JP3857456B2 - データ通信装置およびデータ通信方法 - Google Patents

データ通信装置およびデータ通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3857456B2
JP3857456B2 JP04322599A JP4322599A JP3857456B2 JP 3857456 B2 JP3857456 B2 JP 3857456B2 JP 04322599 A JP04322599 A JP 04322599A JP 4322599 A JP4322599 A JP 4322599A JP 3857456 B2 JP3857456 B2 JP 3857456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
identification information
address
connection
data packet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04322599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000244522A (ja
Inventor
卓也 川村
陽介 多鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP04322599A priority Critical patent/JP3857456B2/ja
Priority to US09/506,378 priority patent/US6693879B1/en
Publication of JP2000244522A publication Critical patent/JP2000244522A/ja
Priority to US10/640,006 priority patent/US7200366B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3857456B2 publication Critical patent/JP3857456B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/11Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum
    • H04B10/114Indoor or close-range type systems
    • H04B10/1149Arrangements for indoor wireless networking of information

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線を搬送波として利用し、複数の機器との間で相互に通信を行うデータ通信装置およびデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
赤外線を利用したデータ通信システムは以下のように分類される。
・タイプ1
指向性のある送信装置が狭いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の狭い受信装置が直接赤外線を受信する。
・タイプ2
指向性のある送信装置または無指向性の送信装置が広いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の広い受信装置が直接赤外線を受信する。
・タイプ3
指向性のある送信装置が狭いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の広い受信装置が直接赤外線を受信する。
・タイプ4
指向性のある送信装置または無指向性の送信装置が広いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の狭い受信装置が直接赤外線を受信する。
・タイプ5
指向性のある送信装置が狭いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の狭い受信装置が部屋の天井または壁等で反射した赤外線を受信する。
・タイプ6
指向性のある送信装置または無指向性の送信装置が広いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の広い受信装置が部屋の天井または壁で反射した赤外線を受信する。
・タイプ7
指向性のある送信装置が狭いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の広い受信装置が部屋の天井または壁で反射した赤外線を受信する。
・タイプ8
指向性のある送信装置または無指向性の送信装置が広いビーム幅で赤外線を放射し、視野角の狭い受信装置が部屋の天井または壁で反射した赤外線を受信する。
【0003】
タイプ1,2,3,4は送信側が放射した赤外線を受信側が直接的に受信するため見通し型通信システムと呼び、タイプ5,6,7,8は送信側が放射した赤外線を受信側が直接的に受信しないため非見通し型通信システムと呼ぶことにする。見通し型通信システムは送信側と受信側が見通し内に存在することが条件であり、送信側と受信側の間に障害物が存在する場合は通信できない。一方、非見通し型通信システムは天井や壁での反射拡散光を利用するため、送信側と受信側が見通し内に配置しなくても通信可能である。特にタイプ6は、拡散型赤外線通信方式と呼ばれ、8種類のタイプのうち通信可能となる機器配置の自由度は一番大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、拡散型赤外線通信方式においても、周囲に存在する全ての機器と通信が保証されるとは限らず、直接光および反射光が到達しない隠れ端末が存在することになる。例えば、最大通信可能距離以上に離れたところにいる機器とは当然通信不可能であるが、近隣の機器に対しても遮断物により赤外線が到達不可となった結果、隠れ端末となる可能性がある。また、複数台の機器により相互通信が可能なように機器を配置する場合、すべての機器の通信可能領域が重なる範囲内に全機器を配置する必要があり、1台でもその範囲内から外れる位置に配置された場合は相互通信が不可能となる。図21に複数の機器による相互通信可能範囲の例を示す。図21において、拡散型赤外線通信機器91の通信可能範囲を910、機器92の通信可能範囲を920、機器93の通信可能範囲を930とする。機器91,92、93を相互通信可能とするためには、図21に示すように機器91,92,93の通信可能範囲がすべて重なるように配置する必要があり、相互通信可能範囲は限られたものとなる。さらに機器94が現れた場合、機器91,92,93と相互通信可能となるように配置するためには機器91,92,93,94の通信可能範囲がすべて重なるように機器94を配置する必要があり、図21に示す位置に機器94を配置した場合は、4台の機器による相互通信は不可能である。なお、図21では各機器の通信可能範囲を円で示したが、実際には、送信装置の指向性や遮断物の影響により通信可能範囲は変形し、5台、6台と機器数が増加するに従い相互通信可能な範囲はより限られたものとなる。
【0005】
複数台の機器による相互通信可能な範囲を拡張する方法として、赤外線信号光を送受信する赤外線送受信装置を一組有し、光信号を反射させたり、受信した光信号を増幅した後に再送信するといった機能を有する専用の赤外線リピータを利用する方法が考えられる。但し、専用の赤外線リピータを利用したとしても、赤外線はISM(Industrial Scientific Communication)バンドの無線電波のように物質の透過性もなく、また、回折能力も低いため、赤外線リピータを全ての機器と通信可能な位置に設置することは無線電波用のリピータと比べて困難である。そのため、全機器と通信可能な位置に赤外線リピータを設置不可能である場所では、赤外線リピータを利用して相互通信可能な範囲を拡張することも困難な場合が多い。
【0006】
また、機器が他の機器とコネクション型の通信路を設定して信頼性のあるデータ通信を行う場合、N台の機器で信頼性のある相互通信を行うためには、N台の機器間において、全体でN(N−1)/2のコネクションを設定する必要があり、各機器はそれぞれN−1のコネクションを管理維持する必要がある。そのため、機器の増加と共にコネクションを管理維持するための処理負担は増大する。赤外線リピータを利用することで通信可能範囲が広がり直接光が届かない機器との通信が可能となったとしても、信頼性のある通信を行うためには、機器間で赤外線リピータを介してコネクションを設定することから、N台の機器により信頼性のある相互通信を行うためには、全体でN(N−1)/2のコネクションを設定し管理維持する必要があり、機器の増加と共にコネクションを管理維持するための処理負担は増大する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、
赤外線信号光を送受信する赤外線送受信装置を一組有し、赤外線を搬送波として利用して複数の機器と通信路を設定してデータ通信を行い、
自機器の識別情報を送信する識別情報送信手段と、
他機器の送信した識別情報を受信し、受信した識別情報により識別可能となる機器を自機器と直接通信することが可能である直接通信可能機器と判断し、受信した識別情報を記憶する直接通信可能機器受信記憶手段と、
前記直接通信可能機器記憶手段に記憶している全ての識別情報を含む直接通信可能機器リストを生成し、直接通信可能機器へ送信する直接通信可能機器リスト生成送信手段と、
直接通信可能機器が送信した直接通信可能機器リストを受信し、受信した直接通信可能機器リストに含まれる機器の識別情報とそのリストを送信した直接通信可能機器に関する情報とを関連させて記憶する間接通信可能機器受信記憶手段と、
通信路の設定、切断や、通信路の速度等の品質変化を検出する通信路管理手段と、
他機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信手段と、
識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段が受信した識別情報が付加されたデータを送信する中継転送手段とを有するデータ通信装置のデータ通信方法であって、
自機器の識別情報を記憶する自機器識別情報記憶ステップと、
前記間接通信可能機器受信記憶手段または前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報の機器宛てにデータを送信する場合に、自機器が直接通信可能機器と設定しているコネクション通信路から一つのコネクション通信路を選択するコネクション選択ステップと、
選択したコネクション通信路へ宛先機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信ステップと、
識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信ステップと、
受信したデータに付加されている識別情報が自機器の識別情報と一致するか、または、前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報に一致するものがあるかを判断する宛先判定ステップと、
受信したデータに付加されている識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されている場合、直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されている機器へ受信データを中継転送する中継転送ステップとを行うことを特徴とするデータ通信方法である。
【0010】
請求項1記載のデータ通信方法によれば、直接通信可能でない機器との間で直接通信可能機器を介することでデータの送受信を行うことが可能であり、複数の機器が存在した場合、全ての機器の通信可能範囲が重なっていなくても、複数の機器で相互通信が可能である。
【0011】
また、請求項1のデータ通信方法によれば、直接通信可能な機器とのみコネクションを設定することにより、N台の機器間で信頼性のある相互通信を行うことも可能であり、N台の機器間でフルメッシュとなるようにコネクションを設定する必要がなく、コネクション管理維持のための処理負担が軽減可能である。
【0012】
請求項2の発明は、
赤外線信号光を送受信する赤外線送受信装置を一組有し、赤外線を搬送波として利用して複数の機器と通信路を設定してデータ通信を行うデータ通信装置であって、
自機器の識別情報を送信する識別情報送信手段と、
他機器の送信した識別情報を受信し、受信した識別情報により識別可能となる機器を自機器と直接通信することが可能である直接通信可能機器と判断し、受信した識別情報を記憶する直接通信可能機器受信記憶手段と、
前記直接通信可能機器記憶手段に記憶している全ての識別情報を含む直接通信可能機器リストを生成し、直接通信可能機器へ送信する直接通信可能機器リスト生成送信手段と、
直接通信可能機器が送信した直接通信可能機器リストを受信し、受信した直接通信可能機器リストに含まれる機器の識別情報とそのリストを送信した直接通信可能機器に関する情報とを関連させて記憶する間接通信可能機器受信記憶手段と、
通信路の設定、切断や、通信路の速度等の品質変化を検出する通信路管理手段と、
他機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信手段と、
識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段が受信した識別情報が付加されたデータを送信する中継転送手段と、
複数の機器に関する情報と予約識別子を予め前記直接通信可能機器へ通知しておき、前記予約識別子を付加したデータを前記直接通信可能機器へ送信した場合、予め通知していた複数の機器へ自動的に中継転送されるようにするため、前記予約識別子を生成する予約識別子生成手段と、
生成した前記予約識別子と共に中継転送先の機器情報として前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報を送信する予約識別子送信手段と、
前記予約識別子と前記識別情報を受信する予約識別子受信手段と、
前記予約識別子と共に受信した識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されていた場合に、受信した前記予約識別子と識別情報を記憶する予約識別子記憶手段とを有することを特徴とするデータ通信装置である。
【0013】
請求項1のデータ通信方法では、相互通信が可能な複数の機器へユニキャストを繰り返し行うことで仮想的なブロードキャストサービスまたはマルチキャストサービスを実現することができる。しかし、直接通信可能な機器を介して直接通信が可能でない機器へデータを送信する場合、異なる宛先機器へ送信するつもりでも同じ直接通信可能な機器へ同じデータを複数回送ることも考えられる。
【0014】
請求項2のデータ通信装置によれば、中継器となる直接通信可能機器に対し予め指定した複数の機器へ中継転送を行うように指示を与えておくことで、指示を与えた直接通信可能機器にデータを送信するだけで自動的に指定した複数の機器へデータ転送を行うようにさせることが可能であり、ユニキャストを繰り返し行う場合よりも効率的なブロードキャストサービスまたはマルチキャストサービスを実現することが可能となり、無駄なトラヒックを軽減することができる。
【0015】
請求項3の発明は、
