JP3107134U - ジャカード織物 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のジャカード織物に比し、より密で光沢があり、色数が多く、各種柄物の用途特に寝装用の分野等に好適な高品質のジャカード織物を得ること。
【解決手段】縦糸４に太さ８０デニールのアセテート糸を用い打込み密度を１００本／ｃｍ〜１１０本／ｃｍにとり、横糸５に太さ１５０デニール〜２５０デニールのレーヨン糸を用い打込み密度を６３本／ｃｍ〜６７本／ｃｍにとり、前記縦糸及び横糸の色数を合計６色以上にとって製織された地組織２及び所望の紋組織３とからなるジャカード織物１である。
【選択図】図１
Description
本考案は、在来品に比しより高い品質を狙ったジャカード織物の改良に関するものである。
ジャカード織物は、古くから多様な紋紙を用い、その紋紙における変化に基づき織機の開口運動を変化させるジャカード機によって複雑な各様な模様が製織された伝統的な織物である。しかし、最近ではジャカード機が改良されて開口運動をコンピュータ制御によって行わせることにより、省力化を計り、且つ模様の多種多様化、品種の切替え等が簡易に行われつつある。
原糸として通常縦糸及び横糸にはポリエステル、ポリアクリル、絹、綿、レーヨン又はアセテートを組合わせたものが用いられ、糸の太さとしては通常縦糸は４０デニール、横糸は
５０デニールのものが用いられる。
打込み密度として通常縦糸では２０本／ｃｍ〜６０本／ｃｍにとられ、横糸では１６本／ｃｍ〜５０本／ｃｍにとられ、縦糸及び／又は横糸の糸の色数は通常合計２色〜４色にとられている。
「繊維素材辞典」１０４頁
原糸として通常縦糸及び横糸にはポリエステル、ポリアクリル、絹、綿、レーヨン又はアセテートを組合わせたものが用いられ、糸の太さとしては通常縦糸は４０デニール、横糸は
５０デニールのものが用いられる。
打込み密度として通常縦糸では２０本／ｃｍ〜６０本／ｃｍにとられ、横糸では１６本／ｃｍ〜５０本／ｃｍにとられ、縦糸及び／又は横糸の糸の色数は通常合計２色〜４色にとられている。
「繊維素材辞典」１０４頁
上記従来のジャカード織物では、織り出す模様の多様性に対し、光沢、色数がやや不足し、より高級感のあるものが求められていた。
これに対し、本考案は従来品に比しより密で光沢があり、色数が多く高品質のジャカード織物を得ることを目的とする。
これに対し、本考案は従来品に比しより密で光沢があり、色数が多く高品質のジャカード織物を得ることを目的とする。
この目的を達成するために、
請求項１の考案にあっては、縦糸に太さ８０デニールのアセテート糸を用い打ち込み密度を１００本／ｃｍ〜１１０本／ｃｍにとり、横糸に太さ１５０〜２５０デニールのレーヨン糸を用い打込み密度を６３本／ｃｍ〜６７本／ｃｍにとり、前記縦糸及び横糸の色数を合計６色以上にとって製織された地組織及び所望の紋組織とからなるジャカード織物により解決した。
請求項２の考案にあっては、縦糸又は横糸の色数を合計６色以上にとって製織された請求項１に記載のジャカード織物とすることができる。
請求項１の考案にあっては、縦糸に太さ８０デニールのアセテート糸を用い打ち込み密度を１００本／ｃｍ〜１１０本／ｃｍにとり、横糸に太さ１５０〜２５０デニールのレーヨン糸を用い打込み密度を６３本／ｃｍ〜６７本／ｃｍにとり、前記縦糸及び横糸の色数を合計６色以上にとって製織された地組織及び所望の紋組織とからなるジャカード織物により解決した。
請求項２の考案にあっては、縦糸又は横糸の色数を合計６色以上にとって製織された請求項１に記載のジャカード織物とすることができる。
本考案のジャカード織物によれば、従来品に比しより密で光沢があり、色数が多く高品質である。
本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。
図１において、本考案の一例のジャカード織物１は、地組織２として例えば平織り組織と所望の紋組織３とからなり、製織には縦糸４及び横糸５が用いられる。ここで地組織は平織りに限定されず、紋組織は各種のものが用いられる。
縦糸４は、アセテート糸を用い、糸の太さとして８０デニール、打込み密度として１００本／ｃｍ〜１１０本／ｃｍとしている。
横糸５は、レーヨン糸を用い、糸の太さとして１５０デニール〜２５０デニール、打込み密度として４５本／ｃｍ〜５５本／ｃｍとしている。
そして縦糸４及び横糸５の各糸の色数は合計６色以上にとられている。又色数は縦糸４又は横糸５の各糸の合計６色以上にとってもよい。
図１において、本考案の一例のジャカード織物１は、地組織２として例えば平織り組織と所望の紋組織３とからなり、製織には縦糸４及び横糸５が用いられる。ここで地組織は平織りに限定されず、紋組織は各種のものが用いられる。
