JP3107966B2 - 構内情報通信システム - Google Patents

構内情報通信システム

Info

Publication number
JP3107966B2
JP3107966B2 JP06067593A JP6759394A JP3107966B2 JP 3107966 B2 JP3107966 B2 JP 3107966B2 JP 06067593 A JP06067593 A JP 06067593A JP 6759394 A JP6759394 A JP 6759394A JP 3107966 B2 JP3107966 B2 JP 3107966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
signal
information signal
optical
slave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06067593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07250083A (ja
Inventor
隆美 白水
義明 柚木
善樹 岩崎
直樹 山下
基恭 永島
弘二 西村
一勝 谷中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Corp
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
NTT Data Corp
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp, Victor Company of Japan Ltd filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP06067593A priority Critical patent/JP3107966B2/ja
Publication of JPH07250083A publication Critical patent/JPH07250083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3107966B2 publication Critical patent/JP3107966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光発信手段及び光受信
手段を少なくとも備えた親機と、光発信手段及び光受信
手段を少なくとも備えた複数の子機との間で光を伝送媒
体として空間に発信された光情報信号を相互に(双方向
に)無線交信する際、複数の子機同士が衝突することな
く親機と無線交信できるよう構成した構内情報通信シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、構内情報通信システムはLA
N(ローカル・エリア・ネットワーク)とも呼称されて
おり、例えば同一建物内,同一敷地内,学校のキャンパ
ス内など比較的狭い範囲内で、パソコン(Personal Comp
uter),プリンタなどのOA(Office Automation)用の
端末機器を複数台用意して各端末機器間を、有線及び/
又は無線を介して情報信号の授受を行うことができるシ
ステムである。
【0003】ところで、複数の端末機器間で情報信号の
授受を行う方法の一例として、光を伝送媒体とした光無
線データ伝送システムが特開平5−336115号公報
に開示されている。
【0004】図9は従来例の光無線データ伝送システム
を説明するための構成図、図10は従来例の光無線デー
タ伝送システムにおいて、親機と複数の子機との間で無
線交信する際に生じる複数の子機同士の衝突現象を説明
するためのタイミングチャートである。
【0005】図9に示した従来例の光無線データ伝送シ
ステム100は、特開平5−336115号公報に開示
されており、ここで従来例の光無線データ伝送システム
100について簡略に説明すると、光発信手段及び光受
信手段を少なくとも備えた親機101には端末機器10
2が有線で接続されている。また、親機101と従属し
て同一空間(同一無線交信エリア)内に分離して設置さ
れ、且つ、光発信手段及び光受信手段を少なくとも備え
た複数の子機103(103A〜103D)にも端末機
器104(104A〜104D)が有線で夫々接続され
ている。この際、親機101及び子機103内の光発信
手段は、図示を省略するものの、変調した電気的な情報
信号を発光素子を用いて光情報信号に変換してこの光情
報信号を発光素子から空間に発信する機能を備えてい
る。一方、親機101及び子機103内の光受信手段
は、図示を省略するものの、空間に発信された光情報信
号を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情
報信号に復調する機能を備えている。
【0006】そして、親機101と複数の子機103
(103A〜103D)との間で親機101と接続した
端末機器102の情報信号又は子機103と接続した端
末機器104(104A〜104D)の情報信号を光を
伝送媒体とした光情報信号により相互に光無線で交信し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よる従来例の光無線データ伝送システム100では、親
機101と複数の子機103(103A〜103D)と
が同一空間(同一無線交信エリア)内に分離して設置さ
れ、且つ、複数の子機103(103A〜103D)同
士はお互いに交信状態を認識し合っているわけではない
ので、例えば一つの子機103Aが親機101と光情報
信号を交信している時に、他の隠れた子機103B〜1
03Dも親機101と交信しようと光情報信号を発信し
てしまい、これにより図10に示したような複数の子機
103(103A,103B)同士の衝突現象が生じて
しまう。
【0008】即ち、親機101と子機103Aとは通信
可能だが、子機103Bとは通信不可能と言う状態が存
在することになる。この場合、図10(A)〜(C)に
そのタイミングチャートを示すが、子機103Aが図1
0(A)に示したような子機送信信号103aを親機1
01に送信している時、子機103Bは子機103Aの
子機送信信号103aを認識することができないので、
子機103Bは図10(B)に示したような子機送信信
号103bを親機101に送信してしまい、親機101
の受信信号は図10(C)に示したように両子機送信信
号103a,103bを受信した際に重なりあって衝突
現象を起こし、両子機送信信号103a,103bを途
中で壊す可能性があるなどの問題が生じている。
【0009】そこで、従来例の光無線データ伝送システ
ム100を応用して、各種の端末機器間の情報信号を光
を伝送媒体として相互に光無線で交信するための構内情
