JP3105586B2 - シート収納装置 - Google Patents

シート収納装置

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JP3105586B2
JP3105586B2 JP03236865A JP23686591A JP3105586B2 JP 3105586 B2 JP3105586 B2 JP 3105586B2 JP 03236865 A JP03236865 A JP 03236865A JP 23686591 A JP23686591 A JP 23686591A JP 3105586 B2 JP3105586 B2 JP 3105586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受け入れたシートを順次
シートの搬送方向の上流側に傾斜した積載面上に整合さ
せてシート受台に収納する、複写機等の画像形成装置の
後処理装置として好適なシート収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複写機等の画像形成装置に
接続され、画像形成装置から排出された用紙を必要部数
毎に仕分けする後処理装置としては、(I) 複写機等の原
稿台にセットされた原稿を順次記録して排出された用紙
を受け入れて、記録紙受台上に順次堆積させる時に、一
連の原稿の記録動作毎に記録紙受台上の用紙の堆積位置
を異ならせる堆積位置移動型の後処理装置と、(II)同一
原稿を必要部数だけ複写機等に記録させ、排出された用
紙を上下方向に積装された必要部数だけの数のビントレ
イ上に順次分配収納する記録紙分配型の後処理装置が知
られている。さらに、(II)の記録紙分配型のものは(i)
複数のビントレイの位置を固定し、それぞれのビントレ
イに排出する排出位置を変えていくビントレイ固定型
と、(ii)用紙を排出する排出位置を固定し、複数のビン
トレイの位置を順次移動させるビントレイ移動型とがあ
る。図11および図12はかかる従来装置の仕分け動作
時の排紙ローラー近傍の様子を示したものである。図1
1は各々のビントレイの用紙排出位置近傍に設けた案内
爪の回動動作により選択されたビントレイに用紙を案内
する(i) ビントレイ固定型のタイプ、図12は仕分け部
のビントレイが垂直方向に移動することによりその位置
でのビントレイ間隔が拡開される(ii)ビントレイ移動型
のタイプを示したものである。従来例の1例として(i)
のタイプを図11に従って簡単に説明する。この後処理
装置は実際には、ビントレイ1は図示したものの外にそ
の上下方向に多段に積装されており、排紙ローラー36
と、それにつれ回る従動ローラー56、および案内爪5
5もそれぞれのビントレイ1の対応する記録紙排出位置
に各々設けられている。下方から搬送されてきた用紙は
指定されたビントレイ1の記録紙排出位置で案内爪55
の回動動作により搬送方向が変更されて、指定されたビ
ントレイ1の排紙ローラー36と従動ローラー56に銜
え込まれて搬送され続け、やがて上記ビントレイ1上に
排出される。用紙pがビントレイ1上に排出され終わる
と、案内爪55は回動して元の待機位置に戻り、その位
置より上方の搬送路を開路し、用紙pの上方への通過を
可能にする。次の用紙pが搬送されて来るまでに、通常
は前回指定されたビントレイ1の直上、または直下のビ
ントレイ1の案内爪55が回動して記録紙排出位置とな
り、搬送されてきた用紙pを当該ビントレイ1上に案内
する。一方、より簡便な仕分け操作機構を有した(ii)の
排紙トレイ移動型の後処理装置も多数開発されている。
この種のシート分配収納装置としては、例えば特開昭5
7−4855号公報にゼネバホイールを用いて、用紙を
受け入れるべきビントレイとその上方のビントレイとの
間隔を拡げて用紙の収納を容易にした用紙丁合い分類装
置が、また、特開昭56−78769号公報にはヘリカ
ルカムを利用して同様にビントレイの間隔を拡げるよう
にした改良型分類装置が開示されている。さらに、特開
