JP2006123935A - 商品展示ケースの開閉施錠装置及びその解錠装置 - Google Patents

商品展示ケースの開閉施錠装置及びその解錠装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 顧客が商品展示ケースから商品を不正に取り出すことができないように施錠すると共に、その施錠状態が振動等によって容易に解除されない開閉施錠装置とその解錠装置を提供する。
【解決手段】 ケース本体の開口縁に沿って設けたハウジング8と、ハウジングの出入口を介して挿入方向と引出方向に移動可能な鍵部材9と、ケース本体の開口縁から開口部に向かう方向に関して前進方向と後退方向に移動可能な錠部材10とから構成されている。鍵部材は、ハウジングに挿入された状態で前記引出方向への移動を阻止するように係止するロック手段25と、該ロック手段の係止状態を維持せしめる弾性付勢手段50とを備えている。ロック手段は、弾性付勢手段に抗して鍵部材をハウジング内に更に若干挿入させた状態で、ハウジングの外部から解錠磁石手段を臨ませたときに係止を解除するように構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、商品、特に、CDやDVD等を収納したソフト収納ケースを販売店や貸出店等の店舗において展示するための外装ケースとして使用される商品展示ケースに係り、顧客が商品展示ケースからソフト収納ケースを勝手に取り出すことができないように施錠する開閉施錠装置とその解錠装置を提供するものである。
従来、ソフト収納ケースの外装ケースとして使用される商品展示ケースは、収納室に対してソフト収納ケースを挿脱自在とするケース本体の開口部に、開口縁から開口部の一部分を開閉自在に閉鎖する開閉施錠装置を設けたものが公知である。
開閉施錠装置は、ケース本体の開口縁にハウジングを設ける一方、該ハウジングに対して錠部材を着脱自在に固着し、錠部材により開口部の一部分を開閉自在に閉鎖するように構成している。錠部材は、ハウジングに挿入することにより自動ロック機構を介して取外し不能に固着され、これによりソフト収納ケースを外装ケースから取出せないように施錠する。
顧客がソフトの販売又は貸出を希望する場合は、店舗の従業員が専用の鍵で錠部材のロックを解除し、錠部材をハウジングから取外すことにより、外装ケースからソフト収納ケースを取出し、顧客に引き渡す。
特許第3158272号公報 特許第2811418号公報
前述の従来技術の場合、外装ケースのハウジングに対して錠部材を着脱自在に固着する構成であり、解錠に際しては、専用の鍵で錠部材のロックを解除した後、錠部材をハウジングから取外す作業を行い、また、施錠に際しては、錠部材をハウジングに正確に位置決めした状態で挿入固着する作業を行うため、作業が煩雑である。
しかも、錠部材は、ケース本体から取外されてしまうから、その紛失を防止するためには、解錠の後、再度、錠部材をハウジングに挿着することによりケース本体に付属させておくことが好ましい。然しながら、作業が煩雑なため、店舗の従業員が取外した錠部材をそのまま放置する虞れがあり、解錠後の錠部材が散乱するという問題がある。
そこで、本発明者は、先に、特願2004−55841として、錠部材のロック解除後も錠部材がケース本体に付属する構造とした商品展示ケースの開閉施錠装置を提案した。この開閉施錠装置は、ケース本体のハウジングに開口縁から開口部に向けて進退移動自在な錠部材を設けており、ハウジングに対して、鍵部材を挿入方向に移動した状態で錠部材を前進方向に移動した位置から後退方向に移動不能に保持し、錠部材を引出方向に移動した状態で錠部材を後退方向に移動可能とするように構成している。そして、鍵部材をハウジングに挿入したとき、鍵部材の引出方向への移動を阻止するように、揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪と、該引出方向に対向してロック爪の先端部に係止する切欠部とから成るロック手段を設けている。そこで、ロック手段を解除する際には、ハウジングの外側から解錠磁石手段をロック爪に臨ませると、ロック爪が解錠磁性体を備えているので、解錠磁石手段に吸引される方向に揺動し、ロック爪の先端部を切欠部から脱するように構成されている。
ところが、本発明者が知見したところによると、先に提案した装置は、ロック爪の先端部に対して切欠部が錠部材の引出方向に対向する方向から係止しているに過ぎないため、不正な顧客がハウジングの外側から磁石を適当に臨ませ、ケース本体を揺する等の振動を与えているうちに、偶然にロック手段が解錠されてしまうという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決した商品展示ケースの開閉施錠装置及びその解錠装置を提供するものである。
そこで、本発明の開閉施錠装置が第一の手段として構成したところは、商品(1)を取出自在に収納したケース本体(5)に関して、商品(1)を取出不能とするように該ケース本体(5)を施錠する錠手段(10)と、該錠手段(10)を施錠自在且つ解錠自在にロックする鍵手段(9)を設けた構成において、前記鍵手段(9)は、ケース本体(5)のハウジング(8)に対して挿入方向F1に移動されたとき前記錠手段(10)を施錠し、引出方向R1に移動されたとき前記錠手段(10)を解錠するように構成され、前記鍵手段(9)を前記ハウジング(8)に挿入した状態で、該鍵手段(9)の引出方向R1への移動を阻止するように、前記引出方向R1と交差する方向に揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪(27)(27A,28A)と、前記引出方向R1に対向してロック爪(27)の先端部に係止する切欠部(28)(28A,28B)とから成るロック手段(25)を備えると共に、該鍵手段(9)を引出方向R1に付勢することにより前記ロック爪(27)
