JP3106331U - 情報表示用機器 - Google Patents

Abstract

本発明は農業および広告において使用されるデータ表示機器に関連するものである。発明された情報表示機器は柱（脚）と共に提供される格納容器を備える。この格納容器は、底部と突縁付きキャップを備えた再利用可能なブリスターパック包装の形態で実用化されるものである。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は農業および広告で使用されるのに適するように改良された情報提供用機器に関連するものである。
【背景技術】
【０００２】
ブリスターパックは周知のものである （ロシア連邦 特許第２１７３２９１号公報、発行日 ２００１年９月２０日、出願番号第９８１０２８３７号， ｃｌ． Ｂ ６５ Ｄ ７５／３６， に基づく発明）。ブリスターパックは基部および突縁付きの空間部 （キャップ） から構成される。保管物はキャップの下部に置かれ、キャップは突縁付近の基部に取り付けられている。キャップは通常透明である。よって梱包物は容易に識別可能である。このブリスターパックは種子の保管用に適していると言える。しかし、このブリスターパックを播種済みの種子の情報表示用に用いることは不可能である。
【０００３】
英国特許公開公報第２３２１４４５号，ｃｌ． Ｇ ０９ Ｆ ３／２０， １９９８年７月２９日刊行による播種済み種子に関する情報表示機器は、発明のプロトタイプとして採用され得るものである。この機器は内部に小板を配置した格納容器と脚からなる。格納容器には、プラグ下部に取り付ける小板のためのプラグとクランプが付けられている。クランプに固定された小板は、外部に露出していない容器内に配置されている。格納容器は透明または不透明である。不透明格納容器は、小板上に記された情報を太陽光線から保護するために用いられる。
【０００４】
こうした構造を効率化の進んだ工場で製造することは困難なため、本機器の構造を製造（量産）することは困難である。機器は、脚付きの格納容器ならびにプラグ、小板の３つの部品からなる。また、これら機器の価格は比較的高価である。本機器の使用に当たっては、小板上に情報が記されている必要がある。何度も播種を行う場合、こうした作業（小板上の情報の確認、交換など）には多くの労力を要する。さらに、この種の情報は略記されており、必要な情報全てが伝わることはない。
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の目的は、以下の機能を実現するのに適した情報表示機器を提供することにある。
- 播種の行われた種子もしくは土壌または植物に使用される化学物質（肥料、病害防止剤）に関する情報の提供
- 広告情報の提供
- 植物の種子もしくは化学物質の包装物として利用
技術的な結果：上述目的の技術的手段を広範に提供
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項にかかる情報表示機器は脚付きの格納容器から構成される。格納容器は情報担体を収容しかつ情報担体を外部環境から保護するものである。脚は機器を地面に固定するものである。
【０００７】
請求項にかかる機器は、格納容器が複数回使用可能な、底部（基部）と突縁付きキャップからなるブリスターパック形式のプロトタイプとは異なる。突縁は底部上のキャップの位置決めに用いられる。ブリスターパック形式の格納容器は情報担体として用いられ、担体は空の苗床または種子用の瓶、専用に作られた広告用の情報担体である。当該格納容器は単体もしくは追加の種子パックとして用いられる。格納容器は複数回の使用が可能である。即ち、キャップの底部での着脱が機器の構造に影響を及ぼすことはない。
【０００８】
特定の場合、特定の実行において、特別の使用条件の下では、請求項にかかる機器は以下の機能により特徴付けられるものである：
ブリスターパックの脚および底部は１つ（単一）の平面部の形態をなす。この平面部は成型板である。
【０００９】
広告情報はブリスターパックの底部に配置されている。
【００１０】
キャップは透明である。
【００１１】
格納容器は下部に開口部を有する。開口部は格納容器の復水を排出するために設けられている。
【００１２】
格納容器は、植物に関する情報を記載した植物の種子用の空パックを提供している。広告情報もパック上に掲載可能である。
【００１３】
格納容器は植物の種子を保持する。植物の種子は、適用される条件の記載されたパックに格納される。パックにも広告情報を記載することが可能である。
【００１４】
脚の先端は尖っている。尖った脚は地面に脚を立てる場合に効力を発揮する。
【００１５】
突縁には溝が刻まれている。溝は突縁の周囲に沿って伸びており、格納容器の組立時に底部の縁は溝の中に置かれる。溝は底部上のキャップを保持する役目を持つ。キャップの突縁はまた、凹部の縁に沿って伸びる溝を有する凹部により構成されうる。この実施形態において、脚の上部は突縁の凹部に置かれ、脚の上部の縁は凹部の縁に沿って伸びる溝の中に置かれる。この凹部は突縁の外縁で最大幅となる。脚には凹部に合わせたくびれ（細くなった部分）がある場合がある。凹部には、格納容器の内部が外部に通じるスロットが設けられる場合がある。スロットは格納容器の復水排出のために用いられる。格納容器（キャップ）の下部壁面はスロット側に傾斜している。復水は傾斜した壁面に沿ってスロットに流れ込む。
【考案を実施するための最良の形態】
【００１６】
請求項にかかる情報表示用機器は、成型プラスチック板１（図１，２）および透明プラスチックキャップ２の２つの部分からなる：組み立てられた部分は図１−４に示される。キャップは図５に別途示されている。
【００１７】
成型プラスチック板（以後「板」と表記）の一部はブリスターパックの底部３であり、別の部分は脚４である。キャップ２には溝６を有する突縁５が付いている（図２，３）。溝６には底部３の縁が配置されている。
【００１８】
突縁５には凹部７があり（図４、５）、凹部の縁に沿って凹部の溝６が伸びている。この凹部は脚４の上部を収容する。脚４の縁は溝６にも配置されている（図４）。底部３と連結されている部分の脚４は狭窄部８（くびれ）を有している（図１）。凹部６はくびれ８の形状に従い、よってこの凹部の突縁の外縁での寸法は内縁部の寸法より大きなものとなっている。
【００１９】
突縁５の凹部７にはスロット９（図４，５）があり、このスロットを通じてキャップの内部は外部環境と通じている。キャップ２の壁面下部１０はスロット９の方向に傾斜している。
【００２０】
両方の部分ともポリ塩化ビニル製である。キャップの壁面の厚さは４００ミクロン、板の厚さは７００ミクロンである。
【００２１】
キャップ２および底部３は組み立てられ格納容器を形成する。この構造はブリスターもしくはブリスターパックと呼ばれる。
【００２２】
広告情報は、格納容器の内側もしくは外側に配置された底部の平面上に配置される。
【００２３】
格納容器を開くには、片方の手の指で脚４を、もう片方の手の指で下部の突縁５を掴み、底部３からキャップ２を軽く外す。さらに力を加えると、溝６に置かれたプラスチック板１の縁（底部およびくびれの縁）が溝から外れる。
【００２４】
植物の情報などの書かれた植物の種子用の空袋をキャップの中に置き、格納容器を閉じ、板１の縁を溝６に置く。その後脚を播種地点の地面に挿入する。
【００２５】
この構造を使用する際には、上述の項目にある人間工学的な特性が生かされている。即ち、キャップ２が底部３に固定される際に固有の音（カチッという音）が生じ、キャップの固定は触覚面からも確認される（作業者の指を通じて）。格納容器の開封に際しても同様の効果がある。
【００２６】
本機器は情報掲載部分を外部環境から確実に保護する。格納容器内部に生じた復水は、傾斜した下部壁面１０を通じてスロット７へ流れる。
【００２７】
記載された機器は効果的な広告掲載のための手段でもある。本機器を扱う際、使用者は底部３もしくは種子の袋に表示された広告を目にすることになる。
【００２８】
キャップ２は不透明なものも可とする。不透明なキャップは情報担体を太陽光線からより確実に保護する。脚４はくびれのついていないものあるいは別な形状のくびれのついたものとすることができる。底部上のキャップを収納する溝は必ずしも突縁の全周に沿って伸びる必要はない。基部上にキャップを収納する部材として複数の留め金を用いることも可能である。
【００２９】
図１から５で示される構造は、われわれの見解では最も効率的なものであるが、唯一絶対のものというわけではない。機器の簡略な構造を図６から９に示す。機器は成型プラスチック板１１ならびに突縁１３を有する透明キャップ１２から構成される。突縁の縁は曲げられており、溝１４を形成する。突縁はキャップの側面部および上端部にのみ沿って伸びている。突縁１３の側面部は板１１用のガイド１５、１６からなる。参照番号１７は復水排出のための開口部を示すものである。
【００３０】
本実施形態において、板１１はキャップの下部を通じガイド１５，１６内に位置している（図８，９の矢印で示されている部分）。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】請求項にかかる情報表示用機器の正面図を示す。
【図２】請求項にかかる情報表示用機器の縦部分の側面図を示す。
【図３】請求項にかかる情報表示用機器のＡ−Ａ線に沿った断面図を示す
【図４】請求項にかかる情報表示用機器のＢ−Ｂ線に沿った断面図を示す。
【図５】キャップの正面図を示す。
【図６】成型板を示す。
【図７】キャップの底面図を示す。
【図８】キャップの側面図を示す。
【図９】キャップの正面図を示す。