報通信システムを構築する際、親機と従属する複数の子
機を同一空間(同一無線交信エリア)内に分離して設置
しても、複数の子機同士の衝突現象を生じさせることな
く、親機と子機との間で光情報信号を良好に無線交信で
きる構内情報通信システムが望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、イーサネット環
境下で電気的な情報信号を伝送するLANケーブルと必
要に応じて接続され、且つ、変調した電気的な情報信号
を発光素子を用いて光情報信号に変換してこの光情報信
号を該発光素子から空間に発信する光発信手段と、前記
空間に発信された光情報信号を受光素子を用いて光電変
換した後に元の電気的な情報信号に復調する光受信手段
とを備えた親機と、前記親機と前記空間内で従属して設
けられ、且つ、変調した電気的な情報信号を発光素子を
用いて光情報信号に変換してこの光情報信号を該発光素
子から前記空間に発信する光発信手段と、前記空間に発
信された光情報信号を受光素子を用いて光電変換した後
に元の電気的な情報信号に復調する光受信手段とを備え
た複数の子機と、前記子機と接続され、且つ、該子機と
の間で情報信号を相互に授受する端末機器と、前記親機
と前記子機との間に必要に応じて設置され、且つ、該親
機と該子機との無線交信を中継する中継機とを備えて、
前記親機と前記子機側との間で前記LANケーブル側の
情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相互に光無線
で交信する構内情報通信システムであって、前記親機側
には、前記子機内の光発信手段から発信された光情報信
号のキャリアの有無を検出するキャリア検出部と、前記
キャリア検出部により前記キャリアが無い時に前記子機
からの送信を許可するためのタイミング信号を間欠的に
発生させるタイミング信号発生部と、前記親機内の光発
信手段から前記タイミング信号を発信させる制御部とを
備える一方、前記子機側には、該子機内の光受信手段を
介して前記親機からの前記タイミング信号の有無を検出
するタイミング信号検出部と、前記親機への送信を希望
した時に乱数を発生させる乱数発生部と、前記タイミン
グ信号の有りを検出し、且つ、このタイミング信号を検
出した後の該タイミング信号の数と前記乱数とが合致し
た時にのみ前記子機内の光発信手段から光情報信号を発
信させる制御部とを具備したことを特徴とする構内情報
通信システムである。
【0011】また、第2の発明は、第1の発明の構内情
報通信システムにおいて、前記タイミング信号の数と前
記乱数とが合致した後に、前記子機から前記親機に向け
て光情報信号の一形態となるリンク要求信号を送信し、
このリンク要求信号を受けた前記親機から前記子機に向
けて自局宛のリンク了解信号を送信するよう構成したこ
とを特徴とする構内情報通信システムである。
【0012】
【実施例】以下に本発明に係わる構内情報通信システム
の一実施例を図1乃至図8を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係わる構内情報通信システ
ムを説明するための概略構成図、図2は同構内情報通信
システムにおける情報信号のパケット形態を説明するた
めの図、図3は同構内情報通信システムにおいて、親機
の構成を示すブロック図、図4は図3に示した親機内の
タイミング信号発生部の動作を示すフローチャート、図
5は親機内のタイミング信号発生部から出力されるタイ
ミング信号を説明するためのタイミングチャート、図6
は同構内情報通信システムにおいて、子機の構成を示す
ブロック図、図7は同構内情報通信システムにおいて、
子機内の動作を示すフローチャート、図8は同構内情報
通信システムにおいて、親機と複数の子機との間で光情
報信号を無線交信する動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【0014】図1に示した本発明に係わる構内情報通信
システム1は、周知のイーサネット環境下となるIEE
E(アメリカ電気電子技術者協会)802.3規格に準
拠したCSMA(Carrier Sense Multiple Access ):
(搬送波感知多重アクセス)方式を採用して、各種の端
末機器間の情報信号をイーサネット環境下で互換性をも
って有線及び光無線により相互に(双方向に)授受でき
るよう構成されている。尚、上記したイーサネット(Et
hernet)とは、1980年にアメリカのゼロックス社,
DEC社,インテル社が共同開発したネットワークであ
り、LANに利用され、ネットワークの構造はバス型で
ある。また、ネットワーク上のデータの伝送速度は10
Mbps(Mega bit per second )である。
【0015】即ち、図1において、複数室(例えばA
室,B室)は隣り合う室から光が入り込まないように不
透明な壁(光遮蔽材)Kなどを用いて周囲を間切りして
形成されている。また、各室(A室,B室)には、イー
サネット環境下で電気的な情報信号を伝送するLANケ
ーブル2が同軸ケーブル,ツイストペア線,光ファイバ
ケーブルなどを用いて配線されている。
【0016】また、LANケーブル2から各室(A室,
B室)ごとに変換コネクタ3(3A,3B)により分岐
して、複数の親機10(10A,10B)まで有線で夫
々接続されている。上記変換コネクタ3は、詳細な図示
を省略するものの、情報信号をシリアルに授受するため
のBNCコネクタ又は電話モジュラコネクタがLANケ
ーブル2側に設置され、一方、情報信号を機能別にパラ
レル−シリアルに授受するための15ピンDSUBコネ
クタが親機10側に設置されている。
【0017】また、各室(A室,B室)内には、親機1
0(10A,10B)と光情報信号を相互に(双方向
に)光無線で交信する複数の子機30(30A〜30
,30B〜30B)が設置されている。更に、
これら複数の子機30(30A〜30A,30B
〜30B)には、パソコン(Personal Computer),プ
リンタなどのOA(Office Automation)用の端末機器5
0(50A〜50A,50B〜50B)が有線
で夫々接続されており、両者30,50間で電気的な情
報信号を相互に授受できるようになっている。
【0018】また、親機10と複数の子機30との間で
光情報信号を相互に光無線で交信する際、必要に応じて
中継機60が設置されている。この中継機60は、親機
10からの光情報信号を子機30に光無線で単に中継し
たり、あるいは子機30からの光情報信号を親機10に
光無線で単に中継する機能を備えている。この際、必要
に応じて中継機60を設置する理由は、親機10と子
機30との間に複数の光伝送路を形成してシステムの信
頼性を高めたり、あるいは光が直進しても例えばA室
内で親機10Aから比較的遠い位置に設置したため光無
線が届かない子機30Aがある場合とか、もしくは
不透明な仕切り板Sに遮られて光無線が届かない子機3
