JP3108653B2 - ケラチン繊維の酸化染色用組成物と該組成物を使用した染色方法 - Google Patents

ケラチン繊維の酸化染色用組成物と該組成物を使用した染色方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
メタ−フェニレンジアミンと組み合わせて、2−n−プ
ロピル−パラ−フェニレンジアミンを含有する、ケラチ
ン繊維、特に髪等のヒトのケラチン繊維の酸化染色用組
成物、およびこの組成物を使用した染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ケラチン繊維、特にヒトの髪を、酸化染
料の先駆物質類、特に、一般に、酸化塩基(oxidation
bases)と呼ばれるオルト−フェニレンジアミン類また
はパラ−フェニレンジアミン類、オルト−アミノフェノ
ール類またはパラ−アミノフェノール類を含有する染色
用組成物で染色することが知られている。酸化染料の先
駆物質、すなわち酸化塩基は、無色かわずかに着色した
化合物であり、酸化物質と組み合わされて、酸化縮合に
より、着色化合物および染料になる。
【0003】また、特に、芳香族のメタ−ジアミン類、
メタ−アミノフェノール類、およびメタ−ジフェノール
類から選択される、着色変調剤または修正剤と組み合わ
せることにより、これらの酸化塩基により得られる色調
を変化させることができることが知られている。
【0004】酸化塩基および修正剤として使用される様
々な分子により、広範囲の色調を得ることができる。
【0005】これら酸化染料により得られる、いわゆる
「永久的」な着色は、さらに、いくらかの要求を満足さ
せるものでなくてはならない。すなわち、毒物学的な欠
点がなく、所望の強度の色調が得られ、外的要因(光、
悪天候、洗浄、パーマ、汗、および摩擦)に対して良好
な保持力を有するものでなくてはならない。
【0006】また、染料類は、白髪をカバーするもので
なければならず、最後に、可能な限り、非選択的でなけ
ればならない;言い換えれば、実際に、髪の先端から末
端までの敏感度(すなわち傷み具合)が異なる、同じケ
ラチン繊維の全長において色差が最小になるようにしな
ければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】パラ−フェニレンジア
ミン型またはそれらの誘導体である、少なくとも1つの
酸化染料の先駆物質と組み合わせて、修正剤として、少
なくとも1つのメタ−フェニレンジアミン誘導体を含有
する、ケラチン繊維の酸化染色用組成物は、既に提案さ
れている。しかしながら、これらの組成物により得られ
た着色は、髪が受けるであろう種々の攻撃要因、特に、
洗浄に対する着色の保持力が、全く満足のいくものでは
なかった。
【0008】本発明は、非常に良好な染色特性を有す
る、ケラチン繊維、特に、髪等のヒトのケラチン繊維
の、新規の酸化染色用組成物を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本出願人は、 −2−n−プロピル−パラ−フェニレンジアミン、およ
び/またはその酸との付加塩類、 −以下の式(I)に示す、少なくとも1つのメタ−フェ
ニレンジアミン、とを組み合わせることにより、強く着
色され、特に良好な保持力を有する、新規の染料を得る
ことが可能であることを見いだした。
【0010】この発見が、本発明の基礎を形成するもの
である。
【0011】よって、本発明の第1の主題は、染色に適
した媒体中に、 −酸化塩基として、2−n−プロピル−パラ−フェニレ
ンジアミン、および/またはその酸との付加塩類の少な
くとも1つ、 −次の式(I):
【化2】 [上式(I)中、 −R1は、水素原子、またはC1−C4のアルキル基、C1
−C4のモノヒドロキシアルキル基、またはC2−C4
ポリヒドロキシアルキル基を示し; −R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、水素
原子、またはC1−C4のアルキル基、C1−C4のモノヒ
ドロキシアルコキシ基、またはC2−C4のポリヒドロキ
シアルコキシ基を示し; −R4は、水素原子、またはC1−C4のアルコキシ基、
1−C4のアミノアルコキシ基、C1−C4のモノヒドロ
キシアルコキシ基、またはC2−C4のポリヒドロキシア
ルコキシ基、または2,4−ジアミノ−フェノキシアル
コキシ基を示す]で表されるメタ−フェニレンジアミン
類、およびそれらの酸との付加塩類から選択される、少
なくとも1つの修正剤、を含有せしめてなる、ケラチン
繊維、特に髪等のヒトのケラチン繊維の酸化染色用組成
物にある。
【0012】上述した組成物で得られる着色は、良好な
染色力、および大気中の要因、例えば、光および悪天
候、および汗、および髪が受けるであろう種々の処理
(洗浄、パーマネントウエーブ処理)に対し、優れた保
