JP3003975B2 - 構内情報通信システム - Google Patents

構内情報通信システム

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JP3003975B2
JP3003975B2 JP9307094A JP9307094A JP3003975B2 JP 3003975 B2 JP3003975 B2 JP 3003975B2 JP 9307094 A JP9307094 A JP 9307094A JP 9307094 A JP9307094 A JP 9307094A JP 3003975 B2 JP3003975 B2 JP 3003975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子を有する光発
信手段及び受光素子を有する光受信手段を備えた複数の
親機と、複数の親機と接続されて複数の親機の送受信動
作を制御する一つの管理装置と、複数の親機ごとに少な
くとも1台以上を夫々従属して設け、且つ、発光素子を
有する光発信手段及び受光素子を有する光受信手段を備
えた複数の子機とで構成した構内情報通信システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、構内情報通信システムはLA
N(ローカル・エリア・ネットワーク)とも呼称されて
おり、例えば同一建物内,同一敷地内,学校のキャンパ
ス内など比較的狭い範囲内で、パソコン(Personal Comp
uter),プリンタなどのOA(Office Automation)用の
端末機器を複数台用意して各端末機器間を、有線及び/
又は無線を介して情報信号の授受を行うことができるシ
ステムである。
【0003】ところで、複数の端末機器間で情報信号の
授受を行う方法の一例として、光を伝送媒体とした光無
線データ伝送システムが特開平5−336115号公報
に開示されている。
【0004】図10は従来例の光無線データ伝送システ
ムを説明するための構成図、図11は従来例の光無線デ
ータ伝送システムにおいて、親機及び子機の構成を説明
するための概略構成図、図12は従来例の光無線データ
伝送システムにおいて、複数の親機を設置しなければな
らない状態を説明するための図である。
【0005】図10に示した従来例の光無線データ伝送
システム100は、特開平5−336115号公報に開
示されており、ここで従来例の光無線データ伝送システ
ム100について簡略に説明すると、光発信手段及び光
受信手段及び制御部を備えた親機101には端末機器1
02が有線で接続されている。また、親機101と従属
して同一空間(同一無線交信エリア)内に分離して設置
され、且つ、光発信手段及び光受信手段及び制御部を備
えた複数の子機103(103A〜103D)にも端末
機器104(104A〜104D)が有線で夫々接続さ
れている。
【0006】また、親機101及び子機103の構成を
合わせて図11を用いて更に説明すると、光発信手段
は、外部から送られた電気的な情報信号,又は内部で発
生した電気的な情報信号を変調する変調部110と、変
調した電気的な情報信号を発光素子111aを用いて光
情報信号に変換してこの光情報信号を発光素子111a
から空間に発信する光発信部111とで概略構成されて
いる。一方、親機101及び子機103内の光受信手段
は、空間に発信された光情報信号を受光素子112aを
用いて光電変換する光受信部112と、光電変換した後
に元の電気的な情報信号に復調する復調部113とで概
略構成されている。
【0007】更に、親機101及び子機103内には光
発信手段及び光受信手段を制御したり、親機側101と
接続した端末機器102の情報信号又は子機103と接
続した端末機器104の情報信号を授受するためにマイ
クロコンピュータなどを搭載した制御部114が設けら
れている。
【0008】そして、親機101と複数の子機103と
の間で、親機101と接続した端末機器102の情報信
号又は子機103と接続した端末機器104の情報信号
を光を伝送媒体とした光情報信号を介して相互に光無線
で交信している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よる従来例の光無線データ伝送システム100では、図
12に示したように一つの親機101(101A)に対
して複数の子機103A〜103Dを従属して設置した
いと望んだ場合、図示したような部屋形状では一つの親
機101Aに対して子機103A,103Bは見通し良
く配置されているが、子機103C,103Dは周囲の
壁Kが邪魔して見通し悪く配置されている。
【0010】このように、光が持つ特性から部屋形状に
よって周囲が不透明な壁Kとか仕切り板などの光遮蔽材
により仕切られている場合に、光情報信号が遮蔽された
り、あるいは光情報信号が直進できないなどの理由によ
り、一つの親機101Aと複数の子機103A〜103
Dとの間で光情報信号を良好に光無線で交信できないエ
リアが発生してしまう。
【0011】上記した問題点を解決するために、一つの
親機101Aとは別に二点鎖線に図示したように他の親
機101Bを設置して、一方の親機101Aには子機1
03A,103Bを従属させ、且つ、他方の親機101
Bには子機103C,103Dを従属させて夫々見通し
良く設置すれば解決できるものの、2台の親機101
A,101Bを一つの部屋内に設置した場合には、各親
機101A,101B内の制御部114が夫々勝手に送
受信動作を行ってしまい、親機101A,101Bの配
置状態によって親機101A,101B同士で衝突(干
渉)し合うなどの新たな問題点が発生する。更に、親機
101(101A,101B)内の制御部114はマイ
クロコンピュータなどを搭載しているため、この制御部
114を親機101(101A,101B)ごとに設け
ることは光無線データ伝送システム100が高価となる
などの問題も生じてしまう。
【0012】そこで、従来例の光無線データ伝送システ
ム100を応用して、各種の端末機器間の情報信号を光
を伝送媒体として双方向に光無線で交信するための構内
情報通信システムを構築する際、部屋形状によって複数
の親機を設けても複数の親機を一つの管理装置で制御す
ることにより、複数の親機同士の衝突(干渉)を防ぐこ
とができ、親機と子機との間で光情報信号を良好に無線
交信できる構内情報通信システムが望まれている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、変調した電気的