0A,30Aなどがある場合などにより中継機60
を適宜な場所に設置すれば良いものである。
【0019】尚、複数の親機10(10A,10B)を
LANケーブル2と接続しないでシステムを構築する場
合もあり、この場合には同室内の親機10と複数の子機
30との間で光無線で交信ができるものである。従っ
て、LANケーブル2は必要に応じて複数の親機10
(10A,10B)と結線されるものである。
【0020】また、上記親機10及び上記子機30は、
変調した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情報信
号に変換してこの光情報信号を発光素子から空間に発信
する光発信手段と、空間に発信された光情報信号を受光
素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情報信号に
復調する光受信手段とを少なくとも備えているが、これ
らの光発信手段,光受信手段については後述する。
【0021】従って、上記から、例えばA室内に構成し
た一つの構内情報通信システム1Aは、空間を同じくし
たA室内だけが無線交信エリアとなっており、同様にB
室内に構成した他の構内情報通信システム1Bは、空間
を同じくしたB室内だけが無線交信エリアとなってい
る。この際、A室内に構成した一つの構内情報通信シス
テム1Aにおいては、親機10Aに対して子機30A
〜30A,中継機60が従属して設置されており、且
つ、親機10Aと比較的近い距離に配設した子機30A
,30Aは親機10Aと直接無線交信する一方、親
機10Aから比較的遠い距離に配設した子機30A
び仕切り板Sを介した子機30A,30Aは中継機
60を介して親機10Aと無線交信するようになってい
る。一方、B室内に構成した他の構内情報通信システム
1Bにおいては、親機10Bに対して子機30B,3
0Bが従属して設置されているものとして、以下説明
する。
【0022】そして、本発明に係わる構内情報通信シス
テム1における光情報信号のパケット形態としては、図
2(A)に示したように子機30から親機10にリンク
要求するためのリンク要求信号(ENQ信号,ENQUIRY
信号)とか、あるいは図2(B)に示したように親機1
0から子機30にリンク了解するためのリンク了解信号
(ACK信号,ACNOWLEDGE信号)とか、もしくは図2
(C)に示したようにLANケーブル(親機)側及び端
末機器(子機)側のデータ信号とかがある。この際“パ
ケット(packet)”とは、パケット交換方式で通信を行う
際に単位となるものであり、送信するデータの部分と、
宛先や送信元などを示す符号で構成されている。即ち、
LANケーブル2と接続した複数の親機10及び複数の
子機30と接続した複数の端末機器50には、夫々固有
のアドレス(送信元アドレス,宛先アドレス)として、
図2(C)に示したようにイーサネット環境下における
イーサネット・アドレスが16進で6BT(バイト)の
形態で夫々付与されており、更に、同一室内の親機1
0,複数の子機30,複数の端末機器50には室内固有
のID番号が16進で1BT(バイト)の形態で夫々付
与されている。また、一つの親機10に従属するイーサ
ネット・アドレス,ID番号は一つの親機10内の図示
しないアドレス・メモリテーブルのもとで管理されてお
り、異なる室間ではイーサネット・アドレスが参照さ
れ、同室内ではID番号が参照されている。従って、と
くに、同一室内の親機10,複数の子機30,複数の端
末機器50同士で情報信号を授受する場合には、短いア
ドレスのID番号を参照しているので、アドレス判断を
迅速に行うことができる。
【0023】更に、LANケーブル2と親機10との間
では第1伝送速度で電気的な情報信号が有線で授受され
るように設定されており、一方、親機10と子機30と
の間では第1伝送速度より遅い第2伝送速度で光情報信
号が交信できるように設定されている。この際、第1伝
送速度としては、イーサネット環境下の伝送速度10M
bps(Mega bit per second )に設定され、一方、第
2伝送速度としては、第1伝送速度より遅く、且つ、無
線交信を確実に行うことができるよう例えば伝送速度1
25Kbps(Kilo bit per second )に設定されてい
る。
【0024】また、ここでは親機10から複数の子機3
0,中継機60に送る光情報信号(親機送信信号10
a)はキャリア周波数fで周波数変調(FM変調)さ
れたものであり、一方、複数の子機30から親機10,
中継機60に送る光情報信号(子機送信信号30a)は
親機10とは異なるキャリア周波数fで周波数変調
(FM変調)されたものであり、更に、中継機60から
親機10,複数の子機30に送る光情報信号(中継機送
信信号60a)も親機10とは異なるキャリア周波数f
で周波数変調(FM変調)されたものである。
【0025】この際、必要に応じて設置された中継機6
0は、詳細な図示を省略するものの、光受信部及び光発
信部を備えると共に、親機10からのキャリア周波数f
に周波数変調された親機送信信号10aを受信してキ
ャリア周波数fに周波数変調して子機30に向けて光
無線で発信したり、子機30からのキャリア周波数f
に周波数変調された子機送信信号30aを受信してその
まま光発信部から親機10に向けて光無線で発信する機
能を備え、単なる無線中継をしている。尚、中継機60
を必要としない場合には、複数の子機30のキャリア周
波数を親機10と同一のキャリア周波数fに設定して
も良く、更に、中継機60を用いた場合でも、複数の子
機30のキャリア周波数を親機10と同一のキャリア周
波数fに設定し、且つ、中継機60のキャリア周波数
を親機10とは異なるキャリア周波数fに設定する方
法もある。勿論、親機30からの親機送信信号10a,
子機30からの子機送信信号30a,中継機60からの
中継機送信信号60aを受信する側の各受信信号は、親
機受信信号(30a,60a)となり、子機受信信号
(10a,60a)となり、中継機受信信(10a,3
0a)となることは図示から明白である。
【0026】ここで本発明の要部を構成する親機10の
構成について先に用いた図1及び図3を併用して説明す
る。
【0027】図3において、親機10内には、LANイ
ンターフェース(以下、LAN I/Fと記す)11
と、親機10の送受信動作を制御すると共に、リンク了
解信号などの情報信号を発生する制御部12と、転送速
度の異なる情報信号をバッファするバッファメモリ13
と、光発信手段を構成するエンコーダ14,変調部1
5,光発信部17と、光受信手段を構成する光受信部1
8,復調部19,デコーダ20と、子機30又は子機3
0を中継した中継機60からのキャリアを検出するキャ
リア検出部21と、子機30からのキャリアがない時に
タイミング信号を発生するタイミング信号発生部16と
が設けられている。
【0028】即ち、親機10内のLAN I/F11