持力を示す。これらの特性は、特に、洗浄に対する得ら
れた着色の保持力において、特に顕著である。
【0013】また、本発明の主題は、この組成物を使用
したケラチン繊維の酸化染色方法にある。
【0014】本発明の染色用組成物に使用可能な酸との
付加塩は、特に、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類
および酒石酸塩類から選択される。
【0015】上述した式(I)のメタ−フェニレンジア
ミン類としては、特に、メタ−フェニレンジアミン、
3,5−ジアミノ−1−エチル−2−メトキシベンゼ
ン、3,5−ジアミノ−2−メトキシ−1−メチルベン
ゼン、2,4−ジアミノ−1−エトキシベンゼン、1,
3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、ビ
ス(2,4−ジアミノフェノキシ)メタン、1−(β−
アミノエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン、2
−アミノ−1−(β−ヒドロキシエチルオキシ)−4−
メチルアミノベンゼン、2,4−ジアミノ−1−エトキ
シ−5−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ−5−(β
−ヒドロキシエチルオキシ)−1−メチルベンゼン、
2,4−ジアミノ−1−(β,γ−ジヒドロキシプロピ
ルオキシ)ベンゼン、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒ
ドロキシエチルオキシ)ベンゼン、および2−アミノ−
4−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−1−メトキ
シベンゼン、およびそれらの酸との付加塩類を挙げるこ
とができる。
【0016】2−n−プロピル−パラ−フェニレンジア
ミンおよび/またはこの化合物の酸との付加塩(類)
は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約0.
0005〜10重量%、さらに好ましくは約0.05〜
7重量%である。
【0017】本発明の式(I)のメタ−フェニレンジア
ミン(類)は、染色用組成物の全重量に対して、好まし
くは約0.0001〜5重量%、さらに好ましくは0.
005〜3重量%である。
【0018】染色に適切な媒体(または支持体)は、一
般に、水、または、水と、水に十分に溶解しない化合物
類を可溶化させるための少なくとも1つの有機溶媒との
混合物からなる。有機溶媒としては、例えば、C1−C4
の低級アルカノール類、例えば、エタノールおよびイソ
プロパノール;グリセロール;グリコール類およびグリ
コールエーテル類、例えば、2−ブトキシエタノール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール−モノエ
チルエーテルおよびモノメチルエーテル、および芳香族
アルコール類、例えば、ベンジルアルコールまたはフェ
ノキシエタノール、それらの類似物および混合物を挙げ
ることができる。
【0019】溶媒類は、染色用組成物の全重量に対し
て、好ましくは約1〜40重量%、さらに好ましくは約
5〜30重量%の割合で存在する。
【0020】上述した染色用組成物のpHは、一般的
に、約5〜12であり、ケラチン繊維の染色で通常使用
される、酸性化剤またはアルカリ性化剤で、所望の値に
調節することができる。
【0021】酸性化剤としては、例えば、無機酸類また
は有機酸類、例えば、塩酸、オルトリン酸、カルボン酸
類、例えば、酒石酸、クエン酸および乳酸、およびスル
ホン酸類を挙げることができる。
【0022】アルカリ性化剤類としては、例えば、アン
モニア水、アルカリ金属の炭酸塩類、アルカノールアミ
ン類、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン
類およびそれらの誘導体類、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、および次の式(II):
【化3】 [上式(II)中、Rは、ヒドロキシル基またはC1
4のアルキル基で置換されていてもよいプロピレン残
基;R5、R6、R7およびR8は、同一でも異なっていて
もよく、水素原子またはC1−C4のアルキル基、または
1−C4のヒドロキシアルキル基である]で示される化
合物類を挙げることができる。
【0023】また、本発明の染色用組成物は、特に、色
調を変調させるか、またはそれらの光沢を富ませるため
に、上述した染料に加えて、他の酸化塩基、および/ま
たは他の修正剤、および/または直接染料を、さらに含
有してもよい。
【0024】さらに、本発明の染色用組成物は、従来よ
り髪の染色用組成物に使用されている種々のアジュバン
ト、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両