な情報信号を発光素子を用いて光情報信号に変換してこ
の光情報信号を該発光素子から空間に発信する光発信手
段と、前記空間に発信された光情報信号を受光素子を用
いて光電変換した後に元の電気的な情報信号に復調する
光受信手段とを備えた複数の親機と、イーサネット環境
下で電気的な情報信号を伝送するLANケーブルと必要
に応じて接続され、且つ、前記複数の親機と接続して該
複数の親機の送受信動作を制御する一つの管理装置と、
前記複数の親機ごとに少なくとも1台以上を前記空間内
で夫々従属して設けられ、且つ、変調した電気的な情報
信号を発光素子を用いて光情報信号に変換してこの光情
報信号を該発光素子から前記空間に発信する光発信手段
と、前記空間に発信された光情報信号を受光素子を用い
て光電変換した後に元の電気的な情報信号に復調する光
受信手段とを備えた子機と、前記子機と接続され、且
つ、該子機との間で情報信号を相互に授受する端末機器
とを備えて、前記親機と前記子機との間で前記LANケ
ーブル側の情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相
互に光無線で交信できるよう構成したことを特徴とする
構内情報通信システムである。
【0014】また、第2の発明は、第1の発明の構内情
報通信システムにおいて、前記親機には、該親機と従属
した前記子機内の光発信手段から発信された光情報信号
のキャリアの有無を検出するキャリア検出部を備え、前
記管理装置には、前記複数の親機内のキャリア検出部に
より前記キャリアが無い時に前記子機からの送信を許可
するためのタイミング信号を前記複数の親機ごとに位相
を違えて互いに重なり合うことなく間欠的に発生させる
タイミング信号発生部と、前記複数の親機ごとに該親機
内の光発信手段から前記タイミング信号を発信させる制
御部とを備え、前記子機には、該子機内の光受信手段を
介して従属される前記親機からの前記タイミング信号の
有無を検出するタイミング信号検出部と、該タイミング
信号の有りを検出して前記子機内の光発信手段から光情
報信号を夫々発信させる制御部とを備えて構成したこと
を特徴とする構内情報通信システムである。
【0015】また、第3の発明は、第2の発明の構内情
報通信システムにおいて、前記管理装置内のタイミング
信号発生部は、前記親機ごとの前記タイミング信号を夫
々発生している時に夫々の該タイミング信号と略合わせ
て全ての前記親機の受信を禁止するための親機受信禁止
信号を発生するよう構成したことを特徴とする構内情報
通信システムである。
【0016】更に、第4の発明は、第2,第3の発明の
構内情報通信システムにおいて、前記管理装置内に前記
親機の接続台数を認識する親機接続台数認識部を設ける
一方、前記タイミング信号発生部は前記親機ごとに間欠
的に発生した前記タイミング信号の間隔を該親機の接続
台数に応じて変化させるよう構成したことを特徴とする
構内情報通信システムである。
【0017】
【実施例】以下に本発明に係わる構内情報通信システム
の一実施例を図1乃至図9を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は本発明に係わる構内情報通信システ
ムを説明するための概略構成図、図2は同構内情報通信
システムにおける情報信号のパケット形態を説明するた
めの図、図3は同構内情報通信システムにおいて、一つ
の管理装置及び管理装置と接続した複数の親機の構成を
示すブロック図、図4は図3に示した一つの管理装置内
のタイミング信号発生部の動作を示すフローチャート、
図5は一つの管理装置に2台の親機を接続した際にタイ
ミング信号発生部から出力されるタイミング信号及び親
機受信禁止信号を説明するためのタイミングチャート、
図6は一つの管理装置に3台の親機を接続した際にタイ
ミング信号発生部から出力されるタイミング信号及び親
機受信禁止信号を説明するためのタイミングチャート、
図7は同構内情報通信システムにおいて、子機の構成を
示すブロック図、図8は同構内情報通信システムにおい
て、子機から親機に向けて光無線で交信する動作を示す
フローチャート、図9は同構内情報通信システムにおい
て、子機から親機に向けて光無線で交信した際のタイミ
ングチャートである。
【0019】本発明に係わる構内情報通信システムは、
周知のイーサネット環境下となるIEEE(アメリカ電
気電子技術者協会)802.3規格に準拠したCSMA
(Carrier Sense Multiple Access ): (搬送波感知多
重アクセス)方式を採用して、各種の端末機器間の情報
信号をイーサネット環境下で互換性をもって有線及び光
無線により相互に(双方向に)授受できるよう構成され
ている。尚、上記したイーサネット(Ethernet)とは、
1980年にアメリカのゼロックス社,DEC社,イン
テル社が共同開発したネットワークであり、LANに利
用され、ネットワークの構造はバス型である。また、ネ
ットワーク上のデータの伝送速度は10Mbps(Mega
bit per second )である。
【0020】また、本発明に係わる構内情報通信システ
ムは、必要に応じてLANケーブルと接続され、且つ、
発光素子を有する光発信手段及び受光素子を有する光受
信手段を少なくとも備えた親機を複数台有線で接続し
て、これらの複数の親機の送受信動作を制御する一つの
管理装置と、複数の親機ごとに少なくとも1台以上を夫
々従属させて空間内に分離して設置し、且つ、発光素子
を有する光発信手段及び受光素子を有する光受信手段を
少なくとも備えた子機と、子機と接続された端末機器と
で概略構成して、親機の光発信手段と子機の光受信手段
との間,親機の光受信手段と子機の光発信手段との間で
LANケーブル側の情報信号又は子機と接続した端末機
器側の情報信号を光を伝送媒体とした光情報信号により
双方向に光無線で交信する光無線線方式を採用してお
り、とくに、部屋形状が変形していて部屋内の見通しが
悪く且つ光が直進できないような場合に、複数の親機を
夫々従属する子機に対して見通し良く設置して、これら
複数の親機の送受信動作を一つの管理装置で制御するこ
とを特徴としている。
【0021】即ち、図1に示した本発明に係わる構内情
報通信システム1において、一つの部屋H内は隣り合う
部屋から光が入り込まないように不透明な壁(光遮蔽
材)Kなどを用いて周囲を間切りして図示のように変形
した形状に形成されている。また、この部屋Hには、イ
