JP3107467B2 - ウェザーストリップの静電植毛加工方法 - Google Patents

ウェザーストリップの静電植毛加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の窓ガラスの上
下開閉部に用いられるウェザーストリップ部材の静電植
毛加工方法に関するものである。更に詳しくは接着剤の
乾燥速度が遅く、塩化ビニルに対する濡れ性、接着性、
耐水性、耐熱性、耐湿性、耐煮沸性、耐ワックス除去剤
性に優れた、環境公害、労働安全性、火災等の危険性等
の極めて少ない水性エマルション型接着剤を用いた静電
植毛加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウェザーストリップの素材は塩化ビニル
樹脂が主流ゆえ、従来、接着性に優れる溶剤型の二液ウ
レタン接着剤を用い、ナイロン製パイルを高電圧で静電
植毛加工していた事は周知のごとくである。近時、環境
公害、労働安全衛性、火災の危険性等の諸問題より、欧
米にならって溶剤型接着剤は水性化又は、ホットメルト
化の方向にある。この流れの中で、第一ステップとして
水性エマルション型接着剤での検討が盛んになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】具体的には、塩化ビニ
ルとの接着に優れるウレタン樹脂に着目し、無公害指向
からウレタンディスパージョン等を主剤として、アミン
系硬化剤の併用、アクリルエマルションを主剤としてエ
ポキシ系硬化剤の併用等を用いた水性接着剤での試みが
なされていた。しかしながら、実験室規模の試験に於い
ては静電植毛加工状態、塩化ビニルとの接着性、耐摩耗
性等は、ウェザーストリップの具備すべき強度を有して
いるものの、実際の静電植毛機で加工した場合、塩化ビ
ニル面でのハジキ、均一塗布性、接着剤の乾燥による植
毛ムラ等の作業上の問題を生じ、合わせて耐水性、耐熱
性、耐湿性、耐煮沸等の接着物性に欠け、特に、高アル
カリのワックス除去剤水溶液に浸漬した場合、数回の摩
耗試験で容易に静電植毛加工されたパイルが剥脱すると
いう大きな問題があった。又、ウェザーストリップの形
状によって、例えば凹凸形状に成型された塩化ビニルの
場合、植毛が密になり難く植毛ムラの発生が技術上避け
難く、下地の接着剤層の光沢で商品価値を著しく落す問
題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
を解決すべく鋭意検を重ねた結果、エチレン−酢酸ビニ
ル−塩化ビニルの三元共重合体エマルションが塩化ビニ
ルとの接着性に優れる事に着目し、可塑剤でポリイソシ
アネートを稀釈し、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
の三元共重合体エマルションに配合すると配合物の経時
による粘度上昇が延長され、且つ接着剤層に可撓性を付
与することが可能であり、更に本硬化剤にカーボンブラ
ックを配合する事で、塩化ビニルに近似した色調の接着
剤となり、接着剤の光沢も抑えられ、万一若干の植毛ム
ラを生じても商品価値を低下させない事を見い出す一
方、グリシジル系シランカップリング剤の配合が、極め
て耐水性、耐熱性、耐湿性、耐煮沸性、耐ワックス除去
剤に有効である事を見い出し、更に粘度調整、ハジキ、
均一塗布性、接着剤の感想遅延等の作業性に湿潤剤の配
合が極めて有効である事を見いだし本発明を完成させる
に至った。
【0005】即ち、本発明は、 a.金属板を芯材とし、塩化ビニルを押し出しされた自
動車のウェザーストリップ材料に、エチレン−酢酸ビニ
ル−塩化ビニルの三元共重合体エマルション100重量
部に対し、ポリイソシアネート系硬化剤を1〜30重量
部、グリシジル系シランカップリグ剤0.1〜5重量
部、湿潤剤を0.1〜10重量部含有してなる接着剤を
用いる事を特徴とする静電植毛加工方法。 b.エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルの三元共重合体