性、または双性の界面活性剤またはそれらの混合物、ア
ニオン性、カチオン性、非イオン性、両性、または双性
のポリマー類またはそれらの混合物、無機または有機の
増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香
料、バッファー、分散剤、コンディショナー、例えばシ
リコーン類、皮膜形成剤、防腐剤、および乳白剤類をさ
らに含有してもよい。
【0025】明らかに、当業者であれば、本発明の染色
用組成物に固有の有利な特性が、考慮される添加によ
り、悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意
して、任意の補足的な化合物(類)を選択するであろ
う。
【0026】本発明の染色用組成物は、種々の形態、例
えば、液体類、クリーム類、ゲル類の形態、またはケラ
チン繊維、特にヒトの髪を染色するのに適した任意の他
の形態とすることができる。
【0027】また、本発明の主題は、上述した染色用組
成物を使用する、ケラチン繊維、特に、髪等のヒトのケ
ラチン繊維の染色方法にある。
【0028】この方法は、上述した染色用組成物を繊維
に適用し、染色用組成物の使用時にのみ添加される、ま
たは、別々の方法で、同時にまたは逐次適用される、酸
化組成物中に存在する、酸化剤を使用して、酸性、中
性、またはアルカリ性のpHで発色させる。
【0029】本発明の染色方法において、特に好ましい
実施態様を以下に示す。上述した染色用組成物を、染色
に適した媒体中に、発色させるのに十分な量の、少なく
とも1つの酸化剤を含有せしめてなる酸化組成物と、使
用時に混合する。ついで、得られた混合物をケラチン繊
維に適用し、約3〜40分、好ましくは約5〜30分間
放置した後、繊維をすすいで、シャンプーで洗髪した
後、再度すすいで乾燥させる。
【0030】上述した酸化組成物中に存在する酸化剤
は、ケラチン繊維の酸化染色で従来より使用されている
酸化剤類から選択することができ、このようなものとし
ては、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素塩
類、および過塩類(persalts)、例えば、過ホウ酸塩お
よび過硫酸塩が挙げられる。過酸化水素が特に好まし
い。
【0031】上述した酸化剤を含有する酸化組成物のp
Hは、染色用組成物と混合した後に得られる、ケラチン
繊維類に適用される組成物のpHが、好ましくは約2〜
12、さらに好ましくは、約5〜11になるような値で
ある。これは、ケラチン繊維の染色に通常使用される、
上述したような、酸性化剤またはアルカリ性化剤を使用
して、所望の値に調節される。
【0032】また、上述した酸化組成物は、髪の染色用
組成物に、従来より使用されている、上述したような種
々のアジュバント類を含有してもよい。
【0033】最終的にケラチン繊維に適用される組成物
は、種々の形態、例えば、液体類、クリーム類、ゲル類
の形態、またはケラチン繊維、特にヒトの髪を染色する
のに適した任意の他の形態とすることができる。
【0034】本発明の他の主題は、染色用の多区分装
置、または染色「キット」、すなわち上述した染色用組
成物を収容する第1の区分と、上述した酸化組成物を収
容する第2の区分を有する任意の他の多区分包装システ
ムにある。これらの装置類は、髪に所望の混合物を付与
することが可能な手段を装備したものであってよく、こ
のような装置としては、例えば、本出願人の仏国特許第
2586913号に記載されている装置が挙げられる。
【0035】
【実施例】次に、本発明の実施例を例証するが、これら
は、本発明の範囲を限定するものではない。
【0036】実施例1および2 次に示す本発明の染色用組成物を調製した(含有量はグ
ラムで表す)。
【表1】 (★)表1中、共通の染料支持体(媒体)は、以下の組
成からなる。 −2molのグリセロールでポリグリセロー ル化されたオレイルアルコール 4.0g −78%の活性物質(A.M.)を含有する、4 molのグリセロールでポリグリセロール 化されたオレイルアルコール 5.69g(活性物質) −オレイン酸 3.0g −Akzo社からエトミーン(Ethomeen)012 の商品名で販売されている2molのエチ レンオキシドを含有するオレイルアミン 7.0g −55%の活性物質を含有する、ジエチルア ミノプロピル−ラウリルアミノスクシンナ マート、ナトリウム塩 3.0g(活性物質) −オレイルアルコール 5.0g −オレイン酸−ジエタノールアミド 12.0g −プロピレングリコール 3.5g −エチルアルコール 7.0g −ジプロピレングリコール 0.5g −プロピレングリコール−モノメチルエーテ ル 9.0g −35%の活性物質を含有する、メタ重亜硫 酸ナトリウム水溶液 0.455g(活性物質) −酢酸アンモニウム 0.8g −酸化防止剤、金属イオン封鎖剤 適量 −香料、防腐剤 適量 −20%のNH3を含有するアンモニア水溶液 10.0g
