JP3106012B2 - オキサゾリン誘導体の製造法 - Google Patents

オキサゾリン誘導体の製造法

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JP3106012B2
JP3106012B2 JP22566292A JP22566292A JP3106012B2 JP 3106012 B2 JP3106012 B2 JP 3106012B2 JP 22566292 A JP22566292 A JP 22566292A JP 22566292 A JP22566292 A JP 22566292A JP 3106012 B2 JP3106012 B2 JP 3106012B2
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラーゼ阻害活性を
有する新規なオキサゾリン誘導体の製造法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、スクラーゼに対して強い阻害活性
を示す物質としては、AO−128、アカルボース等が
知られており、抗肥満、抗糖尿等に有用な物質として報
告されている(文献:Satoshi Horii et al.、ジャーナ
ル オブ メディシナル ケミストリー(Journal of M
edicinal Chemistry)、29巻、 1038-1046頁、 1986
年;合田敏尚等、「栄養と食糧」、34巻、2 号、 139-1
43頁、1981年)。従って、スクラーゼ阻害活性を有する
化合物は、抗肥満薬、抗糖尿病薬として有用であること
が予想される。
【0004】なお、本発明の下記の式(I)で示される
化合物およびその別製法は、既に特願平 4−140186号に
記載されている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0007】
【化4】
【0008】で示される化合物(以下、化合物(I)と
いう。)の製造法に関する。
【0009】更に詳しくは、本発明はミクロモノスポラ
属またはアミコラトプシス属に属する化合物(I)の生
産菌を培養し、その培養物より化合物(I)を採取する
ことからなる化合物(I)の製造法に関する。
【0010】本発明の製造法によって得られる化合物
(I)は次のような特性を有する。 1)色と形状:塩基性白色粉末 2)溶解性:水に可溶。アセトン、クロロホルムに不
溶。 3)分子式:C71225 4)分子量: 204(FAB-MSスペクトルにより測定) 5)比旋光度: [α]D 25 +10.0°(c 0.51,水) 6)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(E 1cm・1%) 水溶液中で測定した紫外線吸収スペクトルは、210 nmよ
り長波長側には特徴的な吸収を示さない。 7)赤外線吸収スペクトル:νmax(KBr) cm-1 3358、1668、1528、1398、1066 8) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δppm 重水中、内部基準にTSP(トリメチルシリルプロピオ
ン酸ナトリウム)を使用して測定した核磁気共鳴スペク
トル(500 MHz )は、次の通りである。 3.73(1H,d,J=11.72Hz)、3.82(1H,d,J=12.21Hz)、3.97(1
H,d,J=4.4Hz)、4.23(1H,dd,J=4.4 および 2.44Hz)、4.
37ppm(1H,d,J=8.79Hz)、5.03(1H,dd,J=8.79 および 2.4
4Hz) 9)高速液体クロマトグラフィー 分離カラム;アサヒパック ES−502 C (旭化成工業
(株)製) 移動相; 20 mM 酢酸アンモニウム(pH 8.5) + 50 mM
食塩水 流速; 1 ml /分 検出波長; 210 nm 温度; 25 ℃ 保持時間; 8.39 分。
【0011】本発明の化合物(I)は、常法にしたがっ
て塩にすることができる。そのような塩としては、例え
ば弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩
のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫
酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリ
フルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のよ
うな低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、p-トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン
酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸
塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩及びグルタミン
酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げるこ
とができる。好適には薬理上許容しうる塩である。
【0012】なお、本発明の化合物(I)は、種々の異
性体を有する。化合物(I)においては、これらの異性
体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で示
されている。従って、本発明においてはこれらの異性体
およびこれらの異性体の混合物をもすべて含むものであ
る。
【0013】本発明の化合物(I)の製造法において用
いられるミクロモノスポラ(Micromonospora)属に属す
る菌株としては、例えばミクロモノスポラ エスピー
SANK62390 株を挙げることができる。
【0014】SANK 62390 株の菌学的性状は、次の通り
である。
【0015】1.形態学的性状 SANK 62390 株は、菌株同定用寒天培地上 28 ℃、7 な
いし 14 日間の培養において普通もしくはやや貧弱に生
育する。基生菌糸は良好に伸長、分岐し、明るい橙、橙
ないし暗い茶味灰色を示すが、ノカルディア(Nocardi
a)属菌株様の断裂やジグザグ伸長は観察されない。気
菌糸は原痕跡的に僅かに形成し、白ないし茶味白色を示
す。胞子は基生菌糸上にのみ観察されるが、比較的短い
胞子柄の先端に 1 個ずつ形成し、球状である。胞子の
表面は平滑である。胞子のう、菌核、車軸分岐等の特殊
器官は認められない。
【0016】2.各種培養基上の諸性質 各種培養基上で 28 ℃、 14 日間培養後の性状は表1に
示した通りである。色調の表示は日本色彩研究所版「標
準色表」のカラーチップ・ナンバーをあらわす。
【0017】
【表1】 ──────────────────────────────────── 培地の種類 項目 SANK 62390 株の性状 ──────────────────────────────────── シュクロース・ G: 余り良くない、平坦、薄橙(3-9-6 ) 硝酸塩寒天 AM: 形成せず R: 薄橙(3-9-6 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── グルコース・ G: 余り良くない、平坦、黄味橙(12-7-7) アスパラギン寒天 AM: 形成せず R: 薄橙(6-8-7 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── グリセリン・ G: 余り良くない、平坦、明るい橙(8-7-6 ) アスパラギン寒天 AM: 形成せず (ISP 5) R: 明るい茶味灰(2-6-6 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── 澱粉・無機塩寒天 G: 良好、平坦、明るい橙(8-7-6) (ISP 4) AM: 形成せず R: 灰(N-5 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── チロシン寒天 G: 余り良くない、平坦、鈍橙(6-8-6 ) (ISP 7) AM: 僅かに形成、原痕跡的、白 R: 茶味白(2-9-7 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── 栄養寒天 G: 余り良くない、平坦、黄橙(10-8-7) (DIFCO) AM: 形成せず R: 鈍黄味橙(8-8-7 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── イーストエキス・ G: 良好、平坦、暗い茶味灰(1-4-6 ) 麦芽エキス寒天 AM: 僅かに形成、原痕跡的、茶味白(1-8-6 ) (ISP 2) R: 茶味黒(1-2-6 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── オートミール寒天 G: 良好、平坦、橙(10-7-6) (ISP 3) AM: 僅かに形成、原痕跡的、白 R: 橙(12-7-6) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── 水寒天 G: 余り良くない、平坦、薄黄味橙(2-9-9 ) AM: 形成せず R: 灰(N-5 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── ポテトエキス・ G: 良好、平坦、黄味灰(1-9-10) 人参エキス寒天 AM: 僅かに形成、原痕跡的、白 R: 茶味白(2-9-7 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── G:生育,AM:気菌糸,R:裏面,SP:可溶性色素。
【0018】3.生理学的性質 28 ℃で培養後、2 ないし 21 日間に観察した SANK 62
390 株の生理学的性質は表2に示した通りである。
【0019】
【表2】 ──────────────────────────────────── 澱粉の水解 陽 性 ゼラチンの液化 陽 性 硝酸塩の還元 陰 性 ミルクの凝固 陽 性 ミルクのペプトン化 陽 性 メラニン様色素生産性 (培地1)* 陰 性 (培地2)* 陰 性 (培地3)* 陰 性 基質分解性 カゼイン 陽 性 チロシン 陰 性 キサンチン 陰 性 生育温度範囲 (培地4)* 17-42 ℃ 生育適正温度 (培地4)* 27-32 ℃ 食塩耐性 2 % ──────────────────────────────────── *:培地1;トリプトン・イーストエキス・ブロス(ISP
1) 培地2;ペプトン・イーストエキス・鉄寒天(ISP 6) 培地3;チロシン寒天(ISP 7) 培地4;イーストエキス・麦芽エキス寒天(ISP 2) 。
【0020】また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地(I
SP 9) を使用して、 28 ℃、 14 日間培養後に観察した
SANK 62390 株の炭素源の資化性は表3に示す通りであ
る。
【0021】
【表3】 ──────────────────────────────────── D-グルコース 利用する D-フルクトース 利用する L-アラビノース 利用する L-ラムノース 利用しない D-キシロース 利用する シュクロース 利用しない イノシトール 利用する ラフィノース 利用する D-マンニトール 利用しない 対照 利用しない ──────────────────────────────────。
【0022】4.菌体成分について SANK 62390 株の細胞壁は、ビー・ベッカーらの方法
(B. Becker et al.、アプライド マイクロバイオロジ
ー(Applied Microbiology)、12巻、 421-423頁、1984
年)に従い検討した結果、メソ−ジアミノピメリン酸お
よびグリシンが検出された。また、SANK 62390 株の全
細胞壁中の糖成分をエム・ピー・レシェバリエの方法
(M. P. Lechevalier 、ジャーナル オブ ラボラトリ
ー アンドクリニカル メディスン( Journal of Labo
ratory & Clinical Medicine)、71巻、 834頁、1968
年)に従い検討した結果、アラビノースとキシロースが
検出された。ミコール酸の存在は確認されなかった。細
胞壁ペプチドグリカン中のアシル型はグリコリル型であ
った。また、主要メナキノン成分として MK-10(H6)、M
K-10(H4) 、MK-10(H8) が検出された。
【0023】以上から、本菌株は放線菌の中でもミクロ
モノスポラ属に属することが判明したので、ミクロモノ
スポラ エスピー( Micromonospora sp.) SANK 62390
株(寄託機関、工業技術院微生物工業技術研究所:寄託
番号、微工研条寄第 3521 号(FERM BP-3521): 原寄託
日、1990 年 7 月 26 日 )と命名された。
【0024】本発明の化合物(I)の製造法において用
いられるアミコラトプシス( Amycolatopsis )属に属
する菌株としては、例えばアミコラトプシス エスピー
( Amycolatopsis sp. )SANK 60791 株 を挙げるこ
とができる。
【0025】SANK 60791 株の菌学的性状は、次の通り
である。
【0026】1.形態学的特徴 SANK 60791 株は菌株同定用寒天培地上、28 ℃、7 な
いし 14 日間の培養において普通もしくは、やや貧弱に
生育する。基生菌糸は良好に伸長、分岐し平坦もしくは
しわ状となり、茶白、薄黄味茶ないし鈍黄色を示す。気
菌糸はやや貧弱もしくは原痕跡的に僅かに形成し、白、
薄黄ないし薄橙色を示す。培養後期には基生菌糸や気菌
糸の分断が認められることもあり気菌糸では桿菌状構造
が観察されることもある。菌糸のノカルディア( Nocar
dia )様のジグザグ( Zig-Zag)伸長は認められない。
胞子のう、菌核、車軸分岐等の特殊器官は認められな
い。
【0027】2.各種培養基上の諸性質 各種培養基上で 28 ℃、 14 日間培養後の性状は表4に
示した通りである。色調の表示は日本色彩研究所版「標
準色表」のカラーチップ・ナンバーをあらわす。
【0028】
【表4】 ──────────────────────────────────── 培地の種類 項目 SANK 60791 株の性状 ──────────────────────────────────── シュクロース・ G: 良好、平坦、黄味灰(1-9-10) 硝酸塩寒天 AM: 余り良くない、白 R: 黄味灰(2-9-10) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── グルコース・ G: 余り良くない、平坦、薄橙(3-9-6 ) アスパラギン寒天 AM: 僅かに形成、黄味灰(2-9-10) R: 薄茶(3-8-6 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── グリセリン・ G: 良好、平坦、茶味白(2-9-7 ) アスパラギン寒天 AM: 原痕跡的に形成、白 (ISP 5) R: 薄黄味茶(6-8-8 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── 澱粉・無機塩寒天 G: 余り良くない、平坦、薄黄味茶(4-8-9) (ISP 4) AM: 原痕跡的に形成、薄黄(3-9-10) R: 薄黄味茶(6-8-9 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── チロシン寒天 G: 非常に良好、しわ状、茶味白(2-9-6 ) (ISP 7) AM: 僅かに形成、薄橙(3-9-6 ) R: 薄橙(6-8-7 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── 栄養寒天 G: 良好、平坦、薄黄味茶(4-8-8 ) (DIFCO) AM: 原痕跡的に形成、白 R: 薄黄(3-9-8 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── イーストエキス・ G: 良好、しわ状、鈍黄(10- 7-9 ) 麦芽エキス寒天 AM: 原痕跡的に形成、白 (ISP 2) R: 鈍黄味橙(10- 7-8 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── オートミール寒天 G: 余り良くない、平坦、薄黄味茶(4-8-9) (ISP 3) AM: 原痕跡的に形成、白 R: 薄黄(4-9-9 ) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── 水寒天 G: 余り良くない、平坦、黄味灰(1-9-10) AM: 余り良くない、白 R: 黄味灰(1-9-10) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── ポテトエキス・ G: 余り良くない、平坦、黄味灰(1-9-10) 人参エキス寒天 AM: 原痕跡的に形成、白 R: 黄味灰(2-9-11) SP: 産生せず ──────────────────────────────────── G:生育,AM:気菌糸,R:裏面,SP:可溶性色素。
【0029】3.生理学的性質 28 ℃で培養後、2 ないし 21 日間に観察した SANK 60
791 株の生理学的性質は表5に示した通りである。
【0030】
【表5】 ──────────────────────────────────── 澱粉の水解 陰 性 ゼラチンの液化 陽 性 硝酸塩の還元 陽 性 ミルクの凝固 陽 性 ミルクのペプトン化 陰 性 メラニン様色素生産性 (培地1)* 陰 性 (培地2)* 陰 性 (培地3)* 陰 性 基質分解性 カゼイン 陰 性 チロシン 陽 性 キサンチン 陰 性 食塩耐性 (培地4)* 3 % ──────────────────────────────────── *:培地1;トリプトン・イーストエキス・ブロス(ISP
1) 培地2;ペプトン・イーストエキス・鉄寒天(ISP 6) 培地3;チロシン寒天(ISP 7) 培地4;イーストエキス・麦芽エキス寒天(ISP 2) 。
【0031】また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地
(ISP 9 )を使用して、28 ℃、14日間培養後に観察し
た SANK 60791 株の炭素源の資化性は表6に示す通りで
ある。
【0032】
【表6】 ──────────────────────────────────── D-グルコース 利用する D-フルクトース 利用する L-アラビノース 弱く利用する L-ラムノース 利用する D-キシロース 利用する シュクロース 利用する イノシトール 利用しない ラフィノース 利用する D-マンニトール 利用する 対 照 利用しない ──────────────────────────────────。
【0033】4.菌体成分について SANK 60791 株の細胞壁はビー・ベッカーらの方法〔B.
Becker et al.、アプライド マイクロバイオロジー
( Applied Microbiology)、 12 巻、 421〜423 頁、
1984年〕に従い検討した結果、メソ−ジアミノピメリン
酸が検出された。また、SANK 60791 株の全細胞壁中の
糖成分をエム・ピー・レシェバリエの方法〔M. P. Lech
evalier 、ジャーナル オブ ラボラトリー アンド
クリニカルメディスン( Journal of Laboratory & Cli
nical Medicine)、 71 巻、834 頁、1968 年〕に従い
検討した結果、アラビノースが検出された。ミコール酸
の存在は確認されなかった。細胞壁ペプチドグリカン中
のアシル型はアセチル型であった。また、主要メナキノ
ン成分として MK −9 (H4)が検出された。
【0034】以上から、本菌株は放線菌の中でもアミコ
ラトプシス属に属する放線菌であると判断するのが妥当
であると考えられ、アミコラトプシス エスピー( Amy
colatopsis sp.)SANK 60791 株(寄託機関、工業技術
院微生物工業技術研究所:寄託番号、微工研条寄第 351
3 号(FERM BP-3513): 原寄託日、1991 年 8 月 14
日)と命名された。
【0035】なお、SANK 62390 株および SANK 60791
株の同定はISP〔ジ・インターナショナル・ストレプ
トマイセス・プロジェクト(The International Strept
omyces Project)〕基準、バージーズ・マニュアル・オ
ブ・システマテック・バクテリオロジー(Bergey's Man
ual of Systematic Bacteriology)第 4 巻、ジ・アク
チノミセテス(The Actinomycetes )第 2 巻および放
線菌に関する最近の文献によって行った。
【0036】周知のとおり、放線菌は自然界において、
または人工的な操作(例えば、紫外線照射、放射線照
射、化学薬品処理等)により、変異を起こし易く、本発
明のSANK 62390 株および SANK 60791 株もこの点は同
じである。本発明にいう SANK 62390 株および SANK
60791 株はそのすべての変異株を包含する。また、これ
らの変異株の中には、遺伝学的方法、例えば、組み替
え、形質導入、形質転換等により得られたものも包含さ
れる。即ち、化合物(I)を生産する、SANK 62390 株
および SANK 60791 株、その変異株およびそれらと明確
に区別されない菌株は、すべて SANK 62390 株および
SANK 60791 株に包含されるものである。
【0037】化合物(I)を得るため、これらの微生物
の培養は、他の醗酵生成物を生産するために用いられる
ような培地中で行う。このような培地中には、微生物が
同化できる炭素源、窒素源及び無機塩を含有する。
【0038】一般に、炭素源としてグルコース、フラク
トース、マルトース、シュークロース、マンニトール、
グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、トウ
モロコシデンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、糖蜜、クエン酸、酒石酸等を単一に、ある
いは併用して用いる事ができる。一般には、培地量の1
−10 重量%で変量する。
【0039】窒素源としては、一般に蛋白質を含有する
物質を醗酵工程に用いる。適当な窒素源としては、大豆
粉、フスマ、落花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水
分解物、ファーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、
ペプトン、肉エキス、イースト、イーストエキス、マル
トエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム等である。窒素源は、単一または併用して培
地量の 0.2−6 重量%の範囲で用いる。
【0040】培地中にとり入れる栄養無機塩は、ナトリ
ウム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サ
ルフェート、クロライド、カーボネート等のイオンを得
ることのできる通常の塩類である。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も含む。
【0041】液体培養に際しては、シリコン油、植物
油、界面活性剤等が、消泡剤として使用される。
【0042】SANK 62390 株または SANK 60791 株を培
養し、化合物(I)を生産する培地の pH は、 5.0−8.
0 に変化できる。
【0043】菌の生育は 22 ℃から 38 ℃の範囲が良好
であり、更に化合物(I)の生産には 22 ℃から 28 ℃
が好適である。化合物(I)は、好気的に培養して得ら
れるが、通常用いられる好気的培養法、例えば固体培養
法、振盪培養法、通気撹拌培養法等が用いられる。
【0044】小規模な培養においては、 28 ℃で数日間
振盪培養を行うのが良好である。
【0045】培養は、バッフル( 水流調節壁) のついた
三角フラスコ中で、 1−2 段階の種の発育工程により開
始する。種発育段階の培地は、炭素源および窒素源を併
用できる。種フラスコは定温インキュベーター中で 28
℃、 7 日間振盪するか、または充分に成長するまで振
盪する。成長した種は第二の種培地または生産培地に接
種するのに用いる。中間の発育工程を用いる場合には、
本質的に同様の方法で成長させ生産培地に接種するため
に、それを部分的に用いる。接種したフラスコを一定温
度で数日間振盪し、インキュベーションが終わったらフ
ラスコの含有物を遠心分離またはろ過する。
【0046】大量培養の場合には、撹拌機、通気装置を
付けた適当なタンクで培養するのが好ましい。この方法
によれば、栄養培地をタンクの中で作成できる。栄養培
地を125 ℃ まで加熱して滅菌し、冷却後、滅菌培地に
あらかじめ成長させてあった種を接種する。培養は 28
℃で通気撹拌して行う。この方法は、多量の化合物を得
るのに適している。
【0047】培養の経過に伴って生産される化合物
(I)の量の経時変化を知るには、例えば培養ろ液中の
化合物(I)をアンバーライト IRC−50(NH4 +)に吸着さ
せ、水洗後、0.5 N アンモニア水溶液で溶出し、濃縮
し、凍結乾燥した粉末中の化合物(I)の量を高速液体
クロマトグラフィーに付して測定するか、または化合物
(I)をアセチル化後、ガスクロマト−マススペクトロ
メトリー(GC/MS)により測定する。通常は 96 時
間から 168 時間の培養で化合物(I)の生産量は最高
値に達する。
【0048】培養終了後、培養液中の液体部分 (および
菌体内) に存在する化合物(I)は、菌体、その他の固
形部分を珪藻土をろ過助剤とするろ過操作または遠心分
離によって分別し、そのろ液または上清中に存在する化
合物(I)を、その物理化学的性状を利用し抽出精製す
ることにより得られる。
【0049】例えば、ろ液または上清中に存在する化合
物(I)をイオン交換樹脂、例えばアンバーライト IRC
−50、CG−50、ダウエックス 50W×4 、ダウエックス S
BR−P の層を通過させて不純物を吸着させて取り除く
か、または化合物(I)を吸着させた後、アンモニア水
を用いて溶出させることにより得られる。あるいは吸着
剤として、例えば活性炭または吸着用樹脂であるアンバ
ーライト XAD−2 、XAD−4(ローム・アンド・ハース社
製 )等や、ダイヤイオン HP −10、HP−20、HP−50、 C
HP 20 (三菱化成(株)社製) 等が使用される。化合物
(I)を含む液を上記のごとき吸着剤の層を通過させて
不純物を吸着させて取り除くか、または化合物(I)を
吸着させた後、メタノール水、アセトン水等の水と有機
溶剤との混合溶剤を用いて溶出させることにより得られ
る。
【0050】このようにして得られた化合物(I)は、
更にシリカゲル、フロリジルのような担体を用いた吸着
カラムクロマトグラフィー、アビセル (旭化成工業
(株)社製) 、セファデックスLH−20( ファルマシア社
製) 等を用いた分配カラムクロマトグラフィーおよび順
相、逆相カラム、イオン交換カラムを用いた高速液体ク
ロマトグラフィー等で精製することができる。
【0051】なお、化合物(I)の生産菌であるミクロ
モノスポラ エスピー SANK 62390株の培養
において、化合物(I)と共にトレハゾリン(Treh
azolin)(特開平 4−99792 号)も生産される。
【0052】
【作用】本発明の製造法によって得られる化合物(I)
は、文献未載の新規化合物であり、スクラーゼ阻害活性
を有する。従って、本化合物は抗肥満薬、抗糖尿病薬と
しての用途に有用であることが予想される。本発明の製
造法によって得られる化合物(I)を医薬として用いる
場合、常法に従ってそれ自体または適宜の薬学的に許容
される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、錠
剤、カプセル剤、注射剤などの形態で経口的または非経
口的に安全に投与することが出来る。投与量は対象疾
患、投与経路および投与回数などにより異なるが、例え
ば成人に対しては 1 日 1 mg から 1000 mg を、症状
に応じて 1 回または数回に分けて投与するのが好まし
い。
【0053】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0054】実施例 1. (A)培養 アミコラトプシス エスピー SANK 60791 株を培地組
成−1 で示される培地80 ml を含む 500 ml 容三角フラ
スコ( バッフル付) 2 本にスラントより一白金耳接種
し、 210 rpm の回転振盪培養機で 28 ℃で 96 時間培養
した。
【0055】 培地組成−1 グルコース 1 % シュクロース 1 % グリセリン 1 % オートミール 0.5 % 生イースト 1 % 大豆粉 2 % カザミノ酸 0.5 % CaCO3 0.1 % CB−442 0.01 % ─────────────────────────── 滅菌前 pH 7.0 。
【0056】培地組成−2 で示される培地を 30 リット
ル容ジャーファーメンター 2基に各 15 リットルづつ仕
込み、 120 ℃で 30 分間加熱滅菌した。次いで、これ
を28 ℃に冷却した後に、 種培養液 75 ml を接種し
た。次いで、これを溶存酸素濃度を 2 ppm に保持する
ように回転数を 100−400 rpm の範囲で調整し、 通気量
7.5 リットル/分、 28 ℃ で 144 時間攪拌培養し
た。
【0057】 培地組成−2 グルコース 2 % 可溶性デンプン 1 % 生イースト 0.9 % 極東肉エキス 0.5 % ポリペプトン 0.5 % NaCl 0.5 % CaCO3 0.3 % CB−442 0.01 % ─────────────────────────── 滅菌前 pH 7.2。
【0058】(B)単離 得られた培養液 25 リットルにろ過助剤としてセライト
545(ジョンズ マンビル プロダクト コーポレーシ
ョン製) を 1.5 kg 加えてろ過しろ液 23 リットルを得
た。 塩酸を用いて pH 6.0 に調整したろ液をアンバーラ
イト IRC-50(NH4 +) 3リットルを充填したカラムに通じ
て化合物(I)を吸着させ、 脱イオン水 15 リットルで
洗浄後 0.5 N アンモニア水溶液で溶出を行った。 溶出
液のpHがアルカリ性になってから 4.5 リットルを集
め、減圧下濃縮し、 200 ml とした。 次いで濃縮液をダ
ウエックス 1X2 (OH-)を 450 ml 充填したカラムに通し
脱イオン水で展開溶出した。 最初の流出液 800 ml を除
いた後、 続く流出液を 20mlづつ分画した。 後述の定量
法により分析を行い化合物(I)の認められたフラクシ
ョン番号 60ー90 を集めた。 得られた画分を減圧下で濃
縮、 凍結乾燥すると化合物(I)の白色粉末 16.6 mg
が得られた。
【0059】化合物(I)の定量は次の方法で行なっ
た。 高速液体クロマトグラフィーによる定量法 分離カラム;アサヒパック ES−502 C (旭化成工業
(株)製) 移動相; 20 mM 酢酸アンモニウム(pH 8.5) + 50 mM
食塩水 流速; 1 ml /分 検出波長; 210 nm 温度; 25 ℃ 保持時間; 8.39 分。
【0060】GC/MSによる定量法 サンプルを一定の液量にした後、 その 10 μl をアセチ
ル化するために反応用のバイアルにとり、乾固した。 残
渣に無水酢酸 30 μl とピリジン 50 μlを加え 60 ℃
で 40 分間加熱した。 窒素ガスで過剰の試薬を留去し、
内部標準物質(ペンタアセチル−1 −アミノ−1 −デ
オキシ−β−D −グルコース)を一定量加え、酢酸エチ
ル 100 μl に溶かしてGC/MSに注入するサンプル
とした。 分析条件は、 ガスクロマトグラフィ−カラムに
ヒューズドシリカキャピラリカラム DB-5 (長さ 15 m
x 内径 0.25 mm 、0.25 μm 薄膜、J & W SCIENTIFIC
社製)を用い、 キャリアーガスとしてヘリウムを用い 5
psi で流した。 インジェクターとインターフースの温
度を 250 ℃に設定した。 サンプル 2 μl をスプリッ
トレスで注入し、 カラム温度を 60 ℃ から 25 ℃/ 分
で 280 ℃まで昇温した。
【0061】四重極型質量分析計 Trio-1 (VG 社製) を
用い、 メタンガスを用いる化学イオン化法で負イオンを
検出した。 即ち、 イオン源温度 180 ℃、 イオン化エネ
ルギー70 eV、 イオン源圧力 1x10-4 トールで検出され
る保持時間 約 8.8 分のm/z 388 の内部標準物質、 約
9.6 分の m/z 413 の化合物(I)( 共にペンタアセ
テート) の負イオンピークを定量に用いた。 内部標準法
により化合物(I)の含有量を算出した。
【0062】実施例 2. (A)培養 ミクロモノスポラ エスピー SANK 62390 株のスラント
1 本を生理食塩水10 ml でホモゲナイズし、 菌の懸濁
液を調製して、 その 1ml 宛を培地組成−3で示される
培地 500 ml を含む 2リットル容三角フラスコ 2 本に
接種して、210 rpm の回転振盪培養機により 28 ℃ で
96 時間培養して初代種培養液とした。
【0063】 培地組成−3 グルコース 2 % イーストエキス(difco) 0.5 % ポリペプトン 0.5 % CaCO3 0.1 % CB−442 0.01 % ─────────────────────────── 滅菌前 pH 7.2。
【0064】培地組成−3 で示される培地 30 リットル
を 60 リットル容ジャーファーメンターに仕込み、 120
℃ で 30 分間加熱滅菌した。次いで、これを 28 ℃
に冷却した後に、 初代種培養液 600 ml を接種した。
次いで、これを回転数 165rpm、 通気量 15 リットル/
分で 28 ℃、 48 時間攪拌培養して、 第 2 代種培養液
を調製した。
【0065】培地組成−4 で示される培地 300 リット
ルを 600 リットル容タンクに仕込み、 120 ℃で 35 分
間加熱滅菌した。次いで、これを 28 ℃に冷却した後
に、 第2 代種培養液 15 リットルを接種した。次い
で、これを溶存酸素濃度を 2 ppmに保つように回転数を
82ー142 rpm の範囲で調整し、 通気量 150 リットル/
分、 内圧 0.5 kg /cm2 、 28℃ で 144 時間攪拌培養
した。
【0066】 培地組成−4 グルコース 8 % (別滅菌 120 ℃、15 分) ラスターゲンFK 2 % 生イースト 1.8 % 極東肉エキス 1 % ポリペプトン 1 % NaCl 0.5 % CaCO3 0.3 % K2 HPO4 0.25 % CB−442 0.02 % ─────────────────────────── 滅菌前 pH 7.2。
【0067】(B)単離 得られた培養液 300リットルにろ過助剤としてセライト
545(ジョンズ マンビル プロダクト コーポレーショ
ン製) を 15 kg 加えてろ過することによりろ液 290
リットルを得た。 そのうち 20 リットルを塩酸で pH 6.
0 に調整し、 アンバーライト IRC-50 (NH4 +) 3リットル
を充填したカラムに通じて化合物(I)を吸着させ、 脱
イオン水 15 リットルで洗浄後 0.5 N アンモニア水溶
液で溶出を行った。 溶出液の pH がアルカリ性になって
から 4.5リットルを集め減圧下濃縮し 150 ml とした。
次いで、濃縮液をダウエックス 1X2 (OH-) 500 ml を充
填したカラムに通し脱イオン水で展開溶出した。 最初の
流出液 1 リットルを除いた後、 続く流出液を 20 ml
づつ分画した。 実施例1.に記載の定量法により分析を
行い、化合物(I)の認められるフラクション番号 58-
80 を集めた。 活性画分を減圧下で濃縮、 凍結乾燥する
と化合物(I)の粗粉末 9.6 mg が得られた。 この粉末
を再度、 ダウエックス 1X2 (OH-) 100 ml のカラムで精
製すると化合物(I)の白色粉末 4.8 mg が得られた。
【0068】
【発明の効果】本発明の化合物(I)は顕著なスクラー
ゼ阻害活性を有しており、例えば抗糖尿剤、抗肥満剤等
として有用である。
【0069】試験例 1.化合物(I)のラットスクラ
ーゼに対する阻害活性 ラット小腸刷子縁膜酵素液は、エム.ケスラーらの方法
(M. Kessler et al.、ビオキミカ エト ビオフィジ
カ アクタ(Biochimica et Biophysica Acta)、 506
巻、136-154 頁、1978年)に従った。即ち、ウィスター
(Wistar)系ラット(雄) 3 頭の小腸より調製し、生
理食塩水 3 ml に懸濁した状態の酵素液を得た。4 −
アミノアンチピリン(A 4382)はシグマ社より、ペルオ
キシダーゼ(Grade I )、グルコースオキシダーゼ(Gr
ade I )はベーリンガーマンハイム社より購入した。以
下、希釈等の操作には、20 mM クエン酸−40 mM リン
酸二ナトリウム緩衝液(pH 6.2)を使用した。
【0070】96 穴マイクロタイタープレート(ファル
コン社)の各ウェルに、ウシ血清アルブミン(シグマ
社、A 7906)0.2 mg、グルコースオキシダーゼ 3 unit
s 、ペルオキシダーゼ 0.132 unit 、4 −アミノアンチ
ピリン 20 μg 、フェノール40 μg 、ショ糖 3 μmo
leと、測定試料を加え、総計 130 μl とした。次い
で、これにラット小腸刷子縁膜酵素液の 100 倍希釈液
を 20 μl 加えた。これを 37 ℃で 20 分間反応さ
せ、遊離したグルコースの濃度を 492 nm 吸光度の変化
を測定することで定量した。
【0071】酵素反応時に測定試料を添加していない場
合と、酵素溶液を添加していない場合のグルコース濃度
をそれぞれ 0 %および 100 % 阻害として阻害率を
計算した。化合物(I)の 50 %阻害濃度を表7に示
す。
【0072】
【表7】 ──────────────────────── 試料 スクラーゼ 50 %阻害濃度 ──────────────────────── 化合物(I) 14 μg /ml ──────────────────────── 表7から、化合物(I)は顕著なスクラーゼ阻害活性を
示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:29) (72)発明者 高橋 秀次 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 佐藤 章 福島県いわき市泉町下川字大剱389−4 三共株式会社内 (72)発明者 高松 安行 福島県いわき市泉町下川字大剱389−4 三共株式会社内 (72)発明者 榎田 竜三 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会 社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 17/00 - 17/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミクロモノスポラ属またはアミコラトプシ
    ス属に属する式(I) 【化1】 で示される化合物の生産菌を培養し、その培養物より式
    (I)で示される化合物を採取することからなる式
    (I)で示される化合物の製造法。
  2. 【請求項2】[請求項1]において、ミクロモノスポラ
    属に属する式(I) 【化2】 で示される化合物の生産菌がミクロモノスポラ エスピ
    ー SANK 62390 株(微工研条寄第 3521 号)である製造
    法。
  3. 【請求項3】[請求項1]において、アミコラトプシス
    属に属する式(I) 【化3】 で示される化合物の生産菌がアミコラトプシス エスピ
    ー SANK 60791 株(微工研条寄第 3513 号)である製
    造法。
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