JP3401750B2 - 赤外線中継機およびそれを用いた伝送システム - Google Patents

赤外線中継機およびそれを用いた伝送システム

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JP3401750B2 JP30043692A JP30043692A JP3401750B2 JP 3401750 B2 JP3401750 B2 JP 3401750B2 JP 30043692 A JP30043692 A JP 30043692A JP 30043692 A JP30043692 A JP 30043692A JP 3401750 B2 JP3401750 B2 JP 3401750B2
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政一 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は赤外線を通信媒体として
利用する赤外線中継機および赤外線伝送システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の屋内または近距離の通信は同軸ケ
ーブルなどの電気ケーブルを通じて電気信号のまま送ら
れている。また通信信号をレーザーのパルス信号に変換
して光ファイバーケーブルにより送ることもある。たと
えばセキュリティー関係では、ビルやマンションの会議
室、応接室、物置などの各室の窓やドアに侵入センサや
ドアスイッチを設け、それらのセンサやスイッチと管理
室のモニタとを個々の電気通信線で接続している。そし
てセンサなどから送られてくる条件信号などを管理室の
モニタやコンピュータなどで監視ないし管理している。
【0003】また各部屋の開錠、施錠をカードやIDコ
ードで行なう出入管理システムのデジタル信号、あるい
は防犯カメラの画像(デジタル)信号もそれぞれ個別の
通信回線を利用して管理室に送受信している。一方、公
道を挟んで隣接している建物同士で各種の信号を伝送す
る場合は、公道の地下のケーソンないしダクトに電線や
光ファイバーケーブルを通したり、あるいは架線を掛け
渡して通信路を確保している。
【0004】また主として工場関係では、物流における
遠隔集中制御、または各種の自動工作機械や搬送ロボッ
トに対するマシニング遠隔集中制御を行なう場合、デジ
タル信号の伝送は各機器や設備に対してそれぞれ個別に
通信線を配線している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記セキュリティ関係
の管理システムは各種のセンサやスイッチなどと管理室
のモニタなどとの間に個々に配線しているので、配線が
錯綜する。そのため配線工事やメンテナンスが煩雑で費
用もかかる。また公道を挟んで隣接する建物間のケーブ
ルによる通信は、公道へのケーブルの設置のために道路
管理者や電気通信事業の所轄官庁の許認可を必要とし、
しかも多大な工事費が必要となる。さらに前記工場内の
遠隔集中制御システムにおいても、各機器と集中制御盤
ないしコンピュータとを膨大な配線で接続する必要があ
り、工事やメンテナンスが大掛かりとなる。また錯綜し
た配線がノイズの発生源となり、自動機械の誤作動をも
たらすおそれがある。
【0006】他方、これらの錯綜した配線群の弊害を解
消するため、たとえば無線通信を採用することも考えら
れるが、同一の建物内の多数の機器を無線で接続する場
合は、それらの通信同士で混信を生じたり、あるいは他
の機器(たとえば無線電話、テレビジョン、ラジオ受信
機など)から電波障害を受けたり、逆に他の機器の電波
障害の原因になるおそれが大きいという問題がある。本
発明は前記同一建物内または隣接する建物間の小規模な
通信ラインなどにおける多数の配線が錯綜する場合の問
題を解消し、工事およびメンテナンスが容易な通信伝送
システムならびにそれに用いる中継機を提供することを
技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線中継機
(請求項1)は、(a)赤外線のデジタルパルス信号を
受取り、増幅し、通信信号に変換する赤外線着信部と、
(b)通信信号を一時的にラッチし、発信部へ出力する
着信レジスタと、着信レジスタに着信信号がラッチされ
たときにフラグを立てる着信フラグレジスタと、自己を
発信源とするブランチ送信信号の入力端子と、該入力端
子に入力された信号を一時的にストアし、発信部へ出力
する送信レジスタと、送信レジスタに送信すべき信号が
ストアされたときにフラグを立てる送信フラグレジスタ
とを有し、前記着信レジスタに着信信号がラッチされた
とき、送信フラグレジスタにアクセスし、フラグが立っ
ているときは消えるまで待機し、立っていないときは着
信信号を送信部へ送り出し、前記送信レジスタに送信信
号がストアされたとき、着信フラグレジスタにアクセス
し、フラグが立っているときは消えるまで待機し、立っ
ていないときは前記ラッチした信号を送信部へ送り出す
ように、ラッチした信号とストアした信号とを自動的に
時間をずらせて時分割多重方式で送り出すためのブラン
チ制御部と、(c)送り出された信号を赤外線のデジタ
ルパルス信号として発信する赤外線発信部とを備えてい
ることを特徴としている。
【0008】このような赤外線中継機においては、前記
赤外線着信部が変換した通信信号から自己に宛てられた
信号を識別して取り込む分離回路をさらに備えているも
のが好ましい(請求項2)。
【0009】
【0010】前記いずれの赤外線中継機においても、赤
外線発信部が、(a)通信信号をデジタルパルス信号に
変換するためのデジタルパルス変調器と、(b)該変調
器からの電気信号に応じて赤外線のパルス信号を発する
赤外線発光素子と、(c)該発光素子から発せられる赤
外線の放射角を収束するためのレンズ系とを備えている
もの(請求項3)が好ましい。
【0011】本発明の赤外線伝送システム(請求項4)
は、(a)通信信号を赤外線のデジタルパルス信号とし
て発信する赤外線発信機と、(b)該赤外線のデジタル
パルス信号を受取り、増幅し、通信信号に変換する赤外
線着信機とを有し、(c)赤外線発信機と赤外線着信機
との間に前記いずれかの赤外線中継機が介在されている
ことを特徴としている。本発明の赤外線伝送システムの
第2の態様(請求項5)は、前記いずれかの赤外線中継
機をリング状に連結していることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の赤外線中継機においては、赤外線を通
信媒体に用いているので、周辺の機器に影響を及ぼさ
ず、誤作動を防ぐことができる。それにより、信頼性の
高い赤外線空間伝送ラインを構成しうる。
【0013】さらに本発明の赤外線中継機は、赤外線発
信機または1段前の赤外線中継機が発した赤外線のデジ
タルパルス信号を増幅し、その信号を再び赤外線のデジ
タルパルス信号として異なる方向に送出するので、一旦
減衰した赤外線のパルス信号を再び明瞭なパルス信号に
戻すことができる。そのため、順次赤外線中継機を伝送
ライン上に配置していくことにより、必要な伝送距離ま
で、ほぼ無限に赤外線空間伝送ラインを構成しうる。
【0014】さらに本発明の赤外線中継機においては、
1段前の赤外線中継機が送ってきた赤外線デジタルパル
ス信号に加えて、自己を発信源とする通信信号を時分割
方式により同一の伝送ラインに載せて伝送しうる。それ
ゆえ伝送ラインを錯綜させることなく複数の発信源から
1個の着信先に向かって通信信号を伝送しうる。その場
合、それぞれフラグレジスタと接続された着信レジスタ
と送信レジスタを備えたブランチ制御部を有するので、
送信されてきた信号と自己が発信する信号を、自動的に
タイミングを取りながらいわば時分割多重の方式で送信
することができる。したがって構成が簡単で、経済性が
優れている。
【0015】このような赤外線中継機において、前記赤
外線着信部が変換した通信信号から自己に宛てられた信
号を識別して取り込む分離回路をさらに備えている場合
(請求項2)は、1個の発信源から多数の着信先に向か
って赤外線のデジタルパルス信号を時分割方式で伝送す
れば、つぎつぎに伝わっていく赤外線中継機ごとに自己
の受け取るべき信号を選択しながら受信していく。それ
により1本の伝送ラインだけで多数の受信先に伝送する
ラインを構築しうる。そして前述の自己が発信源となる
機能と組み合わせることにより、いわば多数の発信源か
ら多数の着信先に伝送する網目状の伝送ライン網を構築
しうる。
【0016】前記赤外線中継機の発信部に、発光素子か
ら発せられる赤外線の放射角を収束するためのレンズ系
を設けるとき(請求項3)は、中継機同士、あるいは中
継機と着信機の間隔を延長でき、信号を確実に送ること
ができる利点がある。請求項4の赤外線伝送システム
は、赤外線発信機、中継機および着信機により、周囲に
悪影響を与えることがなく、また周囲に悪影響を与えな
い、簡便で設置工事やメンテナンスが容易な伝送ライン
を構成しうる。
【0017】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の赤外線中
継機および赤外線伝送システムを説明する。図1は本発
明に関連する赤外線発信機を用いた伝送システムの一実
施例を示す平面配置図、図2は本発明に関連する赤外線
伝送システムを利用した建物間通信伝送システムの一例
を示す立面配置図、図3は本発明の赤外線中継機の一実
施例を示す内部構成図、図4は本発明の赤外線伝送シス
テムの一実施例を示す平面配置図、図5は本発明の中継
機の他の実施例を示す内部構成図、図6は本発明の赤外
線伝送システムの他の実施例を示す平面配置図、図7は
本発明の赤外線伝送システムのさらに他の実施例を示す
平面配置図である。
【0018】図1において1は赤外線発信機(以下、単
に発信機という)であり、その発信機1と対向するよう
に距離Lだけ離して赤外線着信機(以下、着信機とい
う)2を配置し、双方で赤外線伝送システムSmを構成
している。
【0019】図1の発信機1は内部に通信信号をデジタ
ルパルス信号に変換するためのデジタルパルス変調回路
3と、その変調回路3からのデジタルパルス信号に応じ
て赤外線のパルス信号を発する赤外線発光素子(以下、
発光素子という)4と、その発光素子4から発せられる
赤外線の放射角θを収束するための収束レンズ5とを備
えている。
【0020】上記のごとく構成される発信機1は、たと
えば外部のセンサやスイッチなどからの信号S1 を変調
回路3で高周波(たとえば40〜500kHz )のデジ
タルパルス信号S2 に変調し、発光素子4をそのデジタ
ルパルス信号に応じて高速で点滅させ、その点滅信号S
3 を相手の着信機2に伝送することができる。その場
合、収束レンズ5がない従来の発信機では、赤外線が2
点鎖線Nのように拡がるが、収束レンズ5を発光素子4
の前面に設置したことにより、赤外線は1点鎖線Mで示
す狭い領域に収束される。したがって赤外線は元の拡が
った領域Nの場合であれば距離L1 の位置に受光素子8
を設置する必要があったのであるが、収束したことによ
り約5〜6倍の距離Lまで延長することができる。しか
も赤外線が拡散する場合では、伝送ラインからはずれた
受光素子9が受信して誤作動を生ずる問題があるが、収
束させたことにより、伝送ラインから外れた受光素子9
に影響を与えず、誤作動を生じない。それにより信頼性
の高い伝送を実現しうる利点がある。
【0021】前記着信機2は、発信機1から発せられた
赤外線のビームを受け取って電気信号S4 に変換する受
光素子7と、受光素子7が変換したデジタルパルス信号
を増幅したうえで元の通信信号S5 に復調する復調回路
12とを有する。そしてこの復調回路12の出力がモニ
ターなどに送られる。なお独立した増幅回路を復調回路
12の前に配置してもよい。このように発信機1と受信
機2とで伝送システムSmが構成されるのであるが、前
述のように、赤外線の放射角θが狭いので、着信機2の
受光素子7の受光可能な範囲を狭くすることができる。
そのためこの伝送システムSmは他の機器に影響を与え
ないだけでなく、他の機器から受ける影響を最小にする
ことができる。また赤外線のデジタルパルス信号に変調
したうえで発信および受信するので、たとえば電灯線や
電力線と近接しても電磁誘導ないし電波などによる影響
も受けない。しかも太陽光や蛍光灯などによる紫外線の
影響も受けない。すなわち見通しのきく範囲であれば、
他の機器から影響を受けず、他の機器に影響を与えない
極めて信頼性の高い伝送ラインを構築しうる。
【0022】さらに図1の伝送システムは赤外線の直進
性を利用し、空間そのものを通信媒体として利用するも
のであるので、たとえば図2に示すように、公道13を
挟んで隣接する建物14、14同士を電線などを用いず
に直接伝送することができる利点がある。なお発信機1
と着信機2との間に障害物15がある場合は、図2の想
像線16で示すように、ミラー17を用いて伝送経路を
途中で屈曲することもできる。
【0023】つぎに図3を参照して本発明の赤外線中継
機(以下、中継機という)の好ましい実施例を説明す
る。図3に示す中継機19は図1の着信機2とほぼ同様
の着信部20と、前記発信機1とほぼ同様の発信部21
とを有する。すなわち着信部20は赤外線受光素子22
とデジタルパルス復調回路23とからなり、発信部21
はデジタルパルス変調回路24と、赤外線発光素子25
と、収束レンズ26とを備えている。そして復調回路2
3から送り出される通信信号は、後述するブランチ制御
部28を通って変調回路24に送られるように構成して
いる。
【0024】このように構成される中継機19はたとえ
ば図1の着信機2に代えて配置し、その中継機19の発
光素子25から収束レンズ26を介してビーム状の赤外
線のデジタルパルス信号を送信し、その赤外線の信号を
前記着信機2または次の中継機の着信部で受けるように
配置する。それにより図1の空間の距離Lを伝送される
ことにより減衰した赤外線は、増幅作用を備えた復調回
路23で再び元の発信機1と同じ程度まで増幅され、さ
らにゆがんだパルス波形が整形され、着信機2またはつ
ぎの中継機まで伝送される。したがってこの図3の中継
機19を順次伝送ライン上に配置していくことにより、
赤外線のデジタルパルスの伝送距離は必要距離まで、い
わば無制限に延長することができる。
【0025】前記図3の中継機19は、前記受け取った
信号を増幅して送り出す機能を持ちながら、さらに変調
回路24に別の送信デジタル信号S6 をブランチ入力
し、赤外線のデジタル信号の多重伝送を行なうようにし
ている。この場合、前の段から送られてきたデジタル信
号S7 と、この中継機19でブランチ入力しようとして
いるデジタル信号S6 とは互いにタイミングをずらす必
要がある。このように発信源を異にする2種類のデジタ
ル信号の伝送のタイミングをずらせるには、たとえば従
来のケーブルを用いた伝送システムのように、通信信号
を伝送するラインとは別個に制御ラインを配線し、発信
機1および中継機19にそれぞれ発信機制御部(図1の
30)および中継機制御部(図3の31)を設け、前記
制御ラインを通して各制御部30、31にタイミングを
互いにずらすためのタイミングデータ信号を与え、スキ
ャニングする方法をとることもできる。
【0026】しかしこの方法では通信信号の伝送ライン
と制御ラインとの往復2ラインの伝送ラインが必要とな
るので構成が複雑となり、経済性に欠ける。そのため図
3に示す中継機19においては自動的に両者のタイミン
グを取りながら発信部24に送り出すためのブランチ制
御部28を接続している。
【0027】このブランチ制御部28は、前記中継機1
9の着信部20から受け取った通信信号S7 を一時的に
ラッチし、発信部21へ出力する着信レジスタ33と、
ブランチ送信信号の入力端子34からの送信すべき信号
を一時的にストアし、前記発信部21へ出力する送信レ
ジスタ35とを備えている。さらに着信レジスタ33に
信号がラッチされているときにフラグを立てる着信フラ
グレジスタ36と、送信レジスタ35に送信すべき信号
がストアされているときにフラグを立てる送信フラグレ
ジスタ37とをそれぞれのレジスタ33、35に接続す
ると共に、着信および送信レジスタ33、35から相手
のフラグレジスタ37、36にアクセスできるように接
続されている。このように構成されるブランチ制御部2
8は以下のように作用する。
【0028】まず中継機19の復調回路23で増幅さ
れ、復調された着信デジタル信号S7はライン29を通
り、着信レジスタ33に一時的にラッチされる。そのと
き着信フラグレジスタ36にフラグを立てると共に、送
信フラグレジスタ37にアクセスしてフラグが立ってい
るかどうかを調べる。そしてフラグが立っていないとき
は、着信レジスタ33にラッチしていた着信信号S7
送信デジタル信号ライン38を通り、発信部21を経由
して赤外線デジタルパルス信号S8 として送り出され
る。
【0029】送信フラグレジスタ37にフラグが立って
いるときは、送信レジスタ35にストアされていたブラ
ンチ信号S6 が送出中であるので、着信レジスタ33に
ラッチしたまま送信フラグレジスタ37のフラグが消え
るまで待機する。そしてフラグが消えたとき、前記のよ
うに着信レジスタ33から信号S7 を送り出し、発信部
21を経由して送信する。
【0030】逆に中継機19からブランチ信号S6 をブ
ランチ送出するときは、まずその信号を送信レジスタ3
5に一時的にストアする。そのとき送信フラグレジスタ
37にフラグを立てると共に、着信フラグレジスタ36
にアクセスしてフラグが立っているかどうかを調べる。
そしてフラグが立っていないときは、送信レジスタ35
にストアしていたブランチ信号S6 は、送信デジタル信
号ライン38を通って赤外線デジタルパルス信号S8
して送り出される。
【0031】着信フラグレジスタ36にフラグが立って
いるときは、着信レジスタ33から着信信号S7 を送出
中であるので、送信レジスタ35にストアしたまま着信
フラグレジスタ36のフラグが消えるまで待機する。そ
してフラグが消えたとき、前記のように送信レジスタ3
5からブランチ信号S6 を送り出し、発信部21を経由
して送信する。 このように着信信号S7 とブランチ信
号S6 とは、互いに相手が送り出し中は待機して自動的
に時分割し、制御ラインによるスキャニングを行なうこ
となく、いわば時分割多重送信の方法で送り出される。
【0032】つぎに図4を参照して上記の発信機1、着
信機2および中継機19を用いた本発明の赤外線伝送シ
ステムの一実施例を説明する。図4のシステムは図1の
発信機1を先頭に配置し、同じく図1の着信機2を末尾
に配置し、図3の中継機19をそれらの間に多数配列し
たものである。さらに発信機1には送信信号を発信機1
の変調回路に送る発信制御部41が接続され、それぞれ
の中継機19にはブランチ制御部32が接続され、着信
機2には着信制御部42が接続されている。このものは
発信機1の発信制御部41の入力端子43から入力した
発信信号S1 を赤外線のデジタルパルス信号S3 として
発信し、前述したようにその信号を受信した中継機19
で増幅すると共に、それぞれのブランチ制御部32の入
力端子34から入力したブランチ信号S6 と時分割多重
伝送の方法で多重化(ミックス)する。そして多重化し
た信号(S3 +S6 )を再び中継機19の発信部から送
り出す。
【0033】さらにその送り出された信号は同様にして
次々と中継機19で減衰した分を増幅しながらその中継
機で加えられたブランチ信号を時分割多重化し、最終的
に着信機2がそれらの多重になった信号を着信制御部4
2の出力端子44から出力する。このような赤外線伝送
システムは、たとえば多数の部屋に設置されている侵入
センサやドアスイッチ、または防犯カメラ、火災報知器
などの信号を発信制御部41の入力端子43および中継
機19のブランチ制御部32の入力端子34に入力し、
着信機2の出力端子44を管理室のモニタないし集中制
御コンピュータに送るように接続して、ビルなどのセキ
ュリティシステムに採用することができる。
【0034】前記実施例はいわば多数の検出端末からの
情報を一箇所に収集するシステムであるが、本発明の赤
外線伝送システムはかかる収集する場合のほか、一箇所
から多数の操作端末に制御信号などの指令を送る場合に
も用いることができる。以下、そのような集中制御シス
テムに用いる中継機を説明する。
【0035】図5に示す中継機51は赤外線デジタルパ
ルス信号を受け取り、増幅する着信部20と、増幅され
た着信信号から自己に宛てられた信号を識別して取り込
む分離回路52と、前記増幅された着信信号を赤外線の
デジタルパルス信号として発信する赤外線発信部21と
から構成される。前記着信部20は図3の場合と同じく
赤外線受光素子22およびデジタルパルス復調回路23
からなる。前記分離回路52は、たとえば着信信号を一
時的にストアするレジスタ53と、ストアしたデジタル
信号から識別信号を読み取り、その識別信号に続く通信
データを一時的にラッチするレジスタ54と、それらを
制御するマイクロプロセッサ55などから構成される。
前記赤外線発信部21はデジタルパルスへの変調回路2
4と、発光素子25と、収束レンズ26とからなる。
【0036】このものはたとえば図4の発信機1から、
送り先の中継機19の識別信号を含む制御信号部と、通
信すべき内容のデータ信号とを連結した一連の信号列を
時分割方式で送り出し、それぞれ途中の中継機19でそ
の中継機に宛てられた信号を分離し、たとえばその中継
機に前記ラッチするレジスタ54を介して接続されてい
る工作機械の制御部に指令を送ることができる。このよ
うな赤外線伝送システムは、工場内の各種自動機械の中
央集中制御システムとして利用することができる。
【0037】なお図3の中継機に図5の中継機における
分離回路52を組み込み、集中制御と集中管理とを同時
に行えるシステムとすることもできる。さらにそのよう
なシステムでは、着信機と発信機とを結合して全体をリ
ング状に連結し、あるいは図6に示すように中継機19
(およびブランチ制御部32、分離回路52)をリング
状に連結して、統合的な赤外線通信回路とすることもで
きる。また図5の分離回路52の出力端子に対し、図7
に示すような第2発信部56を連結し、途中から分岐す
る赤外線伝送ラインとすることもできる。
【0038】
【0039】
【発明の効果】本発明の中継機を用いれば、前の段階か
ら受け取ったデジタルパルス信号の減衰した分を増幅し
て送り出すので、基本的にいくらでも長い赤外線伝送ラ
インを構成することができる。またブランチ信号制御部
や分離回路を組み込むことにより、一層フレキシブルな
赤外線伝送システムを構築することができる。さらに本
発明の中継機は、それぞれフラグレジスタと接続された
着信レジスタと送信レジスタを備えたブランチ制御部を
有するので、送信されてきた信号と自己が発信する信号
を、自動的にタイミングを取りながらいわば時分割多重
の方式で送信することができる。したがって構成が簡単
で、経済性が優れている。
【0040】本発明の赤外線伝送システムは上記の赤外
線中継機を用いているので、その利点をそのまま得るこ
とができる。さらに空間そのものを通信媒体としている
ので、他の機器の電磁波や電波の影響を受けず、また他
の機器に電波障害などを与えず、見通しのきく空間があ
れば自由に通信網を構築することができる。さらに同軸
ケーブルやグラスファイバーケーブルなどを要しないの
で、簡単に集中管理や集中制御のシステムを構築するこ
とができる。また、赤外線中継機を複数個リング状に連
結することにより、総合的な赤外線通信回路を構築する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する赤外線発信機を用いた伝送シ
ステムの一実施例を示す平面配置図である。
【図2】本発明に関連する赤外線伝送システムを利用し
た建物間通信伝送システムの一例を示す立面配置図であ
る。
【図3】本発明の赤外線中継機の一実施例を示す内部構
成図である。
【図4】本発明の赤外線伝送システムの一実施例を示す
平面配置図である。
【図5】本発明の赤外線中継機の他の実施例を示す内部
構成図である。
【図6】本発明の赤外線伝送システムの他の実施例を示
す平面配置図である。
【図7】本発明の赤外線伝送システムのさらに他の実施
例を示す配置図である。
【符号の説明】
1 発信機 2 着信機 3 変調回路 4 発光素子 5 収束レンズ 7 受光素子 12 復調回路 19 中継機 20 着信部 21 発信部 28 ブランチ制御部 52 分離回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)機器の識別信号とデータ信号のみを
    連結した赤外線のデジタルパルス信号を受取り、増幅
    し、通信信号に変換する赤外線着信部と、 (b)通信信号を一時的にラッチし、発信部へ出力する
    着信レジスタと、着信レジスタに着信信号がラッチされ
    たときにフラグを立てる着信フラグレジスタと、外部か
    らブランチ送信信号が順次入力される入力端子と、該入
    力端子に入力された信号を一時的にストアし、発信部へ
    出力する送信レジスタと、送信レジスタに送信すべき信
    号がストアされたときにフラグを立てる送信フラグレジ
    スタとを有し、 前記着信レジスタに着信信号がラッチされたとき、送信
    フラグレジスタにアクセスし、フラグが立っているとき
    は消えるまで待機し、立っていないときは着信信号を送
    信部へ送り出し、 前記送信レジスタに送信信号がストアされたとき、着信
    フラグレジスタにアクセスし、フラグが立っているとき
    は消えるまで待機し、立っていないときは前記ラッチし
    た信号を送信部へ送り出すように、 ラッチした信号あるいは入力端子から入力された信号の
    うちいずれか先に入力された信号から自然的に発信順位
    が決まる時分割多重方式で送り出すためのブランチ制御
    部と、 (c)送り出された信号を赤外線のデジタルパルス信号
    として発信する赤外線発信部とを備えている赤外線中継
    機。
  2. 【請求項2】 前記赤外線着信部が変換した通信信号か
    ら自己に宛てられた信号を識別して取り込む分離回路を
    さらに備えている請求項1記載の赤外線中継機。
  3. 【請求項3】 前記赤外線発信部が、 (a)通信信号をデジタルパルス信号に変換するための
    デジタルパルス変調器と、 (b)該変調器からの電気信号に応じて赤外線のパルス
    信号を発する赤外線発光素子と、 (c)該発光素子から発せられる赤外線の放射角を収束
    するためのレンズ系とを備えている請求項1または2記
    載の赤外線中継機。
  4. 【請求項4】 (a)通信信号を赤外線のデジタルパル
    ス信号として発信する赤外線発信機と、 (b)該赤外線のデジタルパルス信号を受取り、増幅
    し、通信信号に変換する赤外線着信機と、 (c)前記赤外線発信機と赤外線着信機との間に介在さ
    れる請求項1、2または3記載の赤外線中継機とを有す
    る赤外線伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載の赤外線中継
    機を複数個リング状に連結した赤外線伝送システム。
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