JP3107423B2 - ステータコアへの巻線装置 - Google Patents

ステータコアへの巻線装置

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JP3107423B2
JP3107423B2 JP03248228A JP24822891A JP3107423B2 JP 3107423 B2 JP3107423 B2 JP 3107423B2 JP 03248228 A JP03248228 A JP 03248228A JP 24822891 A JP24822891 A JP 24822891A JP 3107423 B2 JP3107423 B2 JP 3107423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステータコアの内歯に
導線を直接巻付けてコイルを形成するステータコアへの
巻線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステータコアへのコイル形成装置として
は、ステータコアの内歯に導線を直接巻付けてコイルを
形成する、いわゆる直巻き方式と、導線を予め型枠に巻
付けてコイルを形成し、このコイルを治具によってステ
ータコアの溝に挿入するコイル挿入装置を用いた方式と
が知られている。直巻き方式は、コイル挿入装置を用い
た方式に比べて作業性が悪いという欠点がある反面、ス
テータコアの端面より突出するループの長さを短くし
て、性能を向上させることができる利点がある。
【0003】従来、直巻き方式によるステータコアへの
巻線装置としては、例えば図8に示されるようなものが
知られている。
【0004】すなわち、図示しない駆動装置によって回
転する主動軸11には、クランク12が装着されている。こ
のクランク12に取付けられたクランクピン13は、ガイド
バー14、15によって上下動可能に支持されたスライドブ
ロック16のガイド溝17に、コロ18を介して挿入されてい
る。したがって、主動軸11およびクランク12が回転する
と、クランクピン13が円運動を行ない、スライドブロッ
ク16が上下方向に往復動するようになっている。
【0005】スライドブロック16には、ガイド筒19が挿
通支持されており、スライドブロック16と共に図中矢印
Aで示す如く軸方向に往復動するようになっている。ガ
イド筒19は、下端部から導線が導入され、上端部に取付
けられたヘッダー38に設けられたノズル20から導線が繰
出されるようになっている。なお、ガイド筒19は、スラ
イドブロック16に軸方向の移動を固定されつつ回転可能
に支持されている。ガイド筒19の中間部外周にはスプラ
イン溝21が形成されており、このスプライン溝21に嵌合
してガイド筒19の外周にピニオン22が装着されている。
ピニオン22は、ガイド筒19の軸方向の移動を許容し、か
つ、スプライン溝21を介してガイド筒19に対して回転運
動を与えるようになっている。
【0006】一方、主動軸11とほぼ平行に従動軸23が配
置されており、従動軸23は、主動軸11に設けられた主動
ギヤ24、アイドルギヤ25、従動軸23に設けられた従動ギ
ヤ26を介して、主動軸11に連動して回転するようになっ
ている。従動軸23の先端には、ベベルギヤ27が取付けら
れている。そして、従動軸23とほぼ直交する方向に軸28
が配置されており、軸28の一端に取付けられたベベルギ
ヤ29がベベルギヤ27と歯合している。また、軸28の他端
には、円筒カム30が取付けられている。したがって、従
動軸23が回転すると、ベベルギヤ27、ベベルギヤ29を介
して軸28が回転し、軸28に固着された円筒カム30が回転
するようになっている。
【0007】前述したピニオン22には、ラック32が歯合
して配置されており、ラック32にピン33を介して取付け
られたコロ34が、上記円筒カム30のカム溝31に嵌合して
いる。したがって、円筒カム30が回転すると、ラック32
が図中矢印Bで示す如く往復動し、これによってピニオ
ン22が回動し、それに伴なってガイド筒19が図中矢印C
で示す如く往復回動するようになっている。この結果、
ガイド筒19は図中矢印Aと矢印Cとで合成された運動を
行なう。
【0008】図9には、上記のような巻線装置によるス
テータコアへの巻線態様が示されている。
【0009】ステータコア35の内周には複数の内歯36が
形成されており、これらの内歯36の間に溝37が形成され