は、LANケーブル2から分岐した変換コネクタ3を介
して直接有線で接続されている。ここで、LANケーブ
ル2と親機10との間では電気的な情報信号を有線で相
互に且つ常に授受できる状態に設定されている。この
際、LANケーブル2と親機10との間での情報信号
は、無線交信エリアの異なる各室(A室,B室)の子機
30(30A〜30A,30B〜30B)に接
続した端末機器50(50A〜50A,50B
50B)と相互に授受できる信号である。
【0029】また、LAN I/F11は、LANケー
ブル2側から第1伝送速度(10Mbps)の電気的な
情報信号と、子機30側からの第2伝送速度(125K
bps)の光情報信号を光電変換した後の電気的な情報
信号とを相互に変換して授受するための機能を備えてい
る。更に、LAN I/F11は、マイクロコンピュー
タなどを搭載した制御部12と接続され、更に制御部1
2にはバッファメモリ13が接続されている。
【0030】上記制御部12は、LANケーブル2と親
機10との間で有線による情報信号と、親機10と子機
30との間で光無線による光情報信号を光電変換した後
の電気的な情報信号とを適宜処理すると共に、親機10
内の送受信動作を制御している。また、制御部12は、
親機10から子機30へ送信するリンク了解信号などの
情報信号を発生している。
【0031】また、上記バッファメモリ13は、LAN
ケーブル2と親機10との間で有線による第1伝送速度
(10Mbps)の情報信号と、親機10と子機30と
の間で光無線による第2伝送速度(125Kbps)の
光情報信号を光電変換した後の電気的な情報信号とを一
時的に蓄えて、ここで蓄えた情報信号を必要に応じてタ
イミング良く制御部12を介してLANケーブル2側又
は子機30側に出力できるように設置されている。従っ
て、親機10内に簡単な構成によるバッファメモリ13
を備えたことで、本発明に係わる構内情報通信システム
1を安価に構成することができる。更に、LANケーブ
ル2と親機10との間では情報信号を有線で相互に且つ
常に授受できる状態に設定できると共に、伝送速度が異
なる第1伝送速度の情報信号と第2伝送速度の情報信号
とは、LANケーブル2側及び子機30側の情報信号授
受タイミングに作用されることがなくなるので、構内情
報通信システム1おける単位時間当たりに処理できる仕
事量,即ち,スループット(throughput)を向上するこ
とができる。
【0032】次に、親機10内の光発信手段を説明する
と、LANケーブル2側から送られた情報信号又は制御
部12で発生したリンク了解信号などの情報信号は、制
御部12と接続されたエンコーダ(符号化部)14で適
宜処理された後、変調部15に送られる。この変調部1
5内では、エンコーダ14で適宜処理された情報信号を
キャリア周波数fで周波数変調(FM変調)したり、
あるいは後述するタイミング信号発生部16によりタイ
ミング信号が間欠的に発生した時に制御部12の指令に
よりタイミング信号を周波数変調して、周波数変調した
情報信号又は周波数変調したタイミング信号を光発信部
17から光情報信号(親機送信信号10a)として光無
線で複数の子機30,中継機60に向けて発信してい
る。
【0033】また、上記光発信部17は、発光ダイオー
ドなどの発光素子17aを用いて親機10内の電気的な
情報信号を赤外光(例えば900nm 付近の近赤外線)に変
換して、この赤外光を全方位に発光して無線交信エリア
内に発信しており、この親機10から発信される光情報
信号,タイミング信号は最優先で複数の子機30及び中
継機60に向けて親機送信信号10aとして発信される
ようになっている。
【0034】次に、親機10内の光受信手段を説明する
と、複数の子機30から光無線で送信された子機送信信
号30aと、子機送信信号30aを中継した中継機60
から光無線で送信された中継機送信信号60aとは、光
受信部18で受信される。この光受信部18には、無線
交信エリア内を経由した赤外光(例えば900nm 付近の近
赤外線)を受光して電気的な情報信号に光電変換するp
inフォトダイオードなどの受光素子18aを用いて全
方位から受光している。
【0035】また、光受信部18で受信した子機送信信
号30a又は子機送信信号30aを中継した中継機送信
信号60aは復調部19と後述のキャリア検出部21と
に送られ、復調部19内で先に説明したようにキャリア
周波数fに周波数変調された子機送信信号30a又は
中継機送信信号60aとが復調されて、その後、デコー
ダ(復合化部)20で元の情報信号に戻されて、制御部
12に送られている。そして元の情報信号に戻された後
の情報信号は、LANケーブル2側に有線で送信した
り、親機10から再び複数の子機30及び中継機60に
向けて光無線で送信している。
【0036】更に、光受信部18で受信した子機30,
中継機60からの光情報信号(子機送信信号30a,中
継機送信信号60a)は、復調部19と同時にキャリア
検出部21に送られて、ここで同一室内の子機送信信号
30aのキャリア周波数f,又は子機送信信号30a
を中継した中継機送信信号60aのキャリア周波数f
の有無が夫々検出されて制御部12に知らされる。ここ
で、キャリア検出部21内で子機送信信号30a又は子
機送信信号30aを中継した中継機送信信号60aのキ
ャリアが無いと検出して制御部12に知らせると、制御
部12はキャリア無しの情報をタイミング信号発生部1
6に送るので、タイミング信号発生部16からタイミン
グ信号が間欠的に発生される。この際、タイミング信号
発生部16により間欠的に発生されたタイミング信号
は、親機10と同室(同一無線交信エリア)内に設置し
た複数の子機30から子機送信信号30aを送信するこ
とを許可する機能を備えており、言い換えると、親機1
0がタイミング信号を発生している時には親機10は複
数の子機30からの子機送信信号30aを受信待ちにな
っている。また、このタイミング信号は、複数の子機3
0が略同時に親機10に向けて送信した際に生じる複数
の子機30同士の衝突現象を防止する機能を備えている
が、これについては後述する。
【0037】更に、親機10内のタイミング信号発生部
16の動作について図1,図3乃至図5を併用して説明
する。
【0038】図1に示すように同一無線交信エリア内の
例えばA室内において親機10に子機30A,30A
及び中継機60を従属させた場合、図4に示した如
く、親機10Aのタイミング信号発生部16内でのルー
チンが開始されると、ステップS0にてタイミング信号
発生部16内のタイマー(図示せず)がスタートと時間
計測を行う。
【0039】次に、ステップS1で子機30Aのキャ
リアの有無が判断され、子機30Aのキャリアが無い
と判断されると、次のステップS2で子機30Aのキ
ャリアの有無が判断され、ここでも子機30Aのキャ
リアが無いと判断されると、更にステップS3で中継機
60のキャリアの有無が判断され、中継機60のキャリ