ーサネット環境下で電気的な情報信号を伝送するLAN
ケーブル2が同軸ケーブル,ツイストペア線,光ファイ
バケーブルなどを用いて配線されている。
【0022】また、LANケーブル2から変換コネクタ
3により分岐して、一つの管理装置10まで有線で接続
され、更に、一つの管理装置10から有線で複数の親機
20(20A,20B,20C)に有線で接続されてい
る。上記変換コネクタ3は、詳細な図示を省略するもの
の、情報信号をシリアルに授受するためのBNCコネク
タ又は電話モジュラコネクタがLANケーブル2側に設
置され、一方、情報信号を機能別にパラレル−シリアル
に授受するための15ピンDSUBコネクタが親機20
側に設置されている。また、一つの部屋H内の複数の親
機20(20A,20B,20C)の台数は、見通しが
悪い部屋形状に応じて適宜設置されており、本発明では
このように変形した形状の部屋H内に親機20を複数台
(実施例では3台)設け、複数の親機20(20A,2
0B,20C)の送受信動作を一つの管理装置10で制
御することが要点となっている。
【0023】また、複数の親機20(20A,20B,
20C)と光情報信号を相互に(双方向に)光無線で交
信する複数の子機30(30A〜30A,30B
〜30B,30C〜30C)が設置されている。
更に、これら複数の子機30(30A〜30A,3
0B〜30B,30C〜30C)には、パソコ
ン(Personal Computer),プリンタなどのOA(Office
Automation)用の端末機器50(50A〜50A
50B〜50B,50C〜50C)が有線で夫
々接続されており、両者30,50間で電気的な情報信
号を相互に授受できるようになっている。
【0024】従って、上記から、一つの部屋H内に構成
した構内情報通信システム1においては、親機20Aに
対して子機30A,30Aが従属して見通し良く設
置され、且つ、親機20Bに対して子機30B,30
が従属して見通し良く設置され、更に親機20Cに
対して子機30C,30Cが従属して見通し良く設
置されている。
【0025】尚、一つの親機20に対して子機30は少
なくとも一台以上従属させれば良い。更に、一つの管理
装置10をLANケーブル2と接続しないでシステムを
構築する場合もあり、この場合には一つの管理装置10
に接続した複数の親機20と、夫々従属した複数の子機
30との間で光無線で交信ができるものである。従っ
て、LANケーブル2は必要に応じて一つの管理装置1
0と結線されるものである。
【0026】また、上記親機20及び上記子機30は、
変調した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情報信
号に変換してこの光情報信号を発光素子から空間に発信
する光発信手段と、空間に発信された光情報信号を受光
素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情報信号に
復調する光受信手段とを少なくとも備えているが、これ
らの光発信手段,光受信手段については後述する。
【0027】そして、本発明に係わる構内情報通信シス
テム1における光情報信号のパケット形態としては、図
2(A)に示したように子機30から親機20にリンク
要求するためのリンク要求信号(ENQ信号,ENQUIRY
信号)とか、あるいは図2(B)に示したように親機2
0から子機30にリンク了解するためのリンク了解信号
(ACK信号,ACNOWLEDGE信号)とか、もしくは図2
(C)に示したようにLANケーブル(親機)側及び端
末機器(子機)側のデータ信号とかがある。この際“パ
ケット(packet)”とは、パケット交換方式で通信を行う
際に単位となるものであり、送信するデータの部分と、
宛先や送信元などを示す符号で構成されている。即ち、
LANケーブル2と接続した複数の親機20及び複数の
子機30と接続した複数の端末機器50には、夫々固有
のアドレス(送信元アドレス,宛先アドレス)として、
図2(C)に示したようにイーサネット環境下における
イーサネット・アドレスが16進で6BT(バイト)の
形態で夫々付与されており、更に、複数の親機20,複
数の子機30,複数の端末機器50には固有のID番号
が16進で1BT(バイト)の形態で夫々付与されてい
る。また、一つの親機20に従属するイーサネット・ア
ドレス,ID番号は一つの親機20内の図示しないアド
レス・メモリテーブルのもとで管理されており、異なる
部屋間ではイーサネット・アドレスが参照され、一つの
部屋H内ではID番号が参照されている。従って、とく
に、一つの部屋H内の複数の親機20,複数の子機3
0,複数の端末機器50同士で情報信号を授受する場合
には、短いアドレスのID番号を参照しているので、ア
ドレス判断を迅速に行うことができる。
【0028】更に、LANケーブル2と一つの管理装置
10との間では第1伝送速度で電気的な情報信号が有線
で授受されるように設定されており、一方、親機20と
子機30との間では第1伝送速度より遅い第2伝送速度
で光情報信号が交信できるように設定されている。この
際、第1伝送速度としては、イーサネット環境下の伝送
速度10Mbps(Mega bit per second )に設定さ
れ、一方、第2伝送速度としては、第1伝送速度より遅
く、且つ、無線交信を確実に行うことができるよう例え
ば伝送速度125Kbps(Kilo bit per second )に
設定されている。
【0029】また、ここでは親機20から複数の子機3
0に送る光情報信号(親機送信信号20a)はキャリア
周波数fで周波数変調(FM変調)されたものであ
り、一方、複数の子機30から親機20に送る光情報信
号(子機送信信号30a)も親機20と同一のキャリア
周波数fで周波数変調(FM変調)されたものであ
る。尚、複数の子機30から親機20に送る光情報信号
(子機送信信号30a)のキャリアを、親機20とは異
なるキャリア周波数fで周波数変調(FM変調)する
場合もある。勿論、親機20からの親機送信信号20
a,子機30からの子機送信信号30aを受信する側の
各受信信号は、親機受信信号(30a)となり、子機受
信信号(20a)となることは図示から明白である。
【0030】従って、上記構成よる本発明に係わる構内
情報通信システム1によれば、一つの管理装置10に光
発信手段及び光受信手段を有する親機20を複数接続
し、且つ、光発信手段及び光受信手段を有する子機30