ている。前述したガイド筒19の合成された運動により、
ガイド筒19の上端部に取付けられたヘッダー38のノズル
20は、離れた位置にある2 つの溝37に交互に挿入され、
それらの間に位置する内歯36に導線39を巻付けてコイル
を形成する。その動きの一例を示すと、ノズル20は、溝
37a に上方から挿入され、溝37a 内を上方から下方に移
動する。ノズル20は、溝37a 内を下方に抜けると、回動
して溝37b の下方に移動し、溝37b の下方から挿入され
て溝37b 内を下方から上方に移動する。さらに、ノズル
20は、溝37b 内を上方に抜けると、今度は逆方向に回動
して、再び溝37a の上方に位置する。そして、上記の運
動を繰返すことにより、溝37a 、溝37b の間に位置する
内歯36に導線39を巻付けてコイルを形成することができ
る。なお、実際には、ノズル20の軸方向運動および回動
運動は、同時に進行しつつ行なわれるため、合成された
運動は、ステータコア35の上下端面の外方部分において
曲線的に変化するループを描くようになっている。
【0010】ところで、上記ステータコア35の厚さが変
更された場合、当然上記ガイド筒19の軸方向への移動量
(図8の矢印A)を上記ステータコア35の厚さに合せて
調整する必要がある。
【0011】従来、このガイド筒19の移動量を調整する
手段としては、本出願人が先に提出した特開平2-214446
号公報において提案したように、主動軸に対し同軸状に
挿通したスパン調整軸を回転させ、このスパン調整軸に
ベベルギヤを介して直交方向に連設するガイド軸に螺合
するブロックを上下動させることでスライドブロックと
上記主動軸との間のスパンを所望に設定して所定の移動
量を得るものがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
に開示された技術では、巻線作業中に振動等の影響で上
記ブロックが移動してスライドブロックと主動軸との間
のスパンが変化してしまうのを防止するため、移動量を
調整後に上記ブロックをナットにより上記ガイド筒に締
結していたが、このナットは上記スライドブロック、ブ
ロック等を収納するマシンケース内にあるため、このナ
ットを解離、あるいは締結する際には、マシンケースの
蓋を開け、内部で作業しなければならない。このマシン
ケース内には、潤滑油の飛沫が浮遊しており、上記ナッ
トを確認するのが困難なばかりか、作業者の手などに油
が付着するなど作業性が極めて悪かった。
【0013】したがって、本発明の目的は、ガイド筒の
移動量の調整が簡単で、しかも、設定した移動量を作業
者の手などを汚すことなく簡単で、確実に固定、あるい
は、この固定を容易に解離することのできるステータコ
アへの巻線装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のステータコアへの巻線装置は、マシンケー
スに対し、軸方向へ移動可能で、且つ、回転可能に保持
したガイド筒に、駆動装置によって回転し、クランク機
構を介して前記ガイド筒を軸方向へ往復動させる主動軸
と、この主動軸に連動して回転し、上記ガイド筒に軸着
したピニオンに歯合するラックをカム板を介して往復動
作させる従動軸とを連設し、また、このガイド筒の一端
に、このガイド筒の他端から導入した導線をほぼ直交す
る方向へ繰出すノズルを取付け、このノズルから繰出す
導線をステータコアの内歯に直接巻付けてコイルを形成
する巻線装置において、前記クランク機構が、前記主動
軸に連設し、この主動軸に直交する方向へ移動してスパ
ンを調整可能なクランクアームと、このクランクアーム
に連設するとともにこのクランクアームの回転運動を軸
方向への往復運動に変換して上記ガイド筒へ伝達するス
ライドブロックとを有し、また、上記クランクアームに
ラックを設け、このラックに歯合するピニオンを上記主
動軸に相対回動可能に軸装するスパン調整軸に設け、さ
らに上記クランクアームを固定解離可能なロックプレー
トを上記主動軸と同軸上に配設した固定軸に設け、この
固定軸に外部から上記ロックプレートの固定解離を操作
する遠隔操作部材を連設したことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明においては、ガイド筒の移動量を調整す
る場合、まず、ガイド筒を往復動させる主動軸と同軸上
に配設した固定軸に連設するとともに外部に設けた遠隔
操作部材を操作すると、上記固定軸に設けたロックプレ
ートが上記ガイド筒を軸方向へ往復運動させるクランク