(27A,28A)の先端部と切欠部(28) (28A,28B)を相互に押圧係止する弾性付勢手段(50)を備え、更に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませたとき、前記ロック手段(25)の係止を解除する方向にロック爪(27)
(27A,28A)を揺動可能とする解錠用磁性体(26)(26A,26B)を備えており、前記ロック手段(25)が係止した状態から、鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)に抗して挿入方向F1に移動させることにより前記ロック手段(25)の押圧係止を弛めると共に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませることにより前記ロック手段(25)の係止を解除するように構成した点にある。
また、本発明の開閉施錠装置が第二の手段として構成したところは、収納室(3)に対して商品(1)を挿脱自在とするケース本体(5)の開口部(4)に、開口縁から開口部(4)の一部分を開閉自在に閉鎖する開閉施錠装置(7)を設けた構成において、ケース本体(5)の開口縁に沿ってX軸方向に延設されると共に該X軸方向の端部に出入口(15)を開設したハウジング(8)と、X軸方向に関して前記出入口(15)を介して挿入方向F1と引出方向R1に進退移動自在となるようにハウジング(8)に挿入された鍵部材(9)と、ケース本体(5)の開口縁から開口部に向かうY軸方向に関して開口部(4)に対する前進方向F2と後退方向R2に進退移動自在となるように前記ハウジング(8)に添設された錠部材(10)とから構成されており、前記錠部材(10)と鍵部材(9)は、相互に、鍵部材(9)を挿入方向F1に移動した状態で錠部材(10)を前進方向F2に移動した位置から後退方向R2に移動不能に保持し、鍵部材(9)を引出方向R1に移動した状態で錠部材(10)を後退方向R2に移動可能とするように構成されており、前記鍵部材(9)を前記ハウジング(8)に挿入した状態で、該鍵部材(9)の引出方向R1への移動を阻止するように、該引出方向R1と交差する方向に揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪(27)と、前記引出方向R1に対向してロック爪(27)の先端部に係止する切欠部(28)とから成るロック手段(25)を備えると共に、該鍵部材(9)を引出方向R1に付勢することにより前記ロック爪(27)の先端部と切欠部(28)を相互に押圧係止する弾性付勢手段(50)を備え、更に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませたとき、前記ロック手段(25)の係止を解除する方向にロック爪(27)を揺動可能とする解錠用磁性体(26)を備えており、前記ロック手段(25)が係止した状態から、鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)に抗して挿入方向F1に移動させることにより前記ロック手段(25)の押圧係止を弛めると共に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませることにより前記ロック手段(25)の係止を解除するように構成した点にある。
本発明の実施形態において、前記ロック手段(25)の切欠部(28)は、鍵部材(9)の引出方向R1に対向して臨む凹部(28a)を形成し、前記ロック爪(27)の先端部は、前記凹部(28a)に嵌入する凸部(27a)を形成することが好ましく、前記鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)により引出方向R1に付勢した状態で、ロック爪(27)の凸部(27a)を切欠部(28)の凹部(28a)に嵌入せしめ、ロック爪(27)の揺動を阻止するように構成することが好ましい。
前記鍵部材は、前記ハウジングに挿入され、前記弾性付勢手段により付勢された状態で、前記ハウジングの出入口の縁部とほぼ面一となる栓部を備えることが好ましい。
更に、本発明の解錠装置が手段として構成したところは、上述の開閉施錠装置を解錠する解錠装置であり、ケース本体(5)のハウジング(8)の外部から鍵部材(9)のロック手段(25)に臨む第一支持壁(41)と、鍵部材(9)の栓部(23)に臨む第二支持壁(42)と、錠部材(10)の後退方向R2に対向して臨み前記第一支持壁(41)と平行に延びる受入溝(43)を構成し、前記第一支持壁(41)に解錠磁石手段(44)を設けると共に、前記第二支持壁(42)と前記鍵部材(9)の前記栓部(23)との何れか一方に、他方と当接する突起部(55)を設け、前記ケース本体(5)を前記第二支持壁(42)に向けて押し込んだとき、該突起部(55)により前記鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)に抗して挿入方向F1に移動させるように構成した点にある。この際、前記第二支持壁(41)と前記鍵部材(9)の栓部(23)との間に、相互に係脱自在に係止する引抜き補助手段を設けることが好ましい。
