JP3107672U - 研削盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 砥石車と砥石台、及び、砥石台を案内する案内手段や駆動手段等を最適な位置に夫々配置することで、研削加工時の研削抵抗や駆動力等により砥石車にヨー方向やピッチ方向のモーメントがかかるのを抑制し、加工精度を向上させることのできる研削盤を提供する。
【解決手段】 砥石車Tの両側で軸受35により回転可能に支承する砥石台16と、砥石台16を砥石車Tの軸直角方向に案内する一対のX軸レール14と、X軸レール14に沿って砥石台16を移動させるリニアモータとを有した研削盤10において、砥石台16は、砥石台本体26からオーバーハングした位置に砥石軸19を軸受35により支承すると共に、砥石軸19に固定された砥石車Tの軸方向中心線CLが、砥石車T両側の軸受35間の中心線、及び、一対のX軸レール14の中心線、と夫々略一致するように配置する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、研削盤に関するもので、特に、砥石車の両側で軸受により支承するようにした砥石台を有する研削盤に関するものである。
従来より、研削盤としては、図4に示すようなものが知られている。この研削盤100は、基台部分となるベッド101上面には、Z軸方向に延設された一対のZ軸レール102が備えられており、そのZ軸レール102上には、Z軸方向に移動可能なZ軸移動体103が載置されている。このZ軸移動体103の上面には、X軸方向に延設された一対のX軸レール104が備えられており、そのX軸レール104上面には、X軸方向に移動可能な砥石台105が載置されている。
この砥石台105には、図中左側面の前側からZ軸方向に延びる砥石軸106の先端が延びだしていると共に、その先端に砥石車Tが固定されている。なお、図中符号107は、ベッド101上に載置されたワークWを支持するワーク支持装置である。
この研削盤100のベッド101には、一対のZ軸レール102の間にZ軸方向に延びるZ軸ボールネジ108が備えられており、そのZ軸ボールネジ108の端部に設けられたZ軸送りモータ109の回転駆動により、Z軸ボールネジ108を回転させることで、Z軸移動体103がZ軸方向に移動するようになっている。
また、Z軸移動体103には、一対のX軸レール104の間にX軸方向に延びるX軸ボールネジ110が備えられており、そのX軸ボールネジ110の端部に設けられたX軸送りモータ111の回転駆動により、X軸ボールネジ110を回転させることで、砥石台105がX軸方向に移動するようになっている。
なお、この研削盤100では、砥石車T近傍に配置されたX軸レール104は断面V字形状のVスライドとされていると共に、もう一方のX軸レール104は平坦状の平スライドとされている。
上記の背景技術は、一般的な事項であり、本願出願人は、出願時において、この背景技術を特定する記載がなされた文献を特に知見していない。
しかしながら、従来の研削盤100では、砥石台105において、砥石車Tの片側で砥石軸106を図示しない軸受により支承しているので、研削加工の際に砥石車Tに研削抵抗がかかると、軸受辺りを中心として砥石軸106にヨー方向(X軸及びZ軸に対して直角方向に延びる軸周りの方向)のモーメントが作用し、砥石車Tの研削点の位置がずれて加工精度が悪くなる問題があった。
また、砥石車Tは、一対のX軸レール104に対してもオフセットした位置に配置されており、そのため、砥石車Tに研削抵抗がかかると、砥石台105にもヨー方向のモーメントが作用し、これによっても、砥石車Tの研削点の位置がずれて加工精度が悪くなる問題があった。
更に、X軸ボールネジ110の中心線が、一対のX軸レール104の中心線とずれた位置に配置されている場合、X軸送りモータ111によりX軸ボールネジ110を回転駆動させると、一対のX軸レール104の中心とのずれの量に応じて、砥石台105におけるそれらX軸レール104上を摺動する図示しない摺動部に夫々異なる駆動力がかかることとなり、これによっても、砥石台105にヨー方向のモーメントが作用して、上記と同様の問題が発生していた。
また、従来の研削盤100では、上記のような問題を内包しているため、加工中に砥石台105を移動させて研削抵抗が変化すると、上記問題が顕著に現れ、加工精度に悪影響を及ぼしていた。特に、例えば、クランクシャフトのクランクピンや、カムシャフトのカム等の偏芯円やカム形状のもの等を加工した場合、砥石台105の反転誤差が、加工面に象限突起として現れ、真円度等の不良の原因となっていた。