平2−110075号公報には、上述の従来技術のよう
にビン間隔を拡げることなく、ビンの上下動とカムとの
係合により、用紙を受け入れるビンをビンの用紙収納面
と平行に移動させて用紙の受け入れ口を形成するように
したソーティング装置が開示されている。
【0003】かかる(ii)のタイプの従来装置において
は、例えば図12に示すように、仕分け、あるいは綴じ
動作時には用紙pを収納するビントレイ1を順次上また
は下に移動させなければならず、従ってビントレイ1近
傍の定位置に配設される排紙ローラー36は記録紙排出
位置のビントレイ1の上部に一部が露出するように設け
ることはできない。つまり、排紙ローラー36はビント
レイ1の移動空間内に配設することができないので、記
録紙排出位置のビントレイ1の後端揃えフェンス14と
の間に一定の間隔を設けざるを得ない。このようなシー
ト分配収納装置にあっては排紙ローラー36により排出
された用紙pを後端揃えフェンス14を越えてビントレ
イ1上に収納させるために、排紙ローラー36を高速回
転させて、用紙がビントレイ1上に所定の飛距離をもっ
て落下するようにかなり速い初速度で用紙を放出させて
いる。従って、受け入れられた用紙pが柔らかだった
り、多少なりとも湾屈していると、排紙ローラー36に
よりビントレイ1上へ放出される過程で用紙の先端が左
右に傾いたり、ビントレイ上に放出される位置が左右に
偏倚し易くなるので、用紙の姿勢や堆積位置を修正して
整合させる整合装置が備えられている。図9は図12に
示した従来例に係る後処理装置の用紙の揃え動作を示す
ビントレイ部分の平面図である。図において、用紙pは
右方より搬送されて排紙ローラー36によってビントレ
イ1上に排出される。排出された用紙pは自重により上
流側に向かって傾斜するビントレイ1の積載面に沿って
滑落し、後端揃えフェンス14に突き当って後端が揃え
られる。その後、ビントレイ1の積装方向(垂直方向)
に張架された用紙揃え装置のジョガーワイヤ33が移動
して用紙pの側縁に突き当たって幅方向の基準壁Aに押
し付けて幅方向の整合動作を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、排
紙ローラー36によってビントレイ1上に排出された用
紙pがたまたま先端を搬送方向に向かって左方に傾斜さ
せて落下静止したような場合、用紙揃え装置の整合動作
によりジョガーワイヤ33が図の矢印sに示すように、
円弧を描いて移動して用紙pの側縁に直角に突き当た
り、左方に傾斜して静止している用紙pをさらに傾斜さ
せるように押し付けて用紙pを潰す等の整合不良を起こ
してしまうことがある。また、用紙放出時の飛距離が長
過ぎると、図10に示すように、ビントレイ1上に放出
された用紙pがビントレイ1の傾斜面に沿って自重で後
端揃えフェンス14に向かって落下する際、用紙揃え装
置のジョガーワイヤ33が矢印s方向に移動して紙揃え
を行うことができるようにビントレイ1内に設けられた
挿通孔15内に用紙pの一端が落ち込んで、その後に用
紙揃え装置が紙揃え動作を行う時に動作不能になること
がある。本発明は従来例のかかる問題点を解決すべく成
されたもので、前段に設けられたシート排出装置から受
け入れたシートを排紙ローラーからシート受台上に排出
して、シート整合手段によりシートを整合させる際に、
シート整合動作が確実に行われ、シートの整合不良が発
生することのないシート収納装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、シート押圧部材の退避位置の最も
近くに配設された排紙ローラーが他の排紙ローラーより
も遅い周速度で回転したり、シート押圧部材の退避位置
の最も近くに配設された排紙ローラーと従動ローラーの
接触圧力を最も小さく設定することにより、受け入れた
シートを排紙ローラーがシート押圧部材の退避位置側に
先端を傾斜させて排出し、シート受台の側方の退避位置
からシートの搬送方向の上流側に向かって円弧を描いて