エマルションのガラス転移温度が0〜+22℃のエマル
ションである事を特徴とする上記a記載の静電植毛加工
方法。 c.ポリイソシアネート系硬化剤が、4,4'−ジフェニ
ルメタンジイソシアネートであり、該100重量部に対
して、可塑剤を5〜50重量部配合されている事を特徴
とする上記a記載の静電植毛加工方法。 d.ポリイソシアネート系硬化剤が、カーボンブラック
を4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート100重
量部に対し、5〜200重量部配合されている事を特徴
とする上記a記載の静電植毛加工方法。 e.湿潤剤が水溶性高分子、界面活性剤もしくは多価ア
ルコールもしくはその誘導体から選ばれた1種もしくは
2種以上が配合されている事を特徴とする上記a記載の
静電植毛加工方法である。
【0006】本発明に用いるエチレン−酢酸ビニル−塩
化ビニルの三元共重合体エマルションは、ポリビニルア
ルコール、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶
性高分子を核とし、又は一部界面活性剤を併用し、高
温、高圧下でエチレンと酢酸ビニルおよび塩化ビニル
を、加圧釜を用い公知の方法で乳化重合して得られたエ
チレン−酢酸ビニル−塩化ビニルの三元共重合体エマル
ション(以下EVACと略称する)を意味する。該EV
ACのガラス転移温度は0〜+22℃の範囲であり、好
ましくは0〜+3℃の範囲である。0℃以下の場合、樹
脂自体の凝集力が低くポリイソシアネート系硬化剤を併
用しても、耐熱性に欠け、+22℃以上の場合は逆に硬
過ぎ、柔軟性に欠け、風合い(肌ざわり)も低下し、特
に、低温下に於いては、曲げ試験を実施した場合クラッ
クを生じ実用性に欠ける。
【0007】本発明に用いるポリイソシアネート系硬化
剤は、4,4'−フェニルメタンジイソシアネート(以下
MDIと略称する)100重量部に対し、EVACに配
合時の増粘及び水分との反応による炭酸ガスによる発泡
で、接着不可能となる迄の時間、即ち可使時間を遅延さ
せる目的で可塑剤を配合し、更に塩化ビニルと同色とな
るようカーボンブラックを配合したポリイソシアネート
系硬化剤を意味する。該MDIは、NCO重量%が25
〜45重量%、25℃に於ける粘度が80〜300cp
sの液状物が挙げられる。これ等の内、NCO重量%が
30%前後で、粘度が200cps程度のものが、EV
ACに配合時の粘性及び可使時間の遅延に有効で、且つ
カーボンブラック配合のし易さより好ましい。本発明に
用いる可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジブチ
ルフタレート等のフタル酸誘導体、ジイソオクチルフタ
レート、ジメチルフタレート等のイソフタル酸誘導体、
ジブチルアジペート、ビス(2−エチルヘキシル)アジ
ペート等のアジピン酸誘導体、ジブチルマレート、ビス
(2−エチルヘキシル)マレート等のマレイン酸誘導
体、その他イソフタル、テトラヒドロフタル酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、フマル酸、トリメリット酸、くえ
ん酸、イタコン酸、オレイン酸、リシノール酸、ステア
リン酸、スルホン酸等の誘導体、更には、グリコール、
グリセリン、パラフィン、エポキシ等の誘導体、ポリエ
ステル系重合可塑剤等が挙げられ、何れを用いても目的
は達成されるが、価格、使い易さ、ポリイソシアネート
の貯蔵安定性より、ジオクチルフタレートが好ましい。
本可塑剤の配合に当たっては、貯蔵安定性面より脱水品
の使用が好ましい。該MDI、100重量部に対する可
塑剤の配合割合は、5〜50重量部の範囲である。好ま
しくは20〜40重量部の範囲である。5重量部より少
ない場合は、可使時間(経時による粘度上昇で使用不能
となる)が短くなり、且つカーボンブラツクの配合に支
障をきたし実用性に欠ける。また、50重量部より多い
場合は、EVACの凝集力が低下し、耐熱性、耐煮沸性