ところで、従来の研削盤は、ワークと対向する側のZ軸及びX軸の案内手段の先端と、砥石車の先端との距離が近く、加工するワークの大きさによっては、ワークが案内手段と接触する恐れがあった。そのため、砥石車の直径を350〜450ミリメートルと大きくすることで、砥石車の先端と案内手段の先端との距離を遠くするようにしているが、砥石車が大きくなると共に、砥石台も大きくなり研削盤全体が大型化する問題があった。
そのため、砥石車が固定される砥石軸を、前方、すなわち、ワーク側に配置することで、砥石車の先端と案内手段の先端との距離を遠くして上記の問題を解決させることが考えられるが、この場合、砥石軸がオーバーハングするために、砥石車周辺の砥石軸や軸受等の重量が重いと、砥石台にピッチ方向(Z軸周りの方向)のモーメントが大きく作用し、加工精度が悪くなる恐れがあった。
そこで、本考案は、上記実状を鑑みてなされたものであり、砥石車と砥石台、及び、砥石台を案内する案内手段や駆動手段等を最適な位置に夫々配置することで、研削加工時の研削抵抗や駆動力等により砥石車にヨー方向やピッチ方向のモーメントがかかるのを抑制し、加工精度を向上させることのできる研削盤の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本考案に係る研削盤は、「砥石車を交換可能に固定する砥石軸を前記砥石車の両側で軸受により回転可能に支承する砥石台と、該砥石台を前記砥石車の軸直角方向に移動するように案内する案内手段と、該案内手段に沿って前記砥石台を移動させる駆動手段とを有した研削盤において、前記砥石台は、砥石台本体からオーバーハングした位置に前記砥石軸を前記軸受により回転可能に支承すると共に、前記砥石軸に固定された前記砥石車の軸方向中心線が、該砥石車両側の前記軸受間の中心線、及び、前記案内手段の中心線、と夫々略一致するように配置されている」構成とするものである。
ここで、「オーバーハングした位置」とは、平面視において、砥石台の主体部となる砥石台本体から前方、すなわち、ワーク側に位置することを言う。
本考案によると、砥石車の軸方向中心線と、砥石車の両側に配置された軸受間の中心線とを略一致させるようにしているので、研削加工の際に、砥石車にかかる研削抵抗を両側の軸受に略均等に受けさせることが可能となり、砥石軸にヨー方向のモーメントが作用するのを抑制することができる。
また、砥石車の軸方向中心線を、砥石台を案内する案内装置の中心線とも略一致させるようにしているので、上記と同じく、研削加工の際に、砥石車にかかる研削抵抗が、砥石台を介して案内手段の略中心線上にかかるため、砥石台と案内手段との間において、それらを相対回転させようとする力がかかることがなく、砥石台にヨー方向のモーメントが作用するのを防止することができる。
そして、上記のように、砥石軸や砥石台にヨー方向のモーメントが作用するのを抑制することができるので、そのモーメントにより砥石車の研削点の位置がずれるのを抑制することができ、従来よりも加工精度を高めることができる。
更に、砥石軸をオーバーハングした位置に配置しているので、砥石車の先端と案内装置の先端との距離を大きくすることで、加工可能なワークの大きさを大きくすることが可能となり、研削盤の汎用性を高めることができる。
また、砥石車周辺をオーバーハングさせているので、砥石車の直径を小さくすることができると共に、砥石車の両側で軸受により支承しているので、砥石軸や軸受にかかる研削抵抗を分散させることができ、砥石軸や軸受をより小型のものとすることが可能となる。そして、これらにより、オーバーハングしている砥石車周辺を小型・軽量化することができ、オーバーハングさせてもピッチ方向に作用するモーメントを小さくすることが可能となるので、従来のものと比較して、加工精度を維持させることができる。
本考案に係る研削盤は、上記の構成に加えて、「前記駆動手段は、前記砥石車の軸方向中心線と略一致する線上に配置され、ボールネジ又はリニアモータを有する」構成とすることもできる。
本考案によると、ボールネジやリニアモータを有した駆動手段が、砥石車の軸方向中心線と略一致する線上に配置されている。つまり、駆動手段が案内手段の中心線と略一致する線上に配置されているので、駆動手段により砥石台を移動させる際に、砥石台と案内手段との摺動部に略均等な駆動力がかかるようにすることが可能となり、これにより砥石台にヨー方向のモーメントが作用するのを抑制することができる。また、駆動手段をボールネジやリニアモータとしているので、砥石台の移動精度を高いものとすることができる。
