JP3106268B2 - トンネル内からのシ−ルド機の発進方法 - Google Patents

トンネル内からのシ−ルド機の発進方法

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JP3106268B2 JP04194635A JP19463592A JP3106268B2 JP 3106268 B2 JP3106268 B2 JP 3106268B2 JP 04194635 A JP04194635 A JP 04194635A JP 19463592 A JP19463592 A JP 19463592A JP 3106268 B2 JP3106268 B2 JP 3106268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル内からシ−ル
ド機を発進させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル内からシ−ルド機を発進させる
場合、一般的にトンネルに開口部を設けて、そこからシ
−ルド機を発進させる方法が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には、次のよ
うな問題点が存在する。 <イ>発進開口部を設けるため、地山の崩壊を防止する
必要があり、発進前に周囲地山に薬液注入、凍結方法等
の補助工法が行われる。従って、作業能率が低下し、工
期の長期化を招くことになる。
【0004】<ロ>地山の薬液注入部あるいは凍結部の
はつり及びライニングのはつり作業が伴うため、危険で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、シ−ルド機の
発進作業を簡易化し、工期の短縮を図ると共に、作業の
安全性を確保することができるトンネル内からのシ−ル
ド機の発進方法を提供することを目的とする。
【0006】即ち、本発明は、トンネル内のシ−ルド機
の発進場所に、トンネルを構成する外セグメントの内側
に内セグメントを組み立て、この内セグメントは回転可
能に構成するとともに、シ−ルド機の発進開口部を設
け、一方、外セグメントはシ−ルド機の発進部分を低強
度に構成し、内セグメントの発進開口部にカッタ−部を
位置させてシ−ルド機を設置し、カッタ−部の前方の空
間に充填材を充填し、この充填材に外部土水圧に対抗で
きる圧力をかけ、内セグメントを回転させて、その発進
開口部を外セグメントの低強度部に重ね合わせた後、カ
ッタ−部により充填材及び低強度部を掘削してトンネル
内からシ−ルド機を発進させる、トンネル内からのシ−
ルド機の発進方法である。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>外セグメントの構造(図1、2) 外セグメント1は、図1に示すように、トンネルを構成
するセグメントである。 この外セグメント1のシ−ル
ド機の発進部分には、図2に示すように、シ−ルド機の
カッタ−により容易に掘削可能な低強度部11を設け
る。低強度部11は、例えば次のような構造あるいは材
料により構成される。 無筋で貧配合コンクリ−ト製とする。 シ−ルド機のカッタ−により容易に切削できる補強
材、例えばラス、番線等と貧配合コンクリ−トによる構
造。 継手部は、例えばナックルジョイントにしてスチ−ル
を使用しないもの又は、容易に切削できる軽量金物等を
用いる。
【0008】<ロ>内セグメントの構造(図1、2) 内セグメント2は、図1に示すように、セグメント群に
より組み立てた筒体であり、シ−ルド機の発進開口部2
1を開設してある。この内セグメント2は、シ−ルド機
の発進場所である外セグメント1の内側に組み立てる。
このとき、両セグメント1、2の周面間には僅かな間隙
が生じるよう設計し、この間隙には内セグメント2の回
転をズム−ズに行うためのグリス等の潤滑油22を注入
しておく。また、両セグメント1、2の内外周面であっ
て、内セグメント2の両端部近傍には、ゴム等の止水パ
ッキン23を取り付けるとよい。さらに、内セグメント
2はトンネルの軸線を中心に回転するよう構成する。例
えば、図2に示すように、回転用ジャッキ24の一端を
外セグメント1に軸支し、他端を内セグメント2に軸支
して、この回転用ジャッキ24の伸縮によって内セグメ
ント2を回転させることができる。なお、内セグメント
2の回転装置は、その他種々のものを採用できる。
【0009】<ハ>シ−ルド機の組み立て(図3) 本実施例では、シ−ルド機3をトンネル上部に発進させ
る場合であって、かつシ−ルド機3は発進部より90度
ずらして配置した場合について説明する。先ず、図3に
示すように、前面にカッタ−部31を有するシ−ルド機
3をトンネル内を運搬し、内セグメント2内に設置す
る。このとき、カッタ−部31は発進開口部21側に向
けて配置する。次に、内セグメント2の発進開口部21
の周縁部に、地下水の侵入を防止するためのエントラン
スパッキン32を取り付ける。また、シ−ルド機3の後
方に、推進反力をとるための支圧壁33と仮支保工34
を構築する。一方、シ−ルド機3のカッタ−部31の前
方の空間には、作泥土材等の充填材4をシ−ルド機3内
より充填し、土水圧に対抗できる圧力をかけておく。以
上のように構成することによって、外セグメント1の低
強度部11は内セグメント2により支持され、内セグメ
ント2の発進開口部21は外セグメント1によりカバ−
されるため、相互作用により周囲地山の崩壊を防止でき
る。
【0010】<ニ>シ−ルド機の回転、発進(図4) シ−ルド機3の組み立てが完了した後、図4に示すよう
に、充填材4の圧力を保ちながら、回転用ジャッキ24
等の回転装置により、内セグメント2を回転させる。そ
して、内セグメント2の発進開口部21が、外セグメン
ト1の低強度部11と合致したところで停止し、固定す
る。このとき、回転用ジャッキ24は、その先端部を、
内セグメント2に周方向に多数取り付けた連結金具25
に順次盛替えながら伸縮させるようにする。そして最後
に、シ−ルド機3の後方に仮支保工34を順次組み立て
ながら、充填材4及び低強度部11を掘削し、トンネル
内から地山にシ−ルド機3を発進させることができる。
【0011】
【施工例】本発明のトンネル内からのシ−ルド機の発進
方法は、基礎杭等の構築の際に有効である。例えば、駅
ビル等の構築の際には、線路の下方地盤に基礎杭を構築
する必要があるが、電車の運行を中断するわけにはいか
ないため、作業時間が非常に限定される。そこで、本発
明の方法を使用すれば、線路を外してトンネルを構築
し、そのトンネルを線路の下方地盤まで延長した後、鉛
直方向にトンネルを分岐させることができる。そして、
分岐させたトンネル内に配筋し、コンクリ−トを打設す
れば、電車の運行を中断せずに、基礎杭を構築すること
ができる。
【0012】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>外セグメントの低強度部は、内セグメントにより
支持されるため、周囲地山の崩壊を防止できる。そのた
め、従来のような薬液注入等の補助工法を行わなくて
も、シ−ルド機の発進が可能となる。従って、発進作業
が簡易化し、工期の短縮を図ることができる。
【0013】<ロ>補助工法が不要であるため、従来の
ような地山の薬液注入部あるいは凍結部及びライニング
のはつり作業が無くなり、作業の安全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二重セグメント構造の斜視図
【図2】 二重セグメント構造の断面図
【図3】 組み立て完了状態の説明図
【図4】 発進準備完了状態の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内のシ−ルド機の発進場所に、
    トンネルを構成する外セグメントの内側に内セグメント
    を組み立て、 この内セグメントは回転可能に構成するとともに、シ−
    ルド機の発進開口部を設け、 一方、外セグメントはシ−ルド機の発進部分を低強度に
    構成し、 内セグメントの発進開口部にカッタ−部を位置させてシ
    −ルド機を設置し、 シ−ルド機のカッタ−部の前方の空間に充填材を充填
    し、 この充填材に外部土水圧に対抗できる圧力をかけ、 内セグメントを回転させて、その発進開口部を外セグメ
    ントの低強度部に重ね合わせた後、 カッタ−部により充填材及び低強度部を掘削してトンネ
    ル内からシ−ルド機を発進させる、 トンネル内からのシ−ルド機の発進方法。
JP04194635A 1992-06-30 1992-06-30 トンネル内からのシ−ルド機の発進方法 Expired - Fee Related JP3106268B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2699150B2 (ja) * 1994-10-18 1998-01-19 大豊建設株式会社 シールドの発進方法およびその発進装置を有するケーソン立坑
JP2745389B2 (ja) * 1995-01-06 1998-04-28 株式会社白石 コンクリート製立坑のシールド掘進機発進方法

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