請求項2記載のデータ通信装置において、
中継転送を直接通信可能機器に予約するために利用する予約識別子を生成する予約識別子生成ステップと、
生成した前記予約識別子と共に前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している機器の識別情報を送信する予約識別子送信ステップと、
前記予約識別子と前記識別情報を受信する予約識別子受信ステップと、
前記予約識別子と一緒に受信した機器の識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されていた場合に、受信した予約識別子と機器の識別情報を記憶する予約識別子記憶ステップと、
前記予約識別子生成ステップで生成した前記予約識別子をデータに付加して前記直接通信可能機器へ送信する予約データ送信ステップと、
前記予約識別子が付加されたデータを受信する予約データ受信ステップと、
受信したデータに付加されている予約識別子が前記予約識別子記憶ステップで記憶した予約識別子と一致した場合に、前記予約識別子記憶ステップで記憶した前記識別情報で識別可能となる機器に受信データを中継転送する予約中継転送ステップと、
コネクションの設定、切断やコネクション通信路の速度等の品質変化を検出するコネクション管理ステップと、
コネクション管理ステップの結果、コネクションの状態に変化が生じた場合に中継転送を予約するために利用する予約識別子の再生成を行う予約識別子再生成ステップと、
再生成した前記予約識別子と共に前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している機器の識別情報を送信する予約識別子再送信ステップとを行うことを特徴とするデータ通信方法である
【0016】
請求項3のデータ通信方法によれば、中継器となる直接通信可能機器に対し予め指定した複数の機器へ中継転送を行うように指示を与えておくことで、指示を与えた直接通信可能機器にデータを送信するだけで自動的に指定した複数の機器へデータ転送を行うようにさせることが可能である。また、中継器となる直接通信可能機器とのコネクション通信路の状態に変化が生じた場合に、異なる中継器を再選択することが可能である。例えば、中継器となる機器とのコネクションが切断された場合に、異なる中継器を再選択してデータ転送を継続することや、別の機器と新たにコネクション通信路を設定した場合に、中継器として新たに接続した機器を再選択することでより効率的なデータ転送が可能となる。
【0017】
また、本発明は下記のような方法とすることができる。
【0018】
装置1は、赤外線信号光を送受信する赤外線送受信装置を一組有し、赤外線を搬送波として利用して複数の機器とコネクション型通信路を設定してデータ通信を行う赤外線通信機器において、
自機器の識別情報を送信する識別情報送信手段と、
他機器の送信した識別情報を受信し、受信した識別情報により識別可能となる機器を自機器と直接通信することが可能である直接通信可能機器と判断し、受信した識別情報を記憶する直接通信可能機器受信記憶手段と、
前記直接通信可能機器記憶手段に記憶している全ての識別情報を含む直接通信可能機器リストを生成し、直接通信可能機器へ送信する直接通信可能機器リスト生成送信手段と、
直接通信可能機器が送信した直接通信可能機器リストを受信し、受信した直接通信可能機器リストに含まれる機器の識別情報とそのリストを送信した直接通信可能機器に関する情報とを関連させて記憶する間接通信可能機器受信記憶手段と、
コネクションの設定、切断や、コネクション通信路の速度等の品質変化を検出するコネクション管理手段と、
他機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信手段と、
識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段が受信した識別情報が付加されたデータを送信する中継転送手段と
を有することを特徴とするデータ通信装置である。
【0019】
方法1は、請求項1記載の赤外線データ通信装置において、
自機器の識別情報を記憶する自機器識別情報記憶ステップと、
前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報の機器宛てにデータを送信する場合であって、その宛先機器の識別情報と関連して記憶している直接通信可能機器の情報が一つの場合、その直接通信可能機器と設定しているコネクション通信路を選択し、一方、その宛先機器の識別情報と関連して記憶している直接通信可能機器の情報が複数存在した場合、それらの直接通信可能機器と設定しているコネクション通信路の速度等の品質を比較した結果、コネクション通信路を一つ選択するコネクション選択ステップと、
前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報の機器宛てにデータを送信する場合、その機器と設定しているコネクション通信路へ宛先機器の識別情報をデータに付加して送信し、また、前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報の機器宛てにデータを送信する場合、コネクション選択ステップにより選択したコネクション通信路へ宛先機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信ステップと、
識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信ステップと、
受信したデータに付加されている識別情報が自機器の識別情報と一致するか、または、前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報に一致するものがあるかを判断する宛先判定ステップと、
受信したデータに付加されている識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されている場合、直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されている機器へ受信データを中継転送する中継転送ステップと
を有することを特徴とするデータ通信方法である。
【0020】
方法2は、方法1記載のコネクション選択ステップにおいて、
設定しているコネクション通信路の速度のサンプリング値を比較し、最速のコネクションを一つ選択するデータ通信方法である。
【0021】
方法3は、方法1記載のコネクション選択ステップにおいて、
設定しているコネクション通信路の速度の平均値を比較し、最速のコネクションを一つ選択するデータ通信方法である。
【0022】
方法4は、方法2または方法3記載のコネクション選択ステップにおいて、
速度の等しいコネクション通信路が複数存在した場合に、コネクション通信路を設定している直接通信可能機器の識別子を比較し、識別番号が一番大きい値である直接通信可能機器と設定しているコネクション通信路を選択するデータ通信方法である。
【0023】
方法5は、方法2または方法3記載のコネクション選択ステップにおいて、
速度の等しいコネクション通信路が複数存在した場合に、コネクション通信路を設定している直接通信可能機器の識別子を比較し、識別番号が一番小さい値である直接通信可能機器と設定しているコネクション通信路を選択するデータ通信方法である。
【0024】
方法6は、方法1のデータ通信方法において、
データ送信を行う度に、コネクション選択ステップを行うことを特徴とするデータ通信方法である。
【0025】
方法7は、方法1のデータ通信方法において、
周期的にコネクション選択ステップを行い、選択したコネクション通信路に関する情報を、次回コネクション選択ステップを行うまで記憶していることを特徴とするデータ通信方法である。
【0026】
方法8は、方法1のデータ通信方法において、
コネクションの設定、切断や、コネクション通信路の速度等の品質変化を検出した度に、コネクション選択ステップを行うことを特徴とするデータ通信方法である。
【0027】
方法9は、方法1のデータ通信方法において、
周期的にコネクションの設定、切断や、コネクション通信路の品質を確認し、周期的にコネクションの設定、切断や、コネクション通信路の速度等の品質変化を検出した場合に、コネクション選択ステップを行うことを特徴とするデータ通信方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】
第1の実施例
以下、本発明の第1の実施形態を図1から図11を用いて説明する。
【0029】
図1に本発明の赤外線通信機器1の基本構成を示す。赤外線通信機器1はユーザ情報処理部50、データ通信処理部10、コネクション制御部20、赤外線送信部30、赤外線受信部40とにより構成されている。データ通信処理部10は、識別情報生成部110、直接通信可能機器リスト生成部120、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140、データパケット送信部150、データパケット受信部160とにより構成されている。
【0030】
ユーザ情報処理部50は、データを送受信することで動作するアプリケーション、または通信プロトコルモジュールとする。
【0031】
コネクション制御部20は通信相手機器のコネクション制御部との間にコネクション型通信路(以下、コネクションと呼ぶ)を設定する。設定したコネクションはコネクション識別子によって識別可能であるとし、コネクション設定後にデータ通信処理部10にコネクション識別子を通知するとものとする。コネクション制御部20は、コネクション識別子が指定されたパケットが入力されると、パケットに宛先としてコネクション識別子を付加し、更に誤り制御のための情報等を付加したフレームを生成する。コネクション制御部20は生成したフレームを送信するために、赤外線送信部30へと出力する。
【0032】
赤外線送信部30は、電気信号として入力されたフレームを赤外線信号に変換して空間に出射する装置とする。
【0033】
赤外線受信部40は、赤外線信号を受信すると電気信号であるフレームに変換してコネクション制御部20へと出力する装置とする。
【0034】
コネクション制御部20は、赤外線受信部40からフレームが入力されると、フレームを解析し、自機器が設定しているコネクションのコネクション識別子が付加されていた場合、データパケットに含まれているパケットをデータ通信処理部10へ出力する。なお、コネクション制御部20は、誤り制御のためにフレームに付加された情報を解析し、空間伝送中に誤りが生じたと判断した場合は、送信元の機器のコネクション制御部へフレームの再送を要求するためのフレームを作成して送信するものとする。
【0035】
コネクション制御部20は、フレームの再送を要求するフレームを受信した場合は、先に送信したフレームの再送を試みるものとする。
【0036】
コネクション制御部20は複数の機器と別々のコネクションを設定できるものとする。すなわち、設定した複数のコネクションによって複数の機器との間でフレームの送受信が可能であるとする。なお、コネクション制御部20は、コネクションを複数設定した場合は、それぞれのコネクションを識別できるように異なるコネクション識別子を割り当てるものとする。
【0037】
コネクション制御部20がコネクションを設定した場合、コネクションを設定した相手機器を直接通信可能機器と呼ぶことにする。例えば、本実施例の通信機器1の構成要素を有する4台の機器をそれぞれ機器1−1,1−2,1−3,1−4とし、図2に示すように機器1−1,1−2,1−3,1−4のコネクション制御部がコネクションを設定した場合、機器1−1の直接通信可能機器は機器1−2,1−3であり、機器1−2の直接通信可能機器は機器1−1,1−3,1−4である。
【0038】
なお、本実施例では、赤外線送信部30と赤外線受信部40をIrDA(Infrared Data Association)が物理層として定義している赤外線送受信装置のうち、AIR(Advanced Infra−red)と呼ばれる拡散型の赤外線送受信装置とし、また、コネクション制御部20は、IrDAがIrLAP,LM−MUXや、AIR専用としてIrMAC、IrLCとして定義しているプロトコルモジュールとする。この場合、コネクション制御部20は、コネクション制御部20レベルにおいて自機器を識別するためのデバイスアドレスを作成し、赤外線送信部30および赤外線受信部40を利用してデバイスアドレスを含む信号光を送受信する。デバイスアドレスをお互いに交換可能であった機器間で、一方の機器のコネクション制御部20がコネクション設定要求を含む信号光を相手機器へ送信し、相手機器からコネクション設定応答を含む信号光を受信することによってコネクションが設定されるものとする。但し、ユーザ情報処理部50からの指示に従い、コネクション制御部20はコネクション設定要求の送信処理を実行するものとする。また、ユーザ情報処理部50が指示することなく、デバイスアドレスをお互いに交換可能であった機器間でコネクション制御部20が自動的にコネクションを設定するようにしてもよい。
【0039】
本実施例において、赤外線送信部30と赤外線受信部40は、文献(F. Gfeller, W. Hirt, M. Lange, and B. Weiss,``Wireless Infrared Transmission: How to Reach All Office Space′′,IEEE, 46th VTC, Vol3, pp.1535−1539)に示されている変復調方式である4−PPM/VR(4値パルス位置変調/可変レイト)方式に対応するものとする。4−PPM/VR方式は、伝送路の品質の状況に応じて伝送速度を可変とする適応変調方式であり、伝送路の品質が悪い場合は、同一のパルスを繰り返し送信することで、伝送速度を劣化させる代わりに、信号成分を増幅させ雑音等に強くする方式である。例えば、背景雑音光等の影響が少ない場合や、赤外線を送信する機器の送信部と赤外線を受信する機器の受信部との距離が近い場合等、受信部側で十分な信号対雑音比が得られる場合は、パルスの繰り返し回数(RR)が1回の高速伝送を行う。伝送路品質が劣化し、パルスの繰り返し回数が1回の伝送速度では信号の誤り率が悪くなると判断した場合は、パルスの繰り返しを2回にすることで信号対雑音比を改善して伝送を行う。更に伝送路品質が劣化し、パルスの繰り返し回数が2回の伝送速度では信号の誤り率が悪くなると判断した場合は、パルスの繰り返しを4回にすることで信号対雑音比を改善して伝送を行う。但し、繰り返し数を増やすにしたがって、伝送速度は劣化するため、繰り返し数を2回にすると伝送速度は1/2倍になり、繰り返し数を4回にすると伝送速度は1/4倍になる。なお、本実施例では、赤外線送信部30と赤外線受信部40は伝送速度として4Mbps(RR=1)、2Mbps(RR=2)、1Mbps(RR=4)を取り得る4−PPM/VR方式を実装しているものとして説明する。ここで、RR=kは繰り返し数がk回であることを示す変調パラメータとする。
【0040】
コネクション制御部20は設定したコネクションの伝送速度が変化した場合に、変化した伝送速度に関する情報をデータ情報処理部10へ通知するものとする。
【0041】
以下、データ通信処理部10の構成要素について示す。
【0042】