移動するシート整合手段のシート押圧部材が、シート受
台上に排出されたシートの側端を押圧してシートを整合
させるようにしたものである。
【0006】
【作用】シート排出装置からシートが搬入されると、シ
ートは搬送路を経て搬送され、シート押圧部材の退避位
置に最も近くに配設された排紙ローラーが他の排紙ロー
ラーよりも遅い周速度で回転したり、従動ローラーとの
接触圧力が最も小さく設定されたりすることにより、排
紙ローラーがシートの先端をシート押圧部材の退避位置
側に傾斜させて排出し、シート受台上に排出されたシー
トの側端をシート整合手段のシート押圧部材が押圧して
シートを整合させる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図3は用紙処理装置全体の斜視図、図4は
そのビントレイ近傍の平面図、図5は用紙処理装置のビ
ントレイの偏倚動作を示す説明図、図6は同じくその偏
倚部を拡大して示した説明図、図7は用紙処理装置の集
積部Iと仕分綴じ部IIに至る搬送路近傍の構成を示す模
式図である。本実施例の用紙処理装置は複写機等の画像
形成装置から排出された画像記録済の用紙を集積し、あ
るいは仕分け、さらに綴じる動作を複数部、連続して行
うことができる後処理装置であって、通常は画像形成装
置に密着して配置される。まず、図3ないし図7を参照
して用紙処理装置の構成の概要を説明する。用紙処理装
置は画像形成装置から受け入れた用紙を順次集積する集
積部Iと、用紙を仕分け、さらに綴じ処理を行う仕分綴
じ部IIを有しており、用紙は集積部Iに至る搬送路A
と、仕分綴じ部IIに至る搬送路Bが設けられている(図
7参照)。1aは集積部Iで排紙された用紙を積載させ
る集積トレイ、1は主面が用紙受け入れ側に傾斜し、各
図で右側から搬入される用紙pを受け入れて収納するビ
ントレイ、10(a,b)はビントレイ1の用紙受け入
れ側の側方と、その反対側の前後側縁にそれぞれ延設さ
れ、積装状態において上下面が水平方向に保持されるス
ライドカムである。ビントレイ1は上下方向に多段に積
装され、後述する垂直移動装置によって多段積装状態で
上下方向に移動可能であると共に、上下移動によって偏
倚部Bで後述するカムトラックを含む水平スライド機構
より、水平方向に所定距離移動して上側積装群1Uと、
下側積装群1Dに分離可能になっている。44は画像形
成装置から用紙を排出する画像形成装置本体の排出ロー
ラー、51は用紙の処理動作に応じて用紙の搬送路を搬
送路A、または搬送路Bに切り換える切替爪、52と5
3および54は搬送路Aおよび搬送路Bをそれぞれ構成
するガイド板、36および41はそれぞれ集積部Iと、
仕分綴じ部IIに用紙を排紙する下排紙ローラーおよび上
排紙ローラー、40は搬送路A近傍に位置して用紙を搬
送する搬送ローラー、39,42および43はそれぞれ
下排紙センサー、上排紙センサーおよび画像形成装置本
体の排出センサー、50は用紙の搬入口である。本実施
例では上排紙ローラー41および搬送ローラー40は図
示しない駆動力伝達機構を介して、下排紙ローラー36
に連動して排紙モーター37に駆動される。ビントレイ
1の後縁側には用紙寄せ装置4が、また、上側積装群1
Uの再下位に位置するビントレイ1の前縁外方の対向部
には、上記ビントレイ1上の用紙束Pの一端に針を嵌着
して綴じる用紙綴じ装置5と、同じく揃えて積載された
用紙束Pを銜え機構によって銜持して、用紙綴じ装置5
の綴じ位置まで引き出すと共に、元の位置まで押し戻す
用紙移動ユニット6が配設されている(図4参照)。
【0008】以下、用紙処理装置の各部分について詳細
に説明する。まず、ビントレイ1において、11は各ス
ライドカム10の上下面にそれぞれ図で左右方向に延び
て設けられた略半円筒状の転動コロ溝、13はスライド
カム10aの前後側縁に突設されたピン12に遊嵌され
て転動するトラニオン、14はビントレイ1の用紙受け
入れ側に屈曲形成されて用紙の後端位置を揃える後端揃
えフェンス、15は後述する用紙寄せ装置4のジョガー
ワイヤーが挿通する挿通孔、16は同じく後述する用紙
