JP3107892B2 - 光学ヘッド - Google Patents

光学ヘッド

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JP3107892B2
JP3107892B2 JP04046955A JP4695592A JP3107892B2 JP 3107892 B2 JP3107892 B2 JP 3107892B2 JP 04046955 A JP04046955 A JP 04046955A JP 4695592 A JP4695592 A JP 4695592A JP 3107892 B2 JP3107892 B2 JP 3107892B2
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泰男 中田
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秀朗 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置に用い
られる光学ヘッドに係り、特にその光学系に回折素子を
用いた光学ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクプレーヤー等の光デ
ィスク装置に用いられる光学ヘッドにおいて、回折素子
(ホログラム素子)を利用することにより、光学系の部
品点数を削減する技術が従来より開発されている。さら
に、この技術を光磁気ディスク装置の光学ヘッドにも適
用して、装置の小型・軽量化、低価格化を進めることが
検討されている。
【0003】このような光学ヘッドは、例えば、図10
に示すように、レーザー光源11、回折素子12・1
3、コリメーターレンズ14、対物レンズ15および受
光素子16を備えている。
【0004】回折素子13は、2つの回折格子13a・
13bを有しており、回折格子13a・13bの分割線
13cが記録媒体17のトラックに直交する方向(Y−
Y’方向)と一致するように配置されている。回折格子
13a・13bの格子は共にトラック方向(X−X’方
向)に延ばされており、それらの格子間隔は互いに異な
っている。
【0005】受光素子16は、5つの受光部16a〜1
6eに分割されており、受光部16a・16bの分割線
16fがY−Y’方向と一致するように配置されてい
る。
【0006】このような構成では、レーザー光源11か
ら出射された光が、回折素子12によりX−X’方向に
回折され0次回折光(以降、メインビームと称する)と
±1次回折光(以降、サブビームと称する)とに3分割
される。メインビームおよびサブビームは、さらに回折
素子13の回折格子13a・13bにより回折され、そ
れぞれの0次回折光がコリメーターレンズ14を通過
し、対物レンズ15により記録媒体17上に集光され
る。
【0007】記録媒体17からの反射光は、対物レンズ
15およびコリメーターレンズ14を通過し、回折素子
13により回折されて、その1次回折光が受光素子16
に導かれる。このとき、回折格子13aにより回折され
たメインビームは、分割線16f上に集光されて光スポ
ットR1 を形成し、回折格子13bにより回折されたメ
インビームは、受光部16c上に集光され光スポットR
2 を形成する。また、サブビームは、受光部16d・1
6e上に集光され光スポットR3 〜R6 を形成する。
【0008】レーザー光源11からの光が記録媒体17
上に正しく焦点を結んでいる場合、図11(b)に示す
ように、受光素子16上には、光スポットR1 〜R6
小さな集光点として形成される。また、記録媒体17が
対物レンズ15に近づいた場合、図11(a)に示すよ
うに、受光素子16上には、光スポットR1 〜R6 が半
月形状に広がって形成される。逆に、記録媒体17が対
物レンズ15から遠ざかった場合、図11(c)に示す
ように、受光素子16上には、光スポットR1〜R6
上記の場合と逆向きの半月形状に広がって形成される。
【0009】このようにして光スポットR1 〜R6 が形
成された受光部16a〜16eからは、その受光量に応
じた大きさの信号Sa〜Seが出力される。そして、こ
れらの信号Sa〜Seに基づいて、フォーカス誤差信号
FESがFES=Sa−Sbなる演算により得られ、ま
た、トラッキング誤差信号TESがTES=Sd−Se
なる演算により得られ、さらに、情報信号RFがRF=
Sa+Sb+Scなる演算により得られる。
【0010】情報の記録再生を正確に行うために、これ
らのフォーカス誤差信号FESおよびトラッキング誤差