【0037】各々の染色用組成物を、使用時に、約3の
pHを有する20容量の過酸化水素水(6重量%)を含
有する、同量の酸化組成物と混合した。
【0038】得られた各々の混合物のpHは約10.2
であり、これを、白髪を90%含有するナチュラルな、
またはパーマネントウエーブ処理が施された灰色の髪の
束に、30分間適用した。ついで、髪の束をすすぎ、通
常のシャンプーを用いて洗髪し、乾燥した。
【0039】髪の束は、次の表2に示す特徴の色調に染
色された。
【表2】
【0040】実施例3および比較例1および2 次に示す染色用組成物を調製した(含有量はグラムで表
す)。
【表3】 (★):これは、上述した実施例1および2と同一のも
の (★★):本発明の一部となる実施例 (★★★):本発明の一部とならない比較例
【0041】各々の染色用組成物は、同モル量、すなわ
ち3×10-3molの酸化塩基を含有している。
【0042】各々の染色用組成物を、使用時に、約3の
pHを有する20容量の過酸化水素水(6重量%)を含
有する、同量の酸化組成物と混合した。
【0043】得られた各々の混合物のpHは約10.2
であり、これを、白髪を90%含有するパーマネントウ
エーブ処理が施された灰色の髪の束に、30分間適用し
た。ついで、髪の束をすすぎ、通常のシャンプーを用い
て洗髪し、乾燥した。
【0044】続いて、髪の束の色を、ミノルタCM20
02色差計を使用し、マンセル系により評価した。
【0045】マンセル表記法により、色を、HV/Cに
より定義した。なお、3つのパラメーターは、それぞ
れ、色調または色相(H)、強度または明度(V)、お
よび純度または彩度(C)を示し、斜線は、単に協約上
のものであって、割合を示すものではない。
【0046】ついで、このように染色された髪の束を、
洗髪耐久試験[アヒバ−テキソマット(Ahiba-Texoma
t)機]にかけた。
【0047】これは、次のように行うものである。ま
ず、髪の束を、通常のシャンプー溶液に浸されたバスケ
ットに入れた。このバスケットを頻繁に上下に動かした
り、回転して、手の摩擦作用を再現し、泡立てた。
【0048】この試験を3分間行った後、髪の束を取り
出し、すすいで乾燥した。染色された髪の束を、連続し
て6回、洗髪試験にかけた。
【0049】ついで、髪の束の色を、ミノルタCM20
02色差計を使用し、再度、マンセル系にて評価した。
【0050】洗髪前と洗髪後の髪の束の色差を、例え
ば、「色、工業と技術(Couleur, Industrie et Techni
que)」の1978年度版の第5巻、14-17頁に記載されてい
る、ニッカーソン(Nickerson)の式: ΔE=0.4Co△H + 6△V + 3△C を適用して算出した。
【0051】この式において、ΔEは2つの髪の束の色
差を表し、△H、△Vおよび△Cは、H、VおよびCの
パラメータの絶対値の変動を表し、Coは、色差が算出
される各々の髪の束の純度を表す。
【0052】結果を次の表4に示す。
【表4】
【0053】これらの結果は、本発明の実施例3の組成
物、すなわち、本発明の式(I)のメタ−フェニレンジ
アミンと、一つの2−n−プロピル−パラ−フェニレン
ジアミンとを含有する組成物により、それぞれ、本発明
の一部とはならない酸化塩基である、パラ−トルイレン
ジアミンとパラ−フェニレンジアミンとを含有する故
に、本発明の一部とはならない比較例1および2により
得られた色よりも、洗髪に対し、良好な保持力の着色が
得られることを示している。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色に適した媒体中に、 −酸化塩基として、2−n−プロピル−パラ−フェニレ
    ンジアミン、および/またはその酸との付加塩類の少な
    くとも1つ、 −次の式(I): 【化1】 [上式(I)中、 −R1は、水素原子、またはC1−C4のアルキル基、C1
    −C4のモノヒドロキシアルキル基、またはC2−C4
    ポリヒドロキシアルキル基を示し; −R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、またはC1−C4のアルキル基、C1−C4のモノヒ
    ドロキシアルコキシ基、またはC2−C4のポリヒドロキ
    シアルコキシ基を示し; −R4は、水素原子、またはC1−C4のアルコキシ基、
    1−C4のアミノアルコキシ基、C1−C4のモノヒドロ
    キシアルコキシ基、またはC2−C4のポリヒドロキシア
    ルコキシ基、または2,4−ジアミノ−フェノキシアル
    コキシ基を示す]で表されるメタ−フェニレンジアミン
    類、およびそれらの酸との付加塩類から選択される、少
    なくとも1つの修正剤、を含有せしめてなる、ヒトの髪