移動ユニット6の銜え機構の銜え片が遊挿される切り欠
き部である。転動コロ溝11には球状の転動コロ31が
上下のビントレイ1のスライドカム10間に挟合されて
嵌入している。次に、図3および図5を参照して垂直移
動装置3と、垂直移動装置3による垂直方向の駆動力を
利用してビントレイ1をスライドカム10に沿って移動
させる水平スライド機構について説明する。2f,2r
は前フレームと後フレームであり、該前フレーム2fと
後フレーム2rの対応箇所には用紙受け入れ側に、上垂
直部位21U、下垂直部位21Dおよびその間の偏倚部
位21Bから成る長孔のカムトラック21、およびその
反対側に垂直方向に延びるガイド孔22がそれぞれ穿設
され、カムトラック21の偏倚部位21Bは上垂直部位
21U下端から下垂直部位21D上端に向かって用紙受
け入れ側から滑らかに斜行する斜行部となっている。カ
ムトラック21内に各ビントレイ1および後述する第1
ビン駆動バーの支持部材に設けられたトラニオン6が遊
嵌されて、カムトラック21に沿って案内される。カム
トラック21の下垂直部位21D上方に軸受を介して回
転軸23が軸架されており、前フレーム2fと後フレー
ム2r外方の上記回転軸23の両端に巻き取りプーリ2
4が固定されている。後方の巻き取りプーリ24の外方
には巻き取りギヤ25が回転軸23に止着され、噛み合
わせギヤ群を構成する減速ギヤ26に噛合している。後
フレーム3r後部には垂直移動装置3の駆動源である垂
直移動モーター27が配設され、垂直移動モーター27
の駆動力は噛み合わせギヤ群を介して巻き取りギヤ25
に伝達される。カムトラック21の下垂直部位21D下
方およびガイド孔22の上方に、それぞれ第1および第
2方向変換プーリ28,29が前フレーム2fと後フレ
ーム2rの外方に各々軸支されている。17aおよび1
7bはそれぞれ第1および第2ビン駆動バー、30は懸
架ワイヤーであり、懸架ワイヤー30は一端が巻き取り
プーリ24に巻きつけられ、他端が第1および第2方向
変換プーリ28,29を介して第2ビン駆動バー17b
の両端19bに固定され、さらに、巻き取りプーリ24
と第1方向変換プーリ28の間で第1ビン駆動バー17
aの両端19aに止着されている。即ち、懸架ワイヤー
30は第1および第2ビン駆動バー17a,17bを介
してその上に多段に積装されるビントレイ1群を上下方
向に平行移動可能に懸架する。第1および第2ビン駆動
バー17a,17bのそれぞれの両端部近傍にはビント
レイ1群を担持する第1および第2支持部材18a,1
8bが固着されており、それらの上面にもそれぞれ図で
左右方向に延びて穿たれた転動コロ溝11が設けられ、
転動コロ溝11内に嵌入されている転動コロ31を介し
てビントレイ1群を支持する。第1支持部材18aの外
方側面に突設されたピン20にもトラニオン13が遊嵌
されて転動可能となっている。第1支持部材18aのト
ラニオン13も各ビントレイ1のトラニオン13と共
に、カムトラック21に嵌入しており、カムトラック2
1に沿って垂直方向に移動する時はそれらは一体的に移
動する。32は図示しない駆動機構によって駆動されて
反時計回り方向に回動するジョガーアーム、33は上下
端をそれぞれジョガーアーム32の先端間に張架されて
ビントレイ1上に収納された用紙pの後端を叩いてビン
トレイ1の前縁に打ち当てて紙揃えを行うジョガーワイ
ヤーであり、上記駆動機構と共に用紙揃え装置4を構成
する。下排紙ローラー36は偏倚部Bに位置するビント
レイ1の用紙受け入れ側端縁に対向する位置に所定距離
離間して配設され、排紙モーター37に駆動されて回転
し、後述するように、画像形成済の用紙pを偏倚部Bに
位置するビントレイ1上に確実に収納し得る速度で、か
つ、先端部が若干ジョガーワイヤー33側に傾くように
放出する(図6参照)。
【0009】以下、実施例の動作を説明する。図示しな
い画像形成装置の操作パネル上で排出される用紙pの後
処理モードを設定するモード設定釦が押下された後、プ