アが無いと判断されると、即ち、ステップS1〜ステッ
プS3で夫々キャリアが共に存在しない時にステップS
4でタイマーの経過時間が所定の時間T以上となった
か否かの判断を行うことにより時間待ちを行い、所定の
時間Tになるとその後ステップS5で所定の時間T
より短い時間Tに形成されたタイミング信号が発生さ
れる。この動作の繰り返しにより、子機30A,30
及び中継機60からのキャリアがない時にタイミン
グ信号発生部16からタイミング信号が図5に示したよ
うな間隔で間欠的に発生される。
【0040】従って、タイミング信号は、親機10Aが
子機30A,30A及び中継機60からのキャリア
無しを検出して発生するものであり、且つ、LANケー
ブル2側とA室の親機10Aとの間での情報信号の授受
に関係なく発生され、このタイミング信号が発生した後
の状態では、A室内の親機10Aは複数の子機30
,30A及び中継機60からのリンク要求信号
(ENQ信号,ENQUIRY 信号)待ち状態となる。そし
て、タイミング信号発生部16により発生された間欠的
なタイミング信号は、前述したように光発信部18から
同室内の複数の子機30及び中継機60に向けて光無線
で発信される。
【0041】次に、本発明の要部を構成する子機30の
構成について先に用いた図1及び図6を併用して説明す
る。
【0042】図6にておいて、子機30内には、光受信
手段を構成する光受信部31,遅延部33,ゲート部3
4,復調部35,デコーダ36と、光発信手段を構成す
るエンコーダ39,変調部40,光発信部41と、親機
10からのタイミング信号を検出するタイミング信号検
出部32と、子機30の送受信動作を制御すると共に、
リンク要求信号などの情報信号を発生する制御部37
と、インターフェース(以下、I/Fと記す)38と、
複数の子機30同士の衝突現象を防止するために乱数を
発生する乱数発生部42とが設けられている。
【0043】まず、子機30内の光受信手段を説明する
と、親機10からの親機送信信号10aと、親機送信信
号10aを中継した中継機60からの中継機送信信号6
0aとは光受信部31内の受光素子31aで受信された
後、タイミング信号検出部32と遅延部33に与えられ
る。上記タイミング信号検出部32は、親機10から送
信されるタイミング信号の有り無しを検出して、タイミ
ング信号の有無識別結果をマイクロコンピュータなどを
搭載した制御部37に知らせると共に、タイミング信号
が有ることを検出した後には制御部37が後述する乱数
と、タイミング信号を検出した後のタイミング信号の数
との合致を計数するようになっている。
【0044】一方、遅延部33に送られた親機10から
の親機送信信号10aと、親機送信信号10aを中継し
た中継機10からの中継機送信信号60aとはゲート部
34に送られる。このゲート部34内において、親機1
0で付加されたタイミング信号が通常のパケットを形成
した情報信号とは異なるため、ゲーティングして除去さ
れる。勿論、ゲート部34内に入力される信号は、親機
10からのタイミング信号だけの場合とか、リンク了解
信号などの情報信号を含んだパケット形態とかであり、
且つ、親機10から中継機60を経由したパケット形態
とかを含んでおり、タイミング信号だけがゲーティング
されている。
【0045】この後、ゲート部34を通過した信号は通
常のパケットを形成した情報信号のみとなるので、この
情報信号,即ち,先に説明したようにキャリア周波数f
に周波数変調された親機送信信号10a,又は親機送
信信号10aを中継してキャリア周波数fに周波数変
調された中継機送信信号60aとが復調部35で復調さ
れてデコーダ(復合化部)36で元の情報信号に戻され
て、制御部37に送られる。この際、復調部35内には
図示しないパンドパスフィルタによりキャリア周波数f
,fを分別している。そして元の情報信号に戻され
た後の情報信号は、インターフェース(以下、I/Fと
記す)38と有線で接続された端末機器50に送られ、
端末機器50で所定の仕事が行われる。
【0046】一方、子機30内の光発信手段を説明する
と、端末機器50からの情報信号は、I/F38,制御
部37を介して制御部37と接続されたエンコーダ(符
号化部)39で適宜処理された後、変調部40に送られ
る。勿論、制御部37で発生したリンク要求信号などの
情報信号もエンコーダ39で適宜処理された後、変調部
40に送られる。この変調部40内では、エンコーダ3
9で適宜処理された情報信号をキャリア周波数fで周
波数変調(FM変調)して光発信部41内の発光素子4
1aから光情報信号(子機送信信号30a)を親機1
0,中継機60に向けて光無線で発信している。
【0047】更に、制御部37には、本発明の要部の一
部となる乱数発生部42が接続されている。上記乱数発
生部42は、子機30と接続した端末機器50から情報
信号を転送したいと要求があり、これにより子機30か
ら親機10に向けて光情報信号を送信したいと望んだ時
に、制御部37からの指令により乱数nを発生させてい
る。また、制御部37内では乱数発生部42から発生さ
れた乱数nと、子機30内で親機10からのタイミング
信号を検出した後のタイミング信号の数とを比較及び計
数して両数が合致した時点で、子機30から親機10に
向けてリンク要求信号(ENQ信号,ENQUIRY 信号),
端末機器50からのデータ信号を送信することが許可さ
れるようになっている。この一連の動作は後述するよう
に、親機10と同室(同一無線交信エリア)内に複数の
子機30を設置した場合、複数の子機30が略同時に親
機10に向けて送信した際に生じる複数の子機30同士
の衝突現象を防止して、構内情報通信システム1の品質
及び信頼性の向上を図るためである。
【0048】ここで、子機30の動作について図1,図
2,図6及び図7を併用して説明する。
【0049】図7に示すように、子機30内のルーチン
が開始されると、まずステップS20にて子機30と有
線で接続した端末機器50から情報信号を転送したいと
要求がある時に、ステップS21にて制御部37の指令
により乱数発生部42は1回目(#1)の乱数nを発生
させ、ステップS22でこの乱数nの値を制御部37内
のメモリ(図示せず)に一時的に記憶させる。
【0050】次にステップS23にて子機30が親機1
0から送信されたタイミング信号をタイミング信号検出
部32内で検知した後、制御部37にタイミング信号が
有ると知らせると、ステップS24で制御部37内の演
算回路(図示せず)によりメモリに一時的に記憶した乱
数nの値が零“0”に至ったか否かを比較し、ここで乱
数nの値がまだ零“0”に至っていないならばステップ
S25でメモリに記憶した乱数nの値から“1”を引い
て再びステップS23に戻り、メモリ内の乱数nの値が
零“0”に至るまで繰り返す。この繰り返し動作によ
り、乱数nを発生した時の値と、タイミング信号が有る
と検出した後のタイミング信号の数とが合致する。
