕シリコン半導体のような試料上に作成された微細パターンを走査電子顕微で観察し、半導体製造工程や半導体製造装置の条件だしを行うことが広く一般的に行われている。特に、微細パターンの断面を観察することは半導体製造工程条件を決定する大きな要因となっているが、近年半導体のパターンが極微細になってきていることから、微細パターンを観察する手段として超高分解能の走査電子顕微鏡が必要になってきている。ところが、一般的に超高分解能」走査電子顕微鏡の試料サイズには厳しい制約が設けられている。一般的に超高分解能走査電子顕微鏡の観察可能試料サイズは約4ミリメートルX7ミリメートル程度であるため、露光装置で描画される試料サイズ20ミリメートルX20ミリメートルや、ウェーハから超高分解能走査電子顕微鏡に適応する試料サイズに劈開する必要がある。従来は、第1図に示す通りシリコン半導体などの試料5は単結晶で硬度が高いためそれを劈開するには、ダイヤモンドカッター2などで試料5の表面(多くの場合、裏面)にけがき線7を入れる。その後、試料5を試料載せ台3に置きスライドグラス9又は、ピンセットのような道具で試料5の先端を押し試料を劈開する。このような作業を繰り返し超高分解能走査電子顕微鏡による観察に適応するような大きさにシリコンなどの半導体基板を劈開し、微細パターン観察を行っていた。
〔考案で解決しようとする課題〕
半導体基板のような試料の劈開を行うには、劈開する位置にダイヤモンドカッターでけがき線を入れ、その位置で割っていたが、基板を割る際、しばしばけがき線とは異なる位置で基板が割れることがあり、時にはパターン自身を壊してしまう事もあり、又劈開する際に生じる破断クズなど劈開面が汚れるという問題があった。更に、半導体基板のような試料を走査電子顕微鏡の試料台のサイズに劈開することは非常に困難で熟練を要する作業となっている。本考案は、前記のような問題を解決し半導体基板のような試料の劈開位置を正確に、かつ容易に劈開することのできる装置を提供しようとするものである。
半導体基板のような試料の劈開を行うには、劈開する位置にダイヤモンドカッターでけがき線を入れ、その位置で割っていたが、基板を割る際、しばしばけがき線とは異なる位置で基板が割れることがあり、時にはパターン自身を壊してしまう事もあり、又劈開する際に生じる破断クズなど劈開面が汚れるという問題があった。更に、半導体基板のような試料を走査電子顕微鏡の試料台のサイズに劈開することは非常に困難で熟練を要する作業となっている。本考案は、前記のような問題を解決し半導体基板のような試料の劈開位置を正確に、かつ容易に劈開することのできる装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
第2図は本装置の構成図の一例である。本装置は、光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2、試料載せ台3、超音波振動装置4からなる。光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2及び、超音波振動装置4は共通の台に組み込まれ劈開システムとしてステージ8上に設置され、任意にスライドできるようになっている。劈開システムの光学顕微鏡1の像を見ながら試料5表面上の劈開位置決めを行った後、試料5の裏面を適当な圧力で接しながらダイヤモンドカッター2が移動しで試料5の裏面にきがき線を入れられるようになっている。試料5をけがいた後超音波振動装置4が試料5の裏面よりけがき線に向かって移動し、超音波振動装置4の先端がけがき線の任意の一部に精度良く接触し、超音波振動を与えるようになっている。試料5は、試料載せ台3上に固定されている。
第2図は本装置の構成図の一例である。本装置は、光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2、試料載せ台3、超音波振動装置4からなる。光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2及び、超音波振動装置4は共通の台に組み込まれ劈開システムとしてステージ8上に設置され、任意にスライドできるようになっている。劈開システムの光学顕微鏡1の像を見ながら試料5表面上の劈開位置決めを行った後、試料5の裏面を適当な圧力で接しながらダイヤモンドカッター2が移動しで試料5の裏面にきがき線を入れられるようになっている。試料5をけがいた後超音波振動装置4が試料5の裏面よりけがき線に向かって移動し、超音波振動装置4の先端がけがき線の任意の一部に精度良く接触し、超音波振動を与えるようになっている。試料5は、試料載せ台3上に固定されている。
〔作用〕
光学顕微鏡1で試料5を観察しながらけがこうとする位置を決めた後に、ダイヤモンドカッター2を試料5の裏面に適当な圧力で接触させながらけがき線を入れた後に、けがき線の任意の位置にダイヤモンドカッター2を適当な圧力で接触させた状態で超音波振動装置4により超音波振動を与えるけがき線にマイクロスクラッチを発生させることにより試料5をけがき線どおり正確に劈開させることができる。更に、裏面からけがき線にスクラッチを与えるので劈開の際に生ずる破断片などによる汚染などがない状態で走査電子顕微鏡による観察可能な試料を作成することができる。
光学顕微鏡1で試料5を観察しながらけがこうとする位置を決めた後に、ダイヤモンドカッター2を試料5の裏面に適当な圧力で接触させながらけがき線を入れた後に、けがき線の任意の位置にダイヤモンドカッター2を適当な圧力で接触させた状態で超音波振動装置4により超音波振動を与えるけがき線にマイクロスクラッチを発生させることにより試料5をけがき線どおり正確に劈開させることができる。更に、裏面からけがき線にスクラッチを与えるので劈開の際に生ずる破断片などによる汚染などがない状態で走査電子顕微鏡による観察可能な試料を作成することができる。
〔実施例〕
第3図は本装置の動作を示す。まず、試料5を試料載せ台3に固定する。軸合わせをした光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2、と超音波振動装置4を組み込んだ劈開システムを移動ノブ6により光学顕微鏡1に取り付けられたCCDカメラ10等からの画像をモニター11で見ながら劈開位置へ移動する。劈開位置に移動後、劈開システムを固定する。次に第4図に示すダイヤモンドカッター2を試料5の裏面に当てダイヤモンドカッター2を移動することでけがき線7を入れる。けがき線7を入れた後、第5図に示すけがき線7に超音波振動装置4を当てる。超音波振動装置4はけがき線7に対し垂直に高速で振動を与えるため、試料5はけがき線7の位置で正確に劈開される。