信号TESに基づいて、対物レンズ15は対物レンズア
クチュエーター(図示せず)によりフォーカス方向、ト
ラッキング方向(トラック方向に垂直な方向)へ駆動さ
れ、記録媒体17上にフォーカス合わせされると共に、
集光された光ビームが記録媒体17上のトラックに対し
て正確に位置決めされるようなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
光学ヘッドでは、レーザー光源11からの光が回折素子
13を通過する際に、信号検出に用いられる0次回折光
の他に1次回折光が発生している。この1次回折光が対
物レンズ15に入射すると、記録媒体17により反射さ
れ受光素子16上に導かれるため、フォーカス誤差信号
FES、トラッキング誤差信号TESおよび情報信号R
Fに対する偽信号が生じる。
【0012】これを図12および図13に基づいてさら
に詳しく説明する。
【0013】上述のように、レーザー光源11から出射
された光は、回折素子12によりメインビームと2つの
サブビームに分割された後、回折素子13に入射する。
このとき、メインビームが回折格子13bに入射したと
すると、その1次回折光は、受光素子16上の光スポッ
トR2 から回折素子13に向かって発せられた光である
かのように図12の仮想線aの方向に進む。
【0014】それゆえ、この1次回折光がコリメーター
レンズ14に入射すると、対物レンズ15により記録媒
体17上の光スポットR2 に対応する位置(光スポット
2の像点)に集光される。上記1次回折光は、記録媒
体17により反射されて、仮想線bに沿って、対物レン
ズ15およびコリメーターレンズ14を経て回折素子1
3に入射し、その0次回折光が受光素子16上に光スポ
ットR2 として集光される。
【0015】本来、メインビームが回折素子13で回折
されて生じた1次回折光は、信号検出に用いられる光で
はないので、受光素子16で受光されると、フォーカス
誤差信号FESおよび情報信号RFに対する偽信号を発
生する。このため、正常な焦点制御が行えなくなると共
に、正しい情報を得ることができなくなる。
【0016】また、上記1次回折光は、回折素子12に
より分割されたサブビームについても同様に発生するの
で、トラッキング誤差信号TESに対する偽信号が発生
して正常なトラック制御が行えなくなる。
【0017】このように、回折素子13からの1次回折
光は、各検出信号に偽信号を生じさせるので、光学ヘッ
ドの正常な動作を妨げる原因となっていた。
【0018】この問題を解決するために、特開平2−2
73336号公報では、図14および図15に示すよう
に、回折素子13からの1次回折光がレンズ系(コリメ
ーターレンズ4および対物レンズ15)に入射しないよ
うに、光軸から距離Lだけ離れた位置にある境界線13
dの左側の領域13eにのみ回折格子13a・13bを
形成し、右側の領域13fには格子を形成しないように
することが提案されている。
【0019】この構成では、光学ヘッドの小型化のため
にコリメーターレンズ14の焦点距離を短くしてレーザ
ー光源11と回折素子13の距離を短くした場合、ある
いは光磁気ディスク装置のような書き換え可能な光ディ
スク装置に適用するため、記録時に充分な光出力が得ら
れるようにコリメーターレンズ14の開口数を大きくし
て光利用効率を上げた場合、図16および図17に示す
ように、1次回折光がレンズ系に入射しないようにする
ために境界線13dは光軸側に移動する。
【0020】これにより、メインビームおよびサブビー
ムの一部が、格子が形成されていない領域13fを通過
することになる。図17には回折素子13に入射したメ
インビームの断面19およびサブビームの断面19’・
19’が示されている。
【0021】メインビームの断面19において、回折格
子13a・13bに入射した部分の光量は1次回折によ
り減少するが、領域13fに入射した部分の光量は変わ
らない。したがって、メインビームの強度分布が乱れ
る。これにより、メインビームは記録媒体17上の一点
に収斂されにくくなるという新たな問題を招来する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学ヘッド
、上記の課題を解決するために、レーザー光源と、レ
ーザー光源から出射されたレーザー光を記録媒体に収斂
すると共に記録媒体からの反射光を集光するレンズ系
と、レーザー光源からのレーザー光を0次回折光として
透過すると共にレンズ系によって集光された反射光をレ
ーザー光源の方向とは異なる方向に回折する回折素子