縦糸４は、アセテート糸を用い、糸の太さとして８０デニール、打込み密度として１００本／ｃｍ〜１１０本／ｃｍとしている。
横糸５は、レーヨン糸を用い、糸の太さとして１５０デニール〜２５０デニール、打込み密度として４５本／ｃｍ〜５５本／ｃｍとしている。
そして縦糸４及び横糸５の各糸の色数は合計６色以上にとられている。又色数は縦糸４又は横糸５の各糸の合計６色以上にとってもよい。
地組織が平織り組織で、縦糸として糸の太さ８０デニールのアセテート糸を用い、打込み密度として１０９本／ｃｍにとり、横糸として糸の太さ１５０デニール〜２５０デニールのレーヨン糸を用い、打込み密度として６６本／ｃｍにとった。そして、縦糸及び横糸の各糸の色数を合計６色にとり、平織りの地組織と所望の紋組織により本考案の一例のジャカード織物１を得た。
［比較例］
前記本考案の一例のジャカード織物１と従来のジャカード織物とを比較するため、地組織が平織りで、縦糸として糸の太さ８０デニールのポリエステルを打込み密度１００本／ｃｍにとり、横糸として糸の太さ１５０デニールのポリエステルを打込み密度５０本／ｃｍにとり、縦糸及び横糸の各糸の色数を合計３色にとった平織りの地組織と所望の紋組織による比較例のジャカード織物を得た。
本考案の一例のジャカード織物１と比較例のジャカード織物を対比すると、ジャカード織物１は細い糸が密に織られ、より光沢があり、色数が多いので賑やかな表現が得られ、明らかな高級感があった。
［比較例］
前記本考案の一例のジャカード織物１と従来のジャカード織物とを比較するため、地組織が平織りで、縦糸として糸の太さ８０デニールのポリエステルを打込み密度１００本／ｃｍにとり、横糸として糸の太さ１５０デニールのポリエステルを打込み密度５０本／ｃｍにとり、縦糸及び横糸の各糸の色数を合計３色にとった平織りの地組織と所望の紋組織による比較例のジャカード織物を得た。
本考案の一例のジャカード織物１と比較例のジャカード織物を対比すると、ジャカード織物１は細い糸が密に織られ、より光沢があり、色数が多いので賑やかな表現が得られ、明らかな高級感があった。
本考案のジャカード織物は、各種柄物の用途に広く適用可能であるが、特に寝装用例えば布団生地、ベッドカバー、枕カバー若しくはシーツ等、又はカーテン生地等の分野に好適である。
１
ジャカード織物
２
地組織
３
紋組織
４
縦糸
５
横糸
ジャカード織物
２
地組織
３
紋組織
４
縦糸
５
横糸
Claims (2)
- 縦糸に太さ８０デニールのアセテート糸を用い打込み密度を１００本／ｃｍ〜１１０本／ｃｍにとり、横糸に太さ１５０デニール〜２５０デニールのレーヨン糸を用い打込み密度を６３本／ｃｍ〜６７本／ｃｍにとり、前記縦糸及び横糸の色数を合計６色以上にとって製織された地組織及び所望の紋組織とからなることを特徴とするジャカード織物。
- 縦糸又は横糸の色数を合計６色以上にとって製織されたことを特徴とする請求項１に記載のジャカード織物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004004802U JP3107134U (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | ジャカード織物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004004802U JP3107134U (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | ジャカード織物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3107134U true JP3107134U (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=43269863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004004802U Expired - Lifetime JP3107134U (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | ジャカード織物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3107134U (ja) |
-
2004
- 2004-08-10 JP JP2004004802U patent/JP3107134U/ja not_active Expired - Lifetime
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