アームから解離する。
【0016】その結果、このクランクアームの移動が許
容され、作業者は上記主動軸に軸装したスパン調整軸を
回転し、ラックアンドピニオンにより上記クランクアー
ムを上記主動軸に直交する方向へ移動させて、この主動
軸と上記クランクアームに連設するスライドブロックと
の間のスパンを調整し、このスライドブロックにより往
復運動する上記ガイド筒の移動量をステータコアの厚さ
に合わせる。
【0017】そして、上記ガイド筒の移動量が所望に設
定されたら、上記遠隔操作部材を操作し、上記ロックプ
レートにて上記クランクアームの移動を規制する。
【0018】上記クランクアームを外部からの遠隔操作
により固定解離することができるので、作業者は手など
を汚すことなく作業が簡単になる。また、上記クランク
アームが上記スパン調整軸にラックアンドピニオンによ
り連設されているため、トルクの伝達効率がよく調整作
業の効率化が図れる。
【0019】
【実施例】図1〜図7には、本発明による巻線装置の一
実施例が示されている。
【0020】図1において、マシンケース44には、主動
軸11が挿通されて回転可能に支持されている。主動軸11
のマシンケース44から突出した部分には、タイミングプ
ーリ45が装着されており、タイミングプーリ45は、図示
しないタイミングベルトを介して駆動装置により回転す
るようになっている。主動軸11の先端部には、クランク
機構を構成するクランク12が装着されている。主動軸11
には、スパン調整軸46と固定軸47とが相対回動可能に挿
入されており、スパン調整軸46の先端部は、主動軸11の
端面から突出してそこにピニオン46a が形成されてい
る。また、クランク12には、その中心から半径方向に向
けてピン52が挿通されて固着されており、ピン52の先端
には、コロ53が装着されている。スパン調整軸46の後端
部は、主動軸11の後端部より突出して、そこにノブ54が
取付けられている。したがって、ノブ54を回すと、スパ
ン調整軸46が回転し、ピニオン46a 、ラック49を介して
クランクアーム48にガイド溝50が形成され、このガイド
溝50にクランクアーム48がスライド可能に係入されてい
る。このクランクアーム48にはラック49が形成されてお
り、このラック49がピニオン46a と歯合している。
【0021】上記クランクアーム48の外周側端部には、
クランク12に形成したガイド溝50に沿って移動し、クラ
ンクアーム48に支持されたピン52およびコロ53の位置が
変更されるようになっている。
【0022】また、上記固定軸47の先端部にロックプレ
ート51が固設されている。このロックプレート51はクラ
ンクアーム48の上記ガイド溝50側の対向面にスライド方
向に沿って形成されたアリ溝48a に相対スライド可能に
係入されている。固定軸47の後端部は、ノブ54側に延出
され、このノブ54と固定軸47の後端部との間に、主動軸
11に回動可能に軸装し、且つ、固定軸47に螺締するスト
ッパ76が介装されている。
【0023】さらに、上記主動軸11にロータリプレート
77a 、77b 、77c が軸着され、ロータリプレート77c と
ストッパ76との間に露呈する固定軸47に可変プーリ78が
挿通されている。また、この可変プーリ78に、ねじ79に
て締結された遠隔操作部材の一例である割りカラー80が
装着されている。
【0024】なお、上記ロータリプレート77a 、77b 、
77c には、主動軸11の回転数を検出する回転数センサ81
a 、81b 、81c が対設されている。
【0025】したがって、上記割りカラー80をねじ79に
て締付けると、この割りカラー80が上記可変プーリ78を
押し広げ、ストッパ76、固定軸47を介してロックプレー
ト51をノブ54の方向へ引き、クランクアーム48に形成し
たアリ溝48a を締付け、このクランクアーム48がクラン
ク12に固定される。
【0026】マシンケース44には、主動軸11とほぼ直交
して上下方向にガイド筒19が挿通され、マシンケース44
に対して回転可能かつ軸方向移動可能に支持されてい
る。なお、ガイド筒19は、その上部が軸受け55を介し
て、その下部が軸受け56を介して、マシンケース44に挿
通支持されている。ガイド筒19の下端部は導線の導入口
57をなし、ガイド筒19の上端部にはヘッダー38が取付け
られ、ヘッダー38にノズル20が設けられている。したが
って、導線は、導入口57から導入され、ガイド筒19内を
通り、ノズル20からガイド筒19に対してほぼ直角方向に
導出される。
【0027】ガイド筒19の中間部やや下方には、スライ
ドブロック16が装着されており、ガイド筒19は、スライ
ドブロック16に対して軸方移動を固定され、かつ、回転
可能とされている。スライドブロック16には、水平方向
にガイド溝17が形成されており、このガイド溝17に、前
述したピン52のコロ53が嵌合している。したがって、主
動軸11が回転し、クランク12が回転すると、ピン52が円
運動をする。ピン52のコロ53がガイド溝17に沿って移動
するため、ピン52の円運動のうち上下方向の成分のみが
スライドブロック16に伝達され、スライドブロック16は
上下方向に往復動する。これに伴なって、ガイド筒19、
ヘッダー38およびノズル20が図中矢印Aで示す如く上下
方向に往復動する。なお、スライドブロック16は、両端
をマシンケース44に固設するガイドバー16a によって上
下動可能に支持されている。
【0028】マシンケース44には、スライドブロック58
が水平方向にスライド可能に挿通支持されている。そし
て、マシンケース44より延設されたブラケット59に、エ
アシリンダ60が設置されており、このエアシリンダ60の
駆動ロッド61がスライドブロック58に接続されている。
したがって、エアシリンダ60の作動により、スライドブ
ロック58は図中矢印Eで示す如くスライドする。スライ
ドブロック58には、従動軸23が回転可能に支持されてお
り、従動軸23はスライドブロック58のスライドに伴なっ
てスライドする。従動軸23の先端には、2つのカム板6
2、63が軸方向に並んで装着されている。また、従動軸2
3の中間部には、従動ギヤ26が装着されている。一方、
主動軸11の中間部には、主動ギヤ24が装着され、主動ギ
ヤ24は、フレーム44に回転自在に支持されたアイドルギ
ヤ25に噛合している。さらに、アイドルギヤ25は、従動
軸23の従動ギヤ26に噛合している。この結果、主動軸11
が回転すると、主動ギヤ24、アイドルギヤ25、従動ギヤ
26を介して、従動軸23が回転するようになっている。な
お、スライドブロック58と共に従動軸23が軸方向にスラ
イドしたとき、アイドルギヤ25と従動ギヤ26との噛合が
外れないように、従動ギヤ26は軸方向に幅広のものが採
用されている。
【0029】ガイド筒19の中間部外周には、スプライン
溝21が形成されており、これにピニオン22が嵌合して装
着されている。したがって、ガイド筒19は、ピニオン22
に対して軸方向移動を許容されると共に、ピニオン22と
一体に回動する。なお、ピニオン22は、軸受け55内に回
転自在に保持され、その軸方向移動を規制されている。
ピニオン22には、ラック32が噛合しており、ラック32
は、ガイドバー64、65により水平方向移動可能に支持さ
れている。
【0030】図6を併せて参照すると、ラック32には、
ボルト66、67を介してコロ68、69が取付けられており、
このコロ68、69がカム板62、63のいずれかの外周は挾む
ように配置されている。図においては、コロ68、69がカ
ム板63を挾むような状態となっている。また、ラック32
には、ラックギヤ70が形成されており、このラックギヤ
70がピニオン22に噛合している。
【0031】さらに、図7を併せて参照すると、カム板
62、63は、従動軸23の軸心71を通る直線上において、軸
心71から遠い方の周縁に至る距離をR1、r1とし、軸心71
から近い方の周縁に至る距離をR2、r2とすると、R1+R2
=r1+r2=(コロ68とコロ69との間隔)となるような形
状とされている。ただし、カム板62のR1とR2との最大の
差は、カム板63のr1とr2との最大の差よりも大きくなる
ようにされている。このような形状とすることにより、
カム板62またはカム板63を挾むようにして当接している
コロ68、69は、従動軸23と共にカム板62、63が回転する
と、図中矢印Bで示す如く往復動することになる。この
場合、コロ68、69がカム板63に当接しているときより
も、コロ68、69がカム板62に当接しているときの方が、
往復動の幅は大きくなる。そして、カム板62、63が交わ
る点P 、Q に、コロ68、69が接している図のような状態
で、従動軸23を軸方向に移動させると、コロ68、69がカ
ム板63に当接している状態からカム板62に当接するよう
に、あるいはコロ68、69がカム板62に当接している状態
からカム板63に当接するように変更することができる。
この場合、従動軸23の軸方向移動は、図1におけるエア
シリンダ60の作動により、スライドブロック58をスライ
ドさせることにより行なわれることはいうまでもない。
【0032】再び図6を参照すると、上記のようにコロ
68、69が往復動すると、それに伴なってラック32が図中
矢印Bで示す如く往復動し、ラック32のラックギヤ70に
噛合したノズル20が図中矢印Cで示す如く往復回動し、
それと共にガイド筒19も往復回動する。そして、スライ
ドブロック58をスライドさせて従動軸23を図中矢印Eで
示す方向に軸方向移動させ、コロ68、69が当接している
カム板62またはカム板63を、他方のものに変更すること
により、ラック32の往復動の幅を変えて、ガイド筒19の
回動角度を変更することができる。
【0033】次に、この巻線装置によるステータコアへ
の巻線操作について説明する。
【0034】まず、図示しない駆動装置によりタイミン
グベルトを介してタイミングプーリ45が回転し、それに
伴なって主動軸11が回転する。そして、主動軸11に取付
けられたクランク12が回転し、クランク12のピン52が偏
心運動を行なう。ピン52に設けられたコロ53は、スライ
ドブロック16のガイド溝17に嵌合しているので、スライ
ドブロック16は、上下方向に往復動し、これに伴なっ
て、ガイド筒19が図中矢印Aで示す如く往復動する。
【0035】ステータ35(図9参照)の厚さが変更され
た場合には、上記ガイド筒19の矢印A方向の移動量を上
記ステータ35の厚さに合わせて調整する。
【0036】その調整手順について説明すれば、まず、
マシンケース44の外部に突出する固定軸47に軸装する可
変プーリ78に係入されている割りカラー80をねじ79を緩
めることで上記可変プーリ78から解離させる。
【0037】すると、この割りカラー80に連設するスト
ッパ76、固定軸47、ロックプレート51の緊張が解かれ、
ロックプレート51にて締結固定されていたクランクアー
ム48がクランク12に形成されたガイド溝50に沿って移動
可能になる。
【0038】次いで、スパン調整軸46の端部に固設する
ノブ54を回転させると、上記スパン調整軸46の先端に形
成したピニオン46a がクランクアーム48のラック49を介
して、このクランクアーム48を移動させ、上記主動軸11
とピン52との間のスパンを可変させる。
【0039】その結果、上記ピン52が連設するスライド
ブロック16及びガイド筒19の図1中の矢印A方向におけ
る往復動の移動量が可変される。
【0040】そして、上記ガイド筒19の移動量を所望に
設定したら、上記割りカラー80をねじ79により再び締付
ける。すると、この割りカラー80が可変プーリ78をロー
タリプレート77c 側を基準面として押広げ、ストッパ76
を押圧し、このストッパ76に連設する固定軸47を介して
ロックプレート51を同方向へ引く。
【0041】すると、このロックプレート51が上記クラ
ンクアーム48に形成したアリ溝48aを介して、クランク
アーム48をガイド溝50に押付けて固定する。
【0042】なお、アリ溝48a とロックプレート51とは
僅かな間隙で、クランクアーム48の移動を許容すること
ができるため、上記割りカラー80による固定軸47などの
移動量は僅かなものでよく、したがって、ノブ54とスト
ッパ76との間隙も僅少でよい。
【0043】また、外部にて上記クランクアーム48を固
定できるため作業性がよい。
【0044】一方、主動軸11が回転すると、主動ギヤ2
4、アイドルギヤ25、従動ギヤ26を介して従動軸23が回
転し、それに伴なってカム板62、63が回転する。カム板
62、63のいずか一方に、ラック32のコロ68、69が挾むよ
うにして当接しており、カム板62またはカム板63の外周
形状に応じて、ラック32が図6中矢印Bで示す如く往復
動する。そして、ラック32のラックギヤ70に噛合するピ
ニオン22が往復回動し、ガイド筒19が図1および図6中
矢印Cで示す如く往復回動する。その結果、ガイド筒19
およびその上端に取付けられたノズル20は、図1中、矢
印Aと矢印Cとで合成された運動を行ない、図9に示し
たような態様で、ステータコアの内歯へ導線を巻付けて
形成することができる。そして、ラック32の往復動は、
従動軸23に取付けられたカム板62またはカム板63を介し
て行なわれるので、リンク等を用いた場合に比べて振動
が極めて少なくなり、ガイド筒19及びノズル20の動きを
安定させ、ノズル20がステータコアの内歯に衝突するな
どの事故を防止して、故障の発生を大幅に低減すること
ができる。
【0045】そして、本発明においては、例えばコロ6
8、69 がカム板63に当接した状態で、上記巻線操作を行
なうことによって小コイルを形成した後、エアシリンダ
60を作動させてスライドブロック58をスライドさせ、そ
れによって従動軸23を軸方向移動させ、コロ68、69がカ
ム板62に当接する状態に変更することができる。そし
て、コロ68、69がカム板62に当接した状態で上記巻き線
操作を行なうと、ラック32の図6中矢印B方向における
往復動の幅が大きくなるので、ピニオン22およびガイド
筒19の矢印C方向における回動角度が大きくなる。その
結果、ガイド筒19と共に回動するノズル20の回動角度も
大きくなり、今度はステータコアの上記よりさらに両側
に位置する内歯に導線を巻付けて大コイルを形成するこ
とが可能となる。このように、ガイド筒19およびノズル
20の回動角度を自由に変更して、小コイルおよび大コイ
ルの形成を殆ど連続して行なうことができ、作業性を大
幅に向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部から遠隔操作部材を介して、ガイド筒の移動量を調
整するクランクアームをロックプレートにより固定、あ
るいは、この固定を解離することができるので、作業者
の手などを汚すことなく効率よく調整作業を行なうこと
ができる。
【0047】また、上記クランクアームがラックアンド
ピニオンを介してスパン調整軸に連設されているので、
トルクの伝達効率がよく、調整を素早く、且つ、簡単に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステータコアへの巻線装置の一実
施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例における図1の左側面半断面図であ
る。
【図3】同実施例における図1のIII −III 断面図であ
る。
【図4】同実施例における図1のIV−IV断面図である。
【図5】同実施例における割りカラーの一部断面正面図
である。
【図6】同実施例におけるステータコアへの巻線装置に
おけるラックとカム板との当接部分を示す部分断面図で
ある。
【図7】同装置におけるカム板の構造を示す説明図であ
る。
【図8】従来のステータコアへの巻線装置の一例を示す
斜視図である。
【図9】同装置におけるステータコアへの巻線態様を示
す説明図である。
【符号の説明】
11 主動軸 16 スライドブロック 19 ガイド筒 20 ノズル 22 ピニオン 23 従動軸 32 ラック 35 ステータコア 44 マシンケース 46 スパン調整軸 46a ピニオン 48 クランクアーム 49 ラック 51 ロックプレート 62、63 カム板 80 遠隔操作部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マシンケースに対し、軸方向へ移動可能
    で、且つ、回転可能に保持したガイド筒に、駆動装置に
    よって回転し、クランク機構を介して前記ガイド筒を軸
    方向へ往復動させる主動軸と、この主動軸に連動して回
    転し、上記ガイド筒に軸着したピニオンに歯合するラッ
    クをカム板を介して往復動作させる従動軸とを連設し、 また、このガイド筒の一端に、このガイド筒の他端から
    導入した導線をほぼ直交する方向へ繰出すノズルを取付
    け、このノズルから繰出す導線をステータコアの内歯に
    直接巻付けてコイルを形成する巻線装置において、 前記クランク機構が、前記主動軸に連設し、この主動軸
    に直交する方向へ移動してスパンを調整可能なクランク
    アームと、このクランクアームに連設するとともにこの
    クランクアームの回転運動を軸方向への往復運動に変換
    して上記ガイド筒へ伝達するスライドブロックとを有
    し、 また、上記クランクアームにラックを設け、このラック
    に歯合するピニオンを上記主動軸に相対回動可能に軸装
    するスパン調整軸に設け、 さらに上記クランクアームを固定解離可能なロックプレ
    ートを上記主動軸と同軸上に配設した固定軸に設け、こ
    の固定軸に外部から上記ロックプレートの固定解離を操
    作する遠隔操作部材を連設したことを特徴とするステー
    タコアへの巻線装置。
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