に問題を生ずる。
【0008】本発明に用いるカーボンブラックは特に限
定しないが、均一分散のし易さより、平均粒子径が細か
く、且つ可塑剤吸油量の少ないものが好ましい。該カー
ボンブラックの配合割合は、MDI、100重量部に対
して5〜200重量部の範囲である。好ましくは50〜
100重量部の範囲である。5重量部より少ない場合
は、下地と同色に近付ける事が困難で、万一植毛ムラが
生じた場合、植毛部に光沢が観察され 商品価値を著し
く低下させる。また、200重量部より多い場合は、M
DIと可塑剤の配合物への混練が困難となり、配合物の
粘度も著しく高くなり、EVACへの配合時の作業に支
障をきたす。かくして得られたポリイソシアネート系硬
化剤の配合割合は、EVAC100重量部に対し1〜3
0重量部の範囲である。好ましくは5〜20重量部の範
囲である。1重量部より少ない場合は、耐ワックス除去
剤性に欠け、合わせて耐水性、耐湿性、耐煮沸性、耐熱
性等の接着に欠け、30重量部より多い場合は、前記可
使時間が短くなり実用上問題となると同時に、接着剤層
が硬過ぎ柔軟性に欠けるため実用性に欠ける。本ポリイ
ソシアネート系硬化剤は、静電植毛加工を行う直前に配
合する事が望ましい。
【0009】本発明に用いるグリシジル系シランカップ
リング剤は、γ−グリシドキシプロピル.メチルジイソ
プロペノキシシラン、γ−グリシドキシプロピル.トリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル.ジエトキ
シシラン等が挙げられる。これ等の内、EVACへの配
合時の安定性及び、耐煮沸性向上効果より、γ−グリシ
ドキシプロピル.トリメトキシシランが好ましい。該グ
リシジル系シランカッブリング剤の配合割合は、EVA
C100重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましく
は0.2〜0.5重量部の範囲である。0.1重量部よ
り少ない場合、耐ワックス除去剤性、及び耐煮沸性に欠
け、また、5重量部より多い場合、EVAエマルション
に配合時の安定性、即ち可使時間が著しく短くなり、静
電植毛用接着剤の価格的にも極めて高価となり実用性に
欠ける。本グリシジル系シランカップリング剤の配合
は、前記ポリイソシアネート系硬化剤の配合同様に、静
電植毛加工直前に行い添加順序は問わない。
【0010】本発明に用いる湿潤剤中、水溶性高分子と
しては低重合度のポリビニルアルコール(PVA)、メ
チルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、ポリアクリルアマイド(PMA)、ヒドロ
キシエチルセルロース(HEC)等が挙げられ、それら
の水溶液は保水性を有するため接着剤の乾燥遅延、粘度
調整に効果がある。又、界面活性剤としては、アルキル
ナフタレンスルホネート、アルキルナフタレンスルホン
酸ソーダ、アルキルアリルスルホネート、硫酸化メチル
オレイン酸ナトリウム、高度スルホン化油のナトリウム
塩、アルキル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレート、ジアルキルスルホコハク酸エ
ステルソーダ塩等が挙げられ、これらは接着剤の乾燥遅
延と同時に塩化ビニルに塗布とた場合のハジキ防止に効
果を示し、特にハジキ防止効果的には界面張力の低いジ
アルキルスルホンコハク酸エステルソーダ塩が好まし
い。
【0011】更に多価アルコールもしくはその誘導体と
しては、エチレングリコール、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールアセテート、プロピレングリコー
ル等が挙げられ、接着剤の乾燥遅延効果からジエチレン
グリコールモノブチルエーテルが好ましい。前記湿潤剤
は1種もしくは2種以上配合するが、好ましくは水溶性
高分子、界面活性、多価アルコールもしくはその誘導体
を併用が望ましい。本湿潤剤の配合量はEVAC100
重量部に対して0.1〜10重量部の範囲である。0.