第3図は本装置の動作を示す。まず、試料5を試料載せ台3に固定する。軸合わせをした光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2、と超音波振動装置4を組み込んだ劈開システムを移動ノブ6により光学顕微鏡1に取り付けられたCCDカメラ10等からの画像をモニター11で見ながら劈開位置へ移動する。劈開位置に移動後、劈開システムを固定する。次に第4図に示すダイヤモンドカッター2を試料5の裏面に当てダイヤモンドカッター2を移動することでけがき線7を入れる。けがき線7を入れた後、第5図に示すけがき線7に超音波振動装置4を当てる。超音波振動装置4はけがき線7に対し垂直に高速で振動を与えるため、試料5はけがき線7の位置で正確に劈開される。
〔考案の効果〕
1 半導体基板などの単結品で硬質な素材の試料を劈開する場合、劈開したい位置をけがいた通り正確に劈開できるようになった。
2 光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2、及び超音波振動装置4を一体化して劈開する事で今まで必要とされていたけがき線の位置合わせ等の高度な熟練が必要なくなった。3 試料の裏面からけがき、裏面から超音波振動でけがき線にスクラッチを与え劈開するので、試料を劈開する際生じる破断片などによる汚染の影響を受けることなく走査電子顕微鏡観察用試料を作成することができる。
1 半導体基板などの単結品で硬質な素材の試料を劈開する場合、劈開したい位置をけがいた通り正確に劈開できるようになった。
2 光学顕微鏡1、ダイヤモンドカッター2、及び超音波振動装置4を一体化して劈開する事で今まで必要とされていたけがき線の位置合わせ等の高度な熟練が必要なくなった。3 試料の裏面からけがき、裏面から超音波振動でけがき線にスクラッチを与え劈開するので、試料を劈開する際生じる破断片などによる汚染の影響を受けることなく走査電子顕微鏡観察用試料を作成することができる。
〔第1図〕
従来技術による半導体劈開の方法を示す説明図
〔第2図〕
本考案の構成を示す図
〔第3図〕
本考案による実施例を示す図
〔第4図〕
本考案の動作説明のための図
〔第5図〕
本考案の動作説明のための図
従来技術による半導体劈開の方法を示す説明図
〔第2図〕
本考案の構成を示す図
〔第3図〕
本考案による実施例を示す図
〔第4図〕
本考案の動作説明のための図
〔第5図〕
本考案の動作説明のための図
1 光学顕微鏡
2 ダイヤモンドカッター
3 試料載せ台
4 超音波振動装置
5 試料
6 移動ノブ
7 けがき線
8 レール
9 スライドグラス
10 CCDカメラ
11 モニター
2 ダイヤモンドカッター
3 試料載せ台
4 超音波振動装置
5 試料
6 移動ノブ
7 けがき線
8 レール
9 スライドグラス
10 CCDカメラ
11 モニター
Claims (1)
- シリコン半導体基板のような試料の表面を、光学顕微鏡やCCDカメラで観察しながら任意に移動可能なステージに装着され、前記試料の裏面に適当な圧力で接触した状態で移動することによりけがき線を形成することのできるダイヤモンドカッターと、前記描かれたけがき線で正確に劈開するために、前記ダイヤモンドカッターをけがき線の位置に接触固定した状態で該ダイヤモンドカッターに超音波振動を与える超音波振動装置とを具備することを特徴とする超音波振動装置を用いた走査電子顕微鏡用試料作成装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004415U JP3108657U (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 超音波振動装置を用いた走査電子顕微鏡用試料作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004415U JP3108657U (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 超音波振動装置を用いた走査電子顕微鏡用試料作成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3108657U true JP3108657U (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=43271325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004004415U Expired - Fee Related JP3108657U (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 超音波振動装置を用いた走査電子顕微鏡用試料作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3108657U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0618261U (ja) * | 1992-08-11 | 1994-03-08 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製ノズル付きキャップ |
JP2013231708A (ja) * | 2012-04-30 | 2013-11-14 | Samsung Sdi Co Ltd | リチウム二次電池用電極表面の被膜分析装置およびリチウム二次電池用電極表面の被膜分析方法 |
JP2014119480A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Kao Corp | トナー粒子の切断面の観察方法 |
-
2004
- 2004-06-28 JP JP2004004415U patent/JP3108657U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013231708A (ja) * | 2012-04-30 | 2013-11-14 | Samsung Sdi Co Ltd | リチウム二次電池用電極表面の被膜分析装置およびリチウム二次電池用電極表面の被膜分析方法 |
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