そして、このような上記効果により、加工中に砥石台を移動させて研削抵抗が変化しても、研削点の位置がずれるのを可及的に防止することが可能となり、例えば、偏芯円を加工した場合、従来のように加工面に象限突起が現れるのを可及的に抑制することができ、加工不良を抑制することができると共に、真円度を高めることができる。
本考案に係る研削盤は、上記の構成に加えて、「前記砥石車は、その直径が100〜200ミリメートルとされている」構成とするものである。
ここで、砥石車の直径を100〜200ミリメートルとしたのは、これよりも直径が小さいと、軸受等がワークと干渉し易くなったり、砥石車の加工点において所定の周速を得るために砥石軸の回転速度を高くする必要があり高価な回転駆動手段が必要となってコストが上昇したりする問題があるためである。また、これよりも直径が大きいと、砥石車や、砥石軸、軸受等が大型化して重量が増加するため、オーバーハングによるピッチ方向に作用するモーメントが大きくなって加工精度が悪くなるためである。
本考案によると、砥石車の直径が100〜200ミリメートルとされているので、砥石車の重量を軽減させることができると共に、砥石車周りの砥石軸や軸受なども小型・軽量化することができ、これにより、オーバーハングによるピッチ方向のモーメントを低く抑えて、加工精度を良好に維持することができる。
本考案に係る研削盤は、上記の構成に加えて、「前記砥石台は、前記砥石軸と前記案内手段の上面との高さ方向の相対差が所定距離以下とされている」構成とすることもできる。ここで、「所定距離以下」としては、特に限定するものではないが、250ミリメートル以下、200ミリメートル以下、180ミリメートル以下、150ミリメートル以下、等を例示することができる。
本考案によると、砥石軸の軸心と案内装置の上面との高さの差を所定距離以下としているので、その差が小さい程、オーバーハングによるピッチ方向に作用するモーメントを小さくすることができ、より加工精度の高いものとすることができる。また、その差を小さくすることで、砥石台の高さが小さくなり、砥石台を小型・軽量化することができるので、砥石台の移動時の慣性力を小さくすることが可能となり、象限突起などの不具合を抑制することができ、加工精度を向上させることができる。
上述の通り、本考案によると、砥石車と砥石台、及び、砥石台を案内する案内手段や駆動手段等を最適な位置に夫々配置することで、研削加工時の研削抵抗や駆動力等により砥石車にヨー方向やピッチ方向のモーメントがかかるのを抑制し、加工精度を向上させることのできる研削盤を提供することができる。
次に、本考案に係る最良の実施形態である流体軸受を用いた研削盤について図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の一実施形態である研削盤の平面図であり、図2は、図1の研削盤の要部を拡大して示す側面図であり、図3は、図1に示す研削盤の砥石台における砥石軸ユニットを拡大して示す断面図である。
なお、本例では、研削盤として、ワークを支持するワークテーブルと、このワークテーブルに対向する砥石台とを備えた円筒研削盤を例示するが、円筒研削盤を使用する場合、円筒研削盤に臨む使用者から見て、ワークテーブルが手前側に位置し、砥石台が奥側に位置するのが一般的である。よって、以下では、説明の便宜上、研削盤の全体構成に係る位置関係を、研削盤に臨む使用者(図1及び図2において左側に立つ)から見た状態として説明する。すなわち、使用者から見て、手前側を「前」、奧側を「後」、右側を「右」、左側を「左」として説明する。
図1に示すように、本例の研削盤10は、コンピュータ数値制御装置(CNC)により全体の駆動が制御されるものであり、研削盤10の基台部分を構成するベッド11の上面には、一対のZ軸レール12を介してベッド11上の後部側に載置されると共にZ軸方向(左右方向)に移動駆動されるZ軸移動体13が設けられている。Z軸移動体13の上面には、一対のX軸レール14が設けられ、このX軸レール14を介してX軸移動体15がZ軸移動体13上に載置されると共にX軸方向(前後方向)に移動駆動される。X軸移動体15上には、砥石車Tを支持すると共に回転駆動する砥石台16が設けられている。このX軸レール14は、本考案の案内手段に相当している。また、ワークWを支持すると共に回転駆動する左右一対の主軸台17を有し、ベッド11上の前部側に載置されたワークテーブル18を備えている。