    等のケラチン繊維の酸化染色用組成物。
  2. 【請求項2】 式(I)のメタ−フェニレンジアミン類
    が、メタ−フェニレンジアミン、3,5−ジアミノ−1
    −エチル−2−メトキシベンゼン、3,5−ジアミノ−
    2−メトキシ−1−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ
    −1−エトキシベンゼン、1,3−ビス(2,4−ジア
    ミノフェノキシ)プロパン、ビス(2,4−ジアミノフ
    ェノキシ)メタン、1−(β−アミノエチルオキシ)−
    2,4−ジアミノベンゼン、2−アミノ−1−(β−ヒ
    ドロキシエチルオキシ)−4−メチルアミノベンゼン、
    2,4−ジアミノ−1−エトキシ−5−メチルベンゼ
    ン、2,4−ジアミノ−5−(β−ヒドロキシエチルオ
    キシ)−1−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ−1−
    (β,γ−ジヒドロキシプロピルオキシ)ベンゼン、
    2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチルオキ
    シ)ベンゼン、および2−アミノ−4−N−(β−ヒド
    ロキシエチル)アミノ−1−メトキシベンゼン、および
    それらの酸との付加塩類から選択されることを特徴とす
    る請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 酸との付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素
    酸塩類、硫酸塩類および酒石酸塩類から選択されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 2−n−プロピル−パラ−フェニレンジ
    アミンおよび/またはこの化合物の酸との付加塩類が、
    染色用組成物の全重量に対して、0.0005〜10重
    量%であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 2−n−プロピル−パラ−フェニレンジ
    アミンおよび/またはこの化合物の酸との付加塩類が、
    染色用組成物の全重量に対して、0.05〜7重量%で
    あることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 式(I)のメタ−フェニレンジアミン類
    が、染色用組成物の全重量に対して、0.0001〜5
    重量%であることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 式(I)のメタ−フェニレンジアミン類
    が、染色用組成物の全重量に対して、0.005〜3重
    量%であることを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記染色に適切な媒体が、水、または、
    水と、C1−C4の低級アルカノール、グリセロール、グ
    リコールおよびグリコールエーテル、芳香族アルコー
    ル、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つ
    の有機溶媒との混合物からなることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 pHが5〜12であることを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 接染料を、さらに含有することを特
    徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の染色用組成物を繊維に適用し、染色用組成物の使
    用時にのみ添加される、または、別々の方法で、同時に
    または逐次適用される、酸化組成物中に存在する、酸化
    剤を使用して、酸性、中性、またはアルカリ性のpHで
    発色させることを特徴とするヒトの髪等のケラチン繊維
    の染色方法。
  12. 【請求項12】 酸化組成物中に存在する酸化剤が、過
    酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭化塩類、過ホ
    ウ酸塩および過硫酸塩等の過塩類から選択されることを
    特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の染色用組成物を収容する第1の区分と、酸化剤を
    含有する酸化組成物を収容する第2の区分を有すること
    を特徴とする多区分染色装置。
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