データ通信処理部10が他の機器のデータ通信処理部との間で交換するパケットをデータパケットと呼ぶことにする。データ通信処理部10はデータを送信する場合にデータパケットを構築するものとする。なお、データパケットにはデータパケットの種類を示す識別子を含めるものとする。本実施例においては、データパケットの種類を示す識別子をフラグと呼び、ユーザ情報処理部50から入力されたデータが含まれるデータパケットにはフラグ0(Flag0)またはフラグ1(Flag1)が付加される。また、本実施例で示す識別情報生成部110、直接通信可能機器リスト生成部120が生成したデータが含まれるデータパケットには、それぞれフラグ2(Flag2),フラグ3(Flag3)が付加され、実施例2で示す予約識別子生成部171が生成したデータが含まれるデータパケットにはフラグ4(Flag4)が付加されるものとする。
【0043】
識別情報生成部110は、自機器のデータ通信処理部10を識別するためのアドレスを生成または選択し、データパケット送信部150とデータパケット受信部160へ通知する。識別情報生成部110は、自機器のデータ通信処理部10を識別するためのアドレスを含むデータパケットを構築し、データパケット送信部150へ出力するものとする。識別情報生成部110が作成するデータパケットには、フラグ2が付加されるものとする。また、識別情報生成部110は、自機器のデータ通信処理部10を識別するためのアドレスをユーザ情報処理部50へ通知する機能も有しているものとする。
【0044】
直接通信可能機器記憶部130は、データパケット受信部160からフラグ2が含まれたデータパケットとコネクション識別子に関する情報が入力されると、直接通信可能機器のデータ通信処理部を識別するアドレスをデータパケットから取り出し、コネクション識別子とアドレスとを対にして記憶する。また、直接可能通信機器のアドレスをユーザ情報処理部50へ通知する機能を有しているものとする。
【0045】
直接通信可能機器リスト生成部120は、全ての直接通信可能機器が送信したアドレスを受信すると、直接通信可能機器記憶部130が記憶している全直接通信可能機器のアドレスを含むリストを作成する。以後、直接通信可能機器リスト生成部120が作成したアドレスのリストを単にアドレスリストと呼ぶ。アドレスリストを作成した後、直接通信可能機器リスト生成部120は、アドレスリストを含むデータパケット作成し、データパケット送信部150へ出力する。直接通信可能機器リスト生成部120が作成するデータパケットには、フラグ3が付加されるものとする。
【0046】
間接通信可能機器記憶部140は、データパケット受信部160からフラグ3が含まれたデータパケットとコネクション識別子に関する情報が入力されると、直接通信可能機器が作成したアドレスリストをデータパケットから取り出し、コネクション識別子とアドレスリストを対にして記憶する。また、アドレスリストに含まれているアドレスのうち、自機器および直接通信可能機器のアドレスでないアドレスのみをユーザ情報処理部50へ通知する機能を有しているものとする。以後、アドレスリストに含まれているアドレスを有する機器のうち、自機器および直接通信可能機器ではない機器を間接通信可能機器と呼ぶことにする。
【0047】
ユーザ情報処理部50は、データを送信する場合、宛先機器のデータ通信処理部のアドレスを指定して、送信するデータをデータパケット送信部150へ出力するものとする。
【0048】
データパケット送信部150は、フラグ2が含まれたデータパケットが入力されると、そのデータパケットを記憶する。データパケット送信部150は、新たに設定されたコネクションで、フラグ2のデータパケットを送信していないコネクションが存在した場合、未送信のコネクションのコネクション識別子を指定し、記憶しているフラグ2のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。
【0049】
データパケット送信部150は、フラグ3が含まれたデータパケットが入力されると、既にフラグ2のデータパケットの送信および受信を行ったコネクションの数だけデータパケットを複製する。また、複製したフラグ3のデータパケットに、既にフラグ2のデータパケットの送受信を行ったコネクションのコネクション識別子を順に指定してコネクション制御部20へ出力するものとする。
【0050】
データパケット送信部150は、ユーザ情報処理部50からデータと宛先機器のアドレスが入力されると、入力されたデータと宛先機器アドレスを含み、フラグ1を付加したデータパケットを作成する。次に、データパケット送信部150は、直接通信可能機器記憶部130または間接通信可能機器記憶部140に記憶されているアドレスとコネクション識別子の関係を参照しユーザ情報処理部50によって指定された宛先アドレスに対応するコネクション識別子を一つ選択する。選択したコネクション識別子を指定して、作成したデータパケットをコネクション制御部20へ出力するものとする。コネクション識別子の選択方法については、後程示すデータ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの送信手順に従うものとする。
【0051】
データパケット受信部160は、コネクション制御部20からデータパケットが入力されると、データパケットに含まれているフラグの値の確認を行い、フラグ1の場合はユーザ情報処理部50へ出力し、フラグ2の場合は直接通信可能機器記憶部130へ出力し、フラグ3の場合は間接通信可能機器記憶部140へ出力するものとする。但し、フラグ1の場合、データパケットに含まれているアドレスを解析し、自機器のアドレスと一致すれば、ユーザ情報処理部50等に出力するものとする。一致しなかった場合は、後程示すデータ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの受信手順に従うものとする。また、データパケット受信部160は、フラグ2およびフラグ3のデータパケットを直接通信可能機器記憶部130または間接通信可能機器記憶部140へ出力する際には、そのデータパケットを受信したコネクションのコネクション識別子を一緒に通知するものとする。
【0052】
以下、データパケットの構造の具体例を示す。
【0053】
図5から図7にデータパケットの例を示す。
【0054】
図5は識別情報生成部110の作成するフラグ2が付加されたデータパケットの構造例である。フラグ2のデータパケットには、自機器のデータ通信処理部のアドレス(SA)が含まれる。
【0055】
図6は直接通信可能機器リスト生成部120が作成するフラグ3が付加されたデータパケットの構造例である。フラグ3のデータパケットには、自機器のデータ通信処理部のアドレス(SA)、および、記憶している全ての直接通信可能機器のアドレス(DA#1〜DA#n1)が含まれる。
【0056】
図7はデータパケット送信部150が生成するフラグ1が付加されたデータパケットの構造例である。フラグ1のデータパケットには、宛先機器のデータ通信処理部のアドレス(DA)、自機器のデータ通信処理部のアドレス(SA)、ユーザ情報処理部から入力されたデータ(Data)が含まれる。
【0057】
なお、データパケットは上記に示した構成要素に限るものではなく、例えば、データパケット長を示す値等が含まれていても良い。また、図5から図7に示すデータパケットのフィールドの並びは異なるものであっても良い。
【0058】
次に、図8に、データパケット送信部150、データパケット受信部160、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140がコネクション識別子、直接通信可能機器のアドレス、直接通信可能機器の送信したアドレスリストを記憶するために利用する記憶テーブルの例を示す。
【0059】
図8の記憶テーブルには、設定したコネクションのコネクション識別子、設定したコネクションの品質、直接通信可能機器のアドレス、および直接通信可能機器が作成したアドレスリストの内容をまとめて記憶できるものとしている。本実施例では、データパケット送信部150またはデータパケット受信部160が、コネクション設定後に、コネクション制御部からコネクション識別子と共に、コネクションの品質として伝送速度を示すパラメータ値を受け取るものとする。
【0060】
なお、図8に示すテーブルは、データパケット送信部150、データパケット受信部160、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140が共同管理し、利用するものとしているが、各構成要素が異なる形の記憶テーブルを個別に管理してもよい。
【0061】
以下、記憶テーブルの変更方法の具体例を示す。
【0062】
本実施例の通信機器1の構成要素を有する機器1−1、機器1−2、機器1−3、機器1−4において、それぞれの機器のデータ通信処理部を識別するアドレスをA,B,C,Dとする。また、機器1−x(x=1,2,3,4)と機器1−y(y=1,2,3,4)間でコネクションを設定した場合、設定したコネクションのコネクション識別子をCxyとする。以下、アドレスAの機器1−1における記憶テーブルの記入例を示す。
【0063】
第1に、図3に示すように機器1−1と機器1−2間でコネクションが設定された場合、機器1−1のデータパケット送信部150−1またはデータパケット受信部160−1が図8の記憶テーブルt11の欄にC12を記入し、また、t21の欄にコネクション制御部20−1から取得したコネクションの伝送速度を記入する。なお、機器1−1は、この時点で機器1−2に対して識別情報生成部110−1が作成したフラグ2のデータパケットの送信を行う。
【0064】
第2に、図4に示すように機器1−1と機器1−3間、機器1−2と機器1−3間でコネクションが設定された場合、機器1−1のデータパケット送信部150−1またはデータパケット受信部160−1が図8の記憶テーブルt12の欄にC13を記入し、また、t22の欄にコネクション制御部20−1から取得したコネクションの伝送速度を記入する。なお、機器1−1は、この時点で機器1−3に対して識別情報生成部110−1が作成したフラグ2のデータパケットの送信を行う。
【0065】
第3に、機器1−2が送信したフラグ2のデータパケットを機器1−1が受信したとすると、機器1−1の直接通信可能機器記憶部130−1は機器1−2のアドレスBを記憶テーブルt31の欄に記入する。
【0066】
第4に、機器1−3が送信したフラグ2のデータパケットを機器1−1が受信したとすると、機器1−1の直接通信可能機器記憶部130−1は機器1−3のアドレスCを記憶テーブルt32の欄に記入する。
【0067】
第5に、機器1−2が送信したフラグ3のデータパケットを機器1−1が受信したとすると、機器1−1の間接通信可能機器記憶部140−1は機器1−2が送信したアドレスリストの内容を記憶テーブルt41の欄に記入する。機器1−2が送信するアドレスリストには機器1−2がコネクションを設定している機器のアドレスが含まれており、この時点で、機器1−2は機器1−1と機器1−3とコネクションを設定しているとすると、アドレスA,Cがt41の欄に記入される。
【0068】
第6に、機器1−3が送信したフラグ3のデータパケットを機器1−1が受信したとすると、機器1−1の間接通信可能機器記憶部140−1は機器1−3が送信したアドレスリストの内容を記憶テーブルt42の欄に記入する。機器1−3が送信するアドレスリストには機器1−3がコネクションを設定している機器のアドレスが含まれており、この時点で、機器1−3は機器1−1と機器1−2とコネクションを設定しているとすると、アドレスA,Bがt42の欄に記入される。
【0069】
上記第1から第6の手順の結果、記憶テーブルは図9のように変更される。
【0070】
但し、機器1−1と機器1−2のコネクションの伝送速度を1Mbps、機器1−1と機器1−3のコネクションの伝送速度を2Mbpsとしている。
【0071】
第7に、図2に示すように機器1−2と機器1−4間、機器1−3と機器1−4間でコネクションが設定された場合、機器1−2,3の直接通信可能機器が変化するため、機器1−2,3は再びフラグ3のデータパケットを作成し、それを直接通信可能機器へと送信する。その結果、機器1−1は機器1−2が再び送信したフラグ3のデータパケットを受信し、機器1−1の間接通信可能機器記憶部140−1は機器1−2が送信した新しいアドレスリストの内容を記憶テーブルt31に上書き記入する。また、機器1−1は、機器1−3が再び送信したフラグ3のデータパケットを機器1−1が受信し、機器1−1の間接通信可能機器記憶部140−1は機器1−3が送信した新しいアドレスリストの内容を記憶テーブルt32に上書き記入する。
【0072】
上記第7の手順の結果、記憶テーブルは図10のように変更される。
【0073】
第8に、機器1−1のデータパケット送信部150−1またはデータパケット受信部160−1がコネクション制御部20−1より通知を受け、機器1−2との間で設定しているコネクションの伝送速度が1Mbpsから4Mbpsに変化したことを検知すると、記憶テーブルのt21の欄に4Mbpsを上書き記入する。
【0074】
なお、本実施例では、コネクションの品質として伝送速度を記憶テーブルに記入しているが、4−PPM/VR方式のパルス繰り返し回数(RR)の値を記入しても良い。
【0075】
以下、直接通信可能機器リスト生成部120がアドレスリストを送信する手順について示す。
【0076】
直接通信可能機器リスト生成部120はコネクションが設定されたことを知ると、リスト生成用のタイマがスタートされていない場合はリスト生成用のタイマをスタートする。リスト生成用のタイマがタイムアウトした段階で、記憶テーブルを確認し、エントリされている全てのコネクション識別子に対応するアドレスが登録されていた場合は、記憶テーブルに登録されているアドレスを参照し、フラグ3のデータパケットを作成する。タイムアウトした段階で、記憶テーブルにエントリされている全てのコネクション識別子に対応するアドレスが記入されていなかった場合は、再びリスト生成用のタイマをスタートする。
【0077】
以下、直接通信可能機器記憶部130および間接通信可能機器記憶部140が、ユーザ情報処理部50に対して直接通信可能機器および間接通信可能機器のアドレスを通知する機能について説明する。
【0078】
直接通信可能機器記憶部130は、ユーザ情報処理部50に対して、直接通信可能機器のアドレスを通知する機能を有するものとする。例えば、図8のような記憶テーブルを管理していた場合、直接通信可能機器記憶部130は、アドレスの列に記憶しているアドレスをユーザ情報処理部50に通知する。すなわち、記憶テーブルが図9または図10の状態であれば、BとCを直接通信可能機器のアドレスとしてユーザ情報処理部50に通知する。直接通信可能機器記憶部130からユーザ情報処理部50へのアドレスの通知は、ユーザ情報処理部50からの要求があった場合に行っても良いし、記憶テーブルに変更があった場合に行っても良いし、また、周期的に行うものとしても良い。
【0079】
間接通信可能機器記憶部140は、ユーザ情報処理部50に対して、間接通信可能機器のアドレスを通知する機能を有するものとする。例えば、図8のような記憶テーブルを管理していた場合、間接通信可能機器記憶部140は、アドレスリストの列を確認し、アドレスの列に記入されていないアドレスであって、また、自機器のアドレスでないアドレスをユーザ情報処理部50へ通知する。すなわち、記憶テーブルが図10の状態であれば、アドレスリストに含まれるアドレスDはアドレスの列に含まれていないため、Dを間接通信可能機器のアドレスとしてユーザ情報処理部50へ通知する。一方、図9の状態であれば、アドレスリストの列に含まれるアドレスはすべてアドレスの列に含まれているため、ユーザ情報処理部50へ間接通信可能機器のアドレス通知は行わないか、または、間接通信可能機器は存在しないという情報を通知するものとする。間接通信可能機器記憶部140からユーザ情報処理部50へのアドレスの通知は、ユーザ情報処理部50からの要求があった場合に行っても良いし、記憶テーブルに変更があった場合に行っても良いし、また、周期的に行うものとしても良い。