と、回折素子からの1次回折光を受光する受光素子とを
備えた光学ヘッドにおいて、上記回折素子は、上記レー
ザー光の光軸を含む第1の領域に設けられた第1の回折
格子と、上記レーザー光の光軸を含まない第2の領域に
設けられた第2の回折格子とからなり、かつ、上記第1
の領域は、上記第1の回折格子による1次回折光が上記
レンズ系に入射しないような範囲に設定されており、さ
らに、上記第1および第2の回折格子は同じ回折方向を
有しており、さらに、上記第2の回折格子における格子
間隔は、上記第1の回折格子における格子間隔よりも狭
く、かつ、該第2の回折格子による1次回折光が上記レ
ンズ系に入射しない程度の間隔に設定されていることを
特徴としている。また、本発明に係る光学ヘッドは、上
記の課題を解決するために、レーザー光源と、レーザー
光源から出射されたレーザー光を記録媒体に収斂すると
共に記録媒体からの反射光を集光するレンズ系と、レー
ザー光源からのレーザー光を0次回折光として透過する
と共にレンズ系によって集光された反射光をレーザー光
源の方向とは異なる方向に回折する回折素子と、回折素
子からの1次回折光を受光する受光素子とを備えた光学
ヘッドにおいて、上記回折素子は、上記レーザー光の光
軸を含む第1の領域に設けられた第1の回折格子と、上
記レーザー光の光軸を含まない第2の領域に設けられた
第2の回折格子とからなり、かつ、上記第1の領域は、
上記第1の回折格子による1次回折光が上記レンズ系に
入射しないような範囲に設定されており、さらに、上記
第1および第2の回折格子は互いに異なる回折方向を有
しており、さらに、上記第1および第2の回折格子の格
子間隔はほぼ等しく、かつ、該格子間隔は、該第2の回
折格子による1次回折光が上記レンズ系に入射しない程
度の間隔に設定されていることを特徴とすることも可能
である。
【0023】さらに、本発明に係る光学ヘッドは、上記
の課題を解決するために、上記第1および第2の回折格
子の0次回折光の透過率がほぼ等しくなるように設定さ
れていることが好ましい。
【0024】
【作用】本発明の構成によれば、レーザー光源と、レー
ザー光源から出射されたレーザー光を記録媒体に収斂す
ると共に記録媒体からの反射光を集光するレンズ系と、
レーザー光源からのレーザー光を0次回折光として透過
すると共にレンズ系によって集光された反射光をレーザ
ー光源の方向とは異なる方向に回折する回折素子と、回
折素子からの1次回折光を受光する受光素子とを備えた
光学ヘッドにおいて、前記回折素子には、第1および第
2の回折格子を設けており、かつ、前記レーザー光源か
らのレーザー光が第1および第2の回折格子に入射する
ことにより生じた1次回折光が前記レンズ系に入射しな
いように、第1および第2の回折格子を形成しているの
で、レーザー光源からのレーザー光の0次回折光だけが
記録媒体上に収斂され、1次回折光は記録媒体上に収斂
されなくなる。これにより、受光素子での偽信号を大幅
に抑制することができる。また、第1および第2の回折
格子が互いに異なる回折方向を有する構成であって、例
えば第2の回折格子が、第1の回折格子に対して、第1
の回折格子の格子方向に垂直な方向に配置される構成の
場合は、レーザー光源からのレーザー光の0次回折光の
強度分布に乱れを発生させにくくすることができる。
【0025】さらに、本発明の構成によれば、上記の第
1および第2の回折格子の0次回折光の透過率ほぼ等
しくなるように設定されているので、上記の作用に加
え、レーザー光源からのレーザー光の0次回折光の強度
分布に乱れが発生しにくくなる。これにより、レーザー
光源からのレーザー光をレンズ系により記録媒体上に正
確に収斂できる。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図9に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0027】本実施例の光学ヘッドは、図1に示すよう
に、レーザー光源1、回折素子2・3、コリメーターレ
ンズ4、対物レンズ5および受光素子6を備えている。
【0028】回折素子2は、レーザー光源1から出射さ
れた光を回折し、フォーカス誤差信号FESおよび情報
信号RFを検出するためのメインビーム(0次回折光)
と、トラッキング誤差信号TESを検出するための2つ
のサブビーム(±1次回折光)とに分割するようになっ
ている。
【0029】回折素子3は、3つの回折格子3a〜3c
を有している。回折格子3a・3b(第1の回折格子)
と回折格子3c(第2の回折格子)とは、X−X’方向
に平行な分割線3eにより分割されており、回折格子3
aと3bとは、Y−Y’方向(記録媒体7のトラックに
直交する方向)の分割線3dにより分割されている。な
お、分割線3d・3eは実在線ではない。
【0030】分割線3eは、X−X’方向およびY−
Y’方向に垂直な方向に延びた光軸Cから距離Lだけ離
れており、光軸Cを含まない側に回折格子3cが設けら
れている。なお、本実施例の光軸Cは、レーザー光源1
から出射された光の光線軸に一致している。
【0031】回折格子3a〜3cはX−X’方向(記録
媒体7のトラック方向)に延びた格子を有しており、回
折格子3aの格子間隔は回折格子3bの格子間隔よりや
や狭くなっている。上記の距離Lは、回折格子3a・3
bにより回折された1次回折光がコリメーターレンズ4
に入射しないような範囲に設定されている。
【0032】また、回折格子3cの格子間隔は回折格子
3a・3bよりかなり狭くなっており、回折格子3cに
より回折された1次回折光がコリメーターレンズ4に入
射しないようになっている。
【0033】コリメーターレンズ4は、レーザー光源1
からの発散した光を平行光に変換する。対物レンズ5
は、コリメーターレンズ4からの平行光を記録媒体7に
収斂する。コリメーターレンズ4および対物レンズ5
を、光学ヘッドのレンズ系と呼ぶことにする。
【0034】受光素子6は、5つの受光部6a〜6eに
分割されており、受光部6a・6bの分割線6fがY−
Y’方向と一致するように配置されている。
【0035】上記の構成において、レーザー光源1から
出射された光は、回折素子2でメインビームと2つのサ
ブビームとに分割された後、さらに回折素子3により回
折されて、それぞれの0次回折光がコリメーターレンズ
4を通過し、対物レンズ5により記録媒体7上に集光さ
れる。このとき、メインビームはトラックに集光される
一方、2つのサブビームは、メインビームからY−Y’
方向へわずかにずれた位置であって、かつ、X−X’方
向にやや大きくずれた位置に集光される。
【0036】記録媒体7からの反射光は、対物レンズ5
およびコリメーターレンズ4を通過し、回折素子3によ
り回折され、その1次回折光が受光素子6に導かれる。
受光素子6上に集光された上記1次回折光の内、受光部
6a・6bに集光されたメインビームによりフォーカス
誤差信号FESが得られ、受光部6a・6b・6cに集
光されたメインビームにより情報信号RFが得られる。
また、受光部6d・6eに集光されたサブビームにより
トラッキング誤差信号TESが得られる。
【0037】ところで、図2に示すように、回折素子2
からのメインビームおよびサブビームは、回折素子3に
より回折されて1次回折光を発生する。このとき、回折
格子3a・3bからの1次回折光は仮想線Aの方向に進
み、コリメーターレンズ4に入射することはない。ま
た、回折格子3cからの1次回折光は仮想線A’の方向
に進み、コリメーターレンズ4に入射することはない。
【0038】これによって、回折素子3からの1次回折
光が記録媒体7に集光されて、この反射光が受光素子6
に受光されることはほとんどなくなる。それゆえ、フォ
ーカス誤差信号FESおよび情報信号RFに生じる偽信
号を大幅に抑制することができる。
【0039】図3には回折素子3に入射したメインビー
ムの断面9およびサブビームの断面9’・9’が示され
ている。断面9・9’・9’が回折格子3a・3bと回
折格子3cにまたがった場合でも、回折格子3a・3b
と回折格子3cの0次回折光の透過率がほぼ等しくなる
ように設定されているので、メインビームおよびサブビ
ームに強度分布の乱れが生じない。これにより、メイン
ビームおよびサブビームを記録媒体7上に正確に収斂す
ることができる。しかも、この収斂性は、回折素子3上
の断面9・9’・9’の位置に依らない。
【0040】さらに、距離L(図1)を短くすれば、回
折格子3a・3bの回折角度を小さくしても、1次回折
光がレンズ系に入射しなくなる。これにより、レーザー
光源1と受光素子6との間隔を小さくできるので、これ
らを小型パッケージ内に収容できる。したがって、光学
ヘッドの小型化、薄型化、軽量化を実現できる。
【0041】以上の実施例では、回折格子3a〜3cを
回折素子3の全面に設けているが、これに限らず例えば
図4に示すように、回折素子3のほぼ中央に格子方向の
幅いっぱいに設けられた方形をなすものや、図5に示す
ように、格子方向の幅を狭くした方形のものでもよい。
また、図6に示すように楕円形のものや、図7に示すよ
うに円形を部分的に切除したような形状でもよい。