ここで、砥石台16は、砥石車Tが交換可能に固定される砥石軸19を具備しており、この砥石軸19を回転させることで、支持した砥石車Tを回転駆動する。また、左右一対の主軸台17は、ワークWの端部を支持する主軸20を具備しており、この主軸20を回転させることで、支持したワークWを回転駆動する。
ところで、この研削盤10では、Z軸移動体13及びX軸移動体15の夫々が、リニアモータにより駆動されるようになっている。詳しくは、図2に示すように、一対のZ軸レール12間において、ベッド11の上面にはリニアモータのマグネット21が、Z軸移動体13の下面にはリニアモータのコイル22が、夫々配置されており、これらマグネット21及びコイル22によりリニアモータが構成され、このリニアモータによりZ軸移動体13のZ軸方向への移動が駆動されるようになっている。
また、一対のX軸レール14間においては、Z軸移動体13の上面にはリニアモータのマグネット(図示せず)が、X軸移動体15の下面にはリニアモータのコイル23(図1中ハッチングで示す部分)が、夫々配置されており、これらマグネット及びコイル23によりリニアモータが構成されており、このリニアモータによりX軸移動体15のX軸方向への移動が駆動されるようになっている。このリニアモータが本考案の駆動手段に相当している。
ワークテーブル18に具備された左右一対の主軸台17は、図示は省略するが、夫々Z軸方向に所定距離離間した位置に対向配置されると共に、モータ等を用いた駆動装置(図示省略)によりZ軸方向に位置調節可能とされている。各主軸台17は、ワークWの端部を支持するためのセンタやチャック等の支持具を有する主軸20と、主軸20を回転駆動させるモータ等を用いた駆動装置24とを夫々備えており、各主軸20によってワークWの両端部分を支持する共に、ワークWの両端部分に回転駆動力を付与することができるものである。なお、本例では、ワークテーブル18がベッド11に対して旋回可能とされており、ワークテーブル18に支持されたワークWの軸線が、Z軸方向に対して傾斜可能となっている。
X軸移動体15は、Z軸移動体13上に載置された基盤25と、基盤25に固設され、砥石台16の主体部を構成する砥石台本体26と、砥石軸19を有し、砥石台本体26に着脱可能に取り付けられた砥石軸ユニット27とを有した構成とされている。そして、砥石台本体26は、基盤25から前方に迫出された迫出し部28を有しており、この迫出し部28の前面に砥石軸ユニット27が取り付けられている。よって、砥石車Tは、砥石台16の前方に大きく迫出した状態、所謂「オーバーハングした状態」となっている。
なお、本例に限らず、基盤25を省略して砥石台本体26を直接、Z軸移動体13上に載置してもよい。また、砥石台本体26に対して着脱可能にユニット化された砥石軸ユニット27に砥石軸19を設けず、砥石台本体26自体に砥石軸19を設けてもよい。
砥石台本体26は、砥石軸19を回転駆動させるための回転駆動手段29を備えており、この回転駆動手段29は、回転駆動される回転軸を有したモータ等からなり、その外側ハウジングが砥石台本体26と一体に形成された、所謂「ビルトインモータ」とされている。そして、回転駆動手段29の回転軸の先端には、駆動プーリ30が固定されており、回転軸と共に回転するようになっている。
砥石台本体26には、駆動プーリ30の前方(図2中左側)に、上下方向に移動可能なテンションプーリ31が備えられており、このテンションプーリ31は、その上下方向の移動量を調節することで、駆動プーリ30と後述する砥石軸プーリ32とに巻き掛けられたベルト33の張力を調節可能としている。
砥石軸ユニット27は、砥石軸本体26の迫出し部28の前面に着脱可能に取り付けられるユニット基台34と、ユニット基台34のさらに前面に設けられた左右一対の軸受35と、各軸受35に両端部分が支承され砥石車Tが固定される砥石軸19と、砥石車Tを被覆する砥石車カバー36とを備えている。
砥石軸19は、その軸方向がZ軸方向に向けられており、図3に示すように、一端部に砥石車Tを固定するフランジ部37を有した第一軸部38と、第一軸部38の一端部と連結可能な第二軸部39と、第一軸部38と第二軸部39とを連結・分離させるための連結手段40とから構成されている。
第一軸部38は、フランジ部37の近傍において軸受35により回転可能に支承されると共に、他端部がスラスト軸受41により支持されており、軸受35とスラスト軸受41との間において砥石軸プーリ32が固定されている。この砥石軸プーリ32と砥石台本体26の駆動プーリ30とにベルト33を巻き掛けることで回転駆動手段29からの回転力が砥石軸19に伝達され、砥石軸19が回転するようになっている。
第二軸部39は、第一軸部38と連結する側とは反対側に、その軸方向に移動させるための移動手段42が設けられ、軸方向に移動可能とされており、この移動手段42と第一軸部38と連結する側の間において軸受35により回転可能に支持されている。なお、図中符号43は、砥石車Tの振れを自動で修正することのできるオートバランサである。
この第一軸部38と第二軸部39とは、連結手段40により互いに連結されており、砥石車Tを交換する際には、連結手段40による第一軸部38と第二軸部39との連結を解除し、第二軸部39を第一軸部38から遠ざかる方向に移動させることで、第一軸部38と第二軸部39との間に所定量の隙間を形成し、その隙間を介して砥石車Tを第一軸部38のフランジ部37にボルトを介して着脱できるようになっている。
砥石軸ユニット27の軸受35は、流体軸受とされており、砥石軸ユニット27及び砥石台本体26に夫々設けられた流体の供給経路(図示せず)を介して供給される流体により、作動するようになっている。なお、砥石軸ユニット27の砥石台本体26との間には、夫々に設けられた供給経路を、互いに接続又は分離することのできる接続手段44が備えられている。
この研削盤10は、図1に示すように、平面視において、砥石車Tの軸方向中心の中心線CLに対して、一対のX軸レール14の中心線が略一致するように、砥石車T、X軸レール14が夫々配置されている。また、砥石車Tの中心線CLと略一致する線上に、砥石台16を移動させる駆動手段としてのリニアモータが配置されている。更に、図3に示すように、左右一対の軸受35は、夫々の中心線CL1と、上記の中心線CLとの距離が略同じ距離となっている。つまり、左右一対の軸受35間の中心線と、砥石車Tの中心線CLとが略一致するように、軸受35が夫々配置されている。
なお、この研削盤10では、図2に示すように、砥石軸19に固定される砥石車Tの直径Dが100〜200ミリメートルとされていると共に、砥石軸19の中心とX軸レール14の上面との距離Hが、200ミリメートル以下とされている。また、図示は省略するが、砥石軸ユニット25と砥石台本体24とは、ボルト等の締結や、所定のロック機構等により互いに固定されるようになっている。
次に、本実施形態の研削盤10の作用について、詳細に説明する。この研削盤10は、ベッド11上の一対のZ軸レール12間に設けられたリニアモータにより、Z軸移動体13が砥石台16と共にZ軸方向に移動(トラバース)するようになっている。そして、このZ軸移動体13上の一対のX軸レール14間に設けられたリニアモータにより、砥石台16がX軸方向に移動するようになっている。
ところで、図1に示すように、平面視において、X軸レール14間のリニアモータは、一対のX軸レール14の中心線上と略一致するように配置されているので、リニアモータの駆動力が、夫々のX軸レール14上を摺動する摺動部としてのX軸移動体15に夫々略均等にかかるようになっているので、リニアモータの駆動により、X軸レール14により形成される面に対して垂直方向に延びる軸周り、つまり、ヨー方向のモーメントが砥石台16に作用しないようになっている。
また、砥石台16に支承された砥石車Tは、その中心線CLが、一対のX軸レール14の中心線と略一致しているので、研削加工により砥石車Tに研削抵抗がかかると、その抵抗力が、砥石台16を介して略均等に左右のX軸レール14にかかるようになっており、砥石車Tに研削抵抗がかかっても、砥石台16にヨー方向のモーメントが作用しないようになっている。
更に、砥石軸ユニット27では、砥石車Tの両側に軸受35が夫々備えられていると共に、それら軸受35間の中心線と、砥石車Tの中心線CLとが、略一致するように軸受35が配置されており、砥石車Tに研削抵抗がかかると、砥石車Tが固定された砥石軸19を介して、研削抵抗が左右の軸受35にかかるようになっているので、研削抵抗により砥石軸19にヨー方向のモーメントが作用しないようになっている。
一方、この研削盤10は、その砥石軸ユニット27において、砥石車Tの両側で軸受35により支承しているので、軸受35が小型のものとなっており、また、砥石車Tもその直径Dが100〜200ミリメートルと小型のものを用いているので、砥石軸ユニット27全体が小型・軽量化されている。
そのため、図2に示すように、側面視において、砥石軸ユニット27を、X軸レール14上のX軸移動体15及び砥石台本体26よりも、オーバーハングした位置に配置しても、その砥石軸ユニット27等、オーバーハングした部分の重量が軽いので、砥石軸ユニット27を下方に、砥石台16の後部を上方に移動させるような、Z軸周りの方向(ピッチ方向)に作用するモーメントが小さくなるようになっている。
また、同図に示すように、砥石軸19の中心とX軸レール14の上面との距離Hが、200ミリメートル以下となっており、従来の研削盤の砥石台と比較してかなり低いものとなっている。このため、従来のものをオーバーハングさせた場合と比較して、ピッチ方向に作用するモーメントが小さくなっている。
このように、本実施形態の研削盤10によると、砥石軸19や砥石台16にヨー方向やピッチ方向のモーメントが作用するのを極力抑制することができるので、研削加工の際に、砥石車Tの研削点の位置がずれるのを抑制することが可能となり、加工精度を高めることができると共に、加工精度不良の発生を低減させることができる。
また、砥石軸19や砥石台16にヨー方向やピッチ方向のモーメントが作用するのを極力抑制することができるので、例えば、クランクシャフトにおけるクランクピンやカムシャフトのカム等の偏芯円やカム形状のものを加工した場合、加工面に象限突起が現れるのを可及的に抑制することができ、加工不良を抑制することができると共に、真円度等の加工精度を高めることができる。
また、砥石軸19をオーバーハングした位置に配置しているので、砥石車Tの先端とX軸レール14の先端やZ軸移動体13のワークW側端部との距離を大きくすることができ、加工可能なワークWの大きさを大きくすることが可能となり、研削盤10の汎用性を高めることができる。
更に、砥石車Tの直径Dが100〜200ミリメートルとされているので、砥石車Tの重量を軽減させることができると共に、砥石車T周りの砥石軸19や軸受35なども小型・軽量化することができ、これにより、オーバーハングによるピッチ方向のモーメントを低く抑えて、加工精度を良好に維持することができる。
以上、本考案を実施するための最良の実施の形態を挙げて説明したが、本考案はこの実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態では、砥石台16を移動させる駆動手段として、リニアモータを示したが、これに限定するものではなく、ボールネジとボールネジを回転駆動させる送りモータとから構成された駆動手段とすることもできる。なお、この場合でも、ボールネジの中心線と、案内手段及び砥石車の中心線とが、略一致するように配置する必要があり、これにより、上記と同様の効果を奏することができる。
本考案の一実施形態である研削盤の平面図である。 図1の研削盤の要部を拡大して示す側面図である。 図1に示す研削盤の砥石台における砥石軸ユニットを拡大して示す断面図である。 従来の研削盤を概略で示す平面図である。
符号の説明
T 砥石車
CL 中心線
D 直径
H 高さ
10 研削盤
14 X軸レール(案内手段)
16 砥石台
19 砥石軸
23 コイル(駆動手段)
26 砥石台本体
35 軸受

Claims (4)

  1. 砥石車を交換可能に固定する砥石軸を前記砥石車の両側で軸受により回転可能に支承する砥石台と、該砥石台を前記砥石車の軸直角方向に移動するように案内する案内手段と、該案内手段に沿って前記砥石台を移動させる駆動手段とを有した研削盤において、
    前記砥石台は、
    砥石台本体からオーバーハングした位置に前記砥石軸を前記軸受により回転可能に支承すると共に、
    前記砥石軸に固定された前記砥石車の軸方向中心線が、該砥石車両側の前記軸受間の中心線、及び、前記案内手段の中心線、と夫々略一致するように配置されていることを特徴とする研削盤。
  2. 前記駆動手段は、
    前記砥石車の軸方向中心線と略一致する線上に配置され、ボールネジ又はリニアモータを有することを特徴とする請求項1に記載の研削盤。
  3. 前記砥石車は、
    その直径が100〜200ミリメートルとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の研削盤。
  4. 前記砥石台は、
    前記砥石軸と前記案内手段の上面との高さ方向の相対差が所定距離以下とされていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の研削盤。
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