1重量部より少ない場合は、ハジキ、均一塗布性、接着
剤の乾燥遅延及び植毛ムラ向上に効果がなく、10重量
部より多い場合は、接着剤粘度が低下し均一塗布性、植
毛ムラを生じ、ウェザーストリップ部材の商品価値を著
しく低下させる。かくして得られた接着剤を、金属板を
芯材とし、塩化ビニルを押し出し成型加工したウェザー
ストリップ基材の、植毛加工部に糸車状のロールコータ
ーを用い塗布量150g/m2となるよう均一に塗布し、
直ちに3ディニール、長さ0.8mmの微細なナイロン
パイルを、30〜50KVの高電圧をかけ植毛し、80
〜120℃の温度勾配を有する熱風乾燥機で2〜3分乾
燥後、室温にて3日以上養生する事により、耐ワックス
除去剤、耐水性、耐熱性、耐湿性、耐煮沸性等に優れ
た、自動車用ウェザーストリップの静電植毛加工体が得
られ、溶剤規制が厳しくなってきた折り、水性エマルシ
ョンを骨格とした本発明は、前記自動車の静電植毛加工
方法として極めて有意義でその実用価値は高いものであ
る。
【0012】
【実施例】以下に本発明を更に具体的に説明するため、
実施例、比較例、製造例を挙げて説明するが、本発明は
これ等の実施例に限定されるものでは無い。尚、以下に
於いて特に指定の無い限り、部又は%は、重量部又は重
量%とする。 製造例1〜7 ( ポリイソシアネート系硬化剤の調整)撹拌機付き50
0ccフラスコに、表1に示す割合でカーボンブラック
(旭カーボン(株)製、商品名、アサヒサーマルFT
級、平均粒子径80nm、ジブチルフタレート吸油量
(ml/100g))を仕込み、脱水済みの可塑剤を連
続滴下し撹拌混練した。次いで、窒素ガスを流しMDI
を徐々に添加し、1時間混練後、ガラス板上に薄く混練
物を塗布し、均一混合されたことの確認されたポリイソ
シアネート系硬化剤を得た。
【0013】
【表1】
【0014】実施例1〜13 表2に示す割合で、EVACに湿潤剤を予め配合し、次
いで製造例1〜7で得たポリイソシアネート系硬化剤を
混練し、最後にシランカップリング剤を配合し、静電植
毛用接着剤を得た。本接着剤を塩化ビニルで被覆された
ウェザーストリップ基材の、植毛個所に、150g/m2
の塗布量をロールコーターで塗布し、直ちにハンディー
タイプの静電植毛機、エロフロック(ドイツ製)を用
い、3ディニール、長さ0.8mmのナイロンパイルを
35KVの高電圧下で降らして植毛加工し、100℃熱
風乾燥機で3分乾燥後3日間室温養生し、静電植毛加工
試験体を作成した。以下に示した接着物性評価試験を行
い、その結果を表4及び5に示した。
【0015】
【表2】
【0016】物性試験評価方法 (1) 可使時間測定 静電植毛用接着剤調整後、20℃雰囲気下に放置し炭酸
ガスの発生による発泡量、若しくは粘度が初期の1.5
倍に増粘するまでの時間を測定し、時間(分)で表示し
た。 (2) 接着剤塗布層の乾燥速度 ガラス板に150g/m2の接着剤を塗布し、指触による
接着剤の指への転写可能時間で表示(時間の長い方が良
好) (3) 塗布適性 塩化ビニル表面にロールコーターを用い、150g/m2
の接着剤を均一塗布し、ハジキ若しくはスジ発生の有無
を観察し下記のごとく表示した。 ○; 塗布面は均一で異常なし。 △; 若干のハジキ又はスジ発生。 ×; 全面にハジキ又スジ発生。 (4) 接着力試験 幅24mm、長さ100mmにウェザーストリップ基材
を裁断し、塩化ビニル面に150g/m2の接着剤を塗布
し、直ちにNo. 40の綿布を貼り合わせ、100℃熱
風乾燥機で3分乾燥後、室温で3日間養生し下記試験に
供し、接着力をKg/25mm当りの180゜剥離強度
で示した。 (4−1) 常態接着力;3日養生直後に23℃雰囲気下
で、インテスコ引張試験機を用い、100mm/分の引
張りスピードで測定。 (4−2) 耐熱性; 90℃雰囲気下で3−1の測定方
法に準じ測定。 (4−3) 耐水性; 20℃市水に30分浸漬後3−1
の測定方法に準じ測定。 (4−4) 耐湿性; 50℃、湿度65%雰囲気下に2
4時間放置後、直ちに3−1の測定方法に準じ測定。 (5) 耐煮沸性; 植毛加工品を煮沸水中に二時間浸
漬後、直ちに水冷し、10円硬貨で植毛面を10往復摩
擦し、脱毛の有無を観察し下記のごとく表示。 ○; 異常なし。△; 一部脱毛。 ×; 完全脱毛又は、接着剤剥離。
【0017】(6) 耐ワックス除去剤性;ワックスリム
ーバーST210(ユシロ化学工業(株) 製)を水で2
倍稀釈し、植毛加工品を30分浸漬後、直ちに2分間水
洗し前記4同様の試験に供し、同様に表示。 (7) 柔軟性; 植毛加工部を折り曲げ、指触により
下記のごとく表示。 ○; 柔軟性有り。 △; 若干硬い。 ×; 硬い。 (8) 接着剤の色調;植毛加工品を折り曲げ、下地の色
調を目視で観察。 ○; 塩化ビニルに近い。 △; 若干光沢有り。 ×; 光沢大。 比較例1〜7 実施例1に準じて表3の割合で接着剤を調整し、実施例
同様の物性評価を行いその結果を表5に示した。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【発明の効果】表4及び5から明らかなごとく、本発明
のウェザーストリップの静電植毛加工方法は、水性エマ
ルションを主剤とした接着剤を用いる関係上、昨今問題
となっている有機溶剤による環境汚染、火災、労働安全
衛生等の問題が著しく軽減され接着剤塗布時の作業性即
ち、ハジキがなく、接着剤の乾燥が遅く可使時間が長い
事から、植毛加工品に植毛ムラによる不良率が著しく減
少し商品価値が高まると同時に、自動車用ウェザースト
リップの植毛加工体として具備すべき、耐水性、耐熱
性、耐湿性、耐煮沸性、更には耐ワックス除去剤性等の
環境試験にも優れ、前記自動車の静電植毛加工方法とし
て極めて有意義で、その実用価値は高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09J 131/04 C09J 131/04 175/04 175/04 (56)参考文献 特開 平5−285440(JP,A) 特開 昭57−176154(JP,A) 特開 昭57−16082(JP,A) 特開 平5−230429(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 B60J 5/04 C09J 1/00 - 5/10 C09J 9/00 - 201/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を芯材とし、塩化ビニルを押し出
    し成型加工された自動車のウェザーストリップ基材に、
    エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルの三元共重合体エマ
    ルション100重量部に対し、ポリイソシアネート系硬
    化剤を 1〜30重量部、グリシジル系シランカップリ
    ング剤 0.1〜5重量部、湿潤剤を0.1〜10重量
    部含有する接着剤を用いる事を特徴とする静電植毛加工
    方法。
  2. 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルの三
    元共重合体エマルションのガラス転移温度が0〜+22
    ℃のエマルションである事を特徴とする請求項1記載の
    静電植毛加工方法。
  3. 【請求項3】 ポリイソシアネート系硬化剤が 4,4' −
    ジフェニルメタンジイソシアネートであり、該100重
    量部に対し、可塑剤を5〜50重量部配合されている事
    を特徴とする請求項1記載の静電植毛加工方法。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネート系硬化剤が、4,4′
    −ジフェニルメタンジイソシアネート100重量部に対
    し、カーボンブラック5〜500重量部を配合されてい
    る事を特徴とする請求項1記載の静電植毛加工方法。
  5. 【請求項5】 湿潤剤が水溶性高分子、界面活性剤又は
    多価アルコールもしくはその誘導体から選ばれた1種も
    しくは2種以上が配合されている事を特徴とする請求項
    1記載の静電植毛加工方法。
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