【0042】このように、回折格子3a〜3cが設けら
れる範囲は、Y−Y’方向だけでなくX−X’方向にも
制限してもよいが、本実施例のように、回折素子3を3
ビーム法に用いる場合、回折素子3において、メインビ
ームの反射光およびサブビームの反射光が互いにややず
れた位置にあるため、幾分X−X’方向に広くするのが
望ましい。
【0043】また、回折格子3cのパターンについても
いくつかの変形が可能である。例えば、図8および図9
に示すように、回折角度だけでなく、回折方向も変えて
もよい。しかし、回折格子3cの格子間隔を回折格子3
a・3bの格子間隔に対してあまり変えない方が、回折
格子3a・3b・3cの0次回折光の透過率をほぼ等し
くするためには有利である。
【0044】以上の実施例では、3ビーム法を採用した
光学系を有する光学ヘッドについて説明したが、回折素
子2が不要な1ビーム法を採用した光学系を有する光学
ヘッドについても本発明を応用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る光学ヘッド
は、回折素子が、レーザー光の光軸を含む第1の領域に
設けられた第1の回折格子と、上記レーザー光の光軸を
含まない第2の領域に設けられた第2の回折格子とから
なり、かつ、上記第1の領域は、上記第1の回折格子に
よる1次回折光がレンズ系に入射しないような範囲に設
定されており、さらに、上記第1および第2の回折格子
は同じ回折方向を有しており、さらに、上記第2の回折
格子における格子間隔は、上記第1の回折格子における
格子間隔よりも狭く、かつ、該第2の回折格子による1
次回折光が上記レンズ系に入射しない程度の間隔に設定
されている構成である。 また、本発明に係る光学ヘッド
は、回折素子が、レーザー光の光軸を含む第1の領域に
設けられた第1の回折格子と、上記レーザー光の光軸を
含まない第2の領域に設けられた第2の回折格子とから
なり、かつ、上記第1の領域は、上記第1の回折格子に
よる1次回折光がレンズ系に入射しないような範囲に設
定されており、さらに、上記第1および第2の回折格子
は互いに異なる回折方向を有しており、さらに、上記第
1および第2の回折格子の格子間隔はほぼ等しく、か
つ、該格子間隔は、該第2の回折格子による1次回折光
が上記レンズ系に入射しない程度の間隔に設定されてい
る構成とすることも可能である。 従って、レーザー光源
からのレーザー光の0次回折光だけが記録媒体に収斂さ
れ、1次回折光は記録媒体上に収斂されなくなる。これ
により、受光素子での偽信号を大幅に抑制することがで
きるという効果を奏する。
【0046】さらに、本発明に係る光学ヘッドによれ
ば、上記第1および第2の回折格子の0次回折光の透過
率がほぼ等しくなるように設定されているので、レーザ
ー光源からのレーザー光の0次回折光の強度分布に乱れ
が発生しにくくなる。これにより、レーザー光源からの
レーザー光をレンズ系により記録媒体上に正確に収斂で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ヘッドの概略の構成を示す斜視図
である。
【図2】図1の光学ヘッドの概略の構成を示す正面図で
ある。
【図3】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子上の
メインビームおよびサブビームを示す概略の平面図であ
る。
【図4】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子の他
の構成を示す概略の平面図である。
【図5】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子のそ
の他の構成を示す概略の平面図である。
【図6】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子のそ
の他の構成を示す概略の平面図である。
【図7】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子のそ
の他の構成を示す概略の平面図である。
【図8】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子のそ
の他の構成を示す概略の平面図である。
【図9】図1の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子のそ
の他の構成を示す概略の平面図である。
【図10】従来例を示すものであり、光学ヘッドの概略
の構成を示す斜視図である。
【図11】図10の受光素子上の光スポットを示す概略
の説明図である。
【図12】図10の光学ヘッドの概略の構成を示す正面
図である。
【図13】図10の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子
の構成を示す平面図である。
【図14】他の従来例を示すものであり、光学ヘッドの
概略の構成を示す正面図である。
【図15】図14の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子
の構成を示す平面図である。
【図16】その他の従来例を示すものであり、光学ヘッ
ドの概略の構成を示す正面図である。
【図17】図16の光学ヘッドのレンズ系側の回折素子
上のメインビームおよびサブビームを示す概略の平面図
である。
【符号の説明】
1 レーザー光源 3 回折素子 3a 回折格子(第1の回折素子) 3b 回折格子(第1の回折素子) 3c 回折格子(第2の回折素子) 3d 境界線 3e 境界線 4 コリメーターレンズ(レンズ系) 5 対物レンズ(レンズ系) 6 受光素子 7 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀朗 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−273336(JP,A) 特開 平2−121131(JP,A) 特開 昭62−217426(JP,A) 特開 平1−260644(JP,A) 特開 平1−269246(JP,A) 特開 平3−292644(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー光源と、レーザー光源から出射さ
    れたレーザー光を記録媒体に収斂すると共に記録媒体か
    らの反射光を集光するレンズ系と、レーザー光源からの
    レーザー光を0次回折光として透過すると共にレンズ系
    によって集光された反射光をレーザー光源の方向とは異
    なる方向に回折する回折素子と、回折素子からの1次回
    折光を受光する受光素子とを備えた光学ヘッドにおい
    て、上記回折素子は、上記レーザー光の光軸を含む第1の領
    域に設けられた第1の回折格子と、上記レーザー光の光
    軸を含まない第2の領域に設けられた第2の回折格子と
    からなり、かつ、上記第1の領域は、上記第1の回折格
    子による1次回折光が上記レンズ系に入射しないような
    範囲に設定されており、 さらに、上記第1および第2の回折格子は同じ回折方向
    を有しており、 さらに、上記第2の回折格子における格子間隔は、上記
    第1の回折格子における格子間隔よりも狭く、かつ、該
    第2の回折格子による1次回折光が上記レンズ系に入射
    しない程度の間隔に設定されている ことを特徴とする光
    学ヘッド。
  2. 【請求項2】レーザー光源と、レーザー光源から出射さ
    れたレーザー光を記録媒体に収斂すると共に記録媒体か
    らの反射光を集光するレンズ系と、レーザー光源からの
    レーザー光を0次回折光として透過すると共にレンズ系
    によって集光された反射光をレーザー光源の方向とは異
    なる方向に回折する回折素子と、回折素子からの1次回
    折光を受光する受光素子とを備えた光学ヘッドにおい
    て、 上記回折素子は、上記レーザー光の光軸を含む第1の領
    域に設けられた第1の回折格子と、上記レーザー光の光
    軸を含まない第2の領域に設けられた第2の回折格子と
    からなり、かつ、上記第1の領域は、上記第1の回折格
    子による1次回折光が上記レンズ系に入射しないような
    範囲に設定されており、 さらに、上記第1および第2の回折格子は互いに異なる
    回折方向を有しており、 さらに、上記第1および第2の回折格子の格子間隔はほ
    ぼ等しく、かつ、該格子間隔は、該第2の回折格子によ
    る1次回折光が上記レンズ系に入射しない程度 の間隔に
    設定されていることを特徴とする 光学ヘッド。
  3. 【請求項3】上記第1および第2の回折格子の0次回折
    光の透過率がほぼ等しくなるように設定されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の光学ヘッド。
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