JP3106843U - 電気装置用キャビネット - Google Patents

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信夫 畑野
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株式会社 コムラック
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Abstract

【課題】 十分な放熱をなし得る電気装置用キャビネットを提供する。
【解決手段】 全面の少なくとも1つから吸気可能な縦長箱形のキャビネット本体1の一側面にそのほぼ全面に及ぶ開口部4を設け、前記キャビネット本体の一側面に、それとほぼ同外形の皿形を呈し、底面に設けられた多数の排気孔6に排気ファン7をそれぞれ取り付けたファンベース5を、開口縁をキャビネット本体の一側面と対向させ、かつ、一側面の開口部を覆うようにして気密に取り付け、前記ファンベースの底面外側に、所要数の排気ファンを一括して被包する方形の皿形を呈し、かつ、一側面を開放した複数の排気フード8を、それぞれ開放した一側面の位置を変更可となして取り付けた。
【選択図】 図2

Description

本考案は、LANやWAN等のデータ通信ネットワークに使用される電子・電気機器、その他の電子・電気機器を収容する電気装置用キャビネットに係り、特に、キャビネット内の電子・電気機器によって発生する熱の放散を改良した電気装置用キャビネットに関する。
従来、電気装置用キャビネットは、電子・電気機器を収容する縦長箱形のキャビネット本体の底面、側面及び背面の少なくとも1つを吸気可能とし、電子・電気機器によって発生する熱を放散するため、上面に設けられた1又は2以上の排気孔に排気ファンを取り付けて構成されている。
しかしながら、従来の電気装置用キャビネットを設置する場合は、設置スペースのコンパクト化を図るため、側方へ隣接して多数並設されることが多く、吸気面の減少もあって、それぞれの上面に設けた排気ファンによる上方への排気だけでは、放熱を十分に行うことが困難となる不具合がある。
本考案は、十分な放熱をなし得る電気装置用キャビネットを提供することを目的とする。
本考案の電気装置用キャビネットは、全面の少なくとも1つから吸気可能な縦長箱形のキャビネット本体の一側面にそのほぼ全面に及ぶ開口部を設け、前記キャビネット本体の一側面に、それとほぼ同外形の皿形を呈し、底面に設けられた多数の排気孔に排気ファンをそれぞれ取り付けたファンベースを、開口縁をキャビネット本体の一側面と対向させ、かつ、一側面の開口部を覆うようにして気密に取り付け、前記ファンベースの底面外側に、所要数の排気ファンを一括して被包する方形の皿形を呈し、かつ、一側面を開放した複数の排気フードを、それぞれ開放した一側面の位置を変更可となして取り付けたことを特徴とする。
前記ファンベースは、排気フードと同数の複数に分割されていることが好ましい。
本考案の電気装置用キャビネットによれば、従来の上面に比べて面積の大きな側面のほぼ全面を排気のために用いることが可能となり、又、排気を分割し、かつ、上下、前後に方向を変えて行えるので、十分な放熱を行うことができる。
一方、ファンベースが、排気フードと同数の複数に分割されていることにより、排気ファンの点検保守や修理、交換等を容易に行うことができる。
キャビネット本体の吸気のための開口部と排気フードの開放した一側面とは、吸気と排気が混合しないように、異なる方向を向くようにすることが好ましい。
図1、図2、図3、図4、図5及び図6は本考案に係る電気装置用キャビネットの実施の形態の一例を示す正面図、右側面図、左側面図、平面図、背面図、及び図1におけるVI−VI線矢視図である。
図中1は電子・電気機器(図示せず)を収容する縦長箱形の金属製のキャビネット本体で、その前面及び後面には、電子・電気機器の出し入れや監視、吸気等のための縦長矩形の開口部2,3がそれぞれほぼ全面に及んで設けられている一方、右側面には、電子・電気機器によって発生する熱を放散するための縦長矩形の開口部4がほぼ全面に及んで設けられている。