リントスタート釦が押下されると、画像形成装置で用紙
pに画像が記録された後、画像形成装置本体の排出ロー
ラー44の搬送により用紙処理装置に送り込まれる。集
積モードが選択された時は、図示しないソレノイドの通
電により切替爪51が時計回り方向に回動し、搬送路A
を開路する。搬送ローラー40は排出ローラー44と同
じ速度で受け入れた用紙pを搬送路Aに沿って集積部I
に向けて搬送する。上排紙ローラー41は既に集積トレ
イ1a上に積載されている用紙束を飛び越えない所定の
速度で、搬送されてきた用紙pを集積トレイ1a上に放
出する。放出された用紙pは集積トレイ1aの上流側端
縁に突設されている後端揃えフェンス14に突き当てら
れ、整合されて集積する。一方、仕分け、あるいは綴じ
モードが選択された時は、切替爪51が反時計回り方向
に回動し、搬送路Bを開路する。排出センサー43が、
画像形成装置本体の排出ローラー44によって用紙pが
排出され終わったことを検知すると、画像形成装置本体
から用紙処理装置に制御信号が送信され、後述する用紙
処理装置の制御装置(CPU60)はその制御信号を受
信すると、排紙モーター37の回転速度を所定の値まで
上昇させて用紙pを急速搬送すると共に、ビントレイ1
上に所定の飛距離をもって放出し得るような下排紙ロー
ラー36の回転速度を設定する。下排紙センサー39が
下排紙ローラー36からの用紙p後端の送出を検知する
と、制御装置は下排紙ローラー36の回転速度を通常の
回転速度に戻す様に制御する。最初に用紙pを排紙する
ビントレイ1を予め選択した時は、画像形成装置から用
紙処理装置に所定のビントレイ1を選択する信号が送ら
れ、用紙処理装置がその信号を受信すると、制御装置は
指定のビントレイ1が偏倚部Bに位置するように垂直移
動モーター27を所定の回転数だけ正、または逆回転さ
せ、懸架ワイヤー30を介してビントレイ1群を上下動
させる。ビントレイ1群はそのスライドカム10aの前
後端縁に配設されたトラニオン13のカムトラック21
に沿った案内によって垂直方向に上下動する。例えば、
指定のビントレイ1が下側積装群1D内にあった場合を
説明すると、ビントレイ1群は第1および第2ビン駆動
バー17a,17bの第1および第2支持部材18a,
18bに担持されて所定距離懸架ワイヤー30に引き上
げられる。ビントレイ1のトラニオン13が転動しつつ
カムトラック21の偏倚部位21Bに達すると、用紙受
け入れ側に斜行する偏倚部位21Bによって垂直上方へ
の上昇が阻止され、偏倚部位21Bの斜行縁に沿って用
紙受け入れ側斜め上方に向かって移動する。ビントレイ
1はトラニオン13の上記動きに対応して、転動コロ溝
11内を転動する転動コロ31に支持されてその転動に
よって用紙受け入れ側水平方向にスライドする。トラニ
オン13が偏倚部位21B右上端に達すると、カムトラ
ック21の上垂直部位21Uに沿って垂直上方へ案内さ
れる。こうしてビントレイ1のトラニオン13が順次下
垂直部位21Dから上垂直部位21Uに移行し、それに
つれてビントレイ1の偏倚部Bでの水平方向への移動が
行われる。やがて、指定のビントレイ1が偏倚部Bに達
すると垂直移動モーター27が回転を停止し、用紙pの
受け入れ準備が完了する。この時、偏倚部Bより上側に
位置するビントレイ1の下流側端縁は上記偏倚動作によ
って、偏倚部Bより下側に位置するビントレイ1の下流
側端縁より水平移動距離Hだけ上流側に移動しているの
で、偏倚部Bで用紙pの受け入れ状態にあるビントレイ
1の積載面上の状態が用紙処理装置の下流側から視認で
き、例えば、コピー紙の画像形成状態や堆積状態が確認
できる等の利点がある。
【0010】このように本実施例においては偏倚部Bで
のビントレイ1の間隔の拡開動作は、垂直移動装置3に
よるビントレイ1群の垂直移動に伴ってトラニオン13
がカムトラック21に案内されることによって生じるビ
ントレイ1の水平移動のみによっているので、このビン
トレイ1の偏倚動作によってもその垂直位置は変化しな
い。即ち、ビントレイ1間の垂直間隔Gは常に一定に保
たれ、ビントレイ1間の支持部となるスライドカム10
は互いに離間することがない。図5に示すように、上記
のビントレイ1の下側積装群1Dから上側積装群1Uへ
移行する際の距離Hの水平移動によって、ビントレイ1
間の間隔は上側積装群1Uまたは下側積装群1D内にお
ける間隔GVに対して、偏倚部Bでの間隔GBは上記の
ビントレイ1の水平移動距離とカムトラック21の偏倚
部位21Bの傾きに対応して拡大する。なお、偏倚部位
21Bの傾斜角が小さいとビントレイ1の間隔GBは大
きくなるが、トラニオン13の下垂直部位21Dから上
垂直部位21Uへの滑らかな移行が困難になる。また、
偏倚部位21Bの傾斜角が大き過ぎると、偏倚部Bのビ
ントレイ1の間隔GBを十分採ることができないので、
これらの兼ね合いを考慮して適当な角度を設定すれば良
い。前述のように、この位置のビントレイ1の用紙受け
入れ側端縁に対向して下排紙ローラー36が所定距離を
隔てて配設されており、用紙pが拡大されたビントレイ
1間隔GBの間に排出されて自重により後端揃えフェン
ス14に突き当たって整合する。本実施例では左右にそ
れぞれ設けられた一対の下排紙ローラー36と下従動ロ
ーラー56は図示しないバネにより所定の圧力を受けて
接触しており、かつ、これらのローラー対は左右の接触
圧力が異なるように設定されている。即ち、下流側に向
かって左側のローラー対は右側のローラー対よりも大き
な接触圧力となるようにバネによる弾性力が調整されて
いる。従って、下排紙ローラー36と下従動ローラー5
6によって挟圧搬送される用紙pは左側が右側に較べて
より強い搬送力を受けるので、下排紙ローラー36の搬
送力によって偏倚部Bのビントレイ1に向けて放出され
た用紙pは先端が右方向に若干傾いた状態でビントレイ
1上に落下することになる。
【0011】用紙pの後端が揃えられると、用紙揃え装
置4の駆動が開始され、ジョガーアーム32の反時計回
り方向の所定角度の揺動によって(矢印s)、ジョガー
ワイヤー33が挿通孔15内を下流側に向かって右端の
退避位置から左上流方向に弧を描いて移動し、ビントレ
イ1上に収納された用紙pの後端を叩いて紙揃えを行う
(図2参照)。この紙揃え動作によって用紙pはビント
レイ1の前縁に打ち当てられて前縁が揃えられる。図1
は用紙揃え装置4による下排紙ローラー36から排出さ
れた用紙pの揃え動作の様子を示すビントレイ1部分の
平面図である。図に示すように、用紙pは先端を搬送方
向右側に若干傾斜させてビントレイ1上に落下するの
で、ジョガーワイヤー33が矢印s方向に回動して用紙
揃え動作を行う時、用紙pの側端に直角に突き当たるこ
とがなく、側端に沿って摺動しつつ用紙pの姿勢を搬送
方向と平行になるように修正すると共に、幅方向の基準
壁Aに用紙pを押し付けて整合させる。図2は用紙pが
通常の飛距離より長い飛距離をもって放出された時の用
紙揃え動作の様子を示すビントレイ1部分の平面図であ
る。図に示すように、ビントレイ1上に放出された用紙
pは先端を搬送方向右側に若干傾斜させて落下するの
で、ビントレイ1の積載面に沿って滑落する時、従来例
のように挿通孔15内にその一端が落ち込むことがな
い。画像形成装置からの次の用紙pの排出動作に先立っ
て、次のビントレイ1を偏倚部Bに移動させるために、
用紙処理装置の制御装置は駆動信号を発して、垂直移動
モーター27を所定数の回転数だけ回転させ、第1およ
び第2ビン駆動バー17a、17bを引き上げて、下側
積装群1Dの最上位にあったビントレイ1を上側積装群
1Uの最下位の位置まで移動させる(図3参照)。この
垂直移動装置3によるビントレイ1群の引き上げ動作に
よって下側積装群1Dの最上位にあったビントレイ1
と、直下のビントレイ1の間に幅広間隔GBが形成され
ると共に、下側積装群1Dの最上位にあったビントレイ
1と上側積装群1Uの最下位にあったビントレイ1との
間の間隔は幅狭のGVとなり、用紙pが湾屈していた場
合、あるいは既に一定量の用紙束Pを収納済であった場
合は用紙pが上側積装群1Uの最下位にあったビントレ
イ1の裏面に押し当てられて圧延される。こうして、一
連の垂直移動装置3によるビントレイ1群の間歇引き上
げ動作と、画像形成装置から排出される用紙pのビント
レイ1上への収納動作によって、用紙仕分け動作が完了
した時、画像形成装置から引き続いて用紙束Pの綴じ動
作を実行する指令を受けた場合は、次に述べる用紙綴じ
装置5による用紙綴じ動作に移る。まず、垂直移動モー
ター27を回転させて最上位にある用紙束Pを積載した
ビントレイ1が上側積装群1Uの最下位に位置するまで
ビントレイ1群を上または下方向に移動させる。次に用
紙移動ユニット6の銜え片34が用紙移動モーター35
に駆動されて上記ビントレイ1の切り欠き部16に先端
を開いた状態で侵入し、銜え片34の先端を閉じて用紙
束Pを銜持して用紙綴じ装置5の綴じ位置まで引き出
す。用紙束Pは銜え片34によって銜持されたまま、用
紙綴じ装置5により一端に綴じ処理が施される。用紙束
Pへの綴じ処理が終了すると、用紙移動モーター35が
逆回転し、用紙束Pを元の位置へ押し戻す。上記用紙綴
じ装置5および用紙移動ユニット6の構成は従来例と変
わるところがないので説明を省略する。
【0012】図8は排紙モーター37の制御の概略を示
す回路ブロック図である。用紙紙処理装置の制御装置で
あるCPU60は画像形成装置とシリアル入出力装置
(I/O)63を介して排紙モーター37の駆動開始信
号の受信等の信号の授受を行う。CPU60にはカウン
タとしてのタイマー61、およびプログラムを格納した
ROMと更新されるデータを記憶するRAMからなる記
憶装置(MEM)62ともデータの授受を行う。各セン
サー(SEN)からの検知信号はI/O64を介してC
PU60に伝達され、CPU60からは各駆動機構を駆
動するモーターおよびソレノイド(SOL)の制御信号
がI/O64を介して伝達される。排紙モーター37の
回転数を設定値に制御するための制御信号も同様にCP
U60からI/O64を介してD/Aコンバータ65に
伝達され、デジタルデータがアナログデータに変換され
る。D/Aコンバータ65から出力されたアナログ信号
はモーター制御回路66に入力され、モーター制御回路
66からは入力されたアナログ信号に対応した駆動制御
信号が出力されて、それを受信したモーター駆動回路6
7は排紙モーター37を駆動制御信号に応じた回転速度
で回転させる。排紙モーター37にはエンコーダー68
が直結されており、エンコーダー68からは排紙モータ
ー37の回転数に比例した周波数のパルス信号が生成さ
れ、モーター制御回路66に帰還される。モーター制御
回路66では帰還されたパルス信号の周波数の値とD/
Aコンバータ65から出力されたアナログ信号の値が比
較され、その差が最小になる様にモーター駆動回路67
を制御する。
【0013】上述した実施例では下排紙ローラー36と
下従動ローラー56の接触圧力を左右で異ならせること
により用紙pの先端を搬送方向右側に若干傾斜させて排
出させたが、もちろん、左右の下排紙ローラー36を異
なる回転速度の駆動モーターにより駆動させたり、ギヤ
比を異ならせて駆動力を伝達させたりすることにより、
左右の下排紙ローラー36の回転速度を異ならせて排出
される用紙pの姿勢を右側に傾斜させるようにしても良
い。また、ビントレイ1群の垂直移動装置として懸架ワ
イヤ30による懸架方式を採用したが、もちろん他の移
動装置によるものであっても良いし、転動コロ31は必
ずしも必要ではなく、カムトラック10の上下面に形成
した凹凸溝の嵌合によるものであっても良い。さらに、
転動コロ31は球状のものを用いたが、円柱状のもので
も良く、ビントレイ1上に収納された用紙の紙揃えを行
うジョガーワイヤ33は棒状のジョガーバーであっても
良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、排紙ローラーから排出されるシートは先端が
シート押圧部材側に傾斜して落下するようにしたので、
排出されるシートの姿勢が若干傾いたり、所定の飛距離
と異なった場合でもシート整合手段のシート押圧部材の
移動によるシート整合動作時に、シートを押し潰した
り、整合不能になる等の整合不良の発生を防止できる。
請求項2記載または請求項3記載の発明によれば、シー
トを傾斜させて排紙ローラーから排出させる装置を安価
で簡単なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である用紙処理装置の用紙の揃
え動作の様子を示すビントレイ部分の平面図である。
【図2】同じく長い飛距離をもって放出された時の用紙
の揃え動作の様子を示すビントレイ部分の平面図であ
る。
【図3】用紙処理装置の全体の斜視図である。
【図4】用紙処理装置のビントレイ近傍の平面図であ
る。
【図5】用紙処理装置のビントレイの偏倚動作を示す説
明図である。
【図6】用紙処理装置の偏倚部を拡大して示した説明図
である。
【図7】用紙処理装置の搬送路近傍の構成を示す模式図
である。
【図8】排紙モーター制御の概略を示す回路ブロック図
である。
【図9】従来例に係る後処理装置の用紙の揃え動作を示
すビントレイ部分の平面図である。
【図10】従来例に係る後処理装置において用紙の整合
不能状態を示す説明図である。
【図11】従来例に係る後処理装置の仕分け動作時の記
録紙排出位置近傍の様子を示す説明図である。
【図12】他の従来例に係る後処理装置の仕分け動作時
の記録紙排出位置近傍の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ビントレイ 4 用紙揃え装置 14 後端揃えフェンス 15 挿通孔 33 ジョガーワイヤー 36 排紙ローラー、下排紙ローラー 37 排紙モーター 56 従動ローラー、下従動ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 31/38 B65H 29/22 B65H 39/11

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部のシート排出装置から受け入れたシ
    ートをシートの搬送方向の上流側に傾斜した積載面上に
    収納させるシート受台と、該シート受台上にシートを順
    次排出させる排紙ローラーと、前記シート受台の側方の
    退避位置からシートの搬送方向の上流側に向かって円弧
    を描いて移動して、前記シート受台上に収納されたシー
    トの側端を押圧してシートを整合させるシート押圧部材
    を有するシート整合手段を備えたシート収納装置におい
    て、前記排紙ローラーはシートの先端を前記シート押圧
    部材の退避位置側に傾斜させて排出させるものであるこ
    とを特徴とするシート収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、排紙ローラー
    はシートの搬送方向に垂直に複数並設されており、シー
    ト押圧部材の退避位置の最も近くに配設された前記排紙
    ローラーは他の前記排紙ローラーよりも遅い周速度で回
    転するものであることを特徴とするシート収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、排紙ローラー
    はシートの搬送方向に垂直に複数並設されており、か
    つ、前記排紙ローラーにはそれぞれに当接してつれ回る
    従動ローラーが設けられ、該従動ローラーと前記排紙ロ
    ーラーの接触圧力はシート押圧部材の退避位置の最も近
    くに配設された前記排紙ローラーにおける圧力が最も小
    さく設定されていることを特徴とするシート収納装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101578842B1 (ko) * 2014-04-14 2015-12-23 (주)에이씨씨기술 엔진 출력 증폭장치

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