JP3106274U - 帽子型クッション脱着式ヘルメット - Google Patents

Abstract

【課題】衝撃緩和性を有しながら、軽快で、デザイン性、汎用性が高く、髪の乱れを生じにくい自転車用ヘルメットを提供する。
【解決手段】ヘルメット帽体の内側に衝撃緩和性のある半球形クッションを組み込み、この半球形クッションをファスナーにより帽体から脱着自在とし、ヘルメット帽体から取り外した場合には日常的に使用できる汎用性のある帽子として構成する。
【選択図】図２

Description

この考案は、自転車乗車、スポーツ、建設作業などに使用する軽量ヘルメットの構造に関する。

乗車用安全帽は道路交通法で装着を義務付けされ、乗馬用ヘルメットは欧州安全基準が国内でも参考として採用されている。これらはいずれも事故時の衝撃が大きいことから、当然の安全要件である。しかし自動車と同じ路上を走る自転車のヘルメットについては、ＳＧマーク制度により認定基準は示されているが、着用は競技などの規則によるものを除き一般的には義務付けされていない。しかしながら安全確保上では重要なものであるため、ボランタリーにでも着用することが望ましい。ボランタリーな着用で障害になるのは、バイク用あるいは自転車競技用の市販品は、日常的な近距離の使用に対してあまりにも重装備で使いにくく、かつ高価である。また女性サイクリストにはヘルメットを脱ぐときに生じる髪の乱れが非常に気遣わしいものであり、ヘルメット普及の障害になっている。低速度での日常的な自転車使用に対して、ボランタリーなヘルメット着用を促進するためには、軽快で、デザインが良く、視界が良好で、かさばらず、脱いだときに髪の乱れを生じにくく、比較的廉価で、駐輪時に保管しやすいものが望ましい。一方で、万一に際しては、低速度であるとはいえ衝撃緩和性のあることが必須である。これらの要件を満たすものは、まだ市販されておらず、特許文献でも見あたらない。

課題は普及を図るために、衝撃緩和性を有しながら、軽快で、デザイン性、汎用性が高く、髪の乱れを生じにくいヘルメットを構成することである。

ヘルメット帽体内側に、弾力性のある半球形の帽子型クッションを取り外し可能に組み付け、この帽子型クッションをヘルメット帽体から取り外したときは日常的に使用できる汎用性のある帽子として構成する。

駐輪時、帽子型クッションを取り外したヘルメット帽体は堅牢な一枚皮で、雨にも強く洗浄も容易であり、自転車に吊り下げておいても廉価な構造のために盗難を懸念する必要がない。取り外した帽子型クッションは、デザインを工夫して帽子として使用することも、折りたたんで手提げ袋に収めることも可能である。髪の乱れを嫌う女性サイクリストにとっては、ヘルメット帽体のみを頭部から外して自転車に残しておき、帽子型クッションを頭に被ったままとすれば、髪の乱れを一切気にしないで済む。また、デザインの異なるものをいくつか用意して、付け替えることができる。この使いやすさにより、ボランタリーなヘルメット着用を促進する効果がある。またここでは自転車用として説明したが、一般スポーツ用、作業用としても反映することができる。

本考案の実施例について図１のヘルメット着用状態の側面図および図２の帽子着用状態の側面図により説明する。図１が示すように、本考案は、自転車用衝撃緩和ヘルメットとして簡潔に構成されるが、樹脂製帽体１の内側に弾力性のある半球形の帽子型クッション２（以下、帽子２と弥する）を複数個のファスナー３で留めている。ファスナー３はナイロンファスナーなどの簡便なものでよい。帽体１の脱落を防止するため、あごひも４が取り付けられている。駐輪時は、帽体１のみを取り外して、自転車にぶら下げておけばよく、帽子２を図２に示すごとく、頭に被ったままで用足しに出かけることができる。帽子２は、太番手の毛糸編みを破線で示した図示の状態から折り返して厚地に仕立てても良い。また、バイザー５を帽子２と一体に構成して、走行時および日射時の目の保護にすることができる。なお自転車に乗るために帽体１と帽子型クッション（帽子）２およびあごひも４を結合した状態において、ＪＩＳ Ｔ ８１３４「自転車用安全帽」の要件を満たす必要がある。

実施例のヘルメット着用状態の側面図である。 実施例の帽子型クッション着用状態の側面図である。

符号の説明

１． ヘルメットの帽体
２． 帽子型クッション（帽子）
３． ファスナー
４． あごひも
５． バイザー

Claims (1)

1. ヘルメットの内側に衝撃緩和性のある半球形クッションを脱着可能に組み込み、該クッションをヘルメットから外した状態において日常用途に使用する帽子として構成したことを特徴とする帽子型クッション脱着式ヘルメット。

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