キャビネット本体1の右側面には、それとほぼ同幅で横長皿形の複数(図1〜図3においては3つ)のファンベース5が開口縁をキャビネット本体1の右側面と対向させ、かつ、右側面の開口部5を覆うようにし、両側の開口縁の外方へ突設したフランジ5aを介して気密に取り付けられている。
ファンベース5の底面には、図7、図8に示すように、複数(図7においては4つ)の排気孔6が適宜に離隔して設けられており、各排気孔6には、図2に示すように、排気ファン7がそれぞれ取り付けられている。
そして、各ファンベース5の底面外側には、それぞれのファンベース5の排気ファンを一括して被包する正方形の皿形を呈し、一側面(図2においては左側面)を開放した排気フード8(図9〜図13参照)が、残る3つの側面の開口縁の内方へ突設した取付けフランジ8aを介し、それぞれ開放した一側面(図9においては上側面)の位置を上下、前後に変更可となして取り付けられている。
なお、図9〜図11、図13において8bは安全性を高めるために開放した一側面に設けた折り返しである。
上記構成の電気装置用キャビネットにおいて、電子・電気機器によって発生した熱を放散するには、ファンベース5に取り付けた各排気ファン7を作動し、キャビネット本体1の前面及び後面の開口部2,3から外気を吸い込むと共に、キャビネット本体1内の温められた空気を排気フード8内に取り込み、かつ、その開放された一側面から前方へ排出する。
一方、上方や下方、後方へも排気が可能な場合は、それぞれの排気フード8を取り外し、上の排気フード8の一側面を上方又は後方へ位置させたり、中間の排気フード8の一側面を後方へ位置させたり、あるいは下の排気フード8の一側面を下方又は後方へ位置させたりして適宜変更して取り付ける。
なお、上述した実施の形態においては、排気フード8が取り付けられるファンベース5をキャビネット本体1の右側面に取り付ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、キャビネット本体1の左側面、正面又は背面のいずれかに、そのほぼ全面に及ぶ開口部を設け、左側面、正面又は背面に排気フード8が取り付けられるファンベースを取り付けるようにしてもよい。
本考案に係る電気装置用キャビネットの実施の形態の一例を示す正面図である。 図1の電気装置用キャビネットの右側面図である。 図1の電気装置用キャビネットの左側面図である。 図1の電気装置用キャビネットの平面図である。 図1の電気装置用キャビネットの背面図である。 図1におけるVI−VI線矢視図である。 図1の電気装置用キャビネットにおけるファンベースの正面図である。 図7のファンベースの平面図である。 図1の電気装置用キャビネットにおける排気フードの正面図である。 図9の排気フードの平面図である。 図9の排気フードの左側面図である。 図9の排気フードの右側面図である。 図9の排気フードの背面図である。
符号の説明
1 キャビネット本体
2 開口部
3 開口部
4 開口部
5 ファンベース
6 排気孔
7 排気ファン
8 排気フード

Claims (2)

  1. 全面の少なくとも1つから吸気可能な縦長箱形のキャビネット本体の一側面にそのほぼ全面に及ぶ開口部を設け、前記キャビネット本体の一側面に、それとほぼ同外形の皿形を呈し、底面に設けられた多数の排気孔に排気ファンをそれぞれ取り付けたファンベースを、開口縁をキャビネット本体の一側面と対向させ、かつ、一側面の開口部を覆うようにして気密に取り付け、前記ファンベースの底面外側に、所要数の排気ファンを一括して被包する方形の皿形を呈し、かつ、一側面を開放した複数の排気フードを、それぞれ開放した一側面の位置を変更可となして取り付けたことを特徴とする電気装置用キャビネット。
  2. 前記ファンフードが、排気フードと同数の複数に分割されていることを特徴とする請求項1記載の電気装置用キャビネット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113270803A (zh) * 2021-06-28 2021-08-17 国网湖北省电力有限公司鄂州供电公司 一种电力电气输变电用变电柜

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