【0051】次にステップS26にて、乱数nの値とタ
イミング信号の数とが合致すると、子機30内の制御部
37からはREDY信号として図2(A)に示したパケ
ット形態のリンク要求信号(ENQ信号,ENQUIRY 信
号)が発生される。このリンク要求信号は光情報信号の
一形態となるものでもあり、リンク要求信号を変調部4
0によりキャリア周波数fで周波数変調(FM変調)
して、光発信部41から親機10,中継機60に向けて
光無線で送信する。
【0052】次にステップS27にて、制御部37内の
タイマー(図示せず)をスタートさせて親機10からの
リンク了解信号を待つ。ここで、親機10はタイミング
信号を発信した後なのでリンク要求信号待ち状態となっ
ているから、子機30,中継機60を介した子機30か
らのリンク要求信号が届きしだい、親機10は光情報信
号の一形態となるリンク了解信号(ACK信号,ACNOWL
EDGE信号)を図2(B)に示したパケット形態で子機3
0,中継機60に向けて光無線で送信する。
【0053】次にステップS28にて、子機30内の制
御部37では親機10からのリンク了解信号を受信した
か否かを判断し、リンク了解信号を受信したと判断した
場合にはステップS29でリンク了解信号が自局宛許可
であるか否かを確認し、リンク了解信号が自局宛許可で
あればステップS30で図2(C)に示したデータのパ
ケット形態で子機30から親機10,中継機60に向け
て光無線で送信する。そして、データの送信が終了した
らステップS31で乱数発生部42から2回目(#2)
の乱数nを発生させて、ステップS32で子機30から
の送信を終了させる。
【0054】一方、ステップS28にて親機10からの
リンク了解信号が未受信ならば、ステップS33で所定
の待ち時間に対してタイムアップしたか否かを判断し、
リンク了解信号が届かない場合にステップS34で乱数
発生部42から2回目(#2)の乱数nを発生させて、
ステップS22まで戻る。
【0055】また、一方、ステップS29にて、親機1
0からのリンク了解信号が自局宛許可でない場合にもス
テップS35で乱数発生部42から2回目(#2)の乱
数nを発生させて、ステップS22まで戻る。
【0056】更に、ステップS23において、親機10
から送信されたタイミング信号をタイミング信号検出部
32内で検知できない場合がある。この場合には、子機
10が1回目(#1)の乱数nを発生させたものの、略
同時に乱数を発生させた他の子機10の乱数の値の方が
小さく、他の子機10と親機10との無線交信が先に成
立している場合などであり、このようにタイミング信号
を受信できない場合には、ステップS36で制御部37
内のタイマー(図示せず)をスタートさせて、ステップ
S37で所定の待ち時間に対してタイムアップしたか否
かを判断し、タイムアップしていない場合にはステップ
S38を処理した後、ステップS39で乱数発生部42
から2回目(#2)の乱数nを発生させて、ステップS
22まで戻る一方、タイムアップしてしまった場合には
ステップS40で子機10から親機10への送信を放棄
して終了する。
【0057】次に、同一無線交信エリア内の例えばA室
内において、親機10Aに従属した複数の子機30
,30Aとの間で相互に光無線で交信する動作に
ついて、図1,図2及び図8に示したタイムチャートを
参照して説明する。尚、ここでは説明をわかりやすくす
るために、中継機60を介した子機30A〜30A
の場合についての説明を省略する。
【0058】図8(A)は親機10Aの送信状態を示
し、(B)は親機10Aの受信状態を示し、(C)は子
機30Aの送信状態を示し、(D)は子機30A
受信状態を示し、(E)は子機30Aの送信状態を示
し、(F)は子機30Aの受信状態を示している。ま
た、以下の説明では、子機30Aと子機30Aとは
略同時に乱数を発生させ、且つ、子機30A内の乱数
nの値は“3”に設定され、一方、子機30A内の乱
数nの値は“7”に設定されているものとして説明す
る。
【0059】まず、図8(A)に示した如く、親機10
Aの送信状態において、時間tと時間tとの間で
は、子機30A,30Aからの子機送信信号30a
がないため、親機10Aは子機30A,30Aに向
けてタイミング信号を間欠的に発生している。
【0060】次に、時間tと時間tとの間では、親
機10Aがいずれか一方又は両方の子機30A,30
に最優先でLANケーブル2からの情報信号を図8
(A)及び図2(C)に示したデータパケット形態で送
っている。
【0061】次に、時間tで親機10Aの子機30A
,30Aへの転送が終了すると、親機10Aからタ
イミング信号が再び間欠的に発生され、時間tで子機
30Aが親機10Aに転送したいと希望し、ここで子
機30Aは乱数nの値=7に設定されたものとし、一
方、時間tよりタイミング信号が1パルス分だけ遅れ
た時間tで子機30Aが親機10Aに転送したいと
希望し、ここで子機30Aは乱数nの値=3に設定さ
れたものとする。
【0062】次に、時間tから数えてタイミング信号
が3パルス経過した後の時間tにおいては、先に説明
したように、子機30A内において乱数3の値と、タ
イミング信号が有ると検出した後のタイミング信号の数
3とが合致したので、子機30Aは親機10Aに向け
て図8(C)及び図2(A)に示したパケット形態のリ
ンク要求信号(ENQ信号)を発生する。このリンク要
求信号を受け取った親機10Aは、親機10A内で子機
30Aからのキャリアが有ることを検知するのでタイ
ミング信号の発信を停止すると共に、時間tにおいて
直ちにリンク了解信号(ACK信号)を図8(A)及び
図2(B)に示したパケット形態で指定された子機30
に向けて送信する。
【0063】次に、自分宛のリンク了解信号を受け取っ
た子機30Aは、時間tから時間tまでの間に端
末機器50Aからの情報信号を図8(C)及び図2
(C)に示したデータパケット形態で親機10Aに向け
て送信する。
【0064】一方、図8(F)に示した如く、時間t
で乱数nの値=7を発生した子機30Aは、親機10
Aからのタイミング信号を4パルス目までは受信できる
ものの、その後は親機10Aと子機30Aとの交信に
よりタイミング信号の発生が停止されているためタイミ
ング信号を7パルス目までは受信でき得ず、これにより
図8(E)に示したように子機30Aと親機10Aと
の間での無線交信はこの時点で成立せず、これにより子
機30A,30A同士での送信時に生じる衝突現象
が防止されるので、構内情報通信システム1の品質及び
信頼性の向上に大いに寄与できる。従って、この後は子
機30Aは乱数nを再度設定し直して時間t以降に
親機10Aとの交信を許可されるまで待機するか、ある
いは親機10Aとの交信を放棄するなどの動作がなされ
ている。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる構内情報通
信システムにおいて、請求項1記載によると、親機と複
