JP3106113U - 乾燥防止用靴下 - Google Patents

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榮司 西垣
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株式会社マルエーニット
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Abstract

【課題】靴下を着用して靴を履いて歩くときの違和感がない乾燥防止用靴下を提供する。
【解決手段】靴下本体1との間に踵覆い部2の位置で非通気性シート4が装着された内側編地3を、靴下本体1の内面に踵覆い部2ならびにこの踵覆い部2の前後に繋がる両側部の長さ範囲で縫着により設けた。
【選択図】 図3

Description

本考案は、踵の外皮の乾燥を防止し、かさつきをなくす乾燥防止用靴下に関するものである。
踵は、人間の体の中で最も体重がかかる部分であるため、皮下組織が厚くできている。このため、踵の皮下組織の血行は悪く、その表面はかさかさに乾燥している場合が多い。また、冬の頃は乾燥が著しいことから踵の皮膚が特に乾燥しやすく、ひび割れが生じてしまうことがある。
そこで、この問題を解消させるべく従来では、踵の皮下組織の血行を良くするとともに、かさつきを防ぎうるおいを与える方法として、踵にクリームや化粧水などを塗ったり、踵を軽石でこすったりしていた。
しかしながら、クリームや化粧水などは薬品が使用されているため、人によっては体質上肌に合わないということもあった。また、踵にクリームや化粧水などを塗ったり、踵を軽石でこすったりする方法は、常時行ない続けなければ効果が上がらないため非常に面倒であった。
このような問題を解決するために、踵での保湿性に優れ、かつ、踵の皮下組織の血行を良くするとともに、かさつきを防ぎうるおいを与える乾燥防止用靴下が特許文献1にて知られている。
特許文献1に開示されている乾燥防止用靴下は靴下外層と靴下内層からなる二重靴下で、靴下内層の踵部にその踵部の大きさを有する合成樹脂シートを添えて、合成樹脂シートの周縁部を靴下内層に縫着しており、この合成樹脂シートにより踵の皮膚から蒸発した汗をさえぎり、このさえぎられた汗によりかさついた踵にうるおいを与えるようにしたものである。
特開平11−12802号公報
上記特許文献1に開示されている乾燥防止用靴下は靴下外層と靴下内層とを備え、全体が二重になっている靴下であって、靴下外層と靴下内層とが複数箇所において縫い止めされているものの、この靴下を着用して靴を履いて歩いているときに特に力がかかるつま先部で靴下外層と靴下内層とがずれ動き、靴下の編地が異常に片寄って歩きづらいという問題があった。
本考案の目的は、このような課題を解決するものであり、靴下を着用して靴を履いて歩くときの違和感がない乾燥防止用靴下を提供することにある。
本考案の請求項1に記載の乾燥防止用靴下は、靴下本体との間に踵覆い部の位置で非通気性シートが装着された内側編地を、靴下本体の内面に踵覆い部ならびにこの踵覆い部の前後に繋がる両側部の長さ範囲で縫着により設けてなることを特徴とする。
以上のように、本考案の乾燥防止用靴下は、靴下本体との間に踵覆い部の位置で非通気性シートが装着された内側編地は靴下本体の内面に踵覆い部ならびにこの踵覆い部の前後に繋がる両側部の長さ範囲で縫着により設けられているので、前記非通気性シートにより踵での保湿性に優れ、かつ、踵の皮下組織の血行を良くするとともに、かさつきを防ぎうるおいを与えるものである。特に、靴下本体の内面に内側編地が存在するものの、靴下本体の足先覆い部ならびに足挿入部には内側編地が存在せず、特に力がかかる足のつま先部は靴下本体のみ、つまり一重の編地で覆われることになるので、靴下を着用して靴を履いて歩くとき特に力がかかるつま先部で靴下外層と靴下内層とがずれ動くこともなく、違和感がない。
以下、本考案の一実施の形態を、図1〜図4を用いて具体的に説明する。
図において、1は丸編機により編成された靴下本体で、この靴下本体1の踵覆い部2ならびにこの踵覆い部2の前後に繋がる両側部を覆う範囲で靴下本体1の内面全周に亘って丸編機により編成された筒状の内側編地3を当てがい、この内側編地3の長さ方向両端を靴下本体1に対して縫製機にて縫い付けている。前記靴下本体1の内面に対向する内側編地3の面には踵覆い部2の位置で通気を止めるための合成樹脂製の素材からなる非通気性シート4が装着されている。この非通気性シート4はナイロンあるいはポリエチレンなどからなるシートが使用され、この非通気性シート4の周囲が前記内側編地3に縫製機にて縫い付けている。つまり、内側編地3に非通気性シート4を装着した状態で、内側編地3を靴下本体1に縫い付けて乾燥防止用靴下を完成させているのである。なお、内側編地3は踵覆い部2ならびにこの踵覆い部2の前後に繋がる両側部を覆う範囲の形状に靴下本体1よりも厚みの薄い編地となるように作られていて、内側編地3を靴下本体1に当てがうとき、先ず、靴下本体1を裏向けた状態にして、この靴下本体1に対して内側編地3を被せるようにする。その後、内側編地3の長さ方向両端を靴下本体1に対して縫製機にて縫い付けるのである。
従って、靴下本体1の内面には踵覆い部2ならびにこの踵覆い部2の前後に繋がる両側部の長さ範囲で内側編地3が存在するものの、靴下本体1の足先覆い部5ならびに足挿入部6には内側編地3が存在せず、特に力がかかる足のつま先部は靴下本体1のみ、つまり一重の編地で覆われることになるので、違和感なく着用できる。
本考案の一実施の形態における乾燥防止用靴下に使用される非通気性シートを内側編地に縫着した状態を示す斜視図である。 同非通気性シートが装着された内側編地を靴下本体に被せる直前の状態を示す斜視図である。 同非通気性シートが装着された内側編地を靴下本体に被せて内側編地を靴下本体に縫着した状態を示す斜視図である。 同完成した乾燥防止用靴下の斜視図である。
符号の説明
1 靴下本体
2 踵覆い部
3 内側編地
4 非通気性シート
5 足先覆い部
6 足挿入部

Claims (1)

  1. 靴下本体との間に踵覆い部の位置で非通気性シートが装着された内側編地を、靴下本体の内面に踵覆い部ならびにこの踵覆い部の前後に繋がる両側部の長さ範囲で縫着により設けてなることを特徴とする乾燥防止用靴下。
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