Claims (15)

1. 内部に底部からなる複数回使用可能なブリスターパックの形態の格納容器を持つことを特徴とする、脚および突縁付きのキャップを有する格納容器から構成される情報掲載用機器。
2. 脚および底部が単一の平面部の形態で使用されることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
3. 底部に広告情報を記載することを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
4. キャップが透明であることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
5. 格納容器が、袋の上部に植物の情報を記載した植物種子用空袋を収納することを企図していることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
6. 植物種子用パックに広告情報が記載されていることを特徴とする、請求項１または５に記載の情報掲載用機器。
7. 格納容器がその内部に植物種子を収納することを目的としていることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
8. 格納容器が情報を記載した袋入りの植物種子を中に配置することを目的とすることを特徴とする、請求項１または７に記載の情報掲載用機器。
9. パックが広告情報から構成されることを特徴とする、請求項１、７または８のいずれかに記載の情報掲載用機器。
10. 脚の先端が尖ったことを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
11. キャップの突縁に溝を有し、底部の縁が溝に配置されていることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
12. キャップの突縁が、その縁に沿って溝を有する凹部ならびに凹部に配置された脚の上部、溝に配置された脚の上部の縁から構成されることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
13. 凹部が突縁の外縁部で最も幅が広くなり、脚に凹部と合致するくびれのあることを特徴とする、請求項１、１１または１２のいずれかに記載の情報掲載用機器。
14. 格納容器の下部に開口部を有し、同容器の壁面下部が上述の開口部に向かい傾斜していることを特徴とする、請求項１に記載の情報掲載用機器。
15. 突縁の凹部に格納容器と外部とをつなぐスロットを有し、キャップの壁面下部がスロットに向けて傾斜していることを特徴とする、請求項１、１１、１２または１３のいずれかに記載の情報掲載用機器。

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