数の子機との間で光情報信号を相互に無線交信する際、
親機は子機からの光情報信号のキャリアが無い時に子機
からの送信を許可するためのタイミング信号を間欠的に
発生させ、このタイミング信号を子機に向けて発信する
一方、子機は親機からのタイミング信号の有り検出し、
且つ、親機への送信を希望した時に乱数を発生させ、タ
イミング信号を検出した後のタイミング信号の数と乱数
とが合致した時にのみ子機から光情報信号を発信させる
ように構成したので、この結果、親機と同室(同一無線
交信エリア)内に複数の子機を設置した場合、複数の子
機が略同時に親機に向けて送信した際に生じる複数の子
機同士の衝突現象を防止することができ、本発明に係わ
る構内情報通信システムの品質及び信頼性の向上に大い
に寄与できる。勿論、本発明に係わる構内情報通信シス
テムによれば、例えばイーサネット環境下で電気的な情
報信号を伝送するLANケーブルに親機を複数台接続し
て、且つ、複数の親機を複数室にわけて夫々設置したよ
うな場合には、複数室内の各端末機器と情報信号の授受
ができ、且つ、秘守性の向上やレイアウトの独立性が図
れる。また、LANケーブル側と有線で接続された親機
に対して、とくに親機と無線交信する子機側は移動が自
由となり、従って子機側のレイアウト変更を容易に行う
ことができることは明白である。
【0066】また、請求項2記載によると、上記請求項
1記載の構内情報通信システムでタイミング信号の数と
乱数とが合致した後に、親機と子機との間でリンクを成
立させるよう互いに交信し会っているので、本発明に係
わる構内情報通信システムの品質及び信頼性がより一層
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる構内情報通信システムを説明す
るための概略構成図である。
【図2】本発明に係わる構内情報通信システムにおける
情報信号のパケット形態を説明するための図である。
【図3】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、親機の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した親機内のタイミング信号発生部の
動作を示すフローチャートである。
【図5】親機内のタイミング信号発生部から出力される
タイミング信号を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図6】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、子機の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、子機内の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、親機と複数の子機との間で光情報信号を無線交信す
る動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】従来例の構内情報通信システムを説明するため
の構成図である。
【図10】従来例の構内情報通信システムにおいて、親
機と複数の子機との間で無線交信する際に生じる複数の
子機同士の衝突現象を説明するためのタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1(1A,1B)…構内情報通信システム、2…LAN
ケーブル、 10(10A,10B)…親機、 12…制御部、14…エンコーダ、15…変調部、 16…タイミング信号発生部、 17…親機の光発信部、17a…発光素子、 18…親機の光受信部、18a…受光素子、19…復調
部、 20…デコーダ、21…キャリア検出部、 14,15,17…親機10内の光発信手段、 18,19,20…親機10内の光受信手段、 30(30A〜30A5’30B〜30B)…子
機、 31…子機の光受信部、31a…受光素子、32…タイ
ミング信号検出部、 33…遅延部、34…ゲート部、35…復調部、36…
デコーダ、 37…制御部、39…エンコーダ、40…変調部、 41…子機の光発信部、41a…発光素子、42…乱数
発生部、 31,33,34,35,36…子機30内の光受信手
段、 39,40,41…子機30内の光発信手段、 50(50A〜50A5’50B〜50B)…端
末機器、 60…中継機。
フロントページの続き (72)発明者 山下 直樹 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 永島 基恭 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エ ヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 西村 弘二 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エ ヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 谷中 一勝 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エ ヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内 審査官 萩原 義則

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イーサネット環境下で電気的な情報信号を
    伝送するLANケーブルと必要に応じて接続され、且
    つ、変調した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情
    報信号に変換してこの光情報信号を該発光素子から空間
    に発信する光発信手段と、前記空間に発信された光情報
    信号を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な
    情報信号に復調する光受信手段とを備えた親機と、 前記親機と前記空間内で従属して設けられ、且つ、変調
    した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情報信号に
    変換してこの光情報信号を該発光素子から前記空間に発
    信する光発信手段と、前記空間に発信された光情報信号
    を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情報
    信号に復調する光受信手段とを備えた複数の子機と、 前記子機と接続され、且つ、該子機との間で情報信号を
    相互に授受する端末機器と、 前記親機と前記子機との間に必要に応じて設置され、且
    つ、該親機と該子機との無線交信を中継する中継機とを
    備えて、前記親機と前記子機側との間で前記LANケー