を複数の親機20ごとに少なくとも1台以上を従属させ
て夫々の子機30に端末機器50を接続して構成したの
で、構内情報通信システム1を設置した部屋形状が変形
していて部屋内の見通しが悪く且つ光が直進できないよ
うな場合でも複数の親機20を夫々従属する子機30に
対して見通し良く設置することができ、これにより親機
20と子機30との間で光情報信号を良好に交信できる
ので構内情報通信システム1の品質及び信頼性を向上す
ることができると共に、親機20の台数が増えることに
より構内情報通信システム1の無線交信エリアも当然拡
大することができる。また、複数の親機20の送受信動
作を一つの管理装置10で制御することにより、夫々の
親機20に制御部を持つ必要がなくなるので、構内情報
通信システム1を安価に提供できる。更に、一つの管理
装置10にLANケーブル2を接続した場合には、親機
20と子機30との間でLANケーブル2側の情報信号
又は子機30と接続した端末機器50側の情報信号を光
を伝送媒体とした光情報信号により双方向に光無線で交
信できるので、構内情報通信システム1の利用範囲を拡
大することができる。
【0031】ここで本発明の要部を構成する一つの管理
装置10及び管理装置10に接続した複数の親機20
(20A,20B,20C)の構成について先に用いた
図1及び図3を併用して説明する。
【0032】図3において、一つの管理装置10内に
は、LANインターフェース(以下、LAN I/Fと
記す)11と、親機20の送受信動作を制御すると共
に、リンク了解信号などの情報信号を発生する制御部1
2と、転送速度の異なる情報信号をバッファするバッフ
ァメモリ13と、親機20に従属する子機30からのキ
ャリアが届いていない時にタイミング信号を発生するタ
イミング信号発生部14と、タイミング信号を親機20
ごとに切り換える電子スイッチ15と、一つの管理装置
10に接続した親機20の台数を認識する親機接続台数
認識部16とが設けられている。
【0033】即ち、LANケーブル2から分岐した変換
コネクタ3にLAN I/F11が有線で接続されてい
る。ここで、LANケーブル2と親機20との間では電
気的な情報信号を有線で相互に且つ常に授受できる状態
に設定されている。このLAN I/F11は、LAN
ケーブル2側から第1伝送速度(10Mbps)の電気
的な情報信号と、子機30側からの第2伝送速度(12
5Kbps)の光情報信号を光電変換した後の電気的な
情報信号とを相互に変換して授受するための機能を備え
ている。
【0034】更に、LAN I/F11には、マイクロ
コンピュータなどを搭載した制御部12が接続されてい
る。上記制御部12は、管理装置10と接続した複数の
親機20(20A,20B,20C)の送受信動作を制
御するための機能を備えていると共に、LANケーブル
2側の情報信号と、親機20と子機30との間で光無線
による光情報信号を光電変換した後の電気的な情報信号
とを適宜処理し、且つ、親機20から子機30にリンク
了解するためのリンク了解信号などの情報信号を発生し
ている。
【0035】また、上記制御部12にはバッファメモリ
13が接続されている。このバッファメモリ13はLA
Nケーブル2と親機20との間で有線による第1伝送速
度(10Mbps)の情報信号と、親機20と子機30
との間で光無線による第2伝送速度(125Kbps)
の光情報信号を光電変換した後の電気的な情報信号とを
一時的に蓄えて、ここで蓄えた情報信号を必要に応じて
タイミング良く制御部12を介してLANケーブル2側
又は子機30側に出力できるように設置されている。従
って、LANケーブル2と親機20との間では情報信号
を有線で相互に且つ常に授受できる状態に設定できると
共に、伝送速度が異なる第1伝送速度の情報信号と第2
伝送速度の情報信号とは、LANケーブル2側及び子機
30側の情報信号授受タイミングに作用されることがな
くなるので、構内情報通信システム1おける単位時間当
たりに処理できる仕事量,即ち,スループット(throug
hput)を向上することができる。
【0036】更に、上記制御部12には本発明の要部の
一部となるタイミング信号発生部14が接続されてい
る。このタイミング信号発生部14は、複数の親機20
(20A,20B,20C)に夫々従属した全ての子機
30(30A〜30A,30B〜30B,30
〜30C)からのキャリアがない時に、タイミン
グ信号を複数の親機20(20A,20B,20C)ご
とに位相を違えて互いに重なり合うことなく間欠的に発
生するものであり、このタイミング信号は複数の子機3
0から子機送信信号30aを送信することを許可する機
能を備えており、言い換えると、複数の親機20が夫々
位相を違えてタイミング信号を発生している時には複数
の親機20は夫々従属した複数の子機30からの子機送
信信号30aを受信待ちになっている。また、タイミン
グ信号発生部14によって発生するタイミング信号は、
制御部12からの指令により電子スッチ15によって切
り換えられて複数の親機20(20A,20B,20
C)ごとに出力されているが、このタイミング信号の発
生状態については後で詳述する。更に、タイミング信号
発生部14は、複数の親機20が夫々位相を違えてタイ
ミング信号を発生している時に、複数の親機20の受信
を禁止するための親機受信禁止信号を夫々のタイミング
信号に略合わせて発生しているが、この親機受信禁止信
号の発生状態についても後で詳述する。
【0037】また、上記親機接続台数認識部16は、一
つの管理装置10と接続した複数の親機20(20A,
20B,20C)の台数を認識して、親機20の台数に
応じてタイミング信号の発生状態を変える機能を備えて
おり、これについてもタイミング信号の発生状態と共に
後で詳述する。
【0038】次に、複数の親機20(20A,20B,
20C)内には、光発信手段を構成するエンコーダ2
1,変調部22,光発信部23と、光受信手段を構成す
る光受信部24,復調部25,デコーダ26と、従属し
た子機30からのキャリアを検出するキャリア検出部2
7とが夫々設けられている。
【0039】まず、親機20内の光発信手段を説明する
と、LANケーブル2側から送られた情報信号は、一つ
の管理装置10内の制御部12から親機20内のエンコ
ーダ(符号化部)21で適宜処理された後、変調部22
に送られる。勿論、制御部12で発生したリンク了解信
号などの情報信号もエンコーダ21で適宜処理された
後、変調部22に送られる。この変調部22内では、エ