【0080】
次に、データ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの送信手順について示す。
【0081】
ユーザ情報処理部50は、送信するデータと共に、宛先機器のアドレスを指定して、データパケット送信部150へ出力する。なお、宛先機器のアドレスは、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140から取得したものとする。
【0082】
データパケット送信部150はユーザ情報処理部50からデータとアドレスが入力されると、フラグ1のデータパケットを作成する。また、宛先アドレスを確認し、相手機器へデータパケットを送信するためのコネクションのコネクション識別子を選択する。
【0083】
データパケット送信部150は、以下の規則によってコネクション識別子を選択する。
・宛先アドレスが直接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスの列に記入されているアドレスを確認し、宛先アドレスが記入されている行に同じく記入されているコネクション識別子とする。
・宛先アドレスが間接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスリストの列に記入されている宛先アドレスを確認する。複数の欄に同じアドレスが記入されていた場合は、品質の比較を行う。品質が一番良い、例えば、伝送速度の場合は一番速いコネクションのコネクション識別子とする。
【0084】
例えば、図10の記憶テーブルを作成していたとすると、データパケット送信部150は、アドレスBが指定された場合はC12、アドレスCが指定された場合はC13を選択する。一方、アドレスDが指定された場合は、t41,t42の両方に含まれているため品質を比較し、この場合、伝送速度の速い2Mbpsに対応するコネクション識別子C13を選択する。コネクションの品質を比較した結果、同じ品質のコネクションが複数存在した場合、例えば、同じ速度のコネクションが複数存在した場合等は、それぞれのコネクション識別子の値を比較し、一番大きな値のものを選択するものとする。コネクション識別子を選択すると、データパケット送信部150は選択したコネクション識別子を指定してフラグ1のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。なお、本実施例では、コネクションの品質を比較した結果、同じ速度のコネクションが複数存在した場合は一番大きな値のコネクション識別子を選択するものとするとしたが、任意の一つのコネクション識別子を決定するアルゴリズムに従うものであれば良く、例えば、逆に一番小さな値のコネクション識別子を選択するものとしても良い。
【0085】
次に、データ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの受信手順について示す。
【0086】
データパケット受信部160は、フラグ1のデータパケットを受信すると、データパケットに含まれている宛先アドレスを確認する。宛先アドレスが自機器のアドレスと一致した場合は、データパケットに含まれるデータと、送信元機器のアドレスをユーザ情報処理部50へ通知する。
【0087】
一方、自機器のアドレスと一致しなかった場合、データパケット受信部160は、管理する記憶テーブルを確認し、宛先機器のアドレスが記憶テーブルのアドレスの列に記入されていた場合は、対応するコネクション識別子を指定して、受信したフラグ1のデータパケットをそのままコネクション制御部20へ出力する。
【0088】
例えば、図2において、機器1−3が図11のような記憶テーブルを作成していたとする。機器1−1がアドレスDを指定して送信したデータパケットを機器1−3が受信した場合、機器1−3のデータパケット受信部160−3が宛先アドレスを確認する。この場合、機器1−3は、受信したデータパケットに含まれる宛先アドレスが自機器のアドレスと一致しないため、記憶テーブルを確認する。図11の記憶テーブルの場合、アドレスの列にアドレスDが記入されているため、対応するコネクションハンドルC34を指定して、受信したデータパケットをコネクション制御部20−3へ出力する。
【0089】
第2の実施例
実施例1において、データ通信処理部10がコネクション制御部20の設定したコネクションを利用してユーザ情報処理部50にブロードキャストデータ送信サービスを提供するためには、全ての直接通信可能機器および間接通信可能機器へのユニキャストを繰り返し行う必要がある。しかし、ユニキャストを繰り返し行う場合は、図17,18に示すように中継器となる直接通信可能機器へは同じデータを複数回送信することになり効率が悪くなる。そこで、実施例2においては中継器となる直接通信可能機器に対し、予め中継転送を行うように指示を与えておき、転送が指定されたデータを受信した場合、自動的に中継転送を行うようにさせることでユニキャストを繰り返し行う場合よりも効率的なブロードキャストサービスを提供させることが可能となるようにする。
【0090】
以下、本発明の第2の実施形態を図12から図20を用いて説明する。
【0091】
図12に本発明の赤外線通信機器2の基本構成を示す。赤外線通信機器2はユーザ情報処理部50、データ通信処理部11、コネクション制御部20、赤外線送信部30、赤外線受信部40とにより構成されている。データ通信処理部11は、識別情報生成部110、直接通信可能機器リスト生成部120、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140、データパケット送信部151、データパケット受信部161、予約識別子生成部171、予約識別子記憶部181とにより構成されている。
【0092】
赤外線通信機器2において、データ通信処理部11の予約識別子生成部171、予約識別子記憶部181以外の構成要素は、実施例1で説明した構成要素と同じ機能を有するとする。なお、データパケット送信部151、データパケット受信部161については、実施例1で説明した機能を有すると共に、本実施例で示す機能を有するものとする。
【0093】
予約識別子生成部171は、直接通信可能機器へ中継転送を予約する場合に利用する予約識別子の生成を行う機能を有する。ブロードキャストを行う機器は予め直接通信可能機器に対し、予約識別子と中継転送先となる間接通信可能機器のアドレスを通知しておく。その後、予約識別子を付加したデータパケットをその直接通信可能機器へ送信した場合、先に通知した間接通信可能機器へ自動的にデータパケットが中継転送されるものとする。予約識別子生成部171は、直接通信可能機器記憶部130および間接通信可能機器記憶部140の作成した実施例1で示した図8の記憶テーブルを監視しており、間接通信可能機器が新たに記憶テーブルに登録された場合、または、記憶テーブルから削除された場合に、予約識別子変更フラグを立てる。
【0094】
予約識別子生成部171は、データパケット送信部151から制御信号であるブロードキャスト要求が入力されると、予約識別子変更フラグを下ろし、初期値および前回生成した値とは異なる予約識別子の生成を行う。次に、記憶テーブルを参照し、同じコネクション識別子に対応する直接通信可能機器のアドレスと間接通信可能機器のアドレスとの関係を一旦記憶する。但し、同じ間接通信可能機器のアドレスが記憶テーブルにおけるアドレスリストの複数の行に記憶されている場合は、コネクションの品質の比較を行い最良の品質であるコネクションに対応する直接通信可能機器と間接通信可能機器のアドレスの関係のみを記憶するものとする。例えば、本実施例の通信機器2の構成要素を有する6台の機器をそれぞれ機器2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6とし、それぞれの機器のデータ通信処理部を識別するアドレスをA,B,C,D,E,Fとする。また、機器2−x(x=1,2,3,4,5,6)と機器2−y(y=1,2,3,4,5,6)間でコネクションを設定した場合、設定したコネクションのコネクション識別子をCxyとする。図13に示すように機器2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6のコネクション制御部がコネクションを設定し、機器2−1が図14の記憶テーブルを作成した場合、機器2−1の予約識別子生成部171は(B:E)、(C:D,F)という対応を記憶する。次に、記憶しているそれぞれの直接通信可能機器と間接通信可能機器の対応関係より、図15に示すデータパケットを作成しデータパケット送信部151へ出力する。作成した全てのデータパケットのデータパケット送信部151への出力が完了すると、予約識別子生成部171はデータパケット送信部151へ制御信号であるブロードキャスト確認を出力する。ブロードキャスト確認には、生成した予約識別子が記入されているものとする。なお、予約識別子生成部171が作成するデータパケットにはフラグ4が付加され、宛先アドレス(DA)には直接通信可能機器のアドレス、送信元アドレス(SA)には自機器のアドレスを記入し、作成した予約識別子(RID)、それぞれの直接通信可能機器に対応して記憶した間接通信可能機器のアドレス(DA#1〜DA#n2)が含まれる。
【0095】
予約識別子記憶部181は、データパケット受信部161からフラグ4が含まれたデータパケットが入力されると、入力データパケットに含まれている予約識別子、送信元アドレスおよび転送先機器のアドレスとの対応関係を記憶する。
【0096】
ユーザ情報処理部50はブロードキャストによってデータを送信する場合、ブロードキャスト用の専用アドレスを指定して、データをデータパケット送信部151に入力するものとする。
【0097】
データパケット送信部151は、ユーザ情報処理部50からブロードキャストアドレスが指定されたデータパケットが入力されると、予約識別子生成部171の予約識別子変更フラグの状態を確認する。予約識別子変更フラグが立っていた場合は、予約識別子生成部171へブロードキャスト要求を出力する。その後、予約識別子生成部171からフラグ4のデータパケットが入力されると、宛先機器のアドレスと一致するコネクション識別子と共にコネクション制御部20へ出力する。その後、予約識別子生成部171からブロードキャスト確認が入力されると、それに含まれている予約識別子を記憶し、先にユーザ情報処理部50から入力されたブロードキャストが指定されたデータを全直接通信可能機器へ送信するために、図16に示すブロードキャスト用データパケットを作成する。ブロードキャスト用データパケットにはフラグ0が付加され、宛先アドレス(DA)には直接通信可能機器のアドレス、送信元アドレス(SA)には自機器のアドレス、予約識別子(RID)にはブロードキャスト確認に含まれていた予約識別子の値、データ(Data)にはユーザ情報処理部から入力されたデータを記入する。なお、ブロードキャスト用データパケットはそれぞれの直接通信可能機器ごとに作成し、作成した順に対応するコネクション識別子と一緒にコネクション制御部20へ出力する。一方、予約識別子生成部171の予約識別子変更フラグの状態を確認した結果、予約識別子変更フラグが下りていた場合、データパケット送信部151は、ユーザ情報処理部50から入力されたブロードキャストが指定されたデータを全直接通信可能機器へ送信するために、ブロードキャスト用データパケットをそれぞれの直接通信可能機器ごとに作成し、作成した順に対応するコネクション識別子と一緒にコネクション制御部20へ出力する。なお、作成したブロードキャスト用データパケットには予約識別子生成部171が記憶している予約識別子を記入するものとする。
【0098】
データパケット受信部161は、フラグ0のデータパケットを受信すると、データパケットに含まれるデータと、送信元機器のアドレスをユーザ情報処理部50へ通知する。また、データパケットに含まれている予約識別子の値を確認し、予約識別子記憶部181が記憶している予約識別子と送信元アドレスの組み合わせと一致した場合は、受信したフラグ0のデータパケットをデータパケット送信部151へ出力する。
【0099】
データパケット送信部151はフラグ0のデータパケットが入力されると、予約識別子記憶部181に、そのデータパケットに含まれる予約識別子と対応して記憶されている転送先機器のアドレスの確認を行う。転送先機器のアドレスが直接通信可能機器の場合、データパケット送信部151は、データパケット受信部161から入力されたデータパケットの宛先アドレス(DA)には転送先機器となる直接通信可能機器のアドレス、予約識別子(RID)には予約識別子の初期値を上書き記入し、対応するコネクション識別子と一緒にコネクション制御部20へ出力する。予約識別子記憶部181に予約識別子と対応して記憶されている転送先機器のアドレスが複数の場合、データパケット送信部151はそれぞれの転送先機器となる直接通信可能機器へデータパケットを中継転送するために、データパケット受信部161から入力されたデータパケットを複製し、データパケットの宛先アドレス(DA)および予約識別子(RID)の変更を行い、順に対応するコネクション識別子と一緒にコネクション制御部20へ出力する。
【0100】
以上のようにして、中継器となる直接通信可能機器に対し、予め中継転送を行うように指示を与えておき、ブロードキャストのデータを受信した場合、自動的に中継転送を行うようにさせることでユニキャストを繰り返し行う場合よりも効率的なブロードキャストサービスを提供させることが可能となる。例えば、図19に示すように機器2−1と機器2−2、機器2−2と機器2−3がそれぞれコネクションを設定し、機器2−1と機器2−3が直接通信不可能であった場合、機器2−1が予め機器2−2に予約識別子RID=5、転送先機器のアドレスCを通知することで、機器2−1からRID=5を付加したデータパケットを機器2−2に送信するだけで、自動的に機器2−2から機器2−3へ中継転送されることになる。機器2−1が機器2−2および機器2−3にN個のデータを送る場合を考えると、図17,18で中継転送予約をしない場合と比較して、機器2−1はN−1個分のデータ送信を省略可能となる。
【0101】
第3の実施例
以下、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0102】
実施例3の赤外線通信機器の構成は実施例1に示した構成と同じとするが、データ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの送信手順が実施例1と異なるものとする。
【0103】
ユーザ情報処理部50は、送信するデータと共に、宛先機器のアドレスを指定して、データパケット送信部150へ出力する。なお、宛先機器のアドレスは、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140から取得したものとする。
【0104】
データパケット送信部150はユーザ情報処理部50からデータとアドレスが入力されると、フラグ1のデータパケットを作成する。また、宛先アドレスを確認し、相手機器へデータパケットを送信するためのコネクションのコネクション識別子を選択する。
【0105】
データパケット送信部150は、以下の規則によってコネクション識別子を選択する。
・宛先アドレスが直接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスの列に記入されているアドレスを確認し、宛先アドレスが記入されている行に同じく記入されているコネクション識別子とする。