    ブル側の情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相互
    に光無線で交信する構内情報通信システムであって、 前記親機側には、前記子機内の光発信手段から発信され
    た光情報信号のキャリアの有無を検出するキャリア検出
    部と、前記キャリア検出部により前記キャリアが無い時
    に前記子機からの送信を許可するためのタイミング信号
    を間欠的に発生させるタイミング信号発生部と、前記親
    機内の光発信手段から前記タイミング信号を発信させる
    制御部とを備える一方、 前記子機側には、該子機内の光受信手段を介して前記親
    機からの前記タイミング信号の有無を検出するタイミン
    グ信号検出部と、前記親機への送信を希望した時に乱数
    を発生させる乱数発生部と、前記タイミング信号の有り
    を検出し、且つ、このタイミング信号を検出した後の該
    タイミング信号の数と前記乱数とが合致した時にのみ前
    記子機内の光発信手段から光情報信号を発信させる制御
    部とを具備したことを特徴とする構内情報通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構内情報通信システムにお
    いて、 前記タイミング信号の数と前記乱数とが合致した後に、
    前記子機から前記親機に向けて光情報信号の一形態とな
    るリンク要求信号を送信し、このリンク要求信号を受け
    た前記親機から前記子機に向けて自局宛のリンク了解信
    号を送信するよう構成したことを特徴とする構内情報通
    信システム。
JP06067593A 1994-03-10 1994-03-10 構内情報通信システム Expired - Fee Related JP3107966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06067593A JP3107966B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 構内情報通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06067593A JP3107966B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 構内情報通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07250083A JPH07250083A (ja) 1995-09-26
JP3107966B2 true JP3107966B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=13349372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06067593A Expired - Fee Related JP3107966B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 構内情報通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3107966B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07250083A (ja) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0196347B1 (en) Infrared communication system
EP1199842B1 (en) Dual mode wireless data communications
EP0483548B1 (en) Transceiver for extending a CSMA/CD network for wireless communication
US6590928B1 (en) Frequency hopping piconets in an uncoordinated wireless multi-user system
JP3349853B2 (ja) ワイヤレスlanシステム
JP2006503479A (ja) ワイヤードlanインフラストラクチャを用いたワイヤレスlanアクセス・ポイント間の協力
US11251933B2 (en) Collision avoidance in multi-hop ad-hoc networks using half duplex transceivers
JP3857456B2 (ja) データ通信装置およびデータ通信方法
EP1760941B1 (en) Radio lan system, diversity apparatus, and radio lan terminal
KR100575011B1 (ko) 무선 네트워크에서의 에너지 버스트 이용
Decotignie Wireless fieldbusses–a survey of issues and solutions
JP3107966B2 (ja) 構内情報通信システム
JP3157679B2 (ja) 構内情報通信システム
JP2003234688A (ja) 通信方法、基地局および端末
Garcia-Luna-Aceves Implementing correct and efficient collision avoidance in multi-hop ad-hoc networks
JP3003975B2 (ja) 構内情報通信システム
JP2001024665A (ja) 光無線伝送システム
JPH11177572A (ja) 通信制御装置、端末装置、これを用いたデータ通信システム及びデータ通信方法
JPH0723047A (ja) 構内情報通信システム及び通信方法
JP3791321B2 (ja) 光無線通信システム
JP2809472B2 (ja) ホームバス接続光空間伝送ネットワーク
KR100896986B1 (ko) 저속 무선 사설망에서 히든 노드 충돌을 효과적으로복구하는 방법
EP0991243B1 (en) Method for data addressing in a local area network
KR100555496B1 (ko) Csma/ca 형식을 사용하는 무선 통신 시스템에서엑세스 포인트의 통신 범위를 확대시키는 중계장치 및 그중계방법
JPH07123052A (ja) 構内情報通信システム及びその通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070908

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees