JPH07123052A - 構内情報通信システム及びその通信方法 - Google Patents

構内情報通信システム及びその通信方法

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JPH07123052A
JPH07123052A JP28600493A JP28600493A JPH07123052A JP H07123052 A JPH07123052 A JP H07123052A JP 28600493 A JP28600493 A JP 28600493A JP 28600493 A JP28600493 A JP 28600493A JP H07123052 A JPH07123052 A JP H07123052A
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Takami Shiromizu
隆美 白水
Naoki Yamashita
直樹 山下
Motoyasu Nagashima
基恭 永島
Koji Nishimura
弘二 西村
Kazumasa Yanaka
一勝 谷中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各端末間の、モデム,複数の中継機及び管理
装置を介しての、通信の円滑化や確実化等を図る。 【構成】 端末7 からの信号を光信号に変換して出力し
たり受光した光信号を光電変換して必要に応じて端末に
供給したりする複数のモデム6a〜6eと、受光した光信号
を中継すると共に各モデムに夫々接続された端末固有の
識別番号を入手して管理する管理装置3 と、管理装置と
各モデム間の光伝送を中継する少なくとも1つの中継機
4,5 とを備えてネットワークシステム1 を形成したも
の。光通信機器である上記管理装置,各中継機及び各モ
デムには、2端末間の交信を中継する順序の情報を有す
るアドレスを手動又は自動的に設定して、管理装置と必
要最少限の中継機を介して通信するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LAN(Local Area Ne
twork)等の構内情報通信システム及びその通信方法に係
り、特に、光無線データ伝送を取り入れた構内情報通信
システム及びその通信方法に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】1つのビ
ル内や大学構内のような限られた範囲で、大型コンピュ
ータ装置やパソコン,プリンタ等のOA機器を複数台接
続して、中継線(ケーブル)等を介して通信を行なう形
態のシステムはLANと呼ばれ、構内情報通信システム
等と訳されている。かかるLANにおいて、パソコン等
の各端末は、同軸ケーブル,ツイストペア線,光ファイ
バ等の中継線を用いて物理的に接続されている。
【0003】このような従来の有線による構内情報通信
システムに用いられる各端末には、製造,調整時に付与
されるMAC(Media Access Control)アドレスや、ネッ
トワークに因んだIP(Internet Protocol)アドレスの
如き、端末固有の識別番号が設定されており、交信を行
なう場合には相手及び自分のかかるMACアドレスやI
Pアドレス等を送信データ中に含めることにより、イー
サネット(Ethernet;登録商標)等の共通のデータバスを
介して整然と通信を行なっている。
【0004】かかる従来の有線による構内情報通信シス
テムやその通信方法においては、通信エリアが大きい場
合には1つ又は複数の中継機を挿入し、まずこの中継機
を指定して順次遠方の中継機へ伝送することにより、端
末同士間の通信を行なっている。中継機には増幅機能を
備えたものも多いので、混信や外部からの通信妨害に強
いという長所を有するが、その反面、端末は必ず中継線
に接続しなければならないので、その付設工事が面倒
で、端末の移動も困難であり、従ってレイアウト変更が
非常に困難となる欠点がある。また、交信を特定の範囲
(エリア)内のみの端末間に限定するような使い方が困
難という欠点もある。
【0005】ところで、本出願人等は、専ら有限な空間
室内(光伝送エリア内)で、赤外線などの光をキャリア
(伝送媒体)として、ケーブルを使用しないで無線通信
(光伝送)を行なう、所謂光無線データ伝送システムな
るものを先に発明し、特願平4-163768号等にて出願して
いる。そこで、かかる光無線データ伝送システムを上記
構内情報通信システムに応用できれば、交信を同一光伝
送エリア(特定の範囲内)のみに限定するような使い方
もできるようになり、秘守性の向上やレイアウトの独立
性が図れる。特に、各端末を光電変換機能を有するモデ
ムに接続するだけで良いので、端末の付設も移動も非常
に簡単になり、従ってレイアウト変更も非常に容易に行
なえるようになる。
【0006】しかるに、かかる光無線データ伝送システ
ムを単に採用しただけでは、中継機の設置台数が増加す
るだけで、これらが増加すればするほど、中継する際に
伝送すべき信号データが、一部の範囲内に存在する複数
の中継機間で循環して管理装置に届かなくなったり、い
ずれの中継機からも光受信できない中継機(又はモデ
ム)が生じてしまうこともある。その場合、データ伝送
の重複や不通,回線の混雑の原因となるので、かかる光
無線伝送による通信では、広大なエリアでの通信には不
都合が生じてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、端末からの信号を光信号に変換して発光出
力したり受光した光信号を光電変換して必要に応じて端
末に供給したりする複数のモデムと、受光した光信号を
中継すると共に複数のモデムに夫々接続された端末固有
の識別番号を入手して管理する管理装置と、この管理装
置と複数のモデム間の光伝送を中継する少なくとも1つ
の中継機とを備えてシステムを構成し、管理装置,中継
機及び複数のモデムには、端末間の交信を中継する順序
の情報を有するアドレスを設定した構内情報通信システ
ムを提供する。
【0008】また、その具体的通信方法として、1つの
ネットワークシステム内において、管理装置と全ての中
継機に、管理装置を最上位階層として階層的に順序づけ
されるアドレスを予め付与し、各モデムには交信可能な
複数の中継機のうち最も上位の階層の中継機又は管理装
置のアドレスに準ずるアドレスを自動的に設定させて、
各モデムに夫々接続された2つの端末間の通信を、モデ
ム,各中継機及び管理装置を階層的に伝搬させることに
より、必要最少限の中継機を介して行なえる通信方法を
提供している。
【0009】
【実施例】本発明の構内情報通信システム及びその通信
方法の具体的な実施例について、図面を参照して説明す
る。なお、説明の便宜上、構内情報通信のうち無線伝送
の具体的な手段として、本実施例では赤外光(例えば 9
00nm付近の近赤外線)を、光通信機器であるモデム,中
継機,及び管理装置間で使用するものとする。
【0010】図1は、本発明の構内情報通信システムの
構成単位である、1つの光伝送エリア内のネットワーク
システム1のシステム構成図である。このネットワーク
システム1は図示の如く、管理装置3,上位階層の中継
機4(4a,4b),下位階層の中継機5(5a,5b),
モデム6(6a〜6e),及び各モデム6にケーブルにて
又はコネクタのみで直接的に接続されるパソコン等の端
末7(7a〜7e)とで構成される。これらの各構成要
素のうち、一般に管理装置3やモデム6,端末7は机上
等に載置されるが、中継機4,5は天井や天井に近い壁
等の比較的高い場所に設置した方が、遮蔽され難くて有
利である。
【0011】実用上はこのネットワークシステム1だけ
でも構内情報通信システムと言える(請求項1対応)
が、本明細書では、かかるネットワークシステム1(光
伝送エリア)を複数備え、各光伝送エリアを夫々管理す
る機能を備えた管理装置3同士を、ケーブル(中継線)
2を介して接続したものを構内情報通信システムと呼ぶ
ことにし(請求項2対応)、1つの光伝送エリア内の構
成は混同を避けるために便宜上ネットワークシステムと
呼ぶことにする。
【0012】従来の構内情報通信システムでは、端末7
はケーブル2に直接接続されていたが、本発明システム
では図示の如く、端末7の代りに管理装置3をケーブル
2に接続し、端末7は全て管理装置(親機)3乃至モデ
ム(子機)6間の光伝送を介して光学的に接続される。
従って子機6や端末7は、他のネットワークシステムに
容易に移動可能で、端末7の付設工事も不要であり、し
かも管理装置1台当り多数の端末を設置できるので、非
常に便利である。
【0013】これは管理装置3に、1つの光伝送エリア
(ネットワークシステム1)内の全てのモデム6a〜6
eを管理させているからに他ならない。即ち、管理装置
3はネットワークシステム1内に存在する全ての端末7
が夫々所有している前記固有の識別番号を、最初の交信
の際に情報データから取入れて、その記憶部(メモリ)
に登録することにより各光伝送エリア内の光通信を管理
したり、中継機4より受け取った光伝送用フレームのデ
ータをイーサネット形式等のフレームに変換して中継線
2を介して他の管理装置に出力したり、その逆の作業を
したりする等の重要な機能を持っている。
【0014】ところで、1つのネットワークシステム1
内の中継機4,5の台数は図示の例に限定されるもので
はなく、管理装置3や中継機4,5に設けられた後述の
光電変換部の指向特性が広ければ広いほど、図示の例以
上に広範囲に亙って多くの中継機を設置できる。また、
管理装置3はネットワークシステム1内の全ての上位階
層の中継機4と交信できるよう、その発光部と受光部
(図2参照)は設計されることは言うまでもない。
【0015】なお、図1示の例では、管理装置3とモデ
ム6a〜6dとの間には中継機4と中継機5を設置して
いるが、ネットワークシステム1内の通信可能な距離を
や範囲を拡げるために、破線で示す中継機5c,8a,
9aのように、必要に応じて3段以上設置されることも
ある。逆に、モデム6eのように上位の中継機4(この
例では4b)に直接リンク接続させたり、更には管理装
置3に直接リンク接続できる位置にモデム6を設置する
ことも充分可能である。
【0016】そして、中継機4,5を介して、管理装置
3からモデム6へ(ダウンリンク)、或いはモデム6か
ら管理装置3へ(アップリンク)と、双方向の光伝送が
行なわれる。その場合、1つの有限な光伝送エリアにお
いて、赤外光の届く距離が長ければ長いほど中継機4,
5の数は少しで済むが、管理装置3とモデム6との間に
壁や柱等の光遮蔽物が存在する場合等には、必要に応じ
て中継機4又は5を容易に増設できる。いずれにせよ、
同一階層の中継機4又は5を2つ(以上)直列的に中継
しないで、後述する原理により、最少限の経路(中継
機)で光伝送が行なわれるようにしたことが、本発明の
最大の特徴である。
【0017】次に、管理装置3及びモデム6の具体的な
構成について、図2と共に説明する。図2は管理装置3
及びモデム6の一構成例を示すブロック図であり、11
は受光部、12は復調器、13は復号器(デコーダ)、
14はCPUを内蔵したデータプロッセッサ、15はキ
ャリア検出回路、16はPROM等の不揮発性メモリ、
17はコネクタ、18は符号器(エンコーダ)、19は
変調器、20は発光部、23はRAM等の揮発性メモ
リ、24は発光待ち時間設定等に用いられる乱数発生器
である。また、スイッチSwは例えばディップスイッチで
あり、中継機4,5;管理装置3等におけるアドレスの
設定用等に用いられる。
【0018】この図2の中で、コネクタ17には、モデ
ム6においては端末7が接続され、管理装置3において
は中継線2が接続される。なお、中継機4,5の具体的
な構成は、このブロック図のうちコネクタ17が存在し
ない他は、管理装置3,モデム6と相違しないので、そ
の図示を省略する。
【0019】キャリア検出回路15は、光伝送エリア内
の他の光通信機器から発光出力された際に、これを検知
して、自分からは発光出力しないようデータプロッセッ
サ14に指示するものであるが、別の手段でキャリア検
出と同等の機能を持たせても構わない。なお、光通信用
の信号に角度変調等の変調を施さない場合には、変調器
19と復調器12は不要となる。また、エンコーダ1
8,デコーダ13及び乱数発生器24はデータプロッセ
ッサ14の中に通常組込まれるが、動作理解の便宜上、
個別に図示している。
【0020】受光部11と発光部20とを纏めて光電変
換部(光トランスミッタ)とも呼ぶこともあり、そのう
ち少なくとも受光部11の前面には可視光線を遮断して
他の機器の発光部20からの赤外光のみを通過させる可
視光遮断フィルタ(図示せず)が設けられている。かか
る光電変換部の指向特性は、設置状況や秘話性等を勘案
して、必要に応じた広さに設計される。具体的には、広
い指向特性の発光素子や受光素子を使用したり、或いは
狭い指向特性の発光素子(LED等)や受光素子(フォ
トトランジスタ等)を、扇状乃至円周状に複数個配置し
て、発光部20及び受光部11を構成すればよい。
【0021】ここで、本発明の最大の特徴である、能率
の良い円滑な伝送を行なうための、各光通信機器(管理
装置3,中継機4,5及びモデム6)の階層化の仕方に
ついて説明する。まず、管理装置3及び中継機4,5に
関しては、前記スイッチSwを使用して、使用者がアドレ
スを予め人為的に入力,設定する。
【0022】具体的には、初めに最上位階層となる管理
装置3に例えば09(001001)なるアドレスを入力,設定
する。その場合、図示しない他のネットワークシステム
では用いられていないアドレスを付与すれば、他の光伝
送エリアから万一光信号が洩れ来た場合にそれを排除で
きるようになる。次に、中間階層のうち上位の中継機4
及び下位の中継機5(5a〜5c)には夫々、管理装置
3のアドレスより1及び2少ない8(001000)及び7(000
111)を付与する。なお、更に下位階層の中継機8a,9
a等が存在する場合には、以下同様に夫々6(000110),
5(000101),…とアドレスを設定してゆく。
【0023】以上のアドレス設定は前記の如く人為的に
入力,設定されるが、中継機より更に下位の階層となる
モデム6をも人為的に入力するように構成すると、その
設置位置を変える度に入力し直さねばならず、面倒にな
る。そこで、移動自在な光通信機器であるモデム6につ
いては、その入電時等に自動的に入力,設定させるよう
にする。具体的には、アドレス要求のための発光動作
を、全ての中継機4,5(又は管理装置3)を交信相手
として行なうよう、予めモデム6(6a〜6e)のPR
OM16にプログラムを入れておく。そして、入電時等
に中継機4,5に対してアドレス要求動作を自動的に行
なわせ、これを中継した複数の中継機のうち、最も上位
の階層の中継機{例えばモデム6eの場合は中継機5b
ではなく4b}のアドレスに準じた(1ステップ少な
い)番号を、自分のアドレスとして設定する。
【0024】従って、図1のモデム6a〜6dには6(0
00110),モデム6eには7(000111)なるアドレスが設定
される。但し、例えばモデム6aから例えば中継機4a
にも光信号が充分届く場合には、モデム6aにも7(000
111)なるアドレスが設定される。その際、充分か不充分
かの判断は、図2のキャリア検出回路15等に、受信信
号のアナログ的なレベルを測定する機能を設け、或いは
他に受信レベル測定回路を設けて、複数の中継機からの
応答があった場合、所定のレベル(閾値)以上の応答の
中で最上位階層の中継機4(又は管理装置3)からの応
答を基にアドレスを設定するようプログラミングしてお
くようにする。又は、アドレス要求用のコマンド(例え
ば後述のフレームP)を複数回発光出力して、上位階層
の中継機4aからの応答回数が下位階層の中継機5aか
らの応答回数より少なくない場合、中継機4aからの応
答を基にアドレスを設定するようにしても良い。
【0025】いずれにせよ、以上の作業により、これら
モデム6から管理装置3までの全光通信機器における中
継の順序が保証される。そして、これらのアドレスを夫
々後述の図4におけるアドレスAo,A1,2,又はA3
して用い、後述の動作原理にて両アドレスを変更してゆ
くことにより、アップ,ダウン両方向の伝送が整然と行
なえるようになるのである。
【0026】ところで、ネットワークシステム1内で
は、複数の端末7間で、モデム6,中継機5,4及び管
理装置3を介して、リンクを接続する,通信を行なう,
リンク接続を解除する”の3段階の交信動作を経て、赤
外光によるデータ伝送を行なうわけであるが、その際に
使用される1纏まりの伝送信号であるフレーム(パケッ
ト)の1例について、図3と共に説明する。
【0027】図3はネットワークシステム1内で使用さ
れるフレームPの内容を示す模式図である。このフレー
ムPのうち、情報部(Data)は端末7(7a〜7e)から
コネクタ17を介して供給される情報等のデータであ
り、前記した識別番号も含まれている。このデータ以外
はモデム6内のデータプロッセッサ14において十数ビ
ット〜数十ビットを用いて形成,付加される。その内ア
ドレス部Aは、本発明方法にて設けられたものであり、
ここには後述の如く、送信先と送信元のアドレス(階層
アドレス)が、例えば数bit 〜十数bit 用いて書込まれ
る。
【0028】なお、フレームPの冒頭及び末尾のフラグ
Fは、送受信間でフレームPの同期を取るための信号と
しても使用されるフラグシーケンスであり、受信側では
このシーケンスの検出によりフレームPの開始と終了を
識別している。FCS(フレーム検査シーケンス)は誤
り検出,制御のためのシーケンスである。更に、制御部
Cは、フレームPがコマンドの場合は相手に対する動作
の指令に用いられ、レスポンスの場合はその指令に対す
る応答等に用いられるが、必ずしもこれら全てのデータ
を盛込む必要はなく、適宜取捨選択しても構わない。
【0029】ここで、本発明の構内情報通信方法につい
て図1乃至図4を併せ参照して説明する。1例として、
図1の端末7aから端末7dにデータを伝送するものと
する。その場合、モデム6a,下位の中継機5a,上位
の中継機4a,管理装置3,上位の中継機4b,下位の
中継機5b,及びモデム6dが実質的な中継の役割を担
うことになる。なお、図4は中継動作説明用のデータ遷
移図であり、各分図 (A)〜(E) では情報部(Data)を便宜
上縦に揃えて描いているが、時間的には重なることな
く、時系列的に行なわれる。
【0030】図4(A) は端末7aから出力されるデータ
であり、このデータの中に最終的な(本来の)送信先で
ある端末7eの前記識別番号(MACアドレスやIPア
ドレス)も、利用者により書込まれている。かかるデー
タ(一般にディジタル信号)がモデム6aのコネクタ1
7を介してデータプロッセッサ14に供給されると、デ
ータプロッセッサ14はこのデータをRAM等のメモリ
23に一時ストアして、前述の如くアドレス部Aの書込
み作業等の、光通信プロトコルのデータ形式に沿ったフ
レーム化を行ない(又はエンコーダ18に行なわせ)、
図4(B) のようなフレーム構造を持つ1つのパケットP
1 を形成する。このうち、前記の如くA1 が直接の送信
先である中継機5aのアドレス(000111),Ao が自分
(モデム6a)のアドレス(000110)である。かかるパケ
ット信号は、変調器19にて例えば角度変調を施された
後、発光部20にて光信号に変換されて発光出力され
る。
【0031】次に、中継機5aの具体的な中継動作につ
いて説明する。中継機5aでは、モデム6の発光部20
からの光信号を、自分の受光部11にて受光及び光電変
換した後、復調器12で復調(例えば角度復調)し、デ
コーダ13で復号してからデータプロッセッサ14に供
給する。データプロッセッサ14はそのパケットを解析
し、その中に含まれるアドレスA1 の数値を、前記の如
く予め設定された自分のアドレスの数値と照合して、合
致したら、アドレスAo 及びA1 の数値を夫々インクリ
メントする(1ステップ繰上げる)。これにより、0001
11及び000110は夫々001000及び000111となるが、これは
とりもなおさず夫々中継機4a及び5aのアドレス
2 ,A1 である{図4(C)}参照}。即ち、送信先(中
継機4a)のアドレス及び自分(中継機5a)のアドレ
スに、自動的に変化したわけである。しかる後、発光部
20から発光出力される。
【0032】次段の中継機4aの具体的な動作も、上記
中継機5aと同様であり、データプロッセッサ14にお
いて、パケットP2 内のアドレスの数値を確認した後、
アドレスA2 及びA1 の数値を夫々1ステップづつイン
クリメントして図4(D) の如く夫々A3,2 とした後、
発光出力する。なお仮に、中継機4aと管理装置3との
間にも両者の中間的階層の中継機(図示せず)が存在し
ていれば、その中継機でも同様に中継動作を行なって、
確実に管理装置3に伝送するわけである。
【0033】ところで前記の如く、管理装置3にはネッ
トワークシステム1内の全端末は勿論、構内情報通信シ
ステム内に存在する全ての端末固有の識別番号が登録さ
れて、RAM23(又はPROM16)に例えば各ネッ
トワークシステム毎に格納されている。なお、かかる識
別番号は世界中に同一番号が存在しないように付与さ
れ、かなり大きな桁数の番号となっている。そして、管
理装置3は中継機4aからパケットP3 の如き光信号を
受け取った際には、それをRAM23に一時ストアする
と共に、データ内に書込まれた識別番号を調べ、その識
別番号が自分の管理するネットワークシステム1内の端
末7a〜7e以外の番号であれば、データプロッセッサ
14において例えばイーサネットフレームに変換した
後、中継線2を介して他の管理装置(図示せず)に出力
する。
【0034】但し、この例では同一ネットワークシステ
ム1内の端末7d宛に伝送するものとしているので、デ
ータプロッセッサ14にてパケットP3 のアドレスA3
とアドレスA2 (の数値)を入れ換えて図4(E) のよう
にしてから発光出力する。かかるパケットP4 の如き内
容の光信号を管理装置3から受光した中継機4bでは、
アドレスA2 及びA3 を前記とは逆に1ステップづつデ
クリメントしてアドレスA1 及びA2 に夫々変えてから
発光出力する。同様に中継機4bからの光信号を受光し
た中継機5bでは、アドレスA1 及びA2 を1ステップ
づつデクリメントしてアドレスAo 及びA1 としてから
モデム6d等に発光出力する。
【0035】もしも、管理装置3の発光部20の指向特
性が非常に広い場合には、管理装置3からの光信号は中
継機4bのみならず4aにも供給される。同様に、中継
機4bからの光信号は中継機5bのみならずモデム6e
(及び中継機5c)にも、又中継機4aからの光信号は
中継機5aのみならず5cにも、夫々供給される。即
ち、かかるダウンリンクの場合には、管理装置3からの
光信号はネットワークシステム1内の全てのモデム6a
〜6eに供給されることになるが、モデム6a〜6eは
夫々接続されている各端末7a〜7e固有の識別番号
を、その入電時等に予め入手してPROM16等にスト
アしているので、その識別番号とパケットP内の識別番
号とを照合することにより、合致したモデム6dだけが
その端末7dに、図4(A) のデータを供給するわけであ
る。
【0036】ところで、送信元が端末7eである場合、
そのデータをフレーム化及び光電変換するモデム6eに
おいて、その発光部20から発光出力される光信号は、
前記の如くモデム6eより1段階上位の階層である中継
機4bにて中継されて管理装置3に送られるが、中継機
4bと同じ階層である中継機4aにも光信号が届いた場
合には、いずれか早く中継処理した方のみが発光出力
し、遅い方はキャリア検出回路15でキャリアセンスす
ることにより発光出力しないので、管理装置3に2重伝
送されることはない。また、モデム6eと同じ階層であ
る中継機5bや、更に下位の階層である他のモデム(6
d等)に光信号が届いた場合には、パケットP1 のアド
レスA1 を夫々自分のアドレスと照合することにより、
自分宛ではないことが直ちに確められるので、それを中
継することはない。
【0037】なお、他の光伝送エリア内の管理装置(図
示せず)からイーサネットフレーム等がこの管理装置3
にケーブル2を介して送られてきた時には、前記同様そ
の中に含まれる識別番号を管理装置3のデータプロッセ
ッサ14にて確認した後、階層アドレスを設定して、図
3示のようにフレーム化してから上記同様、中継機4に
向けて発光出力する。
【0038】ところで、中継機4a,4bは、光信号が
管理装置3から発せられたものか、それとも下位階層の
中継機からのものかを判断するには、上記2つのアドレ
スをデータプロッセッサ14にて確認した際に、いずれ
の数値が大きいかを比較し、初めの方が小さければ管理
装置3からのもの、逆に大きければ中継機5aや5bか
ら発光出力されたものであると判断できるので、上記イ
ンクリメント動作とデクリメント動作とを間違える虞れ
はない。これは中継機5a〜5c等においても当然同様
である。
【0039】以上のようにして通信(データ伝送)する
ことにより、中継機の増設もアドレス階層を増やすだけ
で容易に行なえるので便利である。即ち、階層化された
中継機群の増設により、ネットワークシステム1におけ
る更なる広域の光伝送が可能となり、直接光が届かない
距離や場所に存在する端末同士の通信も可能になること
が、以上の説明から容易に推察できる。
【0040】以上の説明においては、インクリメント及
びデクリメントを、1ステップづつ行なうものとした
が、これに限らず、例えば2進数における最低桁以外の
桁を変化させて、2又は4づつ変化させるようにしても
良く、予め送り先となる中継機のアドレス値を定めてい
ても構わない。また、無線通信の具体的な手段として赤
外光を使用するものとしたが、これに限らず、紫外線や
通常の電波を使用することもできる。
【0041】
【発明の効果】叙上の如く、本発明の構内情報通信シス
テム及びその通信方法によれば、次のような優れた特長
を有する。 複数の中継機を階層化して通信に用いるアドレスに階
層情報を持たせたことにより、通信の序列が崩れること
なく、同一光伝送エリア内における円滑な光伝送が可能
となる。 各モデムは自動的に自分のアドレスを設定するように
したので移動やレイアウト変更が非常に容易であり、し
かも交信可能な範囲に存在する全中継機のうち最上位階
層の中継機(又は管理装置)のアドレスを基に設定する
ようにしたので、交信に必要な中継機の数を減らすこと
ができる。
【0042】各端末はモデムに接続するだけで良いの
で、従来の有線のみによる構内情報通信システムに比べ
て、付設や移動,レイアウト変更等が非常に容易にな
る。 交信中の両端末が同一光伝送エリア内のものか否かを
管理装置は判断できるので、同一光伝送エリア内のみに
交信を限定するような使い方もできる。 交信は必ず管理装置及び中継機を介して行なうように
したので、光信号が直接的には届かない距離や場所に存
在する端末同士の通信が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構内情報通信システム(ネットワーク
システム)のシステム構成図。
【図2】本発明システムを構成する管理装置やモデムの
ブロック系統図。
【図3】本発明システムにおいて使用される伝送信号用
データフレームの模式図。
【図4】本発明の構内情報通信方法を説明するためのデ
ータパケット遷移図。
【符号の説明】
1 ネットワークシステム 2 ケーブル(中継線) 3 管理装置 4,5(,8,9) 中継機 6 モデム 7 端末(パソコン) 11 受光部 14 データプロッセッサ 15 キャリア検出回路 16 不揮発性メモリ(PROM) 17 コネクタ 20 発光部 23 RAM 24 乱数発生器 Sw スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/02 H04L 12/28 8732−5K H04L 11/00 310 B (72)発明者 山下 直樹 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 永島 基恭 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 西村 弘二 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 谷中 一勝 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末からの電気的信号を光信号に変換して
    発光出力する一方、受光した光信号を光電変換して必要
    に応じて該端末に供給する複数のモデムと、 受光した光信号を中継すると共に上記複数のモデムに夫
    々接続された端末固有の識別番号を入手して管理する管
    理装置と、 該管理装置と上記複数のモデム間の光伝送を中継する少
    なくとも1つの中継機とを備えてシステムを形成してな
    り、 上記管理装置,中継機及び複数のモデムは、端末間の交
    信を中継する順序の情報を有するアドレスが設定された
    ことを特徴とする構内情報通信システム。
  2. 【請求項2】端末からの電気的信号を光信号に変換して
    発光出力する一方、受光した光信号を光電変換して必要
    に応じて該端末に供給する複数のモデムと、 受光した光信号を中継する手段と、上記複数のモデムに
    夫々接続された端末固有の識別番号を入手して管理する
    手段と、他のネットワークシステムを管理している管理
    装置より中継線を介して供給された電気的信号を光信号
    に変換して出力すると共に受光した光信号を光電変換し
    て必要に応じて上記中継線を介して他のネットワークシ
    ステムに供給する手段とを有する管理装置と、 該管理装置と上記各モデム間の光伝送を中継する少なく
    とも1つの中継機とを備えて1つのネットワークシステ
    ムを形成してなり、 上記1つのネットワークシステム内の管理装置,中継機
    及び複数のモデムは、端末間の交信を中継する順序の情
    報を有するアドレスが設定されて配置されたことを特徴
    とする構内情報通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の構内情報通信
    システムにおける通信方法であって、 1つのネットワ
    ークシステム内において、管理装置と全ての中継機に、
    管理装置を最上位階層として階層的に順序づけされるア
    ドレスを予め付与し、各モデムには交信可能な複数の中
    継機のうち最も上位の階層の中継機又は管理装置のアド
    レスに準ずるアドレスを自動的に設定させて、 各モデムに夫々接続された2つの端末間の通信を、管理
    装置及び必要最少限の中継機を介して行なえるようにし
    たことを特徴とする構内情報通信方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6125365A (en) * 1997-04-07 2000-09-26 Yazaki Corporation Tree structure address setting method for automatically assigning addresses for a plurality of relay units connected in a tree
JP2009225196A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Tamura Seisakusho Co Ltd 可視光通信システム及び光無線lan装置
CN110798262A (zh) * 2019-10-23 2020-02-14 中国海洋大学 一种水下无线光通信网络

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CN110798262B (zh) * 2019-10-23 2023-02-24 中国海洋大学 一种水下无线光通信网络

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