本発明の開閉施錠装置は、ケース本体5の開口部4から収納室にソフト収納ケース等の商品を収容した後、錠部材10を前進方向F2に移動することにより商品が取出し不能に施錠され、この際、鍵部材9をハウジング8に対して挿入方向F1に移動させれば、錠部材10が後退方向R2に移動不能に保持されると共に、鍵部材9がロック手段25により引出し方向R1への移動を阻止される。或いは、商品を収納した状態で、開閉自在なケース本体5を閉じることにより、ハウジング8に対して錠鍵兼用部材60を挿入方向F1に挿入し移動すれば、該部材60の錠手段10によりケース本体5が解放不能に施錠されると共に、鍵手段9がロック手段25により引出し方向R1への移動を阻止される。
従って、ソフト収納ケース等の商品は展示ケースから取出不能であり、しかも、鍵部材は、ハウジングの内部においてロック手段により引出方向に移動しないように係止されるので、顧客が勝手に解錠することはできず、ケース本体から商品を取出すことはできない。またこの際、弾性付勢手段がロック手段の係止状態を維持するように作用するので、振動等が生じたときでもロック状態が解除されることはなく、商品の取出しを良好に防止する。
顧客がソフトの販売又は貸出を希望する場合は、店舗の従業員が解錠装置39で前記ロック手段25の係止を解除すれば、鍵部材9は、ハウジング8から引出方向R1に移動可能となる。そこで、鍵部材9を引出方向R1に移動させることにより、錠部材10を解錠することが可能となるので、商品を展示ケースから取出し、顧客に引き渡すことができる。
そこで、請求項1又は2に記載の本発明によれば、ロック手段25は、鍵部材9の引出方向R1に交差する方向に揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪27と、前記引出方向R1に対向してロック爪27の先端部に係止する切欠部28により構成されており、更に、該ロック爪27の先端部と切欠部28を相互に押圧係止するように該鍵部材9を引出方向R1に付勢する弾性付勢手段50が設けられている。従って、弾性付勢手段50により、常時、ロック爪27の先端部を切欠部28に押圧しながら係止せしめているので、上述したように、不正な顧客がハウジング8の外側から磁石を適当に臨ませて解錠を試み、もしも、偶然に磁石がロック爪27を解錠方向に揺動させる位置に臨まされるときでも、切欠部28に圧接状態で係止しているロック爪27の先端部が簡単に切欠部28から退避することはなく、このため、偶然にロック手段25が解錠されてしまう危険は低く、施錠効果が高いという効果を奏する。
そして、請求項3に記載の本発明によれば、ロック手段25は、切欠部28が鍵部材9の引出方向R1に対向して臨む凹部28aを形成し、ロック爪27の先端部が該凹部28aに嵌入する凸部27aを形成し、弾性付勢手段50で鍵部材9を引出方向R1に付勢することにより、常時、ロック爪27の凸部27aを切欠部28の凹部28aに嵌入せしめ、ロック爪27の揺動を阻止しているので、不正な顧客がロック爪27に向けて磁石を臨ませたときでも、ロック爪27が切欠部28から脱することはない。即ち、鍵部材9を引出自在となるように解錠するためには、一旦、鍵部材9を挿入方向F1に移動することにより、ロック爪27の凸部27aを切欠部28の凹部28aから後退させ、その状態で磁石を臨ませることによりロック爪27を揺動させなければ、ロック手段25が解錠させられることはないので、より一層、施錠効果が高く安全となる。
また、請求項4に記載の本発明によれば、鍵部材9をハウジング8に挿入し、弾性付勢手段50によりロック手段25をロックするように付勢した状態において、栓部23が出入口15の縁部とほぼ面一となるので、不正な顧客がハウジングの内部に針金等の治具を挿入することによりロック手段25を解錠することは不可能であり、しかも、栓部を摘んで引出すこともできず、施錠時の高い安全性を保証する。
そして、本発明の解錠装置39によれば、店舗の従業員が鍵部材9のロック手段25に対応するハウジング8の背部を第一支持壁41に沿わせると共に、栓部23と第二支持壁42の相互間に設けられた突起部55を当接させ、ケース本体5を第二支持壁42に向けて移動させれば、前記突起部55により鍵部材9が弾性不正手段50に抗して挿入方向F1に移動され、前記ロック爪27の先端部と切欠部28の押圧係止状態を弛ませつつロック爪27を揺動自在な状態に解放し、これと同時に解錠磁石手段44によりロック爪27の解錠磁性体26が吸引されつつロック手段25を解除する。従って、この状態で、鍵部材9を引出方向R1に移動すれば、施錠装置は解錠される。この際、請求項5に記載の発明によれば、第二支持壁41と栓部23の間に相互に係止する引抜き補助手段45、24が設けられているので、ケース本体5を第一支持壁41に沿って移動させるという動作により、鍵部材9を引出方向R1に移動させることができ、作業が極めて簡単容易でなる。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(開閉施錠装置の構成)
図1ないし図3に示すように、ソフト収納ケース等の商品1を収容する外装ケースとしての展示ケース2は、収納室3に対して商品1を挿脱自在に収容させるようにほぼ全面開放状とされた開口部4を形成した皿状のケース本体5を構成しており、開口部4の対向する2辺に位置して、一方にストッパ壁6を設け、他方に開閉施錠装置7を設けている。
開閉施錠装置7は、ケース本体5の開口縁に沿ってX軸方向に延設されたハウジング8と、X軸方向に関して挿入方向F1と引出方向R1に進退移動自在となるようにハウジング8に挿入された鍵部材9と、ケース本体5の開口縁から開口部4に向かうY軸方向に関して開口部4に対する前進方向F2と後退方向R2に進退移動自在となるように前記ハウジング8に添設された錠部材10とから構成されている。ハウジング8は、前記ストッパ壁6と共に、合成樹脂によりケース本体5と一体成形されており、鍵部材9と錠部材10は、それぞれ合成樹脂により別個に成形されている。
従って、後述のように開閉施錠装置7を作動させることにより、錠部材10を後退方向R2に移動させると、商品1は、ストッパ壁6を乗り越えさせることにより開口部4を介して収納室3にほぼ嵌入状に収容することができ、或いは、収容状態から開口部4を介して取出すことができる。商品1を収納室3に収納した状態で、錠部材10を前進方向F2に移動させると、錠部材10が開口部4の一部分を閉鎖し、これにより商品1を相互に対向するストッパ壁6と錠部材10により拘束するので、商品1は収納室3から取出不能となる。
ハウジング8は、ケース本体5の背壁5aとほぼ同一面をなして起立する背壁11と該背壁11の起立端からケース本体5の周壁5bに対面するZ軸方向に延びる上壁12により溝部13を形成している。溝部13は、開口部4の開口縁に沿って開口する溝開口14と、X軸方向の端部に開口する出入口15を開設しており、溝開口14の内部にY軸方向に突出する連結片16を備えている。尚、溝部13のX軸方向の他端部は端壁17により閉鎖されている。
錠部材10は、前記溝部13の溝開口14を被う縦板部18と、該縦板部18から溝開口14の内部に向けて延びる横板部19とを備え、該横板部19に前記連結片16を挿入せしめる連結孔20を形成している。従って、連結片16と連結孔20の係止により、錠部材10は溝部13に対して脱落不能に組み込まれ、しかも、Y軸方向には移動可能とされている。
鍵部材9は、ハウジング8の出入口15から溝部13に挿入されたとき、前記縦板部18に対面する縦壁部21と、前記横板部19に対面する横壁部22とを備え、ハウジング8に対して挿入方向F1に移動した状態で、出入口15の縁部とほぼ面一となるように挿入される栓部23を備えており、該栓部23の内側面に鉄板片等の引出用磁性体24を設けている。
また、鍵部材9はハウジング8に挿入された状態で前記引出方向R1への移動を阻止するように係止するロック手段25を備えており、ハウジング8の背壁11の外部から後述する解錠磁石手段を臨ませたとき該ロック手段25の係止を解除する鉄板片等の解錠用磁性体26を設けている。また、鍵部材9のX軸方向に関して前記栓部23と反対側端部に、鍵部材9がハウジング8に挿入された状態で鍵部材9を引出方向R1に付勢することにより、前記ロック手段25の係止状態を維持する弾性付勢手段50を設けている。
ロック手段25は、鍵部材9とハウジング8の内壁部との相互間に設けても良いが、図示実施形態では、鍵部材9の縦壁部21と錠部材10の横板部19の縁部との相互間に設けられている。即ち、鍵部材9の縦壁部21に切欠を介してX軸方向と垂直な内側に向けて弾性的に付勢されると共に引出方向R1に先端部(27a)を有するロック爪27が設けられ、これに対して、錠部材10の横板部19の縁部には、X軸方向に沿って切欠部28が延設され、該切欠部28の端部にはロック爪27の付勢された先端部を係止する構造が形成されている。従って、鍵部材9を挿入方向F1に移動し、栓部23を出入口15に挿入すると、ロック爪27の先端部27aが切欠部28の底部に没入して、その先端部が切欠部28の端部に係止することにより、鍵部材9の引出方向R1の移動を阻止する。
弾性付勢手段50は、鍵部材9に一体的に形成されたV字状のばね部材で構成されており、鍵部材9がハウジング8に挿入された状態でハウジング8の端壁17の内面17aと接触してV字角度が小さくなるように押し込められ、それによる反発力がロック爪27の先端と切欠部28の端部との係合部に摩擦力を生じさせて、ロック手段25の係止状態を良好に維持させる。即ち、鍵部材9が弾性付勢手段50により引出方向R1に付勢された状態で、ロック爪27の先端部を同様に引出方向R1に向けて付勢するので、該引出方向R1に対向して臨む切欠部28の底部に対してロック爪27の先端部が押圧状態で係止される。尚、図示実施形態において、弾性付勢手段50は、鍵部材9の端部に設けた場合を例示しているが、ハウジング端壁17の内面側に設けても良く、要するに、鍵部材9と端壁17の間に設けておけば良い。
切欠部28の底部は、引出方向R1に対向して臨む凹部28aを形成し、これに対して、ロック爪27の先端部は、該凹部28aに嵌入する凸部27aを形成している。図例の場合、凹部28aは、切欠部28における係止端部の上部が底部よりも張り出した鋭角部分を有するように形成されており、ロック爪27の凸部27aは、この鋭角部分28aと接合するようにテーパ形状とされているが、要するに、凹部28aに凸部27aが嵌合した状態で、ロック爪27が係止状態を解除する方向への揺動を阻止されるような形状に構成されていれば良い。従って、鍵部材9がハウジング8に挿入された状態で弾性付勢手段50によって付勢されると、ロック爪27の先端部の凸部27aが切欠部28の凹部28aに収容された嵌合状態となる。これにより、ロック爪27と切欠部28との係止状態が安定し、振動等が生じた場合であってもロック手段25のロックが解除されることを防止する。
そしてロック手段25のロックを解除する際には、鍵部材9を挿入方向F1に若干押し込めば良い。それにより、弾性付勢手段50によって付勢されることにより切欠部28に押圧されていたロック爪27の先端部が押圧係止状態を弛めることになる。図示実施形態の場合、ロック爪27の凸部27aが切欠部28の凹部28aから退避し、ロック解除可能な状態になる。
更に、錠部材10と鍵部材9は、相互に、鍵部材9を挿入方向F1に移動したとき錠部材10を前進方向F2に移動させ、鍵部材9を引出方向R1に移動したとき錠部材10を後退方向R2に移動させる開閉連動手段29により連動的に連結されている。
図示実施形態において、開閉連動手段29は、錠部材10の横板部19と鍵部材9の横壁部22の相互間に設けられ、鍵部材9の引出方向R1の移動により錠部材10を後退方向R2に移動させる開放連動カム機構30と、鍵部材9の挿入方向F1の移動により錠部材10を前進方向F2に移動させる閉鎖連動カム機構31を構成している。
開放連動カム機構30は、鍵部材9の横壁部22から引出方向R1に向けて下向き傾斜面を有する主動手段32と、錠部材10の横板部19から挿入方向F1に向けて上向き傾斜面を有する従動手段33とから構成されている。尚、主動手段32は、アーム状に突出せしめ、若干の可撓性を有することが好ましい。従って、鍵部材9を引出方向R1に移動すると、主動手段32の下向き傾斜面が従動手段33の上向き傾斜面に沿って摺動し、錠部材10を後退方向R2に移動させるように構成されている。尚、横壁部22の主動手段32に近傍する個所には従動手段33の先端を受け入れる孔等の空間部34が形成されており、横板部19の従動手段33に近傍する個所には主動手段32の先端を受け入れる孔等の空間部35が形成されている。
閉鎖連動カム機構31は、引出方向R1に移動された鍵部材9と後退方向R2に移動された錠部材10を相互にY軸方向から嵌合することにより、鍵部材9が出入口15から抜き出されることを阻止する孔36と突起37を備えており、鍵部材9を引出位置から挿入方向F1に移動したとき、突起37と孔36の縁部の相互摺動により、錠部材10を前進方向F2に移動させるカム面38を突起37に設けている。図示実施形態においては、孔36を錠部材10の横板部19に設け、突起37を鍵部材9の横壁部22に設けると共に、挿入方向F1に向かう側の突起37の縁部に突起の先端から上向き傾斜するカム面38を設けているが、これとは反対に、孔36を鍵部材9の横壁部22に設け、突起37を錠部材10の横板部19に設けても良い。
(解錠装置の構成)
前述の開閉施錠装置7の解錠を簡単容易に行わしめるため、図4(A)に示すような解錠装置39が提供される。解錠装置39は、ベース壁40と、ケース本体5におけるハウジング8の背壁11の外部から鍵部材9のロック手段25に臨む第一支持壁41と、鍵部材9の栓部23に臨む第二支持壁42とを一体に備えている。
ベース壁40は、錠部材10の後退方向R2に対向して該錠部材10に臨み、前記第一支持壁41と平行に延びる受入溝43を形成している。
第一支持壁41は、内壁面に露出するように解錠磁石手段44を設けており、第二支持壁42は、内壁面に露出するように引出磁石手段45を設けると共に、鍵部材9の栓部23に当接する位置に突起部55を設けている。但し、突起部55は、図示実施形態では第二支持壁42に設けてあるが、第二支持壁42が臨む栓部23に設けても良い。
(作用)
解錠装置39の使用方法を図4(B)に基づいて説明し、開閉施錠装置7の解錠時の作用を図3に基づいて説明する。
図3(A)(B)は、鍵部材9を挿入方向F1に移動し、栓部23を出入口15に挿入した状態を示している。この状態で、閉鎖連動カム機構31の突起37は孔36から脱しており、該突起37が錠部材10の横板部19を押下することにより、錠部材10を前進方向F2に移動せしめている。また、弾性付勢手段50が端壁17の内面17aと接触して鍵部材9を引出方向R1に付勢しており、ロック手段25のロック爪27の凸部27aが切欠部28の凹部28aに嵌入収容された状態にあり、ロック爪27と切欠部28との係止状態が解除されることを防止しつつ、鍵部材9の引出方向R1の移動を阻止している。
このような施錠状態から 店舗の従業員が解錠装置39の使用し、開閉施錠装置7を解錠することにより、展示ケース2から商品1を取出すに際しては、図4(B)に示すように、ケース本体5を開閉施錠装置7が下向きとなるように姿勢保持した状態で、ハウジング8の背壁11を第一支持壁41に沿わせると共に、第二支持壁42の突起部55が栓部23に当接するように、矢印DNで示すように開閉施錠装置7を解錠装置39に臨ませ、その状態からケース本体5を第一支持壁41に沿って矢印PSで示すように若干移動させて突起部55が鍵部材9を若干押し込むようにし、その後、ケース本体5を第一支持壁41に沿って矢印SDで示すように移動させる動作を行えば、解錠磁石手段44と解錠用磁性体26の吸着を介して鍵部材9のロック手段25の係止解除が自動的に行われ、引抜補助手段を構成する引出磁石手段45と引出磁性体24の吸着を介して栓部23を第二支持壁45に固定させた状態で、鍵部材9の引出方向R1の移動と、これに連動する錠部材10の後退方向R2の移動を行わしめることができる。
即ち、解錠磁石手段44がハウジング8の背壁11に臨む状態で鍵部材9が挿入方向F1に若干押し込まれると、ロック爪27の先端部(凸部27a)が切欠部28の係止部(凹部28a)から後退し、しかもその状態でロック手段25の解錠用磁性体26が吸引力を受けるため、図3(C)に示すように、ロック爪27が弾発付勢力に抗して揺動し、該ロック爪27の先端部を切欠部28から脱する。従って、鍵部材9は、引出方向R1に移動可能な状態となる。
前述のように、栓部23の引出用磁性体24が引出磁石手段45に吸着される引抜き補助手段を構成しているので、ケース本体5を移動すると、図3(D)(E)に示すように、鍵部材9とハウジング8が相対的に移動する、即ち、鍵部材9がハウジング8に対して引出方向R1に移動する。鍵部材9が引出方向R1に移動すると、開放連動カム機構30のアーム状の主動手段32が撓みながら従動手段33に係合しつつ摺動することにより、錠部材10を後退方向R2に移動せしめる。この際、閉鎖連動カム機構31の突起37は孔36に滑落するので、錠部材10の後退方向R2の移動を可能にすると共に、鍵部材9が出入口15から引き抜かれて脱落することを阻止する。このように鍵部材9の引出方向R1の移動に連動して錠部材10を後退方向R2に移動させ、縦板部18をケース本体5の開口部4から退避させることにより、開口部4を開放するので、商品1は収納室3から取出し可能となる。
解錠後、ケース本体5の収納室3に商品1を収容した後、再度、開閉施錠装置7による施錠を行う場合は、鍵部材9を引出位置から単に挿入方向F1に移動し、栓部23を出入口15に挿入するだけで良い。例えば、作業者が指先等で鍵部材9を挿入方向F1に押し込むと、閉鎖連動カム機構31における突起37のカム面38が孔36の縁部に対して挿入方向F1に向けて押圧するので、孔36の縁部がカム面38に沿ってY軸方向に移動し、錠部材10を前進方向F2に移動させ、縦板部18によりケース本体5の開口部4の一部分を閉鎖する。挿入方向F1の移動により、突起37は、孔36から脱した後、錠部材10の横板部19に接支され、錠部材10を後退方向R2に移動しないように固定する。
更に、栓部23が出入口15からさらに若干奥に挿入されるまで鍵部材9を挿入方向F1に移動すると、ロック手段25におけるロック爪27の先端部(凸部27a)が切欠部28の底部(凹部28b)に没入し、その後、挿入方向F1への押圧を解除すると、弾性付勢手段50によって鍵部材9が若干引出方向R1に引き戻されてロック手段25におけるロック爪27の先端部(凸部27a)が切欠部28の底部(凹部28a)に押圧係止する(図示実施形態の場合、凸部27aが凹部28aに嵌入する)ので、鍵部材9を引出方向R1に移動しないように固定する。このとき、鍵部材9の栓部23は出入口15の縁部とほぼ面一となる。
尚、上記実施形態では鍵部材9を引出方向R1に移動させる引抜き補助手段として、鍵部材9に引出磁性体24を設けると共に、第二支持壁42に引出磁石手段45を設ける態様を例示したが、これ以外の手段、例えば鍵部材9の栓部23と第二支持壁42とを互いに係合させた状態で鍵部材9を引出方向R1に移動させる手段などを採用しても良い。
(別の実施形態)
図5及び図6は、本発明の別の実施形態を示しており、ケース本体5は、一側縁に設けられたヒンジ手段を介して回動する開閉自在な一対の分割体5a、5bにより構成されており、商品を収納した後、両分割体5a、5bを閉じた状態で、錠鍵兼用部材60により開かないように施錠される。
一対の分割体5a、5bを閉じた状態で、ケース本体5にはハウジング8が形成されるように構成されている。そこで、ハウジング8の出入口15から錠鍵兼用部材60を挿入方向F1に挿入したとき、錠鍵兼用部材60は、分割体5a、5bの開閉端縁に設けた施錠部10a、10bに係合して該分割体5a、5bを解放不能に施錠する錠手段10を設けている。また、ハウジング8に挿入された状態で、該部材60それ自体を引出し方向R2に移動不能とすることにより錠手段10を施錠状態に保持する反面、該部材60それ自体を引出し方向R2に移動可能とすることにより錠手段10を解錠可能とする舌片状の鍵手段9が設けられている。
そこで、前記鍵手段9とハウジング8の間には、該鍵手段9を挿入した状態で、該鍵手段9の引出方向R1への移動を阻止するように、該引出方向R1と交差する方向に揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪27A、28Aと、前記引出方向R1に対向してロック爪27A、28Aの先端部に係止する切欠部28A、28Bとから成るロック手段25が設けられている。尚、ロック爪27A、28Aの裏面には解錠用磁性体26A、26Bが設けられている。
また、鍵手段9の挿入方向の端部には、弾性変形自在な弾性付勢手段50が設けられており、該鍵手段9をハウジング8に対して挿入方向F1に挿入した状態で、該弾性付勢手段50がハウジング8の端壁17aに当接することにより圧縮され、錠鍵兼用部材60を引出し方向R1に向けて弾発付勢するように構成されている。
従って、錠鍵兼用部材60は、鍵手段9をハウジング8の出入口15から挿入方向F1に挿入すると、錠手段10がケース本体5の施錠部10a、10bに係合することにより分割体5a、5bを開放不能に施錠すると共に、鍵手段9がハウジング8の内部でロック爪27A、27Bを切欠部28A、28Bに係止することにより該鍵手段9の引出し方向R1への移動を阻止するようにロックされる。そして、このロック状態で、鍵手段9は、弾性付勢手段50により引出し方向R1に向けて付勢されているので、ロック爪27A、27Bと切欠部28A、28Bを相互に係止方向に押圧する。この際、ロック爪27A、27Bの先端部と、切欠部28A、28Bの間には、上述したような凸部と凹部を形成することが好ましい。尚、錠鍵兼用部材60の尾端縁には栓部23が形成されており、該栓部23がハウジング8の出入口15の周縁と面一になるように嵌入され、該栓部23の内側には引出用磁性体24が設けられている。
鍵手段9を引出し方向R1に引き出すことにより解錠を行うためには、図6に示すような解錠装置39が使用される。解錠装置39は、ケース本体5のハウジング8の外部から鍵手段9のロック手段25に臨む第一支持壁41と、鍵手段9の栓部23に臨む第二支持壁42が備えられ、前記第一支持壁41には解錠磁石手段44が設けられ、第二支持壁42には引出磁石手段45が設けられている。更に、第二支持壁42と前記栓部23との何れか一方には、他方と当接する突起部55が設けられている。即ち、図例の場合、突起部55を第二支持壁42に設けているが、栓部23の表面に突出するように設けても良い。
そこで、図8に示すように、栓部23が第二支持壁42に向かい、ロック手段25の解錠用磁性体26A、26Bが第一支持壁41に向かうようにして、ケース本体5を解錠装置39に臨ましめ、栓部23を突起部55に当接した状態で押し当てると、錠鍵兼用部材60は、弾性付勢手段50に抗して若干だけ挿入方向F1に移動され、ロック爪27A、27Bの先端部と切欠部28A、28Bとの圧接状態を弛め又は僅かに離反する。これとほぼ同時に、ロック爪27A、27Bは、解錠磁性体26A、26Bを介して解錠磁石手段44に吸引されることにより揺動し、切欠部28A、28Bに対する係止を完全に解除する。
このようにしてロック手段25のロックが解除されるので、その後は、ケース本体5を第二支持壁42から離反する方向(図示の場合は上方向)に移動させると、引出用磁性体24と引出磁石手段45の吸着により構成される引抜き補助手段により、栓体23を第二支持壁42に固定した状態でケース本体5が移動されることにより、錠鍵兼用部材60がケース本体5から引出し方向R1に引き抜かれ、錠手段10を解錠する。これにより、ケース本体5は、一対の分割体5a、5bを開放自在とする。
本発明に係る開閉施錠装置の1実施形態を備えた展示ケースを示しており、(A)は施錠状態を示す斜視図、(B)は解錠状態を示す斜視図である。 開閉施錠装置の1実施形態の要部を示す分解斜視図である。 開閉施錠装置の作用を示しており、(A)は施錠状態を示す縦断面図、(B)は施錠状態を示す横断面図、(C)はロック手段の係止が解除された状態を示す横断面図、(D)は解錠状態を示す縦断面図、(E)は解錠状態を示す横断面図である。 本発明に係る解錠装置の1実施形態を示しており、(A)は解錠装置と開閉施錠装置の関係を示す斜視図、(B)は解錠方法を示す斜視図である。 本発明に係る開閉施錠装置の別の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る開閉施錠装置の別の実施形態の解錠方法を示す斜視図である。
符号の説明
1 商品(ソフト収納ケース)
2 展示ケース
3 収納室
4 開口部
5 ケース本体
7 開閉施錠装置
8 ハウジング
9 鍵部材
10 錠部材
15 出入口
23 栓部
24 引出用磁性体
25 ロック手段
26 解錠用磁性体
27 ロック爪
27a 凸部
28 切欠部
28a 凹部
29 開閉連動手段
30 開放連動カム機構
31 閉鎖連動カム機構
32 主動手段
33 従動手段
36 孔
37 突起
38 カム面
39 解錠装置
41 第一支持壁
42 第二支持壁
43 受入溝
44 解錠磁石手段
45 引出磁石手段
50 弾性付勢手段
55 突起部
60 錠鍵兼用部材

Claims (6)

  1. 商品(1)を取出自在に収納したケース本体(5)に関して、商品(1)を取出不能とするように該ケース本体(5)を施錠する錠手段(10)と、該錠手段(10)を施錠自在且つ解錠自在にロックする鍵手段(9)を設けた構成において、
    前記鍵手段(9)は、ケース本体(5)のハウジング(8)に対して挿入方向F1に移動されたとき前記錠手段(10)を施錠し、引出方向R1に移動されたとき前記錠手段(10)を解錠するように構成され、
    前記鍵手段(9)を前記ハウジング(8)に挿入した状態で、該鍵手段(9)の引出方向R1への移動を阻止するように、前記引出方向R1と交差する方向に揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪(27)(27A,28A)と、前記引出方向R1に対向してロック爪(27)の先端部に係止する切欠部(28)(28A,28B)とから成るロック手段(25)を備えると共に、
    該鍵手段(9)を引出方向R1に付勢することにより前記ロック爪(27)
    (27A,28A)の先端部と切欠部(28) (28A,28B)を相互に押圧係止する弾性付勢手段(50)を備え、
    更に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませたとき、前記ロック手段(25)の係止を解除する方向にロック爪(27)
    (27A,28A)を揺動可能とする解錠用磁性体(26)(26A,26B)を備えており、
    前記ロック手段(25)が係止した状態から、鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)に抗して挿入方向F1に移動させることにより前記ロック手段(25)の押圧係止を弛めると共に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませることにより前記ロック手段(25)の係止を解除するように構成したことを特徴とする商品展示ケースの開閉施錠装置。
  2. 収納室(3)に対して商品(1)を挿脱自在とするケース本体(5)の開口部(4)に、開口縁から開口部(4)の一部分を開閉自在に閉鎖する開閉施錠装置(7)を設けた構成において、
    ケース本体(5)の開口縁に沿ってX軸方向に延設されると共に該X軸方向の端部に出入口(15)を開設したハウジング(8)と、X軸方向に関して前記出入口(15)を介して挿入方向F1と引出方向R1に進退移動自在となるようにハウジング(8)に挿入された鍵部材(9)と、ケース本体(5)の開口縁から開口部に向かうY軸方向に関して開口部(4)に対する前進方向F2と後退方向R2に進退移動自在となるように前記ハウジング(8)に添設された錠部材(10)とから構成されており、
    前記錠部材(10)と鍵部材(9)は、相互に、鍵部材(9)を挿入方向F1に移動した状態で錠部材(10)を前進方向F2に移動した位置から後退方向R2に移動不能に保持し、鍵部材(9)を引出方向R1に移動した状態で錠部材(10)を後退方向R2に移動可能とするように構成されており、
    前記鍵部材(9)を前記ハウジング(8)に挿入した状態で、該鍵部材(9)の引出方向R1への移動を阻止するように、前記引出方向R1と交差する方向に揺動自在且つ弾性的に付勢されたロック爪(27)と、前記引出方向R1に対向してロック爪(27)の先端部に係止する切欠部(28)とから成るロック手段(25)を備えると共に、
    該鍵部材(9)を引出方向R1に付勢することにより前記ロック爪(27)の先端部と切欠部(28)を相互に押圧係止する弾性付勢手段(50)を備え、
    更に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませたとき、前記ロック手段(25)の係止を解除する方向にロック爪(27)を揺動可能とする解錠用磁性体(26)を備えており、
    前記ロック手段(25)が係止した状態から、鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)に抗して挿入方向F1に移動させることにより前記ロック手段(25)の押圧係止を弛めると共に、前記ハウジング(8)の外部から解錠磁石手段(44)を臨ませることにより前記ロック手段(25)の係止を解除するように構成したことを特徴とする商品展示ケースの開閉施錠装置。
  3. 前記ロック手段(25)の切欠部(28)は、鍵部材(9)の引出方向R1に対向して臨む凹部(28a)を形成し、前記ロック爪(27)の先端部は、前記凹部(28a)に嵌入する凸部(27a)を形成しており、
    前記鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)により引出方向R1に付勢した状態で、ロック爪(27)の凸部(27a)を切欠部(28)の凹部(28a)に嵌入せしめ、ロック爪(27)の揺動を阻止するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の商品展示ケースの開閉施錠装置。
  4. 前記鍵部材(9)は、前記ハウジング(8)に挿入されると共に弾性付勢手段(50)により付勢された状態で、前記ハウジング(8)の出入口(15)の縁部とほぼ面一となる栓部(23)を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の商品展示ケースの開閉施錠装置。
  5. 請求項3に記載の開閉施錠装置(7)を解錠する解錠装置(39)であり、
    ケース本体(5)のハウジング(8)の外部から鍵部材(9)のロック手段(25)に臨む第一支持壁(41)と、鍵部材(9)の栓部(23)に臨む第二支持壁(42)と、錠部材(10)の後退方向R2に対向して臨み前記第一支持壁(41)と平行に延びる受入溝(43)を構成し、
    前記第一支持壁(41)に解錠磁石手段(44)を設けると共に、
    前記第二支持壁(42)と前記鍵部材(9)の前記栓部(23)との何れか一方に、他方と当接する突起部(55)を設け、前記ケース本体(5)を前記第二支持壁(42)に向けて押し込んだとき、該突起部(55)により前記鍵部材(9)を弾性付勢手段(50)に抗して挿入方向F1に移動させることを特徴とする商品展示ケースの開閉施錠装置における解錠装置。
  6. 前記第二支持壁(41)と前記鍵部材(9)の栓部(23)との間に、相互に係脱自在に係止する引抜き補助手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の商品展示ケースの開閉施錠装置における解錠装置。
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