・宛先アドレスが間接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスリストの列に記入されている宛先アドレスを確認する。複数の欄に同じアドレスが記入されていた場合は、品質の比較を行う。品質が一番良い、例えば、伝送速度の場合は一番速いコネクションのコネクション識別子とする。
【0106】
例えば、図10の記憶テーブルを作成していたとすると、データパケット送信部150は、アドレスBが指定された場合はC12、アドレスCが指定された場合はC13を選択する。一方、アドレスDが指定された場合は、t41,t42の両方に含まれているため品質を比較し、この場合、伝送速度の速い2Mbpsに対応するコネクション識別子C13を選択する。コネクションの品質を比較した結果、同じ品質のコネクションが複数存在した場合、例えば、同じ速度のコネクションが複数存在した場合等は、それぞれのコネクション識別子の値を比較し、一番大きな値のものを選択するものとする。コネクション識別子を選択すると、データパケット送信部150は選択したコネクション識別子を指定してフラグ1のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。
【0107】
データパケット送信部150は、宛先アドレスと選択したコネクション識別子の組み合わせを記憶する。次回、ユーザ情報処理部50からデータとアドレスが入力された場合に、データパケット送信部150は、指定されたアドレスをコネクション識別子と組み合わせて記憶していた場合、前述のコネクション識別子の選択手順を行うことなく、記憶しているコネクション識別子を指定してフラグ1のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。
【0108】
データパケット送信部150は、宛先アドレスとコネクション識別子の組み合わせを記憶した場合は、コネクション識別子選択用のタイマをスタートし、タイムアウトした段階で、宛先アドレスの機器へデータパケットを送信するためのコネクションのコネクション識別子を前述の選択手順に従って再選択し、宛先アドレスと再選択したコネクション識別子を組み合わせて再記憶する。
【0109】
実施例1ではデータパケットを送信する度に、コネクション識別子を選択するようにしたが、実施例3で示したように周期的にコネクション識別子の選択手順を行うことによって、例えば、同じ機器宛てへのデータが連続してユーザ情報処理部50から入力された場合に、コネクション識別子の選択手順による処理を軽減することが可能となる。
【0110】
第4の実施例
以下、本発明の第4の実施形態を説明する。
【0111】
実施例4の赤外線通信機器の構成は実施例1に示した構成と同じとするが、データ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの送信手順が実施例1および実施例3と異なるものとする。
【0112】
ユーザ情報処理部50は、送信するデータと共に、宛先機器のアドレスを指定して、データパケット送信部150へ出力する。なお、宛先機器のアドレスは、直接通信可能機器記憶部130、間接通信可能機器記憶部140から取得したものとする。
【0113】
データパケット送信部150はユーザ情報処理部50からデータとアドレスが入力されると、フラグ1のデータパケットを作成する。また、宛先アドレスを確認し、相手機器へデータパケットを送信するためのコネクションのコネクション識別子を選択する。
【0114】
データパケット送信部150は、以下の規則によってコネクション識別子を選択する。
・宛先アドレスが直接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスの列に記入されているアドレスを確認し、宛先アドレスが記入されている行に同じく記入されているコネクション識別子とする。
・宛先アドレスが間接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスリストの列に記入されている宛先アドレスを確認する。複数の欄に同じアドレスが記入されていた場合は、品質の比較を行う。品質が一番良い、例えば、伝送速度の場合は一番速いコネクションのコネクション識別子とする。
【0115】
例えば、図10の記憶テーブルを作成していたとすると、データパケット送信部150は、アドレスBが指定された場合はC12、アドレスCが指定された場合はC13を選択する。一方、アドレスDが指定された場合は、t41,t42の両方に含まれているため品質を比較し、この場合、伝送速度の速い2Mbpsに対応するコネクション識別子C13を選択する。コネクションの品質を比較した結果、同じ品質のコネクションが複数存在した場合、例えば、同じ速度のコネクションが複数存在した場合等は、それぞれのコネクション識別子の値を比較し、一番大きな値のものを選択するものとする。コネクション識別子を選択すると、データパケット送信部150は選択したコネクション識別子を指定してフラグ1のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。
【0116】
データパケット送信部150は、宛先アドレスと選択したコネクション識別子の組み合わせを記憶する。次回、ユーザ情報処理部50からデータとアドレスが入力された場合に、データパケット送信部150は、指定されたアドレスをコネクション識別子と組み合わせて記憶していた場合、前述のコネクション識別子の選択手順を行うことなく、記憶しているコネクション識別子を指定してフラグ1のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。
【0117】
データパケット送信部150は、宛先アドレスとコネクション識別子の組み合わせを記憶した場合は、コネクション制御部20が設定しているコネクションの状態を監視するものとする。コネクションの状態を監視し、例えば、コネクションが新たに設定された場合、
設定していたコネクションが切断された場合、設定しているコネクションの伝送速度が変化した場合等、コネクションの状態変化を検出すると、宛先アドレスの機器へデータパケットを送信するためのコネクションのコネクション識別子を前述の選択手順に従って再選択し、宛先アドレスと再選択したコネクション識別子を組み合わせて再記憶する。
【0118】
実施例1ではデータパケットを送信する度に、コネクション識別子を選択するようにしたが、実施例4で示したようにコネクションの状態変化を検出した段階でコネクション識別子の選択手順を行うことによって、例えば、コネクションの状態変化が頻繁に起きない場合は、実施例1に比べてコネクション識別子の選択手順による処理を軽減することが可能となる。
【0119】
また、実施例3では周期的にコネクション識別子の選択手順を行うため、例えば、コネクション識別子を選択した直後に対応するコネクションが切断された場合、正しくデータパケットを送信することができないが、実施例4のようにコネクションの状態変化を検出した段階でコネクション識別子の選択手順を行うことによって、常に正しくデータパケットを送信することが可能となる。
【0120】
第5の実施例
以下、本発明の第5の実施形態を説明する。
【0121】
実施例5の赤外線通信機器の構成および機能は実施例2に示した構成と同じとするが、予約識別子生成部171に以下に示す追加機能を含めるものとする。
【0122】
予約識別子生成部171は、直接通信可能機器記憶部130および間接通信可能機器記憶部140の作成した実施例1で示した図8の記憶テーブルを監視しており、間接通信可能機器が新たに記憶テーブルに登録された場合、または、記憶テーブルから削除された場合だけでなく、コネクションの伝送速度が変化した場合にも予約識別子変更フラグを立てる。
【0123】
実施例2で示したように、図13に示すように機器2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6のコネクション制御部がコネクションを設定し、機器2−1が図14の記憶テーブルを作成した場合、機器2−1は、機器2−2に対してはアドレスEの機器2−5だけブロードキャスト用のデータを伝送するように転送予約を行い、機器2−3に対してはアドレスDの機器2−4とアドレスFの機器2−6へブロードキャスト用のデータを伝送するように転送予約を行う。実施例5の場合、例えば、機器2−1と機器2−2のコネクションの伝送速度が1Mbpsから4Mbpsに変更になった場合に、機器2−1の予約識別子生成部171が予約識別子変更フラグを立てることから、機器2−1は機器2−2に対してアドレスDの機器2−4とアドレスEの機器2−5にブロードキャスト用のデータを伝送するように転送予約を行い、機器2−3に対してはアドレスFの機器2−6へブロードキャスト用のデータを伝送するように転送予約を行うように変更を行う。この結果、機器2−1内においては、アドレスDの機器2−4へのブロードキャスト用データの送信効率が良くなる。
【0124】
第6の実施例
以下、本発明の第6の実施形態を説明する。
【0125】
実施例6の赤外線通信機器の構成は実施例1に示した構成と同じとするが、データ通信処理部10におけるフラグ1のデータパケットの送信手順が実施例1と異なるものとする。
【0126】
実施例6では、実施例1に示した赤外線通信機器において、データパケット送信部150がフラグ1のデータパケットを送信する際のコネクション選択規則を以下のように変更する。
・宛先アドレスが直接通信可能機器の場合
伝送速度に閾値を設定しておく。記憶テーブルのアドレスの列に記入されているアドレスおよび伝送速度を確認し、伝送速度が閾値以上であれば、宛先アドレスが記入されている行に同じく記入されているコネクション識別子とする。一方、閾値より小さい場合で、かつ、宛先アドレスの機器が間接通信可能機器でもある場合は、次の宛先アドレスが間接通信可能機器の場合に従う。なお、閾値より小さい場合で、かつ、宛先アドレスの機器が間接通信可能機器でない場合は、伝送速度が閾値以上の場合と同じく、宛先アドレスが記入されている行に同じく記入されているコネクション識別子とする。
・宛先アドレスが間接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスリストの列に記入されている宛先アドレスを確認する。複数の欄に同じアドレスが記入されていた場合は、品質の比較を行う。品質が一番良い、例えば、伝送速度の場合は一番速いコネクションのコネクション識別子とする。
【0127】
例えば、コネクション選択規則における伝送速度の閾値を1.5Mbpsに設定したとする。図10の記憶テーブルを作成していたとすると、データパケット送信部150は、アドレスCが指定された場合はC13を選択する。一方、アドレスDが指定された場合は、t41,t42の両方に含まれているため品質を比較し、この場合、伝送速度の速い2Mbpsに対応するコネクション識別子C13を選択する。コネクションの品質を比較した結果、同じ品質のコネクションが複数存在した場合、例えば、同じ速度のコネクションが複数存在した場合等は、それぞれのコネクション識別子の値を比較し、一番大きな値のものを選択するものとする。コネクション識別子を選択すると、データパケット送信部150は選択したコネクション識別子を指定してフラグ1のデータパケットをコネクション制御部20へ出力する。
【0128】
一方、図10の記憶テーブルにおいて、コネクション識別子C12に対応する品質である伝送速度は閾値以下の1Mbpsであるため、データパケット送信部150は、アドレスBが指定された場合は、伝送速度の確認を行った結果、アドレスBの機器は間接通信可能機器でもあるため、C12を選択せずにC13を選択する。
【0129】
例えば、コネクション制御部20が4Mbps、2Mbps、1Mbpsのいずれかをデータ通信処理部10に通知するようにプログラムされている場合、通信路状態が非常に劣悪であって、実際にはパケットロスが非常に多く、1Mbpsの速度によりデータ送信が不可能であっても、1Mbpsという伝送速度がデータ通信処理部10へ通知されるとする。実施例1では、宛先アドレスが直接通信可能機器の場合、その機器と設定しているコネクションのコネクション識別子を選択して送信を開始するが、そのコネクションが非常に劣悪であった場合に、送信完了までに非常に時間がかかり非効率な場合がある。実施例6では、コネクション選択規則において伝送速度の閾値を設定することにより、劣悪なコネクションを回避することが可能であり、他の直接通信可能機器による中継転送によって、宛先機器へ効率的にデータパケットが送信されることを期待することができる。
【0130】
第7の実施例
以下、本発明の第7の実施形態を図22から図31を用いて説明する。
【0131】
図22に本発明の赤外線通信機器3の基本構成を示す。赤外線通信機器3はユーザ情報処理部53、データ通信処理部13、通信路制御部23、赤外線送信部33、赤外線受信部43とにより構成されている。データ通信処理部13は、識別情報生成部113、直接通信可能機器リスト生成部123、直接通信可能機器記憶部133、間接通信可能機器記憶部143、データパケット送信部153、データパケット受信部163とにより構成されている。
【0132】
ユーザ情報処理部53は、データを送受信することで動作するアプリケーション、または通信プロトコルモジュールとする。
通信路制御部23は、送信フレームが衝突を起こさないように制御するためのメディアアクセス制御機能と通信相手機器とコネクションレス型の通信を行う機能を有するものとする。通信路制御部23では、送信フレームを作成する際に、データ通信処理部13から入力されたパケットや通信路制御部23内で作成したパケットに対し、宛先機器のデバイスアドレスと送信元機器のデバイスアドレスを含めて赤外線送信部33へと出力する。本実施例では、通信路制御部23が機器を識別するために利用する識別子をデバイスアドレスと呼ぶことにする。また、宛先として、全ての機器を指定する場合は、ブロードキャスト用のデバイスアドレスを利用するものとする。なお、通信制御部23は他機器と折衝を行うことで、通信可能範囲に存在する機器と異なるデバイスアドレスであって、かつ、ブロードキャスト用デバイスアドレスでないデバイスアドレスを自機器のデバイスアドレスとして登録し、通信路制御部23内で記憶し、フレーム送信時に送信元機器のデバイスアドレスとして利用する機能を有するものとする。なお、通信路制御部23が他機器との折衝により自機器のデバイスアドレスを決定する機能を有していない場合は、ユーザが他機器と異なるデバイスアドレスを登録し、それを通信路制御部23が記憶するものとしても良い。また、予め、全ての機器で異なるように管理されたデバイスアドレスが設定されている場合は、そのアドレスを自機器のデバイスアドレスとし、フレーム送信時に送信元機器のデバイスアドレスとして利用する機能を有するものとする。
【0133】
赤外線送信部33は、電気信号として入力されたフレームを赤外線信号に変換して空間に出射する装置とする。
【0134】
赤外線受信部43は、赤外線信号を受信すると電気信号であるフレームに変換して通信路制御部23へと出力する装置とする。
【0135】
通信路制御部23は、赤外線受信部43からフレームが入力されると、フレームを解析し、宛先として自機器のデバイスアドレス、またはブロードキャスト用デバイスアドレスが指定されていた場合、データ通信処理部13が処理可能なパケットをフレームから取り出し、データ通信処理部13へ出力する。
【0136】