ンコーダ21で適宜処理された情報信号をキャリア周波
数fで周波数変調(FM変調)したり、あるいは管理
装置10内のタイミング信号発生部14によりタイミン
グ信号が間欠的に発生した時に制御部12の指令により
タイミング信号を周波数変調して、周波数変調した情報
信号又は周波数変調したタイミング信号を光発信部23
から光情報信号(親機送信信号20a)として光無線で
複数の子機30に向けて発信している。
【0040】また、上記光発信部23は、発光ダイオー
ドなどの発光素子23aを用いて親機20内の電気的な
情報信号を赤外光(例えば900nm 付近の近赤外線)に変
換して、この赤外光を全方位に発光して無線交信エリア
内に発信しており、この親機20から発信される光情報
信号,タイミング信号は最優先で複数の子機30に向け
て親機送信信号20aとして発信されるようになってい
る。
【0041】一方、親機20内の光受信手段を説明する
と、複数の子機30から光無線で送信された子機送信信
号30aは光受信部24で受信される。この光受信部2
4には、無線交信エリア内を経由した赤外光(例えば90
0nm 付近の近赤外線)を受光して電気的な情報信号に光
電変換するpinフォトダイオードなどの受光素子24
aを用いて全方位から受光している。
【0042】また、光受信部24で受信した子機送信信
号30aは復調部25と後述のキャリア検出部27とに
送られ、復調部25内で先に説明したようにキャリア周
波数fに周波数変調された子機送信信号30aとが復
調されて、その後、デコーダ(復合化部)26で元の情
報信号に戻されて、管理装置10内の制御部12に送ら
れている。そして元の情報信号に戻された後の情報信号
は、LANケーブル2側に有線で送信したり、親機20
から再び複数の子機30に向けて光無線で送信してい
る。
【0043】更に、光受信部24で受信した子機30か
らの光情報信号(子機送信信号30a)は、復調部25
と同時にキャリア検出部27に送られて、子機送信信号
30aのキャリア周波数fの有無が夫々検出されて管
理装置10内の制御部12に知らせている。ここで、キ
ャリア検出部27内で子機送信信号30aのキャリアが
無いと検出して管理装置10内の制御部12に知らせる
と、制御部12はキャリア無しの情報を管理装置10内
のタイミング信号発生部14に送るので、タイミング信
号発生部14からタイミング信号が間欠的に発生され
る。この際、タイミング信号発生部14により間欠的に
発生されたタイミング信号は、親機20に従属した複数
の子機30から子機送信信号30aを送信することを許
可する機能を備えており、言い換えると、親機20がタ
イミング信号を発生している時には親機20は複数の子
機30からの子機送信信号30aを受信待ちになってい
る。
【0044】ここで、本発明の要部の一部となる管理装
置10内に設けたタイミング信号発生部14及び親機接
続台数認識部16の動作について図1,図3乃至図6を
用いて詳述する。尚、以下の説明では一つの管理装置1
0に接続される複数の親機20の台数は少なくとも2台
以上を接続した場合について説明するが、勿論、一つの
管理装置10に親機20を1台しか接続しないシステム
も当然有り得るがこの場合の動作については簡略に後述
する。
【0045】図4において、一つの管理装置10内に設
けたタイミング信号発生部14及び親機接続台数認識部
16のルーチンが開始されると、まずステップS0にて
一つの管理装置10と接続した複数の親機20の接続台
数“n”が親機接続台数認識部16で認識されて図示し
ないメモリに接続台数“n”の値が記憶され、この接続
台数“n”の値は管理装置10内の制御部12及びタイ
ミング信号発生部14に知らされる。この際、複数の親
機20の接続台数“n”は予め設定した台数を入力する
か、あるいは自動的に検出している。
【0046】次に、ステップS1にて制御部12内では
知らされた親機20の接続台数“n”が2台であるか否
かを問い、親機20の接続台数が2台である場合には、
ステップS2でまず1台目の親機20Aに従属した複数
の子機30A,30Aからのキャリアが有るか無い
かを親機20A内のキャリア検出部27により検出し
て、ここで親機20Aにキャリアが届いていないなら
ば、次にステップS3で2台目の親機20Bに従属した
複数の子機30B,30Bからのキャリアが有るか
無いかを親機20B内のキャリア検出部27により検出
して、ここでも親機20Bにキャリアが届いていないと
判断されると、即ち、ステップS2〜ステップS3で夫
々キャリアが共に存在しない時にはステップS4にて管
理装置10内のタイミング信号発生部14から1台目の
親機20Aに対して図5(A)に示したような短い間隔
のタイミング信号が間欠的に発生されるので、制御
部12を介して電子スイッチ15を親機20A側に切り
換えて、短い間隔Kのタイミング信号を親機20Aに
送り、このタイミング信号を親機20Aから複数の子機
30A,30Aに向けて発信している。ここで、タ
イミング信号発生部14内には、図示を省略するものの
水晶発信素子又はタイマーなどを用いて分周することに
よって基準となるタイミング信号を作成すると共に、基
準となるタイミング信号の間隔を適宜可変できるような
遅延回路などが設けられ、且つ、タイミング信号を基に
して親機受信禁止信号を作成するための否定回路などが
設けられている。
【0047】次に、ステップS5にて管理装置10内の
タイミング信号発生部14から2台目の親機20Bに対
して図5(B)に示したように1台目の親機20Aのタ
イミング信号より位相Iだけずらして短い間隔K
タイミング信号が間欠的に発生され、即ち、親機20A
のタイミング信号と親機20Bのタイミング信号とが互
いに重なりあわないように発生させている。この後、親
機20Aのタイミング信号より位相Iだけずらしたタ
イミング信号を電子スイッチ15を介して親機20Bに
送り、このタイミング信号を親機20Bから複数の子機
30B,30Bに向けて発信している。この際、親
機20を2台接続した場合の短い間隔Kのタイミング
信号は、親機接続台数認識部16の指令に基づいてタイ
ミング信号発生部14で予め設定されおり、親機20の
接続台数が少ない2台の場合にはタイミング信号の間隔
を短く設定することにより夫々従属する子機30と
頻繁に交信ができるようになっている。
【0048】従って、一つの管理装置10に親機20を
2台接続しても、一方の親機20Aから発信されるタイ
ミング信号と、他方の親機20Bから発信される位相を
ずらしたタイミング信号とは互いに重なりあうことがな
くなるので、親機20A,20B同士の衝突(干渉)が
なくなり、当然、これらの親機20A,20Bに従属す
る子機30同士の衝突も防止できる。
【0049】更に、ステップS6にてタイミング信号発
生部14内で親機20Aのタイミング信号と、親機20
Bのタイミング信号とが発生している時に、これらのタ
イミング信号に略合わせて親機20内の受信動作を禁止
させるための親機受信禁止信号がタイミング信号発生部
14から図5(C)に示したように発生している。この
親機受信禁止信号を発生する目的は、前述したように親
機20には光発信手段及び光受信手段をもっていること
から、親機自信で発生したタイミング信号を親機20内
の光受信手段で受信することを避けるためである。上記
親機受信禁止信号は、夫々のタイミング信号の立上りか
ら立下りより僅かに長い区間に亘ってハイレベル(Hレ
ベル)で発生されており、この親機受信禁止信号は管理
装置10内の制御部12に送られて親機受信禁止信号が
発生している間中は夫々の親機20A,20Bの受信を
禁止させている。
【0050】次に、ステップS1にて一つの管理装置1
0と接続した親機20の接続台数が2台でない場合に
は、ステップS7にて親機20の接続台数“n”が3台
であるか否かを問い、親機20の接続台数が3台である
場合には、ステップS8〜ステップS10にて3台の親
機20A,20B,20Cに従属した子機30からのキ
ャリアが共に検出されない場合に、まずステップS11
にて管理装置10内のタイミング信号発生部14から1
台目の親機20Aに対して図6(A)に示したような長
い間隔Kのタイミング信号が間欠的に発生される。こ
こで、親機20を3台接続した場合の長い間隔Kのタ
イミング信号は、先に説明した親機20を2台接続した
場合の短い間隔Kのタイミング信号よりは間隔が長く
形成されるように親機接続台数認識部16の指令に基づ
いてタイミング信号発生部14で設定されている。
【0051】次に、ステップS12にて管理装置10内
のタイミング信号発生部14から2台目の親機20Bに
対して図6(B)に示したように1台目の親機20Aの
タイミング信号より位相Iだけずらして長い間隔K
のタイミング信号を発生し、更に、ステップS13にて
3台目の親機20Cに対して図6(C)に示したように
2台目の親機20Bのタイミング信号より位相Iだけ
ずらして長い間隔Kのタイミング信号を発生してい
る。従って、3台の親機20A,20B,20Cから夫
々発信するタイミング信号は、位相を違えて互いに重な
りあうことがなくなるので、親機20A,20B,20
C同士の衝突(干渉)がなくなり、当然、これらの親機
20A,20B,20Cに従属する子機30同士の衝突
も防止できる。
【0052】更に、ステップS14にてタイミング信号
発生部14内で親機20Aのタイミング信号と、親機2
0Bのタイミング信号と、親機20Cのタイミング信号
とが発生している時に、これらのタイミング信号に略合
わせて親機20内の受信動作を禁止させるための親機受
信禁止信号がタイミング信号発生部14から図6(D)
に示したように発生している。この親機受信禁止信号が
発生している間中は夫々の親機20A,20B,20C
の受信を禁止させている。
【0053】尚、ステップS7にて親機20の接続台数
が3台以上の場合には上記した手順と略同様にルーチン
を繰り返せば良い、更に、図示は省略したものの、一つ
の管理装置10に親機20を1台しか接続しないでシス
テムを構成した場合も上記ルーチンに加えても良く、こ
の場合にはタイミング信号の間隔を2台接続した場合の
短い間隔Kよりも更に短く設定して、一つの親機20
と子機30との間でより頻繁に交信できるよう構成して
も良いことは言うまでもない。
【0054】次に、本発明の要部を構成する子機30の
構成について先に用いた図1及び図7を併用して説明す
る。
【0055】図7に示において、子機30内には、光受
信手段を構成する光受信部31,遅延部33,ゲート部
34,復調部35,デコーダ36と、光発信手段を構成
するエンコーダ39,変調部40,光発信部41と、親
機20からのタイミング信号を検出するタイミング信号
検出部32と、子機30の送受信動作を制御すると共
に、リンク要求信号などの情報信号を発生する制御部3
7と、インターフェース(以下、I/Fと記す)38と
が設けられている。
【0056】まず、子機30内の光受信手段を説明する
と、親機20からの親機送信信号20aは光受信部31
内の受光素子31aで受信された後、タイミング信号検
出部32と遅延部33に与えられる。上記タイミング信
号検出部32は、親機20から送信されるタイミング信
号の有り無しを検出して、タイミング信号の有無識別結
果をマイクロコンピュータなどを搭載した制御部37に
知らせている。ここで親機20からのタイミング信号が
あった場合には、子機30から子機送信信号30aを送
信することを許可する状態となる。
【0057】一方、遅延部33に送られた親機20から
の親機送信信号20aはゲート部34に送られる。この
ゲート部34内において、親機20で付加されたタイミ
ング信号が通常のパケットを形成した情報信号とは異な
るため、ゲーティングして除去される。勿論、ゲート部
34内に入力される信号は、親機20からのタイミング
信号だけの場合とか、リンク了解信号などの情報信号を
含んだパケット形態とかであり、タイミング信号だけが
ゲーティングされている。
【0058】この後、ゲート部34を通過した信号は通
常のパケットを形成した情報信号のみとなるので、この
情報信号,即ち,先に説明したようにキャリア周波数f
に周波数変調された親機送信信号20aが復調部35
で復調されてデコーダ(復合化部)36で元の情報信号
に戻されて、制御部37に送られる。そして元の情報信
号に戻された後の情報信号は、I/F38と有線で接続
された端末機器50に送られ、端末機器50で所定の仕
事が行われる。
【0059】一方、子機30内の光発信手段を説明する
と、端末機器50から情報信号を送信したいと希望し、
且つ、親機20からのタイミング信号がタイミング信号
検出部32で検出された場合には、端末機器50からの
情報信号がI/F38,制御部37を介して制御部37
と接続されたエンコーダ(符号化部)39で適宜処理さ
れた後、変調部40に送られる。勿論、制御部37で発
生したリンク要求信号などの情報信号もエンコーダ39
で適宜処理された後、変調部40に送られる。この変調
部40内では、エンコーダ39で適宜処理された情報信
号をキャリア周波数fで周波数変調(FM変調)して
光発信部41内の発光素子41aから光情報信号(子機
送信信号30a)を従属された親機20に向けて光無線
で発信している。
【0060】ここで、子機30から親機20に向けて光
無線で交信する動作について、図1,図2,図7,図
8,図9を併用して簡略に説明する。
【0061】図8及び図9に示すように、子機30内の
ルーチンが開始されると、まずステップS20にて子機
30と有線で接続した端末機器50から情報信号を転送
したいと要求があると、ステップS21にて子機30が
親機20から送信されたタイミング信号をタイミング信
号検出部32内で検知した後、制御部37にタイミング
信号が有ると知らせるので、制御部37はタイミング信
号が有ることを判断して親機20に向けて子機送信信号
30aを送信できる状態であると確認できる。ここでス
テップS22にて子機30内の制御部37から最初にリ
ンク要求信号を図9(C)及び図2(A)に示したパケ
ット形態で親機20に向けて送信する。
【0062】次に、親機20はタイミング信号を発信し
た後なのでリンク要求信号待ち状態となっているから、
子機30からのリンク要求信号が届きしだい、親機20
はリンク了解信号を図9(A)及び図2(B)に示した
パケット形態で子機30に向けて光無線で送信する。
【0063】次に、ステップS23にて子機30内の制
御部37は親機20からのリンク了解信号を受信したか
否かを判断し、リンク了解信号を受信したと判断した場
合には、ステップS24でリンク了解信号が自局宛許可
であるか否かを確認し、リンク了解信号が自局宛許可で
あればステップS25で端末機器50からの情報信号を
図9(C)及び図2(C)に示したデータのパケット形
態で子機30から親機20に向けて光無線で送信し、情
報信号の送信を完了した後に終了する。
【0064】尚、親機20からの情報信号を子機30に
送信したい時には、親機20は最優先で子機30に向か
って送信できることは先に説明した通りである。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる構内情報通
信システムにおいて、請求項1記載によれば、一つの管
理装置に光発信手段及び光受信手段を有する親機を複数
台接続し、且つ、光発信手段及び光受信手段を有する子
機を複数の親機ごとに少なくとも1台以上を従属させて
夫々の子機に端末機器を接続して構成したので、構内情
報通信システムを設置した部屋形状が変形していて部屋
内の見通しが悪く且つ光が直進できないような場合で
も、複数の親機を夫々従属する子機に対して見通し良く
設置することができ、これにより親機と子機との間で光
情報信号を良好に交信できるので構内情報通信システム
の品質及び信頼性を向上することができると共に、親機
の台数が増えることにより構内情報通信システムの無線
交信エリアも当然拡大することができる。また、複数の
親機の送受信動作を一つの管理装置で制御することによ
り、夫々の親機に制御部を持つ必要がなくなるので、構
内情報通信システムを安価に提供できる。更に、一つの
管理装置にLANケーブルを接続した場合には、親機と
子機との間でLANケーブル側の情報信号又は子機と接
続した端末機器側の情報信号を光を伝送媒体とした光情
報信号により双方向に光無線で交信できるので、構内情
報通信システムの利用範囲を拡大することができる。
【0066】また、請求項2記載によれば、上記請求項
1記載の構内情報通信システムにおいて、親機内に従属
した子機からのキャリアの有無を検出するキャリア検出
部を設け、且つ、管理装置内に複数の親機内のキャリア
検出部によりキャリアが無い時に子機からの送信を許可
するためのタイミング信号を発生させるタイミング信号
発生部を設けると共に、タイミング信号発生部からのタ
イミング信号を複数の親機ごとに位相を違えて互いに重
なり合うことなく間欠的に従属する子機に向けて発信さ
せているので、複数の親機同士の衝突(干渉)がなくな
り、当然、これら複数の親機に従属する子機同士の衝突
も防止でき、これにより構内情報通信システムの品質及
び信頼性を更に向上することができる。
【0067】また、請求項3記載によれば、上記請求項
2記載の構内情報通信システムにおいて、管理装置内の
タイミング信号発生部で親機ごとのタイミング信号を夫
々発生している時に夫々のタイミング信号と略合わせて
全ての親機の受信を禁止するための親機受信禁止信号を
発生しているので、親機に光発信手段及び光受信手段を
もっていても、親機自信で発生したタイミング信号を親
機内の光受信手段で受信することを避けることができ、
これにより構内情報通信システムの品質及び信頼性を更
に向上することができる。
【0068】更に、請求項4記載によれば、上記請求項
2記載及び上記請求項3記載の構内情報通信システムに
おいて、管理装置内に親機の接続台数を認識する親機接
続台数認識部を設ける一方、タイミング信号発生部は親
機ごとに間欠的に発生したタイミング信号の間隔を親機
の接続台数に応じて変化させているので、一つの管理装
置と接続した複数の親機の接続台数が少ない場合にはタ
イミング信号の間隔を短い間隔に設定することができる
ので、複数の親機に夫々従属する子機と頻繁に交信がで
き、これにより構内情報通信システムの使用性能を更に
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる構内情報通信システムを説明す
るための概略構成図である。
【図2】本発明に係わる構内情報通信システムにおける
情報信号のパケット形態を説明するための図である。
【図3】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、一つの管理装置及び管理装置と接続した複数の親機
の構成を示すブロック図、
【図4】図3に示した一つの管理装置内のタイミング信
号発生部の動作を示すフローチャートである。
【図5】一つの管理装置に2台の親機を接続した際にタ
イミング信号発生部から出力されるタイミング信号及び
親機受信禁止信号を説明するためのタイミングチャート
である。
【図6】一つの管理装置に3台の親機を接続した際にタ
イミング信号発生部から出力されるタイミング信号及び
親機受信禁止信号を説明するためのタイミングチャート
である。
【図7】本発明に係わる同構内情報通信システムにおい
て、子機の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、子機から親機に向けて光無線で交信する動作を示す
フローチャートである。
【図9】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、子機から親機に向けて光無線で交信した際のタイミ
ングチャートである。
【図10】従来例の光無線データ伝送システムを説明す
るための構成図である。
【図11】従来例の光無線データ伝送システムにおい
て、親機及び子機の構成を説明するための概略構成図で
ある。
【図12】従来例の光無線データ伝送システムにおい
て、複数の親機を設置しなければならない状態を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…構内情報通信システム、2…LANケーブル、10
…管理装置、12…制御部、14…タイミング信号発生
部、16…親機接続台数認識部、20(20A,20
B,20C)…親機、21…エンコーダ、22…変調
部、23…親機の光発信部、23a…発光素子、24…
親機の光受信部、24a…受光素子、25…復調部、2
6…デコーダ、27…キャリア検出部、21,22,2
3…親機20内の光発信手段、24,25,26…親機
20内の光受信手段、30(30A,30A,30
,30B,30C〜30C)………子機、3
1…子機の光受信部、31a…受光素子、32…タイミ
ング信号検出部、33…遅延部、34…ゲート部、35
…復調部、36…デコーダ、37…制御部、39…エン
コーダ、40…変調部、41…子機の光発信部、41a
…発光素子、31,33,34,35,36…子機30
内の光受信手段、39,40,41…子機30内の光発
信手段、50(50A,50A,50B,50B
,50C〜50C)………端末機器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 直樹 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 永島 基恭 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エ ヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 西村 弘二 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エ ヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 谷中 一勝 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エ ヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内 審査官 萩原 義則

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変調した電気的な情報信号を発光素子を用
    いて光情報信号に変換してこの光情報信号を該発光素子
    から空間に発信する光発信手段と、前記空間に発信され
    た光情報信号を受光素子を用いて光電変換した後に元の
    電気的な情報信号に復調する光受信手段とを備えた複数
    の親機と、 イーサネット環境下で電気的な情報信号を伝送するLA
    Nケーブルと必要に応じて接続され、且つ、前記複数の
    親機と接続して該複数の親機の送受信動作を制御する一
    つの管理装置と、 前記複数の親機ごとに少なくとも1台以上を前記空間内
    で夫々従属して設けられ、且つ、変調した電気的な情報
    信号を発光素子を用いて光情報信号に変換してこの光情
    報信号を該発光素子から前記空間に発信する光発信手段
    と、前記空間に発信された光情報信号を受光素子を用い
    て光電変換した後に元の電気的な情報信号に復調する光
    受信手段とを備えた子機と、 前記子機と接続され、且つ、該子機との間で情報信号を
    相互に授受する端末機器とを備えて、前記親機と前記子
    機との間で前記LANケーブル側の情報信号又は前記端
    末機器側の情報信号を相互に光無線で交信できるよう構
    成したことを特徴とする構内情報通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構内情報通信システムにお
    いて、 前記親機には、該親機と従属した前記子機内の光発信手
    段から発信された光情報信号のキャリアの有無を検出す
    るキャリア検出部を備え、 前記管理装置には、前記複数の親機内のキャリア検出部
    により前記キャリアが無い時に前記子機からの送信を許
    可するためのタイミング信号を前記複数の親機ごとに位
    相を違えて互いに重なり合うことなく間欠的に発生させ
    るタイミング信号発生部と、前記複数の親機ごとに該親
    機内の光発信手段から前記タイミング信号を発信させる
    制御部とを備え、 前記子機には、該子機内の光受信手段を介して従属され
    る前記親機からの前記タイミング信号の有無を検出する
    タイミング信号検出部と、該タイミング信号の有りを検
    出して前記子機内の光発信手段から光情報信号を夫々発
    信させる制御部とを備えて構成したことを特徴とする構
    内情報通信システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の構内情報通信システムにお
    いて、 前記管理装置内のタイミング信号発生部は、前記親機ご
    との前記タイミング信号を夫々発生している時に夫々の
    該タイミング信号と略合わせて全ての前記親機の受信を
    禁止するための親機受信禁止信号を発生するよう構成し
    たことを特徴とする構内情報通信システム。
  4. 【請求項4】請求項2記載及び請求項3記載の構内情報
    通信システムにおいて、 前記管理装置内に前記親機の接続台数を認識する親機接
    続台数認識部を設ける一方、前記タイミング信号発生部
    は前記親機ごとに間欠的に発生した前記タイミング信号
    の間隔を該親機の接続台数に応じて変化させるよう構成
    したことを特徴とする構内情報通信システム。
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