JP3107816U - バッグ用錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロック状態において違法に解錠しにくく、バッグからの貴重品の抜き取りを有効に防止しうるバッグ用錠を提供する。
【解決手段】 バッグの開口部の閉止状態を維持するためにバッグに取り付けられる錠であって、バッグの開閉具と係止しうる係止部材が備えられ、上記開閉具と上記係止部材との係止状態において、上記開閉具と上記係止部材との離間を防止して係止状態を維持しうる固定部材が錠本体に備えられている。上記固定部材は、上記開閉具と上記係止部材とを磁気的に吸着させる磁気部材が上記開閉具に接触しうるように上記係止部材に装着されている。
【選択図】 図3

Description

本考案はバッグ用錠に係り、特に、現金や小切手等の貴重品を収納して移送するために形成された貴重品収納用バッグに取り付けられ、その貴重品収納用バッグが開口されて収納物を抜き取られる事態を防止するためのバッグ用錠に関する。
現金等の貴重品をバッグに収納して持ち運ぶ場合に、一般に市販されているバッグを使用した場合には、搬送の途中で第三者により容易にバッグが開口されて抜き取られる危険性がある。
このような危険性を解消するために、従来、開口部が閉じた状態をロックするための錠が取り付けられ、バッグが容易には開口しないように施錠可能に形成した専用の貴重品収納用バッグが考案されている。
上記の貴重品収納用バッグは、開口部に取り付けられたスライドファスナーの閉端部近傍に錠が取り付けられ、上記スライドファスナーにより開口部が完全に閉じられた状態で、スライドファスナーの引き手に使用される引き手を錠で係止固定するように構成されている。
即ち、上記錠は、上記引き手に係止する係合部材を備え、鍵の操作により上記係合部材を上記引き手に係合させ、スライドファスナーを開口部端部に固定しうるように形成されている。
この場合、上記係合部材は常時、付勢部材により係合方向に付勢されており、上記鍵の操作によりスライドファスナーの引き手を固定使用とする場合には、上記付勢部材の付勢力に抗して係合部材を反係合方向に移動させ、形成される空隙に上記引き手を進入させ、その後、鍵のロック操作を行った際の上記付勢部材の付勢力により上記係合部材を上記引き手に係合させてスライドファスナーを固定する。従って、上記付勢部材は係合時には、上記係合部材を常時係合方向に付勢するように構成されている。
しかしながら、このような構造の従来のバッグ用錠にあっては、例えば、使用者又は第三者が、上記引き手を反係合方向へ引っ張りながら、物的な威力を用いて錠を外方から叩く等の方法で大きな物理力を錠に与えた場合には、上記付勢部材も付勢方向に沿って振動し、タイミングによっては上記引き手と上記係止部材との係止状態が解消し、引き手を引くとスライドファスナーが開放可能となり、バッグの開口部が開けられてしまう場合があった。
このような場合、バッグから貴重品を抜き取られ、その後、再びスライドファスナーが閉じられ、引き手が係止部材に係止されて、その状態で再度、鍵のロック操作が行われた場合には、錠そのものが破壊されていないことから、収納物が抜き取られたという事態に気が付きにくく、盗難の事態に気づくのが遅れるという不都合な事態があった。
なお、本出願人は上記不具合を解消できるバッグ用錠について調査したが、関連する先行技術文献は発見できなかった。
そこで本考案の課題は、ロック状態において、外方から物理力を加えた場合であっても解錠しにくく、バッグからの貴重品の抜き取りを有効に防止しうるバッグ用錠を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の本考案に係るバッグ用錠は、バッグの開口部の閉止状態を維持するためにバッグに取り付けられる錠であって、バッグの開閉具と係止しうる係止部材が備えられ、上記開閉具と上記係止部材との係止状態において、上記開閉具と上記係止部材との離間を防止して係止状態を維持しうる固定部材が錠本体に備えられていることを特徴とするものである。
即ち、本考案に係るバッグ用錠にあっては、バッグの開閉具と係止した状態の係止部材が上記開閉具から離間しないように上記固定部材により固定し、バッグの開閉具と上記係止部材との係止状態を維持せんとするものである。
また、請求項2記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記固定部材は、上記開閉具と上記係止部材とを磁気的に吸着させる磁気部材がにより構成されていることを特徴とする。
即ち、本考案に係るバッグ用錠にあっては、上記係止部材に装着された上記磁気部材を上記開閉具に接触させることにより、上記係止部材に上記開閉具を吸着させて、上記係止部材と上記開閉具との係止状態を維持せんとするものである。
また、請求項3記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記バッグの開閉具としてスライドファスナーが用いられ、そのスライドファスナーのスライダには係止孔部を有する引き手が取り付けられ、上記錠本体には上記引き手を挿入可能な差込口が設けられ、上記差込口に挿入された上記引き手の係止孔部に上記錠本体の係止部材が挿入され、上記スライドファスナーの引き手を錠内部に固定するように構成されていることを特徴とする。
即ち、本考案に係るバッグ用錠にあっては、バッグの開口部を開閉するスライドファスナーの引き手を錠本体に設けられた差込口に挿入し、錠内部において上記係止部材を上記引き手に設けられた上記係止孔部に挿入係止するように構成されている。
また、請求項4記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記錠本体の係止部材は上記差込口に挿入された上記引き手の係止孔部に対し進退可能に錠本体に設けられると共に、スプリングにより上記引き手の係止孔部に挿入して係止する方向へ常時付勢されていることを特徴とする。
即ち、本考案に係るバッグ用錠にあっては、上記引き手を上記錠本体の上記差込口に挿入したときに、上記錠本体の内部に進退可能に装着された係止部材が上記スプリングの付勢力により前進して上記引き手の係止孔部に挿入することにより、上記錠本体の係止部材が上記引き手の係止孔部に対し係止するように構成されている。
また、請求項5記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記係止部材にはカム斜面が設けられ、上記錠本体には鍵挿入口を有して鍵と共に回転しうる回転部材が備えられると共に、その回転部材には、上記カム斜面上をスライドして上記係止部材を上記スプリングの反付勢方向へ変位させることにより上記係止部材を上記引き手の係止孔部から脱出させて上記係止部材と上記係止孔部との係止状態を解消しうる爪片が一体に設けられていることを特徴とする。
即ち、本考案に係るバッグ用錠にあっては、解錠する場合は、上記回転部材に設けられた上記鍵挿入口に鍵を挿入して回転する操作を行う。この操作を行うと、上記回転部材は鍵と共に回転し、その回転部材に一体に設けられた上記爪片も回転して上記係止部材に設けられた上記カム斜面上をスライドすることになる。
そして、上記爪片が上記カム斜面上をスライドすると、上記係止部材は上記爪片により押され、上記スプリングに抗して反付勢方向へ変位し、上記係止部材は上記引き手の係止孔部から脱出することになり、上記係止部材と上記引き手の係止孔部との係止状態が解消される。
これにより、上記引き手も上記錠本体の上記差込口から脱出させて解錠することができ、その引き手を引っ張ってスライダを移動させることによりスライドファスナーを開動させ、バッグの開口部を開くことができる。
請求項1記載の本考案に係るバッグ用錠は、バッグの開口部の閉止状態を維持するためにバッグに取り付けられる錠であって、バッグの開閉具と係止しうる係止部材が備えられ、上記開閉具と上記係止部材との係止状態において、上記開閉具と上記係止部材との離間を防止して係止状態を維持しうる固定部材が錠本体に備えられていることから、上記開閉具と上記係止部材とが上記固定部材により固定されて離れにくくなるので、上記開閉具と上記係止部材との係止状態が強化される。
これにより、例えば、錠本体が物理的な威力を用いることにより外方から大きな物理的振動が加えられても、上記開閉具と上記係止部材との係止状態が解消する事態を防止でき、違法な解錠が防止される。
従って、バッグの開口部が開けられて収納物が抜き取られるという盗難も防止することができる。
また、請求項2記載の本考案に係るバッグ用錠では、上記固定部材は、上記開閉具と上記係止部材とを磁気的に吸着させる磁気部材により構成されていることから、上記開閉具と上記係止部材とを上記磁気部材により容易かつ確実に固定することができる。
従って、上記開閉具と上記係止部材とを固定するために複雑な機構を用いる必要がないので、製造コストの増大を回避することができる。
また、請求項3記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記バッグの開閉具としてスライドファスナーが用いられ、そのスライドファスナーのスライダには係止孔部を有する引き手が取り付けられ、上記錠本体には上記引き手を挿入可能な差込口が設けられ、上記差込口に挿入された上記引き手の係止孔部に上記錠本体の係止部材が挿入され、上記スライドファスナーの引き手を錠内部に固定するように構成されていることから、スライドファスナーに取り付けられた上記引き手を上記錠本体に設けられた上記差込口に挿入するだけで、容易に上記開閉具と上記係止部材とを係止して施錠状態にすることができる。
また、上記開閉具には上記係止孔部を有する上記引き手を取り付けるだけでよいため、構造の複雑化を回避して製造コストを抑えることができる。
また、請求項4記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記錠本体の係止部材は上記差込口に挿入された上記引き手の係止孔部に対し進退可能に錠本体に装着されると共に、スプリングにより上記引き手の係止孔部に挿入して係止する方向へ常時付勢されていることから、上記錠本体の上記差込口に上記引き手を差し込むだけで、上記引き手の係止孔部に対し上記係止部材を上記スプリングの付勢力により容易に係止させることができる。
従って、施錠するための操作が容易で使い勝手が良い。
また、上記錠本体には上記係止部材を付勢するスプリングを装着するだけでよいので、上記錠本体の構造の複雑化を回避して製造コストを低減することができる。
また、請求項5記載の本考案に係るバッグ用錠は、上記係止部材にはカム斜面が設けられ、上記錠本体には鍵挿入口を有して鍵と共に回転しうる回転部材が備えられると共に、その回転部材には、上記カム斜面上をスライドして上記係止部材を上記スプリングの反付勢方向へ変位させることにより上記係止部材を上記引き手の係止孔部から脱出させて上記係止部材と上記係止孔部との係止状態を解消しうる爪片が一体に設けられている。
従って、鍵を上記回転部材の鍵挿入口に差込んで回転することにより上記爪片を上記カム斜面上でスライドさせることにより、上記係止部材を上記スプリングの反付勢方向へ変位させて上記係止部材を上記引き手の係止孔部から脱出させることにより、上記係止部材と上記係止孔部との係止状態を容易かつ確実にに解消して解錠状態にすることができる。
また、上記回転部材に上記爪片を一体に設けると共に、上記係止部材には上記カム斜面を設けるだけでよいので、構造の複雑化を回避して製造コストを低減することができる。
以下、図面を用いて本考案の実施の形態について説明する。
本実施形態に係るバッグ用錠11は、図1に示すように、バッグ12の開口部13の閉止状態を維持するためにバッグ12に取り付けられる錠であって、図2〜図4に示すように、バッグ12の開閉具14と係止しうる係止部材22が備えられ、図3に示すように、上記開閉具14と上記係止部材22との係止状態において、上記開閉具14と上記係止部材22との離間を防止して係止状態を維持しうる固定部材が錠本体20に備えられている。
また、上記固定部材は、図3に示すように、上記開閉具14と上記係止部材22とを磁気的に吸着させる磁気部材24により構成されている。
また、図1に示すように、上記バッグ12の開閉具14としてスライドファスナー15が用いられ、そのスライドファスナー15のスライダ16には係止孔部34を有する引き手17が取り付けられ、上記錠本体20には上記引き手17を挿入可能な差込口21が設けられ、図3に示すように、上記差込口21に挿入された上記引き手17の係止孔部34に上記錠本体20の係止部材22が挿入され、上記スライドファスナー15の引き手17を錠内部に固定するように構成されている。
また、図3及び図4に示すように、上記錠本体20の係止部材22は上記差込口21に挿入された上記引き手17の係止孔部34に対し進退可能に錠本体20に設けられると共に、スプリング23により上記引き手17の係止孔部34に挿入して係止する方向へ常時付勢されている。
また、図2〜図4に示すように、上記係止部材22にはカム斜面32が設けられ、上記錠本体20には鍵挿入口19を有して鍵と共に回転しうる回転部材25が備えられると共に、その回転部材25には、上記カム斜面32上をスライドして上記係止部材22を上記スプリング23の反付勢方向へ変位させることにより上記係止部材22を上記引き手17の係止孔部34から脱出させて上記係止部材22と上記係止孔部34との係止状態を解消しうる爪片33が一体に設けられている。
本実施例に係るバッグ用錠11は、図1に示すように、バッグ12に取り付けられている。
なお、本実施例のバッグ12はポーチと称されるものであるが、バッグの種類は問わない。
上記バッグ12には、図1に示すように、その開口部13を開閉するための開閉具14としてスライドファスナー15が取り付けられている。
上記バッグ用錠11は、図1に示すように、上記バッグ11におけるスライドファスナー15の閉端部近傍に設置され、バッグ11の開口部13を上記スライドファスナー15により閉止した状態を維持するために取り付けられている。
上記スライドファスナー15には、図1に示すように、スライダ16が備えられ、そのスライダ16には施錠用の引き手17と、スライダ移動用の引き手18が取り付けられている。
上記スライダ移動用の引き手18には、鍵37がストラップ38により繋止されている。
なお、スライダ移動用の引き手18を省き、上記施錠用の引き手17だけを設けて、その引き手17でスライダ16を引っ張って移動させることも可能である。
上記引き手17には、図1に示すように、その先端部に係止孔部34が形成されている。
上記バッグ用錠11は、図1に示すように、外方へ開口する鍵挿入口19が設けられた錠本体20を有し、その錠本体20には、上記スライドファスナー15のスライダ16と対面する側の側面に上記施錠用の引き手17を挿入しうる差込口21が設けられ、上記鍵挿入口19と上記差込口21は直交するように配置されている。
上記錠本体20の内部には、図3及び図4に示すように、係止部材22と、スプリング23と、上記固定部材としての磁気部材24と、回転部材25とが装備されている。
上記係止部材22には、図2〜図4に示すように、縦断面略三角形のフック部26が先端に突設され、反フック部26側にはスプリング装着孔27が設けられ、そのスプリング装着孔27に上記スプリング23の一端が挿入されている。
上記錠本体20における上記差込口21の内方には、図3及び図4に示すように、上記引き手17の板厚と略同寸法の幅を有して上記引き手17を挿入しうる空隙28が形成されている。
上記係止部材22は、図3及び図4に示すように、上記空隙28に挿入された上記引き手17の上記係止孔部34に対し進退可能に錠本体20に装着されている。
また、上記係止部材22は、図3及び図4に示すように、上記フック部26が上記空隙28方向へ突出するように上記スプリング23により常時付勢されている。
また、上記係止部材22には、図3及び図4に示すように、上記フック部26が突出した側の側面で、上記フック部26の近傍に溝部29が設けられ、その溝部29に上記磁気部材24としてマグネット30が装着されている。
上記マグネット30は、図3に示すように、上記引き手17を上記差込口21から上記空隙28に挿入した場合に、その引き手17の上面に先端面部が接触しうるように配置されている。
また、上記係止部材22には、図2〜図4に示すように、その先端面に上記カム斜面32が形成されている。
上記回転部材25は、図3及び図4に示すように、上記係止部材22の近傍に軸方向(バッグ用錠の上下方向)に沿って回転可能に配置されている。この回転部材25は、上記鍵挿入口19に挿入した鍵を回転操作することによって回転するように構成されている。
上記回転部材25の先端には、図3及び図4に示すように、上記係止部材22の方向へ突出するように上記爪片33が一体に形成されている。なお、上記爪片33は上記回転部材25の先端面にネジ40により固定された円板状部材39に一体に形成されている。
上記爪片33は、図2〜図4に示すように、上記係止部材22の上記カム斜面32に接触し、上記回転部材25を回転した際に、上記カム斜面32上でスライドするように配置されている。
上記スライドファスナー15の上記スライダ16を閉端方向へ移動させてバッグ12の開口部13を閉じた状態をロックする場合は、図3に示すように、上記引き手17を上記錠本体20の上記差込口21から上記空隙28に挿入する。
このとき、上記空隙28内には、上記係止部材22の上記フック部26が上記スプリング23に付勢されて突出しており、上記引き手17の先端が上記フック部26に当接するが、上記フック部26は上記引き手17の先端が当接する側の側面が円弧状の斜面36に形成されているので、上記フック部26は上記引き手17に押されて上記スプリング23に抗しながら、上記スプリング23の反付勢方向へ変位する。これにより、上記引き手17は上記フック部26の下側を通過するが、上記係止孔部34が上記フック部26の下方まで来ると、上記フック部26は再び上記スプリング23の付勢力により前進し、図3に示すように、上記係止孔部34に挿入して係止することにより施錠状態となる。
上記の施錠状態において、図3に示すように、上記マグネット30が上記引き手17の先端部の側面に接触することにより、上記引き手17はマグネット30に吸着され、上記係止部材22と上記引き手17は離間しないように固定される。
従って、上記施錠状態において、第三者が、上記引き手17を上記錠本体20の差込口21から脱出させる方向へ引っ張りながら、何らかの物理的な威力を用いて錠本体20に対して大きな衝撃を錠本体20に与えることにより、上記スプリング23が付勢方向に沿って振動しても、上記係止部材22と上記引き手17が離間しないように固定されているため、タイミングによって上記引き手17と上記係止部材22との係止状態が解消することがなく、引き手17の脱出は不可能であるため、ロック状態は維持される。
従って、第三者により違法に解錠され、バッグ12の開口部13が開けられて貴重品が抜き取られるという盗難を防止することができる。
また、解錠するには錠本体20を破壊しなければならないので、貴重品が盗難された場合はすぐに気づくことができる。
また、適法に解錠する場合は、図4に示すように、錠本体20の上記鍵挿入口19に鍵を挿入して回転する操作を行う。これにより、上記回転部材25が回転して、その回転部材25に一体に設けられた上記爪片33が上記係止部材22の上記カム斜面32上をスライドする。そして、上記爪片33が上記カム斜面32の高い方へ移動すると、上記係止部材22は上記爪片33に押され、上記スプリング23に抗してその反付勢方向へ変位する。これにより、上記係止部材22の上記フック部26が上記係止孔部34から脱出して係止状態が解消するので、上記引き手17は上記錠本体20の上記空隙28から上記差込口21を通って錠本体20の外部へ引き抜くことができる。
これにより解錠状態となるので、上記引き手17を反錠本体20方向へ引っ張って上記スライダ16を移動させることにより上記スライドファスナー15を開き、上記バッグ12の開口部13を開くことができる。
本考案は、バッグに取り付けられる錠、特に、現金や小切手等の貴重品を収納して移送するために形成された貴重品収納用バッグに取り付けられ、その貴重品収納用バッグが開口されて収納物を抜き取られる事態を防止するためのバッグ用錠にに適用可能である。
本考案に係るバッグ用錠の一実施例を示し、錠本体の差込口に引き手が挿入されて係止される前の状態を示す斜視図である。 本考案に係るバッグ用錠の一実施例を示し、錠本体の底板を取り外し、内部を視認可能とした状態の斜視図である。 本考案に係るバッグ用錠の一実施例を示し、錠本体の差込口に引き手が挿入されて係止された施錠状態を示す断面図である。 本考案に係るバッグ用錠の一実施例を示し、解錠して錠本体から引き手を脱出させた状態を示す断面図である。
符号の説明
11 バッグ用錠
12 バッグ
13 開口部
14 開閉具
15 スライドファスナー
16 スライダ
17 引き手
18 引き手
19 鍵挿入口
20 錠本体
21 差込口
22 係止部材
23 スプリング
24 磁気部材(固定部材)
25 回転部材
26 フック部
27 スプリング装着孔
28 空隙
29 溝部
30 マグネット(固定部材)
32 カム斜面
33 爪片
34 係止孔部
36 斜面
37 鍵
38 ストラップ
39 円板状部材
40 ネジ

Claims (5)

  1. バッグの開口部の閉止状態を維持するためにバッグに取り付けられる錠であって、
    バッグの開閉具と係止しうる係止部材が備えられ、上記開閉具と上記係止部材との係止状態において、上記開閉具と上記係止部材との離間を防止して係止状態を維持しうる固定部材が錠本体に備えられていることを特徴とするバッグ用錠。
  2. 上記固定部材は、上記開閉具と上記係止部材とを磁気的に吸着させる磁気部材により構成されていることを特徴とする請求項1記載のバッグ用錠。
  3. 上記バッグの開閉具としてスライドファスナーが用いられ、そのスライドファスナーのスライダには係止孔部を有する引き手が取り付けられ、上記錠本体には上記引き手を挿入可能な差込口が設けられ、上記差込口に挿入された上記引き手の係止孔部に上記錠本体の係止部材が挿入され、上記スライドファスナーの引き手を錠内部に固定するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバッグ用錠。
  4. 上記錠本体の係止部材は上記差込口に挿入された上記引き手の係止孔部に対し進退可能に錠本体に設けられると共に、スプリングにより上記引き手の係止孔部に挿入して係止する方向へ常時付勢されていることを特徴とする請求項3記載のバッグ用錠。
  5. 上記係止部材にはカム斜面が設けられ、上記錠本体には鍵挿入口を有して鍵と共に回転しうる回転部材が備えられると共に、その回転部材には、上記カム斜面上をスライドして上記係止部材を上記スプリングの反付勢方向へ変位させることにより上記係止部材を上記引き手の係止孔部から脱出させて上記係止部材と上記係止孔部との係止状態を解消しうる爪片が一体に設けられていることを特徴とする請求項4記載のバッグ用錠
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JP2019072470A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 映智科技股▲ふん▼有限公司 ジッパーロック

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