本実施例では、相手機器の通信路制御部23がブロードキャスト用デバイスアドレスを指定してフレームを送信したフレームを直接受信可能である場合に、その相手機器を直接通信可能機器と呼ぶことにする。例えば、図29において、機器81,82,83,84がそれぞれ通信路制御部23を有していたとすると、機器81が通信可能範囲820と830内に位置することから、機器81の直接通信可能機器は機器82,83の2台であって、機器84は直接通信可能機器ではないとする。一方、機器82が通信可能範囲810、820と830内に位置することから、機器82の直接通信可能機器は機器81,83、84の3台であるとする。
【0137】
なお、赤外線送信部33と赤外線受信部43をIrDA(Infrared Data Association)が物理層として定義している赤外線送受信装置のうち、AIR(Advanced Infra−red)と呼ばれる拡散型の赤外線送受信装置とした場合、通信路制御部23は、IrDAがIrMAC、または、AIrMACとして定義しているプロトコルモジュールを含むものとする。また、通信路制御部23は赤外線送信部33、赤外線受信部43でフレームの送受信を行う場合の伝送速度が変化した場合に、変化した伝送速度に関する情報をデータ情報処理部13へ通知する機能を有していても良い。
【0138】
以下、データ通信処理部13の構成要素について示す。
【0139】
データ通信処理部13が他の機器のデータ通信処理部との間で交換するパケットをデータパケットと呼ぶことにする。データ通信処理部13はデータを送信する場合にデータパケットを構築するものとする。なお、データパケットにはデータパケットの種類を示す識別子を含めるものとする。本実施例においては、データパケットの種類を示す識別子をフラグと呼び、ユーザ情報処理部53から入力されたデータが含まれるデータパケットにはフラグ0(Flag0)またはフラグ1(Flag1)が付加される。また、本実施例で示す識別情報生成部113、直接通信可能機器リスト生成部123が生成したデータが含まれるデータパケットには、それぞれフラグ2(Flag2),フラグ3(Flag3)が付加されるものとする。
【0140】
識別情報生成部113は、自機器のデータ通信処理部13を識別するためのアドレスを生成または選択し、データパケット送信部153とデータパケット受信部163へ通知する。なお、本実施例では、以後、データ通信処理部13を識別するためのアドレスを単にアドレスと呼ぶことで、通信路制御部23が利用するデバイスアドレスと区別する。識別情報処理部113は、他機器と折衝を行うことで、他機器とは異なるアドレスを生成するプロトコルを含んでいるものとする。なお、データ通信処理部13は、自機器のアドレスを通信路制御部23が設定した自機器のデバイスアドレスを利用して生成しても良い。識別情報生成部113は、自機器のアドレスを含むデータパケットを構築し、データパケット送信部153へ出力するものとする。識別情報生成部113が作成するデータパケットには、フラグ2が付加されるものとする。また、識別情報生成部113は、自機器のアドレスをユーザ情報処理部53へ通知する機能を有していても良い。
【0141】
直接通信可能機器記憶部133は、データパケット受信部163からフラグ2が含まれたデータパケットが入力されると、直接通信可能機器のデータ通信処理部を識別するアドレスをデータパケットから取り出し、送信元機器のデバイスアドレスと対にして記憶する。また、直接可能通信機器のアドレスをユーザ情報処理部53へ通知する機能を有していても良い。
【0142】
直接通信可能機器リスト生成部123は、直接通信可能機器が送信したアドレスを受信すると、直接通信可能機器記憶部133が記憶している全ての直接通信可能機器のアドレスを含むリストを作成する。以後、直接通信可能機器リスト生成部123が作成したアドレスのリストを単にアドレスリストと呼ぶ。アドレスリストを作成した後、直接通信可能機器リスト生成部123は、アドレスリストを含むデータパケット作成し、データパケット送信部153へ出力する。直接通信可能機器リスト生成部123が作成するデータパケットには、フラグ3が付加されるものとする。
【0143】
間接通信可能機器記憶部143は、データパケット受信部163からフラグ3が含まれたデータパケットが入力されると、直接通信可能機器が作成したアドレスリストをデータパケットから取り出し、送信元機器のデバイスアドレスと対にして記憶する。また、アドレスリストに含まれているアドレスのうち、自機器および直接通信可能機器のアドレスでないアドレスのみをユーザ情報処理部53へ通知する機能を有していても良い。本実施例では、以後、アドレスリストに含まれているアドレスを有する機器のうち、自機器および直接通信可能機器ではない機器を間接通信可能機器と呼ぶことにする。
【0144】
また、データパケット送信部153は、識別情報生成部113によって生成または選択されたアドレスを含むデータパケットと、直接通信可能機器リスト生成部123によって作成されたアドレスリストを含むデータパケットをまとめて送信しても良い。この場合、識別情報生成部113および直接通信可能機器リスト生成部123がフラグ2,3を付加する代わりに、データパケット送信部153が、アドレスとアドレスリストを含むということを示すための別のフラグを付加するものとする。
【0145】
一方、識別情報生成部113が、自機器のデータ通信処理部13を識別するためのアドレスとして、通信路制御部23が設定した自機器デバイスアドレスをそのまま利用するとした場合には、通信路制御部23が送信するすべてのフレームには送信元デバイスアドレスが付加されていることから、フラグ2のデータパケットを作成することなく、自機器のデータ通信処理部13を識別するためのアドレスを相手機器に通知することができる。
【0146】
ユーザ情報処理部53は、データを送信する場合、宛先機器のデータ通信処理部のアドレスを指定して、送信するデータをデータパケット送信部153へ出力するものとする。
【0147】
データパケット送信部153は、自機器のアドレスやアドレスリストを含むデータパケット送信するために通信路制御部23に出力する場合は、通信路制御部23が宛先としてブロード用デバイスキャストアドレスを付加して送信するように指定する。なお、データパケット送信部153は、アドレスを含むデータパケットが定期的に他機器に送信されるように通信路制御部23に周期的に出力しても良い。
【0148】
データパケット送信部153は、ユーザ情報処理部53からデータと宛先機器のデータ通信処理部13を識別するアドレスが入力されると、入力されたデータと宛先機器のアドレスを含み、フラグ1を付加したデータパケットを作成する。次に、データパケット送信部153は、直接通信可能機器記憶部133または間接通信可能機器記憶部143に記憶されているアドレスとデバイスアドレスの関係を参照しユーザ情報処理部53によって指定された宛先アドレスに対応するデバイスアドレスを選択する。データパケット送信部153は、通信路制御部23が宛先として選択したデバイスアドレスを付加して送信するように指定して通信路制御部23に出力する。デバイスアドレスの選択方法については、後程示すデータ通信処理部13におけるフラグ1のデータパケットの送信手順に従うものとする。
【0149】
データパケット受信部163は、通信路制御部23からデータパケットが入力されると、データパケットに含まれているフラグの値の確認を行い、フラグ1の場合はユーザ情報処理部53へ出力し、フラグ2の場合は直接通信可能機器記憶部133へ出力し、フラグ3の場合は間接通信可能機器記憶部143へ出力するものとする。但し、フラグ1の場合、データパケットに含まれているアドレスを解析し、自機器のアドレスと一致すれば、ユーザ情報処理部53等に出力するものとする。一致しなかった場合は、後程示すデータ通信処理部13におけるフラグ1のデータパケットの受信手順に従うものとする。また、データパケット受信部163は、フラグ2およびフラグ3のデータパケットを直接通信可能機器記憶部133または間接通信可能機器記憶部143へ出力する際には、そのデータパケットの送信元機器のデバイスアドレスを一緒に通知するものとする。
【0150】
図23にフレームおよびデータパケットの構造の具体例を示す。データパケットは、ペイロードに加えて、少なくともフラグ、宛先アドレス、送信元アドレスによって構成されるものとし、フレームはデータパケットに少なくとも宛先デバイスアドレス、送信元デバイスアドレスが付加されるものとする。なお、フレームまたはデータパケットに、誤り制御に利用する情報等を付加しても良い。
【0151】
次に、図24に、データパケット送信部153、データパケット受信部163、直接通信可能機器記憶部133、間接通信可能機器記憶部143が直接通信可能機器のデバイスアドレスとアドレス、及び、直接通信可能機器の送信したアドレスリストを記憶するために利用する記憶テーブルの例を示す。
【0152】
図24の記憶テーブルには、直接通信可能機器のデバイスアドレスとアドレス、及び、直接通信可能機器の送信したアドレスリストと共に、その直接通信可能機器との通信が可能であるかどうか等を示す品質をまとめて記憶できるものとしている。
【0153】
なお、図24に示すテーブルは、データパケット送信部153、データパケット受信部163、直接通信可能機器記憶部133、間接通信可能機器記憶部143が共同管理し、利用するものとしているが、各構成要素が異なる形の記憶テーブルを個別に管理してもよい。
【0154】
一方、識別情報生成部113が、自機器のデータ通信処理部13を識別するためのアドレスとして、通信路制御部23が設定した自機器デバイスアドレスをそのまま利用するとした場合には、図24の記憶テーブルにおいてデバイスアドレスとアドレスは同じになることから、図25のような記憶テーブルとしても良い。
【0155】
以下、記憶テーブルの変更方法の具体例を示す。
【0156】
図29に示す機器81,82,83,84を本実施例の通信機器3の構成要素を有する機器とし、それぞれの機器のデータ通信処理部13を識別するアドレスをA81,A82,A83,A84とする。また、それぞれの機器のデバイスアドレスをDA81、DA82、DA83、DA84とする。機器81の通信可能範囲を810、機器82の通信可能範囲を820、機器83の通信可能範囲を830、機器84の通信可能範囲を840とする。また、各機器はフラグ2とフラグ3のデータパケットは周期的に送信するものとする。
【0157】
図29の状態で各機器がフラグ2およびフラグ3のデータパケットを送受信した結果、機器81における記憶テーブルは図26のようになる。各機器は他機器と通信可能であるかどうかをフラグ3のデータパケットを受信可能であるかどうかで判断するとし、τ時間フラグ3のデータパケットを受信しなかった直接通信可能機器とは切断されたと判断する。例えば、機器83の通信範囲が図29から図30のように変化し、機器81が機器83の送信するフラグ3のデータパケットをτ時間受信しなくなったとすると、機器81の記憶テーブルは図27のように変更される。一方、機器84の通信範囲が図29から図31に示すように変化し、機器83が機器84の送信するフラグ3のデータパケットをτ時間受信しなくなったとすると、機器83が送信するアドレスリストにはA81とA82しか含まれなくなる。その結果、機器81の記憶テーブルは図28のように変更される。
【0158】
以下、直接通信可能機器記憶部133および間接通信可能機器記憶部143が、ユーザ情報処理部53に対して直接通信可能機器および間接通信可能機器のアドレスを通知する機能について説明する。
【0159】
直接通信可能機器記憶部133は、ユーザ情報処理部53に対して、直接通信可能機器のアドレスを通知する機能を有するものとする。例えば、図24のような記憶テーブルを管理していた場合、直接通信可能機器記憶部133は、アドレスの列に記憶しているアドレスをユーザ情報処理部53に通知する。すなわち、記憶テーブルが図26の状態であれば、アドレスA82、A83をユーザ情報処理部53に通知する。直接通信可能機器記憶部133からユーザ情報処理部53へのアドレスの通知は、ユーザ情報処理部53からの要求があった場合に行っても良いし、記憶テーブルに変更があった場合に行っても良いし、また、周期的に行うものとしても良い。
【0160】
間接通信可能機器記憶部143は、ユーザ情報処理部53に対して、間接通信可能機器のアドレスを通知する機能を有するものとする。例えば、図24のような記憶テーブルを管理していた場合、間接通信可能機器記憶部143は、アドレスリストの列を確認し、アドレスの列に記入されていないアドレスであって、また、自機器のアドレスでないアドレスをユーザ情報処理部53へ通知する。すなわち、記憶テーブルが図26の状態であれば、アドレスA84はアドレスの列に含まれていないため、A84を間接通信可能機器のアドレスとしてユーザ情報処理部53へ通知する。間接通信可能機器記憶部143からユーザ情報処理部53へのアドレスの通知は、ユーザ情報処理部53からの要求があった場合に行っても良いし、記憶テーブルに変更があった場合に行っても良いし、また、周期的に行うものとしても良い。
【0161】
次に、データ通信処理部13におけるフラグ1のデータパケットの送信手順について示す。
【0162】
ユーザ情報処理部53は、送信するデータと共に、宛先機器のアドレスを指定して、データパケット送信部153へ出力する。なお、宛先機器のアドレスは、相手機器のデータ通信処理部13を識別するアドレス、または、ブロードキャスト用に予約されているブロードキャストアドレスとする。
【0163】
データパケット送信部153はユーザ情報処理部53からデータとアドレスが入力されると、フラグ1のデータパケットを作成する。また、宛先アドレスを確認し、相手機器へデータパケットを送信するためのデバイスアドレスを選択する。
【0164】
データパケット送信部153は、図24に示す記憶テーブルを管理しているとすると、以下の規則によってデバイスアドレスを選択する。
・宛先アドレスが直接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスの列に記入されているアドレスを確認し、宛先アドレスが記入されている行に記入されているデバイスアドレスとする。
・宛先アドレスが間接通信可能機器の場合
記憶テーブルのアドレスリストの列に記入されている宛先アドレスを確認する。複数の欄に同じアドレスが記入されていた場合は、品質の比較を行う。品質が切断状態でない機器のデバイスアドレスとする。
・宛先アドレスがブロードキャストアドレスの場合
ブロードキャスト用デバイスアドレスとする。
【0165】
例えば、機器81が図26の記憶テーブルを作成していたとすると、データパケット送信部153は、アドレスA82が指定された場合はデバイスアドレスDA82、アドレスA83が指定された場合はデバイスアドレスDA83を選択する。一方、アドレスA84が指定された場合は、DA82,DA83共に切断状態でないため両方を選択する。デバイスアドレスを選択すると、データパケット送信部153は選択したデバイスアドレスを指定してフラグ1のデータパケットを通信路制御部23へ出力する。また、複数のデバイスアドレスを選択した場合は、選択した全てのデバイスアドレスを有する機器へデータパケットが送信されるように、選択したデバイスアドレスを順に指定して、同じフラグ1のデータパケットを通信路制御部23へ出力する。なお、本実施例では、複数のデバイスアドレスを選択した場合は、選択した全てのデバイスアドレスを有する機器へデータパケットを送信するものとしたが、複数のデバイスアドレスを選択した場合は、その中から任意の一つのデバイスアドレスを決定するアルゴリズムに従い、一つのデバイスアドレスを選択するとしても良い。例えば、一番大きな値のデバイスアドレス、または、一番小さな値のデバイスアドレスを選択するとしても良い。
【0166】
次に、データ通信処理部13におけるフラグ1のデータパケットの受信手順について示す。
【0167】
データパケット受信部163は、フラグ1のデータパケットを受信すると、データパケットに含まれている宛先アドレスを確認する。宛先アドレスが自機器のアドレスと一致した場合、および、ブロードキャストアドレスの場合は、データパケットに含まれるデータと、送信元機器のアドレスをユーザ情報処理部53へ通知する。一方、フラグ1のデータパケットを受信したが宛先アドレスが自機器のアドレスと一致しなかった場合、データパケット受信部163は、管理する記憶テーブルを確認し、宛先機器のアドレスが記憶テーブルのアドレスの列に記入されていた場合は、対応するデバイスアドレスを指定し、また、受信したデータパケットのフラグを1から0に変更した後に、そのフラグ0のデータパケットを通信路制御部23へ出力する。宛先アドレスがブロードキャストアドレスの場合は、以下に示すブロードキャスト転送手順に従うものとする。
【0168】
次にブロードキャスト転送手順についての例を示す。
【0169】
まず、ブロードキャスト転送手順の第1の例を示す。宛先アドレスがブロードキャストアドレスであるフラグ1のデータパケットを受信した場合は、自機器が管理する記憶テーブルを参照し、送信元機器のデバイスアドレスまたはアドレスが記入されている行にあるアドレスリストに含まれる機器のアドレスを確認する。直接通信可能機器のアドレス、すなわち、記憶テーブルのアドレスの列に記憶されているアドレスのうち、確認したアドレスリストに含まれていないアドレスが存在した場合、含まれていないアドレスに対応するデバイスアドレスを確認する。デバイスアドレスが確認されれば、そのデバイスアドレスを指定し、また、受信したデータパケットのフラグを1から0に変更した後に通信路制御部23へ出力する。アドレスリストに含まれていない直接通信可能機器のアドレスが複数存在した場合は、対応するデバイスアドレスを順に指定して、フラグを1から0に変換したデータパケットを通信路制御部23へ繰り返し出力する。
【0170】
次に、ブロードキャスト転送手順の第2の例を示す。第2の例では、第1の例において、
アドレスリストに含まれていない直接通信可能機器のアドレスが複数存在した場合、そのアドレス数がN個以上であれば、対応するデバイスアドレスを順に指定して、フラグを1から0に変換したデータパケットを通信路制御部23へ繰り返し出力する代わりに、ブロードキャストアドレスを指定してフラグを1から0に変換したデータパケットを通信路制御部23へ一度だけ出力する。
【0171】
次に、ブロードキャスト転送手順の第3の例を示す。宛先アドレスがブロードキャストアドレスであるフラグ1のデータパケットを受信した場合は、自機器が管理する記憶テーブルを参照し、送信元機器のデバイスアドレスまたはアドレスが記入されている行にあるアドレスリストの欄(アドレスリスト欄1とする)に含まれる機器のアドレスを確認する。直接通信可能機器のアドレス、すなわち、記憶テーブルのアドレスの列に記憶されているアドレスのうち、確認したアドレスリスト欄1に含まれていないアドレス(アドレス1とする)が存在した場合、その含まれていないアドレスと同じ行にあるアドレスリストの欄(アドレスリスト欄2とする)に記入されているアドレスを確認する。アドレスリスト欄2に送信元機器のアドレスが記入されていない場合に限り、アドレス1に対応するデバイスアドレスを確認し、デバイスアドレスが確認されれば、そのデバイスアドレスを指定し、また、受信したデータパケットのフラグを1から0に変更した後に通信路制御部23へ出力する。なお、アドレスリスト欄1に含まれていない直接通信可能機器のアドレスが複数存在した場合は、上記アドレス1と同じ手順により対応するデバイスアドレスを順に確認し、そのデバイスアドレスを指定して、フラグを1から0に変換したデータパケットを通信路制御部23へ繰り返し出力する。
【0172】
次に、ブロードキャスト転送手順の第4の例を示す。第4の例では、第3の例において、
アドレスリストに含まれていない直接通信可能機器のアドレスが複数存在した場合、それぞれのアドレスに対して、そのアドレスに対応するアドレスリストに送信元機器のアドレスが記入されているか確認する。その結果、記入されていないアドレスリストが複数存在した場合、そのアドレスリストの欄の数を確認する。アドレスリストの欄の数がN個以上であれば、対応するデバイスアドレスを順に指定して、フラグを1から0に変換したデータパケットを通信路制御部23へ繰り返し出力する代わりに、ブロードキャストアドレスを指定してフラグを1から0に変換したデータパケットを通信路制御部23へ一度だけ出力する。
【0173】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、直接通信可能でない機器を認識することが可能であり、複数の機器が存在した場合、全ての機器の通信可能範囲が重なっていなくても、複数の機器がお互いの存在を認識し、データ交換をすることが可能である。
【0174】
また、請求項2の発明によれば、直接通信可能でない機器との間で直接通信可能機器を介することでデータの送受信を行うことが可能であり、複数の機器が存在した場合、全ての機器の通信可能範囲が重なっていなくても、複数の機器で相互通信が可能である。
【0175】
また、請求項1および請求項2の発明によれば、直接通信可能な機器とのみコネクションを設定することにより、N台の機器間で信頼性のある相互通信を行うことも可能であり、N台の機器間でフルメッシュとなるようにコネクションを設定する必要がなく、コネクション管理維持のための処理負担が軽減可能である。
【0176】
また、請求項3の発明によれば、中継器となる直接通信可能機器に対し予め指定した複数の機器へ中継転送を行うように指示を与えておくことで、指示を与えた直接通信可能機器にデータを送信するだけで自動的に指定した複数の機器へデータ転送を行うようにさせることが可能であり、ユニキャストを繰り返し行う場合よりも効率的なブロードキャストサービスまたはマルチキャストサービスを実現することが可能となり、無駄なトラヒックを軽減することができる。
【0177】
また、請求項4の発明によれば、中継器となる直接通信可能機器に対し予め指定した複数の機器へ中継転送を行うように指示を与えておくことで、指示を与えた直接通信可能機器にデータを送信するだけで自動的に指定した複数の機器へデータ転送を行うようにさせることが可能である。また、中継器となる直接通信可能機器とのコネクション通信路の状態に変化が生じた場合に、異なる中継器を再選択することが可能である。例えば、中継器となる機器とのコネクションが切断された場合に、異なる中継器を再選択してデータ転送を継続することや、別の機器と新たにコネクション通信路を設定した場合に、中継器として新たに接続した機器を再選択することでより効率的なデータ転送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の通信機器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の構成要素を有する4台の機器によるコネクション通信路設定例である。
【図3】本発明の第1実施例の構成要素を有する2台の機器によるコネクション通信路設定例である。
【図4】本発明の第1実施例の構成要素を有する3台の機器によるコネクション通信路設定例1である。
【図5】フラグ2のデータパケットの構成例である。
【図6】フラグ3のデータパケットの構成例である。
【図7】フラグ1のデータパケットの構成例である。
【図8】記憶テーブルの構成例である。
【図9】記憶テーブルの記入例1である。
【図10】記憶テーブルの記入例2である。
【図11】記憶テーブルの記入例3である。
【図12】本発明第2実施形態の通信機器の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2実施例の構成要素を有する6台の機器によるコネクション通信路設定例である。
【図14】記憶テーブルの記入例4である。
【図15】フラグ4のデータパケットの構成例である。
【図16】フラグ0のデータパケットの構成例である。
【図17】本発明の第1実施例の構成要素を有する3台の機器によるコネクション通信路設定例2である。
【図18】本発明の第2実施例の構成要素を有する機器によるデータパケットの中継転送の様子を示すダイアグラムである。
【図19】本発明の第2実施例の構成要素を有する3台の機器によるコネクション通信路設定例である。
【図20】本発明の第2実施例の構成要素を有する機器によるデータパケットの中継転送の様子を示すダイアグラムである。
【図21】機器配置と通信可能範囲を示す例である。
【図22】本発明第1実施形態の通信機器の構成を示すブロック図である。
【図23】フレームおよびデータパケットの構成例である。
【図24】記憶テーブルの構成例1である。
【図25】記憶テーブルの構成例2である。
【図26】記憶テーブルの構成例1の記入例1である。
【図27】記憶テーブルの構成例1の記入例2である。
【図28】記憶テーブルの構成例1の記入例3である。
【図29】本発明の第3実施例の構成要素を有する4台の機器の配置と通信可能範囲例1である。
【図30】本発明の第3実施例の構成要素を有する4台の機器の配置と通信可能範囲例2である。
【図31】本発明の第3実施例の構成要素を有する4台の機器の配置と通信可能範囲例3である。
【符号の説明】
1,2,3 ‥‥ 通信機器
91,92,93,94 ‥‥ 通信機器
81,82,83,84 ‥‥ 通信機器
910,920,930,940 ‥‥ 通信機器91,92,93,94の通信可能範囲
810,820,830,840 ‥‥ 通信機器81,82,83,84の通信可能範囲
50,53 ‥‥ ユーザ情報処理部
10,11,13 ‥‥ データ通信処理部
20,23 ‥‥ コネクション制御部
30,33 ‥‥ 赤外線送信部
40,43 ‥‥ 赤外線受信部
110,113 ‥‥ 識別情報生成部
120,123 ‥‥ 直接通信可能機器リスト生成部
130,133 ‥‥ 直接通信可能機器記憶部
140,143 ‥‥ 間接通信可能機器記憶部
150,151,153 ‥‥ データパケット送信部
160,161,163 ‥‥ データパケット受信部
171,173 ‥‥ 予約識別子生成部
181,183 ‥‥ 予約識別子記憶部
A,B,C,D,E,F ‥‥ データ通信処理部を識別するアドレス
C12,C13,C23,C24,C34,C25,C36‥‥設定されたコネクション通信路を識別するためのコネクション識別子
A81,A82,A83,A84‥‥ データ通信処理部を識別するアドレス
DA81,DA82,DA83,DA84‥‥ デバイスアドレス

Claims (3)

  1. 赤外線信号光を送受信する赤外線送受信装置を一組有し、赤外線を搬送波として利用して複数の機器と通信路を設定してデータ通信を行い、
    自機器の識別情報を送信する識別情報送信手段と、
    他機器の送信した識別情報を受信し、受信した識別情報により識別可能となる機器を自機器と直接通信することが可能である直接通信可能機器と判断し、受信した識別情報を記憶する直接通信可能機器受信記憶手段と、
    前記直接通信可能機器記憶手段に記憶している全ての識別情報を含む直接通信可能機器リストを生成し、直接通信可能機器へ送信する直接通信可能機器リスト生成送信手段と、
    直接通信可能機器が送信した直接通信可能機器リストを受信し、受信した直接通信可能機器リストに含まれる機器の識別情報とそのリストを送信した直接通信可能機器に関する情報とを関連させて記憶する間接通信可能機器受信記憶手段と、
    通信路の設定、切断や、通信路の速度等の品質変化を検出する通信路管理手段と、
    他機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信手段と、
    識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段が受信した識別情報が付加されたデータを送信する中継転送手段とを有するデータ通信装置のデータ通信方法であって、
    自機器の識別情報を記憶する自機器識別情報記憶ステップと、
    前記間接通信可能機器受信記憶手段または前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報の機器宛てにデータを送信する場合に、自機器が直接通信可能機器と設定しているコネクション通信路から一つのコネクション通信路を選択するコネクション選択ステップと、
    選択したコネクション通信路へ宛先機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信ステップと、
    識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信ステップと、
    受信したデータに付加されている識別情報が自機器の識別情報と一致するか、または、前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報に一致するものがあるかを判断する宛先判定ステップと、
    受信したデータに付加されている識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されている場合、直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されている機器へ受信データを中継転送する中継転送ステップと
    を行うことを特徴とするデータ通信方法。
  2. 赤外線信号光を送受信する赤外線送受信装置を一組有し、赤外線を搬送波として利用して複数の機器と通信路を設定してデータ通信を行うデータ通信装置であって、
    自機器の識別情報を送信する識別情報送信手段と、
    他機器の送信した識別情報を受信し、受信した識別情報により識別可能となる機器を自機器と直接通信することが可能である直接通信可能機器と判断し、受信した識別情報を記憶する直接通信可能機器受信記憶手段と、
    前記直接通信可能機器記憶手段に記憶している全ての識別情報を含む直接通信可能機器リストを生成し、直接通信可能機器へ送信する直接通信可能機器リスト生成送信手段と、
    直接通信可能機器が送信した直接通信可能機器リストを受信し、受信した直接通信可能機器リストに含まれる機器の識別情報とそのリストを送信した直接通信可能機器に関する情報とを関連させて記憶する間接通信可能機器受信記憶手段と、
    通信路の設定、切断や、通信路の速度等の品質変化を検出する通信路管理手段と、
    他機器の識別情報をデータに付加して送信するデータ送信手段と、
    識別情報が付加されたデータを受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段が受信した識別情報が付加されたデータを送信する中継転送手段と、
    複数の機器に関する情報と予約識別子を予め前記直接通信可能機器へ通知しておき、前記予約識別子を付加したデータを前記直接通信可能機器へ送信した場合、予め通知していた複数の機器へ自動的に中継転送されるようにするため、前記予約識別子を生成する予約識別子生成手段と、
    生成した前記予約識別子と共に中継転送先の機器情報として前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している識別情報を送信する予約識別子送信手段と、
    前記予約識別子と前記識別情報を受信する予約識別子受信手段と、
    前記予約識別子と共に受信した識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されていた場合に、受信した前記予約識別子と識別情報を記憶する予約識別子記憶手段と
    を有することを特徴とするデータ通信装置。
  3. 請求項2記載のデータ通信装置において、
    中継転送を直接通信可能機器に予約するために利用する予約識別子を生成する予約識別子生成ステップと、
    生成した前記予約識別子と共に前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している機器の識別情報を送信する予約識別子送信ステップと、
    前記予約識別子と前記識別情報を受信する予約識別子受信ステップと、
    前記予約識別子と一緒に受信した機器の識別情報が前記直接通信可能機器受信記憶手段に記憶されていた場合に、受信した予約識別子と機器の識別情報を記憶する予約識別子記憶ステップと、
    前記予約識別子生成ステップで生成した前記予約識別子をデータに付加して前記直接通信可能機器へ送信する予約データ送信ステップと、
    前記予約識別子が付加されたデータを受信する予約データ受信ステップと、
    受信したデータに付加されている予約識別子が前記予約識別子記憶ステップで記憶した予約識別子と一致した場合に、前記予約識別子記憶ステップで記憶した前記識別情報で識別可能となる機器に受信データを中継転送する予約中継転送ステップと、
    コネクションの設定、切断やコネクション通信路の速度等の品質変化を検出するコネクション管理ステップと、
    コネクション管理ステップの結果、コネクションの状態に変化が生じた場合に中継転送を予約するために利用する予約識別子の再生成を行う予約識別子再生成ステップと、
    再生成した前記予約識別子と共に前記間接通信可能機器受信記憶手段に記憶している機器の識別情報を送信する予約識別子再送信ステップと
    を行うことを特徴とするデータ通信方法。
JP04322599A 1999-02-22 1999-02-22 データ通信装置およびデータ通信方法 Expired - Fee Related JP3857456B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04322599A JP3857456B2 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 データ通信装置およびデータ通信方法
US09/506,378 US6693879B1 (en) 1999-02-22 2000-02-18 Data communication apparatus and method
US10/640,006 US7200366B2 (en) 1999-02-22 2003-08-14 Data communication apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04322599A JP3857456B2 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 データ通信装置およびデータ通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000244522A JP2000244522A (ja) 2000-09-08
JP3857456B2 true JP3857456B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=12657982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04322599A Expired - Fee Related JP3857456B2 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 データ通信装置およびデータ通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6693879B1 (ja)
JP (1) JP3857456B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000358036A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Nec Corp メッシュ型無線アクセスシステム
US6982966B2 (en) * 2000-04-10 2006-01-03 Viasat, Inc. Satellite routing protocol with dynamic IP addressing
US7190685B2 (en) * 2001-02-08 2007-03-13 Lucent Technologies Inc. Control information transmission in a wireless communication system
US7867092B2 (en) * 2002-04-08 2011-01-11 Igt Gaming apparatus with an optical wireless system
US7167913B2 (en) * 2002-06-05 2007-01-23 Universal Electronics Inc. System and method for managing communication links
US7050394B2 (en) * 2002-12-18 2006-05-23 Intel Corporation Framer
JP3886934B2 (ja) * 2003-06-09 2007-02-28 株式会社東芝 無線通信装置、通信制御プログラム及び通信制御方法
WO2005048538A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Fujitsu Limited 通信中継装置、通信中継方法および通信中継プログラム
WO2005050919A2 (en) * 2003-11-20 2005-06-02 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh A method for direct communication between a first station and a second station of a wireless network
US7664027B2 (en) * 2004-10-20 2010-02-16 Sigmatel, Inc. Infrared adapter with data packet throttle
US20070097970A1 (en) * 2005-11-01 2007-05-03 Georgios Margaritis Packet retransmitter
JP5281312B2 (ja) * 2008-04-25 2013-09-04 キヤノン株式会社 通信装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
WO2010064292A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 パイオニア株式会社 データ処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
JP2011103573A (ja) 2009-11-11 2011-05-26 Fujitsu Ltd 無線通信システム、端末装置、及び無線通信システムにおける無線通信方法
WO2011112056A2 (ko) 2010-03-11 2011-09-15 한국전자통신연구원 무선 시스템의 조정자 장치, 소스 장치 및 릴레이 장치의 통신 방법 및 프레임 구조
JP5561297B2 (ja) * 2012-03-16 2014-07-30 コニカミノルタ株式会社 情報処理システム、通信端末装置、情報処理装置およびプログラム
JP2013118693A (ja) * 2013-02-25 2013-06-13 Canon Inc 通信装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
JP6175389B2 (ja) * 2014-03-13 2017-08-02 株式会社東芝 通信装置、情報処理装置、通信方法および通信プログラム
US11455225B2 (en) * 2020-08-04 2022-09-27 Western Digital Technologies, Inc. Electronic device having infrared light-emitting diode for data transmission

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5247380A (en) 1988-01-27 1993-09-21 Spectrix Corp Infrared communications network
US5099346A (en) 1988-01-27 1992-03-24 Spectrix Corporation Infrared communications network
US6418324B1 (en) * 1995-06-01 2002-07-09 Padcom, Incorporated Apparatus and method for transparent wireless communication between a remote device and host system
US6128512A (en) * 1995-09-06 2000-10-03 Cisco Systems, Inc. Cellular communication system with dedicated repeater channels
JPH09244972A (ja) * 1996-03-05 1997-09-19 Alps Electric Co Ltd 赤外線信号伝送装置
US5786923A (en) * 1996-03-29 1998-07-28 Dominion Communications, Llc Point-to-multipoint wide area telecommunications network via atmospheric laser transmission through a remote optical router
JPH10173653A (ja) 1996-12-11 1998-06-26 Sharp Corp 通信方式および通信装置
JP3512990B2 (ja) * 1997-09-16 2004-03-31 株式会社東芝 通信ネットワークシステム、通信ネットワークシステムの中継端末およびネットワークシステムの通信制御方法
KR100379459B1 (ko) * 1999-02-12 2003-04-10 엘지전자 주식회사 이동 통신 시스템에서 패킷 데이터 서비스 제공 시스템 및 이를 이용한 운용 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000244522A (ja) 2000-09-08
US6693879B1 (en) 2004-02-17
US20040097199A1 (en) 2004-05-20
US7200366B2 (en) 2007-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3857456B2 (ja) データ通信装置およびデータ通信方法
US6298053B1 (en) Method and apparatus for connection handoff between connected radios
US8571064B2 (en) Method and apparatus for physical layer routing in a wireless device
US8169923B2 (en) Power line communication method and apparatus
US8320294B2 (en) Method for communicating in a network comprising wire and wireless nodes
US7190686B1 (en) Self configuring high throughput medium access control for wireless networks
JP2001244864A (ja) 無線中継システム
JP2009507402A (ja) 冗長接続されたワイヤレスセンサネットワーキング方法
WO2013115802A1 (en) Zig zag routing
JP4264451B2 (ja) 通信システム内でのルート発見の方法および装置
JPH04302236A (ja) Rfシステムにおけるパケット放送方式
US10680899B1 (en) Topology discovery through multicast transmission
JP3599032B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法及び無線局
JP3190790B2 (ja) 通信制御装置
US6301239B1 (en) Distributed packet communication network
CN111343687B (zh) 基于多中继协作的网络数据传输方法、装置及电子设备
AU2016301035B2 (en) Method for discovering a node of an ad hoc network
US7656804B2 (en) Method and apparatus for operating an AD-HOC communication system
JP4617498B2 (ja) 無線装置およびそれを用いた無線ネットワークシステム
KR102211566B1 (ko) 디지털 무전기의 최적 중계단말 선택방법
Al-Kadri et al. X-FDR: A cross-layer routing protocol for multihop full-duplex wireless networks
KR100862356B1 (ko) 경로-다이버시티 라우팅을 이용한 적응형 통신 방법 및이를 수행하는 통신 노드
KR101111024B1 (ko) 자가 구성 무선 네트워크에서 데이터의 패킷 교환 전송을 위한 방법, 중계국 및 중앙 제어 장치
US11882581B2 (en) Wireless mirror device for mitigating multipath interference between transmitter and receiver devices using distinct transmit frequency
CN113169938A (zh) 用于具有部分不相交路